JP2500660Y2 - クレ―ンのジブ張出し、格納装置 - Google Patents
クレ―ンのジブ張出し、格納装置Info
- Publication number
- JP2500660Y2 JP2500660Y2 JP4422992U JP4422992U JP2500660Y2 JP 2500660 Y2 JP2500660 Y2 JP 2500660Y2 JP 4422992 U JP4422992 U JP 4422992U JP 4422992 U JP4422992 U JP 4422992U JP 2500660 Y2 JP2500660 Y2 JP 2500660Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jib
- boom
- state
- axis
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Jib Cranes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はトラッククレーン、ラフ
テレーンクレーン等のクレーンにおいて、圧縮柱式ジブ
を、使用時にはブーム先端から張出し、不使用時にはブ
ームに格納するジブ張出し、格納装置に関するものであ
る。
テレーンクレーン等のクレーンにおいて、圧縮柱式ジブ
を、使用時にはブーム先端から張出し、不使用時にはブ
ームに格納するジブ張出し、格納装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ジブ張出し、格納方式として、 特公昭63−3827号、実開昭63−17318
5号両公報等に示されているように、ブームの側面に格
納されたジブをブーム先端から垂下させ、この状態でほ
ぼ270°捻転させた後、前方に振り上げてブーム先端
に張出し、これと逆の手順で格納する垂下ツイスト方式 特開平4−39296号公報に示されているよう
に、ジブを、その先端がブーム先端側を向く竪置き状態
でブーム側面に格納し、この竪置き状態のままブーム先
端側に水平にスライドさせた後、ジブ長さ方向の軸のま
わりにほぼ90°回転させて張出し、これと逆の手順で
格納するスライドツイスト方式が公知となっている。
5号両公報等に示されているように、ブームの側面に格
納されたジブをブーム先端から垂下させ、この状態でほ
ぼ270°捻転させた後、前方に振り上げてブーム先端
に張出し、これと逆の手順で格納する垂下ツイスト方式 特開平4−39296号公報に示されているよう
に、ジブを、その先端がブーム先端側を向く竪置き状態
でブーム側面に格納し、この竪置き状態のままブーム先
端側に水平にスライドさせた後、ジブ長さ方向の軸のま
わりにほぼ90°回転させて張出し、これと逆の手順で
格納するスライドツイスト方式が公知となっている。
【0003】この両方式においては、張出し、格納過程
でジブを所定の角度(垂下ツイスト方式ではほぼ270
°、スライドツイスト方式ではほぼ90°)で捻転させ
る動作が必要となり、この捻転動作のために作業員の労
力負担が大きくなるという共通の問題があった。
でジブを所定の角度(垂下ツイスト方式ではほぼ270
°、スライドツイスト方式ではほぼ90°)で捻転させ
る動作が必要となり、この捻転動作のために作業員の労
力負担が大きくなるという共通の問題があった。
【0004】そこで、特開平3−158393号公報
(垂下ツイスト方式がとられている)に示されているよ
うに、ジブの捻転動作を油圧シリンダを使って自動的に
行わせる所謂パワーツイスト方式が提案された。
(垂下ツイスト方式がとられている)に示されているよ
うに、ジブの捻転動作を油圧シリンダを使って自動的に
行わせる所謂パワーツイスト方式が提案された。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このパワー
ツイスト方式をとる公知の装置においては、シリンダ推
力を、螺旋溝とこれに噛み合う係合部材とによって回転
力(捻転力)に変換する構成をとっているため、この変
換部分の軸方向寸法が大きくなる。従って、必要なシリ
ンダストロークが大きくなり、それだけ長尺のシリンダ
を使わなければならないため、捻転駆動部が重くなると
いう欠点があった。
ツイスト方式をとる公知の装置においては、シリンダ推
力を、螺旋溝とこれに噛み合う係合部材とによって回転
力(捻転力)に変換する構成をとっているため、この変
換部分の軸方向寸法が大きくなる。従って、必要なシリ
ンダストロークが大きくなり、それだけ長尺のシリンダ
を使わなければならないため、捻転駆動部が重くなると
いう欠点があった。
【0006】なお、特開平3−158393号公報に
は、油圧シリンダの代わりにロープ巻上力を捻転動力と
