JP2503927Y2 - ダイヤモンド切断砥石 - Google Patents

ダイヤモンド切断砥石

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JP2503927Y2
JP2503927Y2 JP1990014894U JP1489490U JP2503927Y2 JP 2503927 Y2 JP2503927 Y2 JP 2503927Y2 JP 1990014894 U JP1990014894 U JP 1990014894U JP 1489490 U JP1489490 U JP 1489490U JP 2503927 Y2 JP2503927 Y2 JP 2503927Y2
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JP1990014894U
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Inventor
直樹 峠
秀文 伊藤
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ノリタケダイヤ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、石材やコンクリート,耐火物等を切断する
ときに使用するダイヤモンド切断砥石に関する。
〔従来の技術〕
従来、ダイヤモンド切断砥石の周縁部に形成されるセ
グメントチップにおいては、第7図に示すように、セグ
メントチップ15の形状は、前端部16がフラット形状とな
っているため、切削中に被削材4への喰込み性が悪く、
また被削材4とセグメントチップ15との間の衝撃による
振動も大きかった。
そこで、実公昭53-29589号公報に開示される実施例に
おいては、第8図に示すように、セグメントチップ17の
前端部18に横すくい角αを設け、これによって被削材4
への喰込み性を改善し、また振動の軽減を図ろうとして
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、セグメントチップ17の前端部18に横すくい角
αを設けた構造のものでは、まだ次のような問題点が残
っている。
すなわち、横すくい角αを設けることによって、切粉
11を側面に押し出すので、切粉排除効率が低下し、切削
性が悪い。また、切削抵抗も大きくなる。
また、切削時の振動はやや減少するが、切削抵抗が大
きいために、被削材4に発生するチッピングが減少しな
い。
さらに、セグメントチップ17の先端は鋭角になってい
るために刃先強度が低く、セグメントチップ17が破損し
易い。
本考案において解決すべき課題は、ダイヤモンド切断
砥石のセグメントチップにおいて、切粉の排除効率を高
め、切削抵抗を低下させて切れ味を向上させ、さらに刃
先の強度を高くすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、添付本考案の実施例を示す第1図から第4
図において、回転軸(2)を中心に回転する本体周縁に
等間隔に設けたスリット(7)を境にして配設したセグ
メントチップ(3)を有するダイヤモンド切断砥石
(1)であって、それぞれのセグメントチップ(3)
は、その回転方向の前端部(5)と後端部(6)に、そ
のダイヤモンド砥石(1)の回転方向(A)に傾斜した
外周面に対する前すくい角(θ1,θ2)と、側面に対し
て台形状に傾斜した横すくい角(ψ1,ψ2)との二重の
すくい角を形成するとともに、軟質材(10)からなる基
材からなり、その一側面側に硬質材(9)を設けた二層
構造の切刃部(8)を形成し、さらに、このセグメント
チップ(3)は、その切刃部(8)がダイヤモンド切断
砥石(1)の両側面に交互に位置するように配設されて
いることを特徴とする。
〔作用〕
本考案のダイヤモンド切断砥石のセグメントチップに
よると、前すくい角によって切粉が基板方向に押し上げ
られ、横すくい角によって側面に押し出され、切粉が円
滑に排除される。そして、切削抵抗が低下して切れ味が
向上し、振動も低下して被削材のチッピング発生が減少
する。また、刃先部の硬質材によって刃先強度が高ま
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら、本考案の特徴を実施例に
基づいて具体的に説明する。
第1図にダイヤモンド砥石の全体正面図を示す。
ダイヤモンド砥石1は、回転軸2を中心に矢印A方向
に回転する。そして、その周縁部には多数のセグメント
チップ3が配設され、このセグメントチップ3によって
被削材4を切削するようになっている。
第2図及び第3図にセグメントチップ3の詳細図を示
す。
第2図はセグメントチップ3を外周面から見た図で、
セグメントチップ3は厚さbを有し、矢印A方向へ回転
している。そして、その前端部5及び後端部6はそれぞ
