JP2506498B2 - 販売時点情報管理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、大規模なスーパーマーケットや専門点等で
使用される販売時点情報管理装置に関する。

［従来の技術］ 例えば売場が複数階に跨がる大規模なスーパーマーケ
ットにおいては、各階毎にファイルコントローラ（下位
コントローラ）を設置するとともに、それらファイルコ
ントローラにそれぞれ同じ階の各売場に設置されている
複数台の電子式キャッシュレジスタ（販売登録用端末
機）を通信回線を介して接続し、さらに各階のファイル
コントローラを別の通信回線を介してホストコンピュー
タ等からなるストアコントローラ（上位コントローラ）
に接続した販売時点情報管理装置、いわゆるPOSシステ
ムが導入されている。

この販売時点情報管理装置においては、各売場の電子
式キャッシュレジスタにて販売登録された商品の売上デ
ータが階毎にそれぞれファイルコントローラによって収
集されて商品別に集計され、さらに各ファイルコントロ
ーラで集計された商品別の売上集計データがストアコン
トローラによって収集されて商品別に集計されて、店全
体の商品別の売上集計レポートとして出力される。

また、各コントローラにおいて商品売上データを商品
別以外にも各商品を分類するクラス別あるいはキャッシ
ュ別等、各種別に分類して集計を行う場合もある。

［発明が解決しようとする課題］ このように、上位コントローラとしてのストアコント
ローラにおいては、下位コントローラとしての各ファイ
ルコントローラにて商品別あるいはその他の種別に集計
された売上集計データをそれぞれ収集し、さらに商品別
あるいはその他の種別に分類して集計してからレポート
出力を行っており、売上集計データの収集を開始してか
らレポートを出力するまでに時間がかかっていた。一般
に、ストアコントローラにおける集計レポート出力業務
は閉店後または翌日の開店前に行われており、業務の長
時間化が担当者の負担となっていた。

そこで本発明は、上位コントローラにおいて売上デー
タの収集から集計レポートの出力までに要する時間を短
縮でき、集計レポート出力業務の能率向上をはかり得る
販売時点情報管理装置を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上位コントローラに第１の通信回線を介し
て複数台の下位コントローラを接続し、各下位コントロ
ーラにそれぞれ第２の通信回線を介して複数台の販売登
録用端末機を接続してなり、各下位コントローラは、各
販売登録用端末機にて販売登録された商品の売上データ
を前記第２の通信回線を介して収集して集計を行い、上
位コントローラは、各下位コントローラにて集計された
商品売上データを第１の通信回線を介して収集してレポ
ート発行を行う販売時点情報管理装置において、各下位
コントローラは、第２の通信回線を介して各販売登録用
端末機から収集した商品売上データを第１の通信回線を
介して他の下位コントローラへ送信する送信手段と、第
１の通信回線を介して他の下位コントローラから受信し
た商品売上データを第２の通信回線を介して各販売登録
用端末機から収集した商品売上データとともに集計する
手段とを設けたものである。

そして上記発明において、各下位コントローラは、そ
れぞれ他の下位コントローラとは集計範囲を異にする商
品売上データ集計用ファイルを設け、第１の通信回線を
介して他の下位コントローラから受信した商品売上デー
タ及び第２の通信回線を介して各販売登録用端末機から
収集した商品売上データのうち当該範囲に属する売上デ
ータを集計するように構成してもよい。

また、各下位コントローラが各販売登録用端末器にて
販売登録された商品の売上データを第２の通信回線を介
して収集して種別に集計を行い、上位コントローラが各
下位コントローラにて種別に集計された商品売上データ
を第１の通信回線を介して収集してレポート発行を行う
ものにおいて、各下位コントローラは、それぞれ他の下
位コントローラとは種類が異なる商品売上データ集計用
ファイルを設けるとともに、第２の通信回線を介して各
販売登録用端末機から収集した商品売上データを第１の
通信回線を介して他の下位コントローラへ送信する手段
と、第１の通信回線を介して他の下位コントローラから
受信した商品売上データ及び第２の通信回線を介して各
販売登録用端末機から収集した商品売上データのうち当
該種類に属する売上データを集計する手段とを設けたも
のであってもよい。

