JP2503352B2 - 牛肉生産用飼料組成物及び牛肉生産方法 - Google Patents

牛肉生産用飼料組成物及び牛肉生産方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、牛肉中に含まれるn−
6脂肪酸によって生じる各種生理的疾病の発生を防止す
ることができ、且つ人体に有益であるn−3脂肪酸に富
んだ牛肉を生産する為の新規な牛肉生産用飼料組成物、
及びその様な牛肉を生産する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在市販されている牛肉は、n−3脂肪
酸の含有量が0.2%程度であり、またアラキドン酸に
代表されるn−6脂肪酸の含有量はn−3脂肪酸の20
〜30倍程度である。一方この様に牛肉に多量に含まれ
るn−6脂肪酸は各種生理的疾病が現れる原因になって
おり、こうしたことから意識的に牛肉を忌避する人も多
い。
【0003】n−6脂肪酸であるリノール酸はアラキド
ン酸に代謝され、アラキドン酸は更に体内組織の細胞膜
においても代謝され、強い生理活性をもつアラキドン酸
代謝産物が作られる。アラキドン酸代謝経路全体は、幾
筋もの滝が段階状に流れ落ちるのに似ていることからア
ラキドン酸カスケードと呼ばれて一般的に良く知られて
いる。
【0004】そしてn−6脂肪酸の過剰摂取によって生
成された各種代謝産物、即ちイコサノイド(Icosa
noid)である2−系列のプロスタグランジン類(P
rostaglandins)と、4−系列のロイコト
リエン類(Leukotriens)は、動脈硬化症、
高血圧、心筋梗塞症、心臓貧血、血栓症、心臓病、骨髄
炎や皮膚病等の様々な生理的疾病を誘発することが知ら
れている。
【0005】一方n−3脂肪酸、例えばリノレン酸は、
体内組織の細胞膜において、鎖長延長酵素及び不飽和化
酵素によって一部がイコサペンタエン酸(EPA)に転
換され、このEPAは代謝を通じて3−系列のプロスタ
グランジン類と5−系列のロイコトリエン類を生成す
る。そしてこれら3−系列のプロスタグランジン類と5
−系列のロイコトリエン類は、アラキドン酸の代謝産物
である2−系列のプロスタグランジン類と4−系列のロ
イコトリエン類の生成を遮断し、これらによる各種生理
的疾病を予防治療するのみならず、n−3脂肪酸自体も
n−6脂肪酸の代謝経路を遮断してn−6脂肪酸による
イコサノイドの生成を阻害する。
【0006】一方本発明者らは、n−3脂肪酸であるE
PAを白ラットに食べさせると細胞膜中のアラキドン酸
の量が急激に減少することを明らかにした(Bioch
im.Biophys.Acta,1988)。またE
PAを食べさせた実験動物に[H]グリセリンを注入
して各種の脂肪酸の生合成を調査した結果、n−6脂肪
酸であるアラキドン酸の生合成が急激に減り、n−3脂
肪酸であるEPAとDHA(Docosahexaen
oic acid)の含量が非常に増加すること(Bi
ochim.Biophys.Acta,1989)、
及びEPAを食べさせることによって白ラットの肝脂肪
の生合成が約40%まで減少すること(Lipids,
1990)等を明らかにした。
【0007】そこで本発明者らはn−6脂肪酸とn−3
脂肪酸の代謝に関するこれまでの実験結果を集大成し、
この結果を大動物である牛に適用することによって、牛
肉に多く含有されているn−6脂肪酸を減少させること
を試みた。ところが牛に適用する場合、以下の様な問題
点があることが判明した。
【0008】代表的な反芻動物である牛は、豚等の非反
芻動物とは消化機序が非常に異なる。即ち、牛の場合摂
取された脂肪は反芻胃において微生物が分泌する酵素が
作用し、遊離脂肪酸になった後異性化反応や水素化反応
によってトランス型又は飽和脂肪酸に転換され、また発
酵によって相当量の酢酸又はプロピオン酸が生成され
る。従って例えばn−3脂肪酸を含む飼料を与えた場
合、摂取された脂肪が反芻胃における微生物の代謝作用
を受け、小腸に達する時には生化学的に有効な形態で吸
収させることができないという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の様な状
況に鑑みてなされたものであって、その目的は、牛肉中
に含まれるn−6脂肪酸によって生じる各種生理的疾病
の発生を防止することができ、しかも人体に有益なn−
3脂肪酸に富む牛肉を効率よく生産する為の新規な牛肉
生産用飼料組成物、及びその様な牛肉を生産する為の有
