JP2504274B2 - エレベ―タの芯出治具 - Google Patents

エレベ―タの芯出治具

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエレベータの敷居及び三方枠からなる乗場装
置の据付けに使用する芯出治具に関するものである。
[従来の技術] エレベータの乗場は、昇降路の開口部の上縁及び左右
両縁部に沿って取付けられる三方枠と、乗場の床面にお
いて昇降路側に張出して取付けられる敷居とによって枠
組みされている。従来のこれらのエレベータの乗場装置
の据付けについては、例えば、実公昭54−21505号公報
に掲載の技術を挙げることができる。
第6図は従来のエレベータの乗場装置の据付け状態を
示す乗場の正面図、第7図は第6図のA−A切断線によ
る断面図、第8図は第7図のB−B切断線による断面
図、第9図は第6図のC−C切断線による断面図であ
る。
図において、1はエレベータの乗場の床、1aはモルタ
ル等で仕上げられた前記床1の仕上面、2は乗場の出入
口の開口部2aを形成している壁、2bは前記壁2の側縁、
3は前記開口部2aの周囲に僅かの隙間dを残して配設さ
れ、全体がコ字状をした三方枠で、左右の縦枠3aと上部
の横枠3bとによって構成され、前記縦枠3aの下端は前記
床1の昇降路4側に張出して取付けらた敷居5に固定さ
れている。前記三方枠3は更に前記壁2の側縁2bに所定
間隔毎に取付けられた溶接用アンカ6と鉄筋7を介して
三方枠3の裏面に取付けられた補強板3cに溶接されて固
定されている。
51はアンカーボルト52により前記床1面に固定されて
いる支持板、51aは前記支持板51に設けられた長穴、53
は前記敷居5の傾き等を調整する押上げボルト、54は支
持板51に敷居5を取付ける取付ボルト、8は昇降路4内
に上下に渡され、敷居5の奥行方向と左右方向の位置決
めを行なう基準線、9は壁2の側縁2bに設けられた床仕
上線、10は壁2の開口部2aにおいて三方枠3の位置決め
及び固定を行なう木製の楔、11は三方枠3の前後左右の
倒れをチェックするための下げ振りである。
次に、上記のように構成された従来のエレベータの乗
場装置の据付けについて説明する。
まず、基準線8より関係寸法を出し、床1にアンカー
ボルト52を打込んで、支持板51の長穴51aを利用して床
1に仮り固定する。そして敷居5を支持板51上に載せ、
取付けボルト54によって仮り固定をした後、敷居5と基
準線8との間の寸法Dを支持板51の長穴51aを利用して
調整し、更に、アンカーボルト52を本締めし、支持板51
を床1に固定する。次に、押上げボルト53を使って敷居
5の前後左右の水平度の調整を行ない、床1の仕上面1a
に敷居5の上面を合わせて押上げボルト53及び取付けボ
ルト54を確実に締付ける。この作業は昇降路4内に設け
られた、例えば、特公昭54−16287号公報に掲載の移動
作業床等に乗って行なわれる。
この後、縦枠3aと横枠3bを乗場で組立てて三方枠3を
形成し、これを敷居5に載せて固定する(固定部は図示
せず)。
次に、壁2の左右の側縁2bと三方枠3との間に形成さ
れる隙間をdに調整して第9図に示すように壁2の表面
側と裏面側の両方から楔10を打込み、三方枠3の前後方
向の傾きを下げ振り11によってチェックして楔10の斜面
10aによって芯出し調整する。このとき、三方枠3の縦
枠3aの両方に同一の楔10を打込むため、三方枠3の前後
方向の傾きとともに左右方向の傾きも同時に調整され
る。このようにして、三方枠3を調整した後、壁2の側
縁2bに打設した溶接用アンカ6と鉄筋7と三方枠3の補
強板3cとを溶接して三方枠3を固定する。これによっ
て、据付け作業が終了する。
[発明が解決しようとする課題] 従来のエレベータの乗場装置据付けは、上記のように
行なわれているから、近年のように建築物が高層化して
くると、施工の関係上、例えば、40階建のビルでは2〜
20階までと21〜40階までの2段階に、或いは多段階に分
けて乗場装置を取付けなければならない場合がある。こ
のときには、まだエレベータが使用できなくて一般に普
及している移動作業床を設置することができないことが
ある。このため、昇降路4内に足場を作り、これに乗っ
て作業を行なわなければならず、多くの仮設資材が必要
になるとともに、この仮設資材の組立、解体に多くの作
