JPS63188764A - レ−ザ磁気免疫測定方法のための検体容器並びに該検体容器を用いた検体の調製方法 - Google Patents

レ−ザ磁気免疫測定方法のための検体容器並びに該検体容器を用いた検体の調製方法

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JPS63188764A
JPS63188764A JP2206387A JP2206387A JPS63188764A JP S63188764 A JPS63188764 A JP S63188764A JP 2206387 A JP2206387 A JP 2206387A JP 2206387 A JP2206387 A JP 2206387A JP S63188764 A JPS63188764 A JP S63188764A
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antibody
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Koichi Fujiwara
幸一 藤原
Hiromichi Mizutani
水谷 裕迪
Hiroko Mizutani
弘子 水谷
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Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、抗原抗体反応を利用した免疫測定法に関する
ものである。更に詳述するならば、本発明は極めて微量
の検体から特定の抗体または抗原を定量的に検出可能な
超高感度免疫測定法及びそのための検査容器に関するも
のである。
従来の技術 後天性免疫不全症候群、成人T細胞白血病等のような新
型ウィルス性疾病あるいは各種ガンの早期検査法として
、抗原抗体反応を利用した免疫側    ′定法の開発
が、現在、世界的規模で推進されている。
一次反応を利用した微量免疫測定法として従来から知ら
れる方法では、ラジオイムノアッセイ法(以下、RIA
法と記す)、酵素イムノアッセイ法(以下、EIA法と
記す)、蛍光イムノアッセイ法等が既に実用化されてい
る。これらの方法は、それぞれアイソトープ、酵素、蛍
光物質を標識として付加した抗原または抗体を用い、こ
れと特異的に反応する抗体または抗原の有無を、各標識
を検出することによって定量する方法である。
RIA法は、標識化されたアイソトープの放射線量を測
定することにより抗原抗体反応に寄与した検体量を定量
し、ピコグラム程度の超微量測定を実現している現在唯
一の方法である。しかしながら、この方法は放射性物質
を利用するので特殊設備を必要とし、また、半減期によ
る標識効果の減衰等を考慮しなければならないので、実
施には大きな制約がある。更に、放射性廃棄物処理が社
会問題となっている現状を考慮するとその実施は自ずと
制限される。
一方、酵素あるいは蛍光体を標識として用いる方法は、
抗原抗体反応に寄与した検体量を、発色あるいは発光を
観測することによって検出する方法であり、RIA法の
如き実施上の制約はない。
しかしながら、発色あるいは発光を精密に定量すること
は困難であり、また、検出限界もナノグラム程度に止ま
る。
更に、これらの方法とは別に、レーザ光を使用して抗原
抗体反応の有無を検出する方法として、主に肝臓癌の検
出を目的に開発されたAFP (アルファ・フェトプロ
ティン)を利用した方法が知られている。
この方法は、AFPに対する抗体をプラスチック微粒子
に付着し、抗原抗体反応によってプラスチック粒子が凝
集して生じる質量変化を測定する方法であり、10″″
10 gの検出感度を達成している。
これは、レーザ光を用いた他の方法の百倍以上の感度に
相当するが、前述のRIA法に比較すると百分の一以下
の感度に過ぎない。更に、この方法が水溶液中における
抗原抗体複合物のブラウン運動の変化を利用しているた
めに、抗体を含む水溶液の温度、揺乱の影響あるいは水
