JP2006142434A - 切削装置 - Google Patents

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譲 小野
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Abstract

【課題】 所定厚さを有する板の端面に切削加工を施すにあたり、作業者の負担を格段に軽減し、切削加工に要する治具製作費を削減するとともに、切削加工によって得られる製品の品質を一定にする。
【解決手段】 所定厚さを有する板Wの端面Wを切削する切削装置1であって、板Wの端面Wに沿って移動して端面Wを切削するカッタ10と、板Wの切削前の端面近傍部分を挟持する第1挟持ローラ20と、板Wの切削時の端面近傍部分を挟持する第2挟持ローラ30と、を備え、第1挟持ローラ20及び第2挟持ローラ30によってカッタ10を板Wの端面Wに沿って案内する。さらに、板Wの端面W上を転動する前方当接ローラ40と後方当接ローラ50とを設けて切削代を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、切削装置に関し、特に、所定厚さを有する板の端面に切削加工を施す切削装置に関する。
現在、航空機の主翼を構成する外板等に使用される長尺板の外周端面に切削加工を施す技術が種々提案され、実用化されている。例えば、図12に示すように、所定厚さの板(被加工体)100に倣い型板200を固定し、回転工具300に倣い案内用のガイドプレート310と切削加工用のルータビット320とを取り付け、倣い型板200に沿って板100の外周端面110に切削加工を施す方法(以下「倣い型板法」という)が提案されている。また、板の外周に罫描き線を引き、グラインダやヤスリを使用して罫描き線に沿って板に切削加工を施す方法が採用されている。
また、近年においては、航空機や人工衛星の構造材として使用されるハニカムサンドイッチパネルのハニカムコアの周辺部に切削加工を施す切削装置も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−141117号公報
しかし、前記した倣い型板法を採用すると、作業者は、図12に示すようにガイドプレート310を倣い型板200に押し付けるとともにルータビット320を板100の外周端面110に押し付け、回転工具300を板100に対して直角に配置した状態を維持するようにして切削加工を行う必要がある。このため、板100の厚さ寸法の増大に伴って切削加工作業に要する労力が増大し、作業者の負担が大きくなっていた。また、板100毎に倣い型板200を製作する必要があるため、その製作費用が嵩んでいた。
また、グラインダやヤスリを使用した切削加工法を採用すると、仕上がり状態が作業者の熟練度に依存するため、切削加工によって得られた製品の品質が不均一となるという問題があった。
また、特許文献1に記載された切削装置は、ハニカムサンドイッチパネルの表皮端部及び側面に当接する鍔付ローラ等を備え、ハニカムコアの周辺部に切削加工を施すものであるが、このような切削装置を、金属や複合材からなるワークの切削加工に直接使用することはできなかった。
本発明の課題は、所定厚さを有する板の端面に切削加工を施すにあたり、作業者の負担を格段に軽減し、切削加工に要する治具製作費を削減するとともに、切削加工によって得られる製品の品質を一定にすることである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定厚さを有する板の端面を切削する切削装置であって、前記板の前記端面を挟む表面と交差する回転軸を中心に回転しながら前記端面に沿って移動して前記端面を切削するカッタと、前記カッタの移動方向前方で前記板の前記表面に当接して転動する回転体部分で前記板を挟持することにより、前記カッタを前記板の前記端面に沿って案内する第1挟持ローラと、前記第1挟持ローラの移動方向後方において前記板の前記表面に当接して転動する回転体部分で前記板を挟持することにより、前記カッタを案内する第2挟持ローラと、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1挟持ローラで切削前の板を挟持するとともに、第1挟持ローラの後方において第2挟持ローラで板を挟持することにより、カッタを板の端面に沿って案内することができる。