JP2502546B2 - レ−ザ磁気免疫測定方法 - Google Patents
レ−ザ磁気免疫測定方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は抗原抗体反応を利用した免疫測定法に関す
る。より詳細には、極めて微量の検体から特定の抗体又
は抗原を定量的に検出可能な新規な超高感度免疫測定法
に関するものである。
る。より詳細には、極めて微量の検体から特定の抗体又
は抗原を定量的に検出可能な新規な超高感度免疫測定法
に関するものである。
従来の技術 後天性免疫不全症候群、成人T細胞白血病等のような
新型ウイルス性疾病あるいは各種ガンの早期検査法とし
て、抗原抗体反応を利用した免疫測定法の開発が現在世
界的規模で推進されている。免疫測定法は、生体内に侵
入した抗原に対して形成される抗体が、その抗原に対し
て特異的に反応するという抗原抗体反応を利用して、あ
る抗体又は抗原を検出するものである。
新型ウイルス性疾病あるいは各種ガンの早期検査法とし
て、抗原抗体反応を利用した免疫測定法の開発が現在世
界的規模で推進されている。免疫測定法は、生体内に侵
入した抗原に対して形成される抗体が、その抗原に対し
て特異的に反応するという抗原抗体反応を利用して、あ
る抗体又は抗原を検出するものである。
従来から知られる一次反応を利用した微量免疫測定法
としては、ラジオイムノアッセイ法(以下、RIA法と記
す)、酵素イムノアッセイ法、螢光イムノアッセイ法等
が既に実用化されている。これらの方法は、それぞれア
イソトープ、酵素、螢光物質を標識として付加した抗原
又は抗体を用い、これと特異的に反応する抗体又は抗原
の有無を検出する方法である。
としては、ラジオイムノアッセイ法(以下、RIA法と記
す)、酵素イムノアッセイ法、螢光イムノアッセイ法等
が既に実用化されている。これらの方法は、それぞれア
イソトープ、酵素、螢光物質を標識として付加した抗原
又は抗体を用い、これと特異的に反応する抗体又は抗原
の有無を検出する方法である。
RIA法は、標識化されたアイソトープの放射線量を測
定することにより抗原抗体反応に寄与した検体量を定量
するものであり、ピコグラム程度の超微量測定が可能な
現在唯一の方法である。しかしながら、この方法は放射
性物質を利用するので、特殊な設備を必要とし、また、
半減期等による標識効果の減衰等を考慮しなければなら
ないので、実施には大きな制約がある。更に、放射性廃
棄物処理が社会問題となっている現状を考慮すると、そ
の実施は自ずと制限される。
定することにより抗原抗体反応に寄与した検体量を定量
するものであり、ピコグラム程度の超微量測定が可能な
現在唯一の方法である。しかしながら、この方法は放射
性物質を利用するので、特殊な設備を必要とし、また、
半減期等による標識効果の減衰等を考慮しなければなら
ないので、実施には大きな制約がある。更に、放射性廃
棄物処理が社会問題となっている現状を考慮すると、そ
の実施は自ずと制限される。
一方、酵素あるいは螢光体を標識として用いる方法
は、抗原抗体反応に寄与した検体量を、発色や発光を観
測することによって検出する方法であり、RIA法の如き
実施上での制約はない。しかしながら、発色あるいは発
光を精密に定量測定することは困難であり、検出限界は
ナノグラム程度である。
は、抗原抗体反応に寄与した検体量を、発色や発光を観
測することによって検出する方法であり、RIA法の如き
実施上での制約はない。しかしながら、発色あるいは発
光を精密に定量測定することは困難であり、検出限界は
ナノグラム程度である。
また、レーザ光を利用して抗原抗体反応の有無を検出
する方法として、主に肝臓癌の検出を目的として開発さ
れたAFP(アルファ・フェトプロテイン(α−fetoprote
in):α1−グロブリン領域に泳動する胎児性蛋白質)
を利用した方法がある。
する方法として、主に肝臓癌の検出を目的として開発さ
れたAFP(アルファ・フェトプロテイン(α−fetoprote
in):α1−グロブリン領域に泳動する胎児性蛋白質)
を利用した方法がある。
この方法は、AFPに対する抗体をプラスチック微粒子
に付加し、抗原抗体反応によってプラスチック粒子が凝
集して生じる質量変化をレーザ光の散乱又は透過状態の
変化から調べる方法であり、10-10gの検出感度を達成し
ている。これは、従来のレーザ光を用いた方法の百倍以
上の感度であるが、RIA法に比較すると百分の一以下に
過ぎない。更に、この方法が水溶液中における抗原抗体
複合物のブラウン運動による変化を利用しているため
に、抗体を含む水溶液の温度、揺乱の影響あるいは水溶
液に混在する不純物粒子の影響を極めて受け易く、これ
以上に検出感度を高めることは原理的に望外のものであ
る。
に付加し、抗原抗体反応によってプラスチック粒子が凝
集して生じる質量変化をレーザ光の散乱又は透過状態の
変化から調べる方法であり、10-10gの検出感度を達成し
ている。これは、従来のレーザ光を用いた方法の百倍以
上の感度であるが、RIA法に比較すると百分の一以下に
過ぎない。更に、この方法が水溶液中における抗原抗体
複合物のブラウン運動による変化を利用しているため
に、抗体を含む水溶液の温度、揺乱の影響あるいは水溶
液に混在する不純物粒子の影響を極めて受け易く、これ
以上に検出感度を高めることは原理的に望外のものであ
る。
発明が解決しようとする問題点 上述のように、従来の免疫測定法においては、高い検
出感度を有するRIA法は、放射性物質を使用するため
に、その実施については多くの制約があり、一方、実施
の容易な酵素イムソアッセイ法、螢光イムノアッセイ法
等は検出感度が低く、精密な定量的測定ができなかっ
た。
出感度を有するRIA法は、放射性物質を使用するため
に、その実施については多くの制約があり、一方、実施
の容易な酵素イムソアッセイ法、螢光イムノアッセイ法
等は検出感度が低く、精密な定量的測定ができなかっ
た。
そこで、本発明の目的は、RIAに匹敵する検出感度並
びに精度を有しながら、実施上の制限のない新規な免疫
測定法を提供することにある。
びに精度を有しながら、実施上の制限のない新規な免疫
測定法を提供することにある。
問題点を解決するための手段 即ち、本発明に従い、所定の抗原あるいは抗体に磁性
体超微粒子を標識として付加した磁性標識体と、検体た
る抗体あるいは抗原とを抗原抗体反応させる第1工程
と、該第1工程後の前記検体から未反応の前記磁性標識
