JP2986118B2 - ワーク搬送方法及びワーク搬送装置 - Google Patents

ワーク搬送方法及びワーク搬送装置

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JP2986118B2
JP2986118B2 JP3083337A JP8333791A JP2986118B2 JP 2986118 B2 JP2986118 B2 JP 2986118B2 JP 3083337 A JP3083337 A JP 3083337A JP 8333791 A JP8333791 A JP 8333791A JP 2986118 B2 JP2986118 B2 JP 2986118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーク搬送方法及びワ
ーク搬送装置に関し、特に台車を用いワークを略水平な
回転中心回りに回転させながら搬送するワーク搬送方法
及びワーク搬送装置に関する。
【0002】
【従来技術】一般に、自動車製造工場の塗装工程におい
ては、車体を塗装ステーションや乾燥ステーションなど
の各作業ステーション間に搬送する搬送方法として、車
体を支持する複数の台車と台車を走行駆動する走行駆動
手段とを備えた車体搬送装置を用いて搬送する方法が広
く採用されている。ところで、近年、車体塗装、特に上
塗塗装においては、塗料をダレ限界以上の厚さに塗布す
ることにより、車体塗装の高品質化が図られている。こ
の場合、塗装後の塗料のダレを制御するため、前記車体
搬送装置においては、例えば本願出願人の出願に係る実
開昭63−126064号公報又は実願平1−3410
0号に記載のように、車体を略水平な回転中心回りに回
転自在に支持する回転支持部であって、車体と回転支持
部との重心が回転中心と略一致するように構成された回
転支持部を台車に設け、回転支持部を所定の回転方向へ
回転駆動する回転駆動手段を設け、塗装ステーションに
おいて正立位置の車体に塗装を施した後、乾燥ステーシ
ョンにおいて、回転支持部を介して車体を回転させなが
ら台車を走行させる搬送方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報などに記載の
車体搬送装置を用いた搬送方法においては、車体と回転
支持部との重心が回転中心と略一致するように構成され
ているので、回転駆動が停止されたときに、車体が常に
正立位置に停止するとは限らず、車体を次の工程に対し
て正立位置で搬出するには、車体を正立位置に戻すため
の回転駆動手段、車体の回転中に正立位置を検出するた
めの検出手段、車体を正立位置に位置決めする位置決め
手段及び車体を正立位置に回転拘束する回転拘束手段な
どを備えた大型で且つ複雑な装置を車体搬送装置に別途
設けなければならず、車体搬送装置の製作コストが大幅
に増加するうえ、作業能率が著しく低下するという問題
がある。更に、車体の回転中に正立位置を検出して位置
決め手段により回転支持部を急激に停止させて車体を位
置決めするため、回転駆動手段、位置決め手段及び回転
支持部に大きな荷重が作用し、それらの耐久性が低下す
るという問題がある。
【0004】本発明の目的は、ワークを簡単に正立位置
に位置決めして回転拘束状に固定出来、ワーク搬送装置
の製作コストを低減し作業能率を向上し得るようなワー
ク搬送方法及びワーク搬送装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るワーク搬
送方法は、台車にその回転支持部を介してワークを回転
自在に支持し、ワークを略水平な回転中心回りに回転さ
せながら台車を走行させるワーク搬送方法において、正
立位置のときのワークと回転支持部との重心が回転中心
に対して鉛直方向の下方に偏心するようにワークを回転
支持部に支持させ、ワークの回転を停止させる際に回転
支持部に対する回転駆動を停止してワークを自由回転に
切換え、次に、ワークを正立位置に位置決めし、次に、
ワークを台車に回転拘束状に固定するものである。
【0006】請求項2に係るワーク搬送装置は、台車に
ワークを略水平な回転中心回りに回転自在に支持する回