従って、従来の「倣い型板法」で使用されていた倣い型板やガイドプレートを用いることなく、板の端面に切削加工を施すことができるので、切削加工時の作業者の負担を格段に軽減することができるとともに、切削加工に要する治具製作費を削減することができる。また、第1挟持ローラ及び第2挟持ローラで板を挟持することにより、カッタの板の厚さ方向における相対位置を切削時に一定に保持することができるので、切削加工によって得られる製品の品質を一定にすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の切削装置において、前記カッタの移動方向前方に配置され、前記カッタの回転軸に平行な回転軸を中心に回転して前記板の切削前の前記端面に当接する前方当接ローラと、前記カッタの移動方向後方に配置され、前記カッタの回転軸に平行な回転軸を中心に回転して前記板の切削後の前記端面に当接する後方当接ローラと、前記前方当接ローラと前記板の切削前の前記端面との当接位置と、前記後方当接ローラと前記板の切削後の前記端面との当接位置と、を結ぶ仮想直線から前記板側に突出する前記カッタの突出量を調整することにより、前記カッタによる切込量を調整する切込量調整手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前方当接ローラ及び後方当接ローラが、板の切削前及び切削後の端面に当接するので、カッタが板の端面に対して過剰に近接するのを阻止することができる。また、切込量調整手段により、前方当接ローラと板の切削前の端面との当接位置と、後方当接ローラと板の切削後の端面との当接位置と、を結ぶ仮想直線から板側に突出するカッタの突出量を調整して、カッタによる切込量を調整することができる。従って、グラインダやヤスリを用いることなく切込量を調整することができるので、作業者の熟練度に拘らず切削加工精度を高めて、製品の品質向上を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の切削装置において、前記第1挟持ローラは、前記カッタの回転軸に平行な方向に位置変更自在とされてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、第1挟持ローラは、カッタの回転軸に平行な方向に位置変更自在とされている。従って、第1挟持ローラ及び第2挟持ローラによって湾曲した板を挟持することができるので、湾曲した板の端面に沿ってカッタを案内することができる。この結果、湾曲した板の端面の切削加工を実現させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の切削装置において、前記第1挟持ローラ及び前記第2挟持ローラは、前記板を挟持する前記回転体部分の間隔が変更自在とされてなることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、第1挟持ローラ及び第2挟持ローラは、板を挟持する回転体部分の間隔が変更自在とされているので、異なる厚さの複数種類の板を挟持することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載の切削装置において、前記第2挟持ローラは、前記回転体部分がその回転軸方向に所定長延長されてなるとともに、前記回転体部分の回転軸が前記カッタの回転軸と同一面内に配置されてなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、第2挟持ローラの回転体部分がその回転軸方向に所定長延長されるとともに、この回転体部分の回転軸がカッタの回転軸と同一面内に配置されるので、カッタの倒れを防止することができ、均一な切削面を得ることができる。また、湾曲した板の端面を切削する場合においてもカッタを安定させた状態で案内することができるので、均一な切削面を得ることができる。