溶液に混在する不純物粒子の影響を極めて受は易く、こ
れ以上に検出感度並びに精度を高めることは原理的に望
外のものである。
上述のように、従来の免疫測定法においては、高い検出
感度を有するRIA法は、放射性物質を使用するために
実施について多くの制約があり、一方、実施に制約のな
い酵素イムノアッセイ法、蛍光イムノアッセイ法等は感
度が低く、精密な定量的測定ができなかった。
そこで、このような問題を解決した免疫測定方法として
、本発明者等は、特願昭61−224567号として「
レーザ磁気免疫測定法」と題する発明を出願した。この
測定法は、抗原又は抗体のいずれかを磁性体超微粒子で
標識して検体と抗原抗体反応せしめることを特徴として
いる。標識体を伴った検体の検出は、標識された抗原抗
体複合体を分散させた水溶液中にレーデ光を照射して液
中の抗原抗体複合体によるレーザ光の散乱を測定するこ
とにより行う。この方法では磁性体を標識としているの
で、測定に際して検体の濃縮を磁力を利用して行うこと
ができる。即ち、溶液中に分散した検体を、磁場によっ
て所定の領域に集めることができる。また、散乱測定の
際に、検体に所定の周波数の交流磁場を印加することに
より、磁場の周波数に同期して変動するレーザ散乱のみ
を検出することができ、RIA法に匹敵する極めて高い
検出感度をたやすく達成している。また、標識体として
磁性体超微粒子を用いることによって、未反応の抗原ま
たは抗体と測定すべき抗原抗体複合体との分111tf
f1作も極めて容易かつ正確に行うことができる。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、上述のような、レーザ磁気免疫測定方法の検
出感度並びに精度を更に向上せんとするものであり、新
規な構成の検体容器と、その検体容器を用いた新規な検
体調製方法を提案するものである。
前述のように、液中に分散した検体によるレーザ光の散
乱を利用した測定方法では、バックグランドとなる未反
応の標識体や、水溶液中の不純物の除去が感度向上の決
め手となる。即ち、妨害となる未反応の磁性標識体や磁
性標識体を含む抗原抗体複合体以外の液体中に不可避的
に存在する固相化支持物質の破片等の各種浮遊物は検出
限界、検出精度の向上を阻害するものとなっていた。そ
こで、未反応並びに不純物の標識体の除去が容易且つ正
確であり、更に不純物の混入を極力防止することのでき
るような検体調製方法が求められている。
問題点を解決するための手段 即ち 本発明1こ従い、所定の高さの側壁によって画成
される収容部と、該収容部内に配設された、該側壁より
も低い第1の隔壁と該第1の隔壁よりも低い第2の隔壁
とを備え、該側壁の一部と該第1隔壁並びに該第2隔壁
とによって画成される第1収容部と、該側壁の一部と該
第1隔壁とによって画成される第2収容部と、該側壁の
一部と該第2隔壁とによって画成される第3収容部とを
備えて上方に開口する容器であって、前記第1収容部の
底部に、測定すべき抗原あるいは抗体と特異的に抗原抗
体反応を呈する抗体または抗原を固相で固定することが
できるように構成したことを特徴とするレーザ磁気免疫
測定のための検体容器が提供される。
また、この検体容器を用いて実施される側壁よりも低い
第1の隔壁によって分離された第1並びに第2の収容部
と、該第1収容部と、該第1@壁よりも低い第2隔壁に
よって分離された第3収容部゛とを備え、各収容部の上
方が開口するように一体に構成された検体容器を用い、
前記第1収容部の底部に、定量すべき抗原または抗体と
特異的に抗原抗体反応を呈する抗体または抗原を固相で
固定する第1操作と、該第1収容部を前記第2隔壁の高
さまで純水で満たし、該純水中に磁性体超微粒子で標識
した抗体または抗原を分散させ、前記固相の抗原または
抗体と抗原抗体反応せしめる第2操作と、前記第2収容
部並びに前記第3収容部を、前記側壁の高さまで純水で
満たし、前記第1収容部、前記第2収容部並びに前記第
3収容部を前記第1隔壁並びに前記第2隔壁の上で連通
