JP2502482Y2 - 安全電磁弁 - Google Patents

安全電磁弁

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JP2502482Y2
JP2502482Y2 JP3555792U JP3555792U JP2502482Y2 JP 2502482 Y2 JP2502482 Y2 JP 2502482Y2 JP 3555792 U JP3555792 U JP 3555792U JP 3555792 U JP3555792 U JP 3555792U JP 2502482 Y2 JP2502482 Y2 JP 2502482Y2
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祖温 王
哲朗 徳田
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エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種機械の作動部材等
をエアアクチュエータによって作動させるためのエア機
器に用いられ、エアアクチュエータの排気側の圧力が所
定圧以下(例えば大気圧)の場合に飛び出し暴走を防止
し、またエアアクチュエータへのエア供給停止後にエア
アクチュエータの残圧を除去するための安全電磁弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】エア供給を長時間停止後あるいは残圧除
去後のエアアクチュエータには、その排気側の圧力が所
定圧以下(例えば大気圧)であるので、エアアクチュエ
ータ作動のためにエアを供給すると、ピストン等が飛び
出し暴走することがある。その対策として、従来は、主
切換弁(メインバルブ)にプレッシャセンタ形3位置弁
を使用して、エアアクチュエータにいったんエアを入れ
てから起動したり、メータイン制御をしたりしていた。
エア機器の故障修理、保全のための点検、非常停止後の
点検等のために、保全関係者がエア機器を操作する場合
に、エア供給停止後のエアアクチュエータに閉じ込めら
れていたエア(圧縮気体)によってエアアクチュエータ
が作動し、人身事故を起こすことがあった。その対策と
して、従来は、主エア回路に残圧除去弁を配設し、エア
の供給停止後に残圧除去弁を操作して主エア回路内のエ
アを大気中に開放し、残圧を除去していた。(従来の残
圧除去技術、飛び出し防止技術については、1989年
2月25日、オーム社発行「新版・油空圧便覧」第43
9〜440頁参照)
【0003】従来の飛び出し防止技術については、主切
換弁にプレッシャセンタ形3位置弁を使用できるのは特
殊な場合に限られ、またメータイン制御を飛び出し防止
のために用いると、その他の制御が限定され、希望する
動作の実現が困難となる。また、従来の残圧除去技術
は、主エア回路の残圧を除去するのみであるから、中央
位置でポートA,Bがブロックされたクローズセンタ形
の切換弁等を主切換弁として用いると、主空気圧回路の
残圧が除去されてもエアアクチュエータには残圧が存在
する。このように、従来の残圧除去技術は、その適用可
能な範囲が制限されていた。このように、従来の飛び出
し防止技術及び残圧除去技術は、その適用範囲が極めて
制限され利用価値が低いという欠点がある。また、飛び
出し防止技術と残圧除去技術とは、互いに関係のない別
々の技術であって、両技術を適用するとそれだけ部品数
がふえることとなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来の前記
欠点を解消するものであって、エアアクチュエータを用
いたあらゆるエア機器に適用でき、1個の安全電磁弁に
飛び出し防止と残圧除去の両機能をもたせることを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記課題を達
成するために、安全電磁弁において、A、B、P、Rの
すべてのポートが閉鎖された中央位置と、Aポート及び
BポートがRポートに連通する残圧除去位置と、Pポー
トがAポート・Bポートの一方又は双方に連通する飛び
出し防止位置と、の3位置を少なくとも有するようにし
た。なお、本考案の解釈に当たっては、次の事項を考慮
しなければならない。 Aポート及びBポートはエアアクチュエータ(例え
ば、エアシリンダ、エアモータ。)に連通されるポート
