JP2507963Y2 - 展示ケ―ス用壁パネル構造 - Google Patents

展示ケ―ス用壁パネル構造

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JP2507963Y2
JP2507963Y2 JP5187193U JP5187193U JP2507963Y2 JP 2507963 Y2 JP2507963 Y2 JP 2507963Y2 JP 5187193 U JP5187193 U JP 5187193U JP 5187193 U JP5187193 U JP 5187193U JP 2507963 Y2 JP2507963 Y2 JP 2507963Y2
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wall panel
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玄 村田
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Okamura Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、博物館や美術館等にお
ける気密性を要する展示ケース用の壁パネルの構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】博物館や美術館等における前面をガラス
張りとした展示ケースは、湿気やほこり、害虫、有毒物
質等の流入により、貴重な展示物が損われるのを防止す
るため、厳重な気密処理を施す必要があるとともに、地
震その他の振動に耐えるため、十分な剛性が要求され、
さらに美観が求められる。
【0003】このような展示ケース用の従来の壁パネル
の構造としては、例えば図4に示すようなものがある。
このものは、左右方向に所要の間隔を置いて立設した複
数の支柱(01)の前面に、上下方向を向く左右1対の角管
状の縦材(02)間に、上下方向に適宜の間隔を置いて水平
に配設した複数の角管状の横材(03)の各端部を固着して
形成した枠体(04)の両側部を密接し、その後方両側部に
配設した平面視L字形の金具(05)とリベット(図示略)と
により枠体(04)を支柱(01)に固着し、次いで、枠体(04)
の前面に、気密%パネルとしての鋼板(06)を、ねじ(07)
又はリベットにより固着し、そのねじ(07)止め部分と、
隣接する鋼板(06)の側端のつき合わせ部分と、各鋼板(0
6)の下縁と床板(図示略)との接合部分と、各鋼板(06)の
上縁と天井板(図示略)との接合部分とに、シリコンコー
キングやテーピング等の気密処理を施し、次いで、鋼板
(06)の前面に、化粧板としての合板(08)を、それと鋼板
(06)と枠体(04)の前面部とを貫通するねじ(09)をもって
固着し、さらにそのねじ(09)止め部分を上記と同様に気
密処理し、最後に、必要に応じて合板(08)の前面に化粧
用のクロス(図示略)を貼着して形成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述のような従来のも
のにおいては、次のような問題点がある。 (1) シリコンコーキングやテーピング等の気密処理を
しなければならない個所が多く、その作業に手数を要す
る。すなわち、合板(08)を鋼板(06)にねじ(09)止めする
とき、そのねじ(09)を鋼板(06)及び枠体(04)の前面部を
貫通させなければならないので、鋼板(06)を枠体(04)に
固着したときのねじ(09)止めした部分の他に、合板(08)
を鋼板(06)にねじ(09)止めした部分をも気密処理しなけ
ればならず、しかも後述するように、合板(08)の取付け
作業時に、枠体(04)を視認できないので、枠体(04)から
外れた位置において合板(08)及び鋼板(06)に誤って下孔
を穿設することがあり、そのような場合には、その誤っ
て穿設した下孔をコーキング等により塞がなければなら
ず、気密処理が面倒である。
【0005】(2) 鋼板(06)の周縁やねじ(07)止め部
分、及び合板(08)のねじ(09)止め部分におけるシリコン
コーキングやテーピング等が盛り上り、合板(08)と鋼板
(06)との気密性が悪くなったり、合板(08)の前面にクロ
スを貼着するとき、盛り上りができたりして、壁面を均
一に揃えるのに苦労する。
【0006】(3) 合板(08)を鋼板(06)の前面に張ると
き、枠体(04)が鋼板(06)に覆われて視認できないので、