本発明によれば、第1挟持ローラ及び第2挟持ローラで板を挟持し、カッタを板の端面に沿って案内することができるので、切削加工時の作業者の負担を格段に軽減するとともに切削加工に要する治具製作費を削減することができる。また、第1挟持ローラ及び第2挟持ローラで板を挟持することにより、カッタの板の厚さ方向における相対位置を切削時に一定に保持することができるので、切削加工によって得られる製品の品質の均一化を達成することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図を用いて詳細に説明する。
まず、図1〜図9を用いて本実施の形態に係る切削装置1の構成について説明する。
本実施の形態に係る切削装置1は、図1〜図3に示すように、板状のワークWの端面Wに沿って走行して端面Wを切削するカッタ10、ワークWの切削前の端面近傍部分を挟持する第1挟持ローラ20、ワークWの切削時(すなわちカッタ10の真横)の端面近傍部分を挟持する第2挟持ローラ30、ワークWの切削前の端面Wに当接する前方当接ローラ40、ワークWの切削後の端面Wに当接する後方当接ローラ50、カッタ10によるワークWの端面Wの切込量を調整する切込量調節ノブ60、把持部70、カッタ10を駆動するエアモータ80、これら各種部品が取り付けられる筐体部90等を備えて構成されている。
カッタ10は、図2における左右方向(ワークWの端面Wを挟む表面Wに対して直角な方向)に延在する回転軸11を中心に回転しながら、ワークWの端面Wに沿って走行して端面Wを切削する。カッタ10は、図1に示すように、その一部がワークW側に突出した状態で筐体部90に収納されている。本実施の形態においては、直径60mmで刃数40〜60の円盤状のカッタ10を採用している。
カッタ10の刃の形状は、所望の切削加工形状に応じて変更することができる。例えば、ワークWの端面Wに図8(a)に示すような平面加工を施す場合には、図4に示すような平面加工用の刃10Aを有するカッタ10を採用し、図8(b)に示すようなV溝加工を施す場合には、図5に示すようなV溝加工用の刃10Bを有するカッタ10を採用する。また、ワークWの端面Wに図8(c)に示すような面取り加工を施す場合には、図6に示すような面取り加工用の刃10Cを有するカッタ10を採用し、図8(d)に示すようなR溝加工を施す場合には、図7に示すようなR溝加工用の刃10Dを有するカッタ10を採用する。
第1挟持ローラ20は、図1〜図3に示すように、ワークWを挟んで相対する位置に配置された一対のローラ21、22(回転体部分)により構成されている。ローラ21、22は、図1における上下方向(ワークWの端面Wを挟む表面Wに平行でかつカッタ10の走行方向に対して直角な方向)に延在する回転軸23を中心に転動し、ワークWの表面W上を転動して切削前における端面Wの近傍部分を挟持する。これにより、カッタ10はワークWの端面Wに沿って案内されることとなる。
第1挟持ローラ20を構成する2個のローラ21、22は、図1〜図3に示すように、平行開閉型エアシリンダ24に連結されており、この平行開閉型エアシリンダ24により、第1挟持ローラ20のローラ間隔の変更が自在となる。すなわち、平行開閉型エアシリンダ24を閉動作させてローラ21、22をワークWに近接させることにより、ローラ21、22でワークWを挟持することができる。一方、平行開閉型エアシリンダ24を開動作させてローラ21、22をワークWから離隔させることにより、図3に2点鎖線で示したような挟持解除状態を実現させることができる。なお、挟持するワークWの厚さに応じて第1挟持ローラ20を構成するローラ21、22の径を適宜変更することもできる。
平行開閉型エアシリンダ24は、筐体部90に対して、図2の矢印A及び矢印Bの方向(第1挟持ローラ20の回転軸23の延在方向に対して直角で第2挟持ローラ30の回転軸33を含む仮想平面に平行な方向)に取付位置を変更することができるようになっている。このため、例えば図2の矢印Bの方向に平行開閉型エアシリンダ24の取付位置を変更することにより、図9に示すように、第1挟持ローラ20及び第2挟持ローラ30で湾曲面Wを有するワークWを挟持することができ、湾曲した端面Wに沿ってカッタ10を走行させることができる。
