JP2502039Y2 - 多段式圧造成形機の素材移送用チャック装置 - Google Patents
多段式圧造成形機の素材移送用チャック装置Info
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- JP2502039Y2 JP2502039Y2 JP7587592U JP7587592U JP2502039Y2 JP 2502039 Y2 JP2502039 Y2 JP 2502039Y2 JP 7587592 U JP7587592 U JP 7587592U JP 7587592 U JP7587592 U JP 7587592U JP 2502039 Y2 JP2502039 Y2 JP 2502039Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多段式圧造成形機に関
し、さらに詳しくは該成形機においてパンチに対向して
圧造ステーションに設けられているダイの前面位置に素
材を搬出入する素材移送用チャック装置に関する。
し、さらに詳しくは該成形機においてパンチに対向して
圧造ステーションに設けられているダイの前面位置に素
材を搬出入する素材移送用チャック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ボルトやナット、あるいはその他の各種
パーツ類を成形する圧造機は、機台の側部より供給され
る素材を、相対向するダイとパンチとを備えた圧造ステ
ーションで粗から精に段階的に圧造加工することにより
所定形状の製品を連続的に製造するものであって、通
常、この種の成形機には上記の素材を掴んで圧造ステー
ション間にわたって移送する素材移送用チャックが設け
られる。即ち、該素材移送用チャックは前段と後段との
圧造ステーション間にわたって往復移動され、前段の圧
造ステーションにおいて下降された素材をチャックして
後段の圧造ステーションに移送する。そのため素材移送
用チャックにおいては、たとえば図10に示すように、
下端にチャック爪Aを備えた左右一対のチャックアーム
B,Bを、同じく左右一対のチャックアーム取り付け軸
C,Cに取り付けると共に、各取り付け軸C,Cを交差
させ、該交差部に連結したリンクDを図示しない駆動手
段によって矢印a方向に昇降させることにより両チャッ
ク爪B,Bを矢印b方向に開閉させて、素材Xのチャッ
クおよびチャック解除ができるように構成されている。
パーツ類を成形する圧造機は、機台の側部より供給され
る素材を、相対向するダイとパンチとを備えた圧造ステ
ーションで粗から精に段階的に圧造加工することにより
所定形状の製品を連続的に製造するものであって、通
常、この種の成形機には上記の素材を掴んで圧造ステー
ション間にわたって移送する素材移送用チャックが設け
られる。即ち、該素材移送用チャックは前段と後段との
圧造ステーション間にわたって往復移動され、前段の圧
造ステーションにおいて下降された素材をチャックして
後段の圧造ステーションに移送する。そのため素材移送
用チャックにおいては、たとえば図10に示すように、
下端にチャック爪Aを備えた左右一対のチャックアーム
B,Bを、同じく左右一対のチャックアーム取り付け軸
C,Cに取り付けると共に、各取り付け軸C,Cを交差
させ、該交差部に連結したリンクDを図示しない駆動手
段によって矢印a方向に昇降させることにより両チャッ
ク爪B,Bを矢印b方向に開閉させて、素材Xのチャッ
クおよびチャック解除ができるように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記の素材
移送用チャックにおけるチャック爪Aのチャックアーム
Bに対する取り付けは、図11に示すように、チャック
アームBの先端に設けられている連結用ブロックEに該
チャック爪Aの上端を通した状態で、連結用ブロックE
の前面側に設けられている長穴Gを通してチャック爪A
にロックボルトFをねじこんで固定するようにしてい
た。したがって、連結用ブロックEにチャック爪Aを通
す前に、該チャック爪Aを仮止めしておくことができ
ず、また、チャック爪Aを取り外すときは、チャック爪
AからロックボルトFを完全に抜きださなくてはなら
ず、チャック爪Aの着脱が面倒となる不具合があった。
移送用チャックにおけるチャック爪Aのチャックアーム
