JP2534557B2 - 肉豚用飼料及び食肉用豚の生産方法 - Google Patents
肉豚用飼料及び食肉用豚の生産方法Info
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- JP2534557B2 JP2534557B2 JP1079327A JP7932789A JP2534557B2 JP 2534557 B2 JP2534557 B2 JP 2534557B2 JP 1079327 A JP1079327 A JP 1079327A JP 7932789 A JP7932789 A JP 7932789A JP 2534557 B2 JP2534557 B2 JP 2534557B2
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- polyunsaturated fatty
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、血栓の予防、コレステロールの低下及び中
性脂肪の減少等に有効な食肉を得ることができる肉豚用
飼料及び食肉用豚の生産方法に関する。
性脂肪の減少等に有効な食肉を得ることができる肉豚用
飼料及び食肉用豚の生産方法に関する。
[発明の技術的背景] 我が国における死亡原因は、昭和初期に上位を占めた
結核や肺炎等の感染症によるものが減少し、これにかわ
り脳血管疾患、悪性腫瘍(癌)、心疾患が増加してい
る。こうした疾病に対しては塩分のとりすぎによる血圧
の上昇、コレステロールや中性脂肪の上昇による血管変
性、動脈硬化に注意が向けられている。ここ数年の研究
により心筋梗塞や脳梗塞は血管中に血栓が形成され、心
冠や脳動脈が詰まることによって引き起こされるとして
いる。血栓形成は出血に際し、止血する合理的な生理機
構によるものであるが、血管内で血栓が形成されると血
管の内腔を狭め、血液の通りを悪くし、血栓の一部が剥
離すると血管が詰まり、脳梗塞や心筋梗塞の原因にな
る。血栓症についての疫学的研究の中でω3系高度不飽
和脂肪酸を多く含む魚類を主食とするエスキモー人に動
脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞が少ないことが分かり、血小
板凝集能を体内のメカニズムで利用するω3系高度不飽
和脂肪酸が注目を浴びることになった。
結核や肺炎等の感染症によるものが減少し、これにかわ
り脳血管疾患、悪性腫瘍(癌)、心疾患が増加してい
る。こうした疾病に対しては塩分のとりすぎによる血圧
の上昇、コレステロールや中性脂肪の上昇による血管変
性、動脈硬化に注意が向けられている。ここ数年の研究
により心筋梗塞や脳梗塞は血管中に血栓が形成され、心
冠や脳動脈が詰まることによって引き起こされるとして
いる。血栓形成は出血に際し、止血する合理的な生理機
構によるものであるが、血管内で血栓が形成されると血
管の内腔を狭め、血液の通りを悪くし、血栓の一部が剥
離すると血管が詰まり、脳梗塞や心筋梗塞の原因にな
る。血栓症についての疫学的研究の中でω3系高度不飽
和脂肪酸を多く含む魚類を主食とするエスキモー人に動
脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞が少ないことが分かり、血小
板凝集能を体内のメカニズムで利用するω3系高度不飽
和脂肪酸が注目を浴びることになった。
ω3系高度不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸
(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は血管壁や血小板
のプラスタグランジンの代謝に影響を与え、血漿脂質成
分を改善することにより、血管拡張作用、血小板凝
集抑制作用、血圧低下作用、血液中の中性脂肪低下
作用、血液中のVLDL(超低比重リポ蛋白質)コレステ
ロールとLDL(低比重リポ蛋白質)コレステロールの低
下作用、血液中のHDL(高比重リポ蛋白質)コレステ
ロールの増加作用、血液粘度の低下作用、心筋梗塞
の防止作用、脳梗塞の防止作用等の生理作用がみられ
る。
(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)は血管壁や血小板
