JP2518534Y2 - 片麻痺状況体験装置 - Google Patents
片麻痺状況体験装置Info
- Publication number
- JP2518534Y2 JP2518534Y2 JP1990130845U JP13084590U JP2518534Y2 JP 2518534 Y2 JP2518534 Y2 JP 2518534Y2 JP 1990130845 U JP1990130845 U JP 1990130845U JP 13084590 U JP13084590 U JP 13084590U JP 2518534 Y2 JP2518534 Y2 JP 2518534Y2
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- JP
- Japan
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- hemiplegic
- joint restraint
- person
- state
- situation
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- Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)
- Rehabilitation Tools (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は老化と共に発生する種々の病気により、身体
の片半身が麻痺した場合に、住宅内に於ける歩行や日常
生活が、如何に困難となるかを体験する為の装置であ
る。
の片半身が麻痺した場合に、住宅内に於ける歩行や日常
生活が、如何に困難となるかを体験する為の装置であ
る。
(ロ)従来技術 居住者が身体障害状態となることによって発生する、
住宅構造の問題点を設計者に伝達するには、その設計者
の身近に身体障害者がいない場合には、なかなか理解さ
せることが出来ないのである。
住宅構造の問題点を設計者に伝達するには、その設計者
の身近に身体障害者がいない場合には、なかなか理解さ
せることが出来ないのである。
従来は、主に過去のデータや経験から、あるいは障害
者本人からヒアリングで得た情報に基づいて、障害者に
合った住宅を設計するという作業が行われていたのであ
る。
者本人からヒアリングで得た情報に基づいて、障害者に
合った住宅を設計するという作業が行われていたのであ
る。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかし、設計者にとって、図面、写真或いはヒアリン
グにより、障害者が困っている点を詳細に聞かされたと
しても、健常者である設計者にはなかなかその困難さが
理解できず、積極的な問題解決意識を持つことが出来な
いのである。
グにより、障害者が困っている点を詳細に聞かされたと
しても、健常者である設計者にはなかなかその困難さが
理解できず、積極的な問題解決意識を持つことが出来な
いのである。
本考案は、このような場合に、設計者がまず直接に身
体障害状況体験者になって、実際の住宅の不具合点を身
を持って体験し、住む人の身になった住宅設計が出来る
ように構成したものである。
体障害状況体験者になって、実際の住宅の不具合点を身
を持って体験し、住む人の身になった住宅設計が出来る
ように構成したものである。
(ニ)問題を解決するための手段 本考案の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該
課題を解決するための手段を説明する。
課題を解決するための手段を説明する。
肘関節拘束装具2と、膝関節拘束装具1と、足首関節
拘束装具3を身体の片側各関節に固定し、健常者の片半
身の動きを強制拘束し、該状態で歩行を行う手摺り7を
配置したものである。
拘束装具3を身体の片側各関節に固定し、健常者の片半
身の動きを強制拘束し、該状態で歩行を行う手摺り7を
配置したものである。
(ホ)実施例 本考案の解決すべき課題及び解決する手段は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明
する。
くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明
する。
第1図は障害者のトイレと浴室に於ける片麻痺体験者
の動きを示す斜視図、第2図は膝関節拘束装具1の斜視
図、第3図は肘関節拘束装具2の斜視図、第4図は足首
関節拘束装具3の斜視図、第5図は滑り床と段差と手摺
りの体験空間を示す斜視図、第6図は片麻痺状況体験装
具を付けた状態の健常者の図面である。
の動きを示す斜視図、第2図は膝関節拘束装具1の斜視
図、第3図は肘関節拘束装具2の斜視図、第4図は足首
関節拘束装具3の斜視図、第5図は滑り床と段差と手摺
りの体験空間を示す斜視図、第6図は片麻痺状況体験装
具を付けた状態の健常者の図面である。
身体障害者において片麻痺が発生するのは、脳卒中や
脳溢血等の循環器系の病気による場合が多く、老化の進
捗と共に発生する率が徐々に多くなるのである。
脳溢血等の循環器系の病気による場合が多く、老化の進
捗と共に発生する率が徐々に多くなるのである。
このように片麻痺状況の場合には、次のような典型的
な運動麻痺が発生するのである。
な運動麻痺が発生するのである。
まず、膝関節が自由に動かず、次に肘関節が自由に動
