JP2500917B2 - 塗装装置における回転用台車装置 - Google Patents

塗装装置における回転用台車装置

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JP2500917B2
JP2500917B2 JP26845393A JP26845393A JP2500917B2 JP 2500917 B2 JP2500917 B2 JP 2500917B2 JP 26845393 A JP26845393 A JP 26845393A JP 26845393 A JP26845393 A JP 26845393A JP 2500917 B2 JP2500917 B2 JP 2500917B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装装置に関するも
の、より詳しくはダレ限界上の厚さに塗料が塗布された
ワ−クを略水平軸線回りに回転させつつ塗料の乾燥を行
なうようにした塗装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の塗装技術においては、いわゆる回
転塗装の呼称で知られるように、ワ−クに対して塗料を
ダレ限界上の厚さに塗布すること、つまりそのまま放置
しておけば重力の影響によって少なくとも上下方向に伸
びる縦面において塗料のダレを生じるような厚さとなる
ように塗料を塗布し、このダレ限界以上の厚さに塗料が
塗布されたワ−クを、乾燥工程においてダレが生じ始め
る前からもはやダレを生じなくなるまで硬化するまでの
間略水平軸線回りに回転させて、塗料のダレ発生を防止
しつつ十分な厚さの塗膜を得て、塗装面の平滑性を高め
るようにしたものが提案されている。
【0003】上記ワ−クの回転を、乾燥行程つまり焼付
行程において必要最少限の領域で行なうべく、乾燥炉を
予備乾燥炉とその下流側の本乾燥炉とに分けて、塗料の
ダレ発生防止のための回転は予備乾燥炉までとして、本
乾燥炉においてはワ−クの回転を行なわないようにする
ことも提案されている(特開平4−227885号公報
参照)。とりわけ、この場合は、予備乾燥炉を有する塗
装ラインを複数設けて、本乾燥炉を複数の予備乾燥炉
(複数の塗装ライン)に対してただ1つ設けた共通用と
して設定することが可能となる。また、本乾燥炉では、
ワ−クを回転させる機能を有しない一般台車を用いるこ
とも可能となる(回転用台車から一般台車へのワ−クの
移載を行なう)
【0004】ワ−クの回転を行なうため、ワ−クを回転
可能に保持する回転用台車が用いられる。この回転用台
車は、略水平軸線回りに回転自在とされた一対の支承部
材を備えて、ワ−クに取付けた一対の回転用治具を介し
て、ワ−クが一対の支承部材に連結される。そして、こ
の一対の支承部材にはそれぞれ、ワ−クが所定位置関係
で支承部材つまり回転用台車に連結、保持されるよう
に、回転用治具に作用して所定の位置決めを行なう連結
部が形成される。この連結部は、例えば連結ピンにより
構成され、これに対応して回転用治具には連結ピンが挿
入される連結孔が形成される。
【発明が解決しようとする課題】ところで、塗装ライン
においては、複数種のワ−ク特に大きさの異なるワ−ク
が混流して流されることが多い。例えば、自動車ボディ
の塗装ラインにおいては、大型車種用のボディと小型車
種用のボディとが混在されて流されることがある。
【0005】一方、回転塗装は、ワ−クの回転を必要と
しない通常の塗装に比して、高級塗装となる。このた
め、回転塗装を行なう塗装ラインとしては、高級塗装が
要求される特定のワ−クのみつまり大きさの一定あるい
はほぼ一定のワ−クに対してのに対応すればよいもので
あった。しかしながら、最近では、種々の大きさのワ−
クを回転塗装により塗装することが要求されるようにな
っており、しかもこの塗装を1つの塗装ラインにおいて
混流して行なうことが要求されるようになってきた。
【0006】このため、回転用台車を、異なる大きさの
ワ−クに対して兼用できるようにすることが考えられて
いる。この場合、ワ−クの大きさの相違に対応するた
め、ワ−クに取付けられる回転用治具を大きさの異なる
ワ−クごとに専用に用意することになる。つまり、回転
用治具の大きさ(長さ)を、ワ−クの大きさつまり支承