させる第3操作と、前記第1収容部内の前記磁性体超微
粒子によって標識された未反応の抗体または抗原を磁力
を発生する誘導手段によって前記第2収容部に誘導した
上で、該第2収容部の内容物を除去する第4操作と、前
記第1収容部内に固定された抗原または抗体を液相化し
、該第1収容部内の磁性体超微粒子で標識された抗原抗
体複合体を、磁力を発生する誘導手段によって前記第3
収容部に誘導する第5操作とを含み、前記第5操作後に
該第3収容部内に得られた検体内の前記抗原抗体複合体
を定量に付すことを特徴とするレーザ磁気免疫測定にお
ける検体の調製方法が提供される。
作用 レーザ磁気免疫測定法は、標識物質として磁性体超微粒
子を用いていることをその主要な特徴としている。磁性
体超微粒子が放射線あるいは毒性等の問題点を有しない
ことはいうまでもなく、これを利用することに格別の制
約はない。また、磁性体超微粒子には、γ−フェライト
等の各種化合物磁性体あるいは鉄、コバルト等の金属磁
性体等種々の材料によるものがあり、検体に対して安定
な標識物質を容易に選択することができる。
また、標識物質が磁性体であることを利用して、標識物
質、検体あるいは抗原抗体複合物質を磁力によって選択
的に操作することが出来る。即ち、未反応の磁性標識体
を検体から分離除去したり、検体を液相化した場合に磁
性標識体あるいはそれと抗原抗体複合体を特定の位置に
誘導しあるいは濃縮する操作は、この特徴によって実現
される。
更に、本発明に従う検体容器を用いるならば、抗原抗体
反応並びにそれによって生成した抗原抗体複合物の分離
を、1つの容器の中で連続して行うことができる。また
、具体的には後述するが、本発明に従う検体容器を用い
た検体の調製操作は容易且つ迅速に行うことが可能であ
り、操作中の不純物の混入は極めて少ない。
これら本発明の特徴的な構成によって、同じレーザ光散
乱測定を利用しながら、AFPを利用した方法の限界を
凌駕することはいうまでもなく、更に、既に提案されて
いるレーザ磁気免疫測定方法の感度並びに精度を更に向
上することができる。
また、このような特徴は、単に検出感度の向上に寄与す
るのみならず測定の自動化の実現をも極めて容易にする
実施例 以下に図面を参照して本発明をより具体的に詳述するが
、以下に示すものは本発明の一実施例に過ぎず、本発明
の技術的範囲を何ら制限するものではない。
実施例1 第1図(a)並びにら〕は、本発明に従う検体容器の形
状を示す図であり、第1図(a)は上方から見た平面図
を、第1図(社)は側方から見た断面図である。
即ち、本発明に従う検体容器は、ウェルXが中央に位置
するように1直線上に配列した3つのウェルxSySz
を支持体1上に設けて構成されている。ウェルXとY並
びにウェルXとZは、それぞれ隔壁aSbによって分離
されているが、第1図ら)に示すように、隔壁aの高さ
は、検体容器の共通の側壁よりも低いI!、である。ま
た隔壁すの高さは、18よりも更に低い1bである。ま
た、側壁よりも低くれよりも高い、高さLの位置に、検
体容器全体の注水指標として、段差13が設けられてい
る。
尚、ウェルの支持体1はポリスチレン製であり、各ウェ
ルの寸法は以下のように設定した。
また、隔壁aの上端は、注水指標13よりも1mm低く
、隔壁すの上端は、隔壁aよりも更に1mm低くなるよ
うに設定した。
ここで、各ウェルの容積とは、検体容器を注水指標まで
満たした後に、各ウェルから独立して取り出し得る液体
の量である。従って、ウェルXの容量は、高さ!、以下
の容量であり、ウェルYの容量とは注水指標から高さl
aまでの全ウェルの共通収容部の容積と、高さh以下の
ウェルY独自の容積とを併せたものであり、更に、ウェ
ルZの容量とは、高さβ、以下のウェルXとウェルZと
の共通収容部の容積と高さl、以下のウェルZの独自の
収容部の容積とを併せたものである。
また、後述する検体調製操作において、ウェルXの内容
物をウェルYあるいはウェルZに移動するので、隔壁a
並びにbの頂面に、それぞれウェルYおよびZに向かっ