転支持部を設け、回転支持部を回転駆動する回転駆動手
段及び台車を走行駆動する走行駆動手段を設け、回転支
持部を介してワークを回転させながら台車を走行させる
ように構成してなるワーク搬送装置において、前記回転
支持部は、ワークと回転支持部が正立位置のときにそれ
らの重心が回転中心に対して鉛直方向の下方に偏心する
ように構成し、前記台車が停止すべき所定の停止位置又
はその上流近傍において回転駆動手段の回転駆動を停止
させて自由回転に切換える切換手段を設け、前記停止位
置において回転停止したワークを正立位置に位置決めす
る位置決め手段を設け、前記位置決め手段により位置決
めされたワークを回転支持部を介して台車に回転拘束す
る回転拘束手段を設けたものである。
【0007】
【作用】請求項1に係るワーク搬送方法においては、ワ
ークの回転を停止させる際、回転支持部に対する回転駆
動を停止してワークを自由回転に切換える。このとき、
正立位置のときのワークと回転支持部との重心が回転中
心に対して鉛直方向の下方に偏心するようにワークは回
転支持部に支持されているので、自由回転に切換えられ
たワークは略正立位置に回転収束する。次に、略正立位
置に位置したワークを正立位置に位置決めし、次に、ワ
ークを台車に回転拘束状に固定する。このように、正立
位置のときのワークと回転支持部との重心が回転中心に
対して鉛直方向の下方に偏心するようにワークを回転支
持部に支持し、ワークを自由回転に切換えるとワークは
自動的に略正立位置に回転収束するので、簡単にワーク
を正立位置に位置決めすることが出来、回転拘束状にワ
ークを台車に固定することが出来る。従って、ワークを
正立位置に戻すために回転させたり、ワークの回転中に
正立位置を検出するステップを省略することが出来、作
業能率を大幅に向上させることが出来る。
【0008】請求項2に係るワーク搬送装置において
は、ワークの回転を停止させる際、台車が停止すべき所
定の停止位置又はその上流近傍において切換手段により
回転駆動手段の回転駆動を停止してワークを自由回転に
切換える。このとき、正立位置のときのワークと回転支
持部との重心が回転中心に対して鉛直方向の下方に偏心
するように構成されているので、自由回転に切換えられ
たワークは略正立位置に回転収束する。次に、所定の停
止位置において位置決め手段により回転停止したワーク
を正立位置に位置決めし、その後回転拘束手段により位
置決めされたワークを回転支持部を介して台車に回転拘
束する。このように、回転支持部は、ワークと回転支持
部が正立位置のときにそれらの重心が回転中心に対して
鉛直方向の下方に偏心するように構成され、ワークを自
由回転に切換えると自動的に略正立位置に回転収束する
ので、ワークを正立位置に戻すための手段やワークの回
転中に正立位置を検出するための検出手段などを省略す
ることが出来、ワーク搬送装置の製作コストの大幅な低
減及び作業能率の向上を図ることが出来る。更に、略正
立位置に回転停止したワークを位置決めするので、ワー
クを正立位置に位置決めするときに、位置決め手段や回
転支持部には大きな荷重が作用することはなく、位置決
め手段や回転支持部を簡単且つ小型に構成することが出
来、またそれらの耐久性を高めることが出来る。
【0009】
【発明の効果】請求項1に係るワーク搬送方法によれ
ば、前記作用の項で説明したように、正立位置のときの
ワークと回転支持部との重心が回転中心に対して鉛直方
向の下方に偏心するようにワークを回転支持部に支持さ
せ、ワークを自由回転に切換えると自動的に略正立位置
に回転収束するので、簡単にワークを正立位置に位置決
めすることが出来ること、ワークを正立位置に戻すため
に回転させたり、ワークの回転中に正立位置を検出する
ステップを省略することが出来、作業能率を大幅に向上
させることが出来ること、などの効果が得られる。
【0010】請求項2に係るワーク搬送装置によれば、
前記作用の項で説明したように、回転支持部を、ワーク
と回転支持部が正立位置のときにそれらの重心が回転中
心に対して鉛直方向の下方に偏心するように構成し、ワ
ークを自由回転に切換える切換手段を設けた簡単な構成
で、ワークを正立位置に戻すための手段やワークの正立