して使用する方式が示されているが、ロープセットの手
間がかかる等、自動捻転、労力軽減という目的が十分達
成されない。
は、油圧シリンダの代わりにロープ巻上力を捻転動力と
して使用する方式が示されているが、ロープセットの手
間がかかる等、自動捻転、労力軽減という目的が十分達
成されない。
【0007】そこで本考案は、油圧動力を使ったパワー
ツイスト方式をとりながら、この自動捻転のための機構
がコンパクト、軽量ですむクレーンのジブ張出し、格納
装置を提供するものである。
ツイスト方式をとりながら、この自動捻転のための機構
がコンパクト、軽量ですむクレーンのジブ張出し、格納
装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、ジブ
基端部の左右いずれか一側に、連結具を、その軸心まわ
りに回転可能な状態でジブ長さ方向に設け、この連結具
をブーム先端部の左右いずれか一側に連結した状態で、
ジブを上記連結具軸心まわりに捻転させる工程を経てブ
ーム先端に張出し、これと逆の手順によってブーム側面
に格納するように構成したクレーンにおいて、上記ジブ
の基端部に、上記連結具をその軸心まわりに正逆回転さ
せる油圧モータが設けられてなるものである。
基端部の左右いずれか一側に、連結具を、その軸心まわ
りに回転可能な状態でジブ長さ方向に設け、この連結具
をブーム先端部の左右いずれか一側に連結した状態で、
ジブを上記連結具軸心まわりに捻転させる工程を経てブ
ーム先端に張出し、これと逆の手順によってブーム側面
に格納するように構成したクレーンにおいて、上記ジブ
の基端部に、上記連結具をその軸心まわりに正逆回転さ
せる油圧モータが設けられてなるものである。
【0009】請求項2の考案は、ジブ基端部の左右いず
れか一側に、連結具を、その軸心まわりに回転可能な状
態でジブ長さ方向に設け、この連結具がブーム先端部の
左右いずれか一側に連結された状態で、ジブを上記連結
具軸心まわりに捻転させる工程を経てブーム先端に張出
し、これと逆の手順によってブーム側面に格納するよう
に構成し、かつ、ジブを上記張出し状態で支持するサス
ペンション部材に、ジブを起伏させるジブチルトシリン
ダを設けたクレーンにおいて、上記ジブの基端部に、上
記連結具をその軸心まわりに正逆回転させる油圧モータ
が設けられ、この油圧モータに対するモータ用油圧配管
が、上記ジブチルトシリンダと同シリンダの作動を制御
するコントロールバルブとを結ぶジブチルト用油圧配管
から分岐して設けられてなるものである。
れか一側に、連結具を、その軸心まわりに回転可能な状
態でジブ長さ方向に設け、この連結具がブーム先端部の
左右いずれか一側に連結された状態で、ジブを上記連結
具軸心まわりに捻転させる工程を経てブーム先端に張出
し、これと逆の手順によってブーム側面に格納するよう
に構成し、かつ、ジブを上記張出し状態で支持するサス
ペンション部材に、ジブを起伏させるジブチルトシリン
ダを設けたクレーンにおいて、上記ジブの基端部に、上
記連結具をその軸心まわりに正逆回転させる油圧モータ
が設けられ、この油圧モータに対するモータ用油圧配管
が、上記ジブチルトシリンダと同シリンダの作動を制御
するコントロールバルブとを結ぶジブチルト用油圧配管
から分岐して設けられてなるものである。
【0010】
【作用】上記構成によると、油圧モータの回転力をその
ままジブ捻転力として使用するため、従来のシリンダ推
力を螺旋溝で回転力に変換するものと比較して長尺の変
換機構が不要となる。このため、自動捻転のための機構
がコンパクト、軽量ですむ。
ままジブ捻転力として使用するため、従来のシリンダ推
力を螺旋溝で回転力に変換するものと比較して長尺の変
換機構が不要となる。このため、自動捻転のための機構
がコンパクト、軽量ですむ。
【0011】また、請求項2の構成によると、ジブチル
トシリンダ用の油圧配管の一部を油圧モータ用の配管に
利用できるため、配管を簡略化できる。
トシリンダ用の油圧配管の一部を油圧モータ用の配管に
利用できるため、配管を簡略化できる。
【0012】
【実施例】第1実施例(図1〜図8参照) 第1実施例では、垂下ツイスト方式をとるクレーンを適
用対象としている。
用対象としている。
【0013】1は伸縮ブーム、2はジブである。
【0014】ブーム1は、基本ブーム1aと複数段の可
動ブーム1bとによって構成される。ただし、ここでは
説明をわかり易くすめために、このブーム1を基本ブー
ム1aと一段の可動ブーム1bとからなる二段ブーム構
成としている。
動ブーム1bとによって構成される。ただし、ここでは
説明をわかり易くすめために、このブーム1を基本ブー
ム1aと一段の可動ブーム1bとからなる二段ブーム構
成としている。
【0015】ジブ2は、周知のように左右(ジブ張出し