業時間がかかって、費用がかさむ等の不具合があった。
他の先行技術として特開昭63−277186号公報に掲載の
技術がある。
この技術は、出入口敷居を受ける敷居ブラケットをガ
イドレールブラケットを兼ねる略コ字状の一体構造と
し、かつ、この敷居ブラケットの両側へ建屋出入口床面
へ固設する略L字形状のベースプレートを組み合せた構
造とし、出入口敷居の三方向の芯出し及び調整を行なう
もので、前後、左右位置は敷居ブラケット上へ組み込ん
である敷居を直接、基準位置に合わせ、また、上下方向
と水平度は敷居ブラケットをベースプレートの縦方向長
穴により調整している。また、敷居ブラケットはガイド
レール用ブラケットも兼ねた一体構造とし、芯出し及び
調整と共に、ガイドレールの取付け位置を決定してい
る。
しかし、公報に掲載の技術は、出入口敷居を受ける敷
居ブラケットをガイドレールブラケットを兼ねる略コ字
状の一体構造とし、かつ、この敷居ブラケットの両側へ
建屋出入口床面へ固設する略L字形状のベースプレート
を組み合せた構造であるから、敷居ブラケットとガイド
レールブラケットを一体構造とし、かつ、敷居ブラケッ
トの両側へ建屋出入口床面へ固設するベースプレートと
を組み合せるものであるから、敷居ブラケットとガイド
レールブラケットとベースプレートの三者の取付け位置
が一義的に決定され、結果的に、ガイドレールブラケッ
トの施工精度を確認するには、昇降路内に足場を組立て
る必要がある。
そこで、本発明は昇降路内に足場を組立てることな
く、乗場側から簡単にかつ安価にエレベータの乗場装置
を据付けることができるエレベータの芯出治具の提供を
課題とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明にかかるエレベータの芯出治具は、昇降路内に
垂下させた基準線と合わせるべく昇降路内に突出した位
置決め部を、少なくとも昇降路内外方向に対する位置を
決定する所定の間隔をおいて直角で、かつ、平行に配設
された一対のベース部材と、前記一対のベース部材を水
平方向に連結する連結部材と、前記一対のベース部材と
前記連結部材とを水平に保つ前記一対のベース部材と前
記連結部材の1つ以上に配設し、これら一対のベース部
材及び連結部材を水平に保つ調節部と、前記一対の各ベ
ース部材に取付けられ、三方枠の両側の側面と当接する
一対の基準ブロックと、前記一対の各ベース部材に取付
けられ、前記三方枠或いは敷居の仮り取付けを行なう押
付けボルトとを具備するものである。
[作用] 本発明においては、所定の間隔をおいて平行に配設さ
れた2本のベース部材の端部に昇降路内の基準線と合わ
せられる位置決め部を形成し、この2本のベース部材を
連結部材によって水平方向に移動可能に連結するととも
に、前記ベース部材或いは前記連結部材または前記ベー
ス部材及び前記連結部材に、これらのベース部材と連結
部材を水平に保つ調節部と、三方枠の側面と当接する基
準ブロックと、前記三方枠或いは敷居の仮り取付けを行
なう保持部とを取付けたものであるから、乗場装置を据
付けるとき、予め芯出治具が基準線に合わせて乗場側か
ら取付けられ、これに三方枠と敷居とが合わせて取付け
られ、その後、芯出治具が取外され、据付用エレベータ
を利用できるようになってから敷居へのブラケットの取
付け等の昇降路内からの作業が行なわれる。これによっ
て、昇降路内への足場の組立てを不要にすることができ
る。
[実施例] 〈第一実施例〉 以下、本発明の第一実施例を第1図乃至第3図に基づ
いて説明する。
第1図は本発明の第一実施例によるエレベータの芯出
治具を示す平面図、第2図は第1図の側面から見た断面
図、第3図は第1図の三方枠の取付部を示す横断面図で
ある。図中、第6図乃至第9図と同一符号は従来の構成
部分と同一または相当する部分であるから、ここではそ
の説明を省略する。
図において、21は三方枠3と敷居5の据付けにおいて
芯出しを行なう芯出治具で、全体が略四角枠状をしたも
のである。22は前記芯出治具21の対向する二辺をなす平
板状のベース部材、22aは前記ベース部材22の水平面に
設けられた長穴、22bは同じく水平面に設けられたねじ
穴、22cはベース部材22の昇降路4に突出した部分に形
成された凹部の底部にあって敷居5を受ける受け面、22
dはこの凹部の垂直な面にあって敷居4の奥行側の取付
