JP2503499Y2 - Atcマガジン付き多ヘツド工作機 - Google Patents
Atcマガジン付き多ヘツド工作機Info
- Publication number
- JP2503499Y2 JP2503499Y2 JP1991102265U JP10226591U JP2503499Y2 JP 2503499 Y2 JP2503499 Y2 JP 2503499Y2 JP 1991102265 U JP1991102265 U JP 1991102265U JP 10226591 U JP10226591 U JP 10226591U JP 2503499 Y2 JP2503499 Y2 JP 2503499Y2
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- Japan
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- atc
- tool
- head
- machine tool
- siles
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動ツールチエンジ
(以下ATCマガジンという)付き多ヘツド工作機の改
良に関するものである。
(以下ATCマガジンという)付き多ヘツド工作機の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種機械としては、本件出願人
が既に提案した実公平1−21715号、特願平1−2
57286号あるいは特願平2−253193号記載の
ものがある。しかし、これら機械はいずれもATCマガ
ジンが機械の一側に固定され、ツールヘツドが横移動し
てツール交換が迅急に行えず、作業能率がおちる不都合
があった。
が既に提案した実公平1−21715号、特願平1−2
57286号あるいは特願平2−253193号記載の
ものがある。しかし、これら機械はいずれもATCマガ
ジンが機械の一側に固定され、ツールヘツドが横移動し
てツール交換が迅急に行えず、作業能率がおちる不都合
があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の不都
合を解消して、すみやかにツール交換が行えるATCマ
ガジン付き多ヘツド工作機を提供しようとするものであ
る。
合を解消して、すみやかにツール交換が行えるATCマ
ガジン付き多ヘツド工作機を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は加工テーブルを載置した機台の両側に左
右一対のコラムを樹立し、このコラムの上端間へ左右方
向に長いクロスコラムを架設し、クロスコラムの前面に
左右動する左右シレーを介して上下シレーを昇降自在に
設け、上下シレーへクロスコラムと平行にヘッドレール
を設け、ヘッドレールにツールヘッドを装着した複数の
ツールチェンジシレーとATCユニットを装着したAT
C左右シレーとを相互に左右動可能に支持すると共に、
そのATC左右シレーにATC昇降シレーを介してAT
Cユニットを昇降可能に支持し、そのATCユニットに
複数のツール保持体を回転軸の回りで回動可能に支持し
たものである。
めに、本考案は加工テーブルを載置した機台の両側に左
右一対のコラムを樹立し、このコラムの上端間へ左右方
向に長いクロスコラムを架設し、クロスコラムの前面に
左右動する左右シレーを介して上下シレーを昇降自在に
設け、上下シレーへクロスコラムと平行にヘッドレール
を設け、ヘッドレールにツールヘッドを装着した複数の
ツールチェンジシレーとATCユニットを装着したAT
C左右シレーとを相互に左右動可能に支持すると共に、
そのATC左右シレーにATC昇降シレーを介してAT
Cユニットを昇降可能に支持し、そのATCユニットに
複数のツール保持体を回転軸の回りで回動可能に支持し
たものである。
【作用】ツールヘッドに取り付けた工具を交換するに
は、ツールチェンジシレーとATC左右シレーとを相互
に接近させ、いずれかを移動させて工具交換に必要な距
離とする。次に、ツール保持体を回転軸の回りで回転さ
せて特定のツール保持体を選択し、それらに取り付けた
工具の軸心とツールヘッドの軸心とを合致させる。そし
て、ATC昇降シレーを昇降させツールヘッドあるいは
ATCユニットから工具を着脱することによって行う。
は、ツールチェンジシレーとATC左右シレーとを相互
に接近させ、いずれかを移動させて工具交換に必要な距
離とする。次に、ツール保持体を回転軸の回りで回転さ
せて特定のツール保持体を選択し、それらに取り付けた
工具の軸心とツールヘッドの軸心とを合致させる。そし
