JP2505052Y2 - 帯鋼の側縁切削加工装置 - Google Patents

帯鋼の側縁切削加工装置

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JP2505052Y2 JP5956890U JP5956890U JP2505052Y2 JP 2505052 Y2 JP2505052 Y2 JP 2505052Y2 JP 5956890 U JP5956890 U JP 5956890U JP 5956890 U JP5956890 U JP 5956890U JP 2505052 Y2 JP2505052 Y2 JP 2505052Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、帯鋼の側縁を切削加工し、その側縁に例
えば面取り等の処理を施す帯鋼の側縁切削加工装置に関
する。
(従来の技術) 帯鋼は、一般的に、長尺な幅広のシート材をその長手
方向に切断加工して得られ、そして、切断加工して得た
帯鋼に更に各種の加工処理が施されることで、帯鋼は、
例えばぜんまいばねや鋸等の製品となる。
ところで、切断して得た帯鋼の側縁には、切断加工に
伴うバリやカエリ、又は、所謂、ダレ等の発生を避ける
ことができないことから、帯鋼を各種の製品に加工する
前には、前処理として、その側縁に適切な面取り等の処
理を施しておく必要があり、このような面取り処理によ
り、帯鋼の取扱を容易にして怪我等を防止できるばかり
でなく、製品としての品質をも向上することになる。
従来、帯鋼に於ける側縁の面取り処理には、帯鋼を引
き出しながら、帯鋼の側縁にやすりを当てがって側縁を
切削する方法や、側縁に成形ロールを押し付けて側縁を
圧延加工する方法、又は、側縁を研削ホィールで研削す
る方法、更には、側縁を切削バイトで切削する方法等が
ある。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述した4つの方法に於いて、先ず、
やすりや研削ホィールを使用する方法では、例えば側縁
を丸く切削することがことが困難であるから、加工でき
る面取り形状の種類に制約を受け、また、成形ロールを
使用する方法では、側縁に丸みを付けることは比較的簡
単であるが、この方法では、側縁を圧延するため、側縁
に巣の発生を招き易く製品としての品質を損なう虞があ
る。
一方、切削バイトを使用する方法では、切削バイトに
於ける刃先の形状を変えることで、側縁に対して種々の
面取り加工を施すことができ、しかも、その寸法精度も
簡単に維持できる利点がある。しかしながら、切削バイ
トによる切削加工の場合、バイト刃先が構成刃先となっ
て切削抵抗が変動し、この結果、切削バイトにびびり振
動が発生して、側縁の切削面にむしれを生じさせる不具
合がある。
ここで、切削バイトのびびり振動は、主として、刃物
台に対する切削バイトの組付け精度に起因したものであ
るが、上記組付け精度を向上することは容易ではない。
この考案は、上述した事情に基づいてなされたもの
で、その目的とするところは、切削バイトのびびり振動
を簡単な構造で効果的に抑制でき、切削面の加工精度を
高めることができる帯鋼の側縁切削加工装置を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) この考案の帯鋼の側縁切削加工装置は、一方向に引き
出される帯鋼を案内する案内経路と、案内経路の側方に
配置され、ベース側に支持された刃物台と、この刃物台
内に取付けられ、帯鋼の側縁に対して接離する方向に移
動自在で且つ先端が刃物台から突出したバイトホルダ
と、このバイトホルダの先端に設けられ、帯鋼の側縁を
切削可能なバイト刃先と、バイトホルダに連結されると
ともに、刃物台に対して回転自在に支持された送りねじ
部材と、この送りねじ部材を回転駆動することにより、
帯鋼の側縁に対するバイト刃先の送り量を調節する駆動
手段と、バイトホルダに対し帯鋼の引き出し方向に隣接
して刃物台に内蔵され、バイトホルダの移動を案内する
とともに、このバイトホルダを磁気的に吸着して保持す
る磁石とを備えて構成されている。