けの基準となる基準面である。23は一方のベース部材22
の水平面の外縁部にねじ24によって取付けられ、三方枠
3の下部の位置決めを行なう基準ブロック、25は2個の
ベース部材22の内側に設けられたねじ座、26は前記ねじ
座25に取付けられ、敷居5を基準面22dに押付ける押付
けボルトである。27は2個のベース部材22の乗場側端部
を連結する連結部材、28は2個のベース部材22の昇降路
側の端部を連結し、基準線8に合わせられる基準バー、
28aは前記基準バー28に設けられた切欠きである。
29は床1に打設されたアンカーボルトで、前記芯出治
具21のベース部材22の長穴22aに挿入され、座金30及び
ナット31を介して芯出治具21が取付けられている。32は
前記芯出治具21のベース部材22のねじ穴22bに挿通さ
れ、先端部は床1に当接して芯出治具21の水平度を出す
ジャッキボルトである。33は三方枠3を乗場の壁に取付
ける金具である。
次に、上記のように構成された本実施例のエレベータ
の芯出治具を使用した乗場装置の据付けについて説明す
る。
まず、基準線8を基準にして床1にアンカーボルト29
を打設する。そして、このアンカーボルト29にナット3
1、座金30、芯出治具21、座金30、ナット31を順に入
れ、仮り取付けを行なう。次に、芯出治具21の基準バー
28の切欠き28aを基準線8に合わせる。そして、アンカ
ーボルト29のナット31及びジャッキボルト32を使用し
て、乗場の左右の壁2に打たれている床仕上線9とベー
ス部材22の上面を合わせ、敷居5の上面と床1の仕上面
1aとを合わせる。この後、ベース部材22と連結部材27に
水準器を載せ、ジャッキボルト32を使用して芯出治具21
の前後左右の水平度を出す。
次に、乗場において三方枠3と敷居5を組立てて四方
枠とし、この四方枠を昇降路4内に取込んで敷居5を芯
出治具21の受け面22cに載せ、押付けボルト26により敷
居5を基準面22dに押付けるとともに、三方枠3を基準
ブロック23に当接させて、三方枠3の下端部及び敷居5
の位置決めを行なう。ここで、三方枠3に下げ振り11を
取付け、左右の倒れをチェックし、金具33を使用して乗
場の壁2に取付ける。これによって、芯出し作業が終了
する。
この後、芯出治具21を取外し、壁2の開口部2a回りの
建築仕上げを行なう。そして、据付用のエレベータが使
用できるようになったとき、敷居5にブラケットの取付
け等を行ない、乗場装置の据付けを完了させる。
このように、上記第一実施例のエレベータの芯出治具
21は、所定の間隔をおいて平行に配設された2本のベー
ス部材となるベース部材22に昇降路4内の基準線8と合
わせられる位置決め部としての切欠き28aを形成し、こ
の2本のベース部材となるベース部材22を連結部材27に
よって水平方向に移動可能に連結するとともに、前記ベ
ース部材22或いは前記連結部材27に、これらのベース部
材22と連結部材27を水平に保つアンカーボルト29、座金
30、ナット31、ジャッキボルト32からなる調節部と、三
方枠3の側面と当接する基準ブロック23と、前記三方枠
3或いは敷居5の仮り取付けを行なうねじ座25及び押付
けボルト26からなる保持部とを取付けたものである。
即ち、上記第一実施例のエレベータの芯出治具21は、
昇降路4内に垂下させた基準線8と合わせるべく昇降路
4内に突出した位置決め部としての切欠き28aを、昇降
路4内外方向に対する位置を決定する所定の間隔をおい
て平行に配設された一対のベース部材22と、前記一対の
ベース部材22を水平方向に連結する連結部材27と、前記
一対のベース部材22と前記連結部材27とを、図示のよう
に直角で、かつ、水平に保つ前記一対のベース部材22と
前記連結部材27の1つ以上に配設し、これら一対のベー
ス部材22及び連結部材27を水平に保つアンカーボルト2
9、座金30、ナット31、ジャッキボルト32からなる調節
部と、前記一対の各ベース部材22に取付けられ、三方枠
3の両側の側面及び昇降路4内側の面と当接する一対の
基準ブロック23と、前記一対の各ベース部材22に取付け
られ、前記三方枠3或いは敷居5の仮り取付けを行なう
押付けボルト26とを具備するものである。
したがって、上記実施例によれば、芯出治具21によっ
て乗場側から三方枠3と敷居5の芯出し及び固定を行な
うことができるので、昇降路4内への足場の組立てを不
