JP2503954B2 - 紙葉類の鑑別装置 - Google Patents

紙葉類の鑑別装置

Info

Publication number
JP2503954B2
JP2503954B2 JP23823285A JP23823285A JP2503954B2 JP 2503954 B2 JP2503954 B2 JP 2503954B2 JP 23823285 A JP23823285 A JP 23823285A JP 23823285 A JP23823285 A JP 23823285A JP 2503954 B2 JP2503954 B2 JP 2503954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reading
belt
circuit
image sensor
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23823285A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6298489A (ja
Inventor
章 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Tateisi Electronics Co
Priority to JP23823285A priority Critical patent/JP2503954B2/ja
Publication of JPS6298489A publication Critical patent/JPS6298489A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2503954B2 publication Critical patent/JP2503954B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の属する技術分野 この発明は、例えば、銀行業務において用いられる自
動預金支払機に内蔵され、紙幣などの紙葉類を鑑別する
ような紙葉類の鑑別装置に関する。
(ロ)従来の技術 従来、上述例の鑑別装置としては、例えば、次のよう
な装置がある。
すなわち、イメージセンサを走査して紙葉類に設定さ
れた複数の読取りトラック上のパターン情報を読取る読
取回路を備え、この回路で読取ったパターン情報に基づ
いて、正常紙幣、異常紙幣を判別するように構成した鑑
別装置である。
しかし、上述の従来装置においては次のような問題点
があった。
つまり、紙幣の汚れや部分破損により正常にパターン
情報を読みとることができなかった異常紙幣、いわゆる
損券を、上述の読取回路からの出力に基づいて即返却処
理するようになっているため、一部分のみに汚れが付着
したような本来正常な紙幣までも返却処理されるため、
紙幣の読取り率が大幅に低下する問題点を有していた。
また、再読取りを行なう場合であっても、2回目の読
取りが1回目と同じ位置を読取ったパターン情報で判別
するため、上述のような部分汚れの紙幣の場合、同じよ
うに異常紙幣として判別することになり、読取り率が向
上されなかった。
(ハ)発明が解決しようとする課題 この発明は、第1回目の読取り時に正常に読取ること
ができなかった紙葉類を回帰搬送して再鑑別すると共
に、先の読取りトラックとは別の読取りトラック上のパ
ターン情報を読取るようにすることで、紙葉類の読取り
率の向上を図り、本来正常な紙葉類、例えば、部分的に
汚れているにすぎない紙葉類の返却を防ぐことができ、
さらに、上述の再読取り処理が紙葉類のジャムなく、高
速処理を維持してできる紙葉類の鑑別装置の提供を目的
とする。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は、イメージセンサの出力を走査して紙葉類
の端部より所定長の位置に設定された読取りトラックの
パターン情報を読取回路で読取って紙葉類を鑑別すると
共に、鑑別異常の判定時には当該紙葉類をイメージセン
サに回帰搬送して再鑑別する紙葉類の鑑別装置であっ
て、前記読取りトラックをそれぞれ位置が異なる複数の
トラックに設定し、前記イメージセンサの後段に介装
し、前記読取りトラックを変更する読取りトラック変更