て、ATC昇降シレーを昇降させツールヘッドあるいは
ATCユニットから工具を着脱することによって行う。
【0005】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。図1に示すように機台1上に正面視前後方向へXレ
ール2を設け、ここに加工テーブル3を摺動自在に載置
し、これをX軸モータ(図示せず)により駆動する。機
台1の両外側に一対のコラム4を樹立し、その上端間に
クロスコラム5を架設する。クロスコラム5の前面上下
に一対のYレール6を設け、ここへ左右シレー7を摺動
自在に取付け、これをY軸モータ(図示せず)により駆
動する。左右シレー7の前面上下方向へZレール8を設
け、ここに上下シレー9を昇降自在に取付け、これをZ
軸モータ10により駆動する。
る。図1に示すように機台1上に正面視前後方向へXレ
ール2を設け、ここに加工テーブル3を摺動自在に載置
し、これをX軸モータ(図示せず)により駆動する。機
台1の両外側に一対のコラム4を樹立し、その上端間に
クロスコラム5を架設する。クロスコラム5の前面上下
に一対のYレール6を設け、ここへ左右シレー7を摺動
自在に取付け、これをY軸モータ(図示せず)により駆
動する。左右シレー7の前面上下方向へZレール8を設
け、ここに上下シレー9を昇降自在に取付け、これをZ
軸モータ10により駆動する。
【0006】上下シレー9の前面下部に上下一対のヘツ
ドレール11を突設し、ここに複数のツールチエンジシ
レー12を各別に移動できるように取付ける。ツールチ
エンジシレー12は、上記ヘツドレール11、11間に
設けた間隔調整ねじ14へめねじ15を介して係合さ
せ、間隔調整ねじ14の回転により横移動させる。間隔
調整ねじ14は、中央にて左側ねじ14Lと右側ねじ1
4Rに分け、それぞれを左右のツールチエンジシレー1
2へ係合する。調整ねじ14の外端には、これを回わす
ハンドル(図示せず)をつける。
ドレール11を突設し、ここに複数のツールチエンジシ
レー12を各別に移動できるように取付ける。ツールチ
エンジシレー12は、上記ヘツドレール11、11間に
設けた間隔調整ねじ14へめねじ15を介して係合さ
せ、間隔調整ねじ14の回転により横移動させる。間隔
調整ねじ14は、中央にて左側ねじ14Lと右側ねじ1
4Rに分け、それぞれを左右のツールチエンジシレー1
2へ係合する。調整ねじ14の外端には、これを回わす
ハンドル(図示せず)をつける。
【0007】各ツールチエンジシレー12の前面にツー
ルヘツドを装着するが、ツールヘツドには後述するAT
Cマガジンに対応するATC用ツールヘツド16と、手
でツールを着脱する標準ツールヘツド17とがある。図
1の第1実施例のようにATC用ツールヘツド16を2
個並設し、その両側へあとで説明するATCマガジン1
8を取付けても、図2の第2実施例のように標準ツール
ヘツド17を中央へ2個並設し、その両側へATC用ツ
ールヘツド16を並設してもよい。あるいは図3の実施
例のように外側よりATCマガジン18、ATC用ツー
ルヘツド16、標準ツールヘツド17と並設したものを
2組並設してもよい。また、標準ツールヘツド17に代
えて、各種の専用ツールヘツドを取付けてもよい。
ルヘツドを装着するが、ツールヘツドには後述するAT
Cマガジンに対応するATC用ツールヘツド16と、手
でツールを着脱する標準ツールヘツド17とがある。図
1の第1実施例のようにATC用ツールヘツド16を2
個並設し、その両側へあとで説明するATCマガジン1
8を取付けても、図2の第2実施例のように標準ツール
ヘツド17を中央へ2個並設し、その両側へATC用ツ
ールヘツド16を並設してもよい。あるいは図3の実施
例のように外側よりATCマガジン18、ATC用ツー
ルヘツド16、標準ツールヘツド17と並設したものを
2組並設してもよい。また、標準ツールヘツド17に代
えて、各種の専用ツールヘツドを取付けてもよい。
【0008】ATCツールヘツド16の下部には、図5
に示すように工具の自動挾持装置21を設ける。自動挾
持装置21は、スピンドル22を筒状に形成し、その中
空部23内に下端へコレツトチヤツク24を取付けるチ
ヤツク軸25を上下動可能に内装する。中空部23の下
部へ下方に向けて拡開するテーパ孔26と、内周がコレ
ツトチヤツク24の下部外周よりやや大きい空洞部27
とを設ける。チヤツク軸25は、チヤツク軸用のシリン
ダ28により下降し、チヤツク軸25に外装した皿ばね
29のばね力により上昇する。
に示すように工具の自動挾持装置21を設ける。自動挾
持装置21は、スピンドル22を筒状に形成し、その中
空部23内に下端へコレツトチヤツク24を取付けるチ