状態において運転室から見た左右、以下の方向性につい
て同じ)両側の主桁2a,2b間に連結桟2cが取付け
られた先すぼまりの梯子状に構成されている。
状態において運転室から見た左右、以下の方向性につい
て同じ)両側の主桁2a,2b間に連結桟2cが取付け
られた先すぼまりの梯子状に構成されている。
【0016】ブーム1には、可動ブーム1bの先端部左
右両側にジブ取付軸3,4が水平に突設されている。こ
のうち、左側のジブ取付軸3は、主取付部3aと補助取
付部3bが同軸上に設けられて成っている(図1,5参
照)。
右両側にジブ取付軸3,4が水平に突設されている。こ
のうち、左側のジブ取付軸3は、主取付部3aと補助取
付部3bが同軸上に設けられて成っている(図1,5参
照)。
【0017】なお、図2〜図6中、5は可動ブーム1b
の先端に設けられたアイドラシーブ、6は同メインシー
ブである。
の先端に設けられたアイドラシーブ、6は同メインシー
ブである。
【0018】一方、ジブ2には、基端部左右両側、すな
わち両側主桁2a,2bの基端部に二股状のジブフット
7,8が設けられている。
わち両側主桁2a,2bの基端部に二股状のジブフット
7,8が設けられている。
【0019】この両側ジブフット7,8には、図1〜図
3等に示すようにそれぞれ固定ピン孔7a,8aが設け
られている。また、右側のジブフット8には、二股の一
側が他側より長く形成されてストッパ8bが一体に設け
られている。
3等に示すようにそれぞれ固定ピン孔7a,8aが設け
られている。また、右側のジブフット8には、二股の一
側が他側より長く形成されてストッパ8bが一体に設け
られている。
【0020】ジブ2は、使用時には図7に示すように両
側ジブフット7,8がそれぞれ両側ジブ取付軸3,4に
係合連結された状態でブーム先端に張出される。そし
て、不使用時には、図1,2に示すように左側の主桁2
aおよびジブフット7が下側となる竪置き状態でブーム
左側面に格納され、図示しない公知のジブ固定手段によ
って基本ブーム1aに固定される。
側ジブフット7,8がそれぞれ両側ジブ取付軸3,4に
係合連結された状態でブーム先端に張出される。そし
て、不使用時には、図1,2に示すように左側の主桁2
aおよびジブフット7が下側となる竪置き状態でブーム
左側面に格納され、図示しない公知のジブ固定手段によ
って基本ブーム1aに固定される。
【0021】このジブ2における格納状態で下側に位置
する左側主桁2aの基端部下面に連結具9が設けられて
いる。
する左側主桁2aの基端部下面に連結具9が設けられて
いる。
【0022】この連結具9は、左側主桁2aにブラケッ
ト10を介して取付けられた円筒状のハウジング11
と、このハウジング11に貫挿された連結ロッド12と
を具備している。
ト10を介して取付けられた円筒状のハウジング11
と、このハウジング11に貫挿された連結ロッド12と
を具備している。
【0023】連結ロッド12は、左側主桁2aに対し、
ジブ格納状態での下方にずれた位置でジブ中心線Oとほ
ぼ平行(左側主桁2aと平行)となる状態で、ロッド軸
心X(図2,3に示す)まわりに回転自在で、かつ、同
軸心X上をスライド自在に支持されている。
ジブ格納状態での下方にずれた位置でジブ中心線Oとほ
ぼ平行(左側主桁2aと平行)となる状態で、ロッド軸
心X(図2,3に示す)まわりに回転自在で、かつ、同
軸心X上をスライド自在に支持されている。
【0024】この連結ロッド12には、ジブ基端方向の
端部に、左側ジブ取付軸3の補助取付部3bに係合しう
る二股状の連結体13が設けられている。
端部に、左側ジブ取付軸3の補助取付部3bに係合しう
る二股状の連結体13が設けられている。
【0025】また、連結ロッド12の反対側の端部には
ソケット14を介して回転ロッド15が連結され、この
回転ロッド15と、左側主桁2aにブラケット16を介
して取付けられた油圧モータ17のモータ軸17aとが
カップリング18によってスプライン結合、すなわち一
体回転可能で軸方向に相対移動可能に結合されている。
ソケット14を介して回転ロッド15が連結され、この
回転ロッド15と、左側主桁2aにブラケット16を介
して取付けられた油圧モータ17のモータ軸17aとが
カップリング18によってスプライン結合、すなわち一
体回転可能で軸方向に相対移動可能に結合されている。
【0026】こうして、油圧モータ17の回転力が、カ
ップリング18、回転ロッド15、ソケット14を介し
て連結ロッド12に伝えられるように構成されている。
ップリング18、回転ロッド15、ソケット14を介し
て連結ロッド12に伝えられるように構成されている。
【0027】なお、油圧モータ17としては、ギヤモー
タ、ベーンモータ等の一般的なモータを用いてもよい
し、シリンダ推力を台形ねじ等によって回転力に変換す