(作用) 上述した帯鋼の側縁切削加工装置によれば、案内経路
に沿って帯鋼が引き出されているとき、バイトホルダの
バイト刃先を帯鋼の側縁に対して送り込むことにより、
側縁を切削加工することができる。この場合、切削加工
により、側縁に面取り処理を施す場合にあっては、バイ
ト刃先の形状を帯鋼の用途に応じて適切に選択すること
により、側縁に各種の面取り形状を簡単にして得ること
ができる。
そして、帯鋼に於ける側縁の切削加工が実施されてい
るとき、バイトホルダは、磁石を介して刃物台に磁気的
に吸着されて保持されているから、バイトホルダの送り
を阻害することなく、バイトホルダのびびり振動は確実
に抑制されることになる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。
第2図には、帯鋼の側縁切削加工装置の全体が示され
ており、この実施例の場合、側縁切削加工装置は、帯鋼
Aの両側に一対配置されている。
ここで、帯鋼Aは、第2図には図示されていないけれ
ども、水平に延びる案内経路を案内されて導かれ、そし
て、一対の側縁切削処理加工装置の間の引き抜かれるよ
うになっている。即ち、案内経路に関しては、第1図に
示されるように、帯鋼Aの両側に、この帯鋼Aの長手方
向に所定の間隔を存して配置された多数のガイド1から
構成することができ、また、帯鋼Aに関しては、図示さ
れていないけれども、繰り出しロールに巻回して蓄えら
れており、そして、その先端は、巻取りロールに固定さ
れている。従って、この巻取りロールを回転駆動するこ
とにより、巻回ロールから帯鋼Aを引き出す一方、巻取
りロールに帯鋼Aを巻き取ることで、帯鋼Aは、一対の
側縁切削加工装置の間を連続的に第2図中、矢印方向に
引き抜き可能となっている。
一対の側縁切削加工装置は、帯鋼Aを中心として左右
対称な構造であって、実質的に同一の構造を有している
ことから、ここでは、一方の側縁切削加工装置について
のみ説明する。
一方の側縁切削加工装置は、箱形形状の固定側刃物台
2を備えており、この固定側刃物台2は、図示しないベ
ースとしての基台上に固定されている。固定刃物台2の
一端面、即ち、帯鋼Aの引き抜き方向でみて、その上流
側に位置する端面には、同じく箱形形状の可動側刃物台
3が昇降自在に取付けられている。即ち、第2図から明
らかなように、固定側刃物台2と可動側刃物台3とは、
所謂、あり継ぎを介して相互に係合されており、これに
より、可動側刃物台3は、固定側刃物台2に対して上下
動自在、即ち、昇降自在となっている。更に、詳細には
図示されていないけれども、可動側刃物台3内には、あ
り継ぎ部分のあり部4には位置して、上下方向に延びる
送りねじ部材が内蔵されており、この送りねじ部材は、
可動側刃物台3に回転自在に支持されている。一方、固
定側刃物台2には、その回転が阻止されたナット部材が
内蔵されており、上記送りねじ部材は、ナット部材を貫
通するように、このナット部材に螺挿されている。即
ち、可動側刃物台3は、送りねじ部材及びナット部材を
介して固定側刃物台2に支持されている。
更に、送りねじ部材のねじ軸5は、第2図に示されて
いるように、可動側刃物台3の上面から突出しており、
その先端、即ち、上端には、撮み6が取付けられてい
る。従って、この撮み6を操作し、送りねじ部材を回転
させることにより、可動側刃物台3を固定側刃物台2に
対して昇降させることができる。
そして、可動側刃物台3内の構造は、第1図に詳図さ
れており、この第1図から明らかなように、可動側刃物
台3内には、切削バイト7が取付けられている。この切
削バイト7は、可動側刃物台3から帯鋼Aに向かって突
出し、この帯鋼Aの側縁に対して接離する方向に移動自
在に支持されている。即ち、切削バイト7は、断面矩形
形状をなしたバイトホルダ8と、このバイトホルダ8の
先端に取付けられたバイト刃先、即ち、スローアウェイ
チップ9とから構成されており、バイトホルダ8は、可
動側刃物台3内に形成されたバイト装着孔10に装着され
ている。このバイト装着孔10は、バイトホルダ8と同様
に断面矩形形状をなした角孔からなり、その一端は、帯
鋼Aの側縁と対向する可動側刃物台3の側面に開口され