Bに対する取り付けは、図11に示すように、チャック
アームBの先端に設けられている連結用ブロックEに該
チャック爪Aの上端を通した状態で、連結用ブロックE
の前面側に設けられている長穴Gを通してチャック爪A
にロックボルトFをねじこんで固定するようにしてい
た。したがって、連結用ブロックEにチャック爪Aを通
す前に、該チャック爪Aを仮止めしておくことができ
ず、また、チャック爪Aを取り外すときは、チャック爪
AからロックボルトFを完全に抜きださなくてはなら
ず、チャック爪Aの着脱が面倒となる不具合があった。
【0004】また、チャック爪A,Aによって素材Xを
チャックした時、その衝撃による反力がチャック爪A,
Aに矢印c方向の分力として働くことになって、繰り返
しの使用によってやがてはチャック爪Aがロックボルト
Fの押圧力に抗して上方にずれる方向に逃げ、チャック
位置がずれることになる。したがって、チャック位置の
修正のため煩雑な再調整操作が必要とされる不具合があ
った。
チャックした時、その衝撃による反力がチャック爪A,
Aに矢印c方向の分力として働くことになって、繰り返
しの使用によってやがてはチャック爪Aがロックボルト
Fの押圧力に抗して上方にずれる方向に逃げ、チャック
位置がずれることになる。したがって、チャック位置の
修正のため煩雑な再調整操作が必要とされる不具合があ
った。
【0005】そこで本考案は、チャック爪の着脱が簡便
に行え、かつチャック爪が素材チャック時の反力によっ
て逃げず、したがってチャック位置の再調整操作を必要
としない多段式圧造成形機の素材移送用チャック装置の
提供を課題とする。
に行え、かつチャック爪が素材チャック時の反力によっ
て逃げず、したがってチャック位置の再調整操作を必要
としない多段式圧造成形機の素材移送用チャック装置の
提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本考案の請求項1
に記載の考案(以下、第1考案と称す)は、粗から精に
並ぶ圧造ステーションに素材を順次移送する多段式圧造
成形機の素材移送用チャック装置であって、共通の支点
で交差状に連結されて互いに開閉動作する一対のチャッ
クアームと、両チャックアームの先端部に一端部が差し
込まれて両チャックアームの閉時に素材を把持する一対
のチャック爪とで構成されていると共に、上記チャック
爪の一端部に、該チャック爪をチャックアームに締結す
るボルトが螺合され、かつ該チャックアームの先端部
に、チャック爪の差し込み時に上記締結用ボルトの軸部
が挿入されるU字状の溝部が設けられ、この溝部に上記
ボルトの軸部を挿入させて状態で該ボルトを締め付ける
ことによりチャック爪をチャックアームに結合するよう
になっていることを特徴とする。
に記載の考案(以下、第1考案と称す)は、粗から精に
並ぶ圧造ステーションに素材を順次移送する多段式圧造
成形機の素材移送用チャック装置であって、共通の支点
で交差状に連結されて互いに開閉動作する一対のチャッ
クアームと、両チャックアームの先端部に一端部が差し
込まれて両チャックアームの閉時に素材を把持する一対
のチャック爪とで構成されていると共に、上記チャック
爪の一端部に、該チャック爪をチャックアームに締結す
るボルトが螺合され、かつ該チャックアームの先端部
に、チャック爪の差し込み時に上記締結用ボルトの軸部
が挿入されるU字状の溝部が設けられ、この溝部に上記
ボルトの軸部を挿入させて状態で該ボルトを締め付ける
ことによりチャック爪をチャックアームに結合するよう
になっていることを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の考案(以下、第2
考案と称す)は、共通の支点で交差状に連結されて互い
に開閉動作する一対のチャックアームと、両チャックア
ームの先端部に一端部が差し込まれて両チャックアーム
の閉時に素材を把持する一対のチャック爪とで構成され
ていると共に、上記チャックアームの先端部に、上記チ
ャック爪をチャックアームに締結させるボルトが螺合さ
れ、かつチャック爪の上端部に、チャック爪の上記差し
込み時に上記締結用ボルトの軸部が挿入されるU字状の
溝部が設けられ、この溝部に上記ボルトの軸部を挿入さ
せて状態で該ボルトを締め付けることによりチャック爪
をチャックアームに結合するようになっていることを特
徴とする。