るトルクアクチュエータを用いてもよい。
タ、ベーンモータ等の一般的なモータを用いてもよい
し、シリンダ推力を台形ねじ等によって回転力に変換す
るトルクアクチュエータを用いてもよい。
【0028】図8にこの油圧モータ17の油圧駆動回路
を示している。
を示している。
【0029】同図において、19はジブチルトシリン
ダ、20はこのジブチルトシリンダ19の伸縮動作を運
転室等からのレバー操作によって制御するジブチルト用
コントロールバルブである。
ダ、20はこのジブチルトシリンダ19の伸縮動作を運
転室等からのレバー操作によって制御するジブチルト用
コントロールバルブである。
【0030】ジブチルトシリンダ19は、図7に示すよ
うにジブ張出し状態でジブ2と可動ブーム1bの先端部
との間に懸け渡されるサスペンションロッドSの先端側
に設けられ、同シリンダ19の伸縮作動によってジブ角
度が大小変化する。なお、このジブチルトシリンダ19
は、一端がジブ2に、他端がサスペンションロッドエス
に常時連結されている。
うにジブ張出し状態でジブ2と可動ブーム1bの先端部
との間に懸け渡されるサスペンションロッドSの先端側
に設けられ、同シリンダ19の伸縮作動によってジブ角
度が大小変化する。なお、このジブチルトシリンダ19
は、一端がジブ2に、他端がサスペンションロッドエス
に常時連結されている。
【0031】この実施例装置においては、このジブチル
トシリンダ19に対する油圧配管(ホース)21の一部
がジブ捻転用油圧モータ17に対する油圧配管に共用さ
れている。
トシリンダ19に対する油圧配管(ホース)21の一部
がジブ捻転用油圧モータ17に対する油圧配管に共用さ
れている。
【0032】すなわち、図7,8に示すように、ジブ2
に設けられたスイベルジョイント22の出口側でジブチ
ルト用油圧配管21(伸長側および縮小側両管路21
a,21b)にモータ用油圧配管23が分岐接続され、
このモータ用油圧配管23が油圧モータ17に接続され
ている。
に設けられたスイベルジョイント22の出口側でジブチ
ルト用油圧配管21(伸長側および縮小側両管路21
a,21b)にモータ用油圧配管23が分岐接続され、
このモータ用油圧配管23が油圧モータ17に接続され
ている。
【0033】また、モータ用油圧配管23には、モータ
17の回転方向を切換える手動式の方向切換弁24が設
けられ、この方向切換弁24の切換操作により、ジブ2
の捻転方向が張出し時と格納時とに応じて切換えられ
る。
17の回転方向を切換える手動式の方向切換弁24が設
けられ、この方向切換弁24の切換操作により、ジブ2
の捻転方向が張出し時と格納時とに応じて切換えられ
る。
【0034】なお、図8中、25はモータ用油圧配管2
3における油入口側管路に設けられた流量調整弁であ
る。
3における油入口側管路に設けられた流量調整弁であ
る。
【0035】また、ジブチルト用コントロールバルブ2
0は、中立位置aと、伸長位置bと、縮小位置cとの間
で切換操作され、同バルブ20が縮小位置cにセットさ
れたときにのみモータ17への油の供給が可能となる。
0は、中立位置aと、伸長位置bと、縮小位置cとの間
で切換操作され、同バルブ20が縮小位置cにセットさ
れたときにのみモータ17への油の供給が可能となる。
【0036】次に作用を説明する。
【0037】(I)ジブ張出し時 ジブ2は、図1,2に示す格納位置から次の各工程を経
て張出される。
て張出される。
【0038】(I)−1 張出し準備工程 ブーム1を全縮かつほぼ水平に倒した状態で、連結具9
の連結体13を左側ジブ取付軸3の補助取付部3bに係
合させ、かつ固定ピンPで離脱不能に止め付ける。
の連結体13を左側ジブ取付軸3の補助取付部3bに係
合させ、かつ固定ピンPで離脱不能に止め付ける。
【0039】また、方向切換弁24を中立位置aから張
出し捻転位置bに切換える。
出し捻転位置bに切換える。
【0040】(I)−2 ジブ垂下工程 図3に示すようにブーム1を起こし、ジブ2を、連結体
13と左側ジブ取付軸3の連結点を支点として垂下させ
る。
13と左側ジブ取付軸3の連結点を支点として垂下させ
る。
【0041】このジブ2の垂下操作、およびジブ格納時
にジブ2をこの垂下位置からブーム側面の格納位置まで
引き寄せる操作は、たとえば前記した特公昭63−38
27号公報等によって公知となっているジブガイド機構
(図示せず)を用いて行うことができる。
にジブ2をこの垂下位置からブーム側面の格納位置まで
引き寄せる操作は、たとえば前記した特公昭63−38
27号公報等によって公知となっているジブガイド機構
(図示せず)を用いて行うことができる。
【0042】(I)−3 ジブ捻転工程 ジブ垂下後、ジブチルト用コントロールバルブ20を中
立位置aから縮小位置cに切換える。
