JP2504790Y2 - 乗用田植機 - Google Patents

乗用田植機

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JP2504790Y2
JP2504790Y2 JP1637690U JP1637690U JP2504790Y2 JP 2504790 Y2 JP2504790 Y2 JP 2504790Y2 JP 1637690 U JP1637690 U JP 1637690U JP 1637690 U JP1637690 U JP 1637690U JP 2504790 Y2 JP2504790 Y2 JP 2504790Y2
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JP
Japan
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planting
hitch
rice transplanter
locking
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JP1637690U
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JPH03108316U (ja
Inventor
隆史 山田
敏夫 中尾
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ヤンマー農機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、乗用田植機に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来、乗用田植機の一実施例として、走行部の後方
に、フロートを具備する植付部を昇降リンク機構を介し
て連結し、同植付部を昇降油圧シリンダにより昇降可能
としたものがある。
そして、植付部のフロートは、前端部を上下方向に揺
動調節自在として、植付部による苗の植付深さを調節可
能としている。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 ところが、圃場の耕盤に凹凸がある場合、同耕盤上を
走行する走行部が前後方向に傾斜、すなわち前上り又は
前下りに傾斜するために、同走行部の後方に連結した植
付部全体も前後方向に傾斜し、フロートが揺動するにも
かかわらず、同植付部による苗の植付深さを一定に保つ
ことができず、良好な植付作業を確保できないという問
題がある。
(ニ) 課題を解決するための手段 そこで、本考案では、走行部と植付部との間に介設す
る昇降リンク機構の後端にヒッチ部を設け、同ヒッチ部
に植付部を着脱自在に連結した乗用田植機において、ヒ
ッチ部を前後揺動自在とし、同ヒッチ部にピッチング制
御機構を連動連結して、同制御機構によりヒッチ部を介
して植付部の前後傾斜を修正可能としたことを特徴とす
る乗用田植機を提供せんとするものである。
(ホ) 作用・効果 本考案によれば、以下のような作用効果が生起され
る。
すなわち、本考案では、植付部の前後傾斜をピッチン
グ制御機構により適正に修正して、苗の植付深さを一定
に保ち、植付作業を良好に確保することができる。
この際、植付部を走行部に連結するためのヒッチ部を
前後揺動自在とし、同ヒッチ部にピッチング制御機構を
連動連結しているために、同ヒッチ部をピッチング制御
機構により前後揺動調節することにより、同ヒッチ部と
植付部との連結作業、又は連結解除作業を容易に行なう
ことができ、同植付部のメテンナンス等を楽に行なうこ
とができる。
(ヘ) 実施例 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図に示す(A)は、乗用田植機であり、同乗用田
植機(A)は、自走可能な走行部(1)の後方に植付部
(2)を昇降リンク機構(3)を介して連結し、同植付
部(2)を昇降油圧シリンダ(4)により昇降可能とし
ている。
しかも、かかる乗用田植機(A)には、本考案の要旨
をなすピッチング制御機構(60)を設け、同制御機構
(60)により植付部(2)による苗の植付深さを一定に
保つことができるようにしており、同制御機構(60)に
ついては後述する。
まず、走行部(1)について、第1図を参照して説明
する。
走行部(1)は、第1図に示すように、機体フレーム
