JP2504592B2 - 石膏ボ―ド張パネル - Google Patents

石膏ボ―ド張パネル

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JP2504592B2 JP1308524A JP30852489A JP2504592B2 JP 2504592 B2 JP2504592 B2 JP 2504592B2 JP 1308524 A JP1308524 A JP 1308524A JP 30852489 A JP30852489 A JP 30852489A JP 2504592 B2 JP2504592 B2 JP 2504592B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明はたとえばプレハブ住宅等において、内装の
下地などとして現場張りにて用いられる石膏ボード張パ
ネルに係り、詳しくは予め工場にて石膏ボードが芯材に
張られてパネル化された石膏ボード張パネルに関する。
「従来の技術」 一戸建てプレハブ住宅等の工業化住宅では、その構造
体および内装や外装関係の部材等を規格化し工場加工化
することにより、現場での施工作業を簡略化することが
なされている。そして、このような規格化された部材と
しては、たとえば内装下地として石膏ボードを用いた石
膏ボード張パネルが考えられている。
このような石膏ボード張パネルとして、例えば第3図
に示す構成のものが考えられている。第3図において符
号10は石膏ボード張パネルであり、この石膏ボード張パ
ネル10は、芯材11の両面にそれぞれ合板12,12を張り、
さらにその上に石膏ボード13,13を張り付けたものであ
る。ここで石膏ボード13には、一般に市販されている石
膏を芯として、その両面および長さ方向の側面を石膏ボ
ード用原紙で被覆し成形した板状のものが用いられる。
なおこの場合、石膏ボード張パネル10としては石膏ボー
ド13,13を合板12,12に現場で張り付ける場合と、予め工
場で張る場合とが考えられる。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、上記石膏ボード張パネルにあっては以下に
述べる不都合がある。
このパネルにおいて石膏ボードは、単に厚紙(石膏ボ
ード用原紙)によって補強されているのみであるから、
その外周部などにおいてやや衝撃力に対する強度が劣っ
ている。したがって、このパネルを工場にて予め組み立
てた場合に、その運搬にあたり、運搬中の振動や積み込
みあるいは積み降ろしなどにより、パネルが他のパネル
や他の部材、さらには荷台や地面などにぶつかりまたは
こすれることなどから、特に衝撃力に対する強度が十分
でない石膏ボードの外周部が損傷する恐れがある。そし
て、このような理由により現状では、パネルは工場で一
体化されることなく、石膏ボードや芯材がそれぞれ別個
に加工され、その後現地にて、石膏ボードが芯材と一体
化された合板パネルに接着剤で接着され、さらに接着だ
けでは厚紙が石膏板から剥離してしまう恐れがあること
から釘止めあるいはステープル止めなどにより固定され
てパネルに組み立てられる。しかし、年々工期短縮化や
省力化の要求が高まるにつれ、現地にてパネルを組み立
てる時間をなくすことが望まれている。ところが、現状
では上述した理由により現地にてパネルを組み立てざる
をえず、したがって工期短縮化や省力化の要求に答えら
れていないのが実状である。
また上記パネルにおいては、石膏ボードにおける厚紙
の強度および厚紙と石膏板との接合強度などが十分でな
いため、特に水に濡れた場合など石膏ボードと合板との
接着強度にやや劣る不都合があり、よって上述したよう
に接着だけでなく釘止めやステープル止めなどによって
石膏ボードを合板に固定する必要がある。しかし、この
ようにして得られたパネルにあっては、依然耐水性に劣
る問題が解決されていないため、特に湿気(水分)を吸
収し易い石膏ボードの外周部や、他の芯材と当接する部
分においてふくれやくずれを発生する恐れがある。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、工期の短縮化や省力化を推進するこ
とのでき、しかも耐水性にも優れた石膏ボード張パネル
を提供することにある。
「課題を解決するための手段」 この発明の石膏ボード張パネルでは、石膏ボードの少
なくとも外周部の芯材に当接する位置に、湿気硬化型ウ
レタン樹脂を含浸、硬化してなる補強部を形成したこと
を上記課題の解決手段とした。
「作用」 この発明の石膏ボードの少なくとも外周部の芯材に当
接する箇所に、湿気硬化型ウレタン樹脂を含浸、硬化し
てなる補強部を形成したことにより、該石膏ボードの外
周部の強度が高まるとともに、該外周部が湿気硬化型ウ