立位置aから縮小位置cに切換える。
【0043】こうすると、ポンプからの油がジブチルト
用油圧配管21、流量調整弁25、方向切換弁24を経
て油圧モータ17に供給されて同モータ17が回転す
る。
用油圧配管21、流量調整弁25、方向切換弁24を経
て油圧モータ17に供給されて同モータ17が回転す
る。
【0044】このモータ17の回転力はカップリング1
8、回転ロッド15を介して連結具9に加えられ、この
とき連結具9がブーム1に連結されていることにより、
ジブ2が連結具軸心Xまわりに図3の矢印方向(モータ
回転方向と逆方向)に捻転する。
8、回転ロッド15を介して連結具9に加えられ、この
とき連結具9がブーム1に連結されていることにより、
ジブ2が連結具軸心Xまわりに図3の矢印方向(モータ
回転方向と逆方向)に捻転する。
【0045】そして、ジブ2が図4,5に示すようにほ
ぼ270°捻転した時点で、右側ジブフット8のストッ
パ8bが右側ジブ取付軸4に当ってジブ2の捻転が停止
する。そして、この状態でジブチルト用コントロールバ
ルブ20を中立位置aに戻す。
ぼ270°捻転した時点で、右側ジブフット8のストッ
パ8bが右側ジブ取付軸4に当ってジブ2の捻転が停止
する。そして、この状態でジブチルト用コントロールバ
ルブ20を中立位置aに戻す。
【0046】なお、このジブ捻転時にジブチルトシリン
ダ19の縮小側にも油が供給されうる状態となるが、こ
のとき同シリンダ19は縮小状態となっているため、実
際には同シリンダ19は動かない。
ダ19の縮小側にも油が供給されうる状態となるが、こ
のとき同シリンダ19は縮小状態となっているため、実
際には同シリンダ19は動かない。
【0047】(I)−4 ジブ引上げ工程 上記ジブ捻転状態では、図4,5に示すように両側ジブ
フット7,8は両側ジブ取付軸3,4の下方に位置して
いる。
フット7,8は両側ジブ取付軸3,4の下方に位置して
いる。
【0048】そこで、この位置から図4,5矢印イで示
すようにジブ2を真上に引上げて、両側ジブフット7,
8を両側ジブ取付軸3,4に係合させる。
すようにジブ2を真上に引上げて、両側ジブフット7,
8を両側ジブ取付軸3,4に係合させる。
【0049】なお、このジブ引上げ操作は、特開平3−
158393号公報等に示されているように、クレーン
本体のウィンチから引き出した図示しない補巻ロープ
を、アイドラシーブ5、メインシーブ6(または可動ブ
ーム先端に取付けた図示しない補助シーブ)に通してそ
の端末をジブ先端部に止め付けた状態で、同ロープを巻
上げることによって行うことができる。
158393号公報等に示されているように、クレーン
本体のウィンチから引き出した図示しない補巻ロープ
を、アイドラシーブ5、メインシーブ6(または可動ブ
ーム先端に取付けた図示しない補助シーブ)に通してそ
の端末をジブ先端部に止め付けた状態で、同ロープを巻
上げることによって行うことができる。
【0050】(I)−5 ジブ振り上げ工程 ジブ引上げ後、ブーム1を水平に倒しながら、たとえば
上記補巻ロープを引き続き巻上げることにより、ジブ2
を両側ジブ取付軸3,4を中心として図4矢印ロのよう
に前方に振り上げて図6の状態とする。
上記補巻ロープを引き続き巻上げることにより、ジブ2
を両側ジブ取付軸3,4を中心として図4矢印ロのよう
に前方に振り上げて図6の状態とする。
【0051】この状態で両側ジブフット7,8を両側ジ
ブ取付軸3,4に図示しない固定ピンで固定するととも
に、図7に示すようにサスペンションロッドSをジブ2
とブーム先端との間に懸け渡す。また、方向切換弁24
を中立位置aに戻す。
ブ取付軸3,4に図示しない固定ピンで固定するととも
に、図7に示すようにサスペンションロッドSをジブ2
とブーム先端との間に懸け渡す。また、方向切換弁24
を中立位置aに戻す。
【0052】以上によってジブ2の張出しが完了する。
【0053】(II)ジブ格納 ジブ2の格納は、上記張出し時と逆の手順によって行
う。すなわち、図7の状態からサスペンションロッドS
を取外した後、ジブ2を図6の位置から真下に振り下す
工程、振り下し後に図4,5の位置まで下降させる工
程、ジブ2を油圧モータ17によって図3の位置まで捻
転させる工程、この捻転後にブーム側面まで引き寄せる
工程を経てジブ2をブーム側面に格納する。
う。すなわち、図7の状態からサスペンションロッドS
を取外した後、ジブ2を図6の位置から真下に振り下す
工程、振り下し後に図4,5の位置まで下降させる工
程、ジブ2を油圧モータ17によって図3の位置まで捻
転させる工程、この捻転後にブーム側面まで引き寄せる
工程を経てジブ2をブーム側面に格納する。
【0054】この格納時には、図7の段階で方向切換弁
24を格納捻転位置cにセットしておき、図4,5の段