ている。また、スローアウェイチップ9には、図示しな
いけれども、帯鋼Aの側縁に施すべき面取り形状に応じ
た刃部が幾つか設けられており、これらの刃部は、可動
側刃物台3の昇降方向に並んで配置されている。
バイトホルダ8の後部、即ち、可動側刃物台3内に位
置する内端部には、送りねじ部材11が連結されている。
この送りねじ部材11は、バイトホルダ8と同軸上に位置
付けられ、このバイトホルダ8の内端部に螺挿された送
りねじ部12と、この送りねじ部12に連なるねじ軸13とか
ら構成されている。このねじ軸13の両端部は、可動側刃
物台3に対して図示しない軸受を介して回転自在に支持
されている。
そして、送りねじ部材11は、駆動手段によって回転さ
れるようになっており、この実施例の場合、駆動手段
は、送りねじ部材11に於いて、ねじ軸13の軸方向中央部
に取付けられたウォーホィール14と、このウォームホィ
ール14に噛合されたウォームギア15とを備えている。こ
のウォームギア15は、ギア軸16に取付けられており、こ
のギア軸16は、前述したねじ軸5と平行に延び、且つ、
可動側刃物台3に回転自在に支持されている。ギア軸16
は、第2図から明らかなように、その上端が可動側刃物
台3の上面から突出されており、上端には、撮み17が取
付けられている。従って、この撮み17を操作すること
で、ギア軸16を回転駆動でき、そして、ギア軸16の回転
がウォームギア15及びウォームホィール14を介して、送
りねじ部材11に伝達されることにより、送りねじ部材1
1、即ち、その送りねじ部12を回転させ、バイトホルダ
8つまり切削バイト7を帯鋼Aの側縁に対し接離する方
向に移動させることができる。
そして、この考案の側縁切削加工装置の場合、可動側
刃物台3には、バイト装着孔10に連なるようにして磁石
装着孔18が形成されている。この磁石装着孔18は、第1
図から明らかなように帯鋼Aの引き抜き方向でみて、バ
イト装着孔10の下流側に隣接して並列的に位置付けら
れ、その一端はバイト装着孔10の場合と同様に帯鋼Aの
側縁と対向する可動側刃物台3の側面に開口されてい
る。ここで、第1図と第2図を参照すれば明らかなよう
に、磁石装着孔18は、断面矩形形状をなした角孔であ
り、バイトホルダ8の軸方向でみた,その長さは、バイ
トホルダ8の長さを考慮してバイト装着孔10と同程度の
長さを有している。また、第3図に示されているよう
に、可動側刃物台3の昇降方向でみたとき、磁石装着孔
18の幅Wは、切削バイト7に於けるバイトホルダ8の幅
寸法とほぼ同一寸法となっている。
磁石装着孔18内には、例えばブロック形状をなした永
久磁石19がその開口から単に嵌合するだけで装着されて
いる。この永久磁石19は、磁石装着孔18の長さ方向に沿
って十分な長さを有し、そして、バイトホルダ8側の側
面は、このバイトホルダ8の移動を案内するガイト面20
となっている。即ち、この実施例の場合、永久磁石19に
於いては、そのガイド面20及びこのガイド面20に対して
背向した背向面21、また、バイトホルダ8に於いてはガ
イド面20と摺接する摺接面22、更に、磁石装着孔18に於
いては背向面21と当接する当接面23の夫々は、平滑にし
て且つ互いに所定の平行度が確保されるように形成され
ている。
永久磁石19は、バイトホルダ8を確実に吸着して保持
するのに十分な磁力、即ち、帯鋼Aの引き抜き方向でみ
たとき、バイトホルダ8が永久磁石19を介して可動側刃
物台3と一体的なものとなるような磁力を有している。
更に、この実施例の場合には、第1図から明らかなよ
うに、固定側刃物台2内にも磁石装着孔24が形成されて
おり、この磁石装着孔24には、永久磁石19と同様な機能
を有する永久磁石25が嵌合して装着されている。つま
り、この場合、永久磁石25は、固定側刃物台2に対して
可動側刃物台3を吸着して保持し、そして、帯鋼Aの引
き抜き方向でみたとき、可動側刃物台3が永久磁石25を
介して固定側刃物台2と一体的なものとなるような磁力
を有している。
ここで、前述した他方の側縁切削加工装置について説
明すれば、他方の側縁切削加工装置は、第2図から明ら
かなように、上述した側縁切削加工装置との間で帯鋼A