(10)上の前部にエンジン(11)を設け、後部に運転部
(12)を設けている。
そして、機体フレーム(10)の前部下側に、ミッショ
ンケース(13)をエンンジン(11)に連動連結して取付
け、同ミッションケース(13)を左右側面より横外側方
にそれぞれ左右フロントアクスルケース(15)(15)を
突設し、同ケース(15)(15)の先端に前車輪(16)
(16)を取付けている。
また、機体フレーム(10)の後部には、リヤアクスル
ケース(17)を取付け、同ケース(17)の左右側面にそ
れぞれ後車輪(18)(18)を取付けている。
そして、ミッションケース(13)とリヤアクスルケー
ス(17)は、伝動軸(19)を介して連動連結している。
また、(20)は、床面、変速ガイド、フェンダー、座
席取付板(20a)等を兼用するケーシング体であり、FRP
等の高剛性を有する合成樹脂により一体成形して、機体
フレーム(10)上に張設している。
また、(21)はボンネットであり、エンジン(11)
と、同エンジン(11)の直上方に配設した燃料タンク
(22)と、後述する運転部(12)のステアリングシャフ
ト(23)をカバーしている。
また、上記した運転部(12)は、エンジン(11)の直
後にステアリングシャフト(23)を立設し、同シャフト
(23)の上端にハンドル(24)を取付ける一方、同ハン
ドル(24)の直後方に位置する座席取付板(20a)上に
座席(25)を載置している。
また、ケーシング体(20)の上面後部には、ピッチン
グ制御機構(60)の一部を構成する傾斜センサ(S1)と
制御部(C)を取付けている。
また、(30)は、ステアリングシャフト(23)の直後
に配設した変速レバー、(31)は、ボンネット(21)の
左側面より上方に突出させた副変速レバー、(32)は、
座席(25)の右側方に配設した植付部昇降レバー、(3
3)はボンネット(21)の左側方に配設したクラッチペ
ダルである。
また、植付部(2)は、第1図に示すように、昇降リ
ンク機構(3)の後下部に植付ミッションケース(40)
の前端を左右揺動自在に取付け、同ケース(40)の下方
にフロート(41)を取付け、同ケース(40)の上方に苗
載台(42)を取付け、同ケース(40)の後端部に植付爪
(43)を取付けている。(44)は、ミッションケース
(13)と植付ミッションケース(40)との間に介設した
伝動軸である。
また、第1図及び第4図に示す(45)は、植付ミッシ
ョンケース(40)の前端に取付けた植付側ヒッチ部であ
り、後述する昇降リンク機構側ヒッチ部(72)に着脱自
在に連結可能としている。
そして、かかる植付側ヒッチ部(45)は、第3図及び
第4図に示すように、門型のヒッチ本体(46)と下部係
止体(47)とから構成している。
また、ヒッチ本体(46)は、植付ミッションケース
(40)の前端に左右側立上り片(46a)(46a)の下端を
固設し、両立上り片(46a)(46a)の上端間に係止用ロ
ッド(46b)を横架しており、左右側立上り片(46a)
(46a)の下部には、それぞれ前方へ開口状に係止用切
欠部(46c)(46c)を形成している。
また、下部係止体(47)は、左右側立上り片(46a)
(46a)の各外側面に係止体構成片(47a)(47a)の後
端を枢支ピン(50)により上下回動自在に枢支すると共
に、各係止体構成片(47a)(47a)の前部と左右側立上
り片(46a)(46a)の中途部外側面に突設したスプリン
グ係止ピン(48)(48)との間に、それぞれスプリング
(49)(49)を介設して、各係止体構成片(47a)(47
a)を上方へ回動付勢し、各係止体構成片(47a)(47
a)の前端側上部に形成した係止用凹部(47b)(47b)
と、左右側立上り片に形成した係止用切欠部(46c)(4
6c)とにより昇降リンク機構側ヒッチ部(72)の係止ピ
ン(74a)(74a)を係止可能としている。
また、係止体構成片(47a)の前端には、前低後高の
傾斜状の係止ピン案内面(47c)を形成して、同案内面
(47c)に沿って係止ピン(74a)を下部係止体(47)に
係止可能としている。
また、(51)は係止体構成片(47a)の基部に下端を
取付けた係止解除レバーであり、同レバー(51)を前方
へ回動させることにより、スプリング(49)の付勢に抗
して係止体構成片(47a)を下方へ回動させて、係止ピ
ン(74a)の係止を解除できるようにしている。