回路手段と、前記読取回路により鑑別異常と判定された
当該紙葉類をイメージセンサに回帰搬送して再鑑別する
とき、読取りトラックを変更すべく前記トラック変更回
路手段を駆動制御する制御手段とを備えた紙葉類の鑑別
装置であることを特徴とする。
(ホ)発明の効果 この発明によれば、上述の読取回路による第1回目の
読取り時に、正常に読取ることができなかった異常紙葉
類をイメージセンサに回帰搬送して再鑑別するとき、イ
メージセンサの後段の読取りトラック変更回路手段で読
取りトラックを変更処理して、先の読取りトラックとは
別の読取りトラック上のパターン情報を読取って再鑑別
を行なうことができる。
この結果、紙葉類の読取り率の大幅な向上を図ること
ができると共に、例えば、部分的な汚れをもった本来正
常な紙葉類の返却を防止することができる効果がある。
また、紙葉類に対する読取りトラックは紙葉類の端部
より所定長の位置に設定しているので、紙葉類が搬送経
路の幅方向のどの位置を通っても、常に紙葉類上の一定
の位置を読取って正確な鑑別処理が可能となり、その結
果、鑑別の高速処理ができる。
さらに、再鑑別時の読取りトラックの変更は、ソフト
的に行なうので、例えば、紙葉類の搬送位置を駆動ロー
ラなどの強制力で搬送幅方向に変更するようなハード的
な変更の場合に比較して、紙葉類の搬送形態が変更され
ず、したがって、紙葉類のジャムの心配が皆無となり、
鑑別の高速処理が維持できる。
(ヘ)発明の実施例 この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は鑑別装置を備えた紙幣処理機を示し、第1図に
おいて、紙幣A,A…の出入口1を形成する前後のガイド
板2,3を設け、前側のガイト板2の下部には、このガイ
ド板2下端から下方に向けて延長する固定ガイド4を配
設し、後側のガイド板3の下部には、紙幣放出時に同図
に仮想線で示す如く開放する可動ガイド5を配設してい
る。
また上述の出入口1の下部に受板6を水平に配設する
と共に、この受板6の前端を下方に折曲げて、固定ガイ
ド4との間に通路7を形成するガイド片6aを一体形成し
ている。
そして、上述の通路7内において取込みローラ8と摩
擦ローラ9とを対向させ、この取込みローラ8の上方に
配設した補助取込みローラ10の周面一部を前述の出入口
1内に所定量突出させ、出入口1に投入された紙幣A…
を上述の各ローラ8,9,10で順次一枚ずつ取込むように形
成している。
上述の通路7下端よりも下方位置には、斜め方向に配
設した第1ベルト11と、このベルト11に対設する第2ベ
ルト12とで紙幣Aを鑑別部13に搬送する第1搬送経路14
を形成している。
この第1搬送経路14の送り終端部に配設した対設ロー
ラ15,15の次段には上述の鑑別部13を配設し、この鑑別
部13の次段には、第3ベルト16と、この第3ベルト16に
対設する第4ベルト17とで第2搬送経路18を形成してい
る。
この第2搬送経路18の送り終端部に対向する位置に
は、上下方向に向けて配設した第5ベルト19と、この第
5ベルト19に対設する第6ベルト20とで第3搬送経路21
を形成すると共に、上述の第6ベルト20の後帯部20aと
対設する第7ベルト22を配設して、これら各ベルト20,2
2で第4搬送経路23を形成し、鑑別部13での鑑別後の紙
幣を一旦プール部24に搬送すべく構成している。
また上述の第7ベルト22の上方には、第8ベルト25
と、対設ローラ26,27,28と、ガイド29,30とにより紙幣
の表裏反転機構31を形成し、前述の鑑別部13で紙幣裏面
搬送状態であると判断した時にのみ、この搬送紙幣を上
述の反転機構31で表裏反転し、紙幣の表裏をそろえた状
態で一旦プール部24に搬送処理すべく構成している。
上述の一旦プール部24は受板32と、この受板32上を前
後動する押圧板33と、線出し側に配設した繰出しローラ
34および摩擦ローラ35とを備えている。
前述の第6ベルト20の上端部には、このベルト20に対
設する第9ベルト36を配設し、これら両ベルト20,36で
第5搬送経路37を形成し、前述の鑑別部13で鑑別不良と
なった紙幣を判定不良一時ストア部38に搬送処理すべく
構成している。
この一時ストア部38は、ストア入口部に配設した対設
ローラ39,39と揺動可能な可動板40と、この可動板40の
下方に配設したストア受板41と、昇降可能な第10ベルト