体を分離除去する第2工程と、該第2工程後に残った前
記磁性標識体を含む抗原抗体複合体を液体中に分散させ
る第3工程と、外部磁場を印加した状態で該液体にレー
ザ光を照射して前記反応磁性標識体による該レーザ光の
散乱量あるいは透過量を測定する第4工程とを少なくと
も含むレーザ磁気免疫測定法において、前記第4工程
が、前記第3工程後の液体中に分散する浮遊物を沈澱さ
せ、該沈澱物から磁力によって前記反応磁性標識体を分
離する処理を含むことを特徴とするレーザ磁気免疫測定
法が提供される。
体超微粒子を標識として付加した磁性標識体と、検体た
る抗体あるいは抗原とを抗原抗体反応させる第1工程
と、該第1工程後の前記検体から未反応の前記磁性標識
体を分離除去する第2工程と、該第2工程後に残った前
記磁性標識体を含む抗原抗体複合体を液体中に分散させ
る第3工程と、外部磁場を印加した状態で該液体にレー
ザ光を照射して前記反応磁性標識体による該レーザ光の
散乱量あるいは透過量を測定する第4工程とを少なくと
も含むレーザ磁気免疫測定法において、前記第4工程
が、前記第3工程後の液体中に分散する浮遊物を沈澱さ
せ、該沈澱物から磁力によって前記反応磁性標識体を分
離する処理を含むことを特徴とするレーザ磁気免疫測定
法が提供される。
また、本発明の好ましい態様に従えば、前記溶液中の
浮遊物を沈澱させる処理は、前記検体を分散した溶液を
収納した容器を遠心分離処理に付すことによって行わ
れ、かくして該容器の一端に形成された浮遊物の沈澱か
ら前記反応磁性標識体を分離する処理が、前記容器外部
側方に配置した磁石を、該沈澱の近傍から遠方に移動す
ることによってなされる。
浮遊物を沈澱させる処理は、前記検体を分散した溶液を
収納した容器を遠心分離処理に付すことによって行わ
れ、かくして該容器の一端に形成された浮遊物の沈澱か
ら前記反応磁性標識体を分離する処理が、前記容器外部
側方に配置した磁石を、該沈澱の近傍から遠方に移動す
ることによってなされる。
更に、本発明に従う免疫測定方法は、前記反応磁性標
識体を分散させた液体を収容した容器をレーザ光軸上に
保持し、該検体容器の軸方向に沿って移動する磁場によ
って、該レーザ光軸上に該磁性標識体を誘導して集中さ
せる操作を含み、また、該磁性標識体を該散乱光の光軸
近傍の位置に集中した後に、該散乱光軸近傍において該
磁性標識体に周期的に変動する磁場を与える操作と、該
周期的に変動する磁場の変動成分に同期した散乱光のみ
を選択的に検出する操作を含むことが有利である。
識体を分散させた液体を収容した容器をレーザ光軸上に
保持し、該検体容器の軸方向に沿って移動する磁場によ
って、該レーザ光軸上に該磁性標識体を誘導して集中さ
せる操作を含み、また、該磁性標識体を該散乱光の光軸
近傍の位置に集中した後に、該散乱光軸近傍において該
磁性標識体に周期的に変動する磁場を与える操作と、該
周期的に変動する磁場の変動成分に同期した散乱光のみ
を選択的に検出する操作を含むことが有利である。
作用 本発明に従うレーザ磁気免疫測定方法は、標識物質と
して磁性体超微粒子を利用していることをその主要な特
徴としている。
して磁性体超微粒子を利用していることをその主要な特
徴としている。
即ち、磁性体超微粒子が放射線あるいは毒性等の問題
を有しないことはいうまでもなく、これを利用すること
に格別の制約はない。また、磁性体超微粒子には、γ−
フェライト等の各種化合物磁性体あるいは鉄、コバルト
等の金属磁性体等種々の材料によるものがあり、検体に
対して安定な標識物質を容易に選択することができる。
を有しないことはいうまでもなく、これを利用すること
に格別の制約はない。また、磁性体超微粒子には、γ−
フェライト等の各種化合物磁性体あるいは鉄、コバルト
等の金属磁性体等種々の材料によるものがあり、検体に
対して安定な標識物質を容易に選択することができる。
また、標識物質が磁性体であることを利用して、標識
物質、検体あるいは抗原抗体複合物を磁力によって選択
的に操作することができる。即ち、未反応の磁性標識体
を検体から分離除去したり、検体を液相化した場合に磁
性標識体あるいはこれと抗原抗体複合体を特定の位置に
誘導しあるいは濃縮する操作は、この特徴によって実現
される。
物質、検体あるいは抗原抗体複合物を磁力によって選択
的に操作することができる。即ち、未反応の磁性標識体
を検体から分離除去したり、検体を液相化した場合に磁
性標識体あるいはこれと抗原抗体複合体を特定の位置に
誘導しあるいは濃縮する操作は、この特徴によって実現
される。
特に本発明においては、この特徴の有利な利用とし
て、検体を分散した液体中に不可避的に存在する固相化
支持物質の破片等の各種浮遊物と磁性標識体との分離を
実施している。即ち、このような液体中の浮遊物は、単
にバックグラウンドとしてレーザ光散乱を高濃度領域で
過剰に増大せしめるのみならず、磁力による検体の誘導
操作においても検体と共に移動する等して、測定精度の
向上を阻害するものとなっていた。
て、検体を分散した液体中に不可避的に存在する固相化
支持物質の破片等の各種浮遊物と磁性標識体との分離を
実施している。即ち、このような液体中の浮遊物は、単
にバックグラウンドとしてレーザ光散乱を高濃度領域で
過剰に増大せしめるのみならず、磁力による検体の誘導
操作においても検体と共に移動する等して、測定精度の
向上を阻害するものとなっていた。
そこで、本発明に従う免疫測定方法では、検体を分散
した液体を遠心分離装置等にかけることによって検体を
含む全ての浮遊物を一旦沈澱させた後、同じ液体中で検
体のみを磁力によって散乱光の検出領域に誘導してい
る。
した液体を遠心分離装置等にかけることによって検体を
含む全ての浮遊物を一旦沈澱させた後、同じ液体中で検
体のみを磁力によって散乱光の検出領域に誘導してい
る。
いうまでもなく、検体以外の浮遊物のみが沈澱するよ
うな遠心分離条件を設定して検体を抽出することも可能
であるが、この場合は、液相化の条件あるいは固相化支
持層の材料等が変化する毎に分離条件を再検討しなけれ
ばならず、実用上は極めて不利である。
うな遠心分離条件を設定して検体を抽出することも可能
であるが、この場合は、液相化の条件あるいは固相化支
持層の材料等が変化する毎に分離条件を再検討しなけれ
ばならず、実用上は極めて不利である。
また、液相化の時点で磁力を利用して検体を分離して
もよいが、実際の操作を考えると、液相化処理から同じ
容器内で一貫して操作することのできる本発明の方法が
