JP2559771Y2 - 端座位移動シート - Google Patents

端座位移動シート

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JP2559771Y2
JP2559771Y2 JP4932293U JP4932293U JP2559771Y2 JP 2559771 Y2 JP2559771 Y2 JP 2559771Y2 JP 4932293 U JP4932293 U JP 4932293U JP 4932293 U JP4932293 U JP 4932293U JP 2559771 Y2 JP2559771 Y2 JP 2559771Y2
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JP
Japan
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seat
plate
protruding portion
sheet
seat plate
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JP4932293U
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JPH0718725U (ja
Inventor
一良 穴沢
浩 周藤
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浩 周藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、身体障害者、高齢者等
が使用するリハビリ用機器に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者等で下半身に自由を欠くといった
身体的障害を有する人達が屋内を移動する手段は人手に
よる介助が一般的であり、そのほかに杖を頼り、あるい
は廊下や室内に手摺りを付けこれに自らの体重を預ける
ようにしてなされているのが通例である。これ以外に、
障害者用の車椅子の使用も十分考慮される所であるが、
車椅子利用の先進国である欧米において日常生活が営ま
れるのは椅子、ベッド上での座位姿勢が主であるのに対
して、我が国では畳座敷上での座位姿勢を中心に営まれ
ているために車椅子はなじまない状態にある。また、日
本家屋の構造が畳を基本としており、かつ戸口の幅、玄
関と床の高低差、廊下の幅、廊下と各部屋に段差がある
などの構造上の問題から有効に使用できないのが現状で
ある。
【0003】高齢者や足の不自由な人の中には前記の手
摺りにつかまり立ちをして移動することも困難な症例が
多く存在する。このような人達が家屋内を移動するため
には床面、畳面をいざるか、四つんばいによらざるを得
ない状態である。このように、わが国の家屋内移動用リ
ハビリ・老人福祉用機器の開発はほとんどなされていな
いと言っても過言でないのが現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このように、家屋内移
動において手摺りの使用に耐えられない障害老人(厚生
省「ねたきり度判定度基準」レベルJ〜A)、ある程度
の日常生活の自立(移動、排泄、整容、更衣動作や炊
事、洗濯等の家事動作)が認められる障害児(者)の生
活(主として移動と家事動作)を援助する福祉機器の開
発が必要とされている。そのためには、家屋内での日常
生活の動線と様々な行動状況に対応でき、その特定行動
において両手を自由に動かすことができ、しかも安全性
が確保されたものである機器、設備が望まれるところで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記のように
手摺りを利用して歩行することが困難な高齢者や身体不
自由者であってもベッドの側端に足を垂らして座る(リ
ハビリテーションの用語でその姿勢を「端座位姿勢」と
することから、ここでは「端座」と称する)ことができ
る程度の下肢不自由者に対し、端座位で家屋内を移動し
所要の所作ができるように、各種のせり出し部を備えた
長椅子状「端座位移動シート」を案出したものである。
【0006】
【作用】本考案に係る端座位移動シートは前記のような
端座の可能な人の行動を補助するもので、例えばシート
の一端に設けたせり出し部につかまり立ちをしてシート
に端座し、その端座姿勢を保ちながら両手を使って横方
