JP2504591B2 - 石膏ボ―ド - Google Patents

石膏ボ―ド

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JP2504591B2 JP1308523A JP30852389A JP2504591B2 JP 2504591 B2 JP2504591 B2 JP 2504591B2 JP 1308523 A JP1308523 A JP 1308523A JP 30852389 A JP30852389 A JP 30852389A JP 2504591 B2 JP2504591 B2 JP 2504591B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、たとえばプレハブ住宅等において、内装
の下地などとして用いられる石膏ボードに関する。
「従来の技術」 従来一戸建てプレハブ住宅等の工業化住宅では、その
構造体および内装や外装関係の部材等を規格化して工場
加工化することにより、現場での施工作業を簡略化する
ことがなされている。そして、このような規格化された
部材としては、たとえば内装下地として石膏ボードを用
いた石膏ボード張パネルがある。
石膏ボード張パネルは芯材に合板を張り、さらにその
上に石膏ボードを張り付けるのが一般的である。ここで
石膏ボードは、一般に市販されている石膏を芯として、
その両面および長さ方向の側面を石膏ボード用原紙で被
覆し、成形したものである。またこのような石膏張パネ
ルとしては、施工現場にて芯材に石膏ボードを張る場合
と、予め工場で張る場合とが考えられる。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記石膏ボードにあっては以下に述べる不
都合がある。
石膏ボードは、単に厚紙(石膏ボード用原紙)によっ
て補強されているのみであるから、その外周部などにお
いてやや衝撃力に対する強度が劣っている。したがって
この石膏ボードを工場にて予め芯材および合板と一体化
し、パネルとした場合に、その運搬にあたり、運搬中の
振動や積み込みあるいは積み降ろしなどにより、パネル
が他のパネルや他の部材、さらには荷台や地面などにぶ
つかりまたはこすれることなどから、特に衝撃力に対す
る強度が十分でない石膏ボードの外周部が損傷する恐れ
がある。そして、このような理由により現状では、石膏
ボードは通常工場などにて単独で加工され、その後現地
にて芯材と一体化された合板パネルに接着剤で接着さ
れ、さらに接着だけでは厚紙が石膏板から剥離してしま
う恐れがあることから釘止めあるいはステープル止めな
どにより固定されてパネルに組み立てられる。しかし、
年々工期短縮化や省力化の要求が高まるにつれ、現地に
てパネルを組み立てる時間をなくすことが望まれてい
る。ところが、現状では上述した理由により現地にてパ
ネルを組み立てざるおえず、したがって工期短縮化や省
力化の要求に答えられていないのが実状である。
また上記石膏ボードは、厚紙自身の強度が十分でない
ため、特に水に濡れた場合など合致との接着強度にやや
劣る不都合があり、よって上述したように接着だけでな
く釘止めやステープル止めなどによって合板に固定する
必要がある。しかし、このようにして得られたパネルに
あっては、依然耐水性に劣る問題が解決されていないた
め、特に湿気(水分)を吸収し易い石膏ボードの外周部
や芯材との当接部分などにおいてふくれやくずれを発生
する恐れがある。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、工期の短縮化や省力化を推進するこ
とのでき、しかも耐水性にも優れた石膏ボードを提供す
ることにある。
「課題を解決するための手段」 この発明の石膏ボードでは、石膏板の両面に石膏ボー
ド用原紙を貼着してなる石膏ボードの少なくとも外周部
に、湿気硬化型ウレタン樹脂を含浸、硬化してなる補強
部を形成したことを上記課題の解決手段とした。
「作用」 この発明の石膏ボードによれば、石膏ボードの少なく
とも外周部に、湿気硬化型ウレタン樹脂を含浸、硬化し
てなる補強部を形成したことにより、該外周部における
石膏板の強度が高まるとともに、該外周部における石膏
板と石膏ボード用原紙との接着強度が高まり、さらに石
膏ボード用原紙の外周部が湿気硬化型ウレタン樹脂によ
り改質されて接着性が高まる。
また、この石膏ボードをパネル化する場合、該外周部
がパネルの芯材の枠体部分に直接接合するものとなり、
