JP2507493B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents
磁気ディスク装置Info
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- JP2507493B2 JP2507493B2 JP62291888A JP29188887A JP2507493B2 JP 2507493 B2 JP2507493 B2 JP 2507493B2 JP 62291888 A JP62291888 A JP 62291888A JP 29188887 A JP29188887 A JP 29188887A JP 2507493 B2 JP2507493 B2 JP 2507493B2
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- Japan
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- head slider
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気ディスク面上に磁気ヘッドとしてのヘ
ッドスライダーが微小な間隙をもって浮上する磁気ディ
スク装置に係り、特にヘッドスライダーが磁気ディスク
面に吸着されるのを防止するのに好適な構造に関するも
のである。
ッドスライダーが微小な間隙をもって浮上する磁気ディ
スク装置に係り、特にヘッドスライダーが磁気ディスク
面に吸着されるのを防止するのに好適な構造に関するも
のである。
この種の磁気ディスク装置にあっては、輸送等のよう
な長期の停止時、ヘッドスライダーを磁気ディスク面に
接触させたままにしておくと、両者が互いに吸着する不
都合が生じ、また磁気ディスクを駆動するモータが小型
化されると、該モータでは始動トルクが小さいため、モ
ータを駆動してもヘッドスライダーと磁気ディスクとの
吸着を解除させることが困難であった。
な長期の停止時、ヘッドスライダーを磁気ディスク面に
接触させたままにしておくと、両者が互いに吸着する不
都合が生じ、また磁気ディスクを駆動するモータが小型
化されると、該モータでは始動トルクが小さいため、モ
ータを駆動してもヘッドスライダーと磁気ディスクとの
吸着を解除させることが困難であった。
そこで、前記吸着が生じるのを防止するため、磁気デ
ィスク装置の従来技術としては、特開昭60-127577号公
報、同60-193178号公報、同61-19840号公報に示される
技術がある。
ィスク装置の従来技術としては、特開昭60-127577号公
報、同60-193178号公報、同61-19840号公報に示される
技術がある。
特開昭60-193178号公報に示される第1の従来技術
は、移動体としてのキャリッジと、ヘッドスライダーを
支持する支持ばねとの間に、該支持ばねを磁気ディスク
に垂直な面内に微小回転させる回転支点が設けられると
ともに、キャリッジに支持ばねまで張り出して設けられ
た取付部材と支持ばねとの間に圧電素子が取付けられ、
磁気ディスクの回転時、圧電素子が電圧印加されて伸張
すると、支持ばねが回転支点を中心に微小回転し、ヘッ
ドスライダーが磁気ディスク面に密着し、磁気ディスク
の停止時、圧電素子が電圧印加の解除により縮むと、支
持ばねが回転支点を中心に反対方向に回転し、ヘッドス
ライダーが磁気ディスク面から離間するようにしてい
る。
は、移動体としてのキャリッジと、ヘッドスライダーを
支持する支持ばねとの間に、該支持ばねを磁気ディスク
に垂直な面内に微小回転させる回転支点が設けられると
ともに、キャリッジに支持ばねまで張り出して設けられ
た取付部材と支持ばねとの間に圧電素子が取付けられ、
磁気ディスクの回転時、圧電素子が電圧印加されて伸張
すると、支持ばねが回転支点を中心に微小回転し、ヘッ
ドスライダーが磁気ディスク面に密着し、磁気ディスク
の停止時、圧電素子が電圧印加の解除により縮むと、支
持ばねが回転支点を中心に反対方向に回転し、ヘッドス
ライダーが磁気ディスク面から離間するようにしてい
る。
また特開昭60-193178号公報に示される第2の従来技
術は、磁気ディスクの停止時、UPヘッドスライダー及び
DWヘッドスライダーが夫々の支持ばねによって磁気ディ
