JP2516754Y2 - 傾斜センサを具備する乗用田植機 - Google Patents

傾斜センサを具備する乗用田植機

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JP2516754Y2 JP1990056088U JP5608890U JP2516754Y2 JP 2516754 Y2 JP2516754 Y2 JP 2516754Y2 JP 1990056088 U JP1990056088 U JP 1990056088U JP 5608890 U JP5608890 U JP 5608890U JP 2516754 Y2 JP2516754 Y2 JP 2516754Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、傾斜センサを具備する乗用田植機に関する
ものである。
(ロ)従来の技術 従来、乗用田植機の一実施例として、走行部の後方に
植付部を昇降リンク機構を介して昇降自在かつ着脱自在
に連結すると共に、同昇降リンク機構に植付部姿勢変更
手段を設け、同姿勢変更手段により植付部の前後姿勢を
変更可能としたものがある。
そして、植付部に、走行部の前後傾斜を検出する傾斜
センサを設け、同傾斜センサの検出結果にもづいて制御
部を介して植付部姿勢変更手段を駆動することにより、
植付部の姿勢を一定に保って、苗の植付深さを一定に確
保することができるようにしている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、上記乗用田植機では、傾斜センサを植付部
に取付けているために、植付部を昇降リンク機構から取
外して他の作業機を付替える際に、走行部に設けている
制御部との接続配線等の取外し、さらには傾斜センサの
取外しも行なわなければならないという問題があった。
また、再度、植付部を昇降リンク機構に取付ける際に
も、上記と同様に制御部との接続配線等を接続し直さな
ければならないという問題があった。
このように、傾斜センサを植付部に設けているため
に、同植付部の取付け・取外し作業が煩雑になってい
た。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案は、走行部の後方に植付部を昇降リンク機構を
介して着脱自在かつ昇降自在に連結し、昇降リンク機構
は、走行部にトップリンクと左右ロアリンクの各前端を
上下回動自在に枢支し、同トップリンクの後端と左右ロ
アリンクの後端との間に昇降リンク機構側ヒッチ部を介
設し、同ヒッチ部を植付部の前側に立設した植付側ヒッ
チ部に着脱自在に連結し、左右ロアリンクの前端には、
それぞれ左右昇降用アームを立上り状に立設し、両アー
ムの上端間と、走行部との間に昇降油圧シリンダを介設
すると共に、両アームの上端間と左右ロアリンクの後端
との間に連結ロッドを介設して構成した乗用田植機にお
いて、上記トップリンクを、上記走行部側に前端を枢支
したリンク本体に回転体を設けると共に、同回転体を回
転させて伸縮作動させる伸縮駆動モータを走行部近傍に
位置するように設けて伸縮自在に構成し、さらに、トッ
プリンクの伸縮動作と、植付側ヒッチ部を介した植付部
の前後傾斜の修正動作とを連動させると共に、前記昇降
リンク機構側ヒッチ部の一側で、かつ、植付側ヒッチ部
の近傍に位置するように、走行部の前後傾斜を検出する
傾斜センサを取付け、同傾斜センサを、走行部に設けた
制御部に接続して、傾斜センサの検出結果にもとづいて
上記伸縮モータを駆動させてトップリンクを伸縮作動さ
せるように構成したことを特徴とする傾斜センサを具備
する乗用田植機に係るものである。
(ホ)作用・効果 本考案によれば、以下のような作用効果が生起され
る。
トップリンクを、走行部側に前端を枢支したリンク本
体に回転体を設けると共に、同回転体を回転させて伸縮
作動させる伸縮駆動モータを走行部近傍に位置するよう
に設けて伸縮自在に構成しているので、荷重のさほどか
からないトップリンクを伸縮させることとなって、円