て降下するような傾斜を持たせることが望ましい。また
、ウェルY並びにウェルZからは、マイクロシリンジ等
によってその内容物の全てを取り出す操作があるので、
ウェルY並びにウェルZの底面11.12は、それぞれ
中心に向かって降下するような傾斜を有している。
上述のように構成された検体容器1に、いずれかのウェ
ルから注水指標13まで液体を注入すると、隔壁a並び
にbの頂面で収容部が連通して全てのウェルに満たされ
る。
一方、満水状態から、例えばウェルYの中の液体をシリ
ンジ等で排水した場合、ウェルYの内容はすべて抽出さ
れるが、ウェルX並びにZ内の内容物はそのままに残留
すると共に、ウェルXとウェルZとの水面付近での連通
は維持される。また、ウェルZの内容物を抽出した場合
も、ウェルX内の内容物は略そのままに残留する。更に
、ウェルから液体を採集する場合は、各ウェルの容量に
相当する規定の体積の液体が得られる。
第2図(a)乃至(i)は、第1図に示す検体容器を用
いた検体の調製方法を、操作手順を追って説明する図で
ある。尚、以下の操作では、既知の抗原を用いて、患者
から抽出した抗体の定量を行う操作である。また、標識
は、磁性体超微粒子を付加した抗体を抗原抗体反応によ
って検体に付加することによって行う。
まず、第2図(a)に示すように、ウェルXの底部に、
支持体21によって固相化した既知の抗原を固定する。
支持体21は、60℃に加熱したゼラチン5重量%水溶
液20μlをウェルXに注入し、ゲル化して得たもので
あり、その表面に既知のウィルス抗原20を定着した。
続いて、第2図ら)に示すように、患者の髄液から採取
した抗体22を分散した液体を、マイクロ・シリンジ2
aによってウェルX内に注入したところ、抗体22と抗
原20とが抗原抗体反応し、抗原抗体複合体を形成した
更に、第2図(C)に示すように、磁性体超微粒子24
を付加した抗免疫グロブリン23を分散した液体を、マ
イクロシリンジ2bによってウェルX内に注入した。抗
免疫グロブリン23は、第2図(b)に示した操作にお
いて形成された抗原抗体複合体20−22と抗原抗体反
応を右こし、かくして磁性体超微粒子によって標識され
た抗原抗体複合体20−22−23−24が形成される
。また、このとき反応に寄与しなかった残余の抗免疫グ
ロブリン23は、そのままウェルX内に浮遊している。
尚、これらの操作は、全てウェルX内で行われる。従っ
て、ウェルXに液体を注入する際に、内容物が高さ!、
を越えないように留意する必要がある。
続いて、第2図(d)に示すように、マイクロシリンジ
2cを用いて、ウェルZ側から注水指標まで純水を注入
する。即ち、ウェルZに注入した純水は、やがて隔壁す
並びにaを越えて溢れ、ウェルx、y、zは全て純水で
満たされると同時に、ウェルX内に浮遊する反応に寄与
しなかった抗免疫グロブリン23は、ウェルYに向かっ
て洗い流される。
次に、第2図(e)に示すように、磁石3をウェルZの
水面に近づけ、続いて、純水の表面に沿ってウェルYの
方へ移動する。この操作に伴って、ウェルXに残留して
いた磁性体超微粒子24を付加された未反応の抗免疫グ
ロブリン23は、完全にウェルYに誘導される。
そこで、第2図(f)に示すように、ウェルY内の液体
をマイクロシリンジ2dによって吸い上げることにより
、磁性体超微粒子を伴った余分な抗体を排除することが
できる。尚、第2図(C)に示す操作で、注入する抗免
疫グロブリン23の量を予め定量しておけば、この操作
で排除した余分な抗免疫グロブリン23を定量すること
によって、抗原抗体反応に寄与した抗免疫グロブリン2
3の量を知ることもできる。
続いて、第2図(g)に示すように、ウェルXを下方か
らヒータ4によって60℃で約2分間加熱し、抗原20
を固定していた支持体21を溶解して検体を液相とする
。尚、図中では、分解した支持体を疑似的に〔△) 2
1&として示す。また、実際にも支持体21の一部は、
固体として分散している。こうして、磁性体超微粒子2
4を含む抗原抗体複合体20−22−23−24はウニ