要にすることができる。このため、仮設資材が減って、
作業時間を短縮することができ、費用を低減することが
できる。
〈第二実施例〉 次に、本発明の第二実施例を第4図及び第5図に基づ
いて説明する。
第4図は本発明の第二実施例によるエレベータの芯出
治具を示す平面図、第5図は第4図の側面から見た断面
図である。図中、第1図乃至第3図は同一符号は第一実
施例の構成部分と同一または相当する部分であるから、
ここではその説明を省略する。
図において、41は乗場の左右の壁2を打設されたアン
カーボルト、42は乗場の出入口に取付けられた芯出治具
で、以下の部品によって構成されている。43は前記アン
カーボルト41によって一面が前記壁2に取付けられたL
板からなる取付け金具で、前記アンカーボルト41の取付
け部には上下方向に長くした長穴(図示せず)が穿設さ
れており、また、水平方向に突出した面には前後方向に
長くした長穴43aが穿設されている。44は両端部が固定
具45によって前記左右の取付け金具43の長穴43aに取付
けられた中空の四角柱からなる連結部材で、底面には長
手方向に前記固定具45が挿通される長穴(図示せず)が
穿設されており、長穴43aによって前後方向にスライド
可能にされている。46は前記連結部材44に固定されてい
るガイド、47は前記ガイド46の中を前後方向に動くベー
ス部材、47aはこのベース部材47の昇降路4内に突出し
た先端部に設けられた切欠き、48は前記ベース部材47を
前記ガイド46に固定する固定金具、49は前記ベース部材
47の水平面の外縁部に取付けられ、三方枠3の位置決め
をする基準ブロック、50は前記ベース部材47の外側面に
取付けられ、三方枠3を前記基準ブロック49に押付ける
押付けボルトである。
次に、上記のように構成された第二実施例のエレベー
タの芯出治具を使用した乗場装置の据付けについて説明
する。
まず、乗場の左右の壁2にアンカーボルト41を打設
し、このアンカーボルト41を介して取付け金具43を壁2
に取付ける。次に、連結部材44の両端部を左右の取付け
金具43に載せ、固定具45を取付け金具43の長穴43aに挿
通して仮り取付けを行なう。そして、この連結部材44に
水準器を載せ、水平度を確認してから本締めを行なう
(水平になっていなければアンカーボルト41への取付け
部の長穴を利用して取付け金具43を上下方向スライドさ
せ、水平度を出す)。次に、連結部材44を底面に穿設し
た長穴を利用して横方向に移動させながらベース部材47
を前後方向に移動させ、このベース部材47の先端部の切
欠き47aを基準線8に合わせて固定する。これによっ
て、芯出治具42の取付けが完了する。
この後、乗場で三方枠3と敷居5を組立てて四方枠と
し、この四方枠を芯出治具42に当接させて三方枠3を押
付けボルト50によって基準ブロック49に押付ける。そし
て、芯出し作業が終わったら、第一実施例と同様にし
て、芯出治具42を取外し、壁2の開口部2a回りの建築仕
上げを行なう。そして、据付用のエレベータが使用でき
るようになったとき、敷居5にブラケットの取付け等の
作業を行なう。これによって、乗場装置の据付けは完了
する。
このように、上記第二実施例のエレベータの芯出治具
42は、所定の間隔をおいて平行に配設された2本のベー
ス部材47の端部に昇降路4内に立設された基準線8と合
わせられる位置決め部としての切欠き47aを形成し、こ
の2本のベース部材47を連結部材44によって、図示のよ
うに直角で、かつ、水平方向に移動可能に連係するとと
もに、前記ベース部材47或いは前記連結部材44に、これ
らのベース部材47と連結部材44を水平に保つアンカーボ
ルト41及び取付け金具43からなる調節部と、三方枠3の
側面と当接する基準ブロック49と、前記三方枠3或いは
敷居5の仮り取付けを行なう保持部としての押付けボル
ト50を取付けたものである。
即ち、上記第二実施例のエレベータの芯出治具42は、
昇降路4内に垂下させた基準線8と合わせるべく昇降路
4内に突出した位置決め部としての切欠き47aを、昇降
路4内外方向及びそれに直角方向に対する位置を決定す
る所定の間隔をおいて平行に配設された一対のベース部
材47と、前記一対のベース部材47を直角で、かつ、水平
方向に連結する連結部材44と、前記一対のベース部材47
