JPH0544936Y2 - - Google Patents

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JPH0544936Y2
JPH0544936Y2 JP1986115520U JP11552086U JPH0544936Y2 JP H0544936 Y2 JPH0544936 Y2 JP H0544936Y2 JP 1986115520 U JP1986115520 U JP 1986115520U JP 11552086 U JP11552086 U JP 11552086U JP H0544936 Y2 JPH0544936 Y2 JP H0544936Y2
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cassette
protective film
magnetic tape
cassette body
film layer
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は磁気テープカセツトに関し、さらに詳
しくは衝撃破壊強度の高いカセツトボデイを有す
る磁気テープカセツトに関するものである。
(従来の技術) 磁気テープカセツトは、カセツトボデイ内に磁
気テープが巻回された巻回ハブを内蔵保持して構
成される。このカセツトボデイは、通常、プラス
チツク材料等の射出成形によつて作られ、この成
形の後、デザイン効果を得ることなどを目的とし
てボデイ外面に所定のデザインが施された紙等を
貼付したり、所定のデザインを直接印刷したりさ
れる。
ところが、このようにしたのでは、ボデイを射
出成形する工程と、ボデイ外面に紙等を貼付する
工程もしくは印刷工程とが必要になるため、射出
成形時に同時にボデイ外面への所定のデザインの
印刷を行なわせる転写成形という手段が考え出さ
れた。この転写成形について、以下、第4図を参
照して簡単に説明する。射出成形は、2個の金型
1,2を用いて行なわれ、両金型1,2が合わさ
れたとき両金型1,2の凹部3,4によつて形成
されるカセツトハーフの形状に対応した空間内
に、ゲート1aから射出孔1bを介してプラスチ
ツク材料等の溶融材料を射出することによりなさ
れる。転写成形を行なう場合には、両金型1,2
を離した状態で両金型1,2の間に、所定のデザ
インを有するインク層を設けた転写フイルム5を
配置し、この転写フイルム5を挟んで両金型1,
2を合わせる。この後、ゲート1aから所定の溶
融材料の射出を行ない、転写フイルム5を金型2
の凹部4へ押付けるようにして凹部3,4によつ
て形成された金型内空間に溶融材料を充満させ
る。このとき、転写フイルム5は、第5図に示す
ように、ベースフイルム6上に剥離層7、インク
層8、接着層9がこの順に積層されて作られてお
り、接着層9の表面に射出された溶融材料が触れ
ると、接着層9によりインク層8が射出材料すな
わちカセツトの表面に接合され、剥離層7により
ベースフイルム6はカセツト表面から簡単に剥が
すことができるようになる。このため、この後、
金型空間内に充満した材料が冷えて固まつてでき
たボデイを取出し、ベースフイルム6をはがせ
ば、転写フイルム5上のインク層8はボデイの表
面に転写された状態で残される。
上記のように、プラスチツク材料等の射出成形
によりカセツトボデイを作れば、その製造が容易
で大量生産も簡単なのであるが、このようにして
作られたカセツトボデイは、プラスチツクやプラ
スチツク材料の特性の故に、比較的衝撃強度が低
く、磁気テープカセツトを誤つて床の上に落した
場合等に、ボデイが破損しやすいという問題があ
る。特に、磁気テープカセツトが戸外等において
も使用されることなどから、耐熱性を向上させる
とポリスチレン系材料等を使用した場合、衝撃強
度が低くなる傾向があり、上記ボデイの落下等に
よる破損の問題が生じやすい。
このようなことから、本出願人は、上記転写成
形に用いる転写フイルム5における剥離層7を取
り除いた保護フイルムを用いて上記転写成形と同
様の射出成形を行ない、カセツトボデイの表面に
この保護フイルム自体を一体接合させて保護フイ
ルム層を形成せしめたカセツトボデイについて提
案した。このようにすれば、保護フイルム層によ
りカセツトボデイを強化して、磁気テープカセツ
トを誤つて落したような場合でのカセツトボデイ
の破損を防止することができる。特に、磁気テー
プカセツトを床等に落したときにはカセツトボデ
イの稜部が床等に当つて破損しやすいのである
が、上記保護フイルム層がカセツトボデイの稜部
まで覆うようにすれば、カセツトボデイの破損の
問題が少なくなる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、磁気テープカセツトはそのカセ
ツトボデイ上にハブ孔、リフアレンスホール、キ
ヤプスタンホール等の複数個の貫通開口を有する
ため、上述のようにカセツトボデイの表面に保護
フイルムを一体接合させた場合、上記開口に対応
する位置において保護フイルム上にも開口を形成
せしめる必要がある。この開口形成のための保護
フイルムの切断をカセツトボデイの射出成形後に
行なつたのでは、切断工程が別途必要となり、生
産効率の低下、生産コストの増大に繋がり好まし