第2挟持ローラ30は、図1及び図2に示すように、ワークWを挟んで相対する位置に配置された一対のローラ31、32(回転体部分)により構成されている。ローラ31、32は、図1における上下方向(第1挟持ローラ20の回転軸23に平行な方向)に延在する回転軸33を中心に転動し、ワークWの切削時における端面Wの近傍部分を挟持する。これによりカッタ10はワークWの端面Wに沿って案内され、カッタ10のワークWの厚さ方向(図2の左右方向)における相対位置は切削時に一定に保持される。なお、本実施の形態においては、第2挟持ローラ30を構成するローラ31、32の回転軸33と、カッタ10の回転軸11の延長線と、を直交させて同一面内に配置する。また、ワークWの表面に当接するローラ31、32を回転軸33の方向に所定長延長している。
第2挟持ローラ30を構成する2個のローラ31、32は、ワークWに対して近接又は離隔するように構成され、ローラ間隔が変更自在とされている。また、ローラ31、32は図示されていないスプリングによりワークW側に付勢されており、初期のローラ間隔はワークWの厚さよりも小さくなるように設定されている。かかるスプリングの付勢力により、ローラ31、32でワークWを挟持し、切削装置1のワークWに対する姿勢を一定に保持することが可能となる。なお、挟持するワークWの厚さに応じて、第2挟持ローラ30を構成する2個のローラ31、32の径を適宜変更することもできる。
前方当接ローラ40は、図1〜図3に示すように、カッタ10の走行方向前方に配置され、カッタ10の回転軸11に平行な回転軸41を中心に回転して、ワークWの切削前の端面Wに当接する。また、後方当接ローラ50は、カッタ10の走行方向後方に配置され、カッタ10の回転軸11に平行な回転軸51を中心に回転してワークWの切削後の端面Wに当接する。
切込量調節ノブ60は、本発明における切込量調整手段であり、前方当接ローラ40を図1の上下方向に移動させることにより、カッタ10による切込量を調整するものである。すなわち、切込量調節ノブ60の操作により前方当接ローラ40を移動させて、前方当接ローラ40と切削前の端面Wとの当接位置と、後方当接ローラ50と切削後の端面Wとの当接位置と、を結ぶ仮想直線からワークW側に突出するカッタ10の突出量を調整することにより、カッタ10による切込量を調整することとしている。
把持部70は、図1及び図3に示すように、作業者が把持し易いような球形状を呈しており、筐体部90のカッタ10と反対側の側面に取り付けられている。エアモータ80は、図1及び図2に示したエアカプラ81に接続された図示されていないエアホースを介して供給されるエアによって駆動され、作動バルブ82の操作により作動してカッタ10を回転駆動する。
筐体部90には、図1及び図3に示すように、カッタ10、第2挟持ローラ30、前方当接ローラ40、後方当接ローラ50、切込量調節ノブ60、把持部70、エアモータ80等が取り付けられるとともに、平行開閉型エアシリンダ24を介して第1挟持ローラ20が連結されている。また、筐体部90の内部には、エアモータ80の駆動力をカッタ10に伝達するためのギア群が配置されている。
次に、図10等を用いて、本実施の形態に係る切削装置1を用いてワークWの端面Wに切削加工を施す手順について説明する。
まず、作業者は、図10に示したような切削加工を施すワークWの厚さT及び切込量Dの計測を実施し、これら厚さT及び切込量Dに見合った第1挟持ローラ20及び第2挟持ローラ30を選択して筐体部90に取り付ける。次いで、切削装置1の切込量調整ノブ60を操作することにより前方当接ローラ40を移動させて、カッタ10による切込量を所望の値(D)に調整する。
続いて、作業者は、切削装置1のエアカプラ81にエアホースを接続し、図示されていないエアポンプからエアホース及びエアカプラ81を介して切削装置1の平行開閉型エアシリンダ24にエアを供給する。平行開閉型エアシリンダ24は、かかるエアの供給を受けて開動作を行い、図3に2点鎖線で示されるような挟持解除状態が実現される。
次いで、作業者は、切削装置1の把持部70を把持し、ワークWの端面Wに前方当接ローラ40を軽く当接させる。そして、図10に示すように切削装置1を略水平に保持した状態で作動バルブ82を操作することにより、エアモータ80を駆動してカッタ10を回転させ、同時に平行開閉型エアシリンダ24を閉動作させて第1挟持ローラ20でワークWを挟持させる。
作業者は、第1挟持ローラ20による挟持状態を確認した後、図10に示した矢印の方向に切削装置1を移動させてカッタ10による切削加工を開始する。切削加工開始後においては、ワークWの切削後の端面近傍部分が、切削装置1の第2挟持ローラ30を構成するローラ31、32の間に挿入されて挟持される。また、ワークWの切削後の端面Wには、切削装置1の後方当接ローラ50が当接する。このため、安定した切削が可能となる。