42と、このベルト42の上動位置において同ベルト42に対
設する送りローラ43,43とを備え、可動板40を第1図に
実線で示す如く下動させた時に、判定不良の紙幣A…を
上述のストア受板41に一時ストアし、入金処理完了時に
おいて、上述の可動板40および第10ベルト42を同図に仮
想線で示す如く上動させて複数枚の判定不良紙幣A…を
一括して返却処理すべく構成している。
上述の一時ストア部38の出口部には、前方に向けて傾
斜状に配設した第11ベルト44と、第12ベルト45とを対設
させて第6搬送経路46を形成している。
この第6搬送経路46の送り終端部と対向する位置に
は、前述の第2ベルト12上帯部に対設する第13ベルト47
を配設し、これら各ベルト12,47で、放出紙幣を出入口
1側へ搬送処理する第7搬送経路48を形成している。
また、この第7搬送経路48の送り終端部と、前述の受
板6中途部との間には第14ベルト49を配設している。
ところで、前述の第6ベルト20の下方には、送りロー
ラ50と第15ベルト51とを対設させた第8搬送経路52を設
け、この第8搬送経路52と後述する搬送経路とで入金紙
幣を各収納部53,54,55に、また出金エラー紙幣や不良紙
幣を不良回収部56に、さらに出入口1での取忘れ紙幣を
取忘れ回収部57にそれぞれ収納、回収すべく構成してい
る。
上述の送りローラ50の前方と、前述の第1ベルト11の
下方との間に第16ベルト58と第17ベルト59とを略一直線
状に配設し、上述の第16ベルト58の下部前後にそれぞれ
対設する第18ベルト60、第19ベルト61並びに上述の第17
ベルト59の下部に対設する第20ベルト62を設けて、各ベ
ルト58,60,58,61,59,62間にそれぞれ第9、第10、第11
搬送経路63,64,65を形成している。
そして上述の各ベルト60,61,62の下部前後にローラ66
…を対設し、第18ベルト60前端とローラ66との間に対向
するガイド67,68を設け、これら各ガイド67,68の下部に
第21ベルト69で駆動される対設ローラ70,70を配設し、
第9搬送経路63から搬送されてくる紙幣たとえば五千円
札を収納部53に収納処理すべく構成している。
また、第18ベルト60後端とローラ66との間に対向する
ガイド71,72を設け、これら各ガイド71,72の下部に対設
ローラ73,73を配設し、出金操作に対応して上述の収納
部53内の紙幣Aを第9搬送経路63に繰出すように構成し
ている。
同様に、第19ベルト61前端とローラ66との間に対向す
るガイド74,75を設け、これら各ガイド74,75の下部に第
22ベルト76で駆動される対設ローラ77,77を配設して、
第10搬送経路64から搬送されてくる紙幣たとえば千円札
を収納部54に収納処理すべく構成すると共に、第19ベル
ト61後端とローラ66との間に対向するガイド78,79を設
け、これら各ガイド78,79の下部に対設ローラ80,80を配
設し、出金操作に対応して上述の収納部54内の紙幣Aを
第10搬送経路64に繰出すように構成している。
さらに、第20ベルト62前端とローラ66との間に対向す
るガイド81,82を設け、これら各ガイド81,82の下部に第
23ベルト83で駆動される対設ローラ84,84を配設して、
第11搬送経路65から搬送されてくる紙幣たとえば一万円
札を収納部55に収納処理すべく構成すると共に、第20ベ
ルト62後端とローラ66との間に対向するガイド85,86を
設け、これら各ガイド85,86の下部に対設ローラ87,87を
配設し、出金操作に対応して上述の収納部55内の紙幣A
を第11搬送経路65に繰出すように構成している。
ここで、上述の各収納部53,54,55は、前後の側板88,8
8と、後側の側板88に沿って上下方向へ摺動する押圧板8
9と、繰出し側に配設され紙幣収納時に第1図の実線位
置に、紙幣繰出し時に同図の仮想線位置に操作される可
動板90とを備えている。
前述の第17ベルト59と、同ベルト59上方の第1ベルト
11の前端部には、これら両ベルト59,11に対設する第24
ベルト91を上下方向に向けて配設し、出金紙幣を第11搬
送経路65から第1搬送経路14に搬送処理する第12搬送経
路92を構成している。
ところで、前述の第8搬送経路52の下部には第15ベル
ト51の下端前部と対設するローラ93を設け、このローラ