を挟むように配置されており、そして、その切削バイト
のスローアウェイチップは、上述した側縁切削加工装置
に於ける切削バイト7のスローアウェイチップ9と対向
するように位置付けられている。即ち、両側縁切削加工
装置に於ける切削バイトの切削位置は、帯鋼Aの引き抜
き方向でみて、同一の位置に設定されている。尚、第2
図に於いて、上述した一方の側縁切削加工装置の部材と
同様な機能を有する他方の側縁切削加工装置の部材に
は、同一の符号を付して示してある。
次に、上述した帯鋼の側縁切削加工装置に於ける作動
に関し、第4図乃至第6図を追加して説明する。
先ず、前述したように帯鋼Aが第1図中矢印方向に引
き抜かれている過程で、撮み17を操作し、切削バイト7
を帯鋼Aの側縁に向けて所定の送り量だけ送り込む。こ
れにより、帯鋼Aの側縁は、帯鋼Aの引き抜きに伴い、
切削バイト7の所定の刃部によって切削され、そして、
その側縁に対して例えば所定の面取り処理が施されるこ
とになる。ここで、側縁の面取り処理には、側縁の角部
を単に落としたり、又、角部を丸めたり、更には、側縁
を完全に半球形状にする等の面取り処理が含まれるが、
これらの面取り処理に限らす、切削バイト7、つまり、
そのスローアウェイチップ9の種類を変えることで、帯
鋼Aの側縁を完全な平坦面にしたり、または、帯鋼Aに
於ける側縁のバリを単に除去する等の切削加工をも実施
できることは勿論である。
帯鋼Aに於ける側縁の切削加工中、前述したように切
削バイト7、つまり、そのバイトホルダ8は、永久磁石
19を介し可動側刃物台3に吸着して保持されているか
ら、上記切削加工中、切削抵抗に例え変動があっても、
切削バイト7のびびり振動を確実に抑制することができ
る。この結果、側縁の切削面を高精度に加工でき、ま
た、この切削面にびびり振動に起因したむしれの発生を
確実に防止することができる。
この点に関して詳述すれば、第4図に示されているよ
うに切削バイト7の送りをバイト装着孔10のみで案内す
るような従来の装置にあっては、バイト装着孔の両側面
を同時に高精度に加工するのが困難であるばかりでな
く、送りねじ部材11とバイトホルダ8との間でのねじの
噛み合い部に存するガタをなくすことも困難であるか
ら、切削バイト7は、切削抵抗の変動に起因して、第4
図に示されているように、送りねじ部材11の軸線に対
し、帯鋼Aの引き抜き方向に往復的に傾動してしまうこ
とになり、この傾動が切削バイト7のびびり振動になる
と考えられる。このようにして切削バイト7にびびり振
動が発生すると、第5図に示されているように帯鋼Aの
側縁の切削面には、側縁の長手方向にむしれBが発生
し、このようなむしれBは、その加工精度を損なうばか
りでなく、この後に、帯鋼Aが所望の製品となったと
き、その品質の低下をも招くことになる。
しかしながら、この考案の場合、前述したように、切
削バイト7は、永久磁石19を介し、可動側刃物台3に吸
着して保持されているから、第6図に誇張して示すよう
に、切削バイト7とバイト装着孔10との間に間隙Gが存
在するような場合であっても、切削バイト7が振動する
ようなことはない。つまり、切削抵抗の変動に起因した
切削バイト7のびびり振動を確実に抑制することがで
き、従って、この考案の側縁切削加工装置を使用すれ
ば、帯鋼Aの側縁に上述したむしれBを発生させること
なく、側縁の面取り処理を実施することができる。
また、切削バイト7のびびり振動が効果的に抑制され
ることから、送りねじ部材11により切削バイト7の送り
精度を維持することができ、これにより、帯鋼Aに於け
る側縁の面取り加工精度もまた高めることができる。こ
の場合、切削バイト7の送り精度に関しては、主として
永久磁石19のガイド面20とバイトホルダ8の摺動面22の
双方を平滑に形成するだけで、所望の送り精度を維持可
能となる。
尚、永久磁石19の磁気吸着力は、帯鋼Aの引き抜き方
向に発生する切削バイト7のびびり振動を抑制するのみ
で、その磁気吸着力が切削バイト7の送りに関して大き
な抵抗となることはない。
更に、上述した一実施例の場合には、固定側刃物台2
にもまた、永久磁石19と同様な機能を有する永久磁石25
が内蔵されているから、帯鋼Aの切削加工中、可動側刃
