JP2505993Y2 - クレ―ン車のフレ―ム構造 - Google Patents
クレ―ン車のフレ―ム構造Info
- Publication number
- JP2505993Y2 JP2505993Y2 JP1990021957U JP2195790U JP2505993Y2 JP 2505993 Y2 JP2505993 Y2 JP 2505993Y2 JP 1990021957 U JP1990021957 U JP 1990021957U JP 2195790 U JP2195790 U JP 2195790U JP 2505993 Y2 JP2505993 Y2 JP 2505993Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- crane
- ring plate
- frame structure
- upper plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Jib Cranes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、クレーン車のフレーム構造に関し、特に、
旋回台を回動自由に搭載支持するリングプレートの取付
位置に係わる技術に関する。
旋回台を回動自由に搭載支持するリングプレートの取付
位置に係わる技術に関する。
〈従来の技術〉 この種のクレーン車として、従来実開昭63-164083号
公報等に示すものがある。
公報等に示すものがある。
即ち、クレーン車は、第2図に示すように、クレーン
本体1の旋回台2を回動自由に搭載支持するリングプレ
ート3をリヤフレーム4の上面に備えている。
本体1の旋回台2を回動自由に搭載支持するリングプレ
ート3をリヤフレーム4の上面に備えている。
上記リヤフレーム4は、第3図に示すように、単一の
上板5と、該上板5の下面に上端部が溶接結合された左
右一対の側板6と、該側板6の下端部に溶接結合された
左右一対の下板7と、該下板7の内端部に溶接結合され
て下板7同士を繋ぐ単一のロアクロス8と、から構成さ
れる。
上板5と、該上板5の下面に上端部が溶接結合された左
右一対の側板6と、該側板6の下端部に溶接結合された
左右一対の下板7と、該下板7の内端部に溶接結合され
て下板7同士を繋ぐ単一のロアクロス8と、から構成さ
れる。
そして、前記リングプレート3は、上板5の上面に溶
接によって固定取付される。
接によって固定取付される。
リングプレート3の周方向に沿った複数箇所と上板の
同様箇所には該リングプレート3上に旋回台2を固定取
付するためのボルトのねじ孔10が形成されている。
同様箇所には該リングプレート3上に旋回台2を固定取
付するためのボルトのねじ孔10が形成されている。
縦リブ9は略三角形状に形成されており、前記上板5
のリングプレート3が張り出す部分に形成された幅大部
5aの下方に複数配設され、該幅大部5aの下面と側板6外
面とに溶接結合される。
のリングプレート3が張り出す部分に形成された幅大部
5aの下方に複数配設され、該幅大部5aの下面と側板6外
面とに溶接結合される。
又、膜リブ11は略方形状或いは略三角形状に形成され
ており、前記幅大部5aの下方に複数配設され、幅大部5a
の下面、側板6の外面、縦リブ9側の面に溶接結合され
る。
ており、前記幅大部5aの下方に複数配設され、幅大部5a
の下面、側板6の外面、縦リブ9側の面に溶接結合され
る。
尚、図中、12はクロスメンバである。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、以上のような従来のクレーン車のフレ
ーム構造にあっては、次のような問題点を有していた。
ーム構造にあっては、次のような問題点を有していた。
即ち、リングプレート3は、大きい吊り上げ能力のク
レーン程厚みを厚く設定するようにしているが、従来で
は、上述のように、上板5の上面にリングプレート3を
溶接結合するようにしているため、リングプレート3の
厚みが厚くなるに従ってクレーン車の地上高が高くなる
結果となる。
レーン程厚みを厚く設定するようにしているが、従来で
は、上述のように、上板5の上面にリングプレート3を
溶接結合するようにしているため、リングプレート3の
厚みが厚くなるに従ってクレーン車の地上高が高くなる
結果となる。
このように地上高が高くなると、作業現場等の構造物
(約4.2m)をクレーン車が潜り抜けられなくなるという
問題点を生じ、作業現場等での運行に支障を生じて、稼
働率が悪化する事態となる。
(約4.2m)をクレーン車が潜り抜けられなくなるという
問題点を生じ、作業現場等での運行に支障を生じて、稼
働率が悪化する事態となる。
又、リングプレート3と上板5との溶接部にクレーン
本体1の大きな引っ張り荷重を線的に受けるため、この
部位に応力集中を生じて、高い応力を受け、寿命の点で
不利であった。
本体1の大きな引っ張り荷重を線的に受けるため、この
部位に応力集中を生じて、高い応力を受け、寿命の点で
不利であった。
そこで、本考案は以上のような従来の問題点に鑑み、
リングプレートの取付位置の改良を図って、クレーン車
の地上高の低減並びにクレーン本体の大きな引っ張り荷
重に基づく応力の緩和を図ることを目的とする。
リングプレートの取付位置の改良を図って、クレーン車
の地上高の低減並びにクレーン本体の大きな引っ張り荷