位置を検出するための検出手段などを省略することが出
来、ワーク搬送装置の製作コストの大幅な低減及び作業
能率の向上を図ることが出来ること、自動的に略正立位
置に回転停止したワークを位置決めするので、ワークを
正立位置に位置決めするときに、位置決め手段や回転支
持部には大きな荷重が作用することはなく、位置決め手
段や回転支持部を簡単且つ小型に構成することが出来、
またそれらの耐久性を高めることが出来ること、などの
効果が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、自動車製造工場の車体塗装ライ
ンの上塗工程において、台車に支持された車体を車体長
さ方向の略水平な回転中心回りに所定の回転方向へ回転
させながら台車を走行させる車体搬送方法及び車体搬送
装置に本発明を適用したものである。尚、車体の前後左
右を基準として前後左右を定義して説明する。
【0012】先ず、上塗工程UPについて簡単に説明す
る。図1に示すように、上塗工程UPには上流側から搬
入ステーションST1、上塗ステーションST2、ロッ
ク解除ステーションST3、乾燥ステーションST4及
び搬出ステーションST5が設けられ、また、上塗工程
UPには車体Bを各ステーションST1〜ST5に亙っ
て搬送する為の複数の台車10(図2参照)を備えた車
体搬送装置HSが設けられている。尚、各台車10は各
ステーションST1〜ST5を循環移送される。搬入ス
テーションST1には4組の車体固定装置が設けられ、
図示外の中塗工程において中塗りを施された車体Bはハ
ンガーにより搬入ステーションST1に搬入され、車体
固定装置により台車10に正立位置(図2参照)に固定
される。次に、車体Bは上塗ステーションST2に搬送
され、車体Bは下流側に搬送されつつ例えば約60μm
の厚さに上塗りを施され、その後、ロック解除ステーシ
ョンST3に搬送される。ロック解除ステーションST
3にはロック解除装置が設けられ、車体Bはロック解除
装置により正立位置に固定された状態から車体長さ方向
の回転中心Cr(図2参照)回りに回転可能な状態に解
除され、その状態で乾燥ステーションST4に搬送され
る。乾燥ステーションST4の上流近傍部には回動機構
60を構成するガイド部材64が設けられ、乾燥ステー
ションST4の下流側には回転駆動機構50を構成する
無端チェーン58が設けられ、乾燥ステーションST4
おいて車体Bは回動機構60により回転中心Cr回りに
リア側から視て時計方向へ所定角度回動され、次に回転
駆動機構50により回転中心Cr回りに時計方向へ連続
的に回転駆動されつつ下流側に搬送され、その間塗膜が
乾燥焼付けされる。次に、車体Bは自由回転に切換えら
れて搬出ステーションST5に搬送される。搬出ステー
ションST5には4組の車体固定解除装置80が設けら
れ、車体固定解除装置80により車体Bは正立位置に位
置決めされるとともに台車10への固定を解除され、そ
の後車体Bはハンガにより次の工程に搬出され、台車1
0は搬入ステーションST1側に移送されるようになっ
ている。尚、以下の説明においては、車体搬送装置HS
のうち、台車10、回転駆動機構50、回動機構60及
び車体固定解除装置80について説明し、車体固定装
置、ロック解除装置の説明は省略する。
【0013】次に、台車10について説明する。図2〜
図4に示すように、上塗工程UPの各ステーションST
1〜ST5に亙ってフロアFに前後方向向きに設けられ
た移送ラインLには、台車10が次のように設けられて
いる。台車10は、前後方向に延びるベース部11と、
ベース部11の後端と前端に夫々立設されたコラム部1
2・13と、コラム部12・13に夫々設けられ車体B
を回転中心Cr回りに回転自在に支持する回転支持部2
0・20Aなどで構成され、台車10はベース部11に
装着された支持輪14・15を介して移送ラインLに前
後方向向きに敷設されたレール1に沿って移動自在に配
設され、移送ラインLに設けられたチェ−ン式駆動機構
(図示略)により移動駆動されるようになっている。
尚、符号16はべース部11に設けられた補助転動輪で
あり、符号17は搬出ステーションST5から搬入ステ