のプラスタグランジンの代謝に影響を与え、血漿脂質成
分を改善することにより、血管拡張作用、血小板凝
集抑制作用、血圧低下作用、血液中の中性脂肪低下
作用、血液中のVLDL(超低比重リポ蛋白質)コレステ
ロールとLDL(低比重リポ蛋白質)コレステロールの低
下作用、血液中のHDL(高比重リポ蛋白質)コレステ
ロールの増加作用、血液粘度の低下作用、心筋梗塞
の防止作用、脳梗塞の防止作用等の生理作用がみられ
る。
ω3系高度不飽和脂肪酸はホウマグロ、マイワシ、サ
バ、サンマ等の魚にふくまれているが、我が国の食生活
は経済の発展とともに大きな変化が生じ、特に、若年層
では「米ばなれ」、「魚ばなれ」がみられ、蓄肉主体に
移行し、ω3系高度不飽和脂肪酸の摂取が難しくなって
いる。
バ、サンマ等の魚にふくまれているが、我が国の食生活
は経済の発展とともに大きな変化が生じ、特に、若年層
では「米ばなれ」、「魚ばなれ」がみられ、蓄肉主体に
移行し、ω3系高度不飽和脂肪酸の摂取が難しくなって
いる。
一方、不飽和脂肪酸は活性酸素により過酸化脂質が生
じ、生体内、畜産物に悪影響を及ぼすため、栄養学的に
も注意が必要である。特に、ω3系高度不飽和脂肪酸は
過酸化脂質の形成が早いといわれている。したがって、
ω3系高度不飽和脂肪酸の利用にあたっては生体、畜産
物の保存中に過酸化脂質の生成を防止することが必要と
なる。
じ、生体内、畜産物に悪影響を及ぼすため、栄養学的に
も注意が必要である。特に、ω3系高度不飽和脂肪酸は
過酸化脂質の形成が早いといわれている。したがって、
ω3系高度不飽和脂肪酸の利用にあたっては生体、畜産
物の保存中に過酸化脂質の生成を防止することが必要と
なる。
不飽和脂肪酸の増加にともなって生じる過酸化脂質を
抑制するものとしてビタミンEがあげられている。ビタ
ミンEは抗酸化作用に基づく生体内過酸化脂質のレベル
低下と畜産物中に含まれる過酸化脂質生成防止等の作用
がある。
抑制するものとしてビタミンEがあげられている。ビタ
ミンEは抗酸化作用に基づく生体内過酸化脂質のレベル
低下と畜産物中に含まれる過酸化脂質生成防止等の作用
がある。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来から豚の体脂肪、筋肉間脂肪は給与した飼料中の
脂肪酸組成に類似してくるといわれている。豚用飼料に
脂肪酸の系列であるω3系高度不飽和脂肪酸(EPA、DH
A)を添加することにより、それらが生産された豚肉お
よび脂肪に移行することは推測できるものである。しか
しながら、ω3系高度不飽和脂肪酸は健康の維持に有効
なものであるが、この脂肪酸を含む肉は過酸化脂質が形
成されやすく、保存性、食品としての適正等に問題が生
じてくることが示唆されている。
脂肪酸組成に類似してくるといわれている。豚用飼料に
脂肪酸の系列であるω3系高度不飽和脂肪酸(EPA、DH
A)を添加することにより、それらが生産された豚肉お
よび脂肪に移行することは推測できるものである。しか
しながら、ω3系高度不飽和脂肪酸は健康の維持に有効
なものであるが、この脂肪酸を含む肉は過酸化脂質が形
成されやすく、保存性、食品としての適正等に問題が生
じてくることが示唆されている。
したがって、生産された豚肉および脂肪中にω3系高
度不飽和脂肪酸が移行したとき、保存中に生じる過酸化
脂質を防止することがこの脂肪酸を有効に活用できる条
件になる。
度不飽和脂肪酸が移行したとき、保存中に生じる過酸化
脂質を防止することがこの脂肪酸を有効に活用できる条
件になる。
本発明は上記のような観点からなされたもので、ω3
系高度不飽和脂肪酸を含有し、しかも安全性の高い肉豚
用飼料並びに食肉の生産方法、肉豚飼育方法及びビタミ
ンEの使用方法を提供することを目的とする。
系高度不飽和脂肪酸を含有し、しかも安全性の高い肉豚
用飼料並びに食肉の生産方法、肉豚飼育方法及びビタミ
ンEの使用方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] 上記目的を達成するために本発明は、魚油に含まれる
ω3系高度不飽和脂肪酸及びビタミンEを含有すること
を特徴とする肉豚用飼料と、請求項(1)記載の飼料を
豚に給与することを特徴とする食肉の生産方法と、請求
項(1)記載の飼料を豚に与えて飼育することを特徴と
する肉豚飼育方法と、前記ω3系高度不飽和脂肪酸を0.