階でジブチルト用コントロールバルブ20を縮小位置c
にセットすることにより、油圧モータ17が張出し時と
は逆方向に回転してジブ2が図3の位置まで捻転する。
24を格納捻転位置cにセットしておき、図4,5の段
階でジブチルト用コントロールバルブ20を縮小位置c
にセットすることにより、油圧モータ17が張出し時と
は逆方向に回転してジブ2が図3の位置まで捻転する。
【0055】なお、このときジブ2の捻転角度をほぼ2
70°に規制するために、右側ジブフット8のストッパ
8bに当接する部材をブーム1側に設けておくのが望ま
しい。
70°に規制するために、右側ジブフット8のストッパ
8bに当接する部材をブーム1側に設けておくのが望ま
しい。
【0056】第2実施例(図9〜図17参照) 第2実施例では、スライドツイスト方式をとるクレーン
を適用対象としている。
を適用対象としている。
【0057】第1実施例との相違点のみを説明すると、
ジブ2は、不使用時には図9に示すように先端部がブー
ム先端側を向く竪置き状態でブーム1の左側面に格納さ
れる。
ジブ2は、不使用時には図9に示すように先端部がブー
ム先端側を向く竪置き状態でブーム1の左側面に格納さ
れる。
【0058】このジブ2の基端部両側に、ジブ格納状態
でブーム側に向くジブフット26,27が設けられ(図
16参照)、ジブ使用時には図13,図17に示すよう
にこの両側ジブフット26,27が両側ジブ取付軸3,
4に上から係合連結された状態でブーム先端に張出され
る。
でブーム側に向くジブフット26,27が設けられ(図
16参照)、ジブ使用時には図13,図17に示すよう
にこの両側ジブフット26,27が両側ジブ取付軸3,
4に上から係合連結された状態でブーム先端に張出され
る。
【0059】図16中、26a,27aは両側ジブフッ
ト26,27に設けられた抜止め用ピン孔である。
ト26,27に設けられた抜止め用ピン孔である。
【0060】また、ジブ格納状態で下側に位置する左側
ジブフット26に、二股状の連結具28がジブ先端側に
向かって設けられ、この連結具28が油圧モータ29に
よって連結具軸心Y(図9、図12に示す)まわりに回
転駆動されるようになっている。
ジブフット26に、二股状の連結具28がジブ先端側に
向かって設けられ、この連結具28が油圧モータ29に
よって連結具軸心Y(図9、図12に示す)まわりに回
転駆動されるようになっている。
【0061】すなわち、左側ジブフット26に、ジブ格
納状態での下方に向けてプレート30が突設され、この
プレート30の後面に油圧モータ29が左側主桁2aと
平行に取付けられている。この油圧モータ29のモータ
軸29aはプレート30を貫通して前方に突出し、この
モータ軸端部に連結具28が一体回転可能に取付けられ
ている。図16中、28aは連結具28に設けられたピ
ン孔である。
納状態での下方に向けてプレート30が突設され、この
プレート30の後面に油圧モータ29が左側主桁2aと
平行に取付けられている。この油圧モータ29のモータ
軸29aはプレート30を貫通して前方に突出し、この
モータ軸端部に連結具28が一体回転可能に取付けられ
ている。図16中、28aは連結具28に設けられたピ
ン孔である。
【0062】なお、油圧モータ29に対する油圧配管、
および制御回路構成は、第1実施例の油圧モータ17の
場合と同じにつき、この実施例では図示および説明を省
略する。
および制御回路構成は、第1実施例の油圧モータ17の
場合と同じにつき、この実施例では図示および説明を省
略する。
【0063】一方、ブーム先端部の左側面には、左側ジ
ブ取付軸3の上方にジブ支持ローラ31が設けられてい
る。
ブ取付軸3の上方にジブ支持ローラ31が設けられてい
る。
【0064】このジブ支持ローラ31は、図14、図1
7に示すように、円筒状のボス32に水平軸まわりに回
転自在に支持されている。このボス32は、ブーム先端
部に対し、ブーム水平状態で垂直となる竪軸33のまわ
りに回動可能に取付けられ、このボス32の回動によ
り、ジブ支持ローラ31が、ジブスライド時には図14
および図9〜図11に示すようにブーム先端部の側方に
直角に突出する状態とされ、それ以外にはジブ張出し、
格納操作の邪魔にならないように図17に示すようにブ
ーム先端部の左側面に格納されるようになっている。
7に示すように、円筒状のボス32に水平軸まわりに回
転自在に支持されている。このボス32は、ブーム先端
部に対し、ブーム水平状態で垂直となる竪軸33のまわ
りに回動可能に取付けられ、このボス32の回動によ
り、ジブ支持ローラ31が、ジブスライド時には図14
および図9〜図11に示すようにブーム先端部の側方に
直角に突出する状態とされ、それ以外にはジブ張出し、
格納操作の邪魔にならないように図17に示すようにブ