部材の連結部までの距離を勘案して設定すればよいこと
になる。
【0007】しかしながら、ワ−クの大きさの相違を回
転用治具のみによって対応しようとすると、小さなワ−
クの場合は、回転用治具のワ−ク取付部分から支承部材
の連結部までの距離がかなり長いことになってしまう。
このことは、回転用治具やワ−クに対して無理な曲げ力
が作用することになる。特に、ワ−クが自動車ボディの
ように重量物であると、回転用治具のボディ取付位置か
ら支承部材の連結部までの距離が長くなると、ボディの
変形を生じさせてしまうことにもなりかねず、ワ−クの
回転をスム−ズに行なう上でも問題となる。
【0008】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、回転用台車を大きさの異なる複数種のワ−
クに対して兼用させる場合において、回転用治具やワ−
クに無理な力が作用することのないようにした塗装装置
を提供することを目的とする。
【0009】前記目的を達成するため、本発明にあって
は次のような構成としてある。すなわち、ワ−クを略水
平軸線回りに回転自在に保持した回転用台車を、塗装ゾ
−ン、乾燥ゾ−ン通過させて、前記塗装ゾ−ンでワ−ク
に対してダレ限界以上の厚さに塗料を塗布し、前記乾燥
ゾ−ンで前記ワ−クを略水平軸線回りに回転させて塗料
のダレ発生を防止しつつ塗料を乾燥させるようにした塗
装装置において、前記回転用台車がそれぞれ略水平軸線
回りに回転自在とされた一対の支承部材を備えて、ワ−
クに取付けられた一対の回転用治具を介してワ−クと各
支承部材とが連結され、前記一対の支承部材のうち少な
くとも一方の支承部材には、前記回転用治具に対する連
結部が、ワ−クの大きさに対応して異なる位置に複数形
成されている、ような構成としてある。本発明の好まし
い態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載
の通りである。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、ワ−クの大きさに対応
して支承部材に形成された複数の連結部のうち、回転用
台車に塔載されるワ−クに大きさに対応して最適な連結
部が用いられるので、回転用台車にワ−クを保持した状
態で、連結部からワ−クまでの距離つまり回転用治具の
長さを極端に長くすることが不用になる。この結果、回
転用治具やワ−クに無理な力が作用するのが防止され、
しかもワ−クの円滑な回転を確保することができる。
【0011】請求項2に記載したような構成とすること
により、両方の支承部材によってワ−クの大きさに対応
するので、一方の支承部材によってのみワ−クの大きさ
に対応する場合に比して、複数の連結部の間でのワ−ク
の大きさに対応した位置相違幅を小さくして、一方の回
転用治具側にのみ負担が大きく偏ってしまうのを防止す
る上で好ましいものとなる。
【0012】請求項3に記載したような構成とすること
により、回転用台車にワ−クを保持させた状態において
回転軸線方向に大きさの異なるワ−クに対応することが
できる。
【0013】請求項4に記載したような構成とすること
により、全長がかなり大きく異なる複数種の自動車ボデ
ィに対応することができる。
【0014】請求項5に記載したような構成とすること
により、回転用台車に塔載されたワ−クとは大きさの異
なるワ−ク用とされた連結部が、塗装ゾ−ンにおいて塗
料により汚損されるのが防止されて、その連結機能が低
下あるいは不能になってしまう事態を防止することがで
きる。
【0015】請求項6に記載したような構成とすること
により、塔載されるワ−クとは異なる大きさのワ−ク用
とされた連結部をカバー部材により確実に覆いつつ、今
回使用されるワ−ク用の連結部を確実に露出させて、回
転用治具と連結部との確実な係合を確保することができ
る。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。図1において、1は搬送コンベアであり、
この搬送コンベア1は、全体としてエンドドレス式とさ
れて、ワ−クとしての自動車ボディWを回転可能に保持
する回転用台車D1を走行駆動させる。
【0017】搬送コンベア1には、第1移載装置S1が
設けられる他、該第1移載装置S1から搬送コンベア1