有利である。
もよいが、実際の操作を考えると、液相化処理から同じ
容器内で一貫して操作することのできる本発明の方法が
有利である。
また、レーザ光の散乱測定に際しても、例えば磁性標
識体を交流磁場内で揺動しつつ、交流磁場と同期した散
乱光または透過光の変化のみを選択的に測定することに
より、外乱、バックグラウンドによる影響を容易に排除
することができる。
識体を交流磁場内で揺動しつつ、交流磁場と同期した散
乱光または透過光の変化のみを選択的に測定することに
より、外乱、バックグラウンドによる影響を容易に排除
することができる。
これら本発明の特徴的な構成によって、同じレーザ光
散乱測定を利用しながら、AFPを利用した方法の限界を
突破することができる。また、このような特徴は、単に
検出感度の向上に寄与するのみならず測定の自動化をも
可能とする。
散乱測定を利用しながら、AFPを利用した方法の限界を
突破することができる。また、このような特徴は、単に
検出感度の向上に寄与するのみならず測定の自動化をも
可能とする。
こうして、本発明に従うレーザ磁気免疫測定法は、酵
素イムノアッセイ、螢光イムノアッセイ等の従来の測定
方法に対して2桁高いRIA法と同じレベルの精度を達成
すると同時に、放射線の危険性あるいは放射性同位元素
の半減期から来る標識体の短寿命等の特殊な制約を克服
している。
素イムノアッセイ、螢光イムノアッセイ等の従来の測定
方法に対して2桁高いRIA法と同じレベルの精度を達成
すると同時に、放射線の危険性あるいは放射性同位元素
の半減期から来る標識体の短寿命等の特殊な制約を克服
している。
実施例 以下に図面を参照して本発明をより具体的に詳述する
が、以下に示すものは本発明の一実施例に過ぎず、本発
明の技術的範囲を何等制限するものではない。
が、以下に示すものは本発明の一実施例に過ぎず、本発
明の技術的範囲を何等制限するものではない。
まず、本発明のレーザ磁気免疫測定法に供する磁性標
識体を分散して液相化した溶液を調製した。
識体を分散して液相化した溶液を調製した。
尚、本発明に従うレーザ磁気免疫測定方法は、 (1)固相化された既知の抗原または抗体と検体として
の抗体又は抗原とを反応させ、その後、磁性標識体と反
応させる間接法と、 (2)検体としての抗体又は抗原を直接固相化し、磁性
標識体と反応させる直接法と のいずれにも適用し得るものである。
の抗体又は抗原とを反応させ、その後、磁性標識体と反
応させる間接法と、 (2)検体としての抗体又は抗原を直接固相化し、磁性
標識体と反応させる直接法と のいずれにも適用し得るものである。
また、本発明において磁性標識体を反応させる方法と
して、 (a)検体と磁性標識体を積極的に反応させる方法と、 (b)検体と磁性標識体との反応を阻害する方法(競合
阻害反応検出法)と のいずれをも実施可能である。
して、 (a)検体と磁性標識体を積極的に反応させる方法と、 (b)検体と磁性標識体との反応を阻害する方法(競合
阻害反応検出法)と のいずれをも実施可能である。
そこで、本実施例では、次表のような組み合わせで液
相の検体を調製した。
相の検体を調製した。
調製方法I 第3図(a)乃至(f)は、本発明のレーザ磁気免疫
測定法に供する磁性体超微粒子で標識された検体を分散
した液体の調製方法の1例を説明する図である。
測定法に供する磁性体超微粒子で標識された検体を分散
した液体の調製方法の1例を説明する図である。
まず、第3図(a)に示すように、既知のウイルス抗
体2を寒天からなる支持体1上に固定して固相化した。
次いで、第3図(b)に示すように、この固相化したウ
イルス抗体2に患者の便あるいは血液から採取した未知
のウイルス抗原3を注入した。この未知のウイルス抗原
3と既知の抗体2が抗原抗体反応を示せば、支持体1上
には抗原抗体複合体が形成される。
体2を寒天からなる支持体1上に固定して固相化した。
次いで、第3図(b)に示すように、この固相化したウ
イルス抗体2に患者の便あるいは血液から採取した未知
のウイルス抗原3を注入した。この未知のウイルス抗原
3と既知の抗体2が抗原抗体反応を示せば、支持体1上
には抗原抗体複合体が形成される。
更に、第3図(c)に示すように、この抗原抗体複合
体に対して磁性体標識ウイルス抗体4を反応させる。こ
うして、磁性標識体を含む抗原抗体複合体を形成した検
体の支持体1を溶解、除去した後、第3図(d)に示す
ように、ガラスセル6内で水中に分散して液相化した。
体に対して磁性体標識ウイルス抗体4を反応させる。こ
うして、磁性標識体を含む抗原抗体複合体を形成した検
体の支持体1を溶解、除去した後、第3図(d)に示す
ように、ガラスセル6内で水中に分散して液相化した。
尚、第3図(e)は、ウイルス抗原3が存在しなかっ
た、あるいはウイルス抗原3の量に対して過剰に注入さ
れた磁性体標識ウイルス抗体4を除去する工程を示して
いる。即ち、第3図(e)に示すように、固相化抗体か
ら遊離している磁性体標識ウイルス抗体4を希土類磁石
5に吸着することによって取り除いた。この除去工程
は、通常の洗浄操作と併用してもよい。この工程の後、
第3図(d)と同様に、支持体1を溶解、除去後、検体
2をガラスセル6に入れて水溶液中に分散させる。
た、あるいはウイルス抗原3の量に対して過剰に注入さ
れた磁性体標識ウイルス抗体4を除去する工程を示して
いる。即ち、第3図(e)に示すように、固相化抗体か
ら遊離している磁性体標識ウイルス抗体4を希土類磁石
5に吸着することによって取り除いた。この除去工程
は、通常の洗浄操作と併用してもよい。この工程の後、
第3図(d)と同様に、支持体1を溶解、除去後、検体
2をガラスセル6に入れて水溶液中に分散させる。
また、第3図(f)に示すように、無反応の検体によ
る比較対照試料も作製した。
る比較対照試料も作製した。
この調製方法において、磁性体標識ウイルス抗体4と
しては、ウイルス抗原3と特異的に結合する抗体の表面
を、ウイルスや特異抗体との親和性の良いマグネタイト
超微粒子で被覆したものを使用した。磁性超微粒子の粒
子径は50nm程度が適当であった。
しては、ウイルス抗原3と特異的に結合する抗体の表面
を、ウイルスや特異抗体との親和性の良いマグネタイト
超微粒子で被覆したものを使用した。磁性超微粒子の粒
子径は50nm程度が適当であった。
調製方法II 第4図(a)乃至(f)は、本発明のレーザ磁気免疫
測定法に供する磁性体超微粒子で標識された検体を分散
した液体の調製方法の第2の例を説明する図である。