スクから離間支持され、磁気ディスクが定速回転する
と、気圧発生器よりアーム部の空気流出孔を介し空気を
両支持ばね間に一時的に噴出させ、その間に空気圧が発
生し、該空気圧の発生により両支持ばねが夫々の磁気デ
ィスク側へ変位されることによりUP及びDWヘッドスライ
ダーが夫々の磁気ディスク面に適正浮上間隙をもって維
持されるように構成されている。
術は、磁気ディスクの停止時、UPヘッドスライダー及び
DWヘッドスライダーが夫々の支持ばねによって磁気ディ
スクから離間支持され、磁気ディスクが定速回転する
と、気圧発生器よりアーム部の空気流出孔を介し空気を
両支持ばね間に一時的に噴出させ、その間に空気圧が発
生し、該空気圧の発生により両支持ばねが夫々の磁気デ
ィスク側へ変位されることによりUP及びDWヘッドスライ
ダーが夫々の磁気ディスク面に適正浮上間隙をもって維
持されるように構成されている。
さらに特開昭61-198480号公報に示される第3の従来
技術は、キャリッジに停止位置でキャリッジを固定する
オートロックレバーを設け、該オートロックレバーによ
るヘッドスライダー保持位置をキャリッジの移動範囲を
規制するクラッシュストップの位置よりずらしておき、
起動時にオートロックレバーのロックを解除した後、前
記キャリッジをクラッシュストップ位置まで移動させる
ことにより、ヘッドスライダーの吸着解除を行なうよう
にしている。
技術は、キャリッジに停止位置でキャリッジを固定する
オートロックレバーを設け、該オートロックレバーによ
るヘッドスライダー保持位置をキャリッジの移動範囲を
規制するクラッシュストップの位置よりずらしておき、
起動時にオートロックレバーのロックを解除した後、前
記キャリッジをクラッシュストップ位置まで移動させる
ことにより、ヘッドスライダーの吸着解除を行なうよう
にしている。
ところで、上記に示す従来技術は、磁気ディスクの停
止時、該磁気ディスクからヘッドスライダーを離間させ
るようにしているが、何れも複雑な構造を必要としてい
る。
止時、該磁気ディスクからヘッドスライダーを離間させ
るようにしているが、何れも複雑な構造を必要としてい
る。
即ち、第1の従来技術では、圧電素子を用いるのみな
らず、支持ばねが磁気ディスク面に垂直に回転するよう
に回転支点を設けなければならず、しかも圧電素子の一
端側を取付ける為の取付部材をキャリッジに設ける必要
があるので、構造がそれだけ複雑になる問題がある。
らず、支持ばねが磁気ディスク面に垂直に回転するよう
に回転支点を設けなければならず、しかも圧電素子の一
端側を取付ける為の取付部材をキャリッジに設ける必要
があるので、構造がそれだけ複雑になる問題がある。
また第2の従来技術では、気圧発生器を用いるのみな
らず、その気圧発生器によって発生した空気を両支持ば
ね間に噴出させるように空気流出孔を設け、しかも空気
の噴出によって両支持ばねが夫々の磁気ディスク面側へ
変位するように構成しなければならないので、構造が極
めて複雑になるとともにそれだけコストがかさむ問題が
ある。
らず、その気圧発生器によって発生した空気を両支持ば
ね間に噴出させるように空気流出孔を設け、しかも空気
の噴出によって両支持ばねが夫々の磁気ディスク面側へ
変位するように構成しなければならないので、構造が極
めて複雑になるとともにそれだけコストがかさむ問題が
ある。
第3の従来技術では、オートロックレバーと係合する
ピンをキャリッジに設け、しかもオートロックレバーを
動作させる為のソレノイドをも用いるので、やはり上述
と同様構造が複雑になるとともにコストがかさむ問題が
ある。
ピンをキャリッジに設け、しかもオートロックレバーを
動作させる為のソレノイドをも用いるので、やはり上述
と同様構造が複雑になるとともにコストがかさむ問題が
ある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点に鑑み、極め
て簡単な構造でヘッドスライダーと磁気ディスクとの吸
着を防ぎ得る磁気ディスク装置を提供することにある。
て簡単な構造でヘッドスライダーと磁気ディスクとの吸
着を防ぎ得る磁気ディスク装置を提供することにある。
本発明では、データゾーンとその外周側に位置するロ
ーディングゾーンとを有する磁気ディスクに対し記録再
生する磁気ディスク装置において、記録再生するヘッド
スライダーと、該ヘッドスライダーを支持する支持ばね
