JP2501228Y2 - 建築用外装板 - Google Patents
建築用外装板Info
- Publication number
- JP2501228Y2 JP2501228Y2 JP1990078760U JP7876090U JP2501228Y2 JP 2501228 Y2 JP2501228 Y2 JP 2501228Y2 JP 1990078760 U JP1990078760 U JP 1990078760U JP 7876090 U JP7876090 U JP 7876090U JP 2501228 Y2 JP2501228 Y2 JP 2501228Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exterior material
- upper edge
- exterior
- tip
- bent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Finishing Walls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は建築用外装板にかゝわり、特に横張り外装板
の改良に関する。
の改良に関する。
(従来の技術) 従来建築用に横張り外装板が知られているが、例えば
実公昭50-15710号公報等に横張り外装板の接合部の改良
が提案されている。
実公昭50-15710号公報等に横張り外装板の接合部の改良
が提案されている。
しかしながら従来方式では上下外装板の接合部におい
て、下方外装板に沿って風雨が吹き込み易い欠点があっ
た。外装板裏側に雨水が流れ込み、流れ込んだ雨水が外
部に出ないと、外装板の断熱材、胴縁、間柱下地材の腐
食の原因となる。特に表面材が鉄板の場合には、吸水し
た断熱材によって悪影響をうける。又外壁と内壁との空
間の湿気は結露を発生し易くなる。
て、下方外装板に沿って風雨が吹き込み易い欠点があっ
た。外装板裏側に雨水が流れ込み、流れ込んだ雨水が外
部に出ないと、外装板の断熱材、胴縁、間柱下地材の腐
食の原因となる。特に表面材が鉄板の場合には、吸水し
た断熱材によって悪影響をうける。又外壁と内壁との空
間の湿気は結露を発生し易くなる。
一般に横張り外装板には、ヨロイ式とフラット式とが
ある。ヨロイ式は材料歩留が悪く、中央部に間柱との空
間ができ、強度が弱い。又水密性を保つのが難しい。一
方フラット式は平面的であり、立体感がない。
ある。ヨロイ式は材料歩留が悪く、中央部に間柱との空
間ができ、強度が弱い。又水密性を保つのが難しい。一
方フラット式は平面的であり、立体感がない。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、接合部に優れた水密性を有し、立体感を有
する横張り外装板を提供するものである。
する横張り外装板を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、外装材10の表面材11に、長手方向にのびる
段差14を外装材の中央部分に設け、表面材に断熱材12を
設け裏面をフラットにして裏面紙13を裏打ちし、外装材
10の全厚をt3とし、外装材の段差14より上半部を平坦部
とし外装材の上半部の中央部より上縁にむけて肉厚t1に
漸減する傾斜部とし、傾斜部の終端の表面材に段差15を
設け、表面材11の上縁端に突部16を形成して、さらに前
記突部16の先端を内方へ折曲してU字状に形成し、再び
外方へ折曲して上縁固定面17を設けて、該上縁固定面17
と裏面紙13とを略同一面として、上縁固定面17の先端に
折曲はぜ部23を形成し、外装材10の表面材の段差14から
下半部を、段差14から外装材の下半部の中央部にむけて
漸厚する傾斜部と傾斜部に連設する平坦部とし、外装材
10の下端部の断熱材を肉厚t2に漸減して端面21を形成し
て、肉厚t2+肉厚t1を外装材の全厚t3とし、端面21の先
端を内側に折り曲げ、さらにU字状に折り曲げてU字状
部19とし、U字状部19の先端に折曲はぜ部22を形成し、
該U字状部19の断熱材側の表面材11に長手方向にのびる
突条20を形成し、折曲はぜ部22の先端を前記突条20の下
方に位置せしめ、外装材の上縁に他の外装材の下縁を接