［作 用］ 上記の如く構成される本発明においては、各下位コン
トローラは第２の通信回線を介して各販売登録用端末機
から商品売上データを収集すると例えば商品別に集計す
るとともに、その商品売上データを第１の通信回線を介
して他の下位コントローラへ送信する。また、第１の通
信回線を介して他の下位コントローラから商品売上デー
タを受信するとその商品売上データも例えば商品別に集
計する。従って、各下位コントローラにおいては第２の
通信回線を介して接続される各販売登録用端末機からの
商品売上データとは別に、他の下位コントローラに接続
される各販売登録用端末機からの商品売上データも全て
収集されて集計されることになる。その結果、上位コン
トローラはいずれか１台の下位コントローラにて集計さ
れた売上集計データを収集してレポート出力すればよ
く、各下位コントローラから売上集計データを収集する
時間及び収集した売上集計データを集計する時間が不要
になる。

また、各下位コントローラにそれぞれ他の下位コント
ローラとは集計範囲を異にする商品売上データ集計用フ
ァイルを設けることによって、例えば商品例の売上集計
データを各下位コントローラでグループ毎に分散して集
計できるようになる。この場合、上位コントローラは各
下位コントローラにて集計された売上集計データをそれ
ぞれ収集することになるが、収集したデータを集計する
時間は不要である。しかも、各下位コントローラの収集
に要するメモリの容量が少なくてすむ。

さらに、各下位コントローラにそれぞれ他の下位コン
トローラとは集計種別を異にする商品売上データ集計用
ファイルを設けることによって、例えば商品別，クラス
別，キャッシャ別等の売上集計データを各下位コントロ
ーラで種別に分散して集計できるようになる。この場
合、上記と同様に上位コントローラは各下位コントロー
ラにて集計された売上集計データをそれぞれ収集するこ
とになるが、収集したデータを集計する時間は不要であ
る。また、各下位コントローラの収集に要するメモリの
容量が少なくてすむ点も同様である。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。

なお、この実施例では、第１図に示すように上位コン
トローラとしてのストアコントローラ１に、第１の通信
回線であるLAN（ローカル・エリア・ネットワーク）用
ケーブル２を介して２台の下位コントローラとしてのフ
ァイルコントローラ3a,3bを接続し、さらに各ファイル
コントローラ3a,3bにそれぞれ第２の通信回線であるHDL
C（ハイレベル・データ・リンク・コントロール）用ケ
ーブル４を介して複数台の販売登録用端末機としての電
子式キャッシュレジスタ５を接続して構成された販売時
点情報管理装置について説明する。

電子式キャッシュレジスタ５は、キーボード、ディス
プレイ、プリンタ等の入出力機器をマイクロコンピュー
タを主とする制御回路に接続して構成されており、キー
ボードを介して販売登録された商品の売上データをメモ
リに登録する機能、販売登録商品の売上金額や合計金額
をディスプレイに表示させる機能、販売登録商品の明細
情報や合計・支払い情報等をプリンタによりレシートに
印字してレシート発行する機能、メモリに登録した各商
品の商品別売上データをHDLC用ケーブル４を介して対応
するファイルコントローラ3aまたは3bに送信する機能、
等を備えている。

ファイルコントローラ3a,3bは、HDLC用ケーブル４を
介して接続される各電子式キャッシュレジスタ５を制御
し、かつ各電子式キャッシュレジスタ５にて販売登録さ
れた各商品の商品別売上データを収集し集計する機能を
備えている。

ストアコントローラ１は、ホストコンピュータ等で構
成され、各ファイルコントローラ3a,3b及び各電子式キ
ャッシュレジスタ５を集中管理するもので、各ファイル
コントローラ3a,3bにて集計された売上集計データを収
集してレポート出力する機能を備えている。

第２図は上記ファイルコントローラ3a,3bの制御ブロ
ック図であって、制御部本体を構成するCPU（中央処理
装置）11に、バスライン12を介して、上記CPU11の動作
を制御するプログラムデータ等が格納されたROM（リー
ド・オンリ・メモリ）13、上記CPU11がデータ処理に使
用する各種メモリエリアが形成されたRAM（ランダム・
アクセス・メモリ）14、前記LAN用ケーブル２を介して
接続されたストアコントローラ１及び他方のファイルコ
ントローラ3aまたは3bとの間で行われるデータ送受信を
制御する第１の伝送制御回路15、前記HDLC用ケーブル４
を介して各電子式キャッシュレジスタ５との間で行われ
るデータ送受信を制御する第２の伝送制御回路16をそれ
ぞれ接続して構成されている。