の搬送方向(上流側から下流側)へ順次、準備ゾ−ン
2、第1塗装ゾ−ン3、アイドルゾ−ン4、第2塗装ゾ
−ン5、セッティングゾ−ン6、予備乾燥ゾ−ン7、第
2移載装置S2が設けられ、第2移載装置S2を通過し
た回転用台車D1は、第1移載装置S1へと戻されるこ
とになる。
【0018】上記搬送コンベア1は、互いに独立して構
成された第1搬送コンベア11と第2搬送コンベア12
とを組み合わせることにより、全体としてエンドレスと
なるように構成されている。この第1搬送コンベアと第
2搬送コンベアとの境を符号aおよびbで示してあり、
境界部分aは第1移載装置S1と第2移載装置S2との
間に設定され、境界部分bはアイドルゾ−ン4と第2塗
装ゾ−ン5との間に設定されている。そして、第2搬送
コンベア12の搬送速度は第1搬送コンベア11の搬送
速度よりも十分速いものとされて、単位時間当りの回転
用台車D1の搬送能力が、第2搬送コンベア12の方が
第1搬送コンベア11よりも十分大きなものとなるよう
に設定されている。
【0019】セッティングゾ−ン6および予備乾燥ゾ−
ン7の全長に渡って、搬送コンベア1に沿って回転用コ
ンベア8が配設されている。この回転用コンベア8は、
後述するように回転用台車D1に作用して、回転用台車
D1の回転用コンベア8に対する相対速度差を回転力と
して与えて、この回転力が回転用台車D1上のボディW
に与えられる。
【0020】搬送コンベア1のうち、予備乾燥ゾ−ン7
と第2移載装置S2との間には、貯留用コンベア9が接
続されている。この貯留用コンベア9の貯留能力(貯留
台数)は、第2塗装ゾ−ン5の開始部分から予備乾燥ゾ
−ン7の終了部分までの間にある回転用台車D1の台数
分以上となるように設定されている。この貯留用コンベ
ア9の搬送コンベア11(第2搬送コンベア12)に対
する接続部分を、符号α、βで示してある。
【0021】回転用台車D1を搬送する搬送コンベア1
の他に、ボディWを回転させる機能を有しない一般台車
D2を走行させるための他の搬送コンベア21が設けら
れている。この他の搬送コンベア21は、第1移載装置
S1を通過した後第2移載装置S2を通過するように配
設され、第2移載装置S2の下流側において本乾燥ゾ−
ン22が設けられている。そして、他の搬送コンベア2
1は、本乾燥ゾ−ン22を通過した後、ボディWの組立
ライン(図示略)に接続されている。
【0022】一般台車D2により第1搬送コンベア21
に沿って搬送されるボディWは、中塗りが終了したもの
とされて、第1移載装置S1によって、一般台車D2か
ら回転用台車D1へと移載される。回転用台車D1上の
ボディWは、準備ゾ−ン2でボディWに付着したゴミが
除去される。
【0023】第1塗装ゾ−ン3では、上塗り塗料として
のベ−ス塗料が塗布されるが、塗布される塗料の厚さ
は、ダレ限界以内の厚さとされる。第1塗装ゾ−ン3を
通過したボディWは、アイドルゾ−ン4を通過した後、
第2塗装ゾ−ン5において、上塗り塗料としてのクリア
塗料が塗布される。このクリア塗料が塗布された後の塗
膜厚さは、ダレ限界以上の厚さとされる。なお、実施例
では、塗料の塗布はいずれの塗装ゾ−ン3、5において
も、静電塗装により行なわれる。
【0024】第2塗装ゾ−ン5を通過したの後のボディ
Wは、セッティングゾ−ン6によって常温で所定時間乾
燥された後、予備乾燥ゾ−ン7を通過するが、この予備
乾燥ゾ−ン7での乾燥温度は、常温よりも高く、かつ本
乾燥ゾ−ン22での乾燥温度(焼付温度)よりも低いか
あるいは同じとされる。セッティングゾ−ン6および予
備乾燥ゾ−ン7では、回転用コンベア8を利用して、ボ
ディWが略水平軸線回りに回転される。これにより、塗
料のダレが防止されつつ、予備乾燥ゾ−ン7を通過した
ときには、そのまま放置してももはやダレを生じない状
態にまで塗料が硬化される(塗装面に軽く手を触れても
問題を生じないレベルまでの硬化)。
【0025】なお、実施例では、予備乾燥ゾ−ン7での
予備乾燥は、遠赤外線を利用して行なうようにしてあ
る。勿論、ボディWの回転は、重力の影響によって塗料
のダレが発生するのを防止し得る以上の速さで行なわれ
ると共に、回転に起因して生じる遠心力によって塗料の
ダレが生じないような速さの範囲に設定される。
【0026】予備乾燥ゾ−ン7を通過したボディWは、