93と上述の第15ベルト51との間に対向する前後一対のガ
イド94,94を配設して、これら各ガイド94,94の下部に第
25ベルト95で駆動される対設ローラ96,96を設け、該対
設ローラ96,96間の下部に前述の不良回収部56を配置し
て、出金エラー紙幣や不良紙幣をこの回収部56に回収処
理すべく構成している。
また上述の第25ベルト95は対設ローラ96から後方に向
けて略水平状に架設し、この第25ベルト95の下帯部後端
と対設するローラ97を設け、このローラ97と第25ベルト
95との間の回収方向に、逆L字状のガイド98により前述
の不良回収部56と区画形成した取忘れ回収部57を配置し
て、出入口1において利用客が取忘れた紙幣をこの回収
部57に回収処理すべく構成している。
さらに前述の第6ベルト20の下帯部20b下方と、第8
搬送経路52上方との間には振分け板99を配設して、第3
搬送経路21から搬送されてくる紙幣Aを矢印d方向と矢
印l方向とに振分けるように構成しているが、この振分
け板99と同様の機能をもった別の振分け板(図示せず)
を紙幣搬送のそれぞれの分岐部分に配設している。
そして、上述の各振分け板の切換え作用により、入金
紙幣Aを各搬送経路14,18,21,23を矢印a,b,c,d,e,f方向
に搬送して一旦プール部24に搬送すべく構成している。
また裏返しになった紙幣Aを表裏反転機構31により表
裏反転して一旦プール部24に搬送処理すべく構成してい
る。
さらに上述の一旦プール部24の紙幣を各搬送経路23,3
7,46,18,21,52,63,64,65を矢印h,j,k,c,l,m方向に搬送
して収納部53,54,55に金種別に収納すべく構成してい
る。
さらにまた入金時、鑑別部13で判定不良となった紙幣
Aを各搬送経路18,21,23,37を矢印c,d,e,h,n方向に搬送
して一時ストア部38にストアすべく構成すると共に、こ
の判定不良一時ストア部38の判定不良紙幣を入金処理終
了時点において各搬送経路46,48を矢印j,p方向に搬送し
て出入口1に返却処理すべく構成している。
一方、出金時には、各収納部53,54,55の紙幣を、各搬
送経路63,64,65,92,14,18,21,23,37,46,48を矢印q,b,c,
d,e,h,j,p方向に搬送して出入口1に出金放出すべく構
成している。
また出金時にエラーとなった出金エラー紙幣は、各搬
送経路18,21,52を矢印c,l,r,s方向に搬送して不良回収
部56に回収処理すべく構成している。
さらに出金後、利用客が取忘れた出入口1の取忘れ紙
幣は、各搬送経路14,18,21,52を矢印a,b,c,l,r,t方向に
搬送して取忘れ回収部57に回収処理すべく構成してい
る。
しかも、上述の第1、第2、第3、第8、第9、第1
0、第11および第12の各搬送経路14,18,21,52,63,64,65,
92により、読取異常時の異常紙幣Aを鑑別部13に再搬送
する閉ループ状の再読取りルート搬送手段100を構成
し、この搬送手段100で上述の異常紙幣Aを第1図の矢
印c,l,m,q,b,c方向へ再搬送すべく構成している。
第2図は要部の概略構成を示す機構図である。また、
第3図はその側面視図である。
上述の鑑別部13は紙幣のパターンを検出する光学的パ
ターン検知器としてのイメージセンサ13aを備えてい
る。このイメージセンサ13aは光透過型であってもよい
し反射型であってもよいが、この実施例では透過型のも
のについて説明する。
第2図は、第3図において、イメージセンサ13aは、
複数個(n個)の光電変換素子を1列に配列した構成と
なっている。
このイメージセンサ13aは紙幣Aの搬送方向Cと直交
する方向、すなわち搬送経路14,18の幅方向に沿って配
置される。搬送経路14,18を挟んでイメージセンサ13aと
対向するように光源13bが配置される。イメージセンサ1
3aは光源13bからの光を受光して読取信号を出力する。
なお、イメージセンサ13aは搬送経路14,18の幅方向全
域を読取り可能なようにその長さが搬送経路14,18の幅
よりも長く形成されている。
搬送ベルト11,12によって搬送経路14上を搬送されて
きた紙幣Aはイメージセンサ13aと光源13bとの間に位置
したときイメージセンサ13aによってその印刷パターン