合するとき、外装材下縁の端面21と他の外装材上縁の段
差15とは外装材の長手方向に同一の垂直面となり、突部
16は他の外装材のU字状部19に嵌合し、突条20は他の外
装材の突部16と段差15との間の上縁面に密着するように
してなる建築用外装板である。
段差14を外装材の中央部分に設け、表面材に断熱材12を
設け裏面をフラットにして裏面紙13を裏打ちし、外装材
10の全厚をt3とし、外装材の段差14より上半部を平坦部
とし外装材の上半部の中央部より上縁にむけて肉厚t1に
漸減する傾斜部とし、傾斜部の終端の表面材に段差15を
設け、表面材11の上縁端に突部16を形成して、さらに前
記突部16の先端を内方へ折曲してU字状に形成し、再び
外方へ折曲して上縁固定面17を設けて、該上縁固定面17
と裏面紙13とを略同一面として、上縁固定面17の先端に
折曲はぜ部23を形成し、外装材10の表面材の段差14から
下半部を、段差14から外装材の下半部の中央部にむけて
漸厚する傾斜部と傾斜部に連設する平坦部とし、外装材
10の下端部の断熱材を肉厚t2に漸減して端面21を形成し
て、肉厚t2+肉厚t1を外装材の全厚t3とし、端面21の先
端を内側に折り曲げ、さらにU字状に折り曲げてU字状
部19とし、U字状部19の先端に折曲はぜ部22を形成し、
該U字状部19の断熱材側の表面材11に長手方向にのびる
突条20を形成し、折曲はぜ部22の先端を前記突条20の下
方に位置せしめ、外装材の上縁に他の外装材の下縁を接
合するとき、外装材下縁の端面21と他の外装材上縁の段
差15とは外装材の長手方向に同一の垂直面となり、突部
16は他の外装材のU字状部19に嵌合し、突条20は他の外
装材の突部16と段差15との間の上縁面に密着するように
してなる建築用外装板である。
以下図面について本考案を詳述する。
本考案の外装材10は表面材1に断熱材12を設けて、裏
面紙13を裏打ちして構成される。外装材10の上縁は、肉
厚t1を中央部よりも漸減せしめて段差15を設けている。
更に上縁端に突部16を形成して、上縁固定面17をU字状
に設け、裏面紙13と同一レベルが与えられている。な
お、前記上縁端固定面17は幅Lを与えられ、釘、ビス等
で間柱、胴縁等に固定される。
面紙13を裏打ちして構成される。外装材10の上縁は、肉
厚t1を中央部よりも漸減せしめて段差15を設けている。
更に上縁端に突部16を形成して、上縁固定面17をU字状
に設け、裏面紙13と同一レベルが与えられている。な
お、前記上縁端固定面17は幅Lを与えられ、釘、ビス等
で間柱、胴縁等に固定される。
外装材10の下縁は、肉厚t2を有する端面21を形成し
て、長さlが与えられたU字状部19を設けている。長さ
lは、後述するように端面21と段差15とが同一面を得る
ようにきめられる。又外装材10のU字状部19に、突条20
を形成し、雨水の毛細管現象による浸水を防止する。2
2,23は折曲はぜ部であって、施工時に人体を傷付けない
ようにするものである。
て、長さlが与えられたU字状部19を設けている。長さ
lは、後述するように端面21と段差15とが同一面を得る
ようにきめられる。又外装材10のU字状部19に、突条20
を形成し、雨水の毛細管現象による浸水を防止する。2
2,23は折曲はぜ部であって、施工時に人体を傷付けない
ようにするものである。
外装材10の略中央部に段差14を長手方向に設けると、
意匠的効果を得る。即ち本考案の外装板は、段差を介在
して上半部及び下半部のそれぞれを傾斜部Aと平坦部B
とで構成し、その長さ比をA:B=1:9〜9:1、好ましくは
3:7〜7:3に設定して立体感を得るようにした。
意匠的効果を得る。即ち本考案の外装板は、段差を介在
して上半部及び下半部のそれぞれを傾斜部Aと平坦部B
とで構成し、その長さ比をA:B=1:9〜9:1、好ましくは
3:7〜7:3に設定して立体感を得るようにした。
又下縁U字状部19の変形を防止するため、断熱材の厚
さt3を設定し、裏面をフラットにして裏当紙13を用いる
ので、間柱等と面で接触する。
さt3を設定し、裏面をフラットにして裏当紙13を用いる
ので、間柱等と面で接触する。
本考案の外装板の構成は上述の通りであるが、横張り
に当っては下方から外装材が張られる。即ち下方外装材