ーム先端部の左側面に格納されるようになっている。
【0065】なお、図12、図13において、この格納
状態でのジブ支持ローラ31の図示を省略している。ま
た、このジブ支持ローラ31は上記突出状態および格納
状態で、それぞれ図示しないブラケットを介してブーム
先端部にピン固定されるようになっている。
状態でのジブ支持ローラ31の図示を省略している。ま
た、このジブ支持ローラ31は上記突出状態および格納
状態で、それぞれ図示しないブラケットを介してブーム
先端部にピン固定されるようになっている。
【0066】また、ブーム1の上面には、ガイドレール
34が基本ブーム1aの基部からブーム先端部までのほ
ぼ全長部分に亘って設けられている。このガイドレール
34は、図15に示すようにブーム背面の左側部に左向
きに開口する状態で取付けられている。また、ガイドレ
ール34は、基本ブーム部分と可動ブーム部分とに分け
て設けられ、ブーム全縮状態で図示のように連続した状
態となる。
34が基本ブーム1aの基部からブーム先端部までのほ
ぼ全長部分に亘って設けられている。このガイドレール
34は、図15に示すようにブーム背面の左側部に左向
きに開口する状態で取付けられている。また、ガイドレ
ール34は、基本ブーム部分と可動ブーム部分とに分け
て設けられ、ブーム全縮状態で図示のように連続した状
態となる。
【0067】一方、ジブ2には、右側主桁2bの基端部
にガイドローラ35が設けられている。このガイドロー
ラ35は、図15に示すように、ブラケット36を介し
て左右方向水平軸37まわりに回転自在に設けられ、こ
のガイドローラ35がガイドレール34に沿ってブーム
背面上を転動しうるようになっている。
にガイドローラ35が設けられている。このガイドロー
ラ35は、図15に示すように、ブラケット36を介し
て左右方向水平軸37まわりに回転自在に設けられ、こ
のガイドローラ35がガイドレール34に沿ってブーム
背面上を転動しうるようになっている。
【0068】また、図15に示すように、左側主桁2a
の基部に補助ガイドローラ38がブーム左側面に向けて
回転自在に設けられている。
の基部に補助ガイドローラ38がブーム左側面に向けて
回転自在に設けられている。
【0069】ジブ2は、格納状態で、先端側がジブ支持
ローラ31によって、また基端側がガイドレール34と
ガイドローラ35とによってそれぞれ支持される。ま
た、このとき、補助ガイドローラ38がブーム左側面に
接触した状態となる。
ローラ31によって、また基端側がガイドレール34と
ガイドローラ35とによってそれぞれ支持される。ま
た、このとき、補助ガイドローラ38がブーム左側面に
接触した状態となる。
【0070】なお、図9中、39はこのジブ格納状態で
ジブ2をブーム1にピン固定するジブ固定装置である。
ジブ2をブーム1にピン固定するジブ固定装置である。
【0071】ジブ2は、図9の格納状態から次のように
して張出される。
して張出される。
【0072】(イ)ジブスライド工程 ブーム水平状態で、ジブ固定装置39によるジブ固定を
解除した後、ジブ2を図10に示すように前方にスライ
ドさせ、図11に示すように連結具28を左側ジブ取付
軸3の補助取付部3bに係合させる。このとき、ガイド
ローラ35はガイドレール34の前端に位置する。
解除した後、ジブ2を図10に示すように前方にスライ
ドさせ、図11に示すように連結具28を左側ジブ取付
軸3の補助取付部3bに係合させる。このとき、ガイド
ローラ35はガイドレール34の前端に位置する。
【0073】この状態で、ジブ2の先端部を架台Aで支
持する。あるいは、ブーム1を先下がりに倒してジブ先
端部を接地させてもよい。
持する。あるいは、ブーム1を先下がりに倒してジブ先
端部を接地させてもよい。
【0074】また、連結具28がジブ取付軸3から離脱
しないように、図16に示す連結具28のピン孔28a
に保持ピン(図17参照)40を入れる。
しないように、図16に示す連結具28のピン孔28a
に保持ピン(図17参照)40を入れる。
【0075】なお、これ以降はジブローラ31は不要で
あるため、図17に示すようにこのローラ31を以後の
操作等の邪魔にならないように格納しておく。
あるため、図17に示すようにこのローラ31を以後の
操作等の邪魔にならないように格納しておく。
【0076】(ロ)ジブ回転(捻転)工程 図12に示すように、ブーム1を少し起こし、ジブ2を
先下がりに傾斜させてガイドローラ35をガイドレール
34から、また右側ジブフット27をブーム先端部から
それぞれ前方に外す。
先下がりに傾斜させてガイドローラ35をガイドレール
34から、また右側ジブフット27をブーム先端部から
それぞれ前方に外す。
【0077】この状態で、第1実施例の場合と同様のコ
ントロールバルブ操作を行うことにより、油圧モータ2