4〜4.0%、ビタミンEを50〜2,000IU/kg含有することを
特徴とする請求項(1)記載の肉豚用飼料と、飼料中に
ビタミンEを添加して家畜生体及び畜産物中の過酸化脂
質成分を防止することを特徴とするビタミンEの使用方
法とから成る。
ω3系高度不飽和脂肪酸及びビタミンEを含有すること
を特徴とする肉豚用飼料と、請求項(1)記載の飼料を
豚に給与することを特徴とする食肉の生産方法と、請求
項(1)記載の飼料を豚に与えて飼育することを特徴と
する肉豚飼育方法と、前記ω3系高度不飽和脂肪酸を0.
4〜4.0%、ビタミンEを50〜2,000IU/kg含有することを
特徴とする請求項(1)記載の肉豚用飼料と、飼料中に
ビタミンEを添加して家畜生体及び畜産物中の過酸化脂
質成分を防止することを特徴とするビタミンEの使用方
法とから成る。
本発明は、ω3系高度不飽和脂肪酸が豊富に含まれる
魚油を肉豚用飼料中に添加したとき、生産された肉およ
び脂肪中へ移行する量を決定し、さらに、肉および脂肪
の過酸化脂質の形成を防止するビタミンEの添加量を明
らかにすることにより、安全で栄養価の高い豚肉を生産
する飼育法を確立した。
魚油を肉豚用飼料中に添加したとき、生産された肉およ
び脂肪中へ移行する量を決定し、さらに、肉および脂肪
の過酸化脂質の形成を防止するビタミンEの添加量を明
らかにすることにより、安全で栄養価の高い豚肉を生産
する飼育法を確立した。
本発明に用いるω3系高度不飽和脂肪酸はいわし、ま
ぐろ,さば、さんま等の魚類から抽出した魚油であっ
て、ω3系不飽和脂肪酸を含有するものが使用される。
ぐろ,さば、さんま等の魚類から抽出した魚油であっ
て、ω3系不飽和脂肪酸を含有するものが使用される。
飼料中にω3系高度不飽和脂肪酸を無添加及び、0.
4、1.2%添加し、この飼料を4カ月齢以降から肉豚出荷
(生後6〜7カ月齢)まで給与することにより、生産さ
れた脂肪中のω3系高度不飽和脂肪酸は無添加の0.47%
に比べ0.4%添加で2.5倍(1.16%)、1.2%添加で6.3倍
(2.94%)と添加水準に比例して増加した。肉について
も脂肪より増加割合は少ないが、脂肪と同様に添加水準
に比例して増加した。ω3系高度不飽和脂肪酸は融点が
低く、この脂肪酸の蓄積量が多くなると豚枝肉が軟脂に
なり商品価値が著しく低下するため、ω3系高度不飽和
脂肪酸の実用的な上限は4.0%である。
4、1.2%添加し、この飼料を4カ月齢以降から肉豚出荷
(生後6〜7カ月齢)まで給与することにより、生産さ
れた脂肪中のω3系高度不飽和脂肪酸は無添加の0.47%
に比べ0.4%添加で2.5倍(1.16%)、1.2%添加で6.3倍
(2.94%)と添加水準に比例して増加した。肉について
も脂肪より増加割合は少ないが、脂肪と同様に添加水準
に比例して増加した。ω3系高度不飽和脂肪酸は融点が
低く、この脂肪酸の蓄積量が多くなると豚枝肉が軟脂に
なり商品価値が著しく低下するため、ω3系高度不飽和
脂肪酸の実用的な上限は4.0%である。
飼料中にω3系高度不飽和脂肪酸が高くなると、生態
内で過酸化脂質が生じるため、屠殺直後から畜産物中の
過酸化脂質の上昇がみられ、さらに、保存期間中も過酸
化脂質が増加するため、何らかの抗酸化剤を使用するこ
とが必要である。
内で過酸化脂質が生じるため、屠殺直後から畜産物中の
過酸化脂質の上昇がみられ、さらに、保存期間中も過酸
化脂質が増加するため、何らかの抗酸化剤を使用するこ
とが必要である。
次に抗酸化剤の中で最も安全とされるビタミンEを用
いて過酸化脂質の形成防止を検討した。飼料中にω3系
高度不飽和脂肪酸とビタミンEを無添加としたものと0.
