JPH08194861A - 紙幣入出金装置 - Google Patents

紙幣入出金装置

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Publication number
JPH08194861A
JPH08194861A JP7243486A JP24348695A JPH08194861A JP H08194861 A JPH08194861 A JP H08194861A JP 7243486 A JP7243486 A JP 7243486A JP 24348695 A JP24348695 A JP 24348695A JP H08194861 A JPH08194861 A JP H08194861A
Authority
JP
Japan
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banknote
bill
banknotes
customer
deposit
Prior art date
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Application number
JP7243486A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Sato
義則 佐藤
Hisahiro Yamada
尚浩 山田
Isao Miyaie
勲 宮家
Takahiro Otomo
孝弘 大友
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の紙幣入出金装置は、紙幣の搬送方向を
揃えるために搬送路が多く、装置の小型化が困難で、コ
ストの削減も困難であった。 【解決手段】 接客口2から鑑別部4を経て金種別カセ
ット8a〜8cに到る搬送路5において、接客口2と鑑
別部4との間で一括カセット14からの搬送路を合流さ
せる。そして、この搬送路5を駆動する搬送モータ20
a〜20cは、正逆両方向に回転可能で、紙幣の搬送方
向を、接客口2から金種別カセット8a〜8cに向かう
方向と、金種別カセット8a〜8cに向かう方向に切り
換えることができるようになっており、鑑別部4も、通
過する紙幣の搬送方向に関わらず、鑑別を可能としてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関等で用い
られる現金自動取扱装置に搭載される紙幣入出金装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は従来の紙幣入出金装置の内部構
造を表す側面図である。130は紙幣入出金装置で、こ
の紙幣入出金装置130の上部前面側に顧客が紙幣を出
し入れするための接客口131が設けられている。13
2は紙幣の真偽,正損,表裏,2枚以上の重なり(重
走)および斜行等を鑑別および検知するために設けられ
た鑑別部である。
【0003】133は接客口131に送り込む紙幣の表
裏を取り揃える表裏取り揃え機構である。134,13
5,136は出金に用いる紙幣を収納しておくととも
に、入金された紙幣の内、出金に再利用できる紙幣を収
納する金種別カセットである。140は金種別カセット
134,135,136の上部側に設けられ、入金,補
充,装填時の各金種別カセット134,135,136
への紙幣の収納、出金取引時の金種別カセット134,
135,136からの紙幣の繰り出しを行う入出金ユニ
ットである。
【0004】141,142,143は入出金ユニット
140に設けられる紙幣分離機構部で、出金取引時,回
収時には、この紙幣分離機構部141,142,143
により紙幣を金種別カセット134,135,136か
ら繰り出す。150,151,152は入出金ユニット
140に設けられる紙幣集積機構部で、入金取引時,装
填,補充時には、この紙幣集積機構部150,151,
152により金種別カセット134,135,136に
紙幣を収納する。
【0005】153は入出金ユニット140内で紙幣を
搬送する搬送路で、出金取引時,回収時に紙幣分離機構
部141,142,143により繰り出された紙幣はこ
の搬送路153を搬送されて鑑別部132に送り込まれ
る。また、入金取引時,装填,補充時に紙幣集積機構部
150,151,152により金種別カセット134,
135,136に送り込まれる紙幣もこの搬送路153
を搬送されてくる。
【0006】154は一括カセットで、各金種別カセッ
ト134,135,136に紙幣を装填,補充するため
に複数金種の紙幣を一括して収納している。156は一
括カセット154から紙幣を繰り出す一括紙幣分離機構
部である。157は各金種別カセット134,135,
136に対応する紙幣分離機構部141,142,14
3から鑑別部132を経て表裏取り揃え機構133,接
客口131に至る出金取引時の紙幣の搬送経路、158
は一括カセット154の一括分離機構部156から鑑別
部132を経て各金種別カセット134,135,13
6に対応する紙幣集積機構部150,151,152に
至る装填,補充時の紙幣の搬送経路、160は接客口1
31から鑑別部132に到る紙幣の搬送経路で、これら
搬送経路157と158は鑑別部132を通る搬送路1
59と入出金ユニット140の搬送路153とを共用し
ているが、補充,装填紙幣を鑑別部132に送り込むた
めの搬送路161と、出金,回収紙幣を鑑別部132に
送り込むための搬送路162は独立して必要で、また、
入出金ユニット140に出入りする紙幣の搬送路も、独
立して必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の紙幣入
出金装置では、鑑別部における紙幣の搬送方向を揃える
ため、一括カセットからの補充,回収紙幣を鑑別部に送
り込むための搬送路と、金種別カセットからの出金,回
収紙幣を鑑別部に送り込むための搬送路は独立して必要
で、また、入出金ユニットに出入りする紙幣の搬送路
も、独立して必要であり、搬送路が多く必要となって、
装置の大型化およびコスト増加という問題がある。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、搬送路を減らすことで、小型
化,低コスト化が実現可能な紙幣入出金装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、顧客に出金する紙幣および顧客が入金し
た紙幣で出金用に再利用できる紙幣を出し入れ可能に収
納する少なくも1つの紙幣収納部と、前記紙幣収納部に
補充する紙幣を収納するとともに該紙幣収納部から回収
した紙幣を収納する一括収納部と、顧客に対して出金紙
幣および返却紙幣を一括して渡すとともに、顧客が一括
して入金紙幣を投入する接客口と、接客口と紙幣収納部
との間で紙幣を搬送するとともに、一括収納部と紙幣収
納部との間で紙幣を搬送する搬送路と、紙幣が出金に適
するものか否か、入金に適するものか否かを鑑別する鑑
別部とを備えた紙幣入出金装置において、前記搬送路
は、接客口から鑑別部を経て紙幣収納部を結んでいると
ともに、一括収納部からの搬送路が接客口から鑑別部ま
での間の搬送路に合流しており、接客口,一括収納部か
ら紙幣収納部へ、あるいは紙幣収納部から接客口,一括
収納部へ正逆両方向に紙幣が搬送可能となるように該搬
送路を駆動する駆動機構を備え、前記鑑別部は、搬送路
を紙幣収納部から接客口,一括収納部方向へ搬送される
紙幣と接客口,一括収納部から紙幣収納部方向へ搬送さ
れる紙幣の両方を鑑別可能としたものである。
【0010】また、前記搬送路をどのような紙幣がどの
ように搬送されているかを検出する走行監視センサを、
該搬送路に少なくとも1つ設けるとともに、接客口から
収納部方向へ紙幣を搬送する入金取引時に、搬送されて
いる紙幣が前記鑑別部あるいは走行監視センサで異常走
行紙幣あるいは異常紙幣と判別されると、前記駆動機構
を逆転させ、紙幣の搬送方向を収納部から接客口方向へ
切り換えて、異常走行紙幣あるいは異常紙幣を接客口へ
戻す制御部を備えたものである。
【0011】そして、前記制御部は、接客口に紙幣を戻
した後、駆動機構を制御して、紙幣の搬送方向を接客口
から収納部方向へ切り換えて、入金取引を続行させる
か、接客口に戻した紙幣を顧客に返却するか、顧客に情
報を伝達するための表示に紙幣の再投入を促す表示を行
うものである。なお、前記制御部は、紙幣を接客口へ戻
す時の搬送速度が低速となるように前記駆動機構を制御
するとよい。
【0012】上述した構成を有する本発明は、入金取引
時には、紙幣の搬送方向を接客口から紙幣収納部方向と
して、接客口に投入された紙幣を鑑別部に送り込み、鑑
別の結果、入金に適するものであれば、紙幣収納部に収
納する。ここで、紙幣が異常走行紙幣あるいは異常紙幣
であると鑑別されると、紙幣の搬送方向を逆転させ、こ
の異常走行紙幣あるいは異常紙幣であると鑑別された紙
幣を接客口に戻す。
【0013】出金取引時には、紙幣の搬送方向を紙幣収
納部から接客口方向として、紙幣収納部から紙幣を鑑別
部に送り込み、鑑別の結果、出金に適するものであれ
ば、接客口に送り込んで顧客に放出する。補充時には、
紙幣の搬送方向を接客口から紙幣収納部方向として、一
括収納部の紙幣を鑑別部に送り込み、鑑別の結果、出金
に使えるものであれば、紙幣収納部に収納する。
【0014】回収時には、紙幣の搬送方向を紙幣収納部
から接客口方向として、紙幣収納部から紙幣を鑑別部に
送り込み、さらに一括収納部に収納する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態の一例
を示す紙幣入出金装置の側面図で、ここでは紙幣入出金
装置の内部構造を示している。図において、1は紙幣入
出金装置、2は紙幣入出金装置1の正面側(顧客に対向
する側)に設けられ、入金取引時に外部から顧客が入金
紙幣を一括して投入したり、入金取引時に入金に適さな
い紙幣や出金取引時に出金紙幣を装置内から顧客に対し
て一括して放出する接客口で、外部より入金される紙幣
や装置内から放出される紙幣を一括して保持できるよう
になっており、図示しない紙幣の案内,保持を行うため
のガイド等により構成されている。2aは前記接客口2
の上方に開閉可能に設けられたシャッタで、このシャッ
タ2aを閉じた状態にあっては、外部と紙幣入出金装置
1内が遮断されるとともに、シャッタ2aを開いた状態
にあっては、接客口2に紙幣を投入したり、接客口2か
ら紙幣を受け取ることができるようになっている。
【0016】ここで、接客口2は、図示しない機構によ
り回転体構造となっており、シャッタ2aを開いて顧客
への入金,出金紙幣の受渡しを行うための顧客ポジショ
ン(図1において実線表示)、シャッタ2aを閉じて入
金紙幣を1枚ずつ分離し、装置内へ送りだすとともに、
装置内からの紙幣を1枚ずつ接客口2へ集積する分離・
集積ポジション(図1において点線表示)に停止するよ
うになっている。
【0017】3は前記接客口2で保持している紙幣を1
枚ずつ分離して装置内に取り込むとともに、装置内から
の紙幣を接客口2へ放出する分離集積機構部で、この分
離集積機構部3は、紙幣を搬送する複数のローラと、こ
のローラを正逆両方向に回転可能として、紙幣の取り込
み,放出を行う図示しない駆動機構等から構成され、分
離集積機構部3を構成するローラがCW方向に回転する
ように制御されると、接客口2の紙幣が取り込まれ、C
CW方向に回転するように制御されると、接客口2に紙
幣が放出される。
【0018】4は鑑別部で、接客口2から後述する金種
別カセットとの間を結ぶ搬送路5を搬送される紙幣の真
偽,正損,表裏,重送(2枚以上の重なり),連鎖(連
続する紙幣の異常接近)および斜行等を検出する。ここ
で、この鑑別部4においては、通過する紙幣の搬送方向
に係わらず鑑別が可能となっており、接客口2から金種
別カセット方向に搬送される紙幣と、金種別カセットか
ら接客口2方向に搬送される両方の紙幣の鑑別が行える
ようになっている。
【0019】6は表裏反転機構部で、接客口2に放出さ
れる出金紙幣の向きを1方向(ここでは表向き)に揃え
るために、出金取引時に前記鑑別部4で裏向きと鑑別さ
れた紙幣の向きを、スイッチバックして反転するように
なっている。7は出金紙幣の搬送経路を前記表裏反転機
構部6を経由させるか直接接客口2に送り込むかを切り
換えるブレードで、前記鑑別部4で裏向きと鑑別された
出金紙幣が、このブレード7の切り換えにより表裏反転
機構部6へ搬送されるようになっている。
【0020】8a,8b,8cは紙幣を繰り出し,収納
可能となるようにステージ36,37,38上に紙幣を
集積する金種別カセットで、ここでは8aを千円券用カ
セット、8b,8cを万円券用カセットとしている。な
おステージ36,37,38は、モータ等から構成され
る駆動機構により上下動を行うようになっており、該ス
テージ36,37,38上に集積している紙幣の最上部
の位置が制御される。
【0021】9a,9b,9cは前記金種別カセット8
a〜8cの上方に設けられた入出金ユニット、10a,
10b,10cはこの入出金ユニット9a〜9c内で金
種別カセット8a〜8cの直上に開閉可能に設けられ、
閉じた状態にあっては金種別カセット8a〜8cの上方
を塞いで紙幣を一時保留可能とし、開いた状態にあって
は金種別カセット8a〜8cの上方を開放して紙幣の収
納,繰り出しを可能とする一時保留板である。
【0022】11a,11b,11cは入出金ユニット
9a,9b,9cにそれぞれ設けられた分離集積機構部
であり、紙幣を搬送する複数のローラと、このローラを
正逆両方向に回転可能とする駆動機構等から構成され、
金種別カセット8a〜8cの紙幣を1枚ずつ分離し搬送
路へ繰り出すとともに、一時保留板10a〜10c上に
搬送路からの紙幣を送り込むようになっており、分離集
積機構部11a〜11cを構成するローラがCW方向に
回転するように制御されると、金種別カセット8a〜8
b内の紙幣あるいは一時保留板10a〜10b上に集積
している紙幣が繰り出され、CCW方向に回転するよう
に制御されると、金種別カセット8a〜8b内あるいは
一時保留板10a〜10c上に紙幣が集積される。
【0023】ここで、前記入出金ユニット9a〜9c
は、閉じた状態の一時保留板10a〜10c上に、分離
集積機構部11a〜11cにより一時的に紙幣を集積
し、一時保留板10a〜10cを開放して該一時保留板
10a〜10c上の紙幣を金種別カセット8a〜8cに
収納する機能を備えている。13a,13b,13cは
紙幣の搬送方向を切り換えるブレードで、前記鑑別部4
での鑑別結果にもとづいて、紙幣を金種別に振り分け
て、所望の金種別カセット8a〜8cに紙幣を送り込
む。
【0024】48a,49a,50aは金種別カセット
8a〜8c内の紙幣のエンド検知器、48b,49b,
50bはニアエンド検知器、48c,49c,50cは
フル検知器であり、これら各検知器は、それぞれ1対の
受発光素子よりなる光学検知器であり、各金種別カセッ
ト8a〜8c内のステージ36,37,38の位置を検
出することで、紙幣量を管理可能としている。
【0025】14は装置背面側に設けられた一括カセッ
トで、複数金種の紙幣を一括して収納しておき、必要に
応じて金種別カセット8a〜8cに補充を行ったり、金
種別カセット8a〜8cから回収した紙幣を収納する機
能を備えており、この一括カセット14からの搬送路
は、接客口2と鑑別部4との間で搬送路5と合流させて
ある。
【0026】図2は上述した一括カセットの構成および
動作を表す側面図で、図2(a)は紙幣補充時、図2
(b)は紙幣回収時の状態を表している。60は一括カ
セット14の上部を割り当てて補充紙幣あるいは回収紙
幣を収納する補充回収紙幣収納部、61は紙幣補充時に
補充用の紙幣を集積収納するステージ、62は紙幣回収
時に回収紙幣を集積収納する仕切り板である。
【0027】前記ステージ61は、図示しないモータ等
から構成される駆動機構により上下動可能で、紙幣回収
動作時には、図2(b)に表されるように、E,F,
G,H,Iの5つのポジションをとることができる。な
お、図示しないが、上記5つのポジションを検出するた
めに光学系の検出手段が設けられている。63は回収紙
幣をクランプするクランプレバで、このクランプレバ6
3は、図2(b)に表されるように、A,B,C,Dの
4つのポジションに図示しないモータ等から構成される
駆動機構により回転上下動する。なお、図示しないが、
上記4つのポジションを検出するために光学系の検出手
段が設けられている。
【0028】64は紙幣回収時に仕切り板62上に紙幣
を送り込む回収紙幣集積機構部である。65は紙幣補充
時に前記ステージ61上に集積している紙幣を上側から
1枚ずつ取り出す補充紙幣分離機構部である。66は補
充動作時に重送または斜行していると鑑別された補充リ
ジェクト紙幣を収納する補充リジェクト紙幣収納部、6
7は補充リジェクト紙幣収納部66へ紙幣を送り込む補
充リジェクト紙幣集積機構部である。
【0029】25aは補充回収紙幣収納部60のエンド
検知器、25bはニアエンド検知器、25cはフル検知
器、25dは補充リジェクト紙幣収納部66のフル検知
器であり、これら各検知器は、1対の受発光素子より構
成される。図1に戻り、15はリジェクトカセットで、
出金取引時に顧客の取り忘れた紙幣を収納する収納部1
5aと、入金取引時に入金可能だが出金用として再利用
不可と鑑別された循環対象外紙幣と、出金取引時に出金
不可と鑑別された出金リジェクト紙幣を収納する収納部
15bとを備え、これら収納部に紙幣を送り込む集積機
構部15c,15dを備えている。31は収納部15a
のフル検知器、32は収納部15bのフル検知器で、こ
れら各検知器は、1対の受発光素子より構成される。
【0030】16は紙幣入出金装置1の背面側に開閉可
能に設けられた扉で、この扉16を開放することで、前
記一括カセット14は紙幣入出金装置1に対して着脱可
能となる。なお、リジェクトカセット15は、扉16を
開けることなく、着脱が可能となっている。17は入金
取引時に前記鑑別部4で真券と鑑別されなかった紙幣や
重送,連鎖および規定以上斜行していると鑑別された紙
幣(以下、入金リジェクト紙幣と総称する)を一時的に
収納する入金リジェクトプール部、18は紙幣を搬送す
る複数のローラと、このローラを正逆両方向に回転可能
とする駆動機構等から構成される分離集積機構部であ
り、入金リジェクトプール部17内の紙幣を1枚ずつ分
離して搬送路に送りだすとともに、搬送路から入金リジ
ェクト紙幣を入金リジェクトプール部17に送り込むよ
うになっており、分離集積機構部18を構成するローラ
がCW方向に回転するように制御されると、入金リジェ
クトプール部17に紙幣が集積され、CCW方向に回転
するように制御されると、入金リジェクトプール部17
から紙幣が繰り出される。
【0031】20a,20b,20cは前記搬送路5を
駆動する搬送モータで、この搬送モータ20a〜20c
で発生する駆動力が、搬送路5を構成するローラやベル
トに対して図示しない駆動力伝達機構を介して伝達さ
れ、搬送モータ20a〜20cを正逆両方向に回転可能
とすることで、搬送路5を搬送される紙幣の搬送方向を
切り換えることができる。
【0032】ここで、搬送モータ20aは、接客口3,
一括カセット14から鑑別部4を経て入金リジェクトプ
ール部17までの搬送路5a(実線で示す)を駆動し、
CW方向に回転することで、紙幣は接客口3から収納部
8a〜8cへ向かう方向へ搬送され、CCW方向に回転
することで、紙幣は収納部8a〜8cから接客口3へ向
かう方向へ搬送される。
【0033】また、搬送モータ20bは、入金リジェク
トプール部17から入出金ユニット9a〜9bまでの搬
送路5b(一点鎖線で示す)を駆動し、CW方向に回転
することで、紙幣は接客口3から収納部8a〜8cへ向
かう方向へ搬送され、CCW方向に回転することで、紙
幣は収納部8a〜8cから接客口3へ向かう方向へ搬送
される。
【0034】さらに、搬送モータ20cは、前記搬送路
5a,5bから分岐してリジェクトカセット15に到る
搬送路5c(点線で示す)を駆動し、CW方向に回転す
ることで、紙幣はリジェクトカセット15に向かう方向
に搬送される。21a〜21hは搬送路5を搬送される
紙幣の搬送方向を切り換えるブレードである。
【0035】22a〜22tは走行監視センサで、この
走行監視センサ22a〜22tは搬送路5を挟むように
所定の間隔を離して発光素子と受光素子とを対向配置し
たものを、紙幣の搬送方向の左右両側に設けたものであ
り、その光軸が搬送路5における紙幣の搬送経路を垂直
に横切っており、発光素子から発せられた光が受光素子
にどのように到達するかで、紙幣の走行状態が判別可能
となる。そして、走行監視センサ22a〜22tは、搬
送路5の各所に設けられ、搬送路5における紙幣の搬送
状態を細かく監視することができるようになっている。
【0036】図3は上述した本実施の形態の紙幣入出金
装置の制御ブロック図である。23は制御部で、この制
御部23が、上述した接客口2における紙幣の有無の判
別および接客口2の回転動作の制御、シャッタ2aの開
閉の制御、分離集積機構部3の駆動制御、鑑別部4の出
力を受けての紙幣の鑑別および鑑別結果に応じた各部の
制御、搬送モータ20a〜20cの駆動制御、入金リジ
ェクトプール部17における紙幣の有無、分離集積機構
部18の駆動制御、走行センサ22a〜22tの出力を
受けての紙幣の走行状態の鑑別、切り換えブレード7,
13a〜13c,21a〜21gの駆動制御、分離集積
機構部11a〜11cの駆動制御、一時保留板10a〜
10cの開閉の制御を行う。なお、23aはセンサ制御
部で、各走行センサからの信号を処理したり、制御部2
3との間でデータの送受を行うものである。
【0037】以上のような構成の紙幣入出金装置1が自
動取引装置に搭載され、入金取引や出金取引を行えるよ
うになっている。図4は自動取引装置の外観斜視図、図
5は自動取引装置の制御ブロック図である。70は顧客
により挿入されたカードの識別,入金/出金取引の内容
の書き込み,読み取り等の処理を行うカードリーダライ
タ部、71は顧客により挿入された通帳の識別,入金/
出金取引内容の印字等の処理を行う通帳記帳機部、72
は入金/出金金額や暗証番号を入力する操作キーや、金
額や操作案内用のイラストや文言を表示する表示部73
から構成される顧客操作部、74は行員が装填,補充,
回収等の処理を行うため、各取引に応じた項目およびデ
ータを入力する操作キーと、前記操作キーからの入力デ
ータおよび処理結果等を表示して、行員操作を誘導する
表示部より構成される内部操作部、75は以上の各装置
の動作制御および各種演算処理等を行う制御部である。
【0038】以下に、上述した本実施の形態の紙幣入出
金装置における入金取引,出金取引時の紙幣の流れにつ
いて説明する。図6は入金取引時の紙幣の流れを表す紙
幣入出金装置の側面図、図7は入金取引時の処理の流れ
を表すフローチャートであり、まず、入金取引について
説明する。
【0039】入金取引は、自動取引装置の顧客操作部7
2の操作キーに設けられている入金取引キーが顧客によ
り操作され、カードがカードリーダライタ70に、さら
には通帳が通帳記帳機71に挿入されると、自動取引装
置の制御部75とセンタとの間で通信が行われ、問題が
ないことが確認されると、自動取引装置の制御部75か
ら紙幣入出金装置1の制御部23に入金開始のコマンド
が送信される(SA1)。
【0040】紙幣入出金装置1の制御部23は、入金処
理開始のコマンドを受信すると、内部状態を入金モード
に切り換えて、接客口2を実線で表される顧客ポジショ
ンに回転させた後、シャッタ2aを開放して入金紙幣が
投入されるのを待つ。顧客が接客口2に紙幣を投入した
ことが確認されると、シャッタ2aを閉じ、接客口2を
1点鎖線で表される分離・集積ポジションに回転させ
る。
【0041】接客口2が分離・集積ポジションとなる
と、搬送モータ20a〜20cをCW方向に回転させて
搬送路5a〜5cを駆動するとともに(SA2)、分離
集積機構部3,18のローラをCW方向、分離集積機構
部11a〜11cのローラをCCW方向に回転させる
(SA3)。上述したように分離集積機構部3が駆動さ
れることで、接客口2に投入された紙幣は1枚ずつに分
離されるとともに、搬送モータ20a〜20cがCW方
向に回転するように駆動されているので、1枚ずつに分
離された紙幣は、まず、搬送路5aにより鑑別部4に搬
送される(SA4)。
【0042】鑑別部4では、搬送されてきた紙幣の真偽
鑑別を行う。ここで、紙幣の真偽鑑別とは、紙幣の金種
を判定し、さらに、紙幣の真偽を判定することである。
鑑別部4は、まず搬送されてきた紙幣の模様や図形に応
じた反射光や透過光等の光学的なパターンあるいは磁気
的なパターンを検出する。検出された光学的あるいは磁
気的なパターンのうち、すかしの位置のように金種によ
る差異が大きい部分についてあらかじめ設定した基準値
と比較する。これによって搬送されてきた紙幣の金種の
判定が行われる。次に、検出したパターン全てについ
て、金種毎にあらかじめ設定した基準値と比較する。こ
れによって、その類似度の大小あるいはその類似度と紙
幣の外形寸法の検出結果の組み合わせの大小により、紙
幣の真偽の判定が行われる。
【0043】なお、光学的なパターンを検出する場合
は、LEDやホトダイオード、ホトトランジスタ等が用
いられ、磁気パターンを検出する場合は磁気ヘッド等が
用いられる。図8は上述した鑑別部のブロック図であ
る。以下に、図8を用いて上述した鑑別処理を詳細に説
明する。
【0044】上述したLEDやホトダイオード、ホトト
ランジスタおよび磁気ヘッドといった検出手段401に
より検出された紙幣の光学的あるいは磁気的なパターン
は記憶手段402により一時記憶され、その記憶内容に
基づき金種判定手段403は上述した手順で紙幣の金種
を判定し、その判定結果を真偽判定手段404に出力す
る。
【0045】この真偽判定手段404は、前記金種判定
手段403から出力される金種の判定結果に応じ、基準
値選択手段406が金種毎にあらかじめパターンの上限
および下限が設定されている基準値記憶手段405−
1,405−2・・・405−nの中から該当する金種
の基準値を選択し、記憶してある基準値を比較手段40
7に出力する。
【0046】比較手段407は、この基準値と前記記憶
手段402の記憶結果とを比較し、その比較結果を比較
結果判定手段408に出力する。比較結果判定手段40
8は、この比較結果に基づき真偽判定を行う。図9は紙
幣の検出パターンと基準値の比較例を示すグラフであ
る。図9において、破線で示すU,Lは、前記基準値記
憶手段405−1,405−2・・・405−nに記憶
される上限基準値と下限基準値の一例である。また、実
線で示すPは、紙幣の検出パターンの一例である。ここ
で、上限基準値Uは真券の検出パターンより常に上にな
るようにあらかじめ設定されており、下限基準値Lは真
券の検出パターンより常に下になるようにあらかじめ設
定されている。
【0047】図8で説明した比較手段407は、記憶手
段402に記憶された検出パターンが前記上限基準値U
より小さくかつ前記下限基準値Lより大きいか否かを比
較し、この結果を比較結果判定手段408に出力する。
図9においては、e部で検出パターンPが下限基準値L
を下回っている。このような場合、比較結果判定手段4
08は、e部の大小により偽造紙幣か否かを判定する。
【0048】以上動作によって紙幣の真偽鑑別が行われ
る。また、鑑別部4では、紙幣の真偽鑑別と同時に走行
状態の鑑別も行う(SA5)。続いて鑑別部4では搬送
されてきた紙幣が偽券もしくは搬送異常紙幣といった入
金に適さない入金リジェクト紙幣であると鑑別される
と、ブレード21cにより紙幣の搬送経路が切り換えら
れて、この入金リジェクト紙幣はローラがCW方向に回
転するように駆動されている分離集積機構部18により
入金リジェクトプール部17に1枚ずつ集積される(S
A6)。
【0049】また、搬送されてきた紙幣が真券,5千円
券といった入金に適する紙幣と鑑別されると、ブレード
21cにより紙幣の搬送経路が切り換えられて、この紙
幣は搬送路5aから搬送路5bに送り込まれる。このと
き、入出金ユニット9a〜9cに設けられた一時保留板
10a〜10cは閉じており、搬送路5bに送り込まれ
た紙幣は、ローラがCCW方向に回転するように駆動さ
れている分離集積機構部11a〜11cにより一時保留
板10a〜10c上に集積される(SA7)。
【0050】ここで、鑑別部4で搬送される紙幣が千円
券の正券と鑑別された場合は、ブレード13aにより紙
幣の搬送経路を切り換えて、この紙幣を搬送路5bから
分離集積機構部11aにより千円券を収納する金種別カ
セット8a上の一時保留板10a上に集積させる。ま
た、鑑別部4で搬送される紙幣が万円券の正券と鑑別さ
れた場合は、ブレード13bにより紙幣の搬送経路を切
り換えて、この紙幣を搬送路5bから分離集積機構部1
1bにより万円券を収納する金種別カセット8b上の一
時保留板10b上に集積させる。
【0051】さらに、鑑別部4で搬送される紙幣が五千
円券と鑑別された場合は、ブレード13cにより紙幣の
搬送経路を切り換えて、この紙幣を搬送路5bから分離
集積機構部11cにより万円券を収納するもう一方の金
種別カセット8c上の一時保留板10c上に集積させ
る。なお、鑑別部4にて入金に適すると鑑別された紙幣
が走行監視センサ22hを通過したとき、および鑑別部
4にて入金に適さないと鑑別された入金リジェクト紙幣
が走行監視センサ22iを通過したときに、紙幣の計数
が行われている。
【0052】接客口2に投入された紙幣が全て繰り出さ
れ、紙幣が金種別カセット8a〜8c上の一時保留板1
0a〜10c上、さらには入金リジェクトプール部17
に集積された後(SA8)、入金リジェクトプール部1
7に入金リジェクト紙幣が集積されている場合は(SA
9)、この入金リジェクト紙幣を接客口2に戻す。ここ
で、図10は入金リジェクト紙幣返却時の紙幣の流れを
表す紙幣入出金装置の側面図である。
【0053】入金リジェクトプール部17に入金リジェ
クト紙幣が集積されている場合は、制御部23は搬送モ
ータ20aがCCW方向に回転するように駆動して、搬
送路5aにおける紙幣の搬送方向を鑑別部4から接客口
2へ向かう方向とするとともに(SA10)、ローラが
CCW方向に回転するように分離集積機構部3,18を
駆動する(SA11)。
【0054】これにより、入金リジェクトプール部17
内の紙幣は分離集積機構部18により一枚ずつに分離さ
れて搬送路5aに送り込まれ、搬送路5aを鑑別部4か
ら接客口2へ向かう方向に搬送されて、分離集積機構部
3により接客口2に1枚ずつ送り込まれて集積される
(SA12)。入金リジェクト紙幣が全て接客口2に集
積されると(SA13)、接客口2を顧客ポジションに
回転させ、シャッタ2aを開放して接客口2に戻した入
金リジェクト紙幣を顧客に返却する。もしくは、入金リ
ジェクト紙幣を接客口2に戻した後、搬送モータ20
a,20bがCW方向に回転するように駆動するととも
に、ローラがCW方向に回転するように分離集積機構部
3,18を駆動し、さらにローラがCCW方向に回転す
るように分離集積機構部11a〜11cを駆動して、接
客口2から紙幣を分離し、鑑別部4に搬送して再鑑別を
行い、再鑑別の結果、入金に適すると鑑別されるた紙幣
を、所定の一時保留板上に集積するとともに、入金金額
の表示および記憶を更新し、入金に適さないと鑑別され
た紙幣を、再度入金リジェクトプール部17に集積す
る。そして、このように接客口2に戻した入金リジェク
ト紙幣の再鑑別が終了した後、入金リジェクトプール部
17に入金リジェクト紙幣が集積されている場合は、上
述した動作と同様の動作でこの入金リジェクト紙幣を入
金リジェクトプール部17から接客口2に戻し、顧客に
返却する(SA14)。
【0055】上述した動作によって、顧客が投入した入
金紙幣のうち、入金に適する紙幣が一時保留板10a〜
10c上に集積され、入金リジェクト紙幣が接客口2に
戻されると、制御部23は自動取引装置の制御部75に
対して入金紙幣の計数終了のレスポンスを転送し、その
データとして各金種別に計数した枚数を千円券および万
円券の正券である循環紙幣と五千円券とに分けて付加す
る。
【0056】自動取引装置の制御部75は、このデータ
を受けて金種別の金額と合計の金額を演算し、顧客操作
部72に設けられている表示部73に表示して顧客の確
認を促すとともに、入金枚数としてカウントし記憶して
おく(SA15)。そして、顧客が表示された金額を確
認して顧客操作部の確認ボタンを操作し、入金リジェク
ト紙幣がある場合はそれを接客口2から受け取ると(S
A16)、まず一時保留板10a,10bを開放して、
それぞれの一時保留板上に集積していた千円券と万円券
を金種別カセット8aと8bにそれぞれ収納する(SA
17)。
【0057】また、一時保留板10c上に集積されてい
る五千円券は、以下に説明する手順によってリジェクト
カセット15に収納する。すなわち、図11は五千円券
収納時の紙幣の流れを表す紙幣入出金装置の側面図であ
り、搬送モータ20a,20bがCCW方向に回転する
ように駆動するとともに、搬送モータ20cがCW方向
に回転するように駆動し、さらに、ローラがCW方向に
回転するように分離集積機構部11cを駆動して、一時
保留板10c上に集積されている五千円券を分離集積機
構部11cにより一枚ずつ分離して搬送路5bに送り込
む。搬送路5bに送り込まれた五千円券は搬送路5bか
ら搬送路5aを搬送され、ブレード21bにより紙幣の
搬送経路が切り換えられることでさらに搬送路5cを搬
送されて、リジェクトカセット15に収納される(SA
18)。
【0058】上述した動作により入金紙幣の金種別の収
納が完了し、さらに、カードあるいは通帳に所定の処理
を施した後、顧客に返却することで、入金取引の処理が
終了する(SA19)。ここで、入金リジェクト紙幣の
うちで、異常走行紙幣や異常紙幣は、正常な紙幣に比べ
ると、集積がしにくく、集積不良を起こす可能性があ
る。この異常走行紙幣や異常紙幣を入金リジェクトプー
ル部17に収納した後、接客口2に戻すようにすると、
分離集積機構部18による分離時に、集積時に発生した
集積不良に起因して分離不可となったり、分離不良とな
って搬送ジャムが発生し、接客口2に戻せない場合があ
る。このため、異常走行紙幣や異常紙幣があると、これ
を入金リジェクトプール部17に収納せず、直接接客口
2に戻すことにするとよい。
【0059】図12は上述した本実施の形態の入金取引
時における入金リジェクト紙幣の処理の他の実施の形態
を表すフローチャートである。なお、鑑別部4で入金に
適すると鑑別された紙幣の処理および入金リジェクト紙
幣のうちで、偽券と鑑別された真偽リジェクト紙幣の処
理に関しては、図7で説明したものと同様である。
【0060】まず、自動取引装置の顧客操作部72の操
作キーに設けられている入金取引キーが顧客により操作
され、カードがカードリーダライタ70に、さらには通
帳が通帳記帳機71に挿入されると、自動取引装置の制
御部75とセンタとの間で通信が行われ、問題がないこ
とが確認されると、自動取引装置の制御部75から紙幣
入出金装置1の制御部23に入金開始のコマンドが送信
される(SB1)。
【0061】紙幣入出金装置1の制御部23は、入金処
理開始のコマンドを受信すると、内部状態を入金モード
に切り換えて、接客口2を実線で表される顧客ポジショ
ンに回転させた後、シャッタ2aを開放して入金紙幣が
投入されるのを待つ。顧客が接客口2に紙幣を投入した
ことが確認されると、シャッタ2aを閉じ、接客口2を
1点鎖線で表される分離・集積ポジションに回転させ
る。
【0062】接客口2が分離・集積ポジションとなる
と、搬送モータ20a〜20cをCW方向に回転させて
搬送路5a〜5cを駆動するとともに(SB2)、分離
集積機構部3,18のローラをCW方向、分離集積機構
部11a〜11cのローラをCCW方向に回転させる
(SB3)。上述したように分離集積機構部3が駆動さ
れることで、接客口2に投入された紙幣は1枚ずつに分
離されるとともに、搬送モータ20a〜20cがCW方
向に回転するように駆動されているので、1枚ずつに分
離された紙幣は、まず、搬送路5aにより鑑別部4に搬
送される(SB4)。
【0063】鑑別部4においては、搬送されてきた紙幣
の真偽鑑別,走行状態の鑑別が行われ(SB5)、搬送
されてきた紙幣が入金に適さない入金リジェクト紙幣の
うちで、紙幣サイズは正常だが真券と鑑別されなかった
真偽リジェクト紙幣であると鑑別されると(SB6)、
ブレード21cにより紙幣の搬送経路が切り換えられ
て、この真偽リジェクト紙幣はローラがCW方向に回転
するように駆動されている分離集積機構部18により入
金リジェクトプール部17に1枚ずつ集積される(SB
7)。
【0064】また、搬送されてきた紙幣が真券,5千円
券といった入金に適する紙幣と鑑別されると、ブレード
21cにより紙幣の搬送経路が切り換えられて、この紙
幣は搬送路5aから搬送路5bに送り込まれる。このと
き、入出金ユニット9a〜9cに設けられた一時保留板
10a〜10cは閉じており、搬送路5bに送り込まれ
た紙幣は、ローラがCCW方向に回転するように駆動さ
れている分離集積機構部11a〜11cにより一時保留
板10a〜10c上に集積される(SB8)。
【0065】ここで、鑑別部4で搬送される紙幣が千円
券の正券と鑑別された場合は、ブレード13aにより紙
幣の搬送経路を切り換えて、この紙幣を搬送路5bから
分離集積機構部11aにより千円券を収納する金種別カ
セット8a上の一時保留板10a上に集積させる。ま
た、鑑別部4で搬送される紙幣が万円券の正券と鑑別さ
れた場合は、ブレード13bにより紙幣の搬送経路を切
り換えて、この紙幣を搬送路5bから分離集積機構部1
1bにより万円券を収納する金種別カセット8b上の一
時保留板10b上に集積させる。
【0066】さらに、鑑別部4で搬送される紙幣が五千
円券と鑑別された場合は、ブレード13cにより紙幣の
搬送経路を切り換えて、この紙幣を搬送路5bから分離
集積機構部11cにより万円券を収納するもう一方の金
種別カセット8c上の一時保留板10c上に集積させ
る。なお、鑑別部4にて入金に適すると鑑別された紙幣
が走行監視センサ22hを通過したとき、および鑑別部
4にて入金に適さないと鑑別された入金リジェクト紙幣
のうちで真偽リジェクト紙幣が走行監視センサ22iを
通過したときに、紙幣の計数が行われている。
【0067】接客口2に投入された紙幣が全て繰り出さ
れ、紙幣が金種別カセット8a〜8c上の一時保留板1
0a〜10c上、さらには入金リジェクトプール部17
に集積された後(SB9)、入金リジェクトプール部1
7に真偽リジェクト紙幣が集積されている場合は(SB
10)、この真偽リジェクト紙幣を接客口2に戻す。す
なわち、入金リジェクトプール部17に真偽リジェクト
紙幣が集積されている場合は、制御部23は搬送モータ
20aがCCW方向に回転するように駆動して、搬送路
5aにおける紙幣の搬送方向を鑑別部4から接客口2へ
向かう方向とするとともに(SB11)、ローラがCW
方向に回転するように分離集積機構部18を駆動し、さ
らに、ローラがCCW方向に回転するように分離集積機
構部3を駆動する(SB12)。
【0068】これにより、入金リジェクトプール部17
内の紙幣は分離集積機構部18により一枚ずつに分離さ
れて搬送路5aに送り込まれ、搬送路5aを鑑別部4か
ら接客口2へ向かう方向に搬送されて、分離集積機構部
3により接客口2に1枚ずつ送り込まれて集積される
(SB13)。真偽リジェクト紙幣が全て接客口2に集
積されると(SB14)、接客口2を顧客ポジションに
回転させ、シャッタ2aを開放して接客口2に戻した真
偽リジェクト紙幣を顧客に返却する。もしくは、真偽リ
ジェクト紙幣を接客口2に戻した後、搬送モータ20
a,20bがCW方向に回転するように駆動するととも
に、ローラがCW方向に回転するように分離集積機構部
3,18を駆動し、さらにローラがCCW方向に回転す
るように分離集積機構部11a〜11cを駆動して、接
客口2から紙幣を分離し、鑑別部4に搬送して再鑑別を
行い、再鑑別の結果、入金に適すると鑑別されるた紙幣
を、所定の一時保留板上に集積するとともに、入金金額
の表示および記憶を更新し、再度真偽リジェクト紙幣と
鑑別された紙幣を、再度入金リジェクトプール部17に
集積する。そして、このように接客口2に戻した真偽リ
ジェクト紙幣の再鑑別が終了した後、入金リジェクトプ
ール部17に真偽リジェクト紙幣が集積されている場合
は、上述した動作と同様の動作でこの真偽リジェクト紙
幣を入金リジェクトプール部17から接客口2に戻し、
顧客に返却する(SB15)。
【0069】上述した動作によって、顧客が投入した入
金紙幣のうち、入金に適する紙幣が一時保留板10a〜
10c上に集積され、真偽リジェクト紙幣が接客口2に
戻されると、制御部23は自動取引装置の制御部75に
対して入金紙幣の計数終了のレスポンスを転送し、その
データとして各金種別に計数した枚数を千円券および万
円券の正券である循環紙幣と五千円券とに分けて付加す
る。
【0070】自動取引装置の制御部75は、このデータ
を受けて金種別の金額と合計の金額を演算し、顧客操作
部72に設けられている表示部73に表示して顧客の確
認を促すとともに、入金枚数としてカウントし記憶して
おく(SB16)。そして、顧客が表示された金額を確
認して顧客操作部72の確認ボタンを操作し、真偽リジ
ェクト紙幣がある場合はそれを接客口2から受け取ると
(SB17)、まず一時保留板10a,10bを開放し
て、それぞれの一時保留板上に集積していた千円券と万
円券を金種別カセット8aと8bにそれぞれ収納する
(SB18)。
【0071】また、一時保留板10c上に集積されてい
る五千円券は、以下に説明する手順によってリジェクト
カセット15に収納する。すなわち、搬送モータ20
a,20bがCCW方向に回転するように駆動するとと
もに、搬送モータ20cがCW方向に回転するように駆
動し、さらに、ローラがCW方向に回転するように分離
集積機構部11cを駆動して、一時保留板10c上に集
積されている五千円券を分離集積機構部11cにより一
枚ずつ分離して搬送路5bに送り込む。搬送路5bに送
り込まれた五千円券は搬送路5bから搬送路5aを搬送
され、ブレード21bにより紙幣の搬送経路が切り換え
られることでさらに搬送路5cを搬送されて、リジェク
トカセット15に収納される(SB19)。
【0072】上述した動作により入金紙幣の金種別の収
納が完了し、さらに、カードあるいは通帳に所定の処理
を施した後、顧客に返却することで、入金取引の処理が
終了する(SB20)。ここで、前記SB6の判断で、
搬送されてきた紙幣が入金に適さない入金リジェクト紙
幣のうちで、異常走行紙幣あるいは異常紙幣であると鑑
別されると、この紙幣を接客口2に戻すために、以下に
示すような処理を行う。
【0073】すなわち、図13は異常走行紙幣あるいは
異常紙幣返却時の紙幣の流れを表す紙幣入出金装置の側
面図、図14は異常走行紙幣あるいは異常紙幣返却時の
処理の流れを表すフローチャートであり、搬送されてき
た紙幣が異常走行紙幣あるいは異常紙幣であると鑑別さ
れると、分離集積機構部3および搬送モータ20aの回
転を停止する(SB21)。
【0074】次に、ローラがCCW方向に回転するよう
に分離集積機構部3を駆動するとともに、搬送モータ2
0aをCCWに回転させることで、搬送路5aにおける
紙幣の搬送方向を鑑別部4から接客口2に向かう方向に
逆転させ(SB22)、これにより、異常走行紙幣ある
いは異常紙幣と鑑別された紙幣を含む搬送路5a上にあ
る紙幣の全て(図13に24a〜24gで表される紙
幣)が接客口2に戻されて集積される(SB23)。な
お、異常走行紙幣あるいは異常紙幣と鑑別された紙幣よ
り先行して搬送路5b上にある紙幣24h〜24kは、
搬送モータ20bを引き続きCW方向に回転させること
で、一時保留板10a〜10c上に集積させる。
【0075】搬送路5a上の紙幣を接客口2へ集積し終
わると(SB24)、入金リジェクトプール部17に真
偽リジェクト紙幣が集積されているか否かを判断し(S
B25)、紙幣がある場合は、ローラがCCW方向に回
転するように分離集積機構部18を駆動する(SB2
6)。これにより、入金リジェクトプール部17に集積
されている真偽リジェクト紙幣が1枚ずつ繰り出されて
搬送路5aに送り込まれ、搬送ローラ20aがCCW方
向に回転していることで、搬送路5aに送り込まれた真
偽リジェクト紙幣は鑑別部4から接客口2方向へ搬送さ
れて、分離集積機構部3により接客口2に集積される
(SB27)。
【0076】真偽リジェクト紙幣を接客口2へ集積し終
わって、異常走行紙幣あるいは異常紙幣と鑑別された紙
幣と真偽リジェクト紙幣が接客口2に集積されると(S
B28)、接客口2を顧客ポジションに回転させ、シャ
ッタ2aを開放して、接客口2に戻した異常走行紙幣あ
るいは異常紙幣と鑑別された紙幣と真偽リジェクト紙幣
を顧客に返却する(SB29)。
【0077】上述した動作によって、顧客が投入した入
金紙幣のうち、入金に適する紙幣が一時保留板10a〜
10c上に集積され、異常走行紙幣あるいは異常紙幣と
鑑別された紙幣と真偽リジェクト紙幣が接客口2に戻さ
れると、上述したSB16〜SB20の動作を実行し
て、顧客の確認および返却紙幣の受け取りの後、千円
券,万円券を金種別カセット8a,8bに収納し、5千
円券をリジェクトカセット15に収納して入金取引を終
了する。
【0078】なお、上述したように、異常走行紙幣ある
いは異常紙幣と鑑別された紙幣と真偽リジェクト紙幣が
接客口2に戻され、これを顧客に返却する際に、顧客に
再投入を促すこととしてもよい。図15は顧客に返却紙
幣の再投入を促す画面の一例を表す説明図であり、異常
走行紙幣あるいは異常紙幣と鑑別された紙幣と真偽リジ
ェクト紙幣を接客口2に戻してシャッタ2aを開放する
ときに、自動取引装置の制御部75は、顧客操作部72
の表示部73に図15に表されるような文言を表示し、
顧客に再投入を促す。
【0079】これにより、顧客が紙幣を一旦取り出し
て、揃えて接客口2に入れ直すと、シャッタ2aを閉
じ、接客口2を分離・集積ポジションに回転させ、上記
SB2からの処理を実行し、入金に適する紙幣は一時保
留板10a〜10c上に集積し、入金に適さない入金リ
ジェクト紙幣のうちで真偽リジェクト紙幣は入金リジェ
クトプール部17に集積する。そして、全ての紙幣が接
客口2から繰り出されて所定の場所に集積されると、真
偽リジェクト紙幣がある場合にはこれを顧客に返却する
とともに、顧客の確認を促し、顧客の確認および返却紙
幣の受け取りの後、千円券,万円券を金種別カセット8
a,8bに収納し、5千円券をリジェクトカセット15
に収納して入金取引を終了する。
【0080】なお、この途中でも紙幣が異常走行紙幣あ
るいは異常紙幣と鑑別されると、その時点で搬送路5a
における紙幣の搬送を停止し、接客口2に戻して顧客に
返却し、それ以前に取り込んだ紙幣で入金取引を続行す
る。さらに、上述したように、異常走行紙幣あるいは異
常紙幣と鑑別された紙幣が接客口2に戻された段階で、
直ちに顧客に返却することはせずに、リトライを試みる
ようにしてもよい。
【0081】すなわち、上述したように、異常走行紙幣
あるいは異常紙幣と鑑別された紙幣を含む搬送路5a上
の紙幣が接客口2に集積されると、搬送モータ20aを
再度CW方向に回転させるとともにローラがCW方向に
回転するように分離集積機構部3を駆動して、接客口2
に戻した紙幣を再度取り込み、上記SB4からの処理を
実行して、入金に適する紙幣は一時保留板10a〜10
c上に集積し、入金に適さない入金リジェクト紙幣のう
ちで真偽リジェクト紙幣は入金リジェクトプール部17
に集積する。そして、全ての紙幣が接客口2から繰り出
されて所定の場所に集積されると、真偽リジェクト紙幣
がある場合にはこれを顧客に返却するとともに、顧客の
確認を促し、顧客の確認および返却紙幣の受け取りの
後、千円券,万円券を金種別カセット8a,8bに収納
し、5千円券をリジェクトカセット15に収納して入金
取引を終了する。
【0082】なお、この途中でも紙幣が異常走行紙幣あ
るいは異常紙幣と鑑別されると、その時点で搬送路5a
における紙幣の搬送を停止し、接客口2に戻して顧客に
返却して、それ以前に取り込んだ紙幣で入金取引を続行
する。さらに、上記実施の形態では、紙幣走行状態の検
知を鑑別部4で行っているが、その検知を、接客口2か
ら鑑別部4までの搬送路5aに設けられている走行監視
センサ22a〜22fに行わせてもよい。
【0083】ここで、走行監視センサ22a〜22f
は、上述したように搬送路5aを挟むように対向配置さ
れる発光素子と受光素子とを、紙幣の搬送方向の左右両
側に設けたものであり、発光素子から受光素子へ到る光
軸が、搬送路5aを垂直に横切っているので、紙幣が通
過していないときは、発光素子から発せられた光を受光
素子で検出でき、紙幣が通過しているときは、発光素子
から発せられた光を受光素子で検出できなくなるもので
ある。
【0084】このため、紙幣が正常に搬送されている
と、左右の受光素子でほぼ同時に光を受光しなくなり、
紙幣の搬送方向の長さと搬送速度によって決まる時間が
経過すると、左右の受光素子でほぼ同時に光を受光す
る。また、紙幣が連続しているときは、所定の時間が経
過すると、次の紙幣により受光素子への光が遮られる。
これにより、左右の受光素子で光を受光しなくなるタイ
ミングから、搬送される紙幣の斜行量が検出でき、所定
量以上斜行していると、異常走行紙幣であると判別でき
る。また、左右の受光素子で光を受光していない紙幣の
通過時間から、紙幣の搬送方向の長さが検出でき、所定
の長さと異なっていれば、折れや切れが発生している異
常紙幣であると判別できる。さらに、光を受光していな
い左右の受光素子が光を受光してから再度光を受光しな
くなるまでの時間から、連続して搬送される紙幣の間隔
が検出でき、所定の間隔より短い間隔であると、連鎖が
発生している異常走行紙幣であると判別できる。
【0085】なお、受光素子の出力がセンサ制御部23
aで処理され、制御部23に送られて、制御部23で紙
幣の走行状態を判別している。例えば、走行監視センサ
22aのところを紙幣が通過したときに、この紙幣が異
常走行紙幣あるいは異常紙幣であると鑑別すると、制御
部23は、この時点で上記SB21で説明したように分
離集積機構部3および搬送モータ20aの回転を停止
し、以下、上記SB22からの処理を実行して、この異
常走行紙幣あるいは異常紙幣と鑑別された紙幣を接客口
2に戻す。
【0086】このように、走行監視センサ22aの所で
異常走行紙幣あるいは異常紙幣が検知されると、接客口
に戻す際、この異常走行紙幣あるいは異常紙幣と鑑別さ
れた紙幣の搬送距離が短くなるため、処理時間の短縮お
よび戻し時のジャム発生の確率を低減できる。同様に、
鑑別部4までの間の走行監視センサ22b〜22fのと
ころを紙幣が通過したときに、この紙幣が異常走行紙幣
あるいは異常紙幣であると鑑別すると、この時点で分離
集積機構部3および搬送モータ20aの回転を停止し、
この異常走行紙幣あるいは異常紙幣と鑑別された紙幣を
接客口2に戻すこととすれば、接客口に戻す際、この異
常走行紙幣あるいは異常紙幣と鑑別された紙幣の搬送距
離が鑑別部4から戻す場合に比較して短くなるため、処
理時間の短縮および戻し時のジャム発生の確率を低減で
きる。
【0087】なお、上述したように、紙幣が異常走行紙
幣あるいは異常紙幣と鑑別されると、これを接客口2に
戻す実施の形態において、搬送路5a上の紙幣を接客口
2に戻すとき、分離集積機構部3および搬送モータ20
aの回転を通常より低速にして、紙幣の搬送速度を落と
して接客口2に紙幣を集積することで、接客口2内での
集積ジャムの発生を抑えることができる。
【0088】すなわち、制御部23は、分離集積機構部
3および搬送モータ20aをCCW方向に回転させる際
には、CW方向に回転させる場合と同じ速度と、これよ
り低速の2状態に制御可能で、制御部23は、鑑別部4
あるいは走行監視センサ22aで紙幣が異常走行紙幣あ
るいは異常紙幣であると鑑別されると、図13で説明し
たように、分離集積機構部3と搬送モータ20aの回転
を停止させ、その後、ローラがCCW方向に回転するよ
うに分離集積機構部3を駆動するとともに搬送モータ2
0aをCCW方向に回転させるが、このとき、分離集積
機構部3および搬送モータ20aが低速で回転するよう
に制御する。
【0089】図16は出金取引時における紙幣の流れを
表す紙幣入出金装置の側面図である。出金取引は、顧客
により顧客操作部72の出金取引キーが操作され、カー
ドがカードリーダライタ70に挿入され、暗証番号が入
力されて、自動取引装置の制御部75とセンタとの間で
通信が行われ、問題がないことが確認されると、自動取
引装置の制御部75は、紙幣入出金装置の制御部23に
出金処理開始のコマンドを送信する。
【0090】紙幣入出金装置の制御部23は、出金処理
開始のコマンドを受信すると、内部状態を出金モードに
切り換えて放出すべき紙幣の金種と枚数の指示を待つ。
そして、顧客により出金金額の入力が行われると、出金
金額に応じて万円券および千円券を金種別カセット8a
〜8cから繰り出して行く。まず、搬送モータ20a,
20bをCCW方向に回転させ、搬送モータ20cをC
W方向に回転させるとともに、ローラがCW方向に回転
するように分離集積機構部11a〜11cを駆動し、ロ
ーラがCCW方向に回転するように分離集積機構部3を
駆動する。
【0091】次に、金種別カセット8bか金種別カセッ
ト8cのどちらか一方のステージを上昇させ、万円券を
分離集積機構部11b,11cのローラに当接させるこ
とで、万円券が1枚ずつ搬送路5bに送り込まれる。万
円券が搬送路5bに送り込まれると、走行監視センサ2
2kあるいは22lを通過したときに計数が行われ、制
御部23は繰り出される万円券の枚数を監視する。
【0092】万円券は搬送路5bから搬送路5aに送り
込まれ、鑑別部4を通過するときに指定通りの金種かど
うか、表裏,正損が鑑別され、出金に適する万円券であ
れば、ブレード21bにより搬送経路が切り換えられ
て、さらに搬送路5aを搬送される。ここで、鑑別部4
で裏面と鑑別された万円券は、ブレード7により搬送経
路が切り換えられて、表裏反転機構部6を通過させるこ
とで、表裏を反転させて接客口2に送り込まれ、鑑別部
4で表面と鑑別された万円券は、表裏反転させることな
く直接接客口2に送り込まれて、分離集積機構部3によ
り、接客口2には表裏を揃えた万円券が集積される。
【0093】なお、鑑別部4で搬送異常紙幣および損券
等循環対象外紙幣と鑑別された紙幣は、ブレード21b
により搬送経路が切り換えられて、搬送路5cに送り込
まれ、搬送路5cからリジェクトカセット15に送り込
まれる。そして、必要な枚数の万円券の繰り出し,集積
が完了すると、ステージを下げて万円券の繰り出しを停
止する。
【0094】万円券の集積が終了すると、金種別カセッ
ト8aのステージ36を上昇させ、千円券を分離集積機
構部11aのローラに当接させることで、上記万円券の
場合と同様にして、千円券が1枚ずつ搬送路5bに送り
込まれる。千円券が搬送路5bに送り込まれると、走行
監視センサ22jを通過したときに計数が行われ、制御
部23は繰り出される千円券の枚数を監視する。
【0095】千円券は搬送路5bから搬送路5aに送り
込まれ、鑑別部4を通過するときに指定通りの金種かど
うか、表裏,正損が鑑別され、出金に適する千円券であ
れば、ブレード21bにより搬送経路が切り換えられ
て、さらに搬送路5aを搬送される。ここで、鑑別部4
で裏面と鑑別された千円券は、ブレード7により搬送経
路が切り換えられて、表裏反転機構部6を通過させるこ
とで、表裏を反転させて接客口2に送り込まれ、鑑別部
4で表面と鑑別された千円券は、表裏反転させることな
く直接接客口2に送り込まれて、分離集積機構部3によ
り、接客口2には万円券とともに表裏を揃えた千円券が
集積される。
【0096】なお、鑑別部4で搬送異常紙幣および損券
等循環対象外紙幣と鑑別された紙幣は、ブレード21b
により搬送経路が切り換えられて、搬送路5cに送り込
まれ、搬送路5cからリジェクトカセット15に送り込
まれる。そして、必要な枚数の千円券の繰り出し,集積
が完了すると、ステージを下げて千円券の繰り出しを停
止する。
【0097】指定通りの紙幣の集積が終了したら、接客
口2を顧客ポジションに回転させ、シャッタ2aを開放
して、顧客に出金紙幣を渡す。そして、図示しないセン
サ等により、顧客が紙幣を抜き取ったことが検出される
と、シャッタ2aを閉じる。指定枚数の出金が完了する
と、制御部23は、自動取引装置の制御部75に出金完
了のレスポンスを返送し、そのデータとして、出金金種
とその枚数を付加する。
【0098】自動取引装置の制御部75は、これを受信
して、出金枚数としてカウントし記憶しておく。なお、
顧客が紙幣を取り忘れた場合は、リジェクトカセット1
5に取り忘れ紙幣として収納する。すなわち、図17は
取り忘れ紙幣回収時における紙幣の流れを表す紙幣入出
金装置の側面図である。
【0099】顧客が紙幣を取り忘れたことが検出される
と、シャッタ2aを閉じ、接客口2を分離・集積ポジシ
ョンに回転させる。次に、搬送モータ20a,20b,
20cをCW方向に回転させるとともに、ローラがCW
方向に回転するように分離集積機構部3を駆動して、接
客口2の取り忘れ紙幣を1枚ずつ搬送路5aに送り込
む。
【0100】そして、搬送路5aに送り込まれた取り忘
れ紙幣は、搬送路5b,5cをさらに搬送されて、リジ
ェクトカセット15に送り込まれる。図18は紙幣補充
時における紙幣の流れを表す紙幣入出金装置の側面図で
ある。行員が内部操作部74の操作キーにより補充キー
を押下すると、自動取引装置の制御部75はこの入力を
受けて、紙幣入出金装置に対して補充動作開始を指示す
るコマンドを送信する。
【0101】紙幣入出金装置の制御部23は、補充動作
開始のコマンドを受信すると、内部状態を補充モードに
切り換えて、一括カセット14のエンド検知器25aが
エンド検知していないこと、すなわち補充するべき紙幣
があらかじめセットされていることを確認する。エンド
検知していた場合は、動作不可の情報を付加してレスポ
ンスを返送し、この処理は中止される。エンド検知して
いないことを確認すると、補充動作を開始する。
【0102】まず、搬送モータ20a,20b,20c
をCW方向に回転させるとともに、補充紙幣分離機構部
65,分離集積機構部11a〜11cを駆動して、ステ
ージ61上にセットされている紙幣を1枚ずつ繰り出
し、搬送路5aに送り込む。搬送路5aに送り込まれた
紙幣は鑑別部4を通過し、このとき、真偽鑑別,正損鑑
別,走行状態鑑別が行われる。
【0103】鑑別部4を通過した紙幣は搬送路5bに送
り込まれ、搬送されてきた紙幣が千円券の正券で出金用
として装填できる紙幣であると鑑別部4で鑑別される
と、ブレード13aにより搬送経路が切り換えられて、
この紙幣は分離集積機構部11aにより金種別カセット
8aのステージ36上に集積される。また、搬送されて
きた紙幣が万円券の正券で出金用として装填できる紙幣
であると鑑別部4で鑑別されると、ブレード13bある
いは13cにより搬送経路が切り換えられて、この紙幣
は分離集積機構部11bあるいは11cにより金種別カ
セット8bあるいは8cのステージ37あるいは38上
に集積される。
【0104】この動作は、ステージ61にセットされて
いる紙幣がなくなってエンド検知器25aの検知がある
まで繰り返されるが、途中、ステージ36,37,38
のいずれか1つの集積枚数が保留許容値(例えば100
枚)に達した場合には、補充紙幣分離機構部65の駆動
を停止し、保留許容値に達した金種別カセットのステー
ジを図示しないモータにより保留許容値相当分下げる。
ステージが下がった時点で補充紙幣分離機構部65を再
び駆動して、補充動作を繰り返す。
【0105】ステージ61上の紙幣がなくなりエンド検
知器25aがエンド検知すると、補充紙幣分離機構部6
5の駆動を停止し、最後の紙幣が金種別カセットのステ
ージに到着すると、搬送モータ20a〜20cおよび分
離集積機構部11a〜11cの駆動を停止する。最後
に、金種別カセット8a〜8cのステージ36,37,
38を下げ、ステージ36,37,38上に集積された
紙幣は金種別カセット8a〜8cに収納されて、補充動
作は終了する。
【0106】なお、搬送されてきた紙幣が鑑別部4で出
金不可能券と鑑別されると、この紙幣は搬送路5bから
搬送路5cに送り込まれ、ブレード21fにより搬送経
路が切り換えられて、補充リジェクト紙幣集積機構部6
7に送り込まれ、補充リジェクト紙幣収納部66に集積
される。また、補充動作中に、金種別カセット8a〜8
bのフル検知器48c,49c,50cがフルを検知し
た場合は、紙幣を搬送路5cに送り込み、ブレード21
eにより搬送経路を切り換えて、回収紙幣集積機構部6
4に送り込み、仕切り板62上に集積させる。そして、
エンド検知器25aがエンドを検知すると補充紙幣分離
機構部65の駆動を停止し、走行監視センサにより搬送
路5a〜5c上に紙幣がないことが検出されると、搬送
モータ20a〜20cの駆動を停止する。
【0107】制御部23は補充終了のレスポンスを制御
部75に返送し、そのデータとして、各金種別に装填し
た際に走行監視センサで計数した計数枚数を付加する。
ここで、上述したように補充動作時に金種別カセット8
a〜8cがフルになった場合の動作を図2を用いて説明
する。上述したように、金種別カセットがフルとなって
仕切り板62上に紙幣を集積する際、鑑別部4あるいは
走行監視センサで仕切り板62上に集積される紙幣の枚
数を監視し、集積枚数が集積許容値(例えば100枚)
に達すると、補充紙幣集積機構部65の駆動を停止す
る。
【0108】次に、クランプレバ63は、図示しないモ
ータによりAのポジションからBのポジションまで回転
動作を行い、仕切り板62上に集積した紙幣をクランプ
する。次に図示しないモータでクランプレバ63をBの
ポジションからCのポジションまで上昇させて紙幣を持
ち上げる。これにより、仕切り板62上に再び紙幣の送
り込みができるようになる。
【0109】そして、補充紙幣分離機構部65を再び駆
動して、再び集積許容値まで仕切り板62上に集積を続
ける。集積許容値に達すると補充紙幣分離機構部65を
停止し、Cのポジションにあるクランプレバ63をDの
ポジションにすることにより、先にクランプして持ち上
げた紙幣を次に仕切り板62上に集積した紙幣の上に落
とす。
【0110】続いて、Dのポジションにあるクランプレ
バ63をAのポジションに戻し、さらに、Aのポジショ
ンからBのポジションまで回転動作を行い、仕切り板6
2上に集積した紙幣をクランプする。次にクランプレバ
63を再びBのポジションからCのポジションまで移動
して紙幣を持ち上げた後、補充紙幣分離機構部65を再
び駆動する。
【0111】そして、以上の動作をエンド検知器25a
がエンドを検知するまで繰り返し、エンド検知器25a
がエンドを検知すると、補充紙幣分離機構部65の駆動
を停止して、仕切り板62上に集積させた紙幣は上記動
作により全てクランプレバ63でクランプする。全ての
紙幣をクランプレバ63でクランプして、該クランプレ
バ63をCのポジションまで上昇させると、ステージ6
1を図示しないモータによりEのポジションからFのポ
ジションまで回転動作させ、続いて、Fのポジションか
らGのポジションまで下降させる。
【0112】さらに、ステージ61をGポジションから
Hのポジションまで回転動作を行い、ステージ61がH
のポジションとなると、クランプレバ63をCのポジシ
ョンからDのポジションまで回転させ、クランプしてい
た紙幣をステージ61上に集積させる。そして、ステー
ジ61をHのポジションからIのポジション(ホームポ
ジション)まで上昇させて、紙幣を再度繰り出せるよう
にする。
【0113】次に、装填動作を簡単に説明する。行員が
業務開始に先立って紙幣が収納してある一括カセット1
4を紙幣入出金装置に収納し、内部操作部74の操作キ
ーにより装填キーを操作すると、制御部75はこの入力
を受けて紙幣入出金装置に対して装填動作開始を指示す
るコマンドを送信する。
【0114】紙幣入出金装置の制御部23は装填動作開
始のコマンドを受信すると、内部状態を補充モードと同
様に切り換えて、補充動作と同様の装填動作を行う。図
19は紙幣回収時における紙幣の流れを表す紙幣入出金
装置の側面図である。行員により内部操作部74の操作
キーにより回収キーが操作されると、制御部75はこの
入力を受けて紙幣入出金装置に対して回収動作開始を指
示するコマンドを送信する。
【0115】紙幣入出金装置の制御部23は、回収動作
開始のコマンドを受信すると、内部状態を回収モードに
切り換えて、金種別カセット8a〜8cのエンド検知器
48a,49a,50aの全てがエンド検知していない
こと、すなわち回収するべき紙幣が金種別カセット8a
〜8cのいずれかに存在することを確認する。金種別カ
セット8a〜8cのエンド検知器48a,49a,50
aの全てがエンド検知をしていた場合には、動作不可の
情報を付加してレスポンスを返送し、この処理は中止さ
れる。
【0116】いずれか1つの金種別カセットでもエンド
を検知していないことが確認されると、回収動作を開始
する。まず、搬送モータ20a,20bをCCW方向に
回転させ、搬送モータ20cをCW方向に回転させると
ともに、分離集積機構部11a〜11cを駆動する。そ
して、ステージ38を上昇させて、金種別カセット8c
に収納されている紙幣を分離集積機構部11cにより1
枚ずつ繰り出し、搬送路5bに送り込む。
【0117】搬送路5bに送り込まれた紙幣は次いで搬
送路4に送り込まれ、鑑別部4を通過して、搬送路5a
から搬送路5cを搬送される。ここで、紙幣が鑑別部4
を通過するとき、該鑑別部4で真偽鑑別,走行状態鑑別
が行われ、鑑別部4での鑑別の結果、紙幣が重送もしく
は斜行を起こしていると鑑別されると、この紙幣は搬送
路5cからリジェクトカセット15に収納される。
【0118】鑑別の結果、正常な紙幣は、搬送路5cか
らブレード21eにより搬送経路が切り換えられて回収
紙幣集積機構部64に送り込まれ、仕切り板62上に集
積される。金種別カセット8cのエンド検知器50aが
エンドを検知すると、次はステージ37を上昇させて、
金種別カセット8bに収納されている紙幣を分離集積機
構部11bにより1枚ずつ繰り出し、搬送路5bに送り
込む。
【0119】搬送路5bに送り込まれた紙幣は次いで搬
送路4に送り込まれ、鑑別部4を通過して、搬送路5a
から搬送路5cを搬送される。ここで、紙幣が鑑別部4
を通過するとき、該鑑別部4で真偽鑑別,走行状態鑑別
が行われ、鑑別部4での鑑別の結果、紙幣が重送もしく
は斜行を起こしていると鑑別されると、この紙幣は搬送
路5cからリジェクトカセット15に収納される。
【0120】鑑別の結果、正常な紙幣は、搬送路5cか
らブレード21eにより搬送経路が切り換えられて回収
紙幣集積機構部64に送り込まれ、仕切り板62上に集
積される。金種別カセット8bのエンド検知器49aが
エンドを検知すると、次はステージ36を上昇させて、
金種別カセット8aに収納されている紙幣を分離集積機
構部11aにより1枚ずつ繰り出し、搬送路5bに送り
込む。
【0121】搬送路5bに送り込まれた紙幣は次いで搬
送路4に送り込まれ、鑑別部4を通過して、搬送路5a
から搬送路5cを搬送される。ここで、紙幣が鑑別部4
を通過するとき、該鑑別部4で真偽鑑別,走行状態鑑別
が行われ、鑑別部4での鑑別の結果、紙幣が重送もしく
は斜行を起こしていると鑑別されると、この紙幣は搬送
路5cからリジェクトカセット15に収納される。
【0122】鑑別の結果、正常な紙幣は、搬送路5cか
らブレード21eにより搬送経路が切り換えられて回収
紙幣集積機構部64に送り込まれ、仕切り板62上に集
積される。なお、上述した回収動作中で、エンド検知器
がエンドを検知する前に、仕切り板62上の集積枚数が
集積許容値(例えば100枚)に達した場合は、ステー
ジを下降させて、分離集積機構部による繰り出しを停止
し、補充動作で説明した動作により、仕切り板62上の
紙幣をクランプレバ63に積み替えて、仕切り板62上
への回収を続行する。
【0123】このように、金種別カセット8a〜8c内
の紙幣を万円券,もう1つの万円券,千円券の順に仕切
り板62上に計数しながら集積する。なお、上述した回
収動作中は、常時鑑別部4で仕切り板62上への送り込
み枚数をカウントし、送り込んだ紙幣の枚数が一括カセ
ット14の収納許容量に達すると、回収動作は中断し、
その情報を制御部75に返送する。
【0124】これを受けて制御部75は、内部操作部7
4の図示しない表示部に「一括カセットフル」を表示し