ヤツク軸25を上下動可能に内装する。中空部23の下
部へ下方に向けて拡開するテーパ孔26と、内周がコレ
ツトチヤツク24の下部外周よりやや大きい空洞部27
とを設ける。チヤツク軸25は、チヤツク軸用のシリン
ダ28により下降し、チヤツク軸25に外装した皿ばね
29のばね力により上昇する。
【0009】チヤツク軸用のシリンダ28は、図5に示
すようにヘツドケース30の外側(本実施例では正面視
前面)に取付ける。チヤツク軸用のシリンダ28のロツ
ド31の上端を、内端331寄りに設けた支点32によ
り枢着した揺動アーム33の外端332へ係止する。支
点32寄りへ、押子材251を介してチヤツク軸25の
上端を当接する。ロツド31の短縮により、押子材25
1が下がってチヤツク軸25を下降させる。チヤツク軸
25が下降すると、周方向へ分断されたチヤツク爪34
が、空洞部27に出て開く。上昇させると、スピンドル
22の内壁により押圧されて、チヤツク爪34は閉じ
る。上昇運動は、ロツド31を伸ばし、揺動アーム33
を上昇させ、皿ばね29のばね力により行う。
すようにヘツドケース30の外側(本実施例では正面視
前面)に取付ける。チヤツク軸用のシリンダ28のロツ
ド31の上端を、内端331寄りに設けた支点32によ
り枢着した揺動アーム33の外端332へ係止する。支
点32寄りへ、押子材251を介してチヤツク軸25の
上端を当接する。ロツド31の短縮により、押子材25
1が下がってチヤツク軸25を下降させる。チヤツク軸
25が下降すると、周方向へ分断されたチヤツク爪34
が、空洞部27に出て開く。上昇させると、スピンドル
22の内壁により押圧されて、チヤツク爪34は閉じ
る。上昇運動は、ロツド31を伸ばし、揺動アーム33
を上昇させ、皿ばね29のばね力により行う。
【0010】一方ツール35の上部には、図6に示すよ
うにテーパ突部36と、その上端の頭部37よりなるプ
ルスタット38が突出する。ツール装置時には、ツール
35をセツト位置におき、チヤツク軸25を下げる。チ
ヤツク軸25の下端にあるチヤツク爪34は、空洞部2
7へ下がると開く。ツール35を上昇させて、プルスタ
ット38を爪34内へ挿入する。シリンダ28のロツド
31を伸ばして、揺動アーム33を上げる。皿ばね29
のばね力によりチヤツク軸25が上動し、チヤツク爪3
4はスピンドル22の内壁により押圧されて、プルスタ
ット38を挾着してツール35を保持する。上記と逆の
動きをさせれば、ツール35は外れる。
うにテーパ突部36と、その上端の頭部37よりなるプ
ルスタット38が突出する。ツール装置時には、ツール
35をセツト位置におき、チヤツク軸25を下げる。チ
ヤツク軸25の下端にあるチヤツク爪34は、空洞部2
7へ下がると開く。ツール35を上昇させて、プルスタ
ット38を爪34内へ挿入する。シリンダ28のロツド
31を伸ばして、揺動アーム33を上げる。皿ばね29
のばね力によりチヤツク軸25が上動し、チヤツク爪3
4はスピンドル22の内壁により押圧されて、プルスタ
ット38を挾着してツール35を保持する。上記と逆の
動きをさせれば、ツール35は外れる。
【0011】前記したように、本機ではチヤツク軸用の
シリンダ28をヘツドケース30の外側に取付けた。こ
のため、ヘツドケース30とスピンドルケース40との
間に空間41ができたので、ここへヘツドケース30の
下端から上方へ抜けるエア通路42を形成できる。エア
通路42により、切屑を集じん機(図示せず)へ送ると
同時に、スピンドル回転時に生ずる熱を放散する冷却作
用が行われる。ちなみに、従来装置ではチヤツク軸用の
シリンダ28が、スピンドルケース40の上部にある。
このため、エア通路42をヘツドケース30内に形成で
きないので、冷却フアンと集じん口とを別に設けてい
た。しかし、本機ではこの必要がなくなった。
シリンダ28をヘツドケース30の外側に取付けた。こ
のため、ヘツドケース30とスピンドルケース40との
間に空間41ができたので、ここへヘツドケース30の
下端から上方へ抜けるエア通路42を形成できる。エア
通路42により、切屑を集じん機(図示せず)へ送ると
同時に、スピンドル回転時に生ずる熱を放散する冷却作
用が行われる。ちなみに、従来装置ではチヤツク軸用の
シリンダ28が、スピンドルケース40の上部にある。
このため、エア通路42をヘツドケース30内に形成で
きないので、冷却フアンと集じん口とを別に設けてい
た。しかし、本機ではこの必要がなくなった。
【0012】ATC用ツールヘツド16に隣設して、こ
れと接離可能にATCマガジン18を設ける。ATCマ
ガジン18を装着するATC左右シレー43は、前記し
た上下シレー9のヘツドレール11へ左右動可能に取付