8%のω3系高度不飽和脂肪酸にビタミンEを200IU/kg
添加したものを豚に給与すると、生産された畜産物中の
ビタミンEは無添加が0.05mg%、200IU/kg添加が0.26mg
%になり、ビタミンEの添加により蓄積した量が変化し
た。
いて過酸化脂質の形成防止を検討した。飼料中にω3系
高度不飽和脂肪酸とビタミンEを無添加としたものと0.
8%のω3系高度不飽和脂肪酸にビタミンEを200IU/kg
添加したものを豚に給与すると、生産された畜産物中の
ビタミンEは無添加が0.05mg%、200IU/kg添加が0.26mg
%になり、ビタミンEの添加により蓄積した量が変化し
た。
屠殺直後、保存中の畜産物のTBA価は無添加とω3系
高度不飽和脂肪酸とビタミンE添加の間に差がみられな
かった。飼料中にω3系高度不飽和脂肪酸を添加しても
生体内および保存中における肉はビタミンEの抗酸化作
用により、過酸化脂質形成が防止され、肉の保存性が高
められることを確認した。
高度不飽和脂肪酸とビタミンE添加の間に差がみられな
かった。飼料中にω3系高度不飽和脂肪酸を添加しても
生体内および保存中における肉はビタミンEの抗酸化作
用により、過酸化脂質形成が防止され、肉の保存性が高
められることを確認した。
ω3系高度不飽和脂肪酸の添加量を0.8%、1.4%に
し、ビタミンE水準を200IU/kgの同水準とすると、1.4
%添加のTBA値は0.8%添加より屠殺直後、保存期間中に
上昇がみられビタミンEが不足していることを示した。
このことから、過酸化脂質の形成はω3系高度不飽和脂
肪酸の摂取量とビタミンEの摂取量とに関係があること
が確認された。ビタミンEは、ω3系高度不飽和脂肪酸
の添加量に応じて50〜2000IU/kg添加する必要がある。
し、ビタミンE水準を200IU/kgの同水準とすると、1.4
%添加のTBA値は0.8%添加より屠殺直後、保存期間中に
上昇がみられビタミンEが不足していることを示した。
このことから、過酸化脂質の形成はω3系高度不飽和脂
肪酸の摂取量とビタミンEの摂取量とに関係があること
が確認された。ビタミンEは、ω3系高度不飽和脂肪酸
の添加量に応じて50〜2000IU/kg添加する必要がある。
[実施例] 実施例1. 4カ月齢の肉豚を16頭用いて、対照区、発明区−1、
発明区−2の3組にわけ、発明区は魚油エステルの添加
水準で区分した。供試資料は表1の原料を配合したもの
とし、これを用いて肥育試験を実施した。発明区に用い
た魚油エステルはEPA+DHAを40%含むものとした。試験
は2カ月の不断給与とし、この間に畜産物中に蓄積され
たω3系高度不飽和脂肪酸(EPA、DHA)を常法にしたが
ってガスクロマトグラフィーで測定した。
発明区−2の3組にわけ、発明区は魚油エステルの添加
水準で区分した。供試資料は表1の原料を配合したもの
とし、これを用いて肥育試験を実施した。発明区に用い
た魚油エステルはEPA+DHAを40%含むものとした。試験
は2カ月の不断給与とし、この間に畜産物中に蓄積され
たω3系高度不飽和脂肪酸(EPA、DHA)を常法にしたが
ってガスクロマトグラフィーで測定した。
その結果肉および脂肪中のEPA+DHA含量は表2のとお
りであった。発明区のEPA+DHAは対照区に比べて明らか
に高くなった。また、魚油エステルの添加量が増加する
につれてEPA+DHAも増加した。したがって、魚油エステ
ルの添加量は畜産物中のEPA+DHA量に明らかに関与して
いた。
りであった。発明区のEPA+DHAは対照区に比べて明らか
に高くなった。また、魚油エステルの添加量が増加する
につれてEPA+DHAも増加した。したがって、魚油エステ
ルの添加量は畜産物中のEPA+DHA量に明らかに関与して
いた。
実施例2. 4カ月齢の肉豚を12頭用いて、対照区と発明区−1、
−2、の3組にわけ、発明区は魚油エステル(実施例1
と同じ)の水準とビタミンEの添加の有無で区分した。
供試飼料は表3のとおりとし、肥育試験は2カ月の不断
給与で行った。畜産物中に蓄積されたω3系高度不飽和
脂肪酸(EPA、DHA)、ビタミンE、TBA(チオバルビツ
ール価)を測定した。
−2、の3組にわけ、発明区は魚油エステル(実施例1
と同じ)の水準とビタミンEの添加の有無で区分した。
供試飼料は表3のとおりとし、肥育試験は2カ月の不断
給与で行った。畜産物中に蓄積されたω3系高度不飽和
脂肪酸(EPA、DHA)、ビタミンE、TBA(チオバルビツ
ール価)を測定した。
その結果は表4のとおりであった。実施例1と同様に
発明区のEPA+DHAは対照区に比べて明らかに高くなっ
た。ビタミンEは飼料中に200IU/kg添加することにより
畜産物中に0.26〜0.29mg%蓄積した。屠殺直後のTBA価
は対照区にくらべビタミンEを添加した発明区−1で差
がなく、発明区−2でやや高くなった。屠殺13日目のTB
A価は対照区と発明区−1に差が見られなかったが、発