考案と称す)は、共通の支点で交差状に連結されて互い
に開閉動作する一対のチャックアームと、両チャックア
ームの先端部に一端部が差し込まれて両チャックアーム
の閉時に素材を把持する一対のチャック爪とで構成され
ていると共に、上記チャックアームの先端部に、上記チ
ャック爪をチャックアームに締結させるボルトが螺合さ
れ、かつチャック爪の上端部に、チャック爪の上記差し
込み時に上記締結用ボルトの軸部が挿入されるU字状の
溝部が設けられ、この溝部に上記ボルトの軸部を挿入さ
せて状態で該ボルトを締め付けることによりチャック爪
をチャックアームに結合するようになっていることを特
徴とする。
【0008】さらに、請求項3に記載の考案(以下、第
2考案と称す)は、チャックアームには、チャック爪の
差し込み時に、その差し込みを所定位置で規制する調整
可能なストッパが設けられていることを特徴とする。
2考案と称す)は、チャックアームには、チャック爪の
差し込み時に、その差し込みを所定位置で規制する調整
可能なストッパが設けられていることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の第1考案によれば、チャックアームの先
端部に設けられた溝部に、チャック爪に螺合されている
ボルトの軸部を挿入させて、該ボルトの締め付けによっ
てチャック爪をチャックアームに結合させるので、上記
ボルトをチャック爪に取り付けている状態で、該ボルト
を締め付け、またゆるめるだけでチャック爪の着脱が行
える。
端部に設けられた溝部に、チャック爪に螺合されている
ボルトの軸部を挿入させて、該ボルトの締め付けによっ
てチャック爪をチャックアームに結合させるので、上記
ボルトをチャック爪に取り付けている状態で、該ボルト
を締め付け、またゆるめるだけでチャック爪の着脱が行
える。
【0010】また、第2考案においても、ボルトをチャ
ックアームに取り付けている状態で、該ボルトを締め付
け、またゆるめるだけでチャック爪の着脱が行える。
ックアームに取り付けている状態で、該ボルトを締め付
け、またゆるめるだけでチャック爪の着脱が行える。
【0011】さらに、第3考案によれば、チャック爪で
素材をチャックしたときの衝撃の反力が該チャック爪に
働いても、ストッパによって反力が受け止められるか
ら、チャック爪の逃げが発生しない。
素材をチャックしたときの衝撃の反力が該チャック爪に
働いても、ストッパによって反力が受け止められるか
ら、チャック爪の逃げが発生しない。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
る。
【0013】図1は多段式圧造成形機1を示し、該成形
機1の機台2の所定位置にダイブロック3が設けられ、
該ダイブロック3に複数個(図面では5個)のダイ4〜
4が一定の間隔で配置されると共に、これらのダイ4〜
4にむかって進退するラム(図示せず)の前面に、上記
のダイ4〜4と同数のパンチがこれらのダイ4〜4に対
向して配置され、かつパンチの進退移動によって、該パ
ンチとダイ4〜4との間で素材Xを粗から精に順次段階
的に圧造加工するようになされている。
機1の機台2の所定位置にダイブロック3が設けられ、
該ダイブロック3に複数個(図面では5個)のダイ4〜
4が一定の間隔で配置されると共に、これらのダイ4〜
4にむかって進退するラム(図示せず)の前面に、上記
のダイ4〜4と同数のパンチがこれらのダイ4〜4に対
向して配置され、かつパンチの進退移動によって、該パ
ンチとダイ4〜4との間で素材Xを粗から精に順次段階
的に圧造加工するようになされている。
【0014】また、上記のダイブロック3の上には、該
ダイブロック3に設けたガイド部材(図示せず)に嵌合
して支持フレーム5が摺動可能に取り付けられる。この
支持フレーム5の一端部には、上記パンチの進退方向と
直交するダイ並設方向に所定のストロークで進退する駆
動ロッド6が連結され、この駆動ロッド6の進退移動動
作に伴って支持フレーム5が隣接するダイ4,4の間隔
に等しい距離だけ、上記のパンチが後退している時間内
に一往復移動させるようになされている。
ダイブロック3に設けたガイド部材(図示せず)に嵌合
して支持フレーム5が摺動可能に取り付けられる。この
支持フレーム5の一端部には、上記パンチの進退方向と
直交するダイ並設方向に所定のストロークで進退する駆