レタン樹脂により改質されて接着性が高まる。これによ
り、石膏ボードと芯材との接合部の接着強度が高まる。
さらに、該箇所において防湿性も向上し、これにより壁
体内における結露が抑制される。
「実施例」 以下、この発明の石膏ボード張パネルを詳しく説明す
る。
第1図および第2図はこの発明の石膏ボード張パネル
の一実施例を示す図であって、これらの図において符号
1は石膏ボード張パネル(以下、パネルと略称する)。
である。このパネル1は、芯材2とこの芯材2の両側に
接着された石膏ボード3,3とからなるものである。芯材
2は、第2図に示すように板材を矩形輪郭に組んでなる
枠体4と、この枠体4の短手方向を二分して仕切るよう
に配置された補強芯材5とからなるもので、その空間部
にガラスウール等の断熱材が適宜充填されるものであ
る。
石膏ボード3は従来のものと同様に、一般に市販され
ている石膏を芯とした石膏板6の両面および長さ方向の
側面に、厚紙7,7(石膏ボード用原紙)を被覆し張り付
けて矩形状に成板したものである。そして、この石膏ボ
ード3における上記芯材2との当接箇所、すなわちこの
例において石膏ボード3の外周部およびその短手方向を
二分する中心線近傍には、第1図中破線で示すように補
強部8が形成されている。
この補強部8は、湿気硬化型ウレタン樹脂を含浸した
ことによって形成されたものである。ここで湿気硬化型
ウレタン樹脂としては、MDI(4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネート),TDI(トリレンジイソシアネー
ト),XDI(メタキシリレンジイソシアネート),IPDI
(イソホロンジイソシアネート)などのジイソシアネー
ト類を原料とするものが好適とされ、特に分子量が1000
程度の3次元構造のオリゴマーで、遊離したイソシアネ
ート基(−NCO)を2〜10%程度有し、この基が空気中
の水分(湿気)と反応することにより重合し硬化するも
のが用いられる。
なおここで、補強部8を形成するのに湿気硬化型ウレ
タン樹脂を用いたのは、種々の材料を用いた実験に基づ
くものであり、例えばポリマー可溶型溶剤系塗料や水溶
性エマルジョン系塗料では含浸性が悪く十分な補強性が
期待できず、またシラン系やシリコーン系の撥水剤など
では浸透性や防火性については期待できるものの、十分
な強度が得られないからである。
そして、上記ウレタン樹脂が含浸せしめられることに
より、補強部8においてはその形成箇所にて上記樹脂が
硬化し、よって該箇所における石膏の強度が高まるとと
もに、該箇所における厚紙と石膏との接着強度が高ま
り、かつ該箇所における厚紙部分の接着性も高まる。
このような構成の石膏ボード張パネル1を作製するに
は、まず従来の製造法により芯材2を作製する。またこ
れとは別に、従来の製造法と同様にして石膏板6に厚紙
7,7を貼着する。次に、予め溶剤に溶かして調整した湿
気硬化型ウレタン樹脂を、フローコーター法、ロールコ
ーター法、スプレーコーター法などの公知の塗布法によ
り、厚紙7,7を貼着した石膏板6の外周部およびその短
手方向を二分する中心線近傍に、それぞれ所定の幅で塗
布する。するとウレタン樹脂は、厚紙7,7を通って容易
に石膏板6の内部にまで浸透する。そしてこの後、所定
時間静置することにより上記ウレタン樹脂を空気中の水
分と反応させて硬化せしめ、補強部8を形成して石膏ボ
ード3を得る。
ここで、上記ウレタン樹脂の調整については以下の条
件で行うのが好ましい。
・樹脂分;10〜40容量%(ただし固型分のみで) ・粘度;(ガードナー)[65cPs以下] ・溶媒;キシレン、トルエン、酢酸エチルなど また、このように調整したウレタン樹脂の塗布量とし
ては、50〜500g/m2程度が好適とされる。
次いで、先に作製して用意した芯材2の両面のそれぞ
れに、補強部8が直接接するようにして、水性ビニルウ
レタンからなる接着剤などによって上記石膏ボード3を
接着し、パネル1を得る。すると補強部8は、ウレタン
樹脂が含浸されて厚紙部分の接着性が高まっており、し
かも厚紙部分と石膏部分との接着強度が高まっているこ
とから、芯材2に強く接着するものとなり、結果として
石膏ボード3は芯材2に強固に固定されたものとなる。
なお、パネル1を断熱パネルとする場合には、芯材2の
空間部にグラスウールなどの断熱材を適宜充填する。
このような石膏パネル1にあっては、石膏ボード3の
芯材2と当接する箇所に補強部8を形成したので、該補
強部8が高い接着性を有することから、合板を介するこ
となく直接芯材2に接着することによって十分な接合強
度が得られ、よって従来のごとく芯材と石膏ボードとの
間に合板を設け、石膏ボードを合板に接着するとともに
釘止めやステープル止めなどによって合板に固定する必
要がなくなり、したがって従来のものに比べて安価なも