重に基づく応力の緩和を図ることを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本考案のクレーン車のフレーム構造は、ク
レーン本体の旋回台を回動自由に搭載支持するリングプ
レートを備えてなるクレーン車において、前記リングプ
レートを、車両のフレームを構成する左右一対の側板夫
々の上端部に結合されて両側間の上面側を覆う上板の下
面に取り付けるようにした。
レーン本体の旋回台を回動自由に搭載支持するリングプ
レートを備えてなるクレーン車において、前記リングプ
レートを、車両のフレームを構成する左右一対の側板夫
々の上端部に結合されて両側間の上面側を覆う上板の下
面に取り付けるようにした。
〈作用〉 かかる構成において、上板上面にはリングプレートの
厚み分が付加されないため、リングプレートを、大きい
吊り上げ能力のクレーンに対応して厚みを厚く設定した
場合にあっても、クレーン本体の高さは変わらず、クレ
ーン車の地上高が高くなることがない。
厚み分が付加されないため、リングプレートを、大きい
吊り上げ能力のクレーンに対応して厚みを厚く設定した
場合にあっても、クレーン本体の高さは変わらず、クレ
ーン車の地上高が高くなることがない。
又、上板下面にリングプレートを配したことにより、
リングプレートにクレーン本体の大きな引っ張り荷重が
作用した場合にも、リングプレートが締付具のナットと
同様の作用を奏して、引っ張り荷重を面的に受け、該荷
重が分散される。
リングプレートにクレーン本体の大きな引っ張り荷重が
作用した場合にも、リングプレートが締付具のナットと
同様の作用を奏して、引っ張り荷重を面的に受け、該荷
重が分散される。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
尚、以下に示す図において、第2図及び第3図と同一
要素のものには同一符号を付して説明を簡単にする。
要素のものには同一符号を付して説明を簡単にする。
第1図において、クレーン車のリヤフレーム4は、単
一の上板5と、該上板5の下面に上端部が溶接結合され
た左右一対の側板6と、該側板6の下端部に溶接結合さ
れた左右一対の下板7と、該下板7の内端部に溶接結合
されて下板7同士を繋ぐ単一のロアクロス8と、から構
成される点は従来と同様である。
一の上板5と、該上板5の下面に上端部が溶接結合され
た左右一対の側板6と、該側板6の下端部に溶接結合さ
れた左右一対の下板7と、該下板7の内端部に溶接結合
されて下板7同士を繋ぐ単一のロアクロス8と、から構
成される点は従来と同様である。
そして、クレーン本体の旋回台を回動自由に搭載支持
するリングプレート20は、前記上板5の下面に溶接によ
り固定取付される。又、上板5の上面のリングプレート
溶接位置に該当する周部には、上板5の上面の平面度を
確保するための肉薄のリング状のプレート21が溶接によ
り固定取付される。
するリングプレート20は、前記上板5の下面に溶接によ
り固定取付される。又、上板5の上面のリングプレート
溶接位置に該当する周部には、上板5の上面の平面度を
確保するための肉薄のリング状のプレート21が溶接によ
り固定取付される。
上記リングプレート20の厚みは例えば、40〜50mm程度
に設定される。
に設定される。
リングプレート20の周方向に沿った複数箇所と上板5
及びプレート21の同様箇所には該リングプレート20上に
旋回台を固定取付するためのボルトのねじ孔22が形成さ
れている。
及びプレート21の同様箇所には該リングプレート20上に
旋回台を固定取付するためのボルトのねじ孔22が形成さ
れている。
尚、上記の構成において、縦リブ9と膜リブ11とは、
その上端位置がリングプレート20の下面位置を考慮して
従来よりも下側に設定され、従来と同様に溶接により固
定取付される。
その上端位置がリングプレート20の下面位置を考慮して
従来よりも下側に設定され、従来と同様に溶接により固
定取付される。
かかる構成によると、リングプレート20を、上板5の
下面に溶接により固定取付することにより、次のような
利点を有する。
下面に溶接により固定取付することにより、次のような
利点を有する。
即ち、上板5上面にはリングプレート20の厚み分が付
加されないため、リングプレート20を、大きい吊り上げ
能力のクレーンに対応して厚みを厚く設定した場合にあ
っても、クレーン本体の高さは変わらず、クレーン車の
地上高が高くなることがない。
加されないため、リングプレート20を、大きい吊り上げ
能力のクレーンに対応して厚みを厚く設定した場合にあ
っても、クレーン本体の高さは変わらず、クレーン車の
地上高が高くなることがない。
この結果、作業現場等の構造物をクレーン車が潜り抜
けられなくなるという問題点を生じることがなくなり、
作業現場等での運行に支障を来すことがなくなるため、
稼働率の向上を図ることができる。
けられなくなるという問題点を生じることがなくなり、
作業現場等での運行に支障を来すことがなくなるため、
稼働率の向上を図ることができる。
又、上板5の下面にリングプレート20を配したことに
より、リングプレート20にクレーン本体の大きな引っ張
り荷重が作用した場合にも、リングプレート20が締付具
のナットと同様の作用を奏して、引っ張り荷重を面的に
受け、該荷重が分散されるので、応力集中を生じず、応
力の軽減を図れ、寿命の点で有利なものとなる。
より、リングプレート20にクレーン本体の大きな引っ張
り荷重が作用した場合にも、リングプレート20が締付具
のナットと同様の作用を奏して、引っ張り荷重を面的に