と、該支持ばねを取付けかつ支持ばねを介し前記ヘッド
スライダーを磁気ディスク面の所望位置に移動させる移
動体と、前記磁気ディスク面のローディングゾーン上
に、該磁気ディスク面より所定の間隔をもって配置され
たテーパ状の保持部材と、前記磁気ディスクが所定回転
数から減速し停止するとき、支持ばねをそのばね力で保
持部材に乗り上げて保持すべく移動体を移動させ、ヘッ
ドスライダーを磁気ディスク面のデータゾーンからロー
ディングゾーンの上に退避制御する制御部とを有するす
るように構成している。
ーディングゾーンとを有する磁気ディスクに対し記録再
生する磁気ディスク装置において、記録再生するヘッド
スライダーと、該ヘッドスライダーを支持する支持ばね
と、該支持ばねを取付けかつ支持ばねを介し前記ヘッド
スライダーを磁気ディスク面の所望位置に移動させる移
動体と、前記磁気ディスク面のローディングゾーン上
に、該磁気ディスク面より所定の間隔をもって配置され
たテーパ状の保持部材と、前記磁気ディスクが所定回転
数から減速し停止するとき、支持ばねをそのばね力で保
持部材に乗り上げて保持すべく移動体を移動させ、ヘッ
ドスライダーを磁気ディスク面のデータゾーンからロー
ディングゾーンの上に退避制御する制御部とを有するす
るように構成している。
本発明では、上述の如く、ヘッドスライダー,支持ば
ね,移動体,保持部材,制御部を有し、該制御部によ
り、磁気ディスクが減速しかつ停止するとき、移動体を
移動させることにより、保持部材に支持ばねをそのばね
力で保持させ、ヘッドスライダーを磁気ディスク面に対
しそのローディングゾーン上に離間するように構成した
ので、輸送等のように磁気ディスクが長期間停止して
も、磁気ディスクとヘッドスライダーとが吸着するのを
確実に防ぎ得る。しかも、元々存在する制御部の内容を
変更すると共に、保持部材を追加するだけであるので、
極めて簡単な構造にできる。また、テーパ状の保持部材
が磁気ディスク面のローディングゾーン上に所定の間隔
を置いて配置され、その保持部材に支持ばねが保持され
るので、磁気ディスク装置の外周方向を大きくすること
がなく、そのため、限られたスペースの中に保持部材を
設けることができるので、小型化を維持し得る。さら
に、ヘッドスライダーが退避したとき、上述の如く支持
ばねがそのばね力で保持部材の上に保持されるので、輸
送時等に衝撃が発生しても、支持ばねが保持部材から外
れることがなく、従って、停止しているヘッドスライダ
ーを確実に固定しておくことができる。
ね,移動体,保持部材,制御部を有し、該制御部によ
り、磁気ディスクが減速しかつ停止するとき、移動体を
移動させることにより、保持部材に支持ばねをそのばね
力で保持させ、ヘッドスライダーを磁気ディスク面に対
しそのローディングゾーン上に離間するように構成した
ので、輸送等のように磁気ディスクが長期間停止して
も、磁気ディスクとヘッドスライダーとが吸着するのを
確実に防ぎ得る。しかも、元々存在する制御部の内容を
変更すると共に、保持部材を追加するだけであるので、
極めて簡単な構造にできる。また、テーパ状の保持部材
が磁気ディスク面のローディングゾーン上に所定の間隔
を置いて配置され、その保持部材に支持ばねが保持され
るので、磁気ディスク装置の外周方向を大きくすること
がなく、そのため、限られたスペースの中に保持部材を
設けることができるので、小型化を維持し得る。さら
に、ヘッドスライダーが退避したとき、上述の如く支持
ばねがそのばね力で保持部材の上に保持されるので、輸
送時等に衝撃が発生しても、支持ばねが保持部材から外
れることがなく、従って、停止しているヘッドスライダ
ーを確実に固定しておくことができる。
以下、本発明の一実施例を添付図面により説明する。
第1図は本発明を適用した磁気ディスク装置の第1の実
施例を示す概略図、第2図はヘッドローディング機構の
各部品間の位置関係を示す説明用拡大図、第3図は磁気
ディスク上におけるヘッドスライダーの位置を示す説明
用拡大図である。
第1図は本発明を適用した磁気ディスク装置の第1の実
施例を示す概略図、第2図はヘッドローディング機構の
各部品間の位置関係を示す説明用拡大図、第3図は磁気
ディスク上におけるヘッドスライダーの位置を示す説明
用拡大図である。
第1図に示す磁気ディスク装置は、磁気ディスク1が
定速回転に達すると、該磁気ディスク1面のデータゾー