用な方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すること
のできた本発明の牛肉生産用飼料組成物とは、n−3脂
肪酸供給源として亜麻種、荏胡麻および魚粉を合計で3
0〜60%(重量%の意味、以下同じ),炭水化物供給
源として小麦、大麦及び燕麦を合計で7〜20%,乳化
剤としてカゼイン、ホルムアルデヒド、塩化ナトリウム
およびメタノールを合計で30〜50%,粉末乾草を3
〜6%,並びに抗酸化剤としてエトキシキンを0.05
〜0.1%含有するところに要旨を有するものである。
ここで、亜麻種と荏胡麻との混合比が100:(1〜1
0)であるものや、魚粉の含有量が3〜10%であるも
のは本発明の好ましい実施態様である。
【0011】また、上記目的を達成することのできた本
発明の牛肉生産方法とは、上述した牛肉生産用飼料組成
物を牛に食べさせることによってn−3脂肪酸に富んだ
牛肉を生産するところに要旨を有するものである。好ま
しくは、上記牛肉生産用飼料組成物を屠殺前3〜8週よ
り牛に食べさせることにより、n−3脂肪酸に富んだ牛
肉を一層効率良く生産することができる。
【0012】
【作用】本発明者らは、牛肉に含有されたn−6脂肪酸
を何らの副作用も伴わずに最も効果的に減少させる為の
飼料組成物について様々な角度から検討した。その結
果、種類の特定されたn−3脂肪酸供給源、炭水化物供
給源、乳化剤、粉末乾草及び抗酸化剤を所定の割合で混
合した組成物を牛に食べさせると、組成物中の脂肪成分
が反芻胃における微生物の影響を殆ど受けずに小腸で吸
収され、牛体内のn−6脂肪酸を急激に減少せしめると
共に、n−3脂肪酸の含量を数十倍増加させることがで
きることを見出し、本発明を完成した。また本発明の飼
料組成物は、飽和脂肪酸の量を急激に減少させることが
できるので、飽和脂肪酸の過多摂取による人体コレステ
ロールの増加やアラキドン酸の代謝産物であるイコサノ
イドによる各種弊害も防止することができる。
【0013】本発明の飼料組成物の最も重要な特徴は、
組成物中に特定の乳化剤を含有させる点にある。即ち、
乳化剤としてカゼイン、ホルムアルデヒド、塩化ナトリ
ウムおよびメタノールを合計で30〜50%添加するこ
とによって、飼料組成物中の脂肪成分が乳化状態とな
り、反芻胃において微生物の発酵等の作用を受けずに小
腸にまで到達し、n−3脂肪酸がそのままの形態で体内
に効率的に吸収されるものである。乳化剤と混合され乳
濁状になった本発明の飼料組成物は、反芻胃における如
きpH5以上では不溶性となるので、反芻胃においても
微生物の作用等を受けることなく通過することができ
る。この後飼料組成物は牛の第4胃で胃液分泌によるp
Hの低下と各種消化酵素の作用で初めて胃内消化が行な
われ、飼料中の脂肪酸は代謝されずに小腸に到達し、体
内に吸収される。
【0014】本発明のもう一つの特徴は、飼料組成物を
与える時期にある。これまで牛の体内にn−3脂肪酸を
蓄積させる為の飼料組成物に関しては様々な実験が試み
られている。しかしこれらはいずれも各自が開発したn
−3脂肪酸含有飼料を幼い子牛の時から屠殺時まで与え
続けるものであって、却って牛の成長を妨げたり、飼料
組成物の酸化を防止できない、或は上述の様に牛の場合
せっかく与えたn−3脂肪酸が効率よく吸収蓄積できな
いという問題の他に、飼育費が増大するという問題があ
った。
【0015】これに対し本発明の飼料組成物は、屠殺前
3〜8週からの付与であっても、牛肉のn−3脂肪酸を
対照群に比べて数十倍高く含有させることができ、飼育
費が節減されて飼料の効率を高め、且つ成長率も正常で
ある。また本発明の飼料組成物を付与した牛は、市販さ
れている一般の飼料を与えた対照群に比べて皮下脂肪組
織が非常に薄く、n−3脂肪酸の含有量が大きく増加
し、n−6脂肪酸の含有量は顕著に減少する。
【0016】従って本発明の飼料組成物を与えて成長さ
せた牛の肉を摂取する様にすれば、n−6脂肪酸である
アラキドン酸の代謝による各種の生理的疾病を予防する
と同時に治療効果まで期待することができ、牛肉の過剰
摂取による弊害を軽減し、牛肉を忌避する意識も変化さ
せることになり、最適なn−3脂肪酸供給源としての栄
養豊富な牛肉を広く普及させることができる。
【0017】本発明の構成をより詳細に説明すれば下記
の通りである。まず飼料組成物の製造において最も考慮
すべき点は吸収率である。本発明においては、乳化剤を
添加することによって飼料を乳化性とし、体内吸収率を