くない。このため、射出成形用金型により射出成
形と同時に保護フイルムの切断を行なうようにし
てもよいが、この場合には金型の摩耗が大きくそ
の寿命が短くなるという問題がある。
(問題点を解決するための手段) 本考案はこのようなことから、カセツトボデイ
表面への保護フイルムの形成を行なう際に、上記
開口のための保護フイルムの切断を予め行なつて
おくことができるような磁気テープカセツトを得
ようとするもので、このための手段として本考案
の磁気テープカセツトは以下のように構成されて
いる。
すなわち、磁気テープカセツトを構成するカセ
ツトボデイを射出成形により作るときに、射出型
内に所定の高分子材料からなる保護フイルム層を
配して射出成形と同時にカセツトボデイ表面にこ
の保護フイルム層を一体接合させてなるものであ
り、且つこの保護フイルム層はカセツトボデイに
表面に形成された開口部を除く表面部を覆うとと
もに、少なくともカセツトボデイの稜部を覆つて
形成されている。
(作用) 磁気テープカセツトを上記のように構成する
と、カセツトボデイの開口部においては保護フイ
ルムがなく、カセツトボデイの稜部には保護フイ
ルム層が形成されるので、保護フイルム層による
実質的なカセツトボデイの強化により磁気テープ
カセツトを誤つて落した場合等におけるカセツト
ボデイの破損のおそれが少なく、一方、射出形成
に際してカセツトボデイ開口部における保護フイ
ルム層の射出後の切断が不要となり、カセツトボ
デイの射出成形が容易となる。
(実施例) 以下図面により、本考案の好ましい実施例につ
いて説明する。
第1図は本考案に係る磁気テープカセツトを示
す斜視図であり、この磁気テープカセツトは上ハ
ーフ11および下ハーフ15を合わせてなるカセ
ツトボデイと、このカセツトボデイの一対のハブ
部11b,11bおよび15b,15b(下ハー
フ15のハブ部15b,15bは図示せず)に回
転自在に内蔵保持された一対の巻回ハブ21,2
1と、この巻回ハブに巻回された磁気テープ22
とからなる。上ハーフ11および下ハーフ15は
それぞれハブ孔25,25、透視窓26(透明ボ
デイのときは不要)、リフアレンスホール27,
27、キヤプスタンホール28,28等の複数の
開口を有する。
上ハーフ11および下ハーフ15はそれぞれ別
個に射出成形されるのであるが、第1図の矢印
−に沿つた断面を示す第2図に示すように、各
ハーフ11,15はプラスチツク等の射出材料か
らなるベースボデイ13,17と、このベースボ
デイ13,17の外周部表面を覆う保護フイルム
層12,16とからなる。なお、このとき保護フ
イルム層12,16は上記開口部を避けて、図示
の如くベースボデイ13,17の表面外周部を覆
つて形成されるのであるが、各ハーフ11,15
の稜部11a,15aを少なくとも覆つて形成さ
れている。このようにすれば、開口部上には保護
フイルム層が形成されないので、従来の場合のよ
うに金型により開口部に対向する部分の保護フイ
ルムの切断を行なつたり、射出成形後に開口部を
覆う保護フイルム層の切断をおこなつたりする必
要がなく、カセツトボデイの製造が容易になる。
この保護フイルム層12,16は各ハーフ1
1,15を射出成形するときに、この射出成形と
同時に形成されるもので、この保護フイルム層1
2,16の形成について説明する。このカセツト
ボデイは第4図に示した金型1,2を用いて作ら
れるのであるが、上ハーフ11の射出成形を例に
して説明する。第4図では、金型1,2の間に転
写フイルム5を挟んで射出成形する場合を図示し
ているが、本実施例の場合には、転写フイルム5
に代えて保護フイルム層12が挟まれる。この保
護フイルム層12は、第3A図に示すように、ベ
ースフイルム12aの内面側(ベースボデイ13
と接触する側)に、磁気テープカセツトの外観を
表わすデザイン等が施されたインク層12b(こ
のインク層はなくてもよい)およびこの保護フイ
ルム層12をベースボデイ13に接合させるため
の接着剤層12cをこの順に積層してなるもので
ある。なお、このベースフイルム12aの材料と
しては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリプロピレン、トリアセテートセルロー
ス等の高分子材料を使用する。
この保護フイルム層12の形状は第3B図に示
すように、帯状のフイルムを図中斜線で示す部分
12d〜12gにおいて打抜いて、縦方向に複数
の保護フイルム層12を連続して有するものであ
る。なお、図中鎖線間で示す部分が、カセツトハ
ーフ1個分であり、それぞれ保護フイルム層12
がカセツトハーフの開口25〜28の部分を覆う
ことがないように、打抜き12dが設けられてい
る。このような保護フイルム層12をその内面が
ゲート1aを有する金型1と対向するようにし
て、両金型1,2の間に挾持せしめ、この後ゲー
ト1aから射出孔1bを介して射出材料を凹部
3,4によつて形成された空間内へ射出供給す
る。このようにすると、保護フイルム層12が金
型2の凹部4に押付けられた状態で両凹部3,4
によつて形成された空間内に射出材料が充満す
る。このとき、この射出材料は保護フイルム層1
2の接着剤12cと接触し、接着剤により保護フ
イルム層12をなすベースフイルム12aおよび
インク層12bが、射出材料が冷えて固まつたベ