ンAにヘッドローディング機構2のヘッドスライダー3
が移動されることにより、データゾーンAの所望位置に
データを記録し、またデータゾーンAの所望位置からデ
ータが再生されるようにしている。前記磁気ディスク1
面にはデータを記録するためのデータゾーンAと、ヘッ
ドスライダー3をローディングするため、データゾーン
Aの外周側に位置するローディングゾーンBとを有して
いる。
定速回転に達すると、該磁気ディスク1面のデータゾー
ンAにヘッドローディング機構2のヘッドスライダー3
が移動されることにより、データゾーンAの所望位置に
データを記録し、またデータゾーンAの所望位置からデ
ータが再生されるようにしている。前記磁気ディスク1
面にはデータを記録するためのデータゾーンAと、ヘッ
ドスライダー3をローディングするため、データゾーン
Aの外周側に位置するローディングゾーンBとを有して
いる。
そして、前記ヘッドローディング機構2は、ヘッドス
ライダー3と、これを支持する支持ばね4と、該支持ば
ね4を取付けた移動体としてのガイドアーム5とを備え
て構成されている。
ライダー3と、これを支持する支持ばね4と、該支持ば
ね4を取付けた移動体としてのガイドアーム5とを備え
て構成されている。
前記ヘッドスライダー3は、磁気ディスク1の回転
時、その磁気ディスク1面上に微小間隙(例えば0.3μ
m位)をもって浮上し、磁気ディスク1のデータゾーン
Aに記録されたデータを電磁変換することによりデータ
を再生し、またデータゾーンAにデータを電磁変換する
ことにより記録するものである。前記支持ばね4は、ス
テンレス等によって形成された薄板体であって、その一
端部にジンバル(図示せず)を介しヘッドスライダー3
を支持し、そのばね力によりばね部4aを支点としてヘッ
ドスライダー3を磁気ディスク1に付勢させるようにし
ている。前記移動体としてのガイドアーム5は、その一
端部に支持ばね4の他端部を取付け、かつその他端側が
軸6により回動可能に保持されており、図示しない駆動
源によって回動されることにより支持ばね4を介しヘッ
ドスライダー3を磁気ディスク1面に移動させるように
している。なお、駆動源は制御部によって制御されてい
る。
時、その磁気ディスク1面上に微小間隙(例えば0.3μ
m位)をもって浮上し、磁気ディスク1のデータゾーン
Aに記録されたデータを電磁変換することによりデータ
を再生し、またデータゾーンAにデータを電磁変換する
ことにより記録するものである。前記支持ばね4は、ス
テンレス等によって形成された薄板体であって、その一
端部にジンバル(図示せず)を介しヘッドスライダー3
を支持し、そのばね力によりばね部4aを支点としてヘッ
ドスライダー3を磁気ディスク1に付勢させるようにし
ている。前記移動体としてのガイドアーム5は、その一
端部に支持ばね4の他端部を取付け、かつその他端側が
軸6により回動可能に保持されており、図示しない駆動
源によって回動されることにより支持ばね4を介しヘッ
ドスライダー3を磁気ディスク1面に移動させるように
している。なお、駆動源は制御部によって制御されてい
る。
そして、磁気ディスク1が定速回転に達すると、該磁
気ディスク1の回転によって生じる表層空気流と支持ば
ね4のばね力とがバランスすることにより、ヘッドスラ
イダー3が磁気ディスク1面上に微小間隙をもって浮上
するようにしている。
気ディスク1の回転によって生じる表層空気流と支持ば
ね4のばね力とがバランスすることにより、ヘッドスラ
イダー3が磁気ディスク1面上に微小間隙をもって浮上
するようにしている。
しかして、実施例のヘッドローディング機構2では、
磁気ディスク1面の上方位置に該磁気ディスクのデータ
ゾーンAより外側位置に配置されたテーパ状の保持部材
7が取付けられている。該テーパ状の保持部材7は、第
1図乃至第3図に示すように、回転する磁気ディスク1
と干渉することがないよう磁気ディスク1面より若干の
上方位置に取付けられてあって、かつ磁気ディスク1の
データゾーンAより外周位置に設けられたローディング
ゾーンB内に配置され、例えば磁気ディスク1の外側部
に設けられた固定部8に取付けられている。前記テーパ
状の保持部材7は第3図に示すように適宜の厚みをもち
かつその高さが磁気ディスク1の内周側から外周側に至
るに従って漸増する形状をなしていて、その上面が適宜