動ロッド6が連結され、この駆動ロッド6の進退移動動
作に伴って支持フレーム5が隣接するダイ4,4の間隔
に等しい距離だけ、上記のパンチが後退している時間内
に一往復移動させるようになされている。
【0015】さらに、上記の支持フレーム5の前面部に
は、ダイ4と同数の素材移送用チャック(以下、チャッ
クと略記する)7〜7が配設され、上記の駆動ロッド6
による支持フレーム6の往復移動に伴い各チャック7が
素材Xをチャックしてダイ4,4間にわたって移動す
る。
は、ダイ4と同数の素材移送用チャック(以下、チャッ
クと略記する)7〜7が配設され、上記の駆動ロッド6
による支持フレーム6の往復移動に伴い各チャック7が
素材Xをチャックしてダイ4,4間にわたって移動す
る。
【0016】ここで、上記のチャック7は図2および図
3に示すように、下端に後記する構造によってチャック
爪8が取り付けられた左右一対のチャックアーム9,9
を有し、これらのチャックアーム9,9が、支持フレー
ム5に左右方向に所定間隔をおいて設けられているチャ
ックアーム取り付け軸10,10に回動可能に取り付け
られると共に、両チャックアーム9,9の途中部をダイ
4の直上において前後に交差させている。また、該交差
部分においてはそれぞれのチャックアーム9,9に連結
ピン11を介し連結リンク12が連結され、これらの連
結リンク12を支持フレーム5の移動に連動して作動す
る駆動手段13によって昇降させることによって左右の
チャックアーム9,9が回動して、図2および図3のよ
うにチャック爪10,10の開閉が行われるようになさ
れている。
3に示すように、下端に後記する構造によってチャック
爪8が取り付けられた左右一対のチャックアーム9,9
を有し、これらのチャックアーム9,9が、支持フレー
ム5に左右方向に所定間隔をおいて設けられているチャ
ックアーム取り付け軸10,10に回動可能に取り付け
られると共に、両チャックアーム9,9の途中部をダイ
4の直上において前後に交差させている。また、該交差
部分においてはそれぞれのチャックアーム9,9に連結
ピン11を介し連結リンク12が連結され、これらの連
結リンク12を支持フレーム5の移動に連動して作動す
る駆動手段13によって昇降させることによって左右の
チャックアーム9,9が回動して、図2および図3のよ
うにチャック爪10,10の開閉が行われるようになさ
れている。
【0017】また、この実施例では、各チャックアーム
取り付け軸10が、これを挟んで位置する左右のチャッ
ク7,7の一方のチャックアーム取り付け軸として兼用
使用される。したがって、ひとつのチャックアーム取り
付け軸10に左右のチャックのチャックアーム9,9が
取り付けられる構造とされている。
取り付け軸10が、これを挟んで位置する左右のチャッ
ク7,7の一方のチャックアーム取り付け軸として兼用
使用される。したがって、ひとつのチャックアーム取り
付け軸10に左右のチャックのチャックアーム9,9が
取り付けられる構造とされている。
【0018】次に、チャックアーム9に対するチャック
爪8の取り付け構造を説明する。
爪8の取り付け構造を説明する。
【0019】図4ないし図7に示すように、チャック爪
8の上端近傍位置に、該チャック爪8をチャックアーム
9に取り付けた状態では機台2に対して直角方向にむく
ネジ穴8Aが貫設され、該ネジ穴8Aに、軸部14Aに
ワッシャ15を嵌めたロックボルト14が螺着される。
そして、チャックアーム9には連結用ブロック16が一
体に設けられ、該連結用ブロック16の機台2側の面の
中央部に、上記のチャック爪8の上端を挿嵌できる横幅
を有した段入部17が連結用ブロック16の上下面にわ
たって形成されると共に、反対面(正面)に、上記のロ
ックボルト14の頭部14Bが嵌入可能な幅を有した逆
U字状の第1の溝18が、連結用ブロック16の下端か
ら上方に所定長さ形成され、さらに上記のロックボルト
14の軸部14Aが嵌入可能な横幅を有した逆U字状の
第2の溝19が、連結用ブロック16の下端から上方に
所定の長さを有して、かつ段入部17と第1の溝18と
を連通させて設けられる。
8の上端近傍位置に、該チャック爪8をチャックアーム
9に取り付けた状態では機台2に対して直角方向にむく
ネジ穴8Aが貫設され、該ネジ穴8Aに、軸部14Aに
ワッシャ15を嵌めたロックボルト14が螺着される。
そして、チャックアーム9には連結用ブロック16が一