が読取られる。さらに、搬送ベルト16,17によって後段
へと搬送される。
なお、搬送ベルト12を回動させるための回動軸にはパ
ルスエンコーダ101が連結される。このパルスエンコー
ダ101は、搬送ベルト12の回動速度、すなわち、紙幣A
の搬送速度に応じた周期のパスルを発生する。このパル
スはイメージセンサ13aの読取動作を制御するためのタ
イミング信号として用いられる。
第4図は鑑別装置の電気回路部分を示す概略ブロック
図である。
図において、イメージセンサ13aの出力は増幅器102に
与えられて増幅される。
増幅器102の出力はA/D変換器103に与えられてディジ
タル信号に変換されると共に、比較器104に与えられ
る。
比較器104には、一定のしきい値電圧V0が与えられて
おり、比較器104はこのしきい値電圧V0で増幅器102の出
力を弁別する。
比較器104の出力はフリップフロップ105および106に
与えられる。
フリップフロップ105は比較器104の出力の立上がり応
答してセットされる構成となっており、逆にフリップフ
ロップ106は比較器104の出力の立下がりに応答したセッ
トされる構成となっている。
フリップフロップ105および106のセット出力は、それ
ぞれ、ラッチ指令信号として第1カウンタ107および第
2カウンタ108に与えられる。
また、第1カウンタ107および第2カウンタ108にはパ
ルスエンコーダ101の出力パルスが与えられる。
また、パルスエンコーダ101の出力パルスはフリップ
フロップ109に与えられる。
フリップフロップ109はパルスエンコーダ101の出力パ
ルスの立上がりに同期してセットされる構成となってい
る。
そして、フリップフロップ109のセット出力はANDゲー
ト110の一方入力に与えられる。
ANDゲート110の他方入力には、発振器111の出力パル
スが与えられる。
ANDゲート110の出力は、リングカウンタタ112に与え
られると共に、イメージセンサ13aおよびA/D変換器103
に与えられる。
リングカウンタ112はn個のパルスを計数したときに
その計数値が0に戻る。
そして、リングカウンタ112のキャリ信号はリセット
信号としてフリップフロップ109に与えられる。
またリングカウンタ112の計数出力は一致回路114に与
えられる。
また、一致回路113および114には、それぞれ第1カウ
ンタ107および第2カウンタ108の計数出力が与えられ
る。
一致回路113は読取トラック設定回路115の設定出力と
第1カウンタ107の計数出力とが一致したことを検出す
るための回路であり、両出力の一致を検出すると、一致
検出出力を導出する。
一方、一致回路114は、読取トラック設定回路115の設
定出力と第2カウンタ108の計数出力との一致を検出す
るための回路であり、両出力の一致を検出すると一致検
出出力を導出する。
一致回路113および114から導出される一致検出出力
は、パターン読取り指令信号として読取回路116に与え
られる。
読取回路116には、A/D変換器103の出力が与えられて
おり、一致回路113および114からの一致検出出力に応答
してA/D変換器103の出力を読取る。
読取回路116によって読取られたパターン情報は、紙
幣の真偽鑑別処理や金種判別処理などに用いられる。
第5図は上述の実施例の読取動作を示す概念図であ
る。第6図は第4図に示す鑑別装置の各部の信号の波形
図である。
以下、これら第5図および第6図を参照してパターン
読取り動作を説明する。
まず、パルスエンコーダ101からは第6図(イ)に示
すようなパルス出力される。このパルスの立上がりに応
答してフリップフロップ109がセットされ、その出力が
ハイレベルとなる。
そのため、ANDゲート110が開成され、発振器111の出
力パルスがリングカウンタ112に与えられる。
リングカウンタ112はこのパルスの数を計数し、所定
個数(n個)のパルスを計数したところでキャリ信号を
導出し、その計数値が0に戻る。
このキャリ信号はフリップフロップ109に与えられて
フリップフロップ109にリセットさせる。
そのため、ANDゲート110は閉成される。したがって、
ANDゲート110からは、パルスエンコーダ101の1パルス
ごとにn個のパルス出力される。(第6図(ロ),
(ニ)参照)。
ANDゲート110の出力はイメージセンサ13aおよびA/D変