の角度をもったテーパ面7′を有している。
磁気ディスク1面の上方位置に該磁気ディスクのデータ
ゾーンAより外側位置に配置されたテーパ状の保持部材
7が取付けられている。該テーパ状の保持部材7は、第
1図乃至第3図に示すように、回転する磁気ディスク1
と干渉することがないよう磁気ディスク1面より若干の
上方位置に取付けられてあって、かつ磁気ディスク1の
データゾーンAより外周位置に設けられたローディング
ゾーンB内に配置され、例えば磁気ディスク1の外側部
に設けられた固定部8に取付けられている。前記テーパ
状の保持部材7は第3図に示すように適宜の厚みをもち
かつその高さが磁気ディスク1の内周側から外周側に至
るに従って漸増する形状をなしていて、その上面が適宜
の角度をもったテーパ面7′を有している。
そして、前記保持部材7は、回転中の磁気ディスク1
が停止する際、ガイドアーム5の移動によってヘッドス
ライダー3が磁気ディスク1のデータゾーンA側からロ
ーディングゾーンB側に移動すると、支持ばね4がテー
パ面7′を昇り、該テーパ面7′の適当箇所で支持ばね
4を保持することにより、ヘッドスライダー3を磁気デ
ィスク1面に対し離間させるようにしている。そのた
め、保持部材7のテーパ面7′の角度は支持ばね4を保
持し得るよう該支持ばね4のばね力とバランスするよう
に設定されている。なお、ガイドアーム5の駆動源が制
御部によって制御され、該制御部は磁気ディスク1が定
速回転から減速し停止するとき、支持ばね4を保持部材
7に保持させるべくガイドアーム5を保持部材7側に移
動し、また磁気ディスク1が始動によって定速回転した
とき、ガイドアーム5を保持部材7から磁気ディスク1
のデータゾーンA側に移動するように制御している。
が停止する際、ガイドアーム5の移動によってヘッドス
ライダー3が磁気ディスク1のデータゾーンA側からロ
ーディングゾーンB側に移動すると、支持ばね4がテー
パ面7′を昇り、該テーパ面7′の適当箇所で支持ばね
4を保持することにより、ヘッドスライダー3を磁気デ
ィスク1面に対し離間させるようにしている。そのた
め、保持部材7のテーパ面7′の角度は支持ばね4を保
持し得るよう該支持ばね4のばね力とバランスするよう
に設定されている。なお、ガイドアーム5の駆動源が制
御部によって制御され、該制御部は磁気ディスク1が定
速回転から減速し停止するとき、支持ばね4を保持部材
7に保持させるべくガイドアーム5を保持部材7側に移
動し、また磁気ディスク1が始動によって定速回転した
とき、ガイドアーム5を保持部材7から磁気ディスク1
のデータゾーンA側に移動するように制御している。
次に、実施例のヘッドローディング機構2の動作につ
いて述べる。
いて述べる。
今、保持部材7に支持ばね4が保持された状態にある
とき、磁気ディスク1が電源投入によって始動され定速
回転に達すると、ガイドアーム5の移動によってヘッド
スライダー3が保持部材7側から磁気ディスク1のデー
タゾーンA側に移動する。
とき、磁気ディスク1が電源投入によって始動され定速
回転に達すると、ガイドアーム5の移動によってヘッド
スライダー3が保持部材7側から磁気ディスク1のデー
タゾーンA側に移動する。
その際ガイドアーム5の移動により支持ばね4が保持
部材7のテーパ面7′を滑動し、該テーパ面7′を滑り
落ちると、磁気ディスク1の回転によって生じる表層空
気流と支持ばね4のばね力とがバランスするので、ヘッ
ドスライダー3は磁気ディスク1のローディングゾーン
BからデータゾーンAに浮上したままで移動することが
できる。これにより、磁気ヘッドスライダー3はデータ
ゾーンAの所望位置でデータの記録・再生を行なうこと
が可能となる。
部材7のテーパ面7′を滑動し、該テーパ面7′を滑り
落ちると、磁気ディスク1の回転によって生じる表層空
気流と支持ばね4のばね力とがバランスするので、ヘッ
ドスライダー3は磁気ディスク1のローディングゾーン
BからデータゾーンAに浮上したままで移動することが
できる。これにより、磁気ヘッドスライダー3はデータ
ゾーンAの所望位置でデータの記録・再生を行なうこと
が可能となる。
また、磁気ディスク1の回転時、電源を切ると、制御
部によってガイドアーム5がデータゾーンAからローデ
ィングゾーンB側へ移動し、支持ばね4が保持部材7の
テーパ面7′を昇り、該テーパ面7′の所定位置で保持