と前記連結部材44とを水平に保つ前記一対のベース部材
47と前記連結部材44の1つ以上に配設し、これら一対の
ベース部材47及び連結部材44を水平に保つアンカーボル
ト41及び取付け金具43からなる調節部と、前記一対の各
ベース部材47に取付けられ、三方枠3の両側の側面及び
昇降路4内側の面と当接する一対の基準ブロック49と、
前記一対の各ベース部材47に取付けられ、前記三方枠3
或いは敷居5の仮り取付けを行なう押付けボルト50とを
具備するものである。
したがって、上記第二実施例のエレベータの芯出治具
42は、第一実施例の芯出治具21と同様に、乗場側から三
方枠3及び敷居5の芯出し及び固定を行なうようにした
ものであるから、第一実施例と同様の作用と効果を期待
することができる。
ところで、上記各実施例の芯出治具21及び芯出治具42
の各構成部品は全体としてほぼ左右対称に配設している
が、本発明を実施する場合には、これに限定されるもの
ではなく、左右で異なっていてもよい。
なお、上記第二実施例の芯出治具42はベース部材47の
昇降路側端部にも、第一実施例の芯出治具21の基準バー
28のように、連結部材を取付けることによって、全体の
形状をより安定化させることも可能である。
[発明の効果] 以上のように、本発明のエレベータの芯出治具は、昇
降路内に垂下させた基準線と合わせるべく昇降路内に突
出した位置決め部を、少なくとも昇降路内外方向に対す
る位置を所定の間隔をおいて平行に配設された一対のベ
ース部材と決定すし、その一対のベース部材と前記一対
のベース部材を水平方向に連結する連結部材とを水平に
保つ前記一対のベース部材と前記連結部材の1つ以上に
配設し、これら一対のベース部材及び連結部材を調節部
で水平に保ち、前記一対の各ベース部材に取付けられた
基準ブロックで三方枠の両側の側面と当接させ、前記一
対の各ベース部材に取付けられた押付けボルトで前記三
方枠或いは敷居の仮り取付けを行なうものである。
したがって、この芯出治具を使用して乗場側から三方
枠と敷居の芯出し及び固定を行なうことができ、昇降路
内への足場の組立てを不要にすることができる。このた
め、仮設資材が減って、作業時間を短縮することがで
き、費用を低減すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一実施例によるエレベータの芯出治
具を示す平面図、第2図は第1図の側面から見た断面
図、第3図は第1図の三方枠の取付部を示す横断面図、
第4図は本発明の第二実施例によるエレベータの芯出治
具を示す平面図、第5図は第4図の側面から見た断面
図、第6図は従来のエレベータの乗場装置の据付け状態
を示す乗場の正面図、第7図は第6図のA−A切断線に
よる断面図、第8図は第7図のB−B切断線による断面
図、第9図は第6図のC−C切断線による断面図であ
る。 図において、 3:三方枠、4:昇降路 5:敷居、8:基準バー 21,42:芯出治具、22,47:ベース部材 23,49:基準ブロック、25:ねじ座 26,50:押付けボルト、27,44:連結部材 28a,47a:切欠き、29,41:アンカーボルト 30:座金、31:ナット 32:ジャッキボルト、43:取付け金具 である。 なお、図中、同一符号及び同一記号は同一または相当部
分を示すものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降路内に垂下させた基準線と合わせるべ
    く昇降路内に突出した位置決め部を、少なくとも昇降路
    内外方向に対する位置を決定する所定の間隔をおいて平
    行に配設された一対のベース部材と、 前記一対のベース部材に対して直角で、かつ、水平方向
    に連結する連結部材と、 前記一対のベース部材と前記連結部材とを水平に保つ前
    記一対のベース部材と前記連結部材の1つ以上に配設
    し、これら一対のベース部材及び連結部材を水平に保つ
    調節部と、 前記一対の各ベース部材に取付けられ、三方枠の両側の
    側面と当接する一対の基準ブロックと、 前記一対の各ベース部材に取付けられ、前記三方枠或い
    は敷居の仮り取付けを行なう押付けボルトと を具備することを特徴とするエレベータの芯出治具。
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