JP2500832Y2 - ディスクカ―トリッジにおける捩りコイルばねの取付構造 - Google Patents

ディスクカ―トリッジにおける捩りコイルばねの取付構造

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JP2500832Y2
JP2500832Y2 JP770590U JP770590U JP2500832Y2 JP 2500832 Y2 JP2500832 Y2 JP 2500832Y2 JP 770590 U JP770590 U JP 770590U JP 770590 U JP770590 U JP 770590U JP 2500832 Y2 JP2500832 Y2 JP 2500832Y2
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JP
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torsion coil
bending
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peripheral wall
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秋山  登
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ディスクカートリッジのシャッタをその閉
じ方向に付勢する捩りコイルばねの該ディスクカートリ
ッジの周壁部に対する取付構造に関する。
〔従来の技術〕
この種の取付構造としては、従来第9図及び第10図に
示されるようなものが提案されている。
これらの図において、符号1はディスクカートリッジ
の片方の下半片を示し、符号2はシャッタ3を保持した
スライダを示している。
前記スライダ2は、下半片1及び上半片(図示せず)
の記録再生装置(図示せず)側に夫々形成されたガイド
レール4,4に沿って摺動するようになっている。
また、スライダ2の前端とディスクカートリッジの周
壁部5との間には捩りコイルばね6が介装され、前記シ
ャッタ3はこの捩りコイルばね6によってその閉じ方向
に常時付勢されるようになっている。
前記捩りコイルばね6は、その周壁部5側の端に該捩
りコイルばね6の屈伸方向Aと垂直に屈曲端部7が形成
され、これが下半片1の方の周壁部5の前記捩りコイル
ばね6の屈伸方向Aに平行に設けられた2つの挟持片8,
8の間に挿入されることにより取り付けられている。
これにより、シャッタ3が第9図のように閉じたり、
第10図のように開いたりする際、捩りコイルばね6は前
記方向Aに屈伸動作することとなる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、前記のような捩りコイルばねの周壁部に対
する取付構造は、単に捩りコイルばねの屈曲端部を2つ
の挟持片の間に挿入しただけのものであるから、ディス
クカートリッジに衝撃が加わる等すると、挟持片間から
捩りコイルばねの屈曲端部が脱落するおそれがある。そ
のような捩りコイルばねの脱落により、シャッタが開閉
しなくなると、ディスクの処理、保護の上で支障を来
す。
そこで、本考案は捩りコイルばねの屈曲端部がディス
クカートリッジの周壁部から脱落し難くすることができ
る取付構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記課題を解決するため、ディスクカート
リッジのシャッタをその閉じ方向に付勢する捩りコイル
ばねの該ディスクカートリッジ周壁部に対する取付構造
において、前記捩りコイルばねの前記周壁部側の端に前
記捩りコイルばねの屈伸方向と垂直に屈曲端部が形成さ
れ、前記周壁部には前記捩りコイルばねの屈伸方向に平
行に伸びる2つの挟持片が設けられ、前記屈伸方向と交
叉する方向に沿って前記屈曲端部の挿入口を形作る2つ
の突起が前記挟持片の夫々の先端部に設けられ、前記屈
曲端部は前記挟持片と前記突起とにより形成される空室
内に挿入された構成を採用している。
〔作用〕
シャッタの開閉動作が急激に行われたり、ディスクカ