されるので、ヘッドスライダー3が磁気ディスク1面か
ら離間される。
部によってガイドアーム5がデータゾーンAからローデ
ィングゾーンB側へ移動し、支持ばね4が保持部材7の
テーパ面7′を昇り、該テーパ面7′の所定位置で保持
されるので、ヘッドスライダー3が磁気ディスク1面か
ら離間される。
この場合、保持部材7が支持ばね4のばね部4aから距
離L1の位置を保持する場合、そのばね部4aからヘッドス
ライダー3までの距離をL2、支持ばね4と磁気ディスク
1との間隔をH1,保持部材7上で移動する支持ばね4の
距離をDとすると、ヘッドスライダー3及び磁気ディス
ク1間の距離H2は、次の式で表わされる。
離L1の位置を保持する場合、そのばね部4aからヘッドス
ライダー3までの距離をL2、支持ばね4と磁気ディスク
1との間隔をH1,保持部材7上で移動する支持ばね4の
距離をDとすると、ヘッドスライダー3及び磁気ディス
ク1間の距離H2は、次の式で表わされる。
H2=(L2/L1)・H1 =(L2/L1)・Dtanθ ……(1) 上記(1)式より、例えば、L2/L1=1.5、θ=5°、
D=4mmとすれば、H2=0.52mmとなり、この数値でヘッ
ドスライダー3を磁気ディスク1面から離しておくこと
ができる。
D=4mmとすれば、H2=0.52mmとなり、この数値でヘッ
ドスライダー3を磁気ディスク1面から離しておくこと
ができる。
従って、ガイドアーム5が動作するだけで支持ばね4
を保持部材7に保持させ、ヘッドスライダー3を磁気デ
ィスク1面から離しておくことができるので輸送等のよ
うに磁気ディスクが長期停止しても、両者が吸着するの
を確実に防ぎ得る。しかも、単に保持部材7を設け、そ
の保持部材7に支持ばね4を保持させるだけであるの
で、従来例のように構造が複雑なものと異なり、簡単な
構造にでき、それだけ安価にできる。
を保持部材7に保持させ、ヘッドスライダー3を磁気デ
ィスク1面から離しておくことができるので輸送等のよ
うに磁気ディスクが長期停止しても、両者が吸着するの
を確実に防ぎ得る。しかも、単に保持部材7を設け、そ
の保持部材7に支持ばね4を保持させるだけであるの
で、従来例のように構造が複雑なものと異なり、簡単な
構造にでき、それだけ安価にできる。
また、電源をオンすると、磁気ディスク1が定速回転
に達した時点で支持ばね4が保持部材7から移動し、ヘ
ッドスライダー3が磁気ディスク1の回転によって生じ
る表層空気流とバランスしかつ浮上したままで磁気ディ
スク1のデータゾーンAに移動し得、一方、電源をオフ
すると、前述の如く磁気ディスク1が減速かつ停止する
前に支持ばね4を保持部材7に保持し、ヘッドスライダ
ー3を磁気ディスク1面から離したままにしておける結
果、ヘッドスライダー3を磁気ディスク1から常時離し
ておくことができ、簡単な構造でフローティングスター
ト構成を確実に達成し得る。
に達した時点で支持ばね4が保持部材7から移動し、ヘ
ッドスライダー3が磁気ディスク1の回転によって生じ
る表層空気流とバランスしかつ浮上したままで磁気ディ
スク1のデータゾーンAに移動し得、一方、電源をオフ
すると、前述の如く磁気ディスク1が減速かつ停止する
前に支持ばね4を保持部材7に保持し、ヘッドスライダ
ー3を磁気ディスク1面から離したままにしておける結
果、ヘッドスライダー3を磁気ディスク1から常時離し
ておくことができ、簡単な構造でフローティングスター
ト構成を確実に達成し得る。
第4図は本発明を適用した磁気ディスク装置の他の実
施例を示す概略図である。
施例を示す概略図である。
この実施例のヘッドローディング機構2は、前記第1
の実施例がスウィングアームタイプであるのに対し、移
動体としてのキャリッジ5が直線動作するリニアタイプ
に適用している。そして、磁気ディスク1の上方位置に
該磁気ディスク1のデータゾーンAより外周位置のロー
ディングゾーンBに配置されてテーパ状の保持部材7が
取付けられている。
の実施例がスウィングアームタイプであるのに対し、移
動体としてのキャリッジ5が直線動作するリニアタイプ
に適用している。そして、磁気ディスク1の上方位置に
該磁気ディスク1のデータゾーンAより外周位置のロー
ディングゾーンBに配置されてテーパ状の保持部材7が
取付けられている。
従って、この実施例によれば、基本的に第1の実施例
と同様の作用・効果がある。