体に設けられ、該連結用ブロック16の機台2側の面の
中央部に、上記のチャック爪8の上端を挿嵌できる横幅
を有した段入部17が連結用ブロック16の上下面にわ
たって形成されると共に、反対面(正面)に、上記のロ
ックボルト14の頭部14Bが嵌入可能な幅を有した逆
U字状の第1の溝18が、連結用ブロック16の下端か
ら上方に所定長さ形成され、さらに上記のロックボルト
14の軸部14Aが嵌入可能な横幅を有した逆U字状の
第2の溝19が、連結用ブロック16の下端から上方に
所定の長さを有して、かつ段入部17と第1の溝18と
を連通させて設けられる。
【0020】さらに、上記の連結用ブロック16の上面
には、取り付けボルト20,20によって支持板21が
固定される。この支持板21の一部は、上記の段入部1
7の上方まで突出しており、該突出部21Aに上下に開
通して設けられたネジ穴22にストッパボルト23が螺
着され、該ストッパボルト23の回転操作によって、該
ボルト23の突出部下面からのボルト軸部23Aの突出
量が調整できるようになされている。
には、取り付けボルト20,20によって支持板21が
固定される。この支持板21の一部は、上記の段入部1
7の上方まで突出しており、該突出部21Aに上下に開
通して設けられたネジ穴22にストッパボルト23が螺
着され、該ストッパボルト23の回転操作によって、該
ボルト23の突出部下面からのボルト軸部23Aの突出
量が調整できるようになされている。
【0021】このような構成によれば、上記のストッパ
ボルト23の回転操作によって、該ボルト23における
軸部23Aの突出部下面からの突出量を調整した状態
で、ストッパ爪8側においてロックボルト14をゆるめ
ている状態で、該チャック爪8を連結用ブロック16に
おける段入部17に下方からストッパボルト23の軸部
23Aに当たるまで挿嵌させれば、ロックボルト14の
軸部14Aも第2溝19に嵌入されるので、この状態か
らロックボルト14を締め付ければ、連結用ブロック1
6がチャック爪8とワッシャ15ならびにロックボルト
頭部14Bとの間に強固に挟み込まれることになって、
該挟み込み力によって連結用ブロック16にチャック爪
8が取り付けられることになる。
ボルト23の回転操作によって、該ボルト23における
軸部23Aの突出部下面からの突出量を調整した状態
で、ストッパ爪8側においてロックボルト14をゆるめ
ている状態で、該チャック爪8を連結用ブロック16に
おける段入部17に下方からストッパボルト23の軸部
23Aに当たるまで挿嵌させれば、ロックボルト14の
軸部14Aも第2溝19に嵌入されるので、この状態か
らロックボルト14を締め付ければ、連結用ブロック1
6がチャック爪8とワッシャ15ならびにロックボルト
頭部14Bとの間に強固に挟み込まれることになって、
該挟み込み力によって連結用ブロック16にチャック爪
8が取り付けられることになる。
【0022】この取り付け構造であれば、チャック爪8
にロックボルト14を取り付けている状態で、該チャッ
ク爪8を連結用ブロック16に取り付けることができる
と共に、ロックボルト14をゆるめるだけで取り外しが
できることになり、チャック爪の着脱操作が簡便とな
る。
にロックボルト14を取り付けている状態で、該チャッ
ク爪8を連結用ブロック16に取り付けることができる
と共に、ロックボルト14をゆるめるだけで取り外しが
できることになり、チャック爪の着脱操作が簡便とな
る。
【0023】加えて、圧造成形機1の稼働によってチャ
ック7が素材Xをチャックし、かつ該素材Xを移送し、
かつチャック開放を行う動作を繰り返す際、チャック爪
7が素材Xをチャックしたときに、該チャック爪7に突
き上げ方向の反力が働いても、該チャック爪7の上端が
ストッパボルト23に接当しているので上方への逃げが
阻止されることになって、長期の使用によるもチャック
爪8の位置ずれがなくなり、かつチャック位置のずれも
なくなるので、該ずれに基づくチャック爪取り付け状態
の再調整操作を必要としなくなる。
ック7が素材Xをチャックし、かつ該素材Xを移送し、
かつチャック開放を行う動作を繰り返す際、チャック爪
7が素材Xをチャックしたときに、該チャック爪7に突
き上げ方向の反力が働いても、該チャック爪7の上端が
ストッパボルト23に接当しているので上方への逃げが
阻止されることになって、長期の使用によるもチャック