第2移載装置S2によって、他の搬送コンベア21によ
って搬送される一般台車D1へと移載される。この第2
移載装置S2へくる一般台車D1は、第1移載装置S1
に部分においてボディWを回転用台車D1に対して譲り
渡した後のものである。
【0027】一般台車D2に移載されたボディWは、本
乾燥ゾ−ン22を通過することになるが、この本乾燥ゾ
−ン22を通過することによって、ボディWに塗布され
た塗料の最終的な乾燥つまり焼付乾燥が行なわれる。な
お、この本乾燥ゾ−ン22での乾燥は、熱風式によって
行なわれる。そして、本乾燥ゾ−ン22を通過したボデ
ィWは、組立ラインへと移行されることになる。
【0028】図2は、回転用台車D1の一例を示すもの
である。この回転用台車D1は、走行車輪31を備えた
基台32上に、搬送方向に間隔をあけて一対の支持台3
3、34が設けられ、この支持台33、34間に、ボデ
ィWの配設空間Xが構成されている。支持台33、34
には、配設空間X内において、支承部材35あるいは3
6が回転自在に取付けられ、その回転軸線Lは互いに同
一直線上にあって略水平方向に伸びている。
【0029】配設空間Xに配設されるボディWは、その
前端および後端に回転治具37あるいは38が固定さ
れ、回転治具37が支承部材35に対して所定位置関係
で一体的に連結され、回転治具38が支承部材36に対
して所定位置関係で一体的に連結される。これにより、
ボディWは、回転軸線L回りに回転自在として回転用台
車D1に保持されることになる。
【0030】支承部材33の一側面側にはスプロケット
41が回転自在に取付けられ、このスプロケット41
が、支承部材33内に配設された連動機構を介して、支
承部材35と連動されている。スプロケット41は、チ
ェ−ンからなる回転用コンベア8と噛合しており、した
がって、回転用台車D1と回転用コンベア8との間に相
対速度差を生じると、スプロケット41が回転されて、
ボディWが回転されることになる。回転用コンベア8の
駆動速度を調整することによって、ボディWの回転速度
や回転方向を変更できるばかりでなく、回転用台車D1
が停止した状態でもボディWを回転させ得るものとな
る。
【0031】基台32には、前方へ伸びる係合子42が
設けられて、この係合子42がチェ−ンからなる搬送コ
ンベア1(11、12)に係合することによって、搬送
コンベア1(11あるいは12)の搬送速度でもって回
転用台車D1が搬送(走行)される。また、基台32か
らは後方へ伸びる係合解除子43が設けられている。こ
の係合解除子43は、図示を略す保持部材を介して、所
定高さを保持するように回転用台車D1に保持されてい
る。この係合解除子43に対して、後方の回転用台車D
1における係合子42が当接すると、係合子42が係合
解除子43に乗り上げて、係合子42の搬送コンベア1
(11、12)に対する係合が解除される、これによ
り、後方の回転用台車D1は、前方の回転用台車D1が
停止している状態で搬送コンベア1(1、12)が稼動
していても、直前の回転用台車D1の直手前で停止され
ることになる。
【0032】回転用台車D1の各支承部材35、36は
それぞれ、ワ−クの大きさに対応すべく、複数の連結部
を備えている。以下この点について、図3以下を参照し
つつ説明するが、各支承部材35、36共に実質的に同
じように構成されているので、支承部材35に着目して
説明することとする。
【0033】図3は、支承部材35を図2上方から見た
ときの図である。この支承部材35には、第1〜第3の
3組の連結ピン61、62、63が設けられている。各
連結ピン61〜63はそれぞれ、上方へ向けて伸びて、
左右一対設けられている。連結ピン61は、もっとも支
持台33に近い位置にあって、全長の長い大型車用とさ
れている。連結ピン62は、61よりも他方の支承部材
36側寄りに位置されて、中型車用とされている。連結
ピン63は、62よりかなり大きく他方の支承部材36
側に位置されて、小型車用とされている。他方の支承部
材36にも、支承部材35と同様に、3種類の連結ピン
61〜63が形成されている(図2を参照)
【0034】回転用治具37、38は、それぞれ大型車
用、中型車用、小型車用の3種類用意される。そして、
各回転用治具37、38にはそれぞれ、対応する連結ピ
ン61、62あるいは63のいずれかにガタツキなく係