受け、該荷重が分散されるので、応力集中を生じず、応
力の軽減を図れ、寿命の点で有利なものとなる。
特に、本実施例においては、上板5上面に肉薄のプレ
ート21を固定取付するようにしたから、上板5の上面の
平面度を確保でき、旋回台の搭載性が向上するという利
点がある。尚、このプレート21はなくとも良い。
ート21を固定取付するようにしたから、上板5の上面の
平面度を確保でき、旋回台の搭載性が向上するという利
点がある。尚、このプレート21はなくとも良い。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案のクレーン車のフレーム
構造によれば、リングプレートを上板の下面に取り付け
ることにより、クレーン車の地上高を低減することが可
能となり、作業現場等での運行に支障を来すことがなく
なるため、稼働率の向上を図ることができる。又、リン
グプレートにクレーン本体の大きな引っ張り荷重が作用
した場合にも、応力集中を生じず、応力の軽減を図れ、
寿命の点で有利なものとなる実用的効果大なるものであ
る。
構造によれば、リングプレートを上板の下面に取り付け
ることにより、クレーン車の地上高を低減することが可
能となり、作業現場等での運行に支障を来すことがなく
なるため、稼働率の向上を図ることができる。又、リン
グプレートにクレーン本体の大きな引っ張り荷重が作用
した場合にも、応力集中を生じず、応力の軽減を図れ、
寿命の点で有利なものとなる実用的効果大なるものであ
る。
第1図は本考案に係るクレーン車のフレーム構造の一実
施例を示す図で、(a)は側面図、(b)は正面断面
図、第2図はクレーン車の構成を示す側面図、第3図は
従来のリヤフレーム構造を示す図で、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は正面断面図である。 1……クレーン本体、2……旋回台、4……リヤフレー
ム、5……上板、6……側板、20……リングプレート
施例を示す図で、(a)は側面図、(b)は正面断面
図、第2図はクレーン車の構成を示す側面図、第3図は
従来のリヤフレーム構造を示す図で、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は正面断面図である。 1……クレーン本体、2……旋回台、4……リヤフレー
ム、5……上板、6……側板、20……リングプレート
Claims (1)
- 【請求項1】クレーン本体の旋回台を回動自由に搭載支
持するリングプレートを備えてなるクレーン車におい
て、前記リングプレートを、車両のフレームを構成する
左右一対の側板夫々の上端部に結合されて両側板の上面
側を覆う上板の下面に取り付けるようにしたことを特徴
とするクレーン車のフレーム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990021957U JP2505993Y2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | クレ―ン車のフレ―ム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990021957U JP2505993Y2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | クレ―ン車のフレ―ム構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03112476U JPH03112476U (ja) | 1991-11-18 |
JP2505993Y2 true JP2505993Y2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=31524986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990021957U Expired - Lifetime JP2505993Y2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | クレ―ン車のフレ―ム構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2505993Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4949963B2 (ja) * | 2007-08-02 | 2012-06-13 | 日立建機株式会社 | 建設機械のトラックフレーム |
KR101483619B1 (ko) * | 2014-09-16 | 2015-01-19 | 배동수 | 다기능 음료 선택기 및 이를 이용한 음료용 빨대 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57134974U (ja) * | 1981-02-17 | 1982-08-23 |
-
1990
- 1990-03-05 JP JP1990021957U patent/JP2505993Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03112476U (ja) | 1991-11-18 |
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