向に移動する。そして家事作業部位、例えば流し台の前
面に合わせて設置したシートのせり出し部で流し台に接
近し、端座位の状態を維持しながら両手を自由に動かし
て炊事作業をする。また連接させたシートで洗濯機の前
まで移動し洗濯をしたり、さらにトイレに移動して便器
に移乗するといった行動が容易に、かつ安全にできる。
このように日常生活の移動経路、家事内容に合わせて本
考案に係る端座位移動シートを連続的に設置することに
よって人的な介添えなしで家屋内行動ができるようにし
たものである。
【0007】
【実施例】本考案の実施例を図面にしたがって説明す
る。本考案に係る端座位移動シートは図2から図6に示
す5種類の形状の椅子を基本とし、家屋内の構造によっ
てその配置、組み合わせを適切に選択し、よって移行、
家事操作遂行の安全性を確保しようとするものである。
図1に示したものはその一端側に前方への方形せり出し
部2を有する家事動作サポート用シート1で、座板3と
底板4との間には側板及び仕切り板5、5、・・が適宜
間隔で立設され、背面には背板6が張られている。座板
3の高さは35cmないし55cm程度で使用者のひざ
関節の高さが適切である。座板3の上面には滑り性を持
たせるために板の研磨した表面を露出させるか、又は板
の表面にスポンジ7などのクッション材を置きその上か
らプラスチックフイルム(塩化ビニルフィルム等)やレ
ザー8を被覆している。
【0008】図2に示したものは、平面形状が通常の長
椅子と同様の長方形になる水平面移動用シート1aで、
座板3a、底板4aの間に側板及び仕切り板5a、5
a、・・が立設され、背板6aが張られている。その座
板3aの床よりの高さは前記の図1の家事動作サポート
用シート1と同寸法である。また、座板3aの表面は前
記の座板3と同様に板の表面を露出させるか、又は板の
表面にスポンジなどのクッション材を置きその上からプ
ラスチックフイルムやレザーなどを被覆し、摺動性をよ
くしている。
【0009】図3は図1の家事動作サポート用シート1
の実施態様の一つを示したものである。この家事動作サ
ポート用シート1bにおいては前方への方形せり出し部
2bがシートの中央部に突設されている。座板3b、底
板4bの間に側板及び仕切り板5b、5b、・・が立設
され、背面には背板6bが張られている。その座板3b
の床よりの高さは前記の家事動作サポート用シート1と
同様である。また、座板3bの表面は前記の座板3と同
様に板の表面を露出させるか、又は板の表面にスポンジ
などのクッション材を置きその上からプラスチックフイ
ルムやレザーなどを被覆したものである。このシートに
おいてせり出し部2bは長椅子状座板の平行部3bの奥
行きに対しおよそ25ないし50%程度のせり出し量で
ある。
【0010】図4に示したものは、座板3cの平面形状
が長方形部に続いて円弧状せり出し部2cが突出した垂
直移乗用シート1cで、そのせり出し量は長方形部3c
の奥行きのほぼ20ないし100%程度である。また、
座板3c、底板4cの間に側板及び仕切り板5c、5c
・・が立設され、背面には背板6cが張られており、座
板3cの表面は前記の座板3と同様に板の表面を露出さ
せるか、又は板の表面にスポンジなどのクッション材を
置きその上からプラスチックフィルムやレザーなどを被
覆していることは前記のシート1a,1bと同様であ
る。なお、せり出し部2cは図面上左側に形成されてい
るが右側でもよい。
【0011】図5に示したものは水平移乗サポート用シ
ート1dで、そのシートの長さは前記の各種シート1
a、1b、1cに比べて短く、その端部(又は中央)に
方形せり出し部2dを形成したものである。座板3d、
底板4dの間に側板及び仕切り板5d、5dが立設さ
れ、背面には背板6dが張られており、座板3dの表面
は前記の座板3と同様に板の表面を露出させるか、又は
板の表面にスポンジなどのクッション材を置きその上か
らプラスチックフィルムやレザーなどを被覆しているこ
とは前記のシート1a、1bと同様である。なお、せり
出し部2dは図面上左側に形成されているが右側でもよ
いことは前記と同様である。
【0012】図6に示したものは補助用シート1eで、
図1、図3、図5に示したシートのせり出し部を独立さ
せた形状のものである。したがって、シートの奥行きは
前記シートのせり出し部2、2b、2dの奥行きとほぼ
同様である。座板3e、底板4eの間に側板5e、5e
が立設され、背面には背板6eが張られており、座板3