合つまり挿入される連結孔64(図6参照)が形成され
ている。これにより、全長の短い小型車を保持する場合
でも、図2一点鎖線で示すように、その回転用治具3
7、38は短くてすむことになる。ちなみに、連結ピン
が1つの場合(一番大きいボディに合わせて61のみの
場合)は、小型車用のボディW1に用いる回転用治具3
7、38は、図2一点鎖線で示す場合に比して、連結ピ
ン61と63との位置の相違分だけ長いものとなってし
まう。
【0035】なお、図3において、71は支承部材3
5、36に設けられたエアシリンダで、連結ピン61〜
63のいずれかに連結孔64が係合した状態で、回転用
治具37、38に作用するクランプ機構72を作動させ
ると共に、ロックピン74を作動させる、ロックピン7
4は、回転用治具37、38に設けたロック板75(図
4、図6、図7参照)のロック孔76内に挿入される
(ロックピン74による回転力伝達)。
【0036】支承部材35(36についても同様)に
は、図4以下に示すように、各連結ピン61〜63を個
々独立して覆うカバー部材81が設けられている。カバ
ー部材81は、スプリング内蔵の蝶番82を介して支承
部材35に回動自在に取付けられ、上記スプリングの付
勢力によって常時、連結ピン61、62あるいは63を
覆う閉位置とされる。このカバー部材81には、ブラケ
ット83を介して操作レバ−84が固定されている。
【0037】一方、回転用治具37(38についても同
様)には、下方へ伸びる押圧部材85が固定されてい
る。この押圧部材85は、前記操作レバ−84に作用す
るものであるが、回転用治具37(38)が用いられる
大きさのワ−クに対応したカバー部材用の操作レバ−8
4に対してのみ作用するように、位置設定されている。
【0038】回転用治具37、38があらかじめ取付け
られたボディWを、回転用台車D1へ塔載すべく下方へ
変位つまり配設空間Xへ向けて下降させる際に、対応す
る連結ピン61、62あるいは63に対して連結孔64
が係合する前に、押圧部材85が操作レバ−84に作用
してカバー部材81を徐々に開状態とし、対応する連結
ピンつまり61〜63のうちワ−クの大きさに対応した
連結ピンのみを露出させ始める(図9参照)。そして、
ボディWの下降がさらに進行して、ボディWの大きさに
対応した連結ピンが完全に露出される(図10参照)。
この後さらなるボディWの下降により、上記完全に露出
された連結ピンに対して、連結孔64が係合されること
になる。
【0039】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず、例えば次のような場合をも含むものであ
る。 (1)上塗り塗装に限らず、中塗り塗装に本発明を適用す
ることができる。 (2)それぞれ各ゾ−ン2〜7に相当するゾ−ンを備えた
塗装ラインを互いに並列に複数設けたものであってもよ
い。 (3)ワ−クは、自動車ボディWに限らず、適宜のものと
することができる。 (4)搬送コンベア1は全体として1つの搬送コンベアで
構成してもよい。また、第2搬送コンベア12を予備乾
燥ゾ−ン7の直後でさらに2つに分離して互いに独立し
たものとして構成してもよく、この場合、2つに分離さ
れた第2搬送コンベア12のうち、予備乾燥ゾ−ン7側
の搬送コンベアの搬送能力よりも移載装置S2側の搬送
コンベアの搬送能力を大きくするように設定してもよ
い。 (5)ワ−クの大きさに対応した複数の連結ピン61〜6
3は、支承部材35、36のうちいずれか一方のみに設
けるようにしてもよい(他方の支承部材における連結ピ
ンは、ワ−クの大きさにかかわりなく共通用とされ
る)。 (6)支承部材35、36に形成される連結部を連結孔と
してもよく、この場合は、回転用治具37、38に連結
ピンを形成すればよい。 (7)連結ピン61と62とに対してクランプ機構72、
ロックピン74を共通化した場合を示したが、これ等7
2、74を61用と62用とで別個独立して設けること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体平面図。
【図2】回転用台車の一例を示す側面図。
【図3】支承部材の詳細を示す平面図。
【図4】連結ピンを覆うカバー部材を示す平面図で、図
3の矢印A部分の拡大図。
【図5】図4を矢印B方向から見たときの図。