また、昇降リンク機構(3)は、第1図に示すよう
に、リンク部(3a)と昇降駆動部(3b)とから構成して
いる。
そして、リンク部(3a)は、機体フレーム(10)の後
上部にトップリング(61)の前端を枢支し、機体フレー
ム(10)の後下部に左右ロワリンク(62)(62)の前端
を枢支して、トップリンク(61)の後端と左右ロワリン
ク(62)(62)の後端との間に、左右一対の連結板(6
3)(63)を連結して構成している。(64)(65)(6
6)(67)は枢支ピンである。
また、昇降駆動部(3b)は、左右ロワリンク(62)
(62)の前端より上方へ向けて立設した左右昇降用アー
ム(68)(68)の上端と、機体フレーム(10)の前部と
の間に昇降油圧シリンダ(4)を介設すると共に、同ア
ーム(68)(68)の上端と左右ロワリンク(62)(62)
の後端間に軸架した枢支ピン(67)との間に連結ロッド
(69)を介設して構成している。(70)(71)は連結ピ
ンである。
かかる構成により、昇降リンク機構(3)は、昇降駆
動部(3b)の昇降油圧シリンダ(4)を伸縮作動させる
ことにより、リンク部(3a)の後端部を上下動させて、
植付部(2)の昇降が行なえるようにしている。
また、第4図及び第5図に示すように、リンク部(3
a)の連結板(63)(63)には、昇降リンク機構側ヒッ
チ部(72)を前後揺動自在に取付けている。
すなわち、昇降リンク機構側ヒッチ部(72)は、第2
図及び第4図に示すように、背面視門型のヒッチ本体
(73)と、同ヒッチ本体(73)を前後揺動自在に枢支す
る枢支ピン(74)とから構成している。
そして、ヒッチ本体(73)は、扇状の立上り片(75)
(75)と、同立上り片(75)(75)の上面後部間に横架
した断面U字状の係止用ロッド受部(76)とから構成
し、左右の連結板(63)(63)の後下部外側面に立上り
片(75)(75)の下端を枢支ピン(74)により前後揺動
自在に枢支している。
しかも、左側の立上り片(75)の上周面には、第4図
に示すように、受動用歯部(75a)を形成し、同受動用
歯部(75a)に、後述するピッチング制御機構(60)の
一部を構成するピッチング制御用モーター(M)に取付
けた駆動用歯部(m)を歯合して、同モーター(M)に
よりヒッチ本体(73)を前後揺動可能としている。
また、枢支ピン(74)は、第2図に示すように、左右
両端を左右の立上り片(75)(75)よりも外側方へ張出
させて、係止ピン(74a)(74a)を形成している。
かかる構成により、昇降リンク機構側ヒッチ部(72)
は、第4図に示すように、ヒッチ本体(73)を後方へ揺
動させて、断面U字状の係止用ロッド受部(76)の開口
面を後上方へ向けることにより、同受部(76)に植付側
ヒッチ部(45)の係止用ロッド(46b)を容易に係止で
きるようにすることができる。
そして、係止用ロッド受部(76)に係止用ロッド(46
b)を係止させた後は、第5図に示すように、ヒッチ本
体(73)を前方へ揺動させて、係止用ロッド受部(76)
の開口面を上方へ向けることにより、植付側ヒッチ部
(45)の下部係止体(47)を係止ピン(74a)側へ近接
させると共に、両者を容易に係合させることができる。
また、本考案の要旨をなすピッチング制御機構(60)
は、第1図及び第6図に示すように、傾斜センサ(S1)
と、ピッチング制御用モーター(M)と、同モーター
(M)に取付けたフィードバックセンサ(S2)と、制御
部(C)とから構成している。
そして、傾斜センサ(S1)は、走行部(1)のケーシ
ング体(20)の上面後部に取付けて、走行部(2)が耕
盤の凹凸に沿ってピッチングする際の前後方向の傾斜
(前上り傾斜又は前下り傾斜)の角度を検出するように
している。
また、ピッチング制御用モーター(M)は、前記した
ように、ヒッチ本体(73)に形成した受動用歯部(75
a)に歯合する駆動用歯部(m)を具備し、同歯部
(m)を回動させることにより、ヒッチ本体(73)を前
後に揺動させて、植付部(2)の後部を上下に揺動さ
せ、同植付部(2)の前後傾斜を修正して、同植付部
(2)と走行部(1)との相対角度を一定に保ち、同植
付部(2)による苗の植付深さを一定に保つことができ
るようにしている。
また、フィードバックセンサ(S2)は、ピッチング制
御用モーター(M)に取付けて、同モーター(M)の回
転数を検出するようにしている。