であり、Pポート,Rポートはそれぞれエア源,大気中
に連通されるポートである。 本考案において、エア(圧縮空気)という用語は、
所定の圧力をもったすべての気体(空気、窒素ガスを含
む。)を意味し、主切換弁(メインバルブ)に供給する
エア源と安全電磁弁に供給するエア源とは、同一であっ
ても別物であってもよい。 本考案において、安全電磁弁の操作方式はソレノイ
ド式、電磁エアパイロット式のみならず機械式、人力式
等のあらゆる操作手段を包含するものとする。 本考案において、安全電磁弁の作動位置は、中央位
置、飛び出し防止位置、残圧除去位置の3位置のみなら
ず、前記3位置の中間の任意の位置をとることができ、
スプール等を入力信号に比例した位置とする比例制御が
可能である。 本考案の安全電磁弁は、主切換弁及びサブプレート
(マニホールドブロック)と連結して1ユニットバルブ
を構成することができる。 本考案の飛び出し防止位置において、PポートとA
ポート・Bポートに連通する連通路に固定又は可変の流
量調整手段を配設することができる。
【0006】
【作用】エアアクチュエータを制御する主切換弁に対し
て、本考案の安全電磁弁を並列に配設する。A、B、
P、Rのすべてのポートが閉鎖された中央位置に安全電
磁弁が位置するとき、エアアクチュエータは安全電磁弁
の影響を受けることなく、主切換弁によって制御され
る。エアアクチュエータ内の残圧が除去された状態にお
いて、PポートがAポート・Bポートの一方又は双方に
連通する飛び出し防止位置に安全電磁弁を切り換える
と、エアがPポートからAポート・Bポートの一方又は
双方を通ってエアアクチュエータに徐々に供給され、飛
び出しが防止できる。エアアクチュエータへのエア供給
の停止後に、Aポート及びBポートがRポートに連通す
る残圧除去位置に安全電磁弁を切り換えると、エアアク
チュエータに閉じ込められたエアが、Aポート・Bポー
トからRポートを通って大気中に開放され、残圧が除去
される。
【0007】
【実施例】図5は本考案の第1実施例〜第3実施例の安
全電磁弁を適用した場合の回路図であり、安全電磁弁4
はその機能をあらわす記号で表現されている。エア源3
と主切換弁2のPポートが連通され、主切換弁2のA・
Bポートとエアシリンダ1が連通され、主切換弁2のR
ポートは大気中に連通している。4ポート,3位置を有
する安全電磁弁4は、主切換弁2と並列に配設され、安
全電磁弁4のA・Bポートとエアシリンダ1が連通さ
れ、安全電磁弁4のPポート,Rポートはそれぞれエア
源(前記エア源3と同一でも別物でもよい。)、大気中
に連通されている。第1及び第2実施例の断面図には4
ポート4方向切換弁として、第2実施例の断面図には5
ポート4方向切換弁として表したが、A・Bポートから
の排気がRポート1カ所から行われるか、RA・RBポート
の2カ所から行われるかが異なるのみで機能は同じであ
る。A、B、P、Rのすべてのポートが閉鎖された中央
位置IIに安全電磁弁4が位置するとき、エアシリンダ1
は安全電磁弁4の影響を受けることなく、主切換弁2に
よって制御される。エアシリンダ1内の残圧が除去され
た状態において、PポートがAポート・Bポートの一方
又は双方に連通する飛び出し防止位置Iに安全電磁弁4
を切り換えると、エアがPポートから流量調整弁、Aポ
ート・Bポートの双方を通ってエアシリンダ1に徐々に
供給されるので、ピストンの飛び出しが防止される。エ
アシリンダ1へのエア供給の停止後に、Aポート及びB
ポートがRポートに連通する残圧除去位置III に安全電
磁弁4を切り換えると、エアシリンダ1に閉じ込められ
ていたエアが、Aポート・BポートからRポートを通っ
て大気中に開放され、残圧が除去され、残圧の存在によ
る不意な事故の発生を防止することができる。
【0008】図1は本考案の第1実施例の安全電磁弁6
をあらわす。安全電磁弁6のボディ7の後端(図1で右
端)に第1ソレノイド16が配置され、ボディ7の前端
(図1で左端)に第2ソレノイド17が配置される。ボデ
ィ7の軸方向に穿設された中央孔にスリーブ8が配設、
固定され、スリーブ8内にスプール9が摺動自在に挿入
される。スリーブ8の両側にはスプリングが配設され、
スプール9を図示の中央位置に保持する。ボディ7の一
側(図1で上側)にRポート、Pポートがボディ7の後
方(図1で右方)から順に開口され、ボディ7の他側
(図1で下側)にAポート、Bポートがボディ7の後方
(図1で右方)から順に開口される。スプール9にはラ