ーションST1へ台車10が戻されるときにレール上を
転動する支持輪である。
【0014】次に、台車10の後側のコラム部12に設
けられた回転支持部20と前側のコラム部13に設けら
れた回転支持部20Aについて説明する。尚、前後の回
転支持部20・20Aは略同様な構成なので先ず後側の
回転支持部20について説明し、前側の回転支持部20
Aについては回転支持部20と同様な部材には同一の符
号を付して詳細な説明を省略し、異なる点について説明
する。図2〜図4に示すように、コラム部12の上部に
設けられたギアボックス21には、前後の軸受22を介
して軸部材23が前後方向向きに且つ回転中心Crに一
致させて回転自在に設けられ、軸部材23のギアボック
ス21から突出した前端部には、回転中心Crより下方
において前方に張出したアーム部24aと下方に延びた
延長部24bとを有する枢支部材24が設けられ、アー
ム部24aの前端には左右に所定長さ張出した支持部材
25が固着されている。支持部材25の上端の左端と右
端には夫々平面視円形の係合孔25aが凹設され、支持
部材25の前端の左端と右端には、夫々トグル式のクラ
ンプ具30が左右方向向きに設けられている。
【0015】図2・図5に示すように、枢支部材24の
延長部24bの下端には係合孔24cが前後方向向きに
形成され、回転支持部20が正立位置(枢支部材24の
延長部24bが鉛直下方に向いた位置)のときに、係合
孔24cに対向するコラム部12の部分には、回転支持
部20の回転中心Cr回りの回転を拘束するためのトグ
ル式のクランプ具30が前後方向向きに設けられてい
る。一方、前側の回転支持部20Aの枢支部材24Aに
は、回転中心Crより下方においてアーム部24aが後
方に張出して形成されているが、延長部24bは形成さ
れていない。枢支部材24Aのアーム部24aの後端に
は、左右に所定長さ張出した支持部材25Aが固着さ
れ、支持部材25Aの上端の左端と左端には夫々前後方
向に長い係合孔25bが形成され、支持部材25Aの前
端の左端と右端には、夫々クランプ具30が左右方向向
きに設けられている。尚、軸部材23Aは回転中心Cr
に一致させて設けられている。このように回転支持部2
0・20Aを構成することにより、図2に示すように、
正立位置の回転支持部20・20Aに車体Bを正立位置
で支持した状態では、車体Bと回転支持部20・20A
との重心Cwが回転中心Crに対して鉛直方向の下方に
偏心するようになっている。
【0016】ここで、車体Bのフロント側端部とリア側
端部とに取付けられている保持フレーム40について説
明する。但し、前後の保持フレーム40は同様な構成な
のでリア側端部に取付けられている保持フレーム40に
ついて説明する。図2・図4に示すように、保持フレー
ム40は、車体Bのリア側端部に下向きに固着された左
右1対の固定部材41と、支持部材25と略同長さで左
右の固定部材41に固着されて左右方向向きに設けられ
た連結部材42と、各固定部材41の下端に夫々固着さ
れた係合ピン43と、連結部材42の後端の左端と右端
とに夫々下向きに固着され下端に係合孔44aが形成さ
れた係合部材44とで構成され、左右の係合ピン43間
の距離は支持部材25の左右の係合孔25a間の距離と
等しくなっている。
【0017】次に、回転駆動機構50について説明す
る。図2・図4に示すように、台車10のベース部11
の後端部には軸部材51が左右方向向きに回転自在に設
けられ、軸部材51の右端部にはスプロケット52が装
着されている。台車10のコラム部12には軸部材53
が上下方向向きに回転自在に設けられ、軸部材53の下
端には傘歯車54が装着され、傘歯車54は軸部材51
に装着された傘歯車55と噛合し、軸部材53の上端に
は傘歯車56が装着され、傘歯車56は軸部材23に装
着された傘歯車57と噛合している。一方、乾燥ステー
ションST4に対応する移送ラインLのうち、乾燥ステ
ーションST4の上流近傍を除く部分の右部には、無端
チェーン58が前後方向向きに設けられ、無端チェーン
58は駆動装置(図示略)により車体Bの搬送方向と逆
方向に回動駆動されている。尚、符号59は無端チェー
ン58に設けられたガイド輪である。
