JP2506582Y2 - カセットハ―フ - Google Patents

カセットハ―フ

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JP2506582Y2
JP2506582Y2 JP1989140961U JP14096189U JP2506582Y2 JP 2506582 Y2 JP2506582 Y2 JP 2506582Y2 JP 1989140961 U JP1989140961 U JP 1989140961U JP 14096189 U JP14096189 U JP 14096189U JP 2506582 Y2 JP2506582 Y2 JP 2506582Y2
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義広 堀川
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主として、VHS方式のビデオテープ用カセ
ットハーフに関する。
〔従来の技術〕 一般に、VHS方式のビデオテープレコーダに用いられ
るビデオテープを収納するカセットは、箱形状の樹脂製
の上ハーフ及び下ハーフと、これらのハーフの外縁部に
開閉自在に設けられたガードパネルとから構成されてい
る。
上記上ハーフは、第3図に示すように、左右一対の窓
部1,1が表面板部2に形成され、かつこの表面板部2の
外縁部に立縁部3(第4図参照)が形成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、上記上ハーフにあっては、二色成形法によ
って、二種類の色彩の異なる樹脂を用いて射出成形する
ことが行われている。例えば、一対の窓部1,1と、これ
らの窓部1,1に連なる帯状の部分4の上側部とを透明の
樹脂で形成し、かつ該部分4の下側部と、帯状の部分4
以外の部分5,6とを有色の樹脂で形成するようにしてい
る。
この場合、まず、一対の窓部1,1と、これらの窓部1,1
に連なる帯状の部分4の上側部に相当する金型のキャビ
ティを閉塞した状態で、上記帯状の部分4の下側部と帯
状の部分4以外の部分5,6に相当するキャビティ内に有
色の樹脂を注入して一次成形を行い、次いで、一対の窓
部1,1と帯状の部分4の上側部に相当する金型のキャビ
ティ内に透明の樹脂を注入して二次成形を行って、二色
成形品を成形していた。
しかしながら、上述したようにして二色成形した場合
には、二次成形時に透明な樹脂の注入圧力によって、一
次成形樹脂部が押圧されて、第4図に示すように上ハー
フに反りが生じるという問題がある。なお、第4図にお
いて符号7は帯状の部分4の上側部(透明樹脂部)、8
は帯状の部分4の下側部(有色樹脂部)を示している。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、表面板部に反りが発生することを防
止でき、良好な製品を成形することができるカセットハ
ーフを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、表面板部に窓
部を設け、かつこの表面板部の周縁に立縁部の長尺方向
両側にそれぞれ窓部を設け、これら窓部を一層の二次成
形樹脂で形成するとともに窓部間に連なる表面板部を一
次成形樹脂と二次成形樹脂との二層の樹脂で形成する二
層中央部とする一方、この二層中央部の両側を一層の一
次成形樹脂で形成した一層側部とするカセットハーフに
おいて、 上記窓部の外側近傍には、両一層側部に両端が一体成
形され一層の一次成形樹脂で形成された一層補強部を配
設したものである。
〔作用〕
本考案のカセットハーフにあっては、二層中央部を一
層の一次成形樹脂で形成された一層側部および一層補強
部で囲うことにより、二次成形時の樹脂圧を支持して一
次成形樹脂部の変形を抑制するとともに、窓部の近傍に
一層補強部を配設することにより、窓部自体の変形等を
抑制する。
〔実施例〕
以下、第1図と第2図に基づいて本考案の実施例を説
明する。
第1図は本考案の第1実施例を示すもので、この図に
おいて、帯状の部分4の、一対の窓部1,1より外方に
は、それぞれ短尺状の一層部9,9(一層補強部)が形成
されている。そして、これら一層部9,9及び帯状の部分
4以外の部分5,6(一層側部)と帯状の部分4の下側部
8は、一次成形樹脂(有色樹脂)で形成されている。ま
た、窓部1,1と帯状の部分4の上側部7(一層部9,9を除
く)は、二次成形樹脂(透明樹脂)で形成されている。
すなわち、上記下側部8および上側部7が積層された部
分(二層中央部)は一次成形樹脂および二次成形樹脂の
二層の樹脂で形成されている。
上記のように構成されたカセットハーフを一体成形す
る場合において、一次成形時には、上記帯状の部分4の
上側部7及び窓部1に相当する空間を閉塞した後に、一
次成形樹脂(有色樹脂)を注入して帯状の部分4の下側
部8と帯状の部分4以外の部分5,6及び一層部9を成形
する。次いで、二次成形時には、先ほど閉塞していた、
上記帯状の部分4の上側部7及び窓部1に相当する空間
を開いて、この空間内に二次成形樹脂(透明樹脂)を注
入して、帯状の部分4の上側部7及び窓部1を形成す
る。
この場合、二次成形樹脂注入時に、二次成形樹脂圧
を、一層部9で支持することにより、樹脂圧が一次成形
樹脂部(帯状の部分4以外の部分5,6)に直接加わるの
を抑制でき、従って、成形されたカセットハーフに反り
が生じることがない。また、窓部1の外側近傍に一層部
9,9を配設しているので、窓部1自体の変形が生じにく
い。
また、第2図は本考案の第2実施例を示すもので、こ
の実施例においては、第1実施例の短尺状の一層部9の
代わりに、中央から両端に行くほど幅が広くなる一層部
10が設けられたものである。そして、この一層部10によ
って第1実施例と同様の効果を奏する。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案は、表面板部の長尺方向
両側にそれぞれ窓部を設け、これら窓部を一層の二次成
形樹脂で形成するとともに窓部間に連なる表面板部を一
次成形樹脂と二次成形樹脂との二層の樹脂で形成する二
層中央部とする一方、この二層中央部の両側を一層の一
次成形樹脂で形成した一層側部とするカセットハーフに
おいて、上記窓部の外側近傍には、両一層側部に両端が
一体成形され一層の一次成形樹脂で形成された一層補強
部を配設したものであるから、二層中央部を一層の一次
成形樹脂で形成された一層側部および一層補強部で囲う
ことにより、二次成形時の樹脂圧を支持して一次成形樹
脂部の変形を抑制することができるとともに、窓部の外
側近傍に一層補強部を配設することにより、窓部自体の
変形等を抑制することができ、良好な製品を成形するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す平面図、第2図は本
考案の第2実施例に示す平面図、第3図は従来のカセッ
トハーフの平面図、第4図は第3図のIV-IV線に沿う断
面図である。 1……窓部、2……表面板部、3……立縁部、4,5,6…
…部分、9,10……一層部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面板部の長尺方向両側にそれぞれ窓部を
    設け、これら窓部を一層の二次成形樹脂で形成するとと
    もに窓部間に連なる表面板部を一次成形樹脂と二次成形
    樹脂との二層の樹脂で形成する二層中央部とする一方、
    この二層中央部の両側を一層の一次成形樹脂で形成した
    一層側部とするカセットハーフにおいて、 上記窓部の外側近傍には、両一層側部に両端が一体成形
    され一層の一次成形樹脂で形成された一層補強部を配設
    したことを特徴とするカセットハーフ。
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