ンドが5個あり、前方(図1で左方)から順に第1ラン
ド、第2ランド、第3ランド、第4ランド、第5ランド
と称する。スリーブ8には通孔が8ケ所穿設され、前方
から順に第1通孔、第2通孔、第3通孔、第4通孔、第
5通孔、第6通孔、第7通孔、第8通孔と称する。第2
通孔は通路11を介してPポートに連通され、第6通孔は
通路11に連通され、また第7通孔は通路10を介してRポ
ートに連通され、第3通孔は通路10に連通される。第8
通孔は通路12を介してAポートに連通され、第5通孔は
通路18を介して通路12に連通され、通路18中に第1可変
形ニードル弁14が配設される。第4通孔は通路13を介し
てBポートに連通され、第1通孔は通路19を介して通路
13に連通され、通路19中に第2可変形ニードル弁15が配
設される。
【0009】第1実施例の安全電磁弁6が図1に示す中
央位置にあるとき、第2通孔・第3通孔は幅広の第2ラ
ンドによって同時に閉鎖され、第6通孔・第7通孔は幅
広の第4ランドによって同時に閉鎖され、第4通孔と第
5通孔との間のスリーブ8内の通路は幅狭の第3ランド
によって連通が遮断される。従って、図5の安全電磁弁
4の位置IIに相当し、A,B,P,Rのすべてのポート
が閉鎖される。第1ソレノイド16が通電されると、スプ
ール9が所定距離L(第2ランド・第4ランドの幅の2
分の1の距離)だけ後方(図1の右方)へ移動され、図
5の安全電磁弁4の位置Iに相当する飛び出し防止位置
となる。このとき、Pポートは通路11、第6通孔、第5
通孔、通路18、通路12を介してAポートに連通され、同
時にPポートは通路11、第2通孔、第1通孔、通路19、
通路13を介してBポートに連通され、Rポートに連通す
る第3通孔、第7通孔はそれぞれ第2ランド、第4ラン
ドによって閉鎖される。PポートからAポートに流れる
エアの流量は通路18中の第1可変形ニードル弁14によっ
て調整され、第1可変形ニードル弁14の開度(通路断面
積の大きさ)はボディ7の外部から操作して変えること
ができる。同様に、PポートからBポートに流れるエア
の流量は通路19中の第2可変形ニードル弁15によって調
整され、第2可変形ニードル弁15の開度はボディ7の外
部から操作して変えることができる。なお、スプール9
の後方への移動量を変える(入力信号に比例してスプー
ル9の移動量を制御する)ことにより、エアの流量を調
整することができ、その場合には第1可変形ニードル弁
14及び第2可変形ニードル弁15の配設を省略することが
できる。第2ソレノイド17が通電されると、スプール9
が所定距離Lだけ前方(図1の左方)へ移動され、図5
の安全電磁弁4の位置III に相当する残圧除去位置とな
る。このとき、Aポートは通路12、第8通孔、第7通
孔、通路10を介してRポートに連通され、Bポートも通
路13、第4通孔、第3通孔、通路10を介してRポートに
連通され、Pポートに連通する第2通孔、第6通孔はそ
れぞれ第2ランド、第4ランドによって閉鎖される。な
お、スプール9の前方への移動量を変える(入力信号に
比例してスプール9移動量を制御する)ことにより、残
圧除去の速度を調整することが可能である。
【0010】図2は本考案の第2実施例の安全電磁弁21
をあらわす。第2実施例の安全電磁弁21において、第1
実施例の安全電磁弁6と同一の部分には第1実施例の安
全電磁弁6と同一の符号を付すこととする。(第3実施
例及び第4実施例についても同様である。)安全電磁弁
21の下面はサブプレート22の上面に接触し、安全電磁弁
21の上面は主切換弁23のブロックの下面に接触し、サブ
プレート22と安全電磁弁21と主切換弁23のブロックとは
連結されて1つのユニットバルブを構成する。主切換弁
23のブロックに3位置5ポート切換弁が示されている
が、この3位置5ポート切換弁は図5の主切換弁2と同
じ機能を有するものである。安全電磁弁21のボディ25の
後端(図2で右端)に第1ソレノイド16が配置され、ボ
ディ25の前端(図2で左端)に第2ソレノイド17が配置
される。ボディ25の軸方向に穿設された中央孔にスリー
ブ8が配設、固定され、スリーブ8内にスプール9が摺
動自在に挿入される。スリーブ8の両側にはスプリング
が配設され、スプール9を図示の中央位置に保持する。
ボディ25の一側(図2で上側)にAポート、Bポートが
ボディ25の後方(図2で右方)から順に開口され、ボデ