【0018】ハンガーにより搬入ステーションST1の
所定位置に正立位置で搬入された車体Bは、搬入ステー
ションST1に停止している台車10に移載される。こ
のとき、前後の回転支部20・20Aは正立位置にあ
り、車体Bは、前後の保持フレーム40の係合ピン43
を夫々前後の回転支持部20・20Aの対応する係合孔
25a・25bに係合させることにより、台車10に位
置決めされる。その後、車体固定装置により、コラム部
12のクランプ具30及び前後の回転支持部20・20
Aのクランプ具30の操作レバー31が回動され、図5
に示したように、コラム部12のクランプ具30の係合
ピン32はスリーブ33内に退入した非ロック位置(2
点鎖線図示)からスリーブ33から突出したロック位置
(実線図示)に切換えられ、延長部24bの係合孔24
cに係合ピン32が係合することにより、回転支持部2
0は正立位置にロックされ、同様に前後の回転支持部2
0・20Aのクランプ具30の係合ピン32が非ロック
位置からロック位置に切換えられ、各係合ピン32が対
応する連結部材44の係合孔44aに係合することによ
り、回転支持部20・20Aが回転駆動されたときに
も、車体Bが脱落しないように台車10に固定される。
このように車体Bが台車10に固定された後、台車10
が下流側に移動駆動され、上塗ステーションST2にお
いて正立位置の車体Bに上塗りが施され、次にロック解
除ステーションST3において、ロック解除装置により
コラム部12のクランプ具30の係合ピン32が非ロッ
ク位置に切換えられ、車体ヘは回転中心Cr回りに回転
可能になる。
【0019】次に、回動機構60について説明する。図
2・図4に示すように、回動機構60は、ベース部11
の後端部から突出した軸部材51の左端部に装着された
レバー部材61と、乾燥ステーションST4の上流近傍
の移送ラインLの左端に上下方向向きに固着された前後
の支持部材62・63と、L字型断面の所定長さのガイ
ド部材64とで構成され、ガイド部材64は支持部材6
2・63の上部内面に前下がりに傾斜状に且つその上壁
部64aがレバー部材61と当接可能に固着され、レバ
ー部材61は、回転支持部20が正立位置のときに鉛直
上向きになるように軸部材51に装着されている。尚、
無端チェーン58の後端と回動機構60のガイド部材6
4の前端との間隔は所定の間隔に設定されている。
【0020】前記のように、ロック解除ステーションS
T3において、ロック解除装置により車体Bが回転中心
Cr回りに回転可能な状態になって乾燥ステーションS
T4の上流近傍に搬送されると、レバー部材61がガイ
ド部材64の上壁部64aに当接し、この間レバー部材
61が時計回り方向に回転駆動されて軸部材51が回転
し、この回転力が傘歯車54・55と軸部材53と傘歯
車56・57を介して軸部材23に伝達されて軸部材2
3が回転駆動され、図6に矢印で示したように、車体B
が時計回り方向に所定角度(例えば約45°)回転す
る。その後、レバー部材61がガイド部材64を通過す
ると、図7に矢印で示したように、車体Bは自重により
反時計回り方向に慣性回転しながら下流側に搬送され、
図8に示したように時計回り方向に慣性回転中にスプロ
ケット52が無端チェーン58と掛合し、スプロケット
52が回転駆動されて軸部材51が回転し、この回転力
が前記同様に軸部材23に伝達されて軸部材23が回転
駆動され、回転支持部20・20Aにより車体Bが時計
回り方向に連続的に回転する。
【0021】次に、4組の車体固定解除装置80につい
て説明する。図9に示すように、4組の車体固定解除装
置80は、搬出ステーションST5の所定の停止位置に
搬送された車体Bのフロント側端部とリヤ側端部とに対
応させて2組づつ対向状に配設されている。尚、各車体
固定解除装置80は同様な構成なので、車体Bのフロン
ト側端部に対応する2組の車体固定解除装置80のうち
移送ラインLの右側に配設された車体固定解除装置80
について説明する。図9〜図11に示すように、フロア
Fにはベースフレーム81が設けられ、ベースフレーム
81の上端には前後1対のガイド部材82が左右方向向
きに設けられ、前後のガイド部材82には可動台83が