物台3自体が固定側刃物台2に対して振動するのも効果
的に抑制ができ、これにより、帯鋼Aに於ける側縁の切
削面に仕上げ精度を更に向上できることになる。
また、一実施例の場合、可動側刃物台3は、固定側刃
物台2に対して昇降可能であるから、切削バイト7に於
いて、そのスローアウェイチップ9の1つの刃部が磨耗
又は切損した場合には、他の刃部に切り換えて使用する
ことができる。
また、前述したように切削バイト7のびびり振動を効
果的に抑制できるから、第1図から明らかなように、一
対の側縁切削加工装置は、その切削バイト7を対向させ
て配置でき、このことから、帯鋼Aの両側縁に面取り処
理を施す場合、2つの側縁切削加工装置を1つの装置と
して纏めて配置することもできる。また、このようにし
て一対の側縁切削加工装置を配置した場合には、切削加
工に伴って発生する切り粉を1か所で回収できる利点も
ある。
この考案は、上述した一実施例に制約されるものでは
なく、種々の変形が可能であり、例えば、刃物台として
の可動側刃物台3は、必ずしも昇降可能である必要はな
く、基台に直接固定したものであってもよい。また、切
削バイトとしても、スローアウェイチップ型のものに限
らず、所謂、総形バイトも使用可能である。更には、切
削バイトの昇降及び可動側刃物台の送り関しても、送り
ねじ機構に限らず、各種の駆動手段を採用できることは
言うまでもない。
(考案の効果) 以上説明したように、この考案の帯鋼の側縁切削加工
装置によれば、刃物台に対して、切削バイトを帯鋼の引
き出し方向に磁石の磁力を利用して吸着保持するように
したから、切削バイトの組付け及びその送り機構にがた
等が存在しても、切削加工中、切削バイトにびびり振動
が発生することはなく、これにより、側縁の切削加工を
安定して実施することができる。この結果、側縁に於け
る切削面にむしれ等が生じることはなく、また、切削バ
イトの送り精度もまた維持することから、その加工精度
及び品質を向上することができる等の優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の一実施例を示し、第1図は、側縁切
削加工装置の一部を破断して示した平面図、第2図は一
対の側縁切削加工装置の配置を示した斜視図、第3図
は、第1図中、III-III線に沿う一部の断面図、第4図
乃至第6図は、一実施例の作用を説明するための図であ
り、第4図は、切削バイトのびびり振動の発生を説明す
る切削バイトとバイト装着孔との関係を示す断面図、第
5図は、第4図の状態で切削加工が実施された場合、帯
鋼の側縁に発生するむしれを示す帯鋼の一部の斜視図、
第6図は、永久磁石による切削バイトの吸着状態を示す
断面図である。 1……ガイド(案内経路)、2……固定側刃物台、3…
…可動側刃物台、7……切削バイト、8……バイトホル
ダ、9……スローアウェイチップ、10……バイト装着
孔、11……送りねじ部材、14……ウォームホィール、15
……ウォームギア、18……磁石装着孔、19……永久磁
石。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に引き出される帯鋼を案内する案内
    経路と、案内経路の側方に配置され、ベース側に支持さ
    れた刃物台と、この刃物台内に取付けられ、帯鋼の側縁
    に対し接離する方向に移動自在で且つ先端が刃物台から
    突出したバイトホルダと、このバイトホルダの先端に設
    けられ、帯鋼の側縁を切削可能なバイト刃先と、バイト
    ホルダに連結されるとともに、刃物台に対して回転自在
    に支持された送りねじ部材と、この送りねじ部材を回転
    駆動することにより、帯鋼の側縁に対するバイト刃先の
    送り量を調節する駆動手段と、バイトホルダに対し帯鋼
    の引き出し方向に隣接して刃物台に内蔵され、バイトホ
    ルダの移動を案内するとともに、このバイトホルダを磁
    気的に吸着して保持する磁石とを具備したことを特徴と
    することを特徴する帯鋼の側縁切削加工装置。
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