滑、且つ、確実に植付部の後部を上下摺動させて同植付
部の前後傾斜を修正し、植付部と走行部との相対角度を
一定に保ち、植付部による苗の植付深さを一定に保つこ
とができる。
また、伸縮駆動モータを走行部近傍に位置するように
設けてトップリンクを伸縮自在としているので、伸縮駆
動モータ自体はリジッド側に安定した状態で配設される
ことになり、植付部姿勢変更手段としての機構お耐久
性、信頼性、作動の確実性が向上する。
しかも、傾斜センサは、昇降リンク機構側ヒッチ部の
一側で、かつ、植付側ヒッチ部の近傍に位置するように
取付けているので、ピッチングする際の走行部の前後傾
斜動作を直接検出することなく、植付部が昇降リンク機
構を介して受ける影響と同程度の影響度で検出すること
になり、植付部と走行部との相対角度を一定に保つ制御
を確実に行える。
また、昇降リンク機構から植付部を取り外す際に、制
御部に接続している傾斜センサと伸縮駆動モータとの接
続配線の取り外しや傾斜センサの取り外しを行う必要が
なく、他の作業機との付け替えも円滑に行えると共に、
植付部の着脱作業を迅速かつ簡単に行える。
(ヘ)実施例 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図に示す(A)は、乗用田植機であり、同乗用田
植機(A)は、自走可能な走行部(1)の後方に植付部
(2)を昇降リンク機構(3)を介して連結し、同植付
部(2)を昇降油圧シリンダ(4)により昇降可能とし
ている。
しかも、かかる乗用田植機(A)には、植付部姿勢制
御装置(60)を設け、同制御装置(60)により植付部
(2)による苗の植付深さを一定に保つことができるよ
うにしており、同制御装置(60)については後述する。
まず、走行部(1)について、第1図及び第2図を参
照して説明する。
走行部(1)は、第1図及び第2図に示すように、機
体フレーム(10)上の前部にエンジン(11)を設け、後
部に運転部(12)を設けている。
そして、機体フレーム(10)の後部下側に、ミッショ
ンケース(13)をエンンジン(11)に連動連結して取付
けている。
また、機体フレーム(10)の前部下側には左右横外側
方に向けてそれぞれ左右フロントアクスルケース(15)
(15)を突設し、同ケース(15)(15)の先端に前車輪
(16)(16)を取付けている。(19)はフロントアクス
ルケース(15)とミッションケース(13)とを連動連結
している伝動軸である。
また、機体フレーム(10)の後部には、リヤアクスル
ケース(17)をミッションケース(13)に連動連結して
取付け、同ケース(17)の左右側面にそれぞれ後車輪
(18)(18)を取付けている。
また、(20)は、床面、変速ガイド、フェンダー、座
席取付板(20a)等を兼用するケーシング体であり、FRP
等の高剛性を有する合成樹脂により一体成形して、機体
フレーム(10)上に張設している。
また、(21)はボンネットであり、エンジン(11)
と、後述する運転部(12)のステアリングシャフト(2
3)をカバーしている。
また、上記した運転部(12)は、エンジン(11)の直
後にステアリングシャフト(23)を立設し、同シャフト
(23)の上端にハンドル(24)を取付ける一方、同ハン
ドル(24)の直後方に位置する座席取付板(20a)上に
座席(25)を載置している。
また、ケーシング体(20)の上面後部には、植付部姿
勢制御装置(60)の一部を構成する制御部(C)を取付
けている。
また、(30)は、座席(25)の左側方に配設した変速
レバー、(31)は、ボンネット(21)の左側面より上方
に突出させた副変速レバー、(32)は、座席(25)の右
側方に配設した植付部昇降レバー、(33)はボンネット
(21)の左側方に配設したクラッチペダル、(34)はボ
ンネット(21)の右側方に配設したブレーキペダル、
(35)は予備苗載台である。
また、植付部(2)は、第1図に示すように、昇降リ
ンク機構(3)の後下部に植付ミッションケース(40)