左右方向に移動自在設けられている。また、ベースフレ
ーム81にはエアシリンダ84が左右方向向きに設けら
れ、エアシリンダ84のロッド84aの先端に固着のブ
ラケット85は可動台83の下端に連結され、図10に
示すように、エアシリンダ84を駆動することにより可
動台83は退避位置(2点鎖線図示)と進出位置(実線
図示)とに移動駆動される。尚、符号86は可動台83
の位置を検出するための近接スイッチである。
【0022】可動台83には前後1対の枢支板部材87
が立設され、前後の枢支板部材87の上部には支軸88
を介してブロック部材89が回動自在に設けられ、前後
の枢支板部材87の下部にはエアシリンダ90がトラニ
オン支持されて斜上向きに設けられ、エアシリンダ90
のロッド90aにはリンク91の基端部が回動可能に装
着され、リンク91の下側の2枚のリンクプレート91
aは支軸92を介して前後の枢支板部材87に回動可能
に装着され、リンク91の上側の1枚のリンクプレート
91bは支軸93を介してブロック部材89の途中部に
回動可能に装着され、図10に示したように、エアシリ
ンダ90を駆動することによりブロック部材89はリン
ク91を介して上方に回動した操作位置(実線図示)と
下方に回動した非操作位置(2点鎖線図示)とに位置切
換可能になっている。ブロック部材89の上端の支軸8
8側には当接部89aが上方に突出状に形成され、ブロ
ック部材89の上端中央部にはショックダンパー97が
立向きに設けられ、ブロック部材89の前端にはガイド
部89bが突出状に左右方向向きに形成され、ガイド部
89bにはスライド部材94が左右方向に移動自在に設
けられている。スライド部材94の上端と下端には夫々
操作部94aと連結部94bが形成され、ブロック部材
89の前側にはブロック部材89の下端に固着のブラケ
ット95を介してエアシリンダ96が左右方向向きに設
けられ、エアシリンダ96のロッド96aはスライド部
材94の連結部94bに連結され、図10に示したよう
に、エアシリンダ96を駆動することによりスライド部
材94は支軸88側に退避した退避位置(実線図示)と
ガイド部89bに沿って移送ラインL側に進出した進出
位置(2点鎖線図示)とに位置切換可能になっている。
尚、符号98はスライド部材94の位置を検出するため
の近接スイッチである。
【0023】次に、前記車体搬送装置HSを用いた車体
搬送方法について説明する。前記のように乾燥ステーシ
ョンST4において、車体Bは回転駆動されながらその
塗装が乾燥され、台車10が乾燥ステーションST4の
下流端まで移動すると、スプロケット52と無端チェー
ン58との係合が解除されて車体Bの回転駆動が停止さ
れ、車体Bは自由回転に切換えられる。車体Bは、正立
位置の車体Bと回転支持部20・20Aとの重心Cwが
回転中心Crに対して鉛直方向の下方に偏心するように
回転支持部20・20Aに支持されているので、台車1
0が搬出ステーションST5の停止位置まで搬送される
間、自由回転に切換えられた車体Bは略正立位置に回転
収束し、台車10が停止位置に停止したときには、回転
支持部20・20A及び車体Bは正立位置を中心に僅か
に余動している状態になっている。台車10が停止位置
に停止すると、各車体固定解除装置80の可動台83が
退避位置から進出位置に切換えられ、次に、ブロック部
材89が非操作位置から操作位置に切換えられると、各
ショックダンパー97が回転支持部20・20Aの支持
部材25・25Aの下端に当接して、回転支持部20・
20Aの余動を停止して車体Bを正立位置に位置決めす
る。その状態では、ブロック部材89の当接部89aが
支持部材25・25Aの下端に当接し、回転支持部20
・20A及び車体Bは回転拘束状に台車10に固定され
る。次に、スライド部材94が退避位置から進出位置に
切換えられると、支持部材25・25Aに設けられたク
ランプ具30の操作レバー31が操作部94aにより回
動駆動され、クランプ具30の係合ピン32がロック位
置から非ロック位置に切換えられ、係合ピン32と係合
孔44aとの係合が解除され、その後車体Bはハンガー
で次の工程に搬出される。
【0024】このように、回転支持部20・20Aは、