と同様の作用・効果がある。
なお、何れの実施例とも、テーパ状の保持部材7が一
定の角度のテーパ面7′をもつ形状に形成された例を示
したが、第5図(a)及び(b)に示すように、テーパ
面7′が凹型形状あるいは凹凸形状にしても良く、何れ
にしろ、支持ばね4を保持し得る形状であれば良い。ま
た、何れの実施例とも、ヘッドスライダー3が常に磁気
ディスク1面に接触しないフライング・スタート・スト
ップ方式を構成し得るようにしているが、磁気ディスク
1の始動時及び停止時にヘッドスライダー3が接触する
CSS(コンタクト・スタート・ストップ)方式の磁気デ
ィスク装置にも適用することもできる。
定の角度のテーパ面7′をもつ形状に形成された例を示
したが、第5図(a)及び(b)に示すように、テーパ
面7′が凹型形状あるいは凹凸形状にしても良く、何れ
にしろ、支持ばね4を保持し得る形状であれば良い。ま
た、何れの実施例とも、ヘッドスライダー3が常に磁気
ディスク1面に接触しないフライング・スタート・スト
ップ方式を構成し得るようにしているが、磁気ディスク
1の始動時及び停止時にヘッドスライダー3が接触する
CSS(コンタクト・スタート・ストップ)方式の磁気デ
ィスク装置にも適用することもできる。
以上述べたように、本発明によれば、磁気ディスク面
上に取付けられたテーパ状の保持部材に支持ばねを保持
し、ヘッドスライダーを磁気ディスク面から離間させる
ように構成したので、極めて簡単な構造でヘッドスライ
ダーと磁気ディスクとの吸着を防ぎ得ると云う効果があ
る。また、テーパ状の保持部材が磁気ディスク面のロー
ディングゾーン上に所定の間隔を置いて配置され、保持
部材の支持ばねが保持されるので、磁気ディスク装置の
外周方向を大きくすることがなく、そのため、限られた
スペースの中に保持部材を設けることができるので、小
型化を維持し得ると云う効果があり、さらに支持ばねが
そのばね力で保持部材の上に保持されるので、輸送時等
に衝撃が発生しても、支持ばねが保持部材から外れるこ
とがなく、従って、停止しているヘッドスライダーを確
実に固定しておくことができると云う効果もある。
上に取付けられたテーパ状の保持部材に支持ばねを保持
し、ヘッドスライダーを磁気ディスク面から離間させる
ように構成したので、極めて簡単な構造でヘッドスライ
ダーと磁気ディスクとの吸着を防ぎ得ると云う効果があ
る。また、テーパ状の保持部材が磁気ディスク面のロー
ディングゾーン上に所定の間隔を置いて配置され、保持
部材の支持ばねが保持されるので、磁気ディスク装置の
外周方向を大きくすることがなく、そのため、限られた
スペースの中に保持部材を設けることができるので、小
型化を維持し得ると云う効果があり、さらに支持ばねが
そのばね力で保持部材の上に保持されるので、輸送時等
に衝撃が発生しても、支持ばねが保持部材から外れるこ
とがなく、従って、停止しているヘッドスライダーを確
実に固定しておくことができると云う効果もある。
第1図は本発明を適用した磁気ディスク装置の第1の実
施例を示す概略図、第2図はヘッドローディング機構と
磁気ディスクとの位置関係を示す説明用拡大図、第3図
は磁気ディスク上におけるヘッドスライダーの位置を示
す説明用拡大図、第4図は本発明を適用した磁気ディス
ク装置の他の実施例を示す概略図、第5図(a)及び
(b)は保持部材の種々の形状を示す拡大側面図であ
る。 1……磁気ディスク、2……ヘッドローディング機構、
3……ヘッドスライダー、4……支持ばね、5……移動
体(ガイドアーム,キャリッジ)、7……保持部材、
7′……テーパ面。
施例を示す概略図、第2図はヘッドローディング機構と
磁気ディスクとの位置関係を示す説明用拡大図、第3図
は磁気ディスク上におけるヘッドスライダーの位置を示
す説明用拡大図、第4図は本発明を適用した磁気ディス
ク装置の他の実施例を示す概略図、第5図(a)及び
(b)は保持部材の種々の形状を示す拡大側面図であ
る。 1……磁気ディスク、2……ヘッドローディング機構、
3……ヘッドスライダー、4……支持ばね、5……移動
体(ガイドアーム,キャリッジ)、7……保持部材、
7′……テーパ面。
Claims (2)
- 【請求項1】データゾーンとその外周側に位置するロー
ディングゾーンとを有する磁気ディスクに対し記録再生
する磁気ディスク装置において、記録再生するヘッドス