ィ25の他側(図2で下側)にRAポート、Pポート、RBポ
ートがボディ25の後方から順に開口され、スプール9に
はランドが5個あり、前方(図2で左方)から順に第1
ランド、第2ランド、第3ランド、第4ランド、第5ラ
ンドと称する。スリーブ8には通孔が8ケ所穿設され、
前方から順に第1通孔、第2通孔、第3通孔、第4通
孔、第5通孔、第6通孔、第7通孔、第8通孔と称す
る。第5通孔は通路26を介してAポートに連通され、第
8通孔は通路29を介して通路26に連通され、通路29中に
第1固定絞り弁34が配設される。第1通孔は通路27を介
してBポートに連通され、第4通孔は通路28を介して通
路27に連通され、通路28中に第2固定絞り弁35が配設さ
れる。第3通孔・第7通孔は通路30を介してPポートに
連通され、第6通孔は通路31を介してRAポートに連通さ
れ、また第2通孔はRBポートに連通される。
【0011】第2実施例の安全電磁弁21が図2に示す中
央位置にあるとき、第2通孔・第3通孔は幅広の第2ラ
ンドによって同時に閉鎖され、第6通孔・第7通孔は幅
広の第4ランドによって同時に閉鎖され、第4通孔と第
5通孔との間のスリーブ8内の通路は幅狭の第3ランド
によって連通が遮断される。従って、図5の安全電磁弁
4の位置IIに相当し、A,B,P,Rのすべてのポート
が閉鎖される。第2ソレノイド17が通電されると、スプ
ール9が所定距離L(第2ランド・第4ランドの幅の2
分の1の距離)だけ前方(図2の左方)へ移動され、図
5の安全電磁弁4の位置Iに相当する飛び出し防止位置
となる。このとき、Pポートは通路30、第7通孔、第8
通孔、通路29、通路26を介してAポートに連通され、同
時にPポートは通路30、第3通孔、第4通孔、通路28、
通路27を介してBポートに連通され、RBポートに連通す
る第2通孔、RAポートに連通する第6通孔はそれぞれ第
2ランド、第4ランドによって閉鎖される。Pポートか
らAポートに流れるエアの流量は通路29中の第1固定絞
り弁34によって調整され、PポートからBポートに流れ
るエアの流量は通路28中の第2固定絞り弁35によって調
整される。なお、スプール9の前方への移動量を変える
(入力信号に比例してスプール9の移動量を制御する)
ことにより、エアの流量を調整することができ、その場
合には第1固定絞り弁34及び第2固定絞り弁35の配設を
省略することができる。第1ソレノイド16が通電される
と、スプール9が所定距離Lだけ後方(図2の右方)へ
移動され、図5の安全電磁弁4の位置III に相当する残
圧除去位置となる。このとき、Aポートは通路26、第5
通孔、第6通孔、通路31を介してRAポートに連通され、
Bポートは通路27、第1通孔、第2通孔を介してRBポー
トに連通され、Pポートに連通する第3通孔、第7通孔
はそれぞれ第2ランド、第4ランドによって閉鎖され
る。なお、スプール9の後方への移動量を変える(入力
信号に比例してスプール9の移動量を制御する)ことに
より、残圧除去の速度を調整することが可能である。
【0012】図3は本考案の第3実施例の安全電磁弁38
をあらわす。安全電磁弁38のボディ39の後端(図3で右
端)に第1ソレノイド16が配置され、ボディ39の前端
(図3で左端)に第2ソレノイド17が配置される。ボデ
ィ39の軸方向に穿設された中央孔にスリーブ40が配設、
固定され、スリーブ40内にスプール41が摺動自在に挿入
される。スリーブ40の両側にはスプリングが配設され、
スプール41を図示の中央位置に保持する。ボディ39の一
側(図3で上側)にRポート、Pポートがボディ39の後
方(図3で右方)から順に開口され、ボディ39の他側
(図3で下側)にAポート、Bポートがボディ39の前方
(図3で左方)から順に開口される。スプール41にはラ
ンドが3個あり、前方から順に第1ランド、第2ラン
ド、第3ランドと称する。スリーブ41には通孔が4ケ所
穿設され、前方から順に第1通孔、第2通孔、第3通
孔、第4通孔と称する。第1通孔は通路44を介してPポ
ートに連通され、第4通孔は通路45を介してRポートに
連通される。第2通孔は通路42を介してAポートに連通
され、通路42中に第1チェック弁付絞り弁46が配設され
る。第3通孔は通路43を介してBポートに連通され、通
路43中に第2チェック弁付絞り弁47が配設される。
【0013】第3実施例の安全電磁弁38が図3に示す中
央位置にあるとき、第2通孔・第3通孔は幅広の第2ラ