車体Bと回転支持部20・20Aが正立位置のときにそ
れらの重心Cwが回転中心Crに対して鉛直方向の下方
に偏心するように構成され、車体Bを自由回転に切換え
ると自動的に略正立位置に回転収束するので、車体Bを
正立位置に戻すための機構や車体Bの回転中に正立位置
を検出するための検出機構などを省略することが出来、
車体搬送装置HSの製作コストの大幅な低減及び作業能
率の向上を図ることが出来る。更に、略正立位置に回転
収束した車体Bを位置決めするので、車体Bを正立位置
に位置決めするときに、車体固定解除装置80や回転支
持部20・20Aに大きな荷重が作用することはなく、
車体固定解除装置80や回転支持部20・20Aを簡単
且つ小型に構成することが出来、またそれらの耐久性を
高めることが出来る。尚、台車10を自走式に構成する
ことも可能である。また、回転支持部20Aの枢支部材
24Aに延長部24bを形成するとともに、コラム部1
3に延長部24bに対応させてクランプ具30を設け、
搬入ステーションST1において、台車10に車体Bを
移載するときに、これらクランプ具30で回転支持部2
0・20Aを回転不能にロックしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】上塗工程の説明図である。
【図2】台車の部分切欠側面図である。
【図3】台車の平面図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】クランプ具の側面図である。
【図6】回動機構による車体の回転を示す説明図であ
る。
【図7】車体の所定方向への慣性回転を示す説明図であ
る。
【図8】車体の所定方向への回転起動を示す説明図であ
る。
【図9】車体固定解除装置の正面図である。
【図10】車体固定解除装置の拡大正面図である。
【図11】車体固定解除装置の側面図である。
【符号の説明】
B 車体 Cr 回転中心 Cw 重心 HS 車体搬送装置 10 台車 20・20A 回転支持部 50 回転駆動機構 60 回動機構 80 車体固定解除装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61B 10/02 B61B 10/04 B61B 13/04 B23P 19/00 302 B23P 21/00 303 B62D 65/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車にその回転支持部を介してワークを
    回転自在に支持し、ワークを略水平な回転中心回りに回
    転させながら台車を走行させるワーク搬送方法におい
    て、正立位置のときのワークと回転支持部との重心が回
    転中心に対して鉛直方向の下方に偏心するようにワーク
    を回転支持部に支持させ、ワークの回転を停止させる際
    に回転支持部に対する回転駆動を停止してワークを自由
    回転に切換え、次に、ワークを正立位置に位置決めし、
    次に、ワークを台車に回転拘束状に固定することを特徴
    とするワーク搬送方法。
  2. 【請求項2】 台車にワークを略水平な回転中心回りに
    回転自在に支持する回転支持部を設け、回転支持部を回
    転駆動する回転駆動手段及び台車を走行駆動する走行駆
    動手段を設け、回転支持部を介してワークを回転させな
    がら台車を走行させるように構成してなるワーク搬送装
    置において、前記回転支持部は、ワークと回転支持部が
    正立位置のときにそれらの重心が回転中心に対して鉛直
    方向の下方に偏心するように構成し、前記台車が停止す
    べき所定の停止位置又はその上流近傍において回転駆動
    手段の回転駆動を停止させて自由回転に切換える切換手
    段を設け、前記停止位置において回転停止したワークを
    正立位置に位置決めする位置決め手段を設け、前記位置
    決め手段により位置決めされたワークを回転支持部を介
    して台車に回転拘束する回転拘束手段を設けたことを特
    徴とするワーク搬送装置。
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