れ横すくい角ψ1,ψ2を有する角度に形成されている。
また、第3図はセグメントチップ3を側面から見た図
で、セグメントチップ3は高さhを有し、ダイヤモンド
砥石1の本体周縁に等間隔に設けたスリット7を境にし
て多数設けられている。そして、その前端部5及び後端
部6はそれぞれ前すくい角θ1,θ2を有する角度に形成
されている。
さらに、セグメントチップ3の内部構造を第4図に示
す。セグメントチップ3の側面に形成された切刃部8を
軟質材10の外面に設けた硬質材9からなる積層構造とし
ている。硬質材9は硬質結合剤層とし、硬度を向上させ
るために砥材投入量を増して形成している。
上記のように構成された本考案のセグメントチップ3
においては、第5図に示すように、その前端部5に設け
た前すくい角θによって切粉11が基板方向に押上げら
れ、横すくい角ψによって側面に押出されるので、切粉
11が容易に排除され、排除効率が向上し、切削抵抗が低
下する。そして、切削抵抗が低下することによって、切
れ味が向上し、振動も低下し、被削材4のチッピング発
生量も減少する。
なお、セグメントチップ3の前端部5のみならず、後
端部6にも前すくい角θ2と横すくい角ψ2を設けたの
は、ダイヤモンド砥石1の取付けを逆向きにして使用で
きるようにしたためである。
本考案のセグメントチップ3と従来例のセグメントチ
ップとの切削状況の比較を以下に示す。
第1表はブレード寸法、すなわちダイヤモンド砥石1
の各部の寸法を示したものである。
第2表に切削条件を示す 第6図に各セグメント形状による消費電力を示す。
そして、第3表に最大チッピング量を示す。
第6図から判るように、本実施例の場合、従来例と比
較して消費電力が少なくてすみ、切削抵抗が少なく、切
れ味がよくなっている。また、第3表から判るように、
本実施例の場合、最大チッピング量が減少しており、被
削材4の切削品質が良好となっている。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、次のような効
果を奏する。
(1)横すくい角と前すくい角によって切粉が円滑に排
除されるので、切粉排除が向上する。
(2)切粉が容易に排除されるので、切削抵抗が低下
し、切れ味が向上する。
(3)切削抵抗が低下するので振動が低下し、被削材の
チッピング発生量が減少し、高い加工精度が得られる。
(4)振動が低下するので、切削時の騒音が減少する。
(5)切刃部分に硬質材を用いた積層構造となっている
ので、セグメントチップが破損しにくい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すダイヤモンド砥石の正面
図、第2図は本考案実施例のセグメントチップを外周側
から見た図、第3図は同セグメントチップを側面から見
た図、第4図は同セグメントチップの積層構造説明図、
第5図は同セグメントチップによる切削状況の説明図、
第6図は本考案の効果の一例を示す図、第7図及び第8
図は従来のセグメントチップによる切削状況の説明図で
ある。 1:ダイヤモンド砥石、2:回転軸 3:セグメントチップ、4:被削材 5:前端部、6:後端部 7:スリット、8:切刃部 9:硬質材、10:軟質材 11:切粉、15,17:セグメントチップ 16,18:前端部 A:回転方向、b:セグメントチップ厚さ h:セグメントチップ高さ ψ1,ψ2:横すくい角、θ1,θ2:前すくい角 α:横すくい角

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸(2)を中心に回転する本体周縁に
    等間隔に設けたスリット(7)を境にして配設したセグ
    メントチップ(3)を有するダイヤモンド切断砥石
    (1)であって、 それぞれのセグメントチップ(3)は、 その回転方向の前端部(5)と後端部(6)に、そのダ
    イヤモンド砥石(1)の回転方向(A)に傾斜した外周
    面に対する前すくい角(θ1,θ2)と、側面に対して台
    形状に傾斜した横すくい角(ψ1,ψ2)との二重のすく
    い角を形成するとともに、 軟質材(10)からなる基材からなり、その一側面側に硬
    質材(9)を設けた二層構造の切刃部(8)を形成し、 さらに、 このセグメントチップ(3)は、その切刃部(8)がダ
    イヤモンド切断砥石(1)の両側面に交互に位置するよ
    うに配設されていることを特徴とする。
JP1990014894U 1990-02-16 1990-02-16 ダイヤモンド切断砥石 Expired - Lifetime JP2503927Y2 (ja)

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JPH03107175U JPH03107175U (ja) 1991-11-05
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