換器103に与えられる。
イメージセンサ13aはn個の光電変換素子が1列に配
列されて構成されており、ANDゲート110からのn個のパ
ルスをクロックパルスとして各光電変換素子を走査す
る。
すなわち、イメージセンサ13aはANDゲート110からn
個のパルスで1ラインのパターン情報を出力する。
したがって、イメージセンサ13aはパルスエンコーダ1
01の出力の1パルスごとに1ラインのパターン情報を出
力する。
第5図において、y1,y2・・・ymはイメージセンサ13
aの読取ラインを示しており、また、X1,X2…Xnは各光
電変換素子に対応するドットラインを示している。
そして、これら読取ラインとドットラインの交点がイ
メージセンサ13aによって読取られる読取ポイントとな
る。
なお、この実施例では、黒丸で示した読取ポイントZ
a1,Za2・・・およびZb1,Zb2・・・におけるパターン情
報をサンプリングして真偽鑑別処理などに用いる。
すなわち、紙幣Aの特定直線上に位置する読取ポイン
トのみがパターン情報として採用される。
次に、上記読取ポイントをサンプリングするための動
作を説明する。
今、イメージセンサ13aの読取ラインがy1であるとす
ると、比較器104は一定のしきい値V0で増幅器102の出力
(第6図(ホ)参照)を弁別する。
したがって、比較器104の出力は第6図(ヘ)に示す
ような波形となる。
フリップフロップ105は比較器104の出力の立上がりに
応答してセットされ、フリップフロップ106は比較器104
の出力の立下がりに応答してセットされる。
すなわち、フリップフロップ105は紙幣Aの読取信号
の始端でセットされ、フリップフロップ106は紙幣Aの
読取信号の終端でセットされる。
第1カウンタ107はフリップフロップ105のセットに応
答して読取トラック設定回路115設定値をラッチする。
すなわち、第1カウンタ107には、第5図に示すドッ
トラインX1,X2〜Xn間で紙幣Aの特定のドットラインta
に対応する設定値が初期設定される。
第1カウンタ107にラッチされた設定値は一致回路113
に与えられる。
一致回路113は一致検出出力(第6図(ト)参照)を
導出し、読取回路116に与える。読取回路116はこの一致
検出出力に応答して、A/D変換器103からそのとき出力さ
れているパターン情報を読取る。
このとき、イメージセンサ13aは読取ラインy1を読取
っているため、読取回路116によって読取られるパター
ン情報は読取ポイントZa1のパターン情報となる。
一方、第2カウンタ108はフリップフロップ106のセッ
トに応答して読取トラック設定回路115の設定値をラッ
チする。
すなわち、第2カウンタ108には、紙幣Aの特定ドッ
トラインtbに対応する計数値が初期設定される。
第2カウンタ108にラッチされた計数値は一致回路114
に与えられる。
一致回路114は一致検出出力(第6図(チ)参照)を
導出し、読取回路116に与える。
読取回路116はこの一致検出出力に応答して、A/D変換
器103からそのとき出力されているパターン情報を読取
る。
このとき読取回路116によって読取られるパターン情
報は、第5図に示す読取ポイントZb1のパターン情報と
なる。
以下、各読取りラインy2…ym毎にドットラインta上お
よびドットラインtb上の読取りポイントZa2,Za3…、
Zb2,Zb3…が順次読取回路116によって読取られる。
読取トラック設定回路115の設定値を変更するCPU117
からの指令により、同回路115の設定値が再読設定値に
指令変更されると、ドットラインは第1の設定読取りト
ラックとしてのドットラインta,tbから第2の設定読取
りトラックとしてのドットラインta′,tb′に変更処理
される。
ここで、上述のCPU117はROM118に格納されたプログラ
ムに沿って、読取トラック設定回路115、読取回路116等
を駆動制御し、またRAM119は第1および第2の設定読取
りトラック位置およびトラック変更幅などの必要なデー
タを記憶する。
このように構成した紙幣鑑別装置の動作を、第7図の
フローチャートを参照して説明する。
鑑別部13による鑑別開始に基づいて、CPU117が読取回
路116出力によって第1のドットラインta,tb上のパタ
ーン情報を判別し、第1ステップ121で、紙幣Aの形状
の可否判断をし、紙幣形状が不可の場合には、第2ステ