ける。ATC左右シレー43には、図8に示すようにエ
アシリンダ44を取付け、これへのエアの送入、送出口
(図示せず)の切換えにより左右動させる。また、その
ロツド45の外端を隣接するATC用ツールベツド16
のツールチエンジシレー12の外側に接続して、ATC
マガジン18がATC用ツールヘツド16に従って、左
右動するようにする。これにより、ATC用ツールヘツ
ド16の間隔を調整すると、ATCマガジン18も同時
に移動することとなる。
れと接離可能にATCマガジン18を設ける。ATCマ
ガジン18を装着するATC左右シレー43は、前記し
た上下シレー9のヘツドレール11へ左右動可能に取付
ける。ATC左右シレー43には、図8に示すようにエ
アシリンダ44を取付け、これへのエアの送入、送出口
(図示せず)の切換えにより左右動させる。また、その
ロツド45の外端を隣接するATC用ツールベツド16
のツールチエンジシレー12の外側に接続して、ATC
マガジン18がATC用ツールヘツド16に従って、左
右動するようにする。これにより、ATC用ツールヘツ
ド16の間隔を調整すると、ATCマガジン18も同時
に移動することとなる。
【0013】ATC左右シレー43の前面に昇降レール
46を設け、ここへATC昇降シレー47を昇降自在に
取付け、ATC昇降シリンダ48により昇降させる。A
TC昇降シレー47にATCユニツト49を装着する。
ATCユニツト49は、下部中央から回転モータ50に
より回転する回転軸51を突設し、その下端に割出円板
52を取付ける。割出円板52の外周へ放射状に複数の
ツール保持体53を装着する。ツール保持体53は、本
実施例で8個としたが、これに限るものではない。
46を設け、ここへATC昇降シレー47を昇降自在に
取付け、ATC昇降シリンダ48により昇降させる。A
TC昇降シレー47にATCユニツト49を装着する。
ATCユニツト49は、下部中央から回転モータ50に
より回転する回転軸51を突設し、その下端に割出円板
52を取付ける。割出円板52の外周へ放射状に複数の
ツール保持体53を装着する。ツール保持体53は、本
実施例で8個としたが、これに限るものではない。
【0014】ツール保持体53は、図8に示すようにそ
の先端部に支持ピン54により枢着される一対の挾持レ
バー55を設ける。挾持レバー55の先端には、ツール
35を保持する円弧状のツール保持部56を設け、後部
にはスプリング57を介在させ、その反発力によりツー
ル保持部56を閉じるように加圧する。
の先端部に支持ピン54により枢着される一対の挾持レ
バー55を設ける。挾持レバー55の先端には、ツール
35を保持する円弧状のツール保持部56を設け、後部
にはスプリング57を介在させ、その反発力によりツー
ル保持部56を閉じるように加圧する。
【0015】つぎに動作を説明する。まず、ツール35
をATC用ツールヘツド16へ装着させるには、ATC
昇降シリンダ48を駆動して、ATC昇降シレー47を
下降させ、割出円板52を回転させて、装着させようと
するツール35をATC用ツールヘツド16側へおく。
エアシリンダ44により、ATCユニツト49をATC
用ツールヘツド16の下へ横移動させる。ATC用ツー
ルヘツド16のチヤツク軸25を下げて、チヤツク爪3
4を開く。ATC昇降シレー47を上げて、ツール35
のプルスタツト38をチヤツク爪34へ挿入する。皿ば
ね29によりチヤツク軸25を上昇させ、チヤツク爪3
4を締めて、プルスタツト38を挾着する。ATC昇降
シレー47により、ATCユニツト49を下げたのち、
横移動させて原位置へもどす。
をATC用ツールヘツド16へ装着させるには、ATC
昇降シリンダ48を駆動して、ATC昇降シレー47を
下降させ、割出円板52を回転させて、装着させようと
するツール35をATC用ツールヘツド16側へおく。
エアシリンダ44により、ATCユニツト49をATC
用ツールヘツド16の下へ横移動させる。ATC用ツー
ルヘツド16のチヤツク軸25を下げて、チヤツク爪3
4を開く。ATC昇降シレー47を上げて、ツール35
のプルスタツト38をチヤツク爪34へ挿入する。皿ば
ね29によりチヤツク軸25を上昇させ、チヤツク爪3
4を締めて、プルスタツト38を挾着する。ATC昇降
シレー47により、ATCユニツト49を下げたのち、
横移動させて原位置へもどす。
【0016】つぎにツール35の交換作業を説明する。
割出円板25の空状態になっているツール保持体53を
ATC用ツールヘツド16側へおく。なお、書きおくれ
たが、図7に示すようにATCツールヘツド16(標準
ヘツド17も同じ)の下端外周には、集じんブラシ16
1があるから、ツール交換時にはこれに先立って、集じ