かず、また足首関節が自由に動かない状態となるのであ
る。この状態では、まだ正常に動かせる方の片半身によ
り、麻痺した方の片半身を吊り上げて動くことになるの
で、非常に不便な状態での移動しか出来なくなるのであ
る。
かず、また足首関節が自由に動かない状態となるのであ
る。この状態では、まだ正常に動かせる方の片半身によ
り、麻痺した方の片半身を吊り上げて動くことになるの
で、非常に不便な状態での移動しか出来なくなるのであ
る。
この片麻痺の状態を、健常者に対して作りだす為に、
本考案は、片麻痺状況体験装具である膝関節拘束装具1
と肘関節拘束装具2と足首関節拘束装具3を装着させる
のである。
本考案は、片麻痺状況体験装具である膝関節拘束装具1
と肘関節拘束装具2と足首関節拘束装具3を装着させる
のである。
該3組の拘束具は、それぞれの健常者の関節を曲がっ
た状態に固定してしまい、それ以上の動きを不可能とす
るものである。
た状態に固定してしまい、それ以上の動きを不可能とす
るものである。
まず、膝関節拘束装具1は、膝を伸ばした状態のまま
で、それ以上は折り曲げ作用が出来ないように固定する
のである。
で、それ以上は折り曲げ作用が出来ないように固定する
のである。
次に、肘関節拘束装具2は、手の肘を折り曲げた状態
で固定するのであり、その状態から伸ばすことが出来な
いのである。
で固定するのであり、その状態から伸ばすことが出来な
いのである。
また、足首関節拘束装具3は足首を伸ばした状態で固
定するのであり、足首を曲げることが出来ないように固
定するのである。
定するのであり、足首を曲げることが出来ないように固
定するのである。
このように各部を固定すると、殆ど片方の身体が動か
なくなるのである。
なくなるのである。
該状態で、第1図の如く、片麻痺状況体験空間に設け
たトイレ4や浴槽5に於ける移動や生活が、可能である
かどうかを体験するのである。
たトイレ4や浴槽5に於ける移動や生活が、可能である
かどうかを体験するのである。
また、車椅子6に乗って移動しながら、住宅内に於け
る車椅子生活の不具合を体験するのである。
る車椅子生活の不具合を体験するのである。
また第5図に示す如く、片麻痺状況体験空間には、ト
イレ4や浴槽5や車椅子6の他に、手摺り移動の練習が
出来る手摺り7や、住宅内の敷居9のような段差や、上
り框10のような大きな段差も構成されており、畳の部屋
とフローリングの部屋の間の段差11も構成されているの
で、このような段差をどのように歩行出来るかを体験す
るのである。
イレ4や浴槽5や車椅子6の他に、手摺り移動の練習が
出来る手摺り7や、住宅内の敷居9のような段差や、上
り框10のような大きな段差も構成されており、畳の部屋
とフローリングの部屋の間の段差11も構成されているの
で、このような段差をどのように歩行出来るかを体験す
るのである。
また、リビングや和室等において、フローリングは畳
がどれほど滑り易いものであり、また身体障害者や老化
した人にとって、危険なものであるかを、滑り比較床8
を設けて、この上を歩くことにより体験すべく構成して
いるのである。
がどれほど滑り易いものであり、また身体障害者や老化
した人にとって、危険なものであるかを、滑り比較床8
を設けて、この上を歩くことにより体験すべく構成して
いるのである。
該滑り比較床8には、1メートル四方毎に、異なる材
質の床面が構成されており、タイル床や、フローリング
床や、リノリユウム床や、畳等の比較が出来るように構
成しているのである。
質の床面が構成されており、タイル床や、フローリング
床や、リノリユウム床や、畳等の比較が出来るように構
成しているのである。
故に、該床の上を歩行することにより、滑り比較をす
ることも出来るし、また車椅子6に乗って、車椅子生活
にとってどのような床が最も安全であるかを検討するこ
とも出来るのである。
ることも出来るし、また車椅子6に乗って、車椅子生活
にとってどのような床が最も安全であるかを検討するこ
とも出来るのである。
第2図において、膝関節拘束装具1は、硬質合成樹脂
により構成した拘束装具部1bと、該拘束装具部1bを脚に
固定する為の締結バンド部1aにより構成している。該締
結バンド部1aはマッジクテープにより簡単に脱着可能と
している。
により構成した拘束装具部1bと、該拘束装具部1bを脚に
固定する為の締結バンド部1aにより構成している。該締
結バンド部1aはマッジクテープにより簡単に脱着可能と
している。
また第3図において、肘関節拘束装具2は、同様に肘
を折り曲げた状態で固定する硬質合成樹脂の拘束装具部
2bと、該拘束装具部2bを腕に固定する締結バンド部2aに
より構成されている。
を折り曲げた状態で固定する硬質合成樹脂の拘束装具部
2bと、該拘束装具部2bを腕に固定する締結バンド部2aに
より構成されている。
また第4図において、足首関節拘束装具3は、硬質合
成樹脂により構成した拘束装具部3bと、これを固定する
為の締結バンド部3aにより構成されている。
成樹脂により構成した拘束装具部3bと、これを固定する
為の締結バンド部3aにより構成されている。
(ヘ)考案の効果 本考案は以上の如く構成したので、次のような効果を
奏するものである。
奏するものである。
第1に、住宅設計者や住宅セールスマンが、本考案の
片麻痺状況体験装置により、実際に自分が片麻痺状態を
体験することにより、老齢者に対して住宅を推薦する場
合において、使う人の立場になってアドバイスを行うこ
とが出来るのである。