ライダーと、該ヘッドスライダーを支持する支持ばね
と、該支持ばねを取付けかつ支持ばねを介し前記ヘッド
スライダーを磁気ディスク面の所望位置に移動させる移
動体と、前記磁気ディスク面のローディングゾーン上
に、該磁気ディスク面より所定の間隔をもって配置され
たテーパ状の保持部材と、前記磁気ディスクが所定回転
数から減速し停止するとき、支持ばねをそのばね力で保
持部材に乗り上げて保持すべく移動体を移動させ、ヘッ
ドスライダーを磁気ディスク面のデータゾーンからロー
ディングゾーンの上に退避制御する制御部とを有するこ
とを特徴とする磁気ディスク装置。 - 【請求項2】前記保持部材は、磁気ディスクの内周側か
ら外周側に至るに従い高さがおおむね漸増するテーパ面
をなし、かつそのテーパ面が、前記支持ばねのばね力と
バランスして該支持ばねを保持し得る角度に設定された
テーパ角度を有することを特徴とする特許請求の範囲第
1項に記載の磁気ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62291888A JP2507493B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | 磁気ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62291888A JP2507493B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | 磁気ディスク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01134770A JPH01134770A (ja) | 1989-05-26 |
JP2507493B2 true JP2507493B2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=17774749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62291888A Expired - Lifetime JP2507493B2 (ja) | 1987-11-20 | 1987-11-20 | 磁気ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2507493B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2715143B2 (ja) * | 1989-05-24 | 1998-02-18 | 京セラ株式会社 | 磁気ディスク装置 |
JP2715154B2 (ja) * | 1989-09-12 | 1998-02-18 | 京セラ株式会社 | 磁気ディスク装置 |
JP2734142B2 (ja) * | 1989-12-05 | 1998-03-30 | 松下電器産業株式会社 | スライダーのアンロード方法 |
JP2555817Y2 (ja) * | 1991-01-18 | 1997-11-26 | 株式会社三協精機製作所 | 磁気ヘッド走行式媒体リーダ |
JPH08339676A (ja) * | 1995-06-14 | 1996-12-24 | Hitachi Ltd | 磁気ディスク装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61180972A (ja) * | 1985-01-09 | 1986-08-13 | Hitachi Electronics Eng Co Ltd | ヘツドロ−デイング機構 |
JPS61189461U (ja) * | 1985-05-20 | 1986-11-26 |
-
1987
- 1987-11-20 JP JP62291888A patent/JP2507493B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01134770A (ja) | 1989-05-26 |
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Legal Events
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