高めたものであるが、優れた乳化性を保つためには、脂
肪と蛋白質を適切な比率で混合する必要がある。この為
飼料組成物中の脂肪と蛋白質の比率は(1〜4):1が
望ましい。
【0018】本発明の飼料組成物において、n−3脂肪
酸供給源は全飼料組成物中に30〜60%、好ましくは
40〜60%含有することが必要であり、30%未満で
は牛肉の脂肪酸代替効果が低下し、60%を超えると飼
料吸収率が低下し、栄養上の均衡がとれず、牛の体重増
加率が減少するので非経済的である。
【0019】n−3脂肪酸供給源としては、n−3脂肪
酸であるリノレン酸が25%程度含有されている亜麻種
(亜麻の種子)、荏胡麻及び魚粉を使用する。このうち
亜麻種は価格が安く、他の脂肪酸供給源に比べて多い含
量(約25%)の蛋白質を含有しているので、体内吸収
率が大きいだけでなく、可溶性繊維質やリグニンの様な
乳化成分も含有している。本発明においては亜麻種及び
荏胡麻を100:(1〜10)の比率で混合使用するの
が望ましい。また、n−3脂肪酸系列であるEPAとD
HAの含量の高い魚粉を3〜10%併用することにより
EPAとDHAの体内蓄積を効率的に達成することがで
きる。
【0020】市販されている一般飼料とは異なって、本
発明の飼料組成物は特殊な脂肪酸を多く含有しているの
で、飼料の交替により牛の嗜好に変化が生じ、体内吸収
率に異常が生ずることもあり得る。従って炭水化物栄養
素を供給し、牛の嗜好に合う様にする為、本発明の飼料
組成物においては小麦、大麦及び燕麦からなる炭水化物
成分を合計で7〜20%含有させる。
【0021】乳化剤成分としては、カゼイン、ホルムア
ルデヒド、塩化ナトリウムおよびメタノールを合計で3
0〜50%使用する。このうちカゼインは乳化剤として
だけでなく蛋白質の強化効果を有しているので有用であ
り、またホルムアルデヒドや塩化ナトリウムは、繊維質
供給源として提供される粉末乾草(後述する)の様に反
芻胃での脂肪の分解や醗酵を防ぐ脂肪分解防止効果も有
している。一般的にホルムアルデヒドは毒性物質ではあ
るが、種々の飼料組成物と共に混合使用するときは乳化
力を助けて乳化形態の飼料を作った後、直ちに揮発する
ので、毒性に対する心配はしなくても良い。またメタノ
ールはホルムアルデヒドの重合を防止してくれるので、
ホルムアルデヒドの乳化力を助ける為にも少量添加す
る。
【0022】本発明の飼料組成物の一つである粉末乾草
は、繊維質供給源としてだけではなく、上述の通りに脂
肪分解防止剤としても効果を発揮するものであり、3〜
6%を含有させる。
【0023】本発明組成物中の他の特徴としては、抗酸
化剤としてエトキシキン(Ethoxyquin)を
0.05〜0.1%含有することである。このエトキシ
キンは、「サントキン(Santoquin)」の商品
名(モンサント社製)で知られており、低価格で、且つ
飼料組成物中ばかりでなく体内においても抗酸化作用を
示すので、n−3脂肪酸の酸化分解を防止し、長期間の
保管中にも飼料の変質を防ぐことができる。尚本発明の
飼料組成物においては、上記成分以外に必要に応じて燐
酸水素カルシウム、各種ビタミン等を含有させることも
勿論有効である。
【0024】以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、下記実施例は本発明を制限するものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施するこ
とは全て本発明の技術的範囲に包含される。
【0025】
【実施例】表1に示す組成比率の成分を均一に混合し、
再度ホモジナイザーで混合して、直径が0.5cmのペ
レット形態の本発明の牛肉生産用飼料組成物を製造し
た。このものを用いて後述する各実験を実施した。
【0026】
【表1】
【0027】実験1:本発明の牛飼料組成物による成長
率(増体率)比較実験 韓牛15頭を3群に分けて、第1群と第2群には市販さ
れている2種類の牛飼育用飼料A及びB(市中で容易に
購入可能な種々の種類の飼料中、多く使用される2社の
製品)を与え、第3群には既存の市販飼料組成物と上記
実施例で製造した本発明の飼料組成物を第1日には9:
1、第2日には8:2、第3日には7:3、第4日には
6:4、第5日には5:5、第6日には4:6、第7日
には3:7の比率で混合して計7日間の適応期間を置
き、それ以後には継続して5週間3:7の比率で与え
た。適応期間第7日から2週間後に牛の頸部位の静脈血