eの表面は前記の座板3と同様に板の表面を露出させる
か、又は板の表面にスポンジなどのクッション材を置き
その上からプラスチックフィルムやレザーなどを被覆し
ていることは前記のシート1、1a、1b等と同様であ
る。
【0013】以上の各種シートは座板3、3a、・・と
底板4、4a、・・及び側板及び仕切り板5、5a・・
とに囲まれた空間を保管用袋戸棚9として利用するもの
で、扉を前面に付設してもよい。
【0014】以上の種類からなる本考案端座位移動シー
トは、その形状に応じて家屋内に設置するもので、その
一例について図7により説明する。先ず、使用者は垂直
移乗サポート用シート1cのせり出し部2cにつかま
り、あるいは両側の手肘をせり出し部2cと平行部3c
にあてがって立ち上がり、座板3cに端座する。そし
て、その端座した上半身を腕で支えながら横方向に移行
し、水平移動用シート1aを経てコーナー部に置いた補
助用シート1eで曲折し家事動作サポート用シート1に
至りそのせり出し部2で流し台Wに接近し、あるいは補
助用シート1eに移動してガスコンロGの前に至り立つ
ことなく炊事、炊飯をする。このときに必要な什器、調
味料などの物品はあらかじめ保管されている袋戸棚9、
9e、・・より取り出し使用する。
【0015】さらに水平移乗用サポートシート1dに移
動し、そのせり出し部2dから便器T上に端座し、ま
た、逆行して自室に帰着する。
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案端座位移動シート
は基本的な五種類のタイプを構成要素としたので、これ
を適当に組み合わせることにより家屋の構造、移動経
路、日常生活のさまざまな場面に対応できるようになっ
た。しかも移動及び各種所作に際して端座位を利用する
ために姿勢が安定し、かつ、両手が自由に使用できるた
めに安全性が確保されるようになった。
【0017】本考案シートは車椅子の通行のできない狭
い廊下、狭い台所にも設置できるので日本の家屋によく
適合できるものである。
【0018】このシートを利用するのは立ち上がって歩
行することの不自由な人達であり、この人達にとって通
常の背の高い戸棚を使用することは困難である。本考案
のシートにおいてはあらかじめ日常必需品を座板3の下
の袋戸棚9に保存しておくことができるので使用者は端
座位の姿勢で容易に、かつ、安全に取り出し使用すこと
ができる。
【0019】このシートを利用することによって下肢に
障害を持っている人、高齢者等の一人で行動できる範囲
は拡張される。したがって家庭内のリハビリ機器として
の効用があるのみならず、介添え人の負担を大幅に軽減
する効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】家事動作サポート用シートの一部断面斜視図
【図2】水平移動用シートの平面図
【図3】家事動作サポート用シートの平面図
【図4】垂直移乗サポート用シートの平面図
【図5】水平移乗サポート用シートの平面図
【図6】補助用シートの平面図
【図7】家屋設備との関連を示すシート配置例の平面図
【符号の説明】
1 家事動作サポート用シート 1a 水平移動用シート 1b 家事動作サポート用シート 1c 垂直移乗サポート用シート 1d 水平移乗サポート用シート 1e 補助用シート 2 せり出し部 3 座板 4 底板 5 側板及び仕切り板 6 背板 7 クッション材 8 レザー 9 袋戸棚

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面形状が長方形の長椅子状のもの、長椅
    子状の一部に方形のせり出し部を形成したもの、長椅子
    状の一部に円弧状のせり出し部を有するもの、方形のせ
    り出し部と比較的短い長椅子状部を有するもの、及び横
    幅に対して比較的奥行きの長いものの五種類からなり、
    その座板の下方を袋戸棚とした構造の端座位移動シート
    の組合せ。
JP4932293U 1993-09-10 1993-09-10 端座位移動シート Expired - Lifetime JP2559771Y2 (ja)

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JPH0718725U JPH0718725U (ja) 1995-04-04
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