のとなる。また、石膏ボード3の外周部および中心線部
にウレタン樹脂を含浸せしめて補強部8を形成したの
で、該補強部8が衝撃力に対して高い強度を有するもの
となり、よって運搬時等において石膏ボードの外周部が
ぶつかりあるいはこすれることなどにより損傷すること
が防止され、したがって工場においてのパネル化が可能
となり、現地でのパネル組み立てが省かれることによっ
て工期短縮化および省力化が推進される。さらに、石膏
ボード3の吸湿し易い外周部にウレタン樹脂を含浸した
ことにより、パネル1は、吸湿時においても芯材2と石
膏ボード3との接着が高い強度を保持するものとなり、
かつ防湿性が高まることからパネル1内における結露を
抑制したものとなる。
なお、本発明のパネルとしては、上記実施例に限定さ
れることなく芯材の構成として種々の態様をとることが
でき、したがって石膏ボードの補強部も、芯材の構成に
対応して種々の位置に形成することができる。
(実施例) 従来の普通石膏ボードに補強部を形成して石膏ボード
を種々作製し、これらを水性ビニルウレタンからなる接
着剤(商品名:KRボンド120[光洋産業株式会社製])を
用いて第2図に示した芯材2に接着して本発明の石膏ボ
ード張パネルを得た。
得られた石膏ボード張パネルにおける、石膏ボードと
芯材との接着強度を、常態および吸水状態でそれぞれ調
べ、その結果を第1表に示す。ここで吸水状態とは、石
膏ボードを水中に浸漬し、石膏ボード中の含水量を飽和
させた状態とする。なお、補強部を形成するために用い
たウレタン樹脂の成分系、塗布に際して溶媒に溶解し調
整した後の樹脂分(ただし固型分として)、およびその
塗布量を第1表中に合わして示す。
また比較のため、補強部を形成しない従来の普通石膏
ボードから、上記本発明の石膏ボード張パネルの場合と
同様にしてパネルを作製し、その石膏ボードと芯材との
接着強度を調べてその結果を第1表に併記する。
ただし、第1表中において接着強度の単位は、[Kg/c
m2]とする。また、第1表中の吸水の吸水状態を示すも
のである。さらに、使用したウレタン樹脂は、第1表中
のMDI系ものが(商品名:バーノックDM−677[大日本イ
ンキ化学工業株式会社製])、XDI系のものが(商品
名:バーノックDM−4202[大日本インキ化学工業株式会
社製])である。
第1表より、本発明品の石膏ボード張パネルは、常態
および吸水状態のいずれにおいても、従来のものに比べ
て高い接着強度を有していることが確認された。
「発明の効果」 以上説明したようにこの発明の石膏ボード張パネル
は、芯材の両側に接着される石膏ボードの少なくとも外
周部の芯材に当接する位置に、湿気硬化型ウレタン樹脂
を含浸、硬化してなる補強部を形成したので、該石膏ボ
ードの外周部の強度及び接着性を高めることができ、石
膏ボードと芯材との接合部の接着強度を十分高めること
ができる。したがって、上記石膏ボードを合板を介する
ことなく直接芯材に接合することができる。よって従来
のごとく芯材と石膏ボードとの間に合板を設け、石膏ボ
ードを合板に接着するとともに釘止めやステープル止め
などによって合板に固定する必要がなくなり、したがっ
て従来のものに比べて安価なものとなる。
また、該補強部が衝撃力に対して高い強度を有するも
のとなることから、運搬時等において石膏ボードの外周
部がぶつかりあるいはこすれることなどにより損傷する
ことが防止され、したがって工場においてのパネル化が
可能となり、現地でのパネル組み立てが省かれることに
よって工期短縮化および省力化が推進される。さらに、
上記補強部は、湿気硬化型ウレタン樹脂を含浸、硬化し
たものであるから、吸湿時においても石膏ボードと芯材
との接着が高い強度を保持するものとなり、また該箇所
において防湿性も向上することから、壁体内における結
露抑制の効果が高まる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の石膏ボード張パネルの
一実施例を示す図であって、第1図は石膏ボード張パネ
ルの斜視図、第2図は石膏ボード張パネルの分解図、第
3図は従来の石膏ボード張パネルの一例を示す斜視図で
ある。 1……石膏ボード張パネル、 2……芯材、 3……石膏ボード、 8……補強部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形枠状の芯材と、この芯材の両側に接着
    された石膏ボードとからなる石膏ボード張パネルであっ
    て、 上記石膏ボードの少なくとも外周部の上記芯材に当接す
    る位置に、湿気硬化型ウレタン樹脂を含浸、硬化してな
    る補強部が形成されていることを特徴とする石膏ボード
    張パネル。
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