ンドによって同時に閉鎖され、第1通孔・第4通孔と他
の通孔との間のスリーブ40内の通路は幅広の第2ランド
によって連通が遮断される。従って、図5の安全電磁弁
4の位置IIに相当し、A,B,P,Rのすべてのポート
が閉鎖される。第1ソレノイド16が通電されると、スプ
ール9が所定距離2L(第2ランドの幅の距離)だけ後
方(図3の右方)へ移動され、図5の安全電磁弁4の位
置Iに相当する飛び出し防止位置となる。このとき、P
ポートは通路44、第1通孔、第2通孔、通路42を介して
Aポートに連通され、同時にPポートは通路44、第1通
孔、第3通孔、通路43を介してBポートに連通され、R
ポートに連通する第4通孔と他の通孔との連通は第2ラ
ンドによって遮断される。PポートからAポートに流れ
るエアの流量は通路42中の第1チェック弁付絞り弁46の
可変流量調整弁によって調整され、同様に、Pポートか
らBポートに流れるエアの流量は通路43中の第2チェッ
ク弁付絞り弁47の可変流量調整弁によって調整される。
第2ソレノイド17が通電されると、スプール9が所定距
離2Lだけ前方(図3の左方)へ移動され、図5の安全
電磁弁4の位置III に相当する残圧除去位置となる。こ
のとき、Aポートは通路42、第2通孔、第4通孔、通路
45を介してRポートに連通され、Bポートも通路43、第
3通孔、第4通孔、通路45を介してRポートに連通さ
れ、Pポートに連通する第1通孔と他の通孔との連通は
第2ランドによって遮断される。なお、ポートA・ポー
トBからポートRへの流れは、第1チェック弁付絞り弁
46のチェック弁及び第2チェック弁付絞り弁47のチェッ
ク弁を通るため速度の制限はされない。第3実施例の安
全電磁弁38は、スリーブ40の通孔の数及びスプール41の
ランドの数が、第1実施例の安全電磁弁6及び第2実施
例の安全電磁弁21よりも少ないが、切換えのためのスプ
ール41の移動量が第1実施例・第2実施例の2倍とな
る。
【0014】図4は本考案の第4実施例の安全電磁弁50
をあらわす。安全電磁弁50のボディ51の後端(図4で右
端)に第1ソレノイド16が配置され、ボディ51の前端
(図4で左端)に第2ソレノイド17が配置される。ボデ
ィ51の軸方向に穿設された中央孔にスリーブ52が配設、
固定され、スリーブ52内にスプール53が摺動自在に挿入
される。スリーブ52の両側にはスプリングが配設され、
スプール53を図示の中央位置に保持する。ボディ51の一
側(図4で上側)にRポート、Pポートがボディ51の前
方(図4で左方)から順に開口され、ボディ51の他側
(図4で下側)にAポート、Bポートがボディ51の後方
(図4で右方)から順に開口される。スプール53にはラ
ンドが4個あり、前方から順に第1ランド、第2ラン
ド、第3ランド、第4ランドと称する。第1ランドの表
面には両端部を除き環状溝が形成され、第2ランド、第
3ランド及び第4ランドには環状溝は形成されていな
い。スリーブ52には通孔が6ケ所穿設され、前方から順
に第1通孔、第2通孔、第3通孔、第4通孔、第5通
孔、第6通孔と称する。第4通孔は通路56を介してPポ
ートに連通され、また第1通孔は通路57を介してRポー
トに連通され、第5通孔は通路59を介して通路57に連通
される。第6通孔は通路54を介してAポートに連通さ
れ、第3通孔は通路58を介して通路54に連通され、通路
58中に可変形ニードル弁60が配設される。第2通孔は通
路55を介してBポートに連通される。
【0015】図6は本考案の第4実施例の安全電磁弁50
を適用した場合の回路図であり、安全電磁弁50はその機
能をあらわす記号で表現されている。図5の安全電磁弁
4と図6の安全電磁弁50とを対比すると、安全電磁弁50
の飛び出し防止位置Iを除き、図5の安全電磁弁4と図
6の安全電磁弁50とが一致することが判明する。即ち、
飛び出し防止位置Iのとき、図5の安全電磁弁4ではA
ポート及びBポートの両方のポートへエアを徐々に供給
するのに対して、図6の安全電磁弁50ではAポートへの
みエアを徐々に供給し、BポートからRポートへエアを
徐々に絞りを介して排気する点において相違する。図6
の安全電磁弁50をエアシリンダ1に適用した場合、ピス
トンロッドが外部(ロッド側)へ飛び出すことは防止し
なければならないが、ピストンロッドが内部(ヘッド
側)へ移動しても実害は少ないと考えられる。そこで、
飛び出し防止位置Iにおいては、エアシリンダ1のロッ
ド側へのみエアを絞り(徐々に)供給して、エアシリン
