JP2507683Y2 - 車椅子通過空間の体験装置 - Google Patents

車椅子通過空間の体験装置

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JP2507683Y2
JP2507683Y2 JP40329790U JP40329790U JP2507683Y2 JP 2507683 Y2 JP2507683 Y2 JP 2507683Y2 JP 40329790 U JP40329790 U JP 40329790U JP 40329790 U JP40329790 U JP 40329790U JP 2507683 Y2 JP2507683 Y2 JP 2507683Y2
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JP
Japan
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wheelchair
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JP40329790U
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義明 後藤
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は生涯住む可能性のある住
宅において、老年となった後に障害部分が発生し、車椅
子にのって生活する場合のある事も考えて、住宅内の空
間を車椅子により通過可能とし、車椅子生活においても
快適な生涯利用住宅とする為に、健常者が障害の発生し
ない間でも、車椅子生活を体験可能としたものである。
【0002】
【従来の技術】従来からも住宅展示場において、障害者
の為の住宅や、老人の為の生涯住宅のモデルハウスとし
て、車椅子による生活を前提として設計した住宅は公知
とされているのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記従来技術に
おいては、既に車椅子により通過可能な幅に全てが構成
されており、もし通過空間が狭かったらどうなるか等の
失敗体験を経験することは不可能なのである。本考案は
車椅子が通過不可能な空間から、充分に通過可能な空間
まで、種々の幅の通過空間を構成することにより、健常
者であっても車椅子生活者の不具合を体験可能に構成し
たものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の如き課
題を解決する為に、住宅内のトイレの入口の幅や、廊下
の幅や、廊下の曲がり角の幅と同じ幅の通過空間を並列
配置し、該通過空間を数段階に並列して設け、車椅子9
が通過可能な空間域を体験可能としたものである。
【0005】
【作用】本考案は以上の如く構成したので、次のような
作用を行うのである。即ち、健常者Mがそのままの健常
な状態で車椅子9に乗ったのでは、車椅子9に坐った状
態で手足が自由に使えるので、入口やドアを開ける場合
においても、健常な手足で少々狭くても無理に通過して
しまう可能性があるのである。本考案においては、該健
常者Mに障害状態と同じ状態を発生させる為に、障害発
生用の装具を付着することにより、更に動きを鈍くし、
車椅子の操作も困難の状態としているのである。この状
態では健常者Mも車椅子を動かすことさえ困難であり、
この操作し難い車椅子が狭い空間を通過するのは至難の
技なのである。この障害発生状態で、狭い空間を車椅子
が通過させるように操作することにより、健常者Mは車
椅子が通過するのに、どうしても必要な空間幅を体験す
ることが可能となったのである。
【0006】
【実施例】本考案の作用は以上の如くであり、本考案の
具体的な構成を実施例に示した図面に基づいて説明す
る。図1は車椅子9に乗った健常者Mと、車椅子の通過
空間を示す斜視図である。即ち車椅子9の上に乗ってい
るのは、実際は健常者Mであり、そのままでは動きが鈍
くなく、車椅子9の通過空間が少々狭くても、健常者M
は無理に車椅子9を操作して逃げてしまうのである。こ
の不具合を阻止する為に、健常者Mは老人性の片麻痺状
態と同じ状態を発生させる装具を身につけているのであ
る。まず肘の回動を抑制する肘固定装具8と膝の折り曲
げを不可能とすべく固定する膝固定装具15と、足首の
曲がりを阻止する足首固定装具16を装着するのであ
る。この状態では、健常者Mは身体の右側の片半分が動
き難くなり、車椅子9に乗らねば生活が出来なくなるの
である。
【0007】また図2に示す如く、車椅子9から降りて
移動式便器7に坐る為に移動したり、またトイレ兼用の
浴室に入る場合等において、トイレ兼用浴室の入口4が
どのような形状であるべきかをも体験可能としている。
