JP2505903Y2 - 冷却塔の防雪装置 - Google Patents

冷却塔の防雪装置

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JP2505903Y2
JP2505903Y2 JP1989098200U JP9820089U JP2505903Y2 JP 2505903 Y2 JP2505903 Y2 JP 2505903Y2 JP 1989098200 U JP1989098200 U JP 1989098200U JP 9820089 U JP9820089 U JP 9820089U JP 2505903 Y2 JP2505903 Y2 JP 2505903Y2
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snow
cooling tower
exhaust fan
exhaust
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武信 三宅
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、冷却塔の防雪装置、特に排気ファン停止中
に降雪があったときでも同排気ファン起動時の空気流路
が確保でき、排気ファン運転により融雪ができる冷却塔
の防雪装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、塔体上部に排気ファンを配置した冷却塔におい
ては、排気ファン停止中のファン上部の吐出空気通路が
積雪により塞がった場合、起動時に排気ファンが空転し
て空気が流動せず、所要の能力が発揮できなかったり、
排気ファンが積雪により回転できずに、モーターが焼損
するという事故が発生する。これを防止するために、従
来は、排気ファン上部に円錐型または箱型のカバーを設
けていた。
第4図及び第5図に示すように、冷却塔1の内部には
熱交換器2が内蔵されている。空気Aは熱交換器2の冷
却水と熱交換して温度が上昇し、排気ファン3によって
上方に送られ、カバー支持架台4の間隙から外部へ排気
されるようになっている。排気ファン3の上方には、冬
季に備えて防雪用の円錐型のカバー5や箱型のカバー6
が設けられている。7は排気ファン3を回転させるため
のモーターである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来の構造にあっては、カバー5,6が排
気抵抗となり、負荷が小さい冬季は冷却塔の能力が小さ
くて済むのでそれほど問題は無いが、夏季になると負荷
も大きくなり冷却塔の能力も不足するようになる。した
がって、冬季以外には取り外したり、または排気ファン
の動力を大きくする等の対応が必要となっていた。
本考案は上記の課題を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、排気ファンの上部に設け
た防雪用のカバーまわりの排気抵抗を小さくすることに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の冷却塔の防雪装置は、その目的を達成するた
めに、塔体上部に排気ファンを設置した冷却塔におい
て、前記排気ファン上部に設けたネット製のカバーと、
該カバーと前記塔体との間に設けた排気のための隙間を
備えたことを特徴とする。
〔作用〕
本考案の冷却塔の防雪装置によると、冬季の積雪時に
は、防雪用のカバーと塔体との間に設けた隙間によって
排気ファン運転時の空気通路が確保されて排気が円滑に
行われ、また、排気による融雪が効果的に行われる。ま
た、冬季以外でもカバーを取り外す必要がなく、もちろ
んカバーには積雪もない状態なので、ネット製のカバー
を通して極めて小さな排気抵抗で排気が行われ、夏季の
負荷にも対応できる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本考案の冷却塔の防雪装
置の特徴を具体的に説明する。
第1図は本考案実施例における冷却塔を示す斜視図で
ある。
冷却塔8の塔体1の上部に防雪装置9が設けられてい
る。防雪装置9は、箱型に形成したネット製のカバー10
と、このカバー10の4隅を支持するカバー支持柱11とで
構成されており、カバー支持柱11によってカバー10と塔
体1の天板12との間には隙間13が形成されている。
積雪時以外には、第2図に示すように、空気Aは排気
ファン3によって熱交換器2を通り、ネット製のカバー
10を通過して排気されるようになっている。このよう
に、空気Aはネット製のカバー10を介して排気されるの
で、排気抵抗は極めて小さく、カバーを取り付けたまま
の状態でも排気に支障をきたさない。
第3図に積雪時の空気の流れを示す。箱型のカバー10
および塔体1の天板12には排気ファン3の停止中に積雪
Sが付着する。
しかし、この積雪状態において、カバー10と塔体1の
天板12との間には、カバー支持柱11が500〜1000mmピッ
チで配置されているのみの広い間隙13が形成されている
ため、空気Aは外部への流動が可能となっている。すな
わち、積雪時の排気ファン3の起動時において、冷却塔
8の排気は円滑に行われる。次いで、熱交換器2で冷却
水と熱交換した空気Aが上方に送られ、この空気Aは温
度が上昇しているので、隙間13を流動しながらカバー10
に付着している積雪Sに継続的に熱を与えて融雪し、積
雪Sが融けてなくなった後は第2図に示すように、カバ
ー10を介して上方へ排気される。このように、積雪時に
おいても冷却塔8の排気は比較的小さい排気抵抗で円滑
に行われる。
なお、上記実施例においては箱型のネット製カバーに
ついて説明したが、カバーの形状は例えば円筒型や円錐
型であってもよい。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案の冷却塔の防雪装置
は、排気ファン上部にネット製のカバーを設けるととも
に該カバーと塔体との間に排気のための隙間を設けた構
造とした。このため本考案の冷却塔の防雪装置は以下の
効果を奏する。
カバーに積雪がある状態においても、カバーと塔体と
の間の隙間から排気が円滑に行われるので、排気ファン
の運転になんら支障がない。また、排気による融雪が効
果的に行われる。
カバーに積雪がない状態では、カバーの排気抵抗は極
めて小さいので、冬季以外の時期においてもカバーを取
り外す必要がない。
カバーの排気抵抗が小さいので排気ファンの動力が小
さくてすむ。
冬季と夏季の負荷に対応した運転ができる。
カバーが軽量なので製作及び組立てが簡単で製造コス
トが安価となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の冷却塔を示す斜視図、第2図及
び第3図は同冷却塔における空気の流れを説明する縦断
面図、第4図及び第5図は従来例における冷却塔の縦断
面図である。 1:塔体、2:熱交換器 3:排気ファン、4:カバー支持架台 5,6:カバー、7:モーター 8:冷却塔、9:防雪装置 10:カバー、11:カバー支持柱 12:天板、13:隙間 A:空気、S:積雪

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塔体上部に排気ファンを配置した冷却塔に
    おいて、前記排気ファン上部に設けたネット製のカバー
    と、該カバーと前記塔体との間に設けた排気のための隙
    間を備えたことを特徴とする冷却塔の防雪装置。
JP1989098200U 1989-08-22 1989-08-22 冷却塔の防雪装置 Expired - Lifetime JP2505903Y2 (ja)

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JPH0338588U JPH0338588U (ja) 1991-04-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6123095U (ja) * 1984-07-11 1986-02-10 高砂熱学工業株式会社 冷却塔
JPH073184Y2 (ja) * 1987-08-20 1995-01-30 城山興産株式会社 ク−リングタワ−

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JPH0338588U (ja) 1991-04-15

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