よって芯材との接合部の強度が高まる。
「実施例」 以下、この発明の石膏ボードを詳しく説明する。
第1図はこの発明の石膏ボードの一実施例を示す図で
あって、第1図中符号1は石膏ボードである。この石膏
ボード1は、一般に市販されている石膏を芯とした石膏
板2の両面および長さ方向の側面に、厚紙3,3(石膏ボ
ード用原紙)を被覆し張り付けて矩形状に成板したもの
である。そして、この石膏ボード1の外周部およびその
短手方向を二分する中心線近傍には、第1図中破線で示
すように補強部4が形成されている。
この補強部4は、湿気硬化型ウレタン樹脂を含浸した
ことによって形成されたものである。ここで湿気硬化型
ウレタン樹脂としては、MDI(4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート),TDI(トリレンジイソシアネー
ト),XDI(メタキシリレンジイソシアネート),IPDI
(イソホロンジイソシアネート)などのジイソシアネー
ト類を原料とするものが好適とされ、特に分子量が1000
程度の3次元構造のオリゴマーで、遊離したイソシアネ
ート基(−NCO)を2〜10%程度有し、この基が空気中
の水分(湿気)と反応することにより重合し硬化するも
のが用いられる。
なおここで、補強部4を形成するのに湿気硬化型ウレ
タン樹脂を用いたのは、種々の材料を用いた実験に基づ
くとものであり、例えばポリマー可溶型溶剤系塗料や水
溶性エマルジョン系塗料では含浸性が悪く十分な補強性
が期待できず、またシラン系やシリコーン系の撥水剤な
どでは浸透性や防火性については期待できるものの、十
分な強度が得られないからである。
そして、上記ウレタン樹脂が含浸せしめられることに
より、補強部4においては、その形成箇所にて上記樹脂
が硬化し、よって該箇所における石膏の強度が高まると
ともに、該箇所における厚紙と石膏との接着強度が高ま
り、かつ該箇所における厚紙部分の接着性も高まる。
このような石膏ボード1を作製するには、まず従来の
製法と同様にして石膏板2に厚紙3,3を貼着する。次い
で、予め溶剤に溶かして調整した湿気硬化型ウレタン樹
脂を、フローコーター法、ロールコーター法、スプレー
コーター法などの公知の塗布法により、厚紙3,3を貼着
した石膏板2の外周部および短手方向を二分する中心線
近傍に、それぞれ所定の幅で塗布する。するとウレタン
樹脂は、厚紙3,3を通って容易に石膏板2の内部にまで
浸透する。そしてこの後、所定時間静置することにより
上記ウレタン樹脂を空気中の水分と反応させて硬化せし
め、補強部4を形成して石膏ボード1を得る。
なおここで、上記ウレタン樹脂の調整については、以
下の条件で行うのが好ましい。
・樹脂分;10〜40容量%(ただし固型分のみで) ・粘度;B(カードナー)[65cPs以下] ・溶媒;キシレン、トルエン、酢酸エチルなど また、このように調整したウレタン樹脂の塗布量とし
ては、50〜500g/m2程度が好適とされる。
次に、このようにして得られた石膏ボード1の使用例
について説明すると、通常この石膏ボード1は、第2図
に示すように芯材5の両側に接着剤により貼着される石
膏ボード張パネルとして用いられる。ここで芯材5は、
板材を矩形輪郭に組んでなる枠体6と、この枠体6の短
手方向を二分して仕切るように配置された補強芯材7と
からなるもので、その空間部にガラスウール等の断熱材
が適宜充填されるものである。そして、このような芯材
5に石膏ボード1を貼着してパネルを作製するにあたっ
ては、石膏ボード1の補強部4を芯材5の端面8(すな
わち、枠体6および補強芯材7の厚さを示す端面)に直
接接合し接着せしめる。すると補強部4は、ウレタン樹
脂が含浸されて厚紙部分の接着性が高まっており、しか
も厚紙部分と石膏部分との接着強度が高まっていること
から、芯材5に強く接着するものとなり、結果として石
膏ボード1は芯材5に強固に固定されたものとなる。
このような石膏ボード1にあっては、その外周部およ
び中心線部にウレタン樹脂を含浸せしめて補強部4を形
成したので、該補強部4が衝撃力に対して高い強度を有
するものとなり、よって運搬時等においてその外周部が
ぶつかりあるいはこすれることなどにより損傷すること
が防止される。また、芯材5と直接接する箇所に高い接
着性を有する補強部4を形成したので、合板を介するこ
となく直接芯材5に接着することによって十分な接合強
度が得られ、よって従来のごとく芯材と石膏ボードとの
間に合板を設け、石膏ボードを合板に接着するとともに
釘止めやステープル止めなどによって合板に固定する必