測定法に供する磁性体超微粒子で標識された検体を分散
した液体の調製方法の第2の例を説明する図である。
この例では、第4図(a)で示すように、支持体1上
にはウイルス抗原3を固相化した。次いで、第4図
(b)に示すように、ウイルス抗原3と、患者の血液か
ら採取したウイルス抗体2とを抗原抗体反応させた。
にはウイルス抗原3を固相化した。次いで、第4図
(b)に示すように、ウイルス抗原3と、患者の血液か
ら採取したウイルス抗体2とを抗原抗体反応させた。
更に、第4図(c)に示すように、ウイルス抗体2と
特異的に抗原抗体反応する磁性体標識抗免疫グロブリン
4′とさらに反応させる。即ち、磁性体標識抗免疫グロ
ブリン4′は、マグネタイト超微粒子により標識された
抗免疫グロブリンである。尚、ここで、抗免疫グロブリ
ンとは、ウイルス抗体を他の生体内に注入することによ
り形成される特異抗体であり、ウイルス抗体に対する抗
体活性を有する。
特異的に抗原抗体反応する磁性体標識抗免疫グロブリン
4′とさらに反応させる。即ち、磁性体標識抗免疫グロ
ブリン4′は、マグネタイト超微粒子により標識された
抗免疫グロブリンである。尚、ここで、抗免疫グロブリ
ンとは、ウイルス抗体を他の生体内に注入することによ
り形成される特異抗体であり、ウイルス抗体に対する抗
体活性を有する。
続いて、支持体1を溶解、除去後、第4図(d)に示
すように、検体をガラスセル6内で水溶液中に分散させ
た。
すように、検体をガラスセル6内で水溶液中に分散させ
た。
尚、第4図(e)は、未反応の磁性体標識抗免疫グロ
ブリン4′を希土類磁石5により、固相化抗原から分離
・除去する工程であり、第3図(e)と同様の操作によ
る。
ブリン4′を希土類磁石5により、固相化抗原から分離
・除去する工程であり、第3図(e)と同様の操作によ
る。
第4図(f)は、略同様の操作によって調製された液
相の比較対照試料を示している。
相の比較対照試料を示している。
調製方法III 第5図(a)乃至(d)は、本発明のレーザ磁気免疫
測定法に供する、磁性体超微粒子で標識された検体を分
散した液体の調製方法の第3の例を説明する図である。
測定法に供する、磁性体超微粒子で標識された検体を分
散した液体の調製方法の第3の例を説明する図である。
この例では、第5図(a)で示すように、ゼラチンよ
り成る支持体1上に患者の血液から採取した未知のイン
フルエンザウイルス3′を固相化した。このインフルエ
ンザウイルス3′と、鉄超微粒子により標識された既知
の磁性体標識ウイルス抗体4とを抗原抗体反応せしめ、
第5図(b)に示すように磁性標識を含む抗原抗体複合
体を形成した。次いで、第3図(e)あるいは第4図
(e)の工程と同様に、また、第5図(c)に示すよう
に、過剰の磁性体標識ウイルス抗体4を電磁石5により
分離・除去した。次いで、支持体1を溶解、除去後、第
5図(d)に示すように、検体をガラスセル6内で水溶
液中に分散させて検体液体を調製した。
り成る支持体1上に患者の血液から採取した未知のイン
フルエンザウイルス3′を固相化した。このインフルエ
ンザウイルス3′と、鉄超微粒子により標識された既知
の磁性体標識ウイルス抗体4とを抗原抗体反応せしめ、
第5図(b)に示すように磁性標識を含む抗原抗体複合
体を形成した。次いで、第3図(e)あるいは第4図
(e)の工程と同様に、また、第5図(c)に示すよう
に、過剰の磁性体標識ウイルス抗体4を電磁石5により
分離・除去した。次いで、支持体1を溶解、除去後、第
5図(d)に示すように、検体をガラスセル6内で水溶
液中に分散させて検体液体を調製した。
調製方法IV 第6図(a)乃至(f)は、競合阻害反応検出法にお
いて、本発明のレーザ磁気免疫測定法を適用した場合に
使用する検体を分散した液体の調製方法の1例を説明す
る図である。
いて、本発明のレーザ磁気免疫測定法を適用した場合に
使用する検体を分散した液体の調製方法の1例を説明す
る図である。
この例では、第6図(a)で示すように、ゼラチンよ
り成る支持体1上に既知のウイルス抗体2を固相化す
る。次いで、第6図(b)に示すように、この固相抗体
2と患者から採取したウイルス抗原3とを抗原抗体反応
させて抗原抗体複合体を生成させる。
り成る支持体1上に既知のウイルス抗体2を固相化す
る。次いで、第6図(b)に示すように、この固相抗体
2と患者から採取したウイルス抗原3とを抗原抗体反応
させて抗原抗体複合体を生成させる。
次いで、第6図(c)に示すように、この抗原抗体複
合体を含む検体に更に磁性体標識ウイルス抗原2′を反
応させる。続いて、第6図(d)に示すように、未反応
の磁性体標識ウイルス抗原2′を電磁石5により分離・
除去した。図示は省略したが、この検体の支持体1を溶
解、除去後、ガラスセル内で水溶液中に分散させた。
合体を含む検体に更に磁性体標識ウイルス抗原2′を反
応させる。続いて、第6図(d)に示すように、未反応
の磁性体標識ウイルス抗原2′を電磁石5により分離・
除去した。図示は省略したが、この検体の支持体1を溶
解、除去後、ガラスセル内で水溶液中に分散させた。
一方、第6図(e)に示すように、比較対照試料とし
て、第6図(a)の固相ウイルス抗体2と磁性体標識ウ
イルス抗原2′とを反応させたものを用意した。この比
較対照試料からも、第6図(f)に示すように、未反応
の磁性体標識ウイルス抗原2′を磁石5により除去し
た。
て、第6図(a)の固相ウイルス抗体2と磁性体標識ウ
イルス抗原2′とを反応させたものを用意した。この比
較対照試料からも、第6図(f)に示すように、未反応
の磁性体標識ウイルス抗原2′を磁石5により除去し
た。
上述の試料の場合、ウイルス抗原3と複合したウイル
ス抗体2は、磁性体標識ウイルス抗原2′との反応を阻
害されるため、第6図(d)に示すように、磁性体標識
ウイルス抗原2′は未反応のままに磁石5により除去さ
れる。
ス抗体2は、磁性体標識ウイルス抗原2′との反応を阻
害されるため、第6図(d)に示すように、磁性体標識
ウイルス抗原2′は未反応のままに磁石5により除去さ
れる。
一方、比較対照試料においては、ウイルス抗原3が存
在しないので、磁性体標識ウイルス抗原2′はウイルス
抗体2と反応する。従って、後述する検出工程におい
て、検体を含む液相中からは磁性標識体を含む抗原抗体
複合体は検出されず、逆に、比較対照試料を含む液相中
にのみ磁性標識体を含む抗原抗体複合体が検出される。
在しないので、磁性体標識ウイルス抗原2′はウイルス