の前端を左右揺動自在に取付け、同ケース(40)の下方
にフロート(41)を取付け、同ケース(40)の上方に苗
載台(42)を取付け、同ケース(40)の後端部に植付爪
(43)を取付けている。(44)は、ミッションケース
(13)と植付ミッションケース(40)との間に介設した
伝動軸である。
また、昇降リンク機構(3)は、第3図及び第4図に
示すように、機体フレーム(10)の後部の上下側にそれ
ぞれトップリンク(51)の前端と左右ロアリンク(45)
(45)の前端をそれぞれ枢軸(51a)(45a)により上下
回動自在に枢支し、同トップリンク(51)の後端と左右
ロアリンク(45)(45)の後端との間に昇降リンク機構
側ヒッチ部(61)を介設し、同ヒッチ部(61)を植付部
(2)の前側に立設した植付側ヒッチ部(49)に着脱自
在に連結している。
そして、左右ロアリンク(45)(45)の前端には、そ
れぞれ左右昇降用アーム(46)(46)を立上り状に立設
し、両アーム(46)(46)の上端間と、機体フレーム
(10)の中途部との間に昇降油圧シリンダ(4)を介設
すると共に、両アーム(46)(46)の上端間と左右ロア
リンク(45)(45)の後端との間に連結ロッド(48)
(48)を介設している。
また、トップリンク(51)は、リンク本体(52a)
と、同リンク本体(52a)に螺着した伸縮ネジ(52b)
と、同伸縮ネジ(52b)を正回転又は逆回転させて伸縮
作動させる伸縮駆動モータ(52c)と、伸縮ネジ(52b)
の伸縮限界を検出して、同モータ(52c)の駆動を停止
させる検出スイッチ(52d)(52d)とから構成し、伸縮
調節自在としている。(52f)は検出ロッド、(52g)は
蛇腹状カバーである。(55)はシックアブソーバ、(55
a)(55b)は連結ピンである。
かかるトップリンク(51)は、後述の植付部姿勢制御
装置(60)の一部を構成している。
また、昇降リンク機構側ヒッチ部(61)は、ヒッチ本
体(61a)の上端に断面U字状の係止用ロッド受部(61
b)を設ける一方、ヒッチ本体(61a)の下部左右側にそ
れぞれ係止片(61c)(61c)をスプリング(61d)によ
り上方へ回動付勢して取付けている。(61e)はスプリ
ング係止ピン、(61f)は係止片(61c)の係止解除を行
なうためのレバー、(61g)は枢軸である。
また、植付側ヒッチ部(49)は、背面視門型のヒッチ
本体(49a)の上部に係止用ロッド(49b)を横架する一
方、同ヒッチ本体(49a)の下部左右側にそれぞれ係止
ピン(49c)(49c)を横外側方へ突設し、各係止ピン
(49c)(49c)に上記係止片(61c)(61c)を係止可能
としている。
また、第3図〜第5図に示す(63)は、線引きマーカ
ー引上げ機構であり、同機構(63)は、枢軸(61g)上
に左右一対のブラケット(63a)((63a)を介して横架
した支軸(63b)に、左右一対のL字状レバー(63c)
(63c)の中途部を枢支し、各レバー(63c)(63c)の
一端(63j)(63j)と左右ロアリンク(45)(45)の中
途部とをワイヤー(63d)(63d)を介して連結する一
方、植付側ヒッチ部(49)のヒッチ本体(49a)に連動
レバー(63e)(63e)の中途部を揺動自在に枢支し、同
連動レバー(63e)(63e)の前側部(63k)(63k)を上
記L字状レバー(63c)(63c)の他端(63m)(63m)と
係合可能とし、同連動レバー(63e)(63e)の後側部
(63n)(63n)と左右側の線引きマーカー(図示せず)
との間にそれぞれ連動ワイヤー(63f)(63f)を連動連
結している。(63h)は枢軸である。
そして、上記ワイヤー(63d)(63d)の中途部は、昇
降リンク機構側ヒッチ部(61)のヒッチ本体(61a)の
上部に取付けたリール(63g)(63g)に掛回している。
(63p)は枢軸、(63q)はL字状レバー係止フック、
(63r)は同フック(63q)を係止付勢しているスプリン
グである。
かかる構成により、昇降リンク機構(3)の上昇動作