ートリッジに衝撃が加わったりした場合、力の掛り具合
により捩りコイルばねの屈曲端部が挟持片の先端部の方
に向かってそこから抜け出ようとする。
しかし、2つの突起が形作る屈曲端部の挿入口は、捩
りコイルばねの屈伸方向と交叉する方向を向いているの
で、挿入口は該屈伸方向において狭まっている。従っ
て、屈曲端部は2つの突起により空室内からの抜け出し
を阻止される。
なお、屈曲端部を空室内に挿入するに必要な挿入口の
大きさは確保されているので、ディスクカートリッジの
組立には支障がない。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の一実施例について説明
する。
第7図および第8図で示されるように、光ディスク用
のディスクカートリッジ9は上半片10と下半片11とを合
わせるようにして形成され、その中心部には、ターンテ
ーブル挿入穴12が形成され、更にこのターンテーブル挿
入穴12に連なってヘッド挿入穴13が形成されている。な
お、符号14で示されるものはディスクカートリッジ9の
記録再生装置の挿入方向における後端の左右に設けられ
た二重書込み防止部である。
ディスクカートリッジ9には、これら両穴12,13を開
閉するためのシャッタ15が左右方向にスライド可能に設
けられている。
このシャッタ15は、第6図に示されるように、1枚の
ステンレス製の板を2つ折りにして形成され、その折り
曲げ部分に位置する頭板部分16と、該頂板部分16の両縁
から相対向して伸びる2枚の鏡板部分17,17と、各鏡板
部分17,17の下端に形成されたスライド部18,18とを有し
ている。
前記シャッタ15のスライド部18,18は、ディスクカー
トリッジ9の壁面に貼着されたガイド板19と摺動可能に
係合している。また、該シャッタ15の頂板部分16は、細
長いスライダ20に被せられ、ねじ21,21によって固着さ
れている。このネジ21,21は開口22,22を貫通してスライ
ダ20に螺合されるようになっている。また、前記頂板部
分16の尾部には、記録再生装置の駆動部側に設けられる
開閉ピン23(第8図)が挿入される開閉ピン受穴24が設
けられている。
前記スライダ20は、前記開孔22,22に対応して前記ね
じ21,21の螺合する受穴25,25をその上面側に有し、また
前記開閉ピン受穴24に対応して上面側後部には受穴26が
設けられている。
また、該スライダ20の左右両側にはガイド溝27,27が
設けられ、このガイド溝27は第1図,第4図及び第5図
に示されるようにカートリッジ9の記録再生装置側前端
部に形成されたガイドレール28,28と係合するようにな
っている。
なお、該スライダ20の先端に設けられた傾斜面20は、
記録再生装置の駆動部側の開閉ピン(図示せず)がスラ
イダ20上面を円滑に通過できるようにするためのもので
ある。
前記ディスクカートリッジ9内の前端左側には、第3
図に示される捩りコイルばね30が、第4図、第5図及び
第7図で示されるように収納されている。
捩りコイルばね30は、弾性線材で作られ、中央のコイ
ル部31と、このコイル部31から両側に伸びる2本の腕3
2,33とを備えている。そして、各腕の端には、第2図及
び第4図において矢印Aで示される該捩りコイルばね3
2,33の屈伸方向と垂直に屈曲端部32a,33aが形成されて
いる。
この捩りコイルばね30はディスクカートリッジ9の周
壁部34とスライダ20との間に介在してシャッタ15を前記
両穴12,13の閉鎖方向に付勢している。
前記スライダ20の傾斜面29がある箇所は庇状になって
おり、その下側には凹部(図示せず)が形成され、そこ
に前記捩りコイルばね30の一方の屈曲端部32aが挿入さ
れている。
また、第1図及び第2図に示されるように、ディスク
カートリッジ9の下半片11側における前端左側の周壁部
34には捩りコイルばね30の屈伸方向Aに平行に伸びる2
つの挟持片35,36が設けられている。この場合、各挟持
片35,36は前記ガイドレール28及びその下方のリブ37の
端にその延長部分として四角形に形成されている。
更に、挟持片35,36の夫々の先端部には、第2図に示
されるように、前記捩りコイルばね30の屈伸方向Aと斜