抗体2と反応する。従って、後述する検出工程におい
て、検体を含む液相中からは磁性標識体を含む抗原抗体
複合体は検出されず、逆に、比較対照試料を含む液相中
にのみ磁性標識体を含む抗原抗体複合体が検出される。
このような方法は、ウイルス感染初期の患者からの検
体に対して有効である。即ち、ウイルス感染初期におい
ては、採取されるウイルス抗原3の数が極めて少ないた
め、第6図(b)の工程において一部の固相化抗体のみ
がウイルス抗原3と反応する。従って、検体を含む液相
中からも磁性標識体は検出されるがウイルス抗原3の増
加につれ検出量が減少する。この減少量を検出し、比較
対照試料からの検出量と比較することによって、ウイル
ス抗原3の量を定量することができる。
体に対して有効である。即ち、ウイルス感染初期におい
ては、採取されるウイルス抗原3の数が極めて少ないた
め、第6図(b)の工程において一部の固相化抗体のみ
がウイルス抗原3と反応する。従って、検体を含む液相
中からも磁性標識体は検出されるがウイルス抗原3の増
加につれ検出量が減少する。この減少量を検出し、比較
対照試料からの検出量と比較することによって、ウイル
ス抗原3の量を定量することができる。
調製方法V 第7図(a)乃至(f)は、競合阻害反応検出法にお
いて、本発明のレーザ磁気免疫測定法に供する磁性体超
微粒子で標識された検体を分散した液体の調製方法の別
の例を説明する図である。
いて、本発明のレーザ磁気免疫測定法に供する磁性体超
微粒子で標識された検体を分散した液体の調製方法の別
の例を説明する図である。
この例では、第7図(a)で示すように、ゼラチンよ
り成る支持体1上に既知のウイルス抗原3を固相化し
た。この固相化したウイルス抗原3と患者患者から採取
したウイルス抗体2とを、第7図(b)に示すように、
抗原抗体反応させる。
り成る支持体1上に既知のウイルス抗原3を固相化し
た。この固相化したウイルス抗原3と患者患者から採取
したウイルス抗体2とを、第7図(b)に示すように、
抗原抗体反応させる。
次いで、第7図(c)に示すように、この抗原抗体複
合体を含む検体に、更に磁性体標識ウイルス抗体4を反
応させる。続いて、第7図(d)に示すように、未反応
の磁性体標識ウイルス抗体4を電磁石5により分離・除
去した。図示は省略したが、この検体の支持体1を溶
解、除去後、ガラスセル内で水溶液中に分散させた。
合体を含む検体に、更に磁性体標識ウイルス抗体4を反
応させる。続いて、第7図(d)に示すように、未反応
の磁性体標識ウイルス抗体4を電磁石5により分離・除
去した。図示は省略したが、この検体の支持体1を溶
解、除去後、ガラスセル内で水溶液中に分散させた。
一方、第7図(e)に示すように、第7図(a)に示
す検体に対して、磁性体標識ウイルス抗体4を反応さ
せ、次いで第7図(f)に示すように、未反応の磁性体
標識ウイルス抗体4を磁石5により除去した。こうして
調製された検体は比較対照試料として用いられる。
す検体に対して、磁性体標識ウイルス抗体4を反応さ
せ、次いで第7図(f)に示すように、未反応の磁性体
標識ウイルス抗体4を磁石5により除去した。こうして
調製された検体は比較対照試料として用いられる。
即ち、本例の場合も、ウイルス抗体2と抗原抗体複合
体を形成した検体に対しては、磁性体標識ウイルス抗体
4の反応が阻害される。しかし、比較対照試料にはウイ
ルス抗原3が存在しないので、磁性体標識ウイルス抗体
4はウイルス抗体2と完全に反応する。従って、比較対
照試料から検出される磁性標識体量に対する、検体試料
から検出された磁性標識体量の減少分が、ウイルス抗体
量として定量される。
体を形成した検体に対しては、磁性体標識ウイルス抗体
4の反応が阻害される。しかし、比較対照試料にはウイ
ルス抗原3が存在しないので、磁性体標識ウイルス抗体
4はウイルス抗体2と完全に反応する。従って、比較対
照試料から検出される磁性標識体量に対する、検体試料
から検出された磁性標識体量の減少分が、ウイルス抗体
量として定量される。
実施例 第1図(a)乃至(c)は、上述のようにして調製し
た各液相検体に対して実施した、本発明の方法に従う免
疫測定方法の前処理を説明するための図である。
た各液相検体に対して実施した、本発明の方法に従う免
疫測定方法の前処理を説明するための図である。
第1図(a)に示すのは、前述の如くして調製した各
検体を水に分散して、液相化した直後の試料を、内径2m
m、外径2.8mmのガラスセル11に収容したものである。図
中で●印12は磁性標識体を含む検体を示し、△印13は微
細化した固相化支持層の破片を主とする不要な浮遊物で
ある。
検体を水に分散して、液相化した直後の試料を、内径2m
m、外径2.8mmのガラスセル11に収容したものである。図
中で●印12は磁性標識体を含む検体を示し、△印13は微
細化した固相化支持層の破片を主とする不要な浮遊物で
ある。
このような試料を、各々4,000rpmの回転数で3分間遠
心分離に付したところ、第1図(b)に示すように、検
体を含む浮遊物は全てガラスセル11の底部に沈澱した。
心分離に付したところ、第1図(b)に示すように、検
体を含む浮遊物は全てガラスセル11の底部に沈澱した。
次いで、ガラスセル11を挟むように1対の希土類永久
磁石14を位置付けし、ガラスセル11の下方から上方へ磁
石14内を移動し、磁性標識体を含む検体12をガラスセル
11の高さの中央付近まで誘導したところ、略完全に検体
12のみが誘導されて上昇した。
磁石14を位置付けし、ガラスセル11の下方から上方へ磁
石14内を移動し、磁性標識体を含む検体12をガラスセル
11の高さの中央付近まで誘導したところ、略完全に検体
12のみが誘導されて上昇した。
第2図は、予め濃度を規則的に変更した複数の試料に
対して、後述のような手順で免疫測定を実施した結果を
示すグラフである。また、このグラフには、比較対照の
ために、上述の浮遊物の沈澱操作並びに検体の誘導操作
を省いて同じ測定を行った結果を併せて説明した。
対して、後述のような手順で免疫測定を実施した結果を
示すグラフである。また、このグラフには、比較対照の
ために、上述の浮遊物の沈澱操作並びに検体の誘導操作
を省いて同じ測定を行った結果を併せて説明した。
第2図に見られるように、上述の操作を省いた場合
は、検体濃度が増すにつれて散乱したレーザ光の強度が
過剰に増している。従って、この方法では、検体の有無
は確認できるが、定量的な測定をすることはできない。