に連動してL字状レバー(63c)(63c)がワイヤー(63
d)(63d)を介して回動すると共に、同レバー(63c)
(63c)の他端(63m)(63m)が連動レバー(63e)(63
e)の前側部(63k)(63k)と係合して、同連動レバー
(63e)(63e)を第3図の側面視で反時計方向へ回動さ
せ、同連動レバー(63e)(63e)の後端に連結した連動
ワイヤー(63f)(63f)を引張して線引きマーカーを起
立させて収納状態にすることができるようにしている。
この際、L字状レバー係止フック(63q)(63q)がL
字状レバー(63c)(63c)に係止されて、同レバー(63
c)(63c)の回動が規制されるために、線引きマーカー
は起立収納状態に保持される。
第5図中、(65)は、L字状レバー係止フック(63
q)と係止ピン(63t)との係合を解除する係合解除機構
であり、運転部(12)において手元操作可能としてい
る。
また、昇降油圧シリンダ(4)の作動は、第6図に示
す油圧制御弁(69)で制御されており、同制御弁(69)
は、植付部(2)とフロート(41)との高低差の変動を
検出するセンサー(S)により制御されている。
すなわち、同センサー(S)は、フロート(41)の前
部上面に枢支部(41b)を突設して同枢支部(41b)に長
穴(70)を穿設した摺動杆(71)の下端を枢着し、同長
穴(70)に植付ミッションケース(40)の前延出部(40
a)に突設したガイドピン(72)を移動自在に挿入し、
摺動杆(71)の上端に油圧制御弁(69)のスプール(7
3)と連結したワイヤー(74)のアウターを、ガイドピ
ン(72)には同ワイヤー(74)のインナー(75)を連結
して、フロート(41)の上下動による同ワイヤー(74)
の伸縮を、油圧制御弁(69)のスプール(73)に伝達し
て、昇降油圧シリンダ(4)を作動させるようにしてい
る。
また、油圧制御弁(69)は、五位置制御弁であり、中
央ニュートラル位置(76)では昇降油圧シリンダ(4)
側をブロックし、その左側位置(77)ではチョーク(7
8)を介在させて油圧ポンプ(P)と昇降油圧シリンダ
(4)とを接続し、更にその左側位置(79)では直接油
圧ポンプ(P)と昇降油圧シリンダ(4)とを接続し、
ニュートラル位置(76)の右側位置(80)ではチョーク
(81)を介在させて昇降油圧シリンダ(4)とリザーバ
ー(82)とを接続し、更にその右外側位置(83)では直
接昇降油圧シリンダ(4)とリザーバー(82)とを接続
している。
したがって、植付部(2)の位置が低くワイヤー(7
4)のインナー(75)の油圧制御弁(69)側が引き込ま
れたときは、スプール(73)を左方に移動させて昇降油
圧シリンダ(4)を収縮させて植付部(2)を上昇さ
せ、逆に植付部(2)の位置が高くワイヤー(74)のイ
ンナー(75)の油圧制御弁(69)側が引き出されたとき
は、スプール(73)を右方に移動させて昇降油圧シリン
ダ(4)を伸長させ、植付部(2)を降下させて、植付
部(2)を一定の高さに支持し、苗の植付深さを一定に
保持するようにしている。
また、中央ニュートラル位置(76)では昇降油圧シリ
ンダ(4)側をブロックし、その左側位置ではチョーク
(78)を介在させて油圧ポンプ(P)と昇降油圧シリン
ダ(4)とを接続し、更にその左側位置(79)では直接
油圧ポンプ(P)と昇降油圧シリンダ(4)とを接続
し、ニュートラル位置(76)の右側位置(80)ではチョ
ーク(81)を介在させて昇降油圧シリンダ(4)とリザ
ーバー(82)とを接続し、更にその右外側位置では直接
昇降油圧シリンダ(4)とリザーバー(82)とを接続し
たことで、最適植付深さに適合した植付部(2)とフロ
ート(41)との高低差の設定値からの偏差の絶対値が小
なるときは、植付部(2)を低速で昇降作動させ、同偏
差の絶対値が大なるときは、植付部(2)を高速で昇降
作動させることにより、段階的な比例作動が行われるよ
うにしている。
かかる構成において、本考案の要旨は、植付部姿勢制