要がなくなり、したがって従来のものに比べて安価な石
膏ボード張パネルを得ることができる。
なお、上記実施例においては、補強部4を石膏ボード
の外周部およびその短手方向を二分する中心線の近傍に
形成したが、本発明の石膏ボードはこれに限定されるこ
となく、例えば外周部のみにウレタン樹脂を含浸せしめ
て補強部を形成してもよく、また石膏ボード全体にウレ
タン樹脂を含浸せしめて全体を補強してもよい。
(実施例) 従来の普通石膏ボードに補強部を形成して本発明の石
膏ボードを種々作製し、これらを水性ビニルウレタンか
らなる接着剤(商品名:KRボンド120[光洋産業株式会社
製])を用いて第2図に示した芯材5に接着して石膏ボ
ード張パネルを得た。
得られた石膏ボード張パネルにおける、石膏ボードと
芯材との接着強度を、常態および吸水状態でそれぞれ調
べ、その結果を第1表に示す。ここで吸水状態とは、石
膏ボードを水に浸漬して石膏ボード中の含水量を飽和に
した状態とする。なお、補強部を形成するために用いた
ウレタン樹脂の成分系、塗布に際して溶媒に溶解し調整
した後の樹脂分(ただし固型分として)、およびその塗
布量を第1表中に合わして示す。
また比較のため、補強部を形成しない従来の普通石膏
ボードから、上記本発明の石膏ボードの場合と同様にし
て石膏ボード張パネルを作製し、その石膏ボードと芯材
との接着強度を調べてその結果を第1表に併記する。
ただし、第1表中において接着強度の単位は、[kg/c
m2]とする。また、第1表中の吸水は吸水状態を示すも
のである。さらに、使用したウレタン樹脂は、第1表中
のMDI系ものが(商品名:バーノックDM−677[大日本イ
ンキ化学工業株式会社製])、XDI系のものが(商品
名:バーノックDM−4202[大日本インキ化学工業株式会
社製])である。
第1表より、本発明品からなる石膏ボード張パネル
は、常態および吸水状態のいずれにおいても、従来品か
らなるものに比べて高い接着強度を有していることが確
認された。
「発明の効果」 以上説明したようにこの発明の石膏ボードは、少なく
とも外周部に、湿気硬化型ウレタン樹脂を含浸、硬化し
てなる補強部を形成したので、該外周部における石膏板
の強度を高めることができ、該外周部における石膏板と
石膏ボード用原紙との接着強度を高めることができる。
しかも、石膏ボード用原紙の外周部が湿気硬化型ウレタ
ン樹脂により改質されるので、該石膏ボード用原紙の接
着性を高めることができる。よって該箇所における衝撃
力に対しての強度が高くなることから、運搬時等におい
てその外周部がぶつかりあるいはこすれることなどによ
り損傷することが防止され、これにより工場で予め石膏
ボードをパネル化して現地に運搬することが可能にな
り、したがって現場でのパネル組み立て時間をなくすこ
とにより工期短縮化や省力化を図ることができる。
また、この石膏ボードをパネル化する場合、該外周部
がパネルの芯材の枠体部分に直接接合することによっ
て、芯材との接合部の強度を高めることができる。これ
により、従来のごとく芯材と石膏ボードとの間に合板を
設け、石膏ボードを合板に接着するとともに釘止めやス
テープル止めなどによって合板に固定する必要がなくな
り、したがって従来のものに比べて安価な石膏ボード張
パネルを得ることができる。
さらに、吸湿し易い外周部に樹脂を含浸したので、パ
ネル化された後吸湿時においても、芯材との接着が十分
高い強度で保持される。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の石膏ボードの一実施例
を示す図であって、第1図は石膏ボードの斜視図、第2
図は石膏ボードのパネル化を説明するための斜視図であ
る。 1……石膏ボード、2……石膏板、 3……厚紙、4……補強部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石膏板の両面に石膏ボード用原紙を貼着し
    てなる石膏ボードであって、 少なくとも外周部に、湿気硬化型ウレタン樹脂を含浸、
    硬化してなる補強部が形成されていることを特徴とする
    石膏ボード。
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JPS6115134U (ja) * 1984-06-29 1986-01-29 ポリウレタン化成株式会社 パネル

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