10-2の上縁に形成する突部16と、上方外装材10-1の下縁
に設けるU字状部19とが密に嵌合されて、極めて優れた
水密性を得る。
に当っては下方から外装材が張られる。即ち下方外装材
10-2の上縁に形成する突部16と、上方外装材10-1の下縁
に設けるU字状部19とが密に嵌合されて、極めて優れた
水密性を得る。
又本考案の下方外装材の段差15と、上方外装材の端面
21とが同一面を形成するので、接合部に吹きつけられた
雨水は段差15によって長手方向に拡散し、緩衝されて、
吹き上げをやわらげられる。即ち段差15より端面12が短
い場合、上縁突部の平面部に受けた風雨が、下方外装材
に沿って吹き込む。また上下外装材の接合部において、
境界線が複数となり外観が悪い。
21とが同一面を形成するので、接合部に吹きつけられた
雨水は段差15によって長手方向に拡散し、緩衝されて、
吹き上げをやわらげられる。即ち段差15より端面12が短
い場合、上縁突部の平面部に受けた風雨が、下方外装材
に沿って吹き込む。また上下外装材の接合部において、
境界線が複数となり外観が悪い。
又端面21が長い場合は、上方外装材の下縁U字状部16
と下方外装材の突条20と、表面材の傾斜部とで袋状空間
ができ、風雨が嵌合部に流入しやすくなる。このため段
差15と端面21とは、同一面を形成するよう寸法設定す
る。
と下方外装材の突条20と、表面材の傾斜部とで袋状空間
ができ、風雨が嵌合部に流入しやすくなる。このため段
差15と端面21とは、同一面を形成するよう寸法設定す
る。
又段差15と端面21とは合体されるので、前記段差14と
相まって、外装材の仕上がりに陰影を形成して、デザイ
ン上の効果もある。更に突条20は雨水の毛細管現象によ
る浸水を防止する。
相まって、外装材の仕上がりに陰影を形成して、デザイ
ン上の効果もある。更に突条20は雨水の毛細管現象によ
る浸水を防止する。
本考案の外装材は、公知の冷間ロール成形によるが、
表面材としては鉄板、銅板、アルミ板、ステンレス板等
の金属板、合成樹脂板がある。必要に応じ、板の表面に
エンボス加工、リシン塗装等を施したものであっても良
い。厚さは0.1〜2mm程度が望ましい。
表面材としては鉄板、銅板、アルミ板、ステンレス板等
の金属板、合成樹脂板がある。必要に応じ、板の表面に
エンボス加工、リシン塗装等を施したものであっても良
い。厚さは0.1〜2mm程度が望ましい。
又断熱材は、フェノールフォーム、尿素樹脂フォー
ム、ポリアミドフォーム、ウレタン変性イソシアヌレー
トフォーム等の合成樹脂発泡体、パーライトなどの無機
質軽量骨材を混入した合成樹脂発泡体、発泡コンクリー
ト、発泡石膏などの軽量無機材、グラスウール、ロック
ウール、セルローズ繊維などの繊維状材料などを用い
る。
ム、ポリアミドフォーム、ウレタン変性イソシアヌレー
トフォーム等の合成樹脂発泡体、パーライトなどの無機
質軽量骨材を混入した合成樹脂発泡体、発泡コンクリー
ト、発泡石膏などの軽量無機材、グラスウール、ロック
ウール、セルローズ繊維などの繊維状材料などを用い
る。
裏面紙は紙、ラミネート紙、フィルム、金属フォイル
などがある。
などがある。
(考案の効果) 以上本考案の建築用外装板によると、水密性に優れた
接合部が得られ、かつ横張りに仕上がった外装板は広幅
材であっても、接合部と外装板中央部とで段差による陰
影効果を得るので、幅のせまい材料を張った場合と同じ
外観が得られ、同一面積に施工する枚数が少なくてすむ
うえ、上縁固定面のU字状折曲部を段差の手前側に位置
せしめるとともに、端面側におけるU字状折曲部の先端
を、前記端面の手前側に位置せしめることにより、嵌合
部の強度を高め、かつ表面材等の材料歩留りが向上し、
経済的であるので、実用的効果が大である。
接合部が得られ、かつ横張りに仕上がった外装板は広幅
材であっても、接合部と外装板中央部とで段差による陰
影効果を得るので、幅のせまい材料を張った場合と同じ
外観が得られ、同一面積に施工する枚数が少なくてすむ
うえ、上縁固定面のU字状折曲部を段差の手前側に位置
せしめるとともに、端面側におけるU字状折曲部の先端
を、前記端面の手前側に位置せしめることにより、嵌合
部の強度を高め、かつ表面材等の材料歩留りが向上し、
経済的であるので、実用的効果が大である。