御装置(60)に一部を構成する傾斜センサ(S1)の取付
構造にあり、以下説明する。
すなわち、植付部姿勢制御装置(60)は第7図に示す
ように、傾斜センサ(S1)と、伸縮駆動モータ(52c)
を具備するトップリンク(51)と、制御部(C)とから
構成している。
そして、傾斜センサ(S1)は、第3図〜第5図に示す
ように、昇降リンク機構側ヒッチ部(61)の左側部にセ
ンサステー(61r)を介して取付けて、走行部(1)が
耕盤の凹凸に沿ってピッチングする際の前後方向の傾斜
(前上り傾斜又は前下り傾斜)の角度を検出するように
している。(61s)は、傾斜センサ(S1)と制御部
(C)とを接続している接続配線である。
このように、傾斜センサ(S1)を昇降リンク機構側ヒ
ッチ部(61)に取付けているために、植付部(2)を昇
降リンク機構(2)から両ヒッチ部(61)(49)を介し
て取外す際に、走行部(1)に設けている制御部(C)
との接続配線(61s)等の取外し、さらには傾斜センサ
(S1)の取外しを行なう必要がなくなり、他の作業機と
の付替え作業もスムーズに行なえる。
また、再度、植付部(2)を昇降リンク機構(3)に
両ヒッチ部(61)(49)を介して取付ける際にも、上記
と同様に制御部(C)との接続配線(61s)等を接続し
直す必要がない。
このようにして、傾斜センサ(S1)を昇降リンク機構
(3)に設けているために、植付部(2)の取付け・取
外し作業を迅速かつ簡単に行なうことができる。
また、トップリンク(51)は、伸縮動作により両ヒッ
チ部(61)(49)を前後に揺動させて、植付部(2)の
後部を上下に揺動させて、同植付部(2)の前後傾斜を
修正して、同植付部(2)と走行部(1)との相対角度
を一定に保ち、同植付部(2)による苗の植付深さを一
定に保つことができるようにしている。
また、制御部(C)は、第7図に示すように、上記し
た傾斜センサ(S1)による走行部(1)の前後傾斜の検
出結果を入力し、同検出結果にもとづいてトップリンク
(51)を伸縮動作させるようにしている。
上記のような構成により、走行部(1)の前後傾斜を
傾斜センサ(S1)により検出し、同検出結果にもとづい
て制御部(C)がトップリンク(51)を伸縮動作させる
ために、同トップリンク(51)により植付部(2)の前
後傾斜を適正に修正して、苗の植付深さを一定に保ち、
植付作業を良好に確保することができる。しかも、上記
トップリンク(51)は、走行部(1)側に前端を枢支し
たリンク本体(52a)に回転体として伸縮ネジ(52b)を
螺着すると共に、同伸縮ネジ(52b)を回転させて伸縮
作動させる伸縮駆動モータ(52c)を走行部(1)近傍
に位置するように設けて伸縮自在に構成されているの
で、荷重のさほどかからないトップリンク(51)を伸縮
させることで、円滑、かつ、確実に植付部(2)の後部
を上下揺動させることができると共に、伸縮駆動モータ
(52c)自体は走行部(1)側、すなわち、リジッド側
に安定した状態で配設されることになるので、植付部姿
勢変更手段としての機構の耐久性、信頼性、作動の確実
性が向上する。
また、第8図及び第9図は、他の実施例としての植付
部姿勢制御装置(60)を示しており、同装置(60)は、
耕盤(G)の凹凸変化を傾斜センサ(S1)により検出し
て、制御部(C)を介してフロントアクスルケース(1
5)を傾斜制御油圧シリンダ(60a)により制御可能とし
ている。(15a)は、フロントアクスルケース(15)の
中央部揺動支点である。
また、第10図は、もう一つの他の実施例としての植付
部姿勢制御装置(60)を示しており、同装置(60)は、
昇降リンク機構(15)と昇降リンク機構側ヒッチ部(6
1)との間に油圧シリンダ(60b)を介設し、同油圧シリ
ンダ(60b)を、傾斜センサ(S1)の検出結果にもとづ
いて制御部(C)を介して伸縮作動させることにより、
植付部(2)の前後傾斜を適正に修正して、植付作業を
良好に確保することができるようにしている。(60c)
(60d)はシリンダ連結ピン、(60e)はシリンダブラケ