枠体(04)から外れた位置において合板(08)及び鋼板(06)
にねじ(09)止め用の下孔を誤って穿設するおそれがあ
る。このような場合には、上述のようにその誤って穿設
した下孔を塞ぐのに、多大な手間を要する。
【0007】本考案は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、施工が簡単で気密処理する個所が少な
く、しかも剛性の優れた展示ケース用壁パネル構造を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案の展示ケース用壁パネル構造は、左右方向に
所要の間隔を置いて立設した複数の支柱の前面に、周縁
に前向きのフランジを有し、かつ前面に所要の厚さのね
じ受け枠を固着した気密性の複数の気密パネルの両側部
をねじ止めするとともに、互いに隣接する気密パネルの
両側部のフランジ同士を密接させ、かつ前記ねじ受け枠
の前面に、化粧板の後面を密接させてねじ止めしたこと
を特徴としている。
【0009】実施にあたっては、気密パネルにおけるフ
ランジとねじ受け枠との間に、気密パネルを支柱にねじ
止めするためのねじ挿通用の空間を形成するのがよい。
【0010】また、ねじ受け枠は、左右1対の角管状の
縦材間に、上下方向に適宜の間隔を置いて配設した複数
の角管状の横材の両端部を固着して形成するのがよい。
【0011】さらに、ねじ受け枠を、気密パネルに溶接
により固着するのがよい。
【0012】
【作用】気密パネルを支柱にねじ止めし、気密パネルの
前面に固着したねじ受け枠に化粧板をねじ止めしたの
で、気密パネルの周縁とねじ止め部分を気密処理するだ
けで気密性が保たれ、化粧板のねじ止めにより上記気密
性が損われることがなく、またねじ受け枠の形状や配置
を視認した上で、化粧板をねじ止めすることができると
ともに、気密処理後の盛り上りにより、化粧板の面合せ
が妨げられたり、壁前面に盛り上がりが生じたりするこ
とはない。
【0013】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図1〜図3を参
照して説明する。図2において、(1)は、壁埋込み型の
展示ケース、(2)はその前面ガラス、(3)は、展示ケー
スの後壁で、本考案は、この後壁(3)の壁パネル構造に
関するものである。
【0014】図1及び図2において、(4)は、左右方向
に所要の間隔を置いて立設された複数の支柱、(5)は、
左右方向の寸法を隣接する1対の支柱(4)間隔とほぼ同
一とし、かつ上下方向の寸法を展示ケース(1)の上下方
向の寸法と同一とした気密パネルをなす方形の鋼板であ
る。
【0015】鋼板(5)の左右及び上下の縁には、前方に
延出した後、内方に延出し、さらに後方に延出する断面
ほぼL字状のフランジ(5a)が形成されている。
【0016】鋼板(5)の前面には、補強枠を兼ねるねじ
受け枠(6)が、溶接により固着されている。このねじ受
け枠(6)は、上下方向を向く左右1対の角管状の縦材
(7)間に、上下方向に適宜の間隔を置いて水平に配設し
た複数の角管状の横材(8)の両端部が溶接により固着し
たものよりなり、その外周部と鋼板(5)のフランジ(5
a)との間に、ねじ(9)止め作業用の空間が形成され
るようにして、鋼板(5)の前面に固着されている。ねじ
受け枠(6)の前後方向の厚さは、フランジ(5a)の前後方
向の寸法より若干大としておく。
【0017】鋼板(5)は、前面にねじ受け枠(6)を予め
固着しておき、側部のフランジ(5a)が隣接する鋼板(5)
の側部のフランジ(5a)に密接するようにして、両側部の
後面を支柱(4)の前面に当接した状態で、ねじ(9)をも
って各支柱(4)に固着される。
【0018】このねじ(9)止め部分と、隣接する鋼板
(5)の側部のフランジ(5a)同士と、各鋼板(5)の下部の
フランジ(5a)と床板(10)(図2参照)との接合部分と、各
鋼板(5)の上部のフランジ(5a)と天井板(11)(図2参照)
との接合部分とを、シリコンコーキングやテーピング等
により気密処理すると、後壁(3)の気密は完全に保たれ
る。
【0019】このように気密処理した後に、化粧板であ
る合板(12)をねじ受け枠(6)の前面に密接させ、かつ側
縁を隣接する合板(12)の側縁に密接させて、適宜の個所
をねじ受け枠(6)にねじ(13)止めする。このねじ(13)止
め作業時には、合板(12)をねじ受け枠(6)に密接させる
前に、ねじ受け枠(6)の形状や配置を視認しておくこと