は、検体濃度が増すにつれて散乱したレーザ光の強度が
過剰に増している。従って、この方法では、検体の有無
は確認できるが、定量的な測定をすることはできない。
これに対して、本発明に従う方法によれば、検出精度
の直線性がよく、検体濃度に正確に比例した散乱光強度
の変化が検出できた。
の直線性がよく、検体濃度に正確に比例した散乱光強度
の変化が検出できた。
また、第2図において、各検出結果と共に点線で示さ
れているのは、各検出限界に相当する各々のバックグラ
ウンド量を示している。即ち、本発明方法では、バック
グラウンドも極めて低く、検出限界は、比較法に対して
約2倍となっている。
れているのは、各検出限界に相当する各々のバックグラ
ウンド量を示している。即ち、本発明方法では、バック
グラウンドも極めて低く、検出限界は、比較法に対して
約2倍となっている。
尚、レーザ光の散乱による液相検体中の磁性標識体の
測定は以下のようにして実施した。即ち、第8図は、こ
の方法を模式的に示す図である。
測定は以下のようにして実施した。即ち、第8図は、こ
の方法を模式的に示す図である。
調製した検体を収めたガラスセル11の側方には、この
ガラスセル11を挟んだ1対の電磁石15が配置される。こ
の電磁石15は、ガラスセル11内で沈澱した他の浮遊物13
と分離した磁性標識体12を、ガラスセル11の高さの中程
に保持する機能を果たす。尚、この電磁石15を、前記し
た浮遊物13と磁性標識体12との分離操作に利用してもよ
い。また、この電磁石15は、0.5Hzという低周波数の交
流電源16によって駆動されており、その生成する磁場は
電源周波数に応じて変化している。
ガラスセル11を挟んだ1対の電磁石15が配置される。こ
の電磁石15は、ガラスセル11内で沈澱した他の浮遊物13
と分離した磁性標識体12を、ガラスセル11の高さの中程
に保持する機能を果たす。尚、この電磁石15を、前記し
た浮遊物13と磁性標識体12との分離操作に利用してもよ
い。また、この電磁石15は、0.5Hzという低周波数の交
流電源16によって駆動されており、その生成する磁場は
電源周波数に応じて変化している。
一方、この電磁石15によってガラスセル11の中程に保
持されている磁性標識体12に対しては、ガラスセル11の
側方から、He−Neレーザ管21によって5mWのレーザ光を
照射する。
持されている磁性標識体12に対しては、ガラスセル11の
側方から、He−Neレーザ管21によって5mWのレーザ光を
照射する。
このレーザ光に対して、ガラスセル11を介したレーザ
光軸の延長線上には、偏光板22を介して第1のフォトダ
イオード23が配置されている。また、レーザ光の光軸か
ら免れた位置に、磁性標識体12との間に沈澱物13が介在
しないように、また、ガラスセル11との間に集光レンズ
24を挟むように、第2のフォトダイオード25が配置され
ている。これらのフォトダイオード23および25は、前述
の電磁石15の交流電源16と同期して動作するロックイン
増幅器26によって、入射光に対応する電気信号を出力す
る。
光軸の延長線上には、偏光板22を介して第1のフォトダ
イオード23が配置されている。また、レーザ光の光軸か
ら免れた位置に、磁性標識体12との間に沈澱物13が介在
しないように、また、ガラスセル11との間に集光レンズ
24を挟むように、第2のフォトダイオード25が配置され
ている。これらのフォトダイオード23および25は、前述
の電磁石15の交流電源16と同期して動作するロックイン
増幅器26によって、入射光に対応する電気信号を出力す
る。
このような装置において、ガラスセル11内では、電磁
石15によって形成された磁場に、磁性標識体12が集中し
て局部的に検体濃度を高めている。従って、この磁性標
識体12の群に照射されたレーザ光は、磁性標識体12の濃
度に応じて散乱する。
石15によって形成された磁場に、磁性標識体12が集中し
て局部的に検体濃度を高めている。従って、この磁性標
識体12の群に照射されたレーザ光は、磁性標識体12の濃
度に応じて散乱する。
第1のフォトダイオード23は、この磁性標識体12の群
を透過したレーザ光の強度を測定し、また、第2のフォ
トダイオード25は、この磁性標識体12の群による散乱光
の強度を測定することになる。尚、通常の測定は散乱光
のみで充分に行うことができるが、検体の種類・濃度に
よっては透過光の方がS/N比の高い検出が可能であっ
た。
を透過したレーザ光の強度を測定し、また、第2のフォ
トダイオード25は、この磁性標識体12の群による散乱光
の強度を測定することになる。尚、通常の測定は散乱光
のみで充分に行うことができるが、検体の種類・濃度に
よっては透過光の方がS/N比の高い検出が可能であっ
た。
このとき、前述のように、電磁石15が交流電源によっ
て駆動されているので、電磁石15が形成する磁場もそれ
に応じて変動し、更に、この磁場に捕捉されている磁性
標識体12の群も揺動する。一方、各フォトダイオードの
動作も、ロックイン増幅器26によって、磁場の変動に同
期しているので、各フォトダイオードは、磁場に捕捉さ
れている磁性標識体12によるレーザ光強度の変動のみを
選択的に検出する。このような操作により、温度変化あ
るいは外乱等による影響を排除することができ、検出精
度は更に高まる。
て駆動されているので、電磁石15が形成する磁場もそれ
に応じて変動し、更に、この磁場に捕捉されている磁性
標識体12の群も揺動する。一方、各フォトダイオードの
動作も、ロックイン増幅器26によって、磁場の変動に同
期しているので、各フォトダイオードは、磁場に捕捉さ
れている磁性標識体12によるレーザ光強度の変動のみを
選択的に検出する。このような操作により、温度変化あ
るいは外乱等による影響を排除することができ、検出精
度は更に高まる。
尚、前述の操作によって作製された磁性標識体の存在
しない比較対照試料をこの測定に付して、ロックイン増
幅器26から検体容器のバックグラウンドレベルを測定し
たところ、RIA法と略同じピコグラムレベルの検出限界
を達成していることが判明した。また、この交流磁場を
利用しないで、単純な測定を行っても、マイクログラム
程度までの検出は有効に実施することができた。
しない比較対照試料をこの測定に付して、ロックイン増
幅器26から検体容器のバックグラウンドレベルを測定し
たところ、RIA法と略同じピコグラムレベルの検出限界
を達成していることが判明した。また、この交流磁場を