爪8の位置ずれがなくなり、かつチャック位置のずれも
なくなるので、該ずれに基づくチャック爪取り付け状態
の再調整操作を必要としなくなる。
【0024】また、チャックアーム9へのチャック爪8
の取り付け時、ストッパボルト23の軸部23Aの支持
板21からの突出量を調整することによって、上記の取
り付け状態でチャック爪8が最も適切なチャック動作が
行えるようにすることができる。
の取り付け時、ストッパボルト23の軸部23Aの支持
板21からの突出量を調整することによって、上記の取
り付け状態でチャック爪8が最も適切なチャック動作が
行えるようにすることができる。
【0025】図8は本考案の第2実施例を示し、連結用
ブロック24の正面中央に、チャック爪25が嵌入可能
な横幅を有する段入部26が連結用ブロック下端から上
方に形成されると共に、該段入部内中央にロックボルト
27が螺着され、かつ連結用ブロック24の上端に正面
方向に支持部27が突出され、該支持部27の端に、軸
部28Aが下方に突出するようにストッパボルト28が
螺着される。
ブロック24の正面中央に、チャック爪25が嵌入可能
な横幅を有する段入部26が連結用ブロック下端から上
方に形成されると共に、該段入部内中央にロックボルト
27が螺着され、かつ連結用ブロック24の上端に正面
方向に支持部27が突出され、該支持部27の端に、軸
部28Aが下方に突出するようにストッパボルト28が
螺着される。
【0026】一方、チャック爪25にはその上端部に、
上記のロックボルト27の軸部27Aが嵌入可能な横幅
を有してU字状の溝29が形成され、これにより該チャ
ック爪25を連結用ブロック24の段入部26に下方か
ら、上端がストッパボルト27に当たる位置まで挿嵌さ
せると共に、ロックボルト27の軸部27Aをチャック
爪25の溝29に嵌入させて、次にロックボルト27を
締め付けることによって、チャック爪25が連結用ブロ
ック24とワッシャ15ないしロックボルト頭部27B
との間に挟み込まれ、該チャック爪25の固定が行われ
るようになされている。
上記のロックボルト27の軸部27Aが嵌入可能な横幅
を有してU字状の溝29が形成され、これにより該チャ
ック爪25を連結用ブロック24の段入部26に下方か
ら、上端がストッパボルト27に当たる位置まで挿嵌さ
せると共に、ロックボルト27の軸部27Aをチャック
爪25の溝29に嵌入させて、次にロックボルト27を
締め付けることによって、チャック爪25が連結用ブロ
ック24とワッシャ15ないしロックボルト頭部27B
との間に挟み込まれ、該チャック爪25の固定が行われ
るようになされている。
【0027】この構造においても、チャック爪8の着脱
操作が簡便になると共に、素材チャック時にチャック爪
25に働く反力はストッパボルト28によって受け止め
られて、チャック爪25の位置ずれが発生しなくなる。
操作が簡便になると共に、素材チャック時にチャック爪
25に働く反力はストッパボルト28によって受け止め
られて、チャック爪25の位置ずれが発生しなくなる。
【0028】図9は本考案の第3実施例を示すもので、
連結用ブロック38には、該ブロック38を上下に貫通
する挿し込み穴30が形成されると共に、該連結用ブロ
ック29の正面中央に、ロックボルト31の軸部31A
が嵌入可能な横幅を有する逆U字状の溝32が、連結用
ブロック38の下端から上方へ、かつ上記の挿し込み穴
30に連通して所定長さ設けられる。加えて、該連結用
ブロック38には、該ブロック38の上端の一方の側部
における角部が斜面部33から形成され、該斜面部33
に上記の挿し込み穴30まで斜めに貫通するネジ穴34
が形成され、該ネジ穴34に、先端が挿し込み穴に突出
する状態でストッパボルト35がねじこまれる。
連結用ブロック38には、該ブロック38を上下に貫通
する挿し込み穴30が形成されると共に、該連結用ブロ
ック29の正面中央に、ロックボルト31の軸部31A
が嵌入可能な横幅を有する逆U字状の溝32が、連結用
ブロック38の下端から上方へ、かつ上記の挿し込み穴
30に連通して所定長さ設けられる。加えて、該連結用
ブロック38には、該ブロック38の上端の一方の側部
における角部が斜面部33から形成され、該斜面部33
に上記の挿し込み穴30まで斜めに貫通するネジ穴34
が形成され、該ネジ穴34に、先端が挿し込み穴に突出