9を回転させてその回転力を連結具28に加え、その反
力でジブ2を連結具軸心Yまわりに捻転させる。
ントロールバルブ操作を行うことにより、油圧モータ2
9を回転させてその回転力を連結具28に加え、その反
力でジブ2を連結具軸心Yまわりに捻転させる。
【0078】こうすると、図13、図17に示すように
左側ジブフット26が左側ジブ取付軸3の主取付部3a
に、右側ジブフット27が右側ジブ取付軸4にそれぞれ
上方から係合する。
左側ジブフット26が左側ジブ取付軸3の主取付部3a
に、右側ジブフット27が右側ジブ取付軸4にそれぞれ
上方から係合する。
【0079】そこで、図13の仮想線で示すようにブー
ム1を水平状態に戻し、両側ジブフット26,27を両
側ジブ取付軸3,4に図示しない固定ピンで離脱不能に
止めつけるとともに、ジブ2を支持するサスペンション
ロッド(図示せず)を装着してジブ2の張出しが完了す
る。
ム1を水平状態に戻し、両側ジブフット26,27を両
側ジブ取付軸3,4に図示しない固定ピンで離脱不能に
止めつけるとともに、ジブ2を支持するサスペンション
ロッド(図示せず)を装着してジブ2の張出しが完了す
る。
【0080】また、ジブ2の格納は、上記張出し時と逆
の手順によって行う。
の手順によって行う。
【0081】他の実施例 (1)垂下ツイスト方式をとる場合において、第1実施
例では連結具9をジブ格納時におけるジブ左側主桁2a
よりも下方位置に設けた場合を例にとって説明したが、
連結具9をジブ左側主桁2aの基端部において同主桁軸
心上に組込んでもよい。
例では連結具9をジブ格納時におけるジブ左側主桁2a
よりも下方位置に設けた場合を例にとって説明したが、
連結具9をジブ左側主桁2aの基端部において同主桁軸
心上に組込んでもよい。
【0082】この場合、主桁2aが第1実施例のハウジ
ング11となり、連結体13が左側ジブフットとなる。
また、油圧モータ17は主桁2a外に設け、このモータ
回転力をたとえば歯車伝動機構によってカップリング1
8に伝えるように構成すればよい。
ング11となり、連結体13が左側ジブフットとなる。
また、油圧モータ17は主桁2a外に設け、このモータ
回転力をたとえば歯車伝動機構によってカップリング1
8に伝えるように構成すればよい。
【0083】(2)上記実施例では、ジブチルトシリン
ダに対する油圧配管の一部を捻転用油圧モータの配管と
して共用する構成としたが、ジブチルトシリンダを持た
ないクレーン等の場合には、モータ専用の油圧配管とコ
ントロールバルブとを設ければよい。
ダに対する油圧配管の一部を捻転用油圧モータの配管と
して共用する構成としたが、ジブチルトシリンダを持た
ないクレーン等の場合には、モータ専用の油圧配管とコ
ントロールバルブとを設ければよい。
【0084】
【考案の効果】上記のように本考案によるときは、垂下
ツイスト方式またはスライドツイスト方式をとるクレー
ンにおいて、ジブ基端部に油圧モータを設け、この油圧
モータによって連結具をその軸心まわりに正逆回転させ
る構成としたから、油圧モータの回転力をそのままジブ
捻転力として使用することができる。
ツイスト方式またはスライドツイスト方式をとるクレー
ンにおいて、ジブ基端部に油圧モータを設け、この油圧
モータによって連結具をその軸心まわりに正逆回転させ
る構成としたから、油圧モータの回転力をそのままジブ
捻転力として使用することができる。
【0085】従って、従来のシリンダ推力を螺旋溝で回
転力に変換するものと比較して長尺の変換機構が不要と
なる。このため、自動捻転のための機構がコンパクト、
軽量ですむ。
転力に変換するものと比較して長尺の変換機構が不要と
なる。このため、自動捻転のための機構がコンパクト、
軽量ですむ。
【0086】また、請求項2の考案によると、ジブチル
トシリンダ用の油圧配管の一部を油圧モータ用の配管に
利用できるため、配管を簡略化することができる。
トシリンダ用の油圧配管の一部を油圧モータ用の配管に
利用できるため、配管を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示すジブ格納状態におけ
るブームおよびジブの部分斜視図である。
るブームおよびジブの部分斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】図2の状態からジブを垂下させた状態の側面図
である。
である。
【図4】図3の状態からジブを捻転させた状態の側面図
である。
である。
【図5】図4の状態の正面図である。
【図6】図4,5の状態からジブをブーム前方に振り上
げた状態の側面図である。
げた状態の側面図である。
【図7】図6の状態でサスペンションロッドを取付けて
ジブの張出しが完了した状態の側面図である。
ジブの張出しが完了した