んブラシ用のシリンダ162により、マガジン側のブラ
シ161Lを上昇させておく。ATCユニツト49を横
移動させ、ツール保持体53のツール保持部56によ
り、ツール35を挾持する。別のツール35を装着する
ため、ATCユニツト49を下げたのち割出円板52を
回転させて、つぎに装着するツール35をATC用ツー
ルヘツド16の下へおく。以後の動作は、前記した装着
時と同様に行う。加工作業は、従来作業と同様に行う。
割出円板25の空状態になっているツール保持体53を
ATC用ツールヘツド16側へおく。なお、書きおくれ
たが、図7に示すようにATCツールヘツド16(標準
ヘツド17も同じ)の下端外周には、集じんブラシ16
1があるから、ツール交換時にはこれに先立って、集じ
んブラシ用のシリンダ162により、マガジン側のブラ
シ161Lを上昇させておく。ATCユニツト49を横
移動させ、ツール保持体53のツール保持部56によ
り、ツール35を挾持する。別のツール35を装着する
ため、ATCユニツト49を下げたのち割出円板52を
回転させて、つぎに装着するツール35をATC用ツー
ルヘツド16の下へおく。以後の動作は、前記した装着
時と同様に行う。加工作業は、従来作業と同様に行う。
【0017】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成したので、
工具の交換に際してヘッドレールに支持したツールチェ
ンジシレーとATC左右シレーとが所定の距離になるよ
う移動させた後、特定のツール保持体がツールチェンジ
シレーの下方へくるようにツール保持体を回転軸の回り
で回転させ、その後、ATC昇降シレーを作動させるこ
とによって、従来機のように中間アームを要せず、直接
に工具を交換でき、その交換動作が迅速に行い得る効果
がある。なお、第2実施例によれば、ATC用ツールヘ
ッドのほか標準もしくは各種のツールヘッドを併設すれ
ば、各ヘッドに対応する加工材を同時に加工できる。ま
た、標準ヘッドに代えて各種の専用ヘッドを装着すれ
ば、ATC用ツールヘッドでは自動交換できないツー
ル、例えば丸のこ、かんな、角のみ、ドリル、サンダ、
クラインダといった刃物も使用できる。そして、第3実
施例のように、ATCマガジン、ATC用ツールヘッ
ド、標準ツールヘッドを併設したヘッドグループを左右
へ併設すれば、左右のグループで、それぞれの加工材を
同時に加工できる。また、チャック軸用のシリンダをA
TC用ツールヘッドのヘッドケースの外側へ配して、ス
ピンドルケースとヘッドケース間に空間を設け、ここへ
エア通路を形成した。この結果、該通路が切屑の空送路
となるほか、この空気の流れにより熱を放散して、従来
あった冷却ファンが不必要となる。
工具の交換に際してヘッドレールに支持したツールチェ
ンジシレーとATC左右シレーとが所定の距離になるよ
う移動させた後、特定のツール保持体がツールチェンジ
シレーの下方へくるようにツール保持体を回転軸の回り
で回転させ、その後、ATC昇降シレーを作動させるこ
とによって、従来機のように中間アームを要せず、直接
に工具を交換でき、その交換動作が迅速に行い得る効果
がある。なお、第2実施例によれば、ATC用ツールヘ
ッドのほか標準もしくは各種のツールヘッドを併設すれ
ば、各ヘッドに対応する加工材を同時に加工できる。ま
た、標準ヘッドに代えて各種の専用ヘッドを装着すれ
ば、ATC用ツールヘッドでは自動交換できないツー
ル、例えば丸のこ、かんな、角のみ、ドリル、サンダ、
クラインダといった刃物も使用できる。そして、第3実
施例のように、ATCマガジン、ATC用ツールヘッ
ド、標準ツールヘッドを併設したヘッドグループを左右
へ併設すれば、左右のグループで、それぞれの加工材を
同時に加工できる。また、チャック軸用のシリンダをA
TC用ツールヘッドのヘッドケースの外側へ配して、ス
ピンドルケースとヘッドケース間に空間を設け、ここへ
エア通路を形成した。この結果、該通路が切屑の空送路
となるほか、この空気の流れにより熱を放散して、従来
あった冷却ファンが不必要となる。
【図1】 本考案の第1実施例を示す正面図である。
【図2】 同第2実施例を示す正面図である。
【図3】 同第3実施例を示す正面図である。
【図4】 第1図におけるA−A視図である。
【図5】 ATCツールヘツドを示す縦断側面図であ
る。
る。
【図6】 第1図におけるB−B視図である。
【図7】 ATC用ツールヘツドとATCマガジンを示
す正面図である。
す正面図である。