ースボデイ13の表面に接合される。
このようにして、カセツトボデイを製造する
と、射出成形によつて、開口部を除く少なくとも
ボデイの稜部を覆う保護フイルム層12を有する
カセツトハーフが簡単に作ることができる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、磁気テ
ープカセツトのカセツトボデイをプラスチツク材
料等の射出成形により作るとともに、カセツトボ
デイの表面には、射出成形と同時に一体接合され
た保護フイルム層がこのカセツトボデイの少なく
とも稜部を覆つて形成されているので、表面に保
護フイルム層を有するカセツトボデイの製造が容
易であり、このカセツトボデイを用いた磁気テー
プカセツトを誤つて床等に落した場合でも、床等
に当つて破損しやすい稜部が保護フイルム層で保
護されており、磁気テープカセツトを破損させる
ことが少ない。さらに、この保護フイルム層がカ
セツトボデイ表面の開口部を避けるようにして設
けられているので、保護フイルム層が開口部を塞
ぐことがなく、その製造が容易である。また上記
保護フイルム層は所定の高分子材料からなつてい
るので、カセツトボデイの射出成形時における保
護フイルムの一体接合を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る磁気テープカセツトを示
す斜視図、第2図は第1図の矢印−に沿つた
上記磁気テープカセツトの断面図、第3A図およ
び第3B図は上記磁気テープカセツトのカセツト
ボデイ表面に接合形成される保護フイルム層の断
面図および正面図、第4図は従来の磁気テープカ
セツト用カセツトハーフの転写成形に用いる射出
成形用金型を示す断面図、第5図は上記転写成形
用の転写成形フイルムを示す断面図である。 1,2……金型、5……転写フイルム、11…
…上ハーフ、15……下ハーフ、11a,15a
……稜部、12,16……保護フイルム層、1
3,17……ベースボデイ、21……巻回ハブ、
22……磁気テープ、25……ハブ孔、27……
リフアレンスホール、28……キヤプスタンホー
ル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 磁気テープ、一対の巻回ハブおよび上記磁気テ
    ープが巻回された状態で上記巻回ハブを回転自在
    に内蔵保持するカセツトボデイからなる磁気テー
    プカセツトにおいて、 上記カセツトボデイがプラスチツク材料等の射
    出成形により作られ、且つ、該カセツトボデイの
    表面には、射出成形時に射出型内に配されて射出
    成形と同時に一体接合されたポリエチレン、ポリ
    エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、トリ
    アセテートセルロース等の高分子材料からなる保
    護フイルム層が、該カセツトボデイの表面に形成
    された開口部以外の表面部において形成されると
    ともに少なくとも稜部を覆うように形成されてい
    ることを特徴とする磁気テープカセツト。
JP1986115520U 1986-07-23 1986-07-28 Expired - Lifetime JPH0544936Y2 (ja)

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JP1986115520U JPH0544936Y2 (ja) 1986-07-28 1986-07-28
US07/076,636 US4825320A (en) 1986-07-23 1987-07-23 Club magnetic tape cassette having a protective layer
DE3724450A DE3724450C2 (de) 1986-07-23 1987-07-23 Magnetbandkassette und Verfahren zu deren Herstellung

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JP1986115520U JPH0544936Y2 (ja) 1986-07-28 1986-07-28

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JPS6324774U JPS6324774U (ja) 1988-02-18
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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0373394U (ja) * 1989-11-20 1991-07-24

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Family Cites Families (4)

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JPS6324774U (ja) 1988-02-18

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