ップ122で判定不良紙幣を前述の一時ストア部38へ搬送
処理する。
つまり判定不良紙幣を第1図の矢印c,d,e,h方向へ搬
送して判定不良一時ストア部38へ搬送処理する。
上述の第1ステップ121で、CPU117が形状可と判定し
た際には次の第3ステップ123に移行し、この第3ステ
ップ123で読取正常の有無が判定される。
上述の第3ステップ123で、CPU117が読取正常である
と判定した場合には、次の第4ステップ124で、この正
常紙幣を第1図の矢印c,d,e,f方向または矢印c,d,e,f,
g,f方向に搬送処理して、同紙幣を一旦プール部24に一
旦プールする。
上述の第3ステップ123で、CPU117が読取異常である
と判定した場合には、次の第5ステップ125に移行し、
この第5ステップ125で、CPU117は損券レベルか否かを
判定する。
この第5ステップ125で、CPU117が単なる用紙等の損
券レベルでないことを判定した際には、このような用紙
等を前述の第2ステップ122で判定不良一時ストア部38
へ搬送処理する。
上述の第5ステップ125で、CPU117が一部に汚れ等が
付着した損券レベルつまり異常紙幣であると判定した際
には、次の第6ステップ126に移行する。
この第6ステップ126で、CPU117は再読取りルート搬
送手段100を駆動制御し、この手段100で上述の異常紙幣
を第1図の矢印c,l,m,q,b,c方向へ再搬送する。
次に、第7ステップ127で、CPU117は第4図の読取ト
ラック設定回路115を制御し、この回路115による設定読
取りトラックを第1のトラックから第2のトラックに変
更処理する。
このため、再搬送時においては、第1回目の読取りド
ットラインta,tbとは別のドットラインta′,tb′での
読取りが行われる。
次に第8ステップ128で、CPU117はドットライン
ta′,tb′上でのパターン情報の読取りが正常であるか
否かを判定し、正常の時には前述の第4ステップ124
に、また異常の時には前述の第2ステップ122にそれぞ
れ移行する。
以上要するに、上述の読取回路116による第1回目の
読取り時に、正常に読取ることができなかった異常紙幣
を、CPU117の判定出力に基づいて、再読取りルート搬送
手段100でイメージセンサ13a配設部に再搬送し、読取ト
ラック設定回路115で第2回目の読取りトラックを第1
の設定読取トラック(第5図のta,tb参照)から第2の
設定読取りトラック(第5図のta′,tb′参照)に変更
処理して再読取りを行なうことができる。
この結果、紙幣の読取り率の大幅な向上を図ることが
できると共に、例えば、部分的に汚れたり或いは部分的
に破損した程度の本来正常な紙幣の返却を防止すること
ができる効果がある。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、 この発明の読取りトラック変更回路手段は、実施例の
読取トラック設定回路115に対応し、 以下同様に、 制御手段は、CPU117に対応するも、 この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるも
のではなく、設定読取りトラックは上記実施例では2ト
ラック設定した場合を例示したが、合計3トラック以上
設けてもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、 第1図は鑑別装置を備えた紙幣処理機の内部概略側面
図、 第2図は鑑別部の機構を示す平面図、 第3図は鑑別部の側面図、 第4図は鑑別装置の制御回路ブロック図、 第5図はパターン情報の読取り動作を示す概念図、 第6図は鑑別装置の各部の信号波形図、 第7図は鑑別処理のフローチャートである。 13a……イメージセンサ 100……再読取りのルート搬送手段 115……読取トラック設定回路 116……読取回路 117……CPU A……紙幣 ta,tb……第1の設定読取りトラック ta′,tb′……第2の設定読取りトラック

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イメージセンサの出力を走査して紙葉類の
    端部より所定長の位置に設定された読取りトラックのパ
    ターン情報を読取回路で読取って紙葉類を鑑別すると共