1 機台 3 加工テーブル 4 コラム 5 クロスコラム 7 左右シレー 9 上下シレー 12 ツールチエンジシレー 16 ATC用ツールヘツド 17 標準ツールヘツド 18 ATCマガジン 22 スピンドル 25 チヤツク軸 30 ヘツドケース 40 スピンドルケース 42 エア通路 43 ATC左右シレー 47 ATC昇降シレー 49 ATCユニツト
Claims (5)
- 【請求項1】加工テーブルを載置した機台の両側に左右
一対のコラムを樹立し、このコラムの上端間へ左右方向
に長いクロスコラムを架設し、クロスコラムの前面に左
右動する左右シレーを介して上下シレーを昇降自在に設
け、上下シレーへクロスコラムと平行にヘッドレールを
設け、ヘッドレールにツールヘッドを装着した複数のツ
ールチェンジシレーとATCユニットを装着したATC
左右シレーとを相互に左右動可能に支持すると共に、そ
のATC左右シレーにATC昇降シレーを介してATC
ユニットを昇降可能に支持し、そのATCユニットに複
数のツール保持体を回転軸の回りで回動可能に支持して
なるATCマガジン付き多ヘッド工作機。 - 【請求項2】前記ヘッドレールに支持したツールチェン
ジシレーとATC左右シレーとを接離可能に接続してな
る請求項1記載のATCマガジン付き多ヘッド工作機。 - 【請求項3】上下シレーへ標準ツールヘッドもしくは各
種の専用ヘッドを取付け、その両外側へツールチェンジ
シレーとATC左右シレーとを併設してなる請求項1又
は請求項2記載のATCマガジン付き多ヘッド工作機。 - 【請求項4】上下シレーへツールチェンジシレーとAT
C左右シレーと標準ツールヘッドもしくは各種の専用ヘ
ッドとを併設したヘッドグループを左右へ対設してなる
請求項1、請求項2又は請求項3記載のATCマガジン
付き多ヘッド工作機。 - 【請求項5】ツールチェンジシレーの外側へ、スピンド
ル内へ昇降可能に内装したチャック軸を摺動させるチャ
ック軸用のシリンダを配して、ヘッドケースとスピンド
ルケース間へ上下方向にエア通路を形成してなる請求項
1、請求項2、請求項3又は請求項4記載のATCマガ
ジン付き多ヘッド工作機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991102265U JP2503499Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | Atcマガジン付き多ヘツド工作機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991102265U JP2503499Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | Atcマガジン付き多ヘツド工作機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0617839U JPH0617839U (ja) | 1994-03-08 |
JP2503499Y2 true JP2503499Y2 (ja) | 1996-07-03 |
Family
ID=14322767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991102265U Expired - Lifetime JP2503499Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | Atcマガジン付き多ヘツド工作機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2503499Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Family Cites Families (5)
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JPS6165744A (ja) * | 1984-09-06 | 1986-04-04 | Shinko Kogyo Kk | 工具交換装置を備えた多軸ヘツド式加工機 |
JPH07108497B2 (ja) * | 1986-09-27 | 1995-11-22 | 豊和工業株式会社 | 工具交換装置 |
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-
1991
- 1991-10-08 JP JP1991102265U patent/JP2503499Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0617839U (ja) | 1994-03-08 |
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