この後、作業者は、切削装置1の把持部70及びエアモータ80を把持してワークWの端面Wにカッタ10を押し付けるとともに図10に示した矢印の方向に切削装置1を移動させて、切削加工を続行する。以上の手順を経て所望の切削加工が完了した場合には、作業者は作動バルブ82を操作してカッタ10の回転を停止させ、エアカプラ81からエアホースを取り外して作業を終了する。
以上説明した実施の形態に係る切削装置1においては、第1挟持ローラ20でワークWの切削前の端面近傍部分を挟持するとともに、第2挟持ローラ30でワークWの切削時の端面近傍部分を挟持することにより、カッタ10をワークWの端面Wに沿って案内することができる。従って、従来の「倣い型板法」で使用されていた倣い型板200やガイドプレート310(図12参照)を用いることなく、ワークWの端面Wに切削加工を施すことができるので、切削加工時の作業者の負担を格段に軽減することができるとともに、切削加工に要する治具製作費を削減することができる。また、第1挟持ローラ20及び第2挟持ローラ30でワークWを挟持することにより、カッタ10のワーク厚さ方向における相対位置を切削時に一定に保持することができるので、切削加工によって得られる製品の品質を一定にすることができる。
また、以上説明した実施の形態に係る切削装置1においては、前方当接ローラ40及び後方当接ローラ50が、ワークWの切削前及び切削後の端面Wに当接するので、カッタ10がワークWの端面Wに対して過剰に近接するのを阻止することができる。また、切込量調整ノブ60により、前方当接ローラ40と切削前の端面Wとの当接位置と、後方当接ローラ50と切削後の端面Wとの当接位置と、を結ぶ仮想直線からワークW側に突出するカッタ10の突出量を調整して、カッタ10による切込量を調整することができる。従って、グラインダやヤスリを用いることなく切込量を調整することができるので、作業者の熟練度に拘らず切削加工精度を高めて、製品の品質向上を図ることができる。
また、以上説明した実施の形態に係る切削装置1においては、第1挟持ローラ20は、カッタ10の回転軸11に平行な方向に位置変更自在とされている。従って、図9に示すように、第1挟持ローラ20及び第2挟持ローラ30で湾曲面Wを有するワークWを挟持することができ、湾曲したワークWの端面Wに沿ってカッタ10を案内することができる。この結果、湾曲したワークWの端面Wの切削加工を実現させることができる。
また、以上説明した実施の形態に係る切削装置1においては、第1挟持ローラ20及び第2挟持ローラ30のローラ間隔が変更自在とされているので、異なる厚さの複数種類の板を挟持することができる。
また、以上説明した実施の形態に係る切削装置1においては、第2挟持ローラ30のローラ31、32がその回転軸33の方向に所定長延長されるとともに、この回転軸33がカッタ10の回転軸11と同一面内に配置されるので、カッタ10の倒れを防止することができ、均一な切削面を得ることができる。また、湾曲面Wを有するワークWの端面Wを切削する場合においてもカッタ10を安定させた状態で案内することができるので、均一な切削面を得ることができる。
なお、以上の実施の形態においては、本実施の形態に係る切削装置1を用いてワークの端面に切削加工を施した例について説明したが、本実施の形態に係る切削装置1の一部の構成を採用して、ワーク表面の切削加工を行うこともできる。すなわち、図11に示すように、本施の形態に係る切削装置1から平行開閉型シリンダ24、第1挟持ローラ20及び第2挟持ローラ30を取り外し、ワークWの表面Wに前方当接ローラ40及び後方当接ローラ50を当接させながらカッタ10を回転させることにより、ワーク表面W上の凹凸の研削や溝加工を行うことができる。
また、以上の実施の形態においては、切込量調整手段として、「前方当接ローラ40」を移動させてカッタ10による切込量を調整する切込量調整ノブ60を採用したが、切込量調整手段の構成はこれに限られるものではない。例えば、「後方当接ローラ50」を移動させる手段を採用し、かかる手段により、前方当接ローラ40と切削前の端面Wとの当接位置と、後方当接ローラ50と切削後の端面Wとの当接位置と、を結ぶ仮想直線からワークW側に突出するカッタ10の突出量を調整して、カッタ10による切込量を調整することもできる。