液を採取して血中脂肪酸の構成を調査してみた結果、n
−3脂肪酸の含量が充分に増加したので、牛の各器官に
n−3脂肪酸が充分に蓄積できるよう3週間継続して同
比率で飼料を給与した後、屠殺した。屠殺後、各群の牛
らの体重を測定した結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2の結果から、第1群は平均33.6k
g、第2群は平均33.4kg、第3群は平均32.6
kg体重が増加したので、各グループ別の体重増加の差
異は殆どなかったことがわかる。
【0030】実験2:市販飼料と本発明の飼料組成物に
より飼育した牛の各器官別総脂質 含量の比較測定実験 前記実験1で飼育した牛を屠殺して屠体を2等分した
後、肋骨部位の精肉、腹部位の皮下脂肪、肩甲骨部位の
筋肉間脂肪(seam fat)、肝臓、心臓腎臓を分
離して各部位の総脂質含量を測定した。このとき全組織
が脂質のみで構成された皮下脂肪と筋肉間脂肪を除外し
た各器官の総脂質含量の測定結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】表3から明らかな様に、精肉において総脂
質の含量は市販飼料を使用した第1群及び第2群に比べ
て第3群で12.9%減少した。従って、本発明の飼料
組成物を食べさせることによって、精肉の脂肪含量を減
少させ、相対的な精肉率(肉の比率)が高められるのが
明らかになった。
【0033】実験3:市販飼料と本発明の飼料組成物に
より飼育した牛の各器官別脂肪酸組成比較実験 実験2と同様に各器官から抽出した総脂肪の脂肪酸組成
を分析した結果、脂肪酸比率(n−6脂肪酸/n−3脂
肪酸)は表4に示すようになった。表4から明らかなよ
うに、市販飼料を食べさせた対照群である第1群及び第
2群の各器官のn−6/n−3脂肪酸比率はn−6脂肪
酸がn−3脂肪酸に比べて顕著に多かったが、本発明の
飼料組成物を食べさせて飼育した第3群の牛の各器官別
脂肪酸比率は低いことからn−3脂肪酸が顕著に増加し
たことが確認された。
【0034】
【表4】
【0035】
【発明の効果】上述の通り、本発明の飼料組成物を牛に
食べさせて生産された牛肉はn−6脂肪酸含有量が少な
く多量のn−3脂肪酸が蓄積されているので、これを摂
取する場合n−6脂肪酸による各種の生理的疾病を予防
することができ、又、n−6/n−3脂肪酸比率が減少
するので、人体内の生理的な均衡を維持することができ
る。
【0036】従って、現在まで牛肉に過多の飽和脂肪酸
やn−6脂肪酸が存在すると言う認識の為、牛肉の摂取
が忌避されてきたが、本発明の飼料組成物により生産し
た牛肉はn−6脂肪酸含量が減少した反面、n−3脂肪
酸含量が大きく増加したので、むしろこれを摂取するこ
とにより人体の脂肪代謝の均衡が維持できるという利点
がある。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n−3脂肪酸供給源として亜麻種、荏胡
    麻および魚粉を合計で30〜60%(重量%の意味、以
    下同じ),炭水化物供給源として小麦、大麦及び燕麦を
    合計で7〜20%,乳化剤としてカゼイン、ホルムアル
    デヒド、塩化ナトリウムおよびメタノールを合計で30
    〜50%,粉末乾草を3〜6%,並びに抗酸化剤として
    エトキシキンを0.05〜0.1%含有することを特徴
    とする牛肉生産用飼料組成物。
  2. 【請求項2】 亜麻種と荏胡麻との混合比が100:
    (1〜10)である請求項1に記載の牛肉生産用飼料組
    成物。
  3. 【請求項3】 前記魚粉の含有量が3〜10%である請
    求項1または2に記載の飼料組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の牛肉生
    産用飼料組成物を牛に食べさせることによって、n−3
    脂肪酸に富んだ牛肉を生産することを特徴とする牛肉生
    産方法。
  5. 【請求項5】 前記牛肉生産用飼料組成物を、屠殺前3
    〜8週より牛に食べさせるものである請求項4に記載の
    牛肉生産方法。
JP5008376A 1992-01-23 1993-01-21 牛肉生産用飼料組成物及び牛肉生産方法 Expired - Fee Related JP2503352B2 (ja)

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