ができるので、ねじ(13)止め位置をねじ受け枠(6)から
外すおそれは少ない。
【0020】合板(12)の上下左右の寸法は、鋼板(5)の
寸法と同一としておくのがよい。ねじ(13)止め時に、ね
じ(13)の頭部が合板(12)の前面と整合するまで若干強く
ねじ込んでおくと、合板(12)の前面を完全なフラットな
面に形成することができ、その後に、その前面に必要に
応じてクロス(14)を貼着するときに、盛り上りをなく
し、均一なクロス貼りを実現することができる。
【0021】この実施例のような構造とすると、支柱
(4)への鋼板(5)の取付け時に気密処理を施しておけ
ば、その後の合板(12)の取付け時に、上記の気密を損う
ことがないので、合板(12)のねじ(13)止め部分に気密処
理を施す必要がなく、また、気密処理によって生じた盛
り上がりが、合板(12)の取付け時の面合せを妨げたり、
クロス(14)貼り時に盛り上がりができたりすることはな
い。
【0022】
【考案の効果】本考案によると、次のような効果を奏す
ることができる。 (a) 気密パネルの周縁とそのねじ止め部分をシリコン
コーキングやテーピング等により気密処理するだけで、
展示ケースの後壁の気密性が完全に保たれ、しかも、そ
の後の化粧板のねじ止め時には、そのねじをねじ受け枠
のみで受け、気密パネルに穿孔する必要がないので、上
記の気密を損うことがない。したがって化粧板のねじ止
め部分や周縁部分を気密処理する必要がないので、気密
処理する個所が少なく、施工が楽である。
【0023】(b) 気密パネルと化粧板とを、ねじ受け
枠を介して互いに離間させているので、気密パネルの気
密処理により生じたコーキングやテーピングの盛り上が
りが、化粧板の取付け作業や面合せを妨げたり、クロス
貼りのとき盛り上がりができたりすることがなく、完全
にフラットな美麗な壁面を簡単に形成することができ
る。
【0024】(c) 化粧板をねじ受け枠にねじ止めする
前に、ねじ受け枠の形状や配置を直接視認できるので、
ねじ止め個所を誤るおそれが少なく、作業性がよい。
【0025】(d) 気密パネルと化粧板との間に、補強
枠を兼ねるねじ受け枠を挾んだ構造としたことにより、
剛性の優れた頑丈な壁パネルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の一実施例の分解斜視図である。
【図2】本考案を適用した展示ケースの一例を示す一部
切欠斜視図である。
【図3】要部の横断平面図である。
【図4】従来の壁パネル構造の一例を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
(1)展示ケース (2)前面ガ
ラス (3)後壁 (4)支柱 (5)鋼板(気密パネル) (5a)フラン
ジ (6)ねじ受け枠 (7)縦材 (8)横材 (9)ねじ (10)床板 (11)天井板 (12)合板(化粧板) (13)ねじ (14)クロス
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 631 E04B 2/56 631H 644 644A E04H 3/06 E04H 3/06

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向に所要の間隔を置いて立設した
    複数の支柱の前面に、周縁に前向きのフランジを有し、
    かつ前面に所要の厚さのねじ受け枠を固着した気密性の
    複数の気密パネルの両側部をねじ止めするとともに、互
    いに隣接する気密パネルの両側部のフランジ同士を密接
    させ、かつ前記ねじ受け枠の前面に、化粧板の後面を密
    接させてねじ止めしたことを特徴とする展示ケース用壁
    パネル構造。
  2. 【請求項2】 気密パネルにおけるフランジとねじ受け
    枠との間に、気密パネルを支柱にねじ止めするためのね
    じ挿通用の空間を形成してなる請求項1記載の展示ケー
    ス用壁パネル構造。
  3. 【請求項3】 ねじ受け枠が、左右1対の角管状の縦材
    間に、上下方向に適宜の間隔を置いて配設した複数の角
    管状の横材の両端部を固着したものよりなる請求項1又
    は2記載の展示ケース用壁パネル構造。
  4. 【請求項4】 ねじ受け枠を、気密パネルに溶接により
    固着してなる請求項1〜3のいずれかに記載の展示ケー
    ス用壁パネル構造。
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