めの矢印方向Bで交叉する前記屈曲端部32aの挿入口38
を形作る2つの突起39,40が相対向するように設けられ
ている。両突起39,40は、前記挟持片35,36で挟まれる空
間41の内側に突出する尖部39a,40aを夫々備えている。
前記挟持片35,36と前記突起39,40とにより周壁部34の
側には空室41が形成されることとなり、該空室41内に前
記屈曲端部32が挿入され、係止されている。
かくて、捩じりコイルばね30は、シャッタ15の開閉動
作に際してディスクカートリッジ9内で第4図及び第5
図のような姿勢で屈伸動作することになり、その屈曲端
部23aは空室41内で第2図に示されるように実線位置32a
1と2つの鎖線位置32a2,32a3のいずれかとの間を移動す
る。また、捩りコイルばね30の屈伸方向Aと屈曲端部32
aの挿入口38の向きBとは斜めに交叉しているので、該
屈曲端部32aは一旦挿入口38中に入るとそこから外には
容易に離脱しない。
なお、ディスクカートリッジ9の組立に際して屈曲端
部32aを空室41内に挿入するには、鎖線位置32a4で示さ
れるように斜め上から屈曲端部32aを挿入口38にあてが
うことにより、容易に空室41内に挿入することができ
る。
〔考案の効果〕
本考案は、以上のような構成を備えることから、捩じ
りコイルばねの屈曲端部がその係止すべき空室外へ脱け
出ようとするのを確実に防止することができる。従っ
て、捩りコイルばねの急激な屈伸動作、カートリッジの
落下等による衝撃によっても、捩じりコイルばねがスラ
イダから分離することがなく、シャッタの開閉動作を常
に確実ならしめるという効果を奏する。
また、屈曲端部を空室内に挿入するに必要な挿入口の
大きさは確保されているので、ディスクカートリッジの
組立に際し、屈曲端部を簡易かつ迅速にディスクカート
リッジ側に連結することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本考案のシャッタ付きディスクカ
ートリッジの一実施例を示し、第1図は捩りコイルばね
の屈曲端部を係止すべき箇所の部分切欠斜視図、第2図
は第1図におけると同じ箇所の正面図、第3図は捩りコ
イルばねの斜視図、第4図は伸動作時の捩りコイルばね
を下半片の一部と共に示す平面図、第5図は屈動作時の
捩りコイルばねを下半片の一部と共に示す平面図、第6
図はシャッタ及びスライダの分解斜視図、第7図はシャ
ッタを閉じた状態のディスクカートリッジの斜視図、第
8図はシャッタを開いたときのディスクカートリッジ内
の斜視図、第9図及び第10図は従来例を示し、第9図は
第4図に対応して示す部分切欠平面図、第10図は第5図
に対応して示す部分切欠平面図である。 9……ディスクカートリッジ、10……上半片、11……下
半片、15……シャッタ、20……スライダ、27……ガイド
溝、28……ガイドレール、30……捩りコイルばね、32…
…腕、32a……屈曲端部、34……周壁部、35,36……挟持
片、38……挿入口、39,40……突起、41……空室。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクカートリッジのシャッタをその閉
    じ方向に付勢する捩りコイルばねの該ディスクカートリ
    ッジ周壁部に対する取付構造において、 前記捩りコイルばねの前記周壁部側の端に前記捩りコイ
    ルばねの屈伸方向と垂直に屈曲端部が形成され、前記周
    壁部には前記捩りコイルばねの屈伸方向に平行に伸びる
    2つの挟持片が設けられ、前記屈伸方向と交叉する方向
    に沿って前記屈曲端部の挿入口を形作る2つの突起が前
    記挟持片の夫々の先端部に設けられ、前記屈曲端部は前
    記挟持片と前記突起とにより形成される空室内に挿入さ
    れていることを特徴とするディスクカートリッジにおけ
    る捩じりコイルばねの取付構造。
JP770590U 1990-01-29 1990-01-30 ディスクカ―トリッジにおける捩りコイルばねの取付構造 Expired - Lifetime JP2500832Y2 (ja)

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