片麻痺状況体験装置により、実際に自分が片麻痺状態を
体験することにより、老齢者に対して住宅を推薦する場
合において、使う人の立場になってアドバイスを行うこ
とが出来るのである。
これにより、健常者であながら身体障害者と同じレベ
ルで住宅設計に参加することが可能となり、障害者が住
んだ場合にも、健常者が住んだ場合にも安全で住み心地
の良い住宅を提供することが出来るのである。
ルで住宅設計に参加することが可能となり、障害者が住
んだ場合にも、健常者が住んだ場合にも安全で住み心地
の良い住宅を提供することが出来るのである。
第2に、膝関節拘束装具1と肘関節拘束装具2と足首
関節拘束装具3を装着するだけで、片麻痺状態が作れ、
該状態で、種々の生活状態を体験可能としたので、短時
間で誰でも簡単に身体障害者体験をすることが可能とな
ったのである。
関節拘束装具3を装着するだけで、片麻痺状態が作れ、
該状態で、種々の生活状態を体験可能としたので、短時
間で誰でも簡単に身体障害者体験をすることが可能とな
ったのである。
第1図は障害者用のトイレと浴室に於ける片麻痺体験者
の動きを示す斜視図、第2図は膝関節拘束装具1の斜視
図、第3図は肘関節拘束装具2の斜視図、第4図は足首
関節拘束装具3の斜視図、第5図は滑り床と段差と手摺
りの体験空間を示す斜視図、第6図は片麻痺状況体験装
具を付けた状態の健常者の図面である。 1……膝関節拘束装具 2……肘関節拘束装具 3……足首関節拘束装具 4……トイレ 5……浴槽 6……車椅子
の動きを示す斜視図、第2図は膝関節拘束装具1の斜視
図、第3図は肘関節拘束装具2の斜視図、第4図は足首
関節拘束装具3の斜視図、第5図は滑り床と段差と手摺
りの体験空間を示す斜視図、第6図は片麻痺状況体験装
具を付けた状態の健常者の図面である。 1……膝関節拘束装具 2……肘関節拘束装具 3……足首関節拘束装具 4……トイレ 5……浴槽 6……車椅子
Claims (1)
- 【請求項1】肘関節拘束装具2と、膝関節拘束装具1
と、足首関節拘束装具3を身体の片側各関節に固定し、
健常者の片半身の動きを強制拘束し、該状態で歩行を行
う手摺り7を配置したことを特徴とする片麻痺状況体験
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990130845U JP2518534Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 片麻痺状況体験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990130845U JP2518534Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 片麻痺状況体験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0487876U JPH0487876U (ja) | 1992-07-30 |
JP2518534Y2 true JP2518534Y2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=31878159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990130845U Expired - Fee Related JP2518534Y2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 片麻痺状況体験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518534Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2880948B2 (ja) | 1996-05-31 | 1999-04-12 | ナショナル住宅産業株式会社 | 擬似体験装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2719115B2 (ja) * | 1994-11-08 | 1998-02-25 | 社団法人長寿社会文化協会 | 高齢者疑似体験用キット |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP1990130845U patent/JP2518534Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (4)
Title |
---|
AGING AND HUMAN VISUAL FUNCTION=1982 * |
PSYCHOLOGY TODAY=1988 * |
THROUGH OTHER EYES=1990 * |
WELLINGTON EVENING POST=1989 * |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2880948B2 (ja) | 1996-05-31 | 1999-04-12 | ナショナル住宅産業株式会社 | 擬似体験装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0487876U (ja) | 1992-07-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |