JP2503932B2 - 可変バルブタイミング機構のロストモ―ションアセンブリ - Google Patents
可変バルブタイミング機構のロストモ―ションアセンブリInfo
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- JP2503932B2 JP2503932B2 JP5157194A JP5157194A JP2503932B2 JP 2503932 B2 JP2503932 B2 JP 2503932B2 JP 5157194 A JP5157194 A JP 5157194A JP 5157194 A JP5157194 A JP 5157194A JP 2503932 B2 JP2503932 B2 JP 2503932B2
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- motion assembly
- piston
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/46—Component parts, details, or accessories, not provided for in preceding subgroups
- F01L2001/467—Lost motion springs
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、可変バルブタイミング
機構のロストモーションアセンブリに関する。
機構のロストモーションアセンブリに関する。
【０００２】
【従来の技術】可変バルブタイミング機構は、プロフィ
ールの異なる低速用と高速用の２種類のカムをカムシャ
フトに設定し、低速域では低速用カムで、高速時には高
速用カムでバルブを駆動するように油圧を利用して切り
換える機構である。低速用カムは、高速用カムよりも小
さく、バルブのオーバラップとリフトは共に小さくなっ
ている。
ールの異なる低速用と高速用の２種類のカムをカムシャ
フトに設定し、低速域では低速用カムで、高速時には高
速用カムでバルブを駆動するように油圧を利用して切り
換える機構である。低速用カムは、高速用カムよりも小
さく、バルブのオーバラップとリフトは共に小さくなっ
ている。
【０００３】可変バルブタイミング機構の採用により、
実用エンジンの低回転域における使いやすさ即ち、低速
高トルクを保持しつつ高速域におけるエンジンの出力ト
クルの向上を図ることができる。このような可変バルブ
タイミング機構は、種々の構造のものが提案されてお
り、本出願人は、従前に図５乃至図７に示すような可変
バルブタイミング機構を提案している。
実用エンジンの低回転域における使いやすさ即ち、低速
高トルクを保持しつつ高速域におけるエンジンの出力ト
クルの向上を図ることができる。このような可変バルブ
タイミング機構は、種々の構造のものが提案されてお
り、本出願人は、従前に図５乃至図７に示すような可変
バルブタイミング機構を提案している。
【０００４】図５乃至図７において、可変バルブタイミ
ング機構１は、２本の吸気バルブ２、３と、これらの吸
気バルブ２、３を開閉するロッカシャフト４、4'と一体
のＴ型ロッカアーム５と、低速用ロッカアーム６、高速
用ロッカアーム７と、Ｔ型ロッカアーム５に内蔵され、
当該Ｔ型ロッカアーム５に低速用ロッカアーム６又は高
速用ロッカアーム７を結合するためのピストン８、９及
びカムシャフト13に設けられた低速用カム14、高速用カ
ム15等により構成されている。
ング機構１は、２本の吸気バルブ２、３と、これらの吸
気バルブ２、３を開閉するロッカシャフト４、4'と一体
のＴ型ロッカアーム５と、低速用ロッカアーム６、高速
用ロッカアーム７と、Ｔ型ロッカアーム５に内蔵され、
当該Ｔ型ロッカアーム５に低速用ロッカアーム６又は高
速用ロッカアーム７を結合するためのピストン８、９及
びカムシャフト13に設けられた低速用カム14、高速用カ
ム15等により構成されている。
【０００５】Ｔ型ロッカアーム５の両端のロッカシャフ
ト４、4'は、ロッカシャフトジャーナル12、12' に回転
可能に軸支されており、ジャーナル12' 、ロッカシャフ
ト4'に設けられた各油路12'a、4'a を通してピストン８
に油圧Ｐが、ジャーナル12、ロッカシャフト４の各油路
12a 、4aを通してピストン９に油圧Ｐが供給されるよう
になっている。
ト４、4'は、ロッカシャフトジャーナル12、12' に回転
可能に軸支されており、ジャーナル12' 、ロッカシャフ
ト4'に設けられた各油路12'a、4'a を通してピストン８
に油圧Ｐが、ジャーナル12、ロッカシャフト４の各油路
12a 、4aを通してピストン９に油圧Ｐが供給されるよう
になっている。
【０００６】低速用ロッカアーム６、高速用ロッカアー
ム７の各基端は、夫々Ｔ型ロッカアーム５の両側のロッ
カシャフト4'、４に夫々回転可能に外嵌され、各先端に
は夫々ローラベアリング10、11が軸支されている。これ
らのローラベアリング10、11は、夫々低速用カム14、高
速用カム15に当接されて転動する。低速用ロッカアーム
６、高速用ロッカアーム７は、各基端側に配設されたロ
ストモーションアセンブリ25（図７）により各ローラベ
アリング10、11が低速用カム14、高速用カム15に常時当
接される。
ム７の各基端は、夫々Ｔ型ロッカアーム５の両側のロッ
カシャフト4'、４に夫々回転可能に外嵌され、各先端に
は夫々ローラベアリング10、11が軸支されている。これ
らのローラベアリング10、11は、夫々低速用カム14、高
速用カム15に当接されて転動する。低速用ロッカアーム
６、高速用ロッカアーム７は、各基端側に配設されたロ
ストモーションアセンブリ25（図７）により各ローラベ
アリング10、11が低速用カム14、高速用カム15に常時当
接される。
【０００７】エンジンの低速回転域におていはピストン
８がスプリング17' のばね力により低速用ロッカアーム
６のピストン孔6bに嵌入してＴ型ロッカアーム５に低速
用ロッカアーム６が結合されて一体となり、低速用カム
14により当該低速用ロッカアーム６、Ｔ型ロッカアーム
５を介して吸気バルブ２、３が駆動される。このときに
はピストン９がスプリング17のばね力により後退し、高
速用ロッカアーム7 は、Ｔ型ロッカアーム５との結合を
解除されて自由に揺動可能とされている。そして、ロー
ラベアリング11は、ロストモーションアセンブリ25によ
り高速用カム15に当接している。
８がスプリング17' のばね力により低速用ロッカアーム
６のピストン孔6bに嵌入してＴ型ロッカアーム５に低速
用ロッカアーム６が結合されて一体となり、低速用カム
14により当該低速用ロッカアーム６、Ｔ型ロッカアーム
５を介して吸気バルブ２、３が駆動される。このときに
はピストン９がスプリング17のばね力により後退し、高
速用ロッカアーム7 は、Ｔ型ロッカアーム５との結合を
解除されて自由に揺動可能とされている。そして、ロー
ラベアリング11は、ロストモーションアセンブリ25によ
り高速用カム15に当接している。
【０００８】エンジンの高速回転域においては、ピスト
ン９が油圧Ｐによりスプリング17のばね力に抗して押し
出されて高速用ロッカアーム7 のピストン孔7bに嵌入
し、当該高速用ロッカアーム７がＴ型ロッカアーム５に
結合されて一体となり、高速用カム15により当該高速用
ロッカアーム７、Ｔ型ロッカアーム５を介して吸気バル
ブ２、３が駆動される。このときピストン８が油圧Ｐに
よりスプリング１７’のばね力に抗して後退し、低速用
ロッカアーム６は、Ｔ型ロッカアーム５から解除され、
ローラベアリング10がロストモーションアセンブリ25に
より低速用カム14に当接して転動する。
ン９が油圧Ｐによりスプリング17のばね力に抗して押し
出されて高速用ロッカアーム7 のピストン孔7bに嵌入
し、当該高速用ロッカアーム７がＴ型ロッカアーム５に
結合されて一体となり、高速用カム15により当該高速用
ロッカアーム７、Ｔ型ロッカアーム５を介して吸気バル
ブ２、３が駆動される。このときピストン８が油圧Ｐに
よりスプリング１７’のばね力に抗して後退し、低速用
ロッカアーム６は、Ｔ型ロッカアーム５から解除され、
ローラベアリング10がロストモーションアセンブリ25に
より低速用カム14に当接して転動する。
【０００９】また、ピストン８、９を共に後退させてＴ
型ロッカアーム５から低速用ロッカアーム６及び高速用
ロッカアーム７を解除することにより吸気バルブ２、３
の作動を停止させる即ち、休筒させることができる。
型ロッカアーム５から低速用ロッカアーム６及び高速用
ロッカアーム７を解除することにより吸気バルブ２、３
の作動を停止させる即ち、休筒させることができる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可変バルブ
タイミング機構１の低速用ロッカアーム６と高速用ロッ
カアーム７との切り換え動作は、低速用カム14、高速用
カム15の各ベース円部分に低速用ロッカアーム６、高速
用ロッカアーム７のローラベアリング10、11が摺接して
いる状態即ち、低速用ロッカアーム６、高速用ロッカア
ーム７が、揺動していない時に行なわれる。
タイミング機構１の低速用ロッカアーム６と高速用ロッ
カアーム７との切り換え動作は、低速用カム14、高速用
カム15の各ベース円部分に低速用ロッカアーム６、高速
用ロッカアーム７のローラベアリング10、11が摺接して
いる状態即ち、低速用ロッカアーム６、高速用ロッカア
ーム７が、揺動していない時に行なわれる。
【００１１】しかしながら、何らかのタイミングで切り
換え動作が不完全で、バルブ２、３がリフトを開始して
しまうことがある。バルブ２、３のリフトが開始してか
ら急に結合用のピストン８又は９がピストン孔6b又は7b
から抜けてＴ型ロッカアーム５との結合が解除される
と、低速用ロッカアーム６又は高速用ロッカアーム７
は、ロストモーションアセンブリ25のスプリングの力に
抗して低速用カム14又は高速用カム15からジャンプす
る。このときのジャンプ量が大きいと、低速用ロッカア
ーム６又は高速用ロッカアーム７は、リテーナ21（図
７）等に衝突し、吸気バルブ２、３が僅かに開き、吸気
洩れに繋がる。排気バルブについても同様である。ま
た、最悪時には低速用ロッカアーム６、高速用ロッカア
ーム７のローラベアリング10、11やリテーナ21の破損等
に至る虞れもある等の問題がある。
換え動作が不完全で、バルブ２、３がリフトを開始して
しまうことがある。バルブ２、３のリフトが開始してか
ら急に結合用のピストン８又は９がピストン孔6b又は7b
から抜けてＴ型ロッカアーム５との結合が解除される
と、低速用ロッカアーム６又は高速用ロッカアーム７
は、ロストモーションアセンブリ25のスプリングの力に
抗して低速用カム14又は高速用カム15からジャンプす
る。このときのジャンプ量が大きいと、低速用ロッカア
ーム６又は高速用ロッカアーム７は、リテーナ21（図
７）等に衝突し、吸気バルブ２、３が僅かに開き、吸気
洩れに繋がる。排気バルブについても同様である。ま
た、最悪時には低速用ロッカアーム６、高速用ロッカア
ーム７のローラベアリング10、11やリテーナ21の破損等
に至る虞れもある等の問題がある。
【００１２】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、ロッカアームの切り換え動作が不完全な事態が発生
しても、吸気洩れや排気洩れをなくし、更にロッカアー
ムがリテーナ等に干渉しないようにした可変バルブタイ
ミング機構のロストモーションアセンブリを提供するこ
とを目的とする。
で、ロッカアームの切り換え動作が不完全な事態が発生
しても、吸気洩れや排気洩れをなくし、更にロッカアー
ムがリテーナ等に干渉しないようにした可変バルブタイ
ミング機構のロストモーションアセンブリを提供するこ
とを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、エンジンの運転状態に応じてロッカ
シャフトと当該ロッカシャフトの周りを揺動するロッカ
アームとを結合又は解除する可変バルブタイミング機構
の前記ロッカアームが解除されているときに当該ロッカ
アームをカムに押し付けるロストモーションアセンブリ
のシリンダ及びピストンを、前記ロッカアームがカムか
らジャンプした際に他の部材に干渉する前に底突きさせ
る長さに設定した構造としたものである。
に本発明によれば、エンジンの運転状態に応じてロッカ
シャフトと当該ロッカシャフトの周りを揺動するロッカ
アームとを結合又は解除する可変バルブタイミング機構
の前記ロッカアームが解除されているときに当該ロッカ
アームをカムに押し付けるロストモーションアセンブリ
のシリンダ及びピストンを、前記ロッカアームがカムか
らジャンプした際に他の部材に干渉する前に底突きさせ
る長さに設定した構造としたものである。
【００１４】
【作用】ロストモーションアセンブリは、ロッカアーム
が何らかの原因でカムからジャンプした時に、当該ロッ
カアームが他の部材に干渉する前に底突きする。これに
よりロッカアームとリテーナやバルブスプリング等との
干渉が防止される。また、ロッカアームやリテーナ等の
破損が防止される。
が何らかの原因でカムからジャンプした時に、当該ロッ
カアームが他の部材に干渉する前に底突きする。これに
よりロッカアームとリテーナやバルブスプリング等との
干渉が防止される。また、ロッカアームやリテーナ等の
破損が防止される。
【００１５】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
述する。尚、図７に示す部材と同一部材には同一符号を
付して詳細な説明を省略する。図１において、ロストモ
ーションアセンブリ25' は、高速用ロッカアーム７の爪
7bの上方に垂直に配設されている。このロストモーショ
ンアセンブリ25' は、図２に詳示するようにロストモー
ションシリンダ（以下単に「シリンダ」という）26と、
当該シリンダ26に入出可能に嵌挿されたロストモーショ
ンピストン（以下単に「ピストン」という）27と、シリ
ンダ26とピストン27との間に縮設されたロストモーショ
ンスプリング（以下単に「スプリング」という）28等に
より構成されている。
述する。尚、図７に示す部材と同一部材には同一符号を
付して詳細な説明を省略する。図１において、ロストモ
ーションアセンブリ25' は、高速用ロッカアーム７の爪
7bの上方に垂直に配設されている。このロストモーショ
ンアセンブリ25' は、図２に詳示するようにロストモー
ションシリンダ（以下単に「シリンダ」という）26と、
当該シリンダ26に入出可能に嵌挿されたロストモーショ
ンピストン（以下単に「ピストン」という）27と、シリ
ンダ26とピストン27との間に縮設されたロストモーショ
ンスプリング（以下単に「スプリング」という）28等に
より構成されている。
【００１６】シリンダ26は、閉塞端側が僅かに縮径され
て段差をなしており、端面略中央には、バルブクリアラ
ンス調整時にボルト状のピストン引き上げ治具が遊貫す
るための通常の呼吸孔よりも大径の呼吸孔26a が穿設さ
れており、開口端の内面に設けられた環状溝26b にはピ
ストン27の突出を防止するためのストッパリング29が嵌
合されている。また、側面の略中央にはオイル供給孔26
c が穿設されており、当該シリンダ26の内周面とピスト
ン27の外周面との間にオイルを供給して潤滑するように
なっている。
て段差をなしており、端面略中央には、バルブクリアラ
ンス調整時にボルト状のピストン引き上げ治具が遊貫す
るための通常の呼吸孔よりも大径の呼吸孔26a が穿設さ
れており、開口端の内面に設けられた環状溝26b にはピ
ストン27の突出を防止するためのストッパリング29が嵌
合されている。また、側面の略中央にはオイル供給孔26
c が穿設されており、当該シリンダ26の内周面とピスト
ン27の外周面との間にオイルを供給して潤滑するように
なっている。
【００１７】一方、ピストン27の先端27a は、略截頭円
錐形状をなしており、当該先端27aの内面中央には、有
底のねじ穴27b が形成されている。このねじ穴27b は、
シリンダ26の呼吸孔26a よりも僅かに小径とされ、前記
ピトスン引き上げ治具の先端が螺合するようになってい
る。ロストモーションスプリング28は、ピストン27を押
し出して先端27a をシリンダ26の開口端から突出させて
いる。そして、ピストン27の開口端27d は、シリンダ26
の段差面26d に当接可能に離隔対抗している。
錐形状をなしており、当該先端27aの内面中央には、有
底のねじ穴27b が形成されている。このねじ穴27b は、
シリンダ26の呼吸孔26a よりも僅かに小径とされ、前記
ピトスン引き上げ治具の先端が螺合するようになってい
る。ロストモーションスプリング28は、ピストン27を押
し出して先端27a をシリンダ26の開口端から突出させて
いる。そして、ピストン27の開口端27d は、シリンダ26
の段差面26d に当接可能に離隔対抗している。
【００１８】このロストモーションアセンブリ25' は、
シリンダヘッド50の高速用ロッカアーム７の爪7dの上方
位置に垂直に穿設された孔50a に嵌挿固定されている。
そして、ピストン27の先端27a が、ロストモーションス
プリング28のばね力により高速用ロッカアーム７の爪7d
の上面に圧接されている。高速用ロッカアーム７は、こ
のロストモーションアセンブリ25'のスプリング28のば
ね力によりローラベアリング11を高速用カム15に圧接さ
れている。これにより高速用ロッカアーム７のローラベ
アリング11が高速用カム15に常に当接される。
シリンダヘッド50の高速用ロッカアーム７の爪7dの上方
位置に垂直に穿設された孔50a に嵌挿固定されている。
そして、ピストン27の先端27a が、ロストモーションス
プリング28のばね力により高速用ロッカアーム７の爪7d
の上面に圧接されている。高速用ロッカアーム７は、こ
のロストモーションアセンブリ25'のスプリング28のば
ね力によりローラベアリング11を高速用カム15に圧接さ
れている。これにより高速用ロッカアーム７のローラベ
アリング11が高速用カム15に常に当接される。
【００１９】そして、ロストモーションアセンブリ25の
シリンダ26の開口端から段差面26dまでの長さ、ピスト
ン27の長さは、高速用ロッカアーム７のローラベアリン
グ11が高速用カム15からジャンプした時にリテーナ21に
干渉する前に当該ロストモーションアセンブリ25が底突
きする即ち、ピストン27の開口端27d が、シリンダ26の
段差面26d に当接する長さに設定されている。低速用ロ
ッカアーム６のロストモーションアセンブリ、及び排気
用の各ロッカアームのロストモーションアセンブリ（何
れも図示せず）についても同様である。
シリンダ26の開口端から段差面26dまでの長さ、ピスト
ン27の長さは、高速用ロッカアーム７のローラベアリン
グ11が高速用カム15からジャンプした時にリテーナ21に
干渉する前に当該ロストモーションアセンブリ25が底突
きする即ち、ピストン27の開口端27d が、シリンダ26の
段差面26d に当接する長さに設定されている。低速用ロ
ッカアーム６のロストモーションアセンブリ、及び排気
用の各ロッカアームのロストモーションアセンブリ（何
れも図示せず）についても同様である。
【００２０】以下に作用を説明する。図１に示すように
何らかのタイミングで高速用ロッカアーム７の切り換え
動作が不完全で、吸気バルブ２、３のリフトが始まって
から、Ｔ型ロッカアーム５に高速用ロッカアーム７を結
合しているピストン９が、当該高速用ロッカアーム７の
ピストン孔7bから急に抜けて、ローラベアリング11が高
速用カム15からジャンプしたとする。高速用ロッカアー
ム７は、このローラベアリング11のジャンプに伴い図中
反時計方向に回動して爪7dがロストモーションアセンブ
リ25' のピストン27をスプリング28のばね力に抗して押
し上げる。
何らかのタイミングで高速用ロッカアーム７の切り換え
動作が不完全で、吸気バルブ２、３のリフトが始まって
から、Ｔ型ロッカアーム５に高速用ロッカアーム７を結
合しているピストン９が、当該高速用ロッカアーム７の
ピストン孔7bから急に抜けて、ローラベアリング11が高
速用カム15からジャンプしたとする。高速用ロッカアー
ム７は、このローラベアリング11のジャンプに伴い図中
反時計方向に回動して爪7dがロストモーションアセンブ
リ25' のピストン27をスプリング28のばね力に抗して押
し上げる。
【００２１】ピストン27は、スプリング28を圧縮しなが
ら上動し、ローラベアリング11がリテーナ21に干渉する
前に開口端27d がシリンダ26の段差面26d に衝突して底
突きする。これにより高速用ロッカアーム７の反時計方
向への回動が阻止される。この結果、高速用ロッカアー
ム７は、ローラベアリング11がリテーナ21或いはバルブ
スプリング22等と干渉することを防止される。排気バル
ブについても同様である。これにより吸気洩れや排気洩
れ等の虞れがなくなる。
ら上動し、ローラベアリング11がリテーナ21に干渉する
前に開口端27d がシリンダ26の段差面26d に衝突して底
突きする。これにより高速用ロッカアーム７の反時計方
向への回動が阻止される。この結果、高速用ロッカアー
ム７は、ローラベアリング11がリテーナ21或いはバルブ
スプリング22等と干渉することを防止される。排気バル
ブについても同様である。これにより吸気洩れや排気洩
れ等の虞れがなくなる。
【００２２】図３及び図４は本発明に係るロストモーシ
ョンアセンブリ25' の底突き時における衝突音を防止す
るようにしたもので、図３は、シリンダ26の段差面26d
に消音部材例えば、消音スプリング30を装着し、ピスト
ン27の開口端27d が、当該消音スプリング30を圧縮しつ
つ底突きするようにしたものである。これによりロスト
モーションアセンブリ25' の底突き時における衝突音即
ち、底突き音が消音される。
ョンアセンブリ25' の底突き時における衝突音を防止す
るようにしたもので、図３は、シリンダ26の段差面26d
に消音部材例えば、消音スプリング30を装着し、ピスト
ン27の開口端27d が、当該消音スプリング30を圧縮しつ
つ底突きするようにしたものである。これによりロスト
モーションアセンブリ25' の底突き時における衝突音即
ち、底突き音が消音される。
【００２３】また、図４は、シリンダ27の開口端27d に
消音部材として、環状の消音ゴム31を固着したもので、
当該ピストン27は、消音ゴム31を介してシリンダ26の段
差面26d に当接する。これによりロストモーションアセ
ンブリ25' の底突き音が消音される。
消音部材として、環状の消音ゴム31を固着したもので、
当該ピストン27は、消音ゴム31を介してシリンダ26の段
差面26d に当接する。これによりロストモーションアセ
ンブリ25' の底突き音が消音される。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ッカアームをカムに押し付けるロストモーションアセン
ブリのシリンダ及びピストンを、前記ロッカアームがカ
ムからジャンプした際に他の部材に干渉する前に底突き
させる長さに設定した構成としたので、ロッカアームと
リテーナやバルブスプリング等との干渉が防止され、吸
気洩れや排気洩れの虞れがなくなり、また、ロッカアー
ムやリテーナ等の破損の虞れもなくなり、可変バルブタ
イミング機構の信頼性の向上が図られるという効果があ
る。
ッカアームをカムに押し付けるロストモーションアセン
ブリのシリンダ及びピストンを、前記ロッカアームがカ
ムからジャンプした際に他の部材に干渉する前に底突き
させる長さに設定した構成としたので、ロッカアームと
リテーナやバルブスプリング等との干渉が防止され、吸
気洩れや排気洩れの虞れがなくなり、また、ロッカアー
ムやリテーナ等の破損の虞れもなくなり、可変バルブタ
イミング機構の信頼性の向上が図られるという効果があ
る。
【図１】本発明に係るロストモーションアセンブリを適
用した可変バルブタイミング機構の断面図である。
用した可変バルブタイミング機構の断面図である。
【図２】図１のロストモーションアセンブリの拡大図で
ある。
ある。
【図３】図２に示すロストモーションアセンブリの第２
の実施例を示す断面図である。
の実施例を示す断面図である。
【図４】図２に示すロストモーションアセンブリの第３
の実施例を示す断面図である。
の実施例を示す断面図である。
【図５】従来のロストモーションアセンブリを使用した
可変バルブタイミング機構の組立斜視図である。
可変バルブタイミング機構の組立斜視図である。
【図６】図５の矢線VI−VIに沿う断面図である。
【図７】図６の矢線VII−VIIに沿う断面図である。
１ 可変バルブタイミング機構 ２、３ 吸気バルブ ５ Ｔ型ロッカアーム ６ 低速用ロッカアーム ７ 高速用ロッカアーム ８、９ ピストン １０、１１ ローラベアリング １４ 低速用カム １５ 高速用カム ２５’ ロストモーションアセンブリ ２６ シリンダ ２７ ピストン ２８ スプリング ３０ 消音スプリング ３１ 消音ゴム
Claims (1)
- 【請求項１】 エンジンの運転状態に応じてロッカシャ
フトと当該ロッカシャフトの周りを揺動するロッカアー
ムとを結合又は解除する可変バルブタイミング機構の前
記ロッカアームが解除されているときに当該ロッカアー
ムをカムに押し付けるロストモーションアセンブリのシ
リンダ及びピストンを、前記ロッカアームがカムからジ
ャンプした際に他の部材に干渉する前に底突きさせる長
さに設定したことを特徴とする可変バルブタイミング機
構のロストモーションアセンブリ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5157194A JP2503932B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 可変バルブタイミング機構のロストモ―ションアセンブリ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5157194A JP2503932B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 可変バルブタイミング機構のロストモ―ションアセンブリ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06299825A JPH06299825A (ja) | 1994-10-25 |
| JP2503932B2 true JP2503932B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=12890654
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5157194A Expired - Lifetime JP2503932B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 可変バルブタイミング機構のロストモ―ションアセンブリ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2503932B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008075556A1 (ja) | 2006-12-18 | 2008-06-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 可変動弁機構付き内燃機関 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015102045A (ja) * | 2013-11-26 | 2015-06-04 | 株式会社オティックス | ロッカアームの支持機構 |
-
1994
- 1994-03-23 JP JP5157194A patent/JP2503932B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008075556A1 (ja) | 2006-12-18 | 2008-06-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 可変動弁機構付き内燃機関 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06299825A (ja) | 1994-10-25 |
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