また該入口4の幅がどのくらいであれば、車椅子9が通
過出来るかも検討体験出来るのである。トイレ兼用浴室
の内部には、浴槽5と便器6が配置されている。このよ
うに実際に部屋として、トイレ兼用浴室を構成した場合
において、この中に車椅子9を入れて、障害者や老人が
便器6に坐る場合や、浴槽5に入る場合にどのような空
間が必要であるかなども体験可能としているのである。
【0008】図3・図4・図5においては、その他に通
過空間のみを並列配置し、その幅を僅かずつ相違させる
ことにより、車椅子9がどのように通過が困難となるか
を体験可能としている。まず直角壁11a・11bと壁
12との間は、廊下の曲がり角部分を構成している。ま
ず直角壁11a・11bと壁12により作られる空間は
直角に曲がっているので、車椅子9はこの部分に入ると
90度の方向転換をする必要があるのである。この場合
において、どの程度の幅が無ければ車椅子9が90度の
方向転換が出来ないものであるかを体験出来るように構
成しているのである。次に壁12と13の間は通常の廊
下の幅を示しており、この場合には廊下であるので、開
閉するドアやヒンジの部分がない通過空間aに構成され
ている。この場合には、ドアが無いので車椅子9の走行
は容易なのである。次に壁13と柱19の間には、ドア
ヒンジ14の部分があり、またドア22が開閉可能とし
ているので、通過空間bであっても、車椅子9の通過幅
は狭く感じられるのである。柱19と柱2の間の通過空
間cはbよりも狭く、通過空間dよりも広く構成してい
るのである。それぞれドア23・24が開閉可能とされ
ており、この部分の通過は非常に困難なのである。21
は最も狭い通過空間dの柱部分である。
【0009】
【考案の効果】以上説明したように構成したことによ
り、本考案は次のような効果を奏するのである。まず、
住宅を設計する場合において、車椅子9を使用する老人
や障害者が家族にいる場合には、設計に入る前に、本考
案の車椅子通過空間の体験装置において、設計者に肘固
定装具8や膝固定装具15や足首固定装具16の装具を
付けてもらい、直角壁11a・11bの部分やドア24
の部分を通過してもらうことにより、どの程度の通過空
間を設計において考慮すれば良いかを体験させることが
でき、車椅子生活者にとって快適な住まいを提供するこ
とが出来るのである。また、自分は今健常者Mであるけ
れども、これから設計する住まいに老後も住み続ける可
能性のある場合には、最初から本考案の車椅子通過空間
の体験装置を体験しておくことにより、出来るだけ車椅
子生活も可能な設計をすることにより、老後の生活を豊
かなものとすることが可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車椅子通過空間の体験装置において車
椅子9で通過体験している状態の斜視図である。
【図2】トイレ兼用浴室の中に車椅子9を乗り入れられ
るかを体験している状態の斜視図である。
【図3】車椅子9の通過空間を幅広から幅狭まで並列配
置した状態の斜視図である。
【図4】図3の裏面図である。
【図5】図3の平面図である。
【符号の説明】
5 浴槽 6 便器 9 車椅子 11 直角壁 12 壁 22 ドア

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】住宅内のトイレの入口の幅や、廊下の幅
    や、廊下の曲がり角の幅と同じ幅の通過空間を構成し、
    該通過空間を数段階に並列して設け、車椅子9が通過可
    能な空間域を体験可能としたことを特徴とする車椅子通
    過空間の体験装置。
JP40329790U 1990-12-13 1990-12-13 車椅子通過空間の体験装置 Expired - Lifetime JP2507683Y2 (ja)

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JPH0487879U JPH0487879U (ja) 1992-07-30
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WO2022149734A1 (ko) * 2021-01-06 2022-07-14 대한민국(국립재활원장) 전동이동장치용 시뮬레이션 장치 및 이를 이용한 시뮬레이션 방법

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WO2022149734A1 (ko) * 2021-01-06 2022-07-14 대한민국(국립재활원장) 전동이동장치용 시뮬레이션 장치 및 이를 이용한 시뮬레이션 방법

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