ツレX内に浮遊する。
次に、第2図卸に示すように、磁石3をウェルXの水面
に近づけ、水面に沿ってウェルXからウェルZの方に移
動する。これに伴って、磁性体超微粒子24を含む抗原
抗体複合体20−22−23−24はウェルX内に誘導
される。このとき、磁性体を含まない粒子、即ち、支持
体21の破片、あるいは液体中に不可避的に浮遊する不
純物等はウェルX内に残留する。
こうしてウェルX内の純水には、検体を含んだ抗原抗体
複合体20−22−23−24のみが分散されている。
従って、第2図(i)に示すように、マイクロシリンジ
2eによって、ウェルX内の液体のみを採取することに
より、所望の検体を得ることができる。
実施例2 第3図(a)は、本発明に従う検体容器の他の実施例の
構成を示すものである。
同図に示すように、この実施例では、実施例1に示した
ものと実質的に同じ構成の検体容器11を、ひとつのウ
ェル支持体10上に複数配列している。
各検体容器110は、第3図(ハ)に示すように、互い
に高さの異なる隔壁111.112によって隔てられた
ウェルASB、Cを1組どして構成されている。
即ち、この検体容器では、隔壁111が隔壁112より
も低く形成されており、各ウェルASB、Cは、第1図
に示した検体容器の各ウェルx、y、zに相当している
。従って、使用の際の操作手順は第2図に示した操作と
同じ手順で行うことができる。
また、検体容器の配列は、単独の検体容器のウェルの配
列方向(第3図(a)に示すように、以下この方向をY
方向と記す)で1直線上に配列されると共に、該方向と
直角な方向(第3図(a)に示すように、以下この方向
をX方向と記す)にも、位置を揃えて複数の検体容器が
配列されている。更に、ひとつのウェル支持体10上に
配列された検体容器は、全て、そのウェルの配列順序が
統一されている。
このように、複数の検体容器を一体とした検体容器は、
後述するように多くの検体を一括して処理する際に極め
て有利である。即ち、第4図は、上述のような検体容器
を有利に使用する際に用いることのできる、検体調製用
の器具の構成を示すものである。
即ち、第4図に示すように、この装置は、架台100上
に設けられた、長手方向に移動可能な長方形のテーブル
101 と、このテーブル101の移動を妨げないよう
に、2本の支柱103a、 103bと支持部材104
によって、テーブル101上に支持された永久磁石10
2を備えている。テーブル101は、自身の基部を貫通
する捻子を切った棒106を介して、モータ107に駆
動される。また、支柱103a、 103bにも捻子が
切られており、これを回転して永久磁石102を上下に
移動し、テーブル101上の物体に対する磁力を調節す
ることができる。尚、磁石102は、詳細には後述する
が、テーブル101の全幅に略等しい幅を有している。
続いて、第4図に示す器具の動作を説明する。
まず、第3図(a)に示す検体容器の、各々の中央のウ
ェルにおいて、第2図(a)乃至(d)に示した操作を
行う。次に、第4図に示すように、検体容器のY方向が
テーブルの移動方向に一致するように検体容器をテーブ
ル101上に載置し、X方向に並ぶある列の検体容器の
ウェルC上に磁石102が位置するように位置決めする
。続いて、モータ107を駆動して、磁石102がウェ
ルCからウェルBの方へ相対的に移動するように、テー
ブル101を移動する。即ち、ここでは第2図(e)に
示した操作を行う。更に、その列の各ウェルBから、収
容物を排除した後、各ウェルBの収容物を液相化する。
しかる後に、テーブル101を、前述の移動方向とは逆
の方向に、移動し、第1図(社)に示した操作を行い、
検体をウェルCに誘導する。こうして、X方向に配列さ
れた複数の検体容器の各ウェルCには、検体と磁性体超
微粒子とを含む抗原抗体複合体のみが収容されることに
なる。
なお、前述の実施例では抗原又は抗体を抗原抗体反応用
ウェルに固定した例を示したが、本発明の検査容器は必
ずしもこれらの実施例に限られるものではない。例えば