ットである。
また、かかる植付部姿勢制御装置(60)において、昇
降リンク機構側ヒッチ部(61)は、トップリンク(51)
の後端とロアリンク(45)の後端との間にヒッチ本体
(61a)を介設し、同ヒッチ本体(61a)の下端に係止用
ロッド受部(61b)の下端を前後揺動自在に取付けると
共に、同ヒッチ本体(61a)の下端に係止片(61c)の前
端を上下揺動自在に取付け、係止用ロッド受部(61b)
と係止片(61c)とにより、植付側ヒッチ部(49)の係
止用ロッド(49b)と係止ピン(49c)とを係止可能とし
ている。
従って、油圧シリンダ(60b)が伸縮作動した際に
は、係止用ロッド受部(61b)及び係止片(61c)と植付
側ヒッチ部(49)と植付部(2)とが一体的に前後揺動
して同植付部(2)の姿勢制御を行なうことができるよ
うにしている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る傾斜センサを具備する乗用田植
機の側面図。 第2図は、同田植機の平面図。 第3図は、植付部姿勢制御装置の拡大側面図。 第4図は、同植付部姿勢制御装置の平面図。 第5図は、線引きマーカー引上げ機構の正面図。 第6図は、昇降リンク機構を制御するための油圧回路
図。 第7図は、植付部姿勢制御装置のブロック図。 第8図は、他の実施例としての植付部姿勢制御装置を具
備する乗用田植機の正面説明図。 第9図は、同田植機の側面説明図。 第10図は、もう一つの他の実施例としての植付部姿勢制
御装置の側面説明図。 (A):乗用田植機 (C):制御部 (S1):傾斜センサ (S2):フィードバックセンサ (1):走行部 (2):植付部 (3):昇降リンク機構 (60):植付部姿勢制御装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行部の後方に植付部(2)を昇降リンク
    機構(3)を介して着脱自在かつ昇降自在に連結し、 昇降リンク機構(3)は、走行部(1)にトップリンク
    (51)と左右ロアリンク(45)(45)の各前端を上下回
    動自在に枢支し、同トップリンク(51)の後端と左右ロ
    アリンク(45)(45)の後端との間に昇降リンク機構側
    ヒッチ部(61)を介設し、同ヒッチ部(61)を植付部
    (2)の前側に立設した植付側ヒッチ部(49)に着脱自
    在に連結し、左右ロアリンク(45)(45)の前端には、
    それぞれ左右昇降用アーム(46)(46)を立上り状に立
    設し、両アーム(46)(46)の上端間と、走行部(1)
    との間に昇降油圧シリンダ(4)を介設すると共に、両
    アーム(46)(46)の上端間と左右ロアリンク(45)
    (45)の後端との間に連結ロッド(48)(48)を介設し
    て構成した乗用田植機において、 上記トップリンク(51)を、上記走行部(1)側に前端
    を枢支したリンク本体(52a)に回転体を設けると共
    に、同回転体を回転させて伸縮作動させる伸縮駆動モー
    タ(52c)を走行部(1)近傍に位置するように設けて
    伸縮自在に構成し、 さらに、トップリンク(51)の伸縮動作と、植付側ヒッ
    チ部(49)を介した植付部(2)の前後傾斜の修正動作
    とを連動させると共に、前記昇降リンク機構側ヒッチ部
    (61)の一側で、かつ、植付側ヒッチ部(49)の近傍に
    位置するように、走行部(1)の前後傾斜を検出する傾
    斜センサ(S1)を取付け、 同傾斜センサ(S1)を、走行部(1)に設けた制御部
    (C)に接続して、傾斜センサ(S1)の検出結果にもと
    づいて上記伸縮モータ(52c)を駆動させてトップリン
    ク(51)を伸縮作動させるように構成したことを特徴と
    する傾斜センサを具備する乗用田植機。
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