また、制御部(C)は、第6図に示すように、上記し
た傾斜センサ(S1)による走行部(1)の前後傾斜の検
出結果を入力し、同検出結果にもとづいてピッチング制
御用モーター(M)を回動させるべく出力する一方、フ
ィードバックセンサ(S2)による同モーター(M)の回
転数の検出結果を入力して、同検出結果にもとづいて同
モーター(M)の回動動作を停止させるようにしてい
る。
本考案の実施例は、上記のように構成しているもので
あり、本実施例によれば以下のような作用効果が生起さ
れる。
すなわち、本実施例では、走行部(1)の前後傾斜を
傾斜センサ(S1)により検出し、同検出結果にもとづい
て制御部(C)がピッチング制御用モーター(M)を動
作させると共に、同モーター(M)の回転数をフィード
バックセンサ(S2)が検出し、同検出結果にもとづいて
制御部(C)が同モーター(M)の回動動作を停止させ
るために、同モーター(M)により植付部(2)の前後
傾斜を適正に修正して、苗の植付深さを一定に保ち、植
付作業を良好に確保することができる。
この際、植付部(2)を走行部(1)に連結するため
の昇降リンク機構側ヒッチ部(72)を前後揺動自在と
し、同ヒッチ部(72)にピッチング制御機構(60)を連
動連結しているために、同ヒッチ部(72)をピッチング
制御機構(60)により前後揺動調節することにより、同
ヒッチ部(72)と、植付側ヒッチ部(45)を介して植付
部(2)との連結作業、又は連結解除作業を容易に行な
うことができ、同植付部(2)のメンテナンス等を楽に
行なうことができる。
また、第7図に示す(80)は、乗用田植機(A)の油
圧回路であり、(81)はトルクジェネレータ、(82)は
植付部昇降用バルブ、(83)はリリーフバルブであり、
トルクジェネレータ(81)と植付部昇降用バルブ(82)
とを直列回路として、1個の油圧ポンプ(P)によりバ
ワーステアリングと植付部(2)の昇降を可能としてい
る。
また、第8図はトルクジェネレータ(81)の側面図で
あり、同トルクジェネレータ(81)にはリリーフバルブ
(83)を一体的に取付けて、トルクジェネレータ(81)
と植付部昇降用バルブ(82)との間にリリーフバルブ
(83)を設ける必要性をなくしている。
また、第9図は、ステアリングシャフト(23)、トル
クジェネレータ、及びステアリングギヤケース(84)の
取付状態説明図であり、これらを上からこの順序で、同
一軸線上に配置して、乗用田植機(A)の軽量化及びコ
ンパクト化を実現している。
上記のような構成により、乗用田植機(A)の構造の
簡易化、軽量化、コンパクト化、省馬力化を可能として
いる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る乗用田植機の側面図。 第2図は、昇降リンク機構側ヒッチ部の背面図。 第3図は、同ヒッチ部の連結状態での背面図。 第4図は、昇降リンク機構側ヒッチ部と植付側ヒッチ部
との連結説明図。 第5図は、両ヒッチ部の連結状態の側面図。 第6図は、ピッチング制御機構のブロック図。 第7図は、油圧回路図。 第8図は、トルクジェネレータの側面図。 第9図は、ステアリングシャフトの断面側面図。 (A):乗用田植機 (C):制御部 (M):ピッチング制御用モーター (S1):傾斜センサ (S2):フィードバックセンサ (1):走行部 (2):植付部 (3):昇降リンク機構 (60):ピッチング制御機構

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行部と植付部との間に介設する昇降リン
    ク機構の後端にヒッチ部を設け、同ヒッチ部に植付部を
    着脱自在に連結した乗用田植機において、 ヒッチ部を前後揺動自在とし、同ヒッチ部にピッチング
    制御機構を連動連結して、同制御機構によりヒッチ部を
    介して植付部の前後傾斜を修正可能としたことを特徴と
    する乗用田植機。
JP1637690U 1990-02-20 1990-02-20 乗用田植機 Expired - Lifetime JP2504790Y2 (ja)

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JPH03108316U JPH03108316U (ja) 1991-11-07
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