そして、各ファイルコントローラ3a,3bのRAM14には、
それぞれ第３図に示す如く各商品の売上金額及び売上点
数を商品コード別に累計する商品別売上データ集計用フ
ァイル21と、同じく各商品の売上金額及び売上点数を商
品を分類するクラスコード別に累計するクラス別売上デ
ータ集計用ファイル22とが形成されている。

しかし、各ファイルコントローラ3a,3bのCPU11は、第
２の伝送制御回路16を介して電子式キャッシュレジスタ
５からの商品売上データを受信すると、第５図に示す処
理を実行するようにプログラム制御されている。なお、
各電子式キャッシュレジスタ５からは第６図に示すデー
タフォーマットの商品売上データが送信される。

すなわち、ST（ステップ）11にて第６図に示すデータ
フォーマットの商品売上データを受信すると、ST12にて
RAM14の商品別売上データ集計用ファイル21及びクラス
別売上データ集計用ファイル22に受信データ中の売上金
額及び売上点数をそれぞれ該当する商品コード及びクラ
スコード別に加算処理する。また、ST13にて受信した商
品売上データに第７図に示す如く予め自機に設定されて
いる固定のFC番号をセットする。そして、ST14にてこの
FC番号付の商品売上データをLAN用ケーブル２を介して
他のファイルコントローラ3aまたは3bに送信する（送信
手段）。

一方、各ファイルコントローラ3a,3bのCPU11は、第１
の伝送制御回路15を介して上記FC番号付の商品売上デー
タを受信すると、第５図に示す如く、ST15にて先ずデー
タ中のFC番号と予め自機に設定されている固定のFC番号
とを比較する。そして、不一致の場合にはST12にてRAM1
4の商品別売上データ集計用ファイル21及びクラス別売
上データ集計用ファイル22に受信データ中の売上金額及
び売上点数をそれぞれ該当する商品コード及びクラスコ
ード別に加算処理する（集計手段）。また、ST14にて受
信したFC番号付の商品売上データをそのままLAN用ケー
ブル２を介して他のファイルコントローラ3aまたは3bに
送信する。

ST15にて受信データ中のFC番号と自機固定のFC番号と
が一致した場合には、受信データは自己の管理する電子
式キャッシュレジスタ５から収集した商品売上データで
あるので、このデータに対する処理を終了する。

このように構成された本実施例においては、例えば一
方のファイルコントローラ3aが管理する電子式キャッシ
ュレジスタ５にて商品の販売登録が行なわれると、その
商品売上データがHDLC用ケーブル４を介して当該ファイ
ルコントローラ3aに収集される。そして、当該ファイル
コントローラ3aの商品別売上データ集計用ファイル21及
びクラス別売上データ集計用ファイル22に加算処理され
る。また、この商品売上データはLAN用ケーブル２を介
して他方のファイルコントローラ3bへ送信される。そし
て、この他方のファイルコントローラ3bの商品別売上デ
ータ集計用ファイル21及びクラス別売上データ集計用フ
ァイル22にも加算処理される。

同様に、他方のファイルコントローラ3bが管理する電
子式キャッシュレジスタ５にて商品の販売登録が行なわ
れると、その商品売上データがHDLC用ケーブル４を介し
て当該ファイルコントローラ3bに収集される。そして、
当該ファイルコントローラ3bの商品別売上データ集計用
ファイル21及びクラス別売上データ用ファイル22に加算
処理される。また、この商品売上データはLAN用ケーブ
ル２を介して一方のファイルコントローラ3aへ送信され
る。そして、この一方のファイルコントローラ3aの商品
別売上データ集計用ファイル21及びクラス別売上データ
集計用ファイル22にも加算処理される。

従って、各ファイルコントローラ3a,3bにおいては、
それぞれ自己が管理する各電子式キャッシュレジスタ５
にて販売登録された商品売上データと、他のファイルコ
ントローラ3aまたは3bが管理する各電子式キャッシュレ
ジスタ５にて販売登録された商品売上データとを商品別
及びクラス別に分類して集計することになる。すなわ
ち、両方のファイルコントローラ3a,3bでの集計結果は
等しくなる。