、抗原又は抗体をポリスチレンラテックス等の非磁性体
粒子の表面に固定し、該粒子を本発明の抗原抗体反応用
ウェル中に浮遊した状態で抗原抗体反応を含む操作を行
い、非磁性体粒子を含む抗原抗体複合体とこれを含まな
い抗原または抗体との質量差によって、未反応の標識体
を弁別する方法にも利用することができる。
また、本発明の容器及び方法は、特願昭61−2357
74号として特許出願した、5QUID免疫測定法の検
体調製法にも適用可能である。
発明の効果 以上詳述のように、本発明に従う検体容器並びに更に本
発明に従う検体調製方法によれば、極めて夾雑物の少な
い、磁性体超微粒子によって標識された検体を抽出する
ことができる。
従って、本発明に従って調製された検体を、レーザ磁気
免疫測定方法に供するならば、従来の一般的な免疫測定
方法に比較して、RIA法に匹敵する極めて高い検出感
度並びに精度が達成できる。
更に、標識体として用いる磁性体超微粒子は、放射線あ
るいは毒性の点では問題がなく、検体に対して安定なも
のを容易に人手できる。
こうして、磁気等の制御の容易な手段を利用して、抗原
抗体反応検査の自動化等も達成し得る上に検出精度も高
いレーザ磁気免疫測定方法の検出感度並びに精度を更に
高めることができる。集団検診等のような一般的な状況
で、各種ウィルス、癌等のスクリーニング検査が精密に
実施できれば、癌あるいはウィルス性疾患等の早期診断
が可能となり、有効な早期治療を的確に実施することが
可能となる。
更に、この発明に従うレーザ磁気免疫測定法のための検
体の調製は、抗原抗体反応のみに止まらず、従来RIA
法が適用されていたペプチドホルモン等の各種ホルモン
あるいは各種酵素、ビタミン、薬剤等の測定にも応用す
ることが可能である。
このように、本発明は、医学・医療の分野で極めて有効
な発明であるといえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従うレーデ磁気免疫測定方法の検体
を収容する容器の構成を示す図であり、第1図(a)は
平面図にて、第1図ら)は断面図にて描いており、 第2図(a)乃至(i)は、本発明に従う検体容器を用
いて行った、レーザ磁気免疫測定のための検体の調製方
法を手順を追って説明する図であり、第3図(a)並び
に(b)は、本発明に従う検体容器の他の態様を示す図
であり、第3図(a)は全体を、第3図(b)は容器の
1構成単位を取り出して描いており、 第4図は、第3図(a)に示した検体容器を有利に使用
するための器具の行為を示すものである。 〔主な参照番号並びに参照符号〕 A、B、C,X、Y、Z −・・つxル、a、b・・・
隔壁、 1.10・・・ウェル支持体、 2as 2bs 2C,2L 2e ・・・マイクロシリンジ、 3・・・磁石、 11.12・・・底部、 13・・・注水指標、 20・・・検体、 21・・・支持体、 22・・・抗体、 23・・・抗免疫グロブリン、 24・・・磁性体超微粒子、 100  ・・・架台、 101  ・・・テーブル、 102  ・・・磁石、 103a、 103b −・・支柱、 110  ・・・検体容器、 111.112  ・・・隔壁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)所定の高さの側壁によって画成される収容部と、
    該収容部内に配設された、該側壁よりも低い第1の隔壁
    と該第1の隔壁よりも低い第2の隔壁とを備え、該側壁
    の一部と該第1隔壁並びに該第2隔壁とによって画成さ
    れる第1収容部と、該側壁の一部と該第1隔壁とによっ
    て画成される第2収容部と、該側壁の一部と該第2隔壁
    とによって画成される第3収容部とを備えて、上方に開
    口する容器であって、 前記第1収容部の底部に、測定すべき抗原あるいは抗体
    と特異的に抗原抗体反応を呈する抗体または抗原を固相
    で固定することができるように構成したことを特徴とす
    るレーザ磁気免疫測定のための検体容器。