第1図は本考案の断面図、第2図は部分拡大図である。 10:外装材、11:表面材 12:断熱材、13:裏面紙 16:上縁突部、19:下縁U字状部 22,23:折曲はぜ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 椿 弘明 東京都中央区日本橋3丁目12番2号 東 邦シートフレーム株式会社内 (72)考案者 伊沢 庸一 千葉県八千代市上高野1812 東邦シート フレーム株式会社八千代工場内 (72)考案者 菅原 鉄治 千葉県八千代市上高野1812 東邦シート フレーム株式会社八千代工場内 (72)考案者 長場 宏充 千葉県八千代市上高野1812 東邦シート フレーム株式会社八千代工場内
Claims (1)
- 【請求項1】外装材10の表面材11に、長手方向にのびる
段差14を外装材の中央部分に設け、表面材に断熱材12を
設け裏面をフラットにして裏面紙13を裏打ちし、外装材
10の全厚をt3とし、外装材の段差14より上半部を平坦部
とし外装材の上半部の中央部より上縁にむけて肉厚t1に
漸減する傾斜部とし、傾斜部の終端の表面材に段差15を
設け、表面材11の上縁端に突部16を形成して、さらに前
記突部16の先端を内方へ折曲してU字状に形成し、再び
外方へ折曲して上縁固定面17を設けて、該上縁固定面17
と裏面紙13とを略同一面として、上縁固定面17の先端に
折曲はぜ部23を形成し、外装材10の表面材の段差14から
下半部を、段差14から外装材の下半部の中央部にむけて
漸厚する傾斜部と傾斜部に連設する平坦部とし、外装材
10の下端部の断熱材を肉厚t2に漸減して端面21を形成し
て、肉厚t2+肉厚t1を外装材の全厚t3とし、端面21の先
端を内側に折り曲げ、さらにU字状に折り曲げてU字状
部19とし、U字状部19の先端に折曲はぜ部22を形成し、
該U字状部19の断熱材側の表面材11に長手方向にのびる
突条20を形成し、折曲はぜ22の先端を前記突条20の下方
に位置せしめ、外装材の上縁に他の外装材の下縁を接合
するとき、外装材下縁の端面21と他の外装材上縁の段差
15とは外装材の長手方向に同一の垂直面となり、突部16
は他の外装材のU字状部19に嵌合し、突条20は他の外装
材の突部16と段差15との間の上縁面に密着するようにし
てなる建築用外装板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990078760U JP2501228Y2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 建築用外装板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990078760U JP2501228Y2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 建築用外装板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0328249U JPH0328249U (ja) | 1991-03-20 |
JP2501228Y2 true JP2501228Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=31622317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990078760U Expired - Lifetime JP2501228Y2 (ja) | 1990-07-26 | 1990-07-26 | 建築用外装板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501228Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH037465Y2 (ja) * | 1984-12-28 | 1991-02-25 |
-
1990
- 1990-07-26 JP JP1990078760U patent/JP2501228Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0328249U (ja) | 1991-03-20 |