従って、ストアコントローラ１においては、いずれか
一方のファイルコントローラ3aまたは3bにて集計された
売上集計データを収集しレポート出力することによっ
て、所望の集計レポートを取得できるようになる。その
結果、ストアコントローラ１における売上集計データの
収集時間を短縮できるとともに、集計に要する時間を不
要にでき、集計レポート出力業務にかかる負担を大幅に
軽減できる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば前記実施例では１台のストアコントローラ１
に対して２台のファイルコントローラ3a,3bを接続した
例を示したが、ファイルコントローラ３の台数が３台以
上であってもよい。但し例えば３台とした場合、ファイ
ルコントローラ間で順位を予め決めておき、第１位のフ
ァイルコントローラは電子式キャッシュレジスタ５また
は他方のファイルコントローラから商品売上データを受
信するとそれを第２位のファイルコントローラに送信
し、第２のファイルコントローラは商品売上データを受
信するとそれを第３位のファイルコントローラに送信
し、第３位のファイルコントローラは商品売上データを
受信するとそれを第１位のファイルコントローラに送信
するように構成する。

また、前記実施例では商品売上データを集計する分類
として商品別とクラス別を示したが、それに限定される
ものではなく、商品売上データのフォーマットを代える
ことによってキャッシュ別、時間帯別等、各種の分類で
集計可能である。

ところで、上記実施例では各ファイルコントローラ3
a,3bでの集計結果が等しくなるので、ストアコントロー
ラ１からみると集計用ファイルの無駄使いを行っている
ことになる。そこで各ファイルコントローラ3a,3bにお
いて集計する内容を分散させることによって、この無駄
使いを無くすことが可能である。

以下、この場合の他の実施例（第２の実施例と称す
る）について説明する。なお、この第２の実施例におい
ても第１図に示す販売時点情報管理装置に適用した場合
について述べる。

第２の実施例においては、一方のファイルコントロー
ラ3aのRAM14に第３図に示す商品別売上データ集計ファ
イル21を設け、他方のファイルコントローラ3bのRAM14
に第４図に示すクラス別売上データ集計ファイル21を設
ける。

しかして、各ファイルコントローラ3a,3bのCPU11は、
第２の伝送制御回路16を介して電子式キャッシュレジス
タ５からの商品売上データを受信すると、第８図に示す
処理を実行するようにプログラム制御されている。すな
わち、ST21にて第６図に示すデータフォーマットの商品
売上データを受信すると、ST22にて自己の売上データ集
計用ファイル21または22に受信データ中の売上金額及び
売上点数をそれぞれ該当する種別に加算処理する。ま
た、ST23にて受信し商品売上データに第７図に示す如く
予め自機に設定されている固定のFC番号をセットし、ST
24にてこのFC番号付の商品売上データをLAN用ケーブル
２を介して他のファイルコントローラ3aまたは3bに送信
する（送信手段）。

一方、各ファイルコントローラ3a,3bのCPU11は、第１
の伝送制御回路15を介して上記FC番号付の商品売上デー
タを受信すると、第８図に示す如く、ST25にて先ずデー
タ中のFC番号と予め自機に設定されている固定のFC番号
とを比較する。そして、不一致の場合にはST22にて自己
の売上データ集計用ファイル21または22に受信データ中
の売上金額及び売上点数をそれぞれ該当する種別に加算
処理する（集計手段）。また、ST24にて受信したFC番号
付の商品売上データをそのままLAN用ケーブル２を介し
て他のファイルコントローラ3aまたは3bに送信する。

ST25にて受信データ中のFC番号と自機固定のFC番号と
が一致した場合には、受信データは自己の管理する電子
式キャッシュレジスタ５から収集した商品売上データで
あるので、このデータに対する処理を終了する。

このような構成の第２の実施例においては、一方のフ
ァイルコントローラ3aでは自己が管理する各電子式キャ
ッシュレジスタ５にて販売登録された商品売上データ
と、他方のファイルコントローラ3bが管理する各電子式
キャッシュレジスタ５にて販売登録された商品売上デー
タとが商品別に分類されて集計されることになる。ま
た、他方のファイルコントローラ3bでは自己が管理する
各電子式キャッシュレジスタ５にて販売登録された商品
売上データと、一方のファイルコントローラ3aが管理す
る各電子式キャッシュレジスタ５にて販売登録された商
品売上データとがクラス別に分類されて集計されること
になる。