    に、鑑別異常の判定時には当該紙葉類をイメージセンサ
    に回帰搬送して再鑑別する紙葉類の鑑別装置であって、 前記読取りトラックをそれぞれ位置が異なる複数のトラ
    ックに設定し、前記イメージセンサの後段に介装し、前
    記読取りトラックを変更する読取りトラック変更回路手
    段と、 前記読取回路により鑑別異常と判定された当該紙葉類を
    イメージセンサに回帰搬送して再鑑別するとき、読取り
    トラックを変更すべく前記トラック変更回路手段を駆動
    制御する制御手段とを備えた 紙葉類の鑑別装置。
JP23823285A 1985-10-24 1985-10-24 紙葉類の鑑別装置 Expired - Lifetime JP2503954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23823285A JP2503954B2 (ja) 1985-10-24 1985-10-24 紙葉類の鑑別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23823285A JP2503954B2 (ja) 1985-10-24 1985-10-24 紙葉類の鑑別装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6298489A JPS6298489A (ja) 1987-05-07
JP2503954B2 true JP2503954B2 (ja) 1996-06-05

Family

ID=17027111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23823285A Expired - Lifetime JP2503954B2 (ja) 1985-10-24 1985-10-24 紙葉類の鑑別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2503954B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5886685A (ja) * 1981-11-18 1983-05-24 沖電気工業株式会社 循環式入出金装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6298489A (ja) 1987-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI403983B (zh) Paper processing apparatus and method
TWI434232B (zh) Control method and control program of paper type agglomeration device
US3932272A (en) Scan system
JPH06325240A (ja) バーコードセンサ付紙幣鑑別装置
US3938663A (en) Circuit for sorting currency
JP2503954B2 (ja) 紙葉類の鑑別装置
JPH01256435A (ja) 現金自動取扱装置
JPH08194861A (ja) 紙幣入出金装置
JP2520891Y2 (ja) 硬貨収納繰出装置
JP2503993B2 (ja) 紙葉類の処理装置
JP3594352B2 (ja) 紙葉類取扱装置
JPH0581507A (ja) 紙幣自動支払い装置
JPS6365995B2 (ja)
JPH05324982A (ja) 紙幣処理装置
JPH0682407B2 (ja) 現金自動預払装置
JP2763192B2 (ja) 紙幣入出金装置の紙幣集積方法
JPH10222728A (ja) 現金自動取扱装置
JPH08194859A (ja) 現金自動取扱装置
JPH04446Y2 (ja)
JP2577808B2 (ja) 紙幣自動入出金装置
JPS6282493A (ja) 入金集計機
JPS6356794A (ja) 貨幣処理装置の取忘れ貨幣回収装置
JPH11139620A (ja) 紙質判定装置
JPH10154255A (ja) 現金自動取引装置の運用方法
JPH06266926A (ja) 紙幣入出金機