本実施の形態に係る切削装置の側面図である。 図1に示した切削装置の下面図である。 図1に示した切削装置の正面図である。 図1に示した切削装置で使用される平面加工用カッタを示すものであり、(a)は平面図、(b)は(一部断面を含む)側面図である。 図1に示した切削装置で使用されるV溝加工用カッタを示すものであり、(a)は平面図、(b)は(一部断面を含む)側面図である。 図1に示した切削装置で使用される面取り加工用カッタを示すものであり、(a)は平面図、(b)は(一部断面を含む)側面図である。 図1に示した切削装置で使用されるR溝加工用カッタを示すものであり、(a)は平面図、(b)は(一部断面を含む)側面図である。 図1に示した切削装置によって切削されたワーク端面の切削加工形状を示すものであり、(a)は平面加工形状を、(b)はV溝加工形状を、(c)は面取り加工形状を、(d)はR溝加工形状を、各々示す図である。 本実施の形態に係る切削装置を用いて湾曲面を有するワークの端面を切削している状態を示す説明図である。 本実施の形態に係る切削装置の使用状態を示す説明図である。 本実施の形態に係る切削装置から第1・第2挟持ローラ等を取り外した場合の使用状態を示す側面図である。 従来の倣い型板法によるワーク端面の切削加工を説明するための説明図である。
符号の説明
1 切削装置
10 カッタ
11 回転軸
20 第1挟持ローラ
21 ローラ(回転体部分)
22 ローラ(回転体部分)
23 回転軸
30 第2挟持ローラ
31 ローラ(回転体部分)
32 ローラ(回転体部分)
33 回転軸
40 前方当接ローラ
41 回転軸
50 後方当接ローラ
51 回転軸
60 切込量調整ノブ(切込量調整手段)
W ワーク(板)
端面
表面

Claims (5)

  1. 所定厚さを有する板の端面を切削する切削装置であって、
    前記板の前記端面を挟む表面と交差する回転軸を中心に回転しながら前記端面に沿って移動して前記端面を切削するカッタと、
    前記カッタの移動方向前方で前記板の前記表面に当接して転動する回転体部分で前記板を挟持することにより、前記カッタを前記板の前記端面に沿って案内する第1挟持ローラと、
    前記第1挟持ローラの移動方向後方において前記板の前記表面に当接して転動する回転体部分で前記板を挟持することにより、前記カッタを案内する第2挟持ローラと、
    を備えることを特徴とする切削装置。
  2. 前記カッタの移動方向前方に配置され、前記カッタの回転軸に平行な回転軸を中心に回転して前記板の切削前の前記端面に当接する前方当接ローラと、
    前記カッタの移動方向後方に配置され、前記カッタの回転軸に平行な回転軸を中心に回転して前記板の切削後の前記端面に当接する後方当接ローラと、
    前記前方当接ローラと前記板の切削前の前記端面との当接位置と、前記後方当接ローラと前記板の切削後の前記端面との当接位置と、を結ぶ仮想直線から前記板側に突出する前記カッタの突出量を調整することにより、前記カッタによる切込量を調整する切込量調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の切削装置。
  3. 前記第1挟持ローラは、
    前記カッタの回転軸に平行な方向に位置変更自在とされてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の切削装置。
  4. 前記第1挟持ローラ及び前記第2挟持ローラは、前記板を挟持する前記回転体部分の間隔が変更自在とされてなることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の切削装置。
  5. 前記第2挟持ローラは、
    前記回転体部分がその回転軸方向に所定長延長されてなるとともに、前記回転体部分の回転軸が前記カッタの回転軸と同一面内に配置されてなることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の切削装置。
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