従って、ストアコントローラ１においては、両方のフ
ァイルコントローラ3a及び3bにてそれぞれ集計された売
上集計データを収集しレポート出力することによって、
所望の集計レポートを取得できるようになる。この場
合、ストアコントローラ１における売上集計データの収
集時間は従来と変らないが、収集データの集計に要する
時間は不要になる。しかも、各ファイルコントローラ3
a,3bでは予め決められた種別の売上データ集計用ファイ
ルのみを用意すればよいので、メモリ容量を削減できる
利点もある。

なお、上記第２の実施例では各ファイルコントローラ
3a,3bにおいて商品売上データの集計を種別に分散して
行う例を示したが、１種類の集計を複数のファイルコン
トローラで分散して行うことも考えられる。

以下、この場合の他の実施例（第３の実施例と称す
る）について説明する。なお、この第３の実施例におい
ても第１図に示す販売時点情報管理装置に適用した場合
について述べる。

第３の実施例においては、一方のファイルコントロー
ラ3aのRAM14に第９図に示す如く商品コード［0001］〜
［5000］までの商品の売上データを商品コード別に集計
するための第１の商品別売上データ集計ファイル31を設
け、他方のファイルコントローラ3bのRAM14に第10図に
示す如く残りの商品コード［5001］〜［9999］までの商
品の売上データを商品コード別に集計するための第２の
商品別売上データ集計ファイル32を設ける。

しかして、各ファイルコントローラ3a,3bのCPU11は、
第２の伝送制御回路16を介して電子式キャッシュレジス
タ５からの商品売上データを受信すると、第11図に示す
処理を実行するようにプログラム制御されている。すな
わち、ST31にて第６図に示すデータフォーマットの商品
売上データを受信すると、ST32にて自己の商品別売上デ
ータ集計用ファイル31または32に属する商品コードの売
上データか否かを判断し、属する場合には同ファイル31
または32に受信データ中の売上金額及び売上点数をそれ
ぞれ該当する種別に加算処理する。また、ST33にて受信
した商品売上データに第７図に示す如く予め自機に設定
されている固定のFC番号をセットし、ST34にてこのFC番
号付の商品売上データをLAN用ケーブル２を介して他の
ファイルコントローラ3aまたは3bに送信する。（送信手
段）。

一方、各ファイルコントローラ3a,3bのCPU11は、第１
の伝送制御回路15を介して上記FC番号付の商品売上デー
タを受信すると、第11図に示す如く、ST35にて先ずデー
タ中のFC番号と予め自機に設定されている固定のFC番号
とを比較する。そして、不一致の場合にはST32にて自己
の商品別売上データ集計用ファイル31または32に属する
商品コードの売上データか否かを判断し、属する場合に
は同ファイル31または32に受信データ中の売上金額及び
売上点数をそれぞれ該当する種別に加算処理する（集計
手段）。また、ST34にて受信したFC番号付の商品売上デ
ータをそのままLAN用ケーブル２を介して他のファイル
コントローラ3aまたは3bに送信する。

ST35にて受信データ中のFC番号と自機固定のFC番号と
が一致した場合には、受信データは自己の管理する電子
式キャッシュレジスタ５から収集した商品売上データで
あるので、このデータに対する処理を終了する。

このような構成の第３の実施例においては、一方のフ
ァイルコントローラ3aでは自己が管理する各電子式キャ
ッシュレジスタ５にて販売登録された商品売上データ
と、他方のファイルコントローラ3bが管理する各電子式
キャッシュレジスタ５にて販売登録された商品売上デー
タとのうち商品コード［0001］〜［5000］に属する商品
の売上データが商品別に分類されて集計されることにな
る。また、他方のファイルコントローラ3bでは自己が管
理する各電子式キャッシュレジスタ５にて販売登録され
た商品売上データと、一方のファイルコントローラ3aが
管理する各電子式キャッシュレジスタ５にて販売登録さ
れた商品売上データとのうち商品コード［5001］〜［99
99］に属する商品の売上データが商品別に分類されて集
計されることになる。