する状態でストッパボルト35がねじこまれる。
【0029】一方、チャック爪36には第1実施例と同
様にロックボルト31が取り付けられると共に、上端の
一方の側部における角部が斜面部37に形成され、この
チャック爪36をその上端の斜面部37に上記のストッ
パボルト35の先端が当たるまで、挿し込み穴30に下
方から挿嵌させて、ロックボルト31の軸部31Aを連
結用ブロック29の溝32に嵌入させ、この状態からロ
ックボルト31を締め付けることによって、連結用ブロ
ック29をチャック爪36とワッシャ15ないしロック
ボルト頭部31Bとの間に挟み込んで固定が行われよう
になされる。
様にロックボルト31が取り付けられると共に、上端の
一方の側部における角部が斜面部37に形成され、この
チャック爪36をその上端の斜面部37に上記のストッ
パボルト35の先端が当たるまで、挿し込み穴30に下
方から挿嵌させて、ロックボルト31の軸部31Aを連
結用ブロック29の溝32に嵌入させ、この状態からロ
ックボルト31を締め付けることによって、連結用ブロ
ック29をチャック爪36とワッシャ15ないしロック
ボルト頭部31Bとの間に挟み込んで固定が行われよう
になされる。
【0030】この構造においても、チャック爪8の着脱
操作が簡便になると共に、素材チャック時にチャック爪
36に働く反力はストッパボルト35によって受け止め
られて、チャック爪の位置ずれが発生しなくなる。
操作が簡便になると共に、素材チャック時にチャック爪
36に働く反力はストッパボルト35によって受け止め
られて、チャック爪の位置ずれが発生しなくなる。
【0031】
【考案の効果】以上の記載から明かなように、本考案に
よれば、チャックアームの先端部またはチャック爪の一
端部に設けられた溝部に、チャックアームまたはチャッ
ク爪に螺合されているボルトを挿入させて、該ボルトの
締め付けによってチャック爪をチャックアームに結合さ
せるので、上記ボルトをチャックアームまたはチャック
爪に取り付けている状態で、該ボルトを締め付け、ゆる
めるだけでチャック爪の着脱が行えることになって、チ
ャック爪の着脱操作が簡便になる。
よれば、チャックアームの先端部またはチャック爪の一
端部に設けられた溝部に、チャックアームまたはチャッ
ク爪に螺合されているボルトを挿入させて、該ボルトの
締め付けによってチャック爪をチャックアームに結合さ
せるので、上記ボルトをチャックアームまたはチャック
爪に取り付けている状態で、該ボルトを締め付け、ゆる
めるだけでチャック爪の着脱が行えることになって、チ
ャック爪の着脱操作が簡便になる。
【0032】さらに、チャック爪で素材をチャックした
ときの衝撃の反力が該チャック爪に働いても、ストッパ
によって該反力が受け止められるから、チャック爪の逃
げが発生せず、したがって該ずれに基づくチャック爪の
一調整操作を必要としなくなる被。
ときの衝撃の反力が該チャック爪に働いても、ストッパ
によって該反力が受け止められるから、チャック爪の逃
げが発生せず、したがって該ずれに基づくチャック爪の
一調整操作を必要としなくなる被。
【図1】 本考案にかかる圧造成形機の正面図。
【図2】 上記圧造成形機に使用する素材移送用チャ
ックの正面図。
ックの正面図。
【図3】 上記チャックを開いた状態を示す正面図。
【図4】 上記チャックの分解図。
【図5】 上記チャックにおけるチャック爪取り付け
部分の斜視図。
部分の斜視図。
【図6】 上記チャック取り付け部分の断面図。
【図7】 上記チャック取り付け部分の底面図。
【図8】 本考案の第2実施例を示す分解図。
【図9】 本考案の第3実施例を示す一部破断正面
図。
図。
【図10】 従来例の説明図。
【図11】 図10におけるP−P線矢視切断図。
1 圧造成形機 7 チャック 8,25,36 チャック爪 9 チャックアーム 14,27,31 ロックボルト 16,24,38 連結用ブロック 19,28,32 溝 22,28,35 ストッパボルト
Claims (3)
- 【請求項1】 粗から精に並ぶ圧造ステーションに素材
を順次移送する多段式圧造成形機の素材移送用チャック
装置であって、共通の支点で交差状に連結されて互いに
開閉動作する一対のチャックアームと、両チャックアー
ムの先端部に一端部が差し込まれて両チャックアームの
閉時に素材を把持する一対のチャック爪とで構成されて