利用しないで、単純な測定を行っても、マイクログラム
程度までの検出は有効に実施することができた。
発明の効果 以上詳述のように、本発明に従うレーザ磁気免疫測定
方法は、標識物質として磁性体超微粒子を利用してい
る。従って、従来のRIA法の如く、標識物質に関わる放
射線の危険性等の問題はなく、検体に対して安定な標識
物質を容易に選択することができる。
方法は、標識物質として磁性体超微粒子を利用してい
る。従って、従来のRIA法の如く、標識物質に関わる放
射線の危険性等の問題はなく、検体に対して安定な標識
物質を容易に選択することができる。
また、標識物質が磁性体であることを利用して、標識
物質、検体あるいは抗原抗体複合物に対する操作が容易
である。従って、未反応の磁性標識体を検体から分離除
去したり、磁性標識体あるいはこれと結合した抗原抗体
複合体を誘導あるいは濃縮する操作を極めて容易且つ確
実に行うことが可能になる。
物質、検体あるいは抗原抗体複合物に対する操作が容易
である。従って、未反応の磁性標識体を検体から分離除
去したり、磁性標識体あるいはこれと結合した抗原抗体
複合体を誘導あるいは濃縮する操作を極めて容易且つ確
実に行うことが可能になる。
更に、本発明においては、この特徴を利用して、検体
を分散した液体中に不可避的に存在する各種浮遊物を除
去し、更に測定精度の向上を実現している。
を分散した液体中に不可避的に存在する各種浮遊物を除
去し、更に測定精度の向上を実現している。
これら本発明の特徴的な構成によって、同じレーザ光
散乱測定を利用しながら、AFPを利用した従来法の限界
を越え、RIA法に匹敵する高精度な免疫測定を可能とし
た。
散乱測定を利用しながら、AFPを利用した従来法の限界
を越え、RIA法に匹敵する高精度な免疫測定を可能とし
た。
この本発明に従うレーザ磁気免疫測定方法は、抗原抗
体反応のみに止まらず、従来RIA法が適用されていたペ
プチドホルモン等の種々のホルモンあるいは種々の酵
素、ビタミン、薬剤などの測定にも応用することが可能
である。
体反応のみに止まらず、従来RIA法が適用されていたペ
プチドホルモン等の種々のホルモンあるいは種々の酵
素、ビタミン、薬剤などの測定にも応用することが可能
である。
また、本発明の方法は、磁気等の制御が容易な手段を
利用することができるので、抗原抗体反応検査の自動化
をも実現する。従って、従来は限定された施設でRIA法
によらなければ実施できなかった精密な測定を、一般的
な環境で広く実施することが可能になる。集団検診等の
ような一般的な状況で、各種のウイルス、癌細胞等のス
クリーニング検査のように精密な測定が広く実施できれ
ば、癌あるいはウィルス性疾患等の早期診断が可能とな
り、有効な早期治療を的確に実施することが可能とな
る。このように、本発明が医学・医療の分野で果たす効
果は計り知れない。
利用することができるので、抗原抗体反応検査の自動化
をも実現する。従って、従来は限定された施設でRIA法
によらなければ実施できなかった精密な測定を、一般的
な環境で広く実施することが可能になる。集団検診等の
ような一般的な状況で、各種のウイルス、癌細胞等のス
クリーニング検査のように精密な測定が広く実施できれ
ば、癌あるいはウィルス性疾患等の早期診断が可能とな
り、有効な早期治療を的確に実施することが可能とな
る。このように、本発明が医学・医療の分野で果たす効
果は計り知れない。
第1図(a)乃至(c)は、本発明に従って行った、液
相検体に対する浮遊物との分離処理を説明するための図
であり、 第2図は、本発明法に従って測定した検体濃度と散乱光
強度との関係を示すグラフである。 第3図乃至第7図は、本発明によるレーザ磁気免疫測定
方法における、各種の検体調製過程を示すものであり、 第8図は、本発明によるレーザ光散乱による検体の定量
的な測定方法を説明するための模式的な図である。 (主な参照番号) 1……支持体、 2……ウイルス抗体、 3……ウイルス抗原、 3′……インフルエンザウイルス、 4……磁性体標識ウイルス抗体、 4′……磁性体標識抗免疫グロブリン、 11……ガラスセル、 12……磁性標識体、 13……浮遊物、 14……磁石、 15……電磁石、 21……He−Neレーザ管、 22……偏光板、 23……第1のフォトダイオード、 24……集光レンズ、 25……第2のフォトダイオード、 26……ロックイン増幅器
相検体に対する浮遊物との分離処理を説明するための図
であり、 第2図は、本発明法に従って測定した検体濃度と散乱光
強度との関係を示すグラフである。 第3図乃至第7図は、本発明によるレーザ磁気免疫測定
方法における、各種の検体調製過程を示すものであり、 第8図は、本発明によるレーザ光散乱による検体の定量
的な測定方法を説明するための模式的な図である。 (主な参照番号) 1……支持体、 2……ウイルス抗体、 3……ウイルス抗原、 3′……インフルエンザウイルス、 4……磁性体標識ウイルス抗体、 4′……磁性体標識抗免疫グロブリン、 11……ガラスセル、 12……磁性標識体、 13……浮遊物、 14……磁石、 15……電磁石、 21……He−Neレーザ管、 22……偏光板、 23……第1のフォトダイオード、 24……集光レンズ、 25……第2のフォトダイオード、 26……ロックイン増幅器
Claims (9)
- 【請求項1】所定の抗原あるいは抗体に磁性体超微粒子
を標識として付加した磁性標識体と、検体たる抗体ある
いは抗原とを抗原抗体反応させる第1工程と、該第1工
程後の前記検体から未反応の前記磁性標識体を分離除去
する第2工程と、該第2工程後に残った前記磁性標識体
を含む抗原抗体複合体を液体中に分散させる第3工程
と、外部磁場を印加した状態で該液体にレーザ光を照射
して前記反応磁性標識体による該レーザ光の散乱量ある
いは透過量を測定する第4工程とを少なくとも含むレー
ザ磁気免疫測定法において、 前記第4工程が、前記第3工程後の液体中に分散する浮
遊物を沈殿させ、該沈殿物から磁力によって前記反応磁
性標識体を分離する処理を含むことを特徴とするレーザ
磁気免疫測定方法。 - 【請求項2】前記溶液中の浮遊物を沈殿させる処理が、
前記検体を分散した溶液を収納した容器を遠心分離処理
に付すことによって行われ、かくして該容器の一端に形
成された浮遊物の沈殿から前記反応磁性標識体を分離す
る処理が、前記容器外部側方に配置した磁石を、該沈殿
の近傍から遠方に移動することによってなされることを