明区−2は高くなり、ビタミンEの不足がみられた。し
たがって、畜産物中の過酸化脂質形成を押さえるため
に、ビタミンEの添加量はEPA+DHAの蓄積程度に応じて
変える必要がある。
発明区のEPA+DHAは対照区に比べて明らかに高くなっ
た。ビタミンEは飼料中に200IU/kg添加することにより
畜産物中に0.26〜0.29mg%蓄積した。屠殺直後のTBA価
は対照区にくらべビタミンEを添加した発明区−1で差
がなく、発明区−2でやや高くなった。屠殺13日目のTB
A価は対照区と発明区−1に差が見られなかったが、発
明区−2は高くなり、ビタミンEの不足がみられた。し
たがって、畜産物中の過酸化脂質形成を押さえるため
に、ビタミンEの添加量はEPA+DHAの蓄積程度に応じて
変える必要がある。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、動脈硬化、脳梗
塞等を予防し、かつ安全性の優れた健康食肉を得ること
ができ、国民の健康に貢献すること極めて大である。
塞等を予防し、かつ安全性の優れた健康食肉を得ること
ができ、国民の健康に貢献すること極めて大である。
Claims (2)
- 【請求項1】魚油由来のω3系高度不飽和脂肪酸を1〜
4%およびビタミンEを200〜2,000IU/Kg含有する肉豚
用飼料。 - 【請求項2】請求項1記載の飼料を豚に供給することを
特徴とする食肉用豚の生産方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1079327A JP2534557B2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 肉豚用飼料及び食肉用豚の生産方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1079327A JP2534557B2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 肉豚用飼料及び食肉用豚の生産方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02257835A JPH02257835A (ja) | 1990-10-18 |
JP2534557B2 true JP2534557B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=13686792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1079327A Expired - Lifetime JP2534557B2 (ja) | 1989-03-30 | 1989-03-30 | 肉豚用飼料及び食肉用豚の生産方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534557B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5407957A (en) * | 1990-02-13 | 1995-04-18 | Martek Corporation | Production of docosahexaenoic acid by dinoflagellates |
KR0148349B1 (ko) * | 1992-01-23 | 1998-10-15 | 이순목 | n-3 지방산이 축적된 우육 생산용 사료 조성물 |
JPH0750996A (ja) * | 1993-08-06 | 1995-02-28 | Baba Shiryo Kk | 家禽や家畜の給餌方法 |
GB0210212D0 (en) * | 2002-05-03 | 2002-06-12 | Univ Southampton | Effects of dietary N-3 and N-6 pufa intake on atheromatous plaque stability |
JP2004283110A (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-14 | Nisshin Oillio Ltd | 畜肉改質剤、畜肉改質用飼料、改質された畜肉及び畜肉の改質方法 |
-
1989
- 1989-03-30 JP JP1079327A patent/JP2534557B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02257835A (ja) | 1990-10-18 |
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Legal Events
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