【図6】支承部材に対して回転用治具が上方から接近す
るときの様子を示す正面図。
【図7】図6のX7−X7線断面図。
【図8】図6のX8−X8線断面図。
【図9】押圧部材により操作レバ−が押圧されてカバー
部材が開きつつあるときの状態を示す図。
【図10】押圧部材により操作レバ−が押圧されてカバ
ー部材が完全に開いた状態を示す図。
【符号の説明】
1:搬送コンベア 3:第1塗装ゾ−ン 5:第2塗装ゾ−ン 6:セッティングゾ−ン 7:予備乾燥ゾ−ン 8:回転用コンベア 21:他の搬送コンベア 22:本乾燥ゾ−ン 35、36:支承部材 37、38:回転用治具 61〜63:連結ピン(連結部) 64:連結孔 81:カバー部材 82:蝶番(スプリング内蔵) 84:操作レバ− 85:押圧部材 D1:回転用台車 D2:一般台車 W:自動車ボディ(大型ワ−ク) W1:自動車ボディ(小型ワ−ク)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワ−クを略水平軸線回りに回転自在に保持
    した回転用台車を、塗装ゾ−ン、乾燥ゾ−ン通過させ
    て、前記塗装ゾ−ンでワ−クに対してダレ限界以上の厚
    さに塗料を塗布し、前記乾燥ゾ−ンで前記ワ−クを略水
    平軸線回りに回転させて塗料のダレ発生を防止しつつ塗
    料を乾燥させるようにした塗装装置において、 前記回転用台車がそれぞれ略水平軸線回りに回転自在と
    された一対の支承部材を備えて、ワ−クに取付けられた
    一対の回転用治具を介してワ−クと各支承部材とが連結
    され、 前記一対の支承部材のうち少なくとも一方の支承部材に
    は、前記回転用治具に対する連結部が、ワ−クの大きさ
    に対応して異なる位置に複数形成されている、ことを特
    徴とする塗装装置における回転用台車装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記一対の支承部材の両方に対してそれぞれ、ワ−クの
    大きさに対応して異なる位置に形成された前記複数の連
    結部が形成されているもの。
  3. 【請求項3】請求項1において、 ワ−クの大きさが、回転用台車に回転自在に保持させた
    状態で、前記略水平軸線方向に伸びるワ−クの回転軸線
    方向に異なるものとされ、 前記複数の連結部の形成位置が、前記回転軸線方向に離
    間して形成されているもの。
  4. 【請求項4】請求項3において、 ワ−クが自動車ボディとされて、自動車ボディの前後方
    向となる長手方向に前記回転軸線方向に伸びるようにし
    た状態で、自動車ボディが一対の支承部材により回転自
    在に保持され、 前記一対の回転用治具のうち、一方の回転用治具が自動
    車ボディの前端部に取付けられ、他方の回転用治具が自
    動車ボディの後端部に取付けられるもの。
  5. 【請求項5】請求項1において、 ワ−クを前記一対の支承部材に保持させた状態で、前記
    複数の連結部のうち該保持されたワ−クとは大きさの異
    なるワ−ク用とされた連結部を覆うカバー部材が設けら
    れているもの。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記各連結部ごとに前記カバー部材が個々独立して設け
    られて、該各カバー部材はそれぞれ回動自在として前記
    支承部材に保持され、 前記各カバー部材に対してそれぞれ、対応する連結部を
    覆う閉位置に付勢する付勢手段が設けられると共に、該
    カバー部材を閉位置から開位置へと回動させるための操
    作レバ−が設けられ、 前記回転用治具に、該回転用治具が取付けられるワ−ク
    の大きさに対応して位置設定された押圧部材が設けら
    れ、 前記回転用治具が取付けられたワ−クを回転用台車に塔
    載する際、該塔載されるワ−クの大きさに対応した所定
    の連結部に該回転用治具が係合される前に、前記押圧部
    材が該所定の連結部に対応したカバー部材用の操作レバ
    −に作用して、該所定の連結部を覆っているカバー部材
    のみが開位置とされるもの。
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