特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のレーザ磁気免
疫測定方法。 - 【請求項3】前記磁性標識体と抗原抗体反応させる検体
が、該検体の特異抗体または特異抗原と該検体とによる
抗原抗体複合体であることを特徴とする特許請求の範囲
第1項または第2項に記載のレーザ磁気免疫測定方法。 - 【請求項4】前記磁性体超微粒子を標識として付加され
る抗体が抗免疫グロブリンであることを特徴とする特許
請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載のレーザ
磁気免疫測定方法。 - 【請求項5】前記検体が未知のウイルスまたはウイルス
抗体であり、前記磁性体超微粒子により標識される抗原
または抗体がウイルス抗原または抗体であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項または第2項に記載のレー
ザ磁気免疫測定方法。 - 【請求項6】前記磁性標識体が、検体に対する特異抗体
または抗原に標識として磁性体超微粒子を付加したもの
であり、該磁性標識体が測定すべき検体にまたは該検体
との複合体以外の抗体、抗原または複合体に対して抗原
抗体反応することを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
たは第2項に記載のレーザ磁気免疫測定方法。 - 【請求項7】前記未反応の磁性標識体を分離除去する工
程が、磁力による分離除去であることを特徴とする特許
請求の範囲第1乃至第6項のいずれか1項に記載のレー
ザ磁気免疫測定方法。 - 【請求項8】前記反応磁性標識体を分散させた液体を収
容した容器をレーザ光軸上に保持し、該検体容器の軸方
向に沿って移動する磁場によって、該レーザ光軸上に該
磁性標識体を誘導して集中させる操作を含むことを特徴
とする特許請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか1項
に記載のレーザ磁気免疫測定方法。 - 【請求項9】該磁性標識体を該散乱光の光軸近傍の位置
に集中した後に、該散乱光軸近傍において該磁性標識体
に周期的に変動する磁場を与える操作と、該磁場の変動
成分に同期した散乱光の変動成分のみを選択的に検出す
る操作を含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
至第8項に記載のレーザ磁気免疫測定方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61254164A JP2502546B2 (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | レ−ザ磁気免疫測定方法 |
US07/221,248 US5252493A (en) | 1986-09-22 | 1987-09-22 | Laser magnetic immunoassay method and apparatus therefor |
DE3751865T DE3751865T2 (de) | 1986-09-22 | 1987-09-22 | Lasermagnetisches immuntestverfahren und vorrichtung dazu |
PCT/JP1987/000694 WO1988002118A1 (en) | 1986-09-22 | 1987-09-22 | Laser magnetic immunoassay method and apparatus therefor |
EP87906109A EP0287665B1 (en) | 1986-09-22 | 1987-09-22 | Laser magnetic immunoassay method and apparatus therefor |
US07/915,022 US5238810A (en) | 1986-09-22 | 1992-07-15 | Laser magnetic immunoassay method and apparatus thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61254164A JP2502546B2 (ja) | 1986-10-25 | 1986-10-25 | レ−ザ磁気免疫測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63108265A JPS63108265A (ja) | 1988-05-13 |
JP2502546B2 true JP2502546B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=17261120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61254164A Expired - Lifetime JP2502546B2 (ja) | 1986-09-22 | 1986-10-25 | レ−ザ磁気免疫測定方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5686086A (en) | 1992-07-13 | 1997-11-11 | Shiseido Co., Ltd. | External skin treatment composition |
US5962000A (en) | 1992-07-13 | 1999-10-05 | Shiseido Company, Ltd. | External skin treatment composition |
JP2022106721A (ja) * | 2015-11-17 | 2022-07-20 | 韓國科學技術院 | 混沌波センサを利用した試料特性探知装置 |
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- 1986-10-25 JP JP61254164A patent/JP2502546B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPS63108265A (ja) | 1988-05-13 |
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