ダ1を起動させたときに、ピストンロッドが外部(ロッ
ド側)へ飛び出すことは防止させようとしたのである。
【0016】第4実施例の安全電磁弁50が図4に示す中
央位置にあるとき、第1通孔は幅広の第1ランドによっ
て閉鎖され、第4通孔・第5通孔は幅広の第3ランドに
よって同時に閉鎖され、第2通孔と第3通孔との間のス
リーブ52内の通路は幅狭の第2ランドによって連通が遮
断される。従って、図6の安全電磁弁50の位置IIに相当
し、A,B,P,Rのすべてのポートが閉鎖される。第
1ソレノイド16が通電されると、スプール53が所定距離
L(第1ランド・第3ランドの幅の2分の1の距離)だ
け後方(図4の右方)へ移動され、図6の安全電磁弁50
の位置Iに相当する飛び出し防止位置となる。このと
き、Pポートは通路56、第4通孔、第3通孔、通路58、
通路54を介してAポートに連通され、Bポートは第2通
孔、第1ランドの環状溝、第1通孔、通路57を介してポ
ートRに連通され、Rポートに連通する第5通孔は第3
ランドによって閉鎖される。PポートからAポートに流
れるエアの流量は通路58中の可変形ニードル弁60によっ
て調整され、可変形ニードル弁60の開度(通路断面積の
大きさ)はボディ51の外部から操作して変えることがで
きる。また、BポートからRポートに流れるエアの流量
は、第2通孔から第1ランドの環状溝にながれる際に絞
られ、流量が調整される。なお、スプール53の後方への
移動量を変える(入力信号に比例してスプール53移動量
を制御する)ことにより、エアの流量を調整することが
でき、その場合は可変形ニードル弁60の配設を省略する
ことができる。第2ソレノイド17が通電されると、スプ
ール53が所定距離Lだけ前方(図4の左方)へ移動さ
れ、図6の安全電磁弁50の位置III に相当する残圧除去
位置となる。このとき、Aポートは通路54、第6通孔、
第5通孔、通路59、通路57を介してRポートに連通さ
れ、Bポートも通路55、第2通孔、第1通孔、通路57を
介してRポートに連通され、Pポートに連通する第4通
孔は第3ランドによって閉鎖される。なお、スプール53
の前方への移動量を変える(入力信号に比例してスプー
ル53の移動量を制御する)ことにより、残圧除去の速度
を調整することが可能である。なお、第1ソレノイド16
及び第2ソレノイド17を通電引き形で動作を説明した
が、通電押し形にすることもできる。その場合の動作
(弁の切換位置)は前者の逆になるだけであるから、詳
細な説明は省略する。
【0017】
【考案の効果】エアアクチュエータを制御する主切換弁
に対して、本考案の安全電磁弁を並列に配設し、安全電
磁弁を飛び出し防止位置に切り換えると、エアアクチュ
エータにエアが徐々に供給されることにより、飛び出し
が防止され、安全電磁弁を残圧除去位置に切り換える
と、エアアクチュエータの残圧が除去される。本考案の
安全電磁弁は中央位置においてはすべてのポートが閉鎖
(ブロック)とされており、どの形の主切換弁とも並列
に配設することができる。また、1つの安全電磁弁で飛
び出し防止と残圧除去の両機能を有するので、軽量化、
小型化が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の安全電磁弁の縦断面図で
ある。
【図2】本考案の第2実施例の安全電磁弁の縦断面図で
ある。
【図3】本考案の第3実施例の安全電磁弁の縦断面図で
ある。
【図4】本考案の第4実施例の安全電磁弁の縦断面図で
ある。
【図5】本考案の第1実施例〜第3実施例を適用した状
態を示す回路図である。
【図6】本考案の第4実施例を適用した状態を示す回路
図である。
【符号の説明】 4 安全電磁弁 6 安全電磁弁 21 安全電磁弁 38 安全電磁弁 50 安全電磁弁 I 飛び出し防止位置 II 中央位置 III 残圧除去位置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4ポートバルブであって、A、B、P、
    Rのすべてのポートが閉鎖された中央位置と、Aポート
    及びBポートがRポートに連通する残圧除去位置と、P
    ポートがAポート・Bポートの一方又は双方に絞りを介
    して連通する飛び出し防止位置と、の3位置を少なくと
    も有する安全電磁弁。
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