いると共に、上記チャック爪の一端部に、該チャック爪
をチャックアームに締結するボルトが螺合され、かつ該
チャックアームの先端部に、チャック爪の差し込み時に
上記締結用ボルトの軸部が挿入されるU字状の溝部が設
けられ、この溝部に上記ボルトの軸部を挿入させて状態
で該ボルトを締め付けることによりチャック爪をチャッ
クアームに結合するようになっていることを特徴とする
多段式圧造成形機の素材移送用チャック装置。 - 【請求項2】 粗から精に並ぶ圧造ステーションに素材
を順次移送する多段式圧造成形機の素材移送用チャック
装置であって、共通の支点で交差状に連結されて互いに
開閉動作する一対のチャックアームと、両チャックアー
ムの先端部に一端部が差し込まれて両チャックアームの
閉時に素材を把持する一対のチャック爪とで構成されて
いると共に、上記チャックアームの先端部に、上記チャ
ック爪をチャックアームに締結させるボルトが螺合さ
れ、かつチャック爪の一端部に、チャック爪の上記差し
込み時に上記締結用ボルトの軸部が挿入されるU字状の
溝部が設けられ、この溝部に上記ボルトの軸部を挿入さ
せて状態で該ボルトを締め付けることによりチャック爪
をチャックアームに結合するようになっていることを特
徴とする多段式圧造成形機の素材移送用チャック装置。 - 【請求項3】 チャックアームには、チャック爪の差し
込み時に、その差し込みを所定位置で規制する調整可能
なストッパが設けられていることを特徴とする請求項1
および2に記載の多段式圧造成形機の素材移送用チャッ
ク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7587592U JP2502039Y2 (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 多段式圧造成形機の素材移送用チャック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7587592U JP2502039Y2 (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 多段式圧造成形機の素材移送用チャック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634837U JPH0634837U (ja) | 1994-05-10 |
JP2502039Y2 true JP2502039Y2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=13588892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7587592U Expired - Lifetime JP2502039Y2 (ja) | 1992-10-06 | 1992-10-06 | 多段式圧造成形機の素材移送用チャック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502039Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102329843B1 (ko) * | 2021-06-10 | 2021-11-23 | 효동기계공업(주) | 포머용 이송장치 |
KR102329837B1 (ko) * | 2021-06-10 | 2021-11-23 | 효동기계공업(주) | 포머용 이송장치 |
-
1992
- 1992-10-06 JP JP7587592U patent/JP2502039Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102329843B1 (ko) * | 2021-06-10 | 2021-11-23 | 효동기계공업(주) | 포머용 이송장치 |
KR102329837B1 (ko) * | 2021-06-10 | 2021-11-23 | 효동기계공업(주) | 포머용 이송장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0634837U (ja) | 1994-05-10 |
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