  2. (2)少なくとも前記第2収容部並びに前記第3収容部
    の底部が、所定の一点に向かって降下するように傾斜し
    て形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の検体容器。
  3. (3)前記第1隔壁並びに前記第2隔壁の頂面が、それ
    ぞれ前記第2収容部並びに前記第3収容部に向かって降
    下するように傾斜していることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載の検体容器。
  4. (4)前記第2容器、前記第1容器並びに前記第3収容
    部が、1直線上にこの順序で配列されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項
    に記載の検体容器。
  5. (5)前記第1隔壁の頂面よりも高く、前記側壁の上端
    よりも低い位置で、前記側壁の内面上に水平な注水指標
    が設けられていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項乃至第4項のいずれか1項に記載の検体容器。
  6. (6)前記第1収容部、前記第2収容部並びに前記第3
    収容部の組み合わせを、規則的な配列で複数一体に構成
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第5項
    のいずれか1項に記載の検体容器。
  7. (7)側壁よりも低い第1の隔壁によって分離された第
    1並びに第2の収容部と、該第1収容部と、該第1隔壁
    よりも低い第2隔壁によって分離された第3収容部とを
    備え、各収容部の上方が開口するように一体に構成され
    た検体容器を用い、前記第1収容部の底部に、定量すべ
    き抗原または抗体と特異的に抗原抗体反応を呈する抗体
    または抗原を固相で固定する第1操作と、 該第1収容部を前記第2隔壁の高さまで純水で満たし、
    該純水中に磁性体超微粒子で標識した抗体または抗原を
    分散させ、前記固相の抗原または抗体と抗原抗体反応せ
    しめる第2操作と、 前記第2収容部並びに前記第3収容部を、前記側壁の高
    さまで純水で満たし、前記第1収容部、前記第2収容部
    並びに前記第3収容部を前記第1隔壁並びに前記第2隔
    壁の上で連通させる第3操作と、 前記第1収容部内の前記磁性体超微粒子によって標識さ
    れた未反応の抗体または抗原を磁力を発生する誘導手段
    によって前記第2収容部に誘導した上で、該第2収容部
    の内容物を除去する第4操作と、 前記第1収容部内に固定された抗原または抗体を液相化
    し、該第1収容部内の磁性体超微粒子で標識された、抗
    原抗体複合体を、磁力を発生する誘導手段によって前記
    第3収容部に誘導する第5操作と を含み、前記第5操作後に該第3収容部内に得られた検
    体内の前記抗原抗体複合体を定量に付すことを特徴とす
    るレーザ磁気免疫測定における検体の調製方法。
  8. (8)前記第2操作において前記第1収容部に注入する
    前記抗体または抗原が、該抗体または抗原と特異的に反
    応する抗原または抗体を介した抗原抗体反応によって前
    記磁性体超微粒子を付加されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第7項に記載の検体調製方法。
  9. (9)前記磁力を発生する誘導手段が固定されており、
    前記検体容器を該誘導手段に対して相対的に移動するこ
    とによって、前記第4操作並びに第5操作を実施するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第7項または第8項に記
    載の検体調製方法。
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