て、行員に対して一括カセットに収納された紙幣の回収
を指示する。ここで、紙幣回収時における一括カセット
14の回収紙幣の収納許容量は、ステージ61上の集積
紙幣の量によって異なる。そこで、紙幣回収処理に先立
って、図示しない検出手段によりステージ61の高さを
検出して、これによりステージ61上の紙幣の量を求
め、さらに、一括カセット14の収納量よりこれを差し
引いて、回収紙幣の収納許容量を求めておく。
【0125】一括カセット14がフルになったことを認
識すると、行員は扉16を開いて一括カセット14を抜
き取り、監査キーを用いて一括カセットの14の扉を開
いて補充回収紙幣収納部60内の紙幣を全て取り出す。
そして、一括カセット14の扉を閉じ、空になった一括
カセット14を紙幣入出金装置にセットして扉16を閉
じると、回収動作が続行される。
【0126】以上のようにして金種別カセット8a〜8
cの全てがエンド検知するまで回収動作を行い、最後の
紙幣が一括カセット14に送り込まれると、搬送モータ
20a〜20c、分離集積機構部11a〜11c、補充
紙幣分離機構部65、回収紙幣集積機構部64の駆動を
停止し、回収動作が終了する。以上の処理を終了した紙
幣入出金装置の制御部23は、回収終了のレスポンスを
返送し、そのデータとして各金種別に回収した計数枚数
を付加する。これを受けて制御部75は、回収枚数とし
てカウントし記憶しておく。
【0127】以上で回収動作の処理を終了する。次に、
上述した紙幣入出金装置を搭載した自動取引装置の実際
の運用を簡単に説明する。業務開始に先立って、一括カ
セット14の補充回収紙幣収納部60に一括して元方よ
りセットしてきた紙幣を、装填処理を行うことにより各
金種別カセット8a〜8cに装填する。
【0128】業務に入ってからは、入金取引,出金取引
等を随時行い、金種別カセット8a〜8cがニアエンド
またはエンドを検知すると、一括カセット14を紙幣入
出金装置から取り出して不足紙幣をセットし、この紙幣
がセットされた一括カセット14を紙幣入出金装置にセ
ットして、補充動作により出金取引の続行を可能とす
る。
【0129】ここで、入金取引時および出金取引時にお
いては、紙幣は一括カセット14に送り込まれることが
なく、これにより、一括カセット14を紙幣入出金装置
から取り出しても入金取引,出金取引は可能であり、運
用が停止することはない。また、リジェクトカセット1
5がフルとなった場合、該リジェクトカセット15は紙
幣入出金装置を自動取引装置から取り出すことなく、装
置後方から引き出せるようになっているので、入金取引
や出金取引の合間に、容易に交換することができ、この
ように、取引の合間にリジェクトカセット15を交換す
ることとすれば、装置の稼働を停止する必要はなくな
る。
【0130】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、接客口
から鑑別部を経て紙幣収納部を結ぶ搬送路の接客口と鑑
別部の間で、一括収納部からの搬送路を合流させ、接客
口,一括収納部から紙幣収納部へ、あるいは紙幣収納部
から接客口,一括収納部へ正逆両方向に紙幣を搬送可能
とし、鑑別部は、通過する紙幣の搬送方向に関わらず鑑
別を可能としたので、鑑別部における紙幣の搬送方向を
揃えるための搬送路を設ける必要がなく、入金,出金,
補充,回収の各取引動作における搬送路の共有化を割合
を高くでき、搬送路を減らすことができ、搬送路を減ら
すことで、装置の小型化、低コスト化を図ることができ
る。
【0131】また、入金取引時に異常走行紙幣や異常紙
幣と鑑別された紙幣があると、その時点でこの紙幣を接
客口に戻すこととしたので、装置内における集積ジャム
やそれに起因する分離不可,異常分離を無くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す紙幣入出金装
置の側面図である。
【図2】一括カセットの側面図である。
【図3】本実施の形態の紙幣入出金装置の制御ブロック
図である。
【図4】自動取引装置の外観斜視図である。
【図5】自動取引装置の制御ブロック図である。
【図6】入金取引時の紙幣の流れを表す紙幣入出金装置
の側面図である。
【図7】入金取引時の処理の流れを表すフローチャート
である。
【図8】鑑別部のブロック図である。
【図9】紙幣の検出パターンと基準値の比較例を示すグ
ラフである。
【図10】入金リジェクト紙幣返却時の紙幣の流れを表
す紙幣入出金装置の側面図である。
【図11】五千円券収納時の紙幣の流れを表す紙幣入出
金装置の側面図である。
【図12】入金リジェクト紙幣の処理の他の実施の形態
を表すフローチャートである。
【図13】異常走行紙幣あるいは異常紙幣返却時の紙幣
の流れを表す紙幣入出金装置の側面図である。
【図14】異常走行紙幣あるいは異常紙幣返却時の処理
の流れを表すフローチャートである。
【図15】顧客に返却紙幣の再投入を促す画面の一例を
表す説明図である。
【図16】出金取引時の紙幣の流れを表す紙幣入出金装
置の側面図である。
【図17】取り忘れ紙幣回収時の紙幣の流れを表す紙幣
入出金装置の側面図である。
【図18】紙幣補充時の紙幣の流れを表す紙幣入出金装
置の側面図である。
【図19】紙幣回収時の紙幣の流れを表す紙幣入出金装
置の側面図である。
【図20】従来の紙幣入出金装置の側面図である。
【符号の説明】
2 接客口 4 鑑別部 3 分離集積機構部 5 搬送路 8a〜8c 金種別カセット 11a〜11c 分離集積機構部 20a〜20c 搬送モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大友 孝弘 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顧客に出金する紙幣および顧客が入金し
    た紙幣で出金用に再利用できる紙幣を出し入れ可能に収
    納する少なくも1つの紙幣収納部と、 前記紙幣収納部に補充する紙幣を収納するとともに該紙
    幣収納部から回収した紙幣を収納する一括収納部と、 顧客に対して出金紙幣および返却紙幣を一括して渡すと
    ともに、顧客が一括して入金紙幣を投入する接客口と、 接客口と紙幣収納部との間で紙幣を搬送するとともに、
    一括収納部と紙幣収納部との間で紙幣を搬送する搬送路
    と、 紙幣が出金に適するものか否か、入金に適するものか否
    かを鑑別する鑑別部とを備えた紙幣入出金装置におい
    て、 前記搬送路は、接客口から鑑別部を経て紙幣収納部を結
    んでいるとともに、一括収納部からの搬送路が接客口か
    ら鑑別部までの間の搬送路に合流しており、接客口,一
    括収納部から紙幣収納部へ、あるいは紙幣収納部から接
    客口,一括収納部へ正逆両方向に紙幣が搬送可能となる
    ように該搬送路を駆動する駆動機構を備え、 前記鑑別部は、搬送路を紙幣収納部から接客口,一括収
    納部方向へ搬送される紙幣と接客口,一括収納部から紙
    幣収納部方向へ搬送される紙幣の両方を鑑別可能とした
    ことを特徴とする紙幣入出金装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紙幣入出金装置におい
    て、 前記搬送路をどのような紙幣がどのように搬送されてい
    るかを検出する走行監視センサを、該搬送路に少なくと
    も1つ設けるとともに、 接客口から収納部方向へ紙幣を搬送する入金取引時に、
    搬送されている紙幣が前記鑑別部あるいは走行監視セン
    サで異常走行紙幣あるいは異常紙幣と判別されると、前
    記駆動機構を逆転させ、紙幣の搬送方向を収納部から接
    客口方向へ切り換えて、異常走行紙幣あるいは異常紙幣
    を接客口へ戻す制御部を備えたことを特徴とする紙幣入
    出金装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の紙幣入出金装置におい
    て、 前記制御部は、接客口に紙幣を戻した後、駆動機構を制
    御して、紙幣の搬送方向を接客口から収納部方向へ切り
    換えて、入金取引を続行することを特徴とする紙幣入出
    金装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の紙幣入出金装置におい
    て、 前記制御部は、接客口に戻した紙幣を顧客に返却するこ
    とを特徴とする紙幣入出金装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の紙幣入出金装置におい
    て、 顧客に情報を伝達するための表示部を備えるとともに、 前記制御部は、この表示部に紙幣の再投入を促す表示を
    行うことを特徴とする紙幣入出金装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の紙幣入出金装置におい
    て、 前記制御部は、紙幣を接客口へ戻す時の搬送速度が低速
    となるように前記駆動機構を制御することを特徴とする
    紙幣入出金装置。
JP7243486A 1994-11-17 1995-09-21 紙幣入出金装置 Pending JPH08194861A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011048428A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 紙幣識別装置
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JP2017188155A (ja) * 2017-07-07 2017-10-12 ローレル精機株式会社 紙幣処理装置

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