従って、ストアコントローラ１においては、両方のフ
ァイルコントローラ3a及び3bにてそれぞれ集計された売
上集計データを収集しレポート出力することによって、
全商品別の集計レポートを取得できるようになる。この
場合もストアコントローラ１における収集データの集計
に要する時間は不要になる。また、各ファイルコントロ
ーラ3a,3bのメモリ容量を削減できる利点もある。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、上位コントロー
ラにおいて売上データの収集から集計レポートの出力ま
でに要する時間を短縮でき、集計レポート出力業務の能
率向上をはかり得る販売時点情報管理装置を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第１図は全体構成図、第２図はファイルコントロー
ラの制御ブロック図、第３図は商品別売上データ集計用
ファイルを示す図、第４図はクラス別売上データ集計用
ファイルを示す図、第５図はファイルコントローラにお
ける商品売上データ受信処理を示す流れ図、第６図は販
売登録用端末機から送信される商品売上データのデータ
フォーマットを示す図、第７図はファイルコントローラ
から送信される商品売上データのデータフォーマットを
示す図、第８図は本発明の他の実施例におけるファイル
コントローラの商品売上データ受信処理を示す流れ図、
第９図乃至第11図は本発明のさらに他の実施例を示す図
であって、第９図及び第10図は商品別売上データ集計用
ファイルを示す図、第11図はファイルコントローラの商
品売上データ受信処理を示す流れ図である。 １……ストアコントローラ（上位コントローラ）、２…
…LAN用ケーブル（第１の通信回線）、3a,3b……ファイ
ルコントローラ（下位コントローラ）、４……HDLC用ケ
ーブル（第２の通信回線）、５……電子式キャッシュレ
ジスタ（販売登録用端末機）、21,22,31,32……売上デ
ータ集計用ファイル。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上位コントローラに第１の通信回線を介し
   て複数台の下位コントローラを接続し、各下位コントロ
   ーラにそれぞれ第２の通信回線を介して複数台の販売登
   録用端末機を接続してなり、各下位コントローラは、各
   販売登録用端末機にて販売登録された商品の売上データ
   を前記第２の通信回線を介して収集して集計を行い、上
   位コントローラは、各下位コントローラにて集計された
   商品売上データを前記第１の通信回線を介して収集して
   レポート発行を行う販売時点情報管理装置において、 各下位コントローラは、前記第２の通信回線を介して各
   販売登録用端末機から収集した商品売上データを前記第
   １の通信回線を介して他の下位コントローラへ送信する
   送信手段と、前記第１の通信回線を介して他の下位コン
   トローラから受信した商品売上データを前記第２の通信
   回線を介して各販売登録用端末機から収集した商品売上
   データとともに集計する集計手段とを設けたことを特徴
   とする販売時点情報管理装置。
2. 【請求項２】各下位コントローラは、それぞれ他の下位
   コントローラとは集計範囲を異にする商品売上データ集
   計用ファイルを設け、第１の通信回線を介して他の下位
   コントローラから受信した商品売上データ及び第２の通
   信回線を介して各販売登録用端末機から収集した商品売
   上データのうち該当範囲に属する売上データを集計する
   ことを特徴とする請求項１記載の販売時点情報管理装
   置。
3. 【請求項３】上位コントローラに第１の通信回線を介し
   て複数台の下位コントローラを接続し、各下位コントロ
   ーラにそれぞれ第２の通信回線を介して複数台の販売登
   録用端末機を接続してなり、各下位コントローラは、各
   販売登録用端末機にて販売登録された商品の売上データ
   を前記第２の通信回線を介して収集して種別に集計を行
   い、上位コントローラは、各下位コントローラにて種別
   に集計された商品売上データを前記第１の通信回線を介
   して収集してレポート発行を行う販売時点情報管理装置
   において、 各下位コントローラは、それぞれ他の下位コントローラ
   とは種類が異なる商品売上データ集計用ファイルを設け
   るとともに、前記第２の通信回線を介して各販売登録用
   端末機から収集した商品売上データを前記第１の通信回
   線を介して他の下位コントローラへ送信する送信手段
   と、前記第１の通信回線を介して他の下位コントローラ
   から受信した商品売上データ及び前記第２の通信回線を
   介して各販売登録用端末機から収集した商品売上データ
   のうち当該種類に属する売上データを集計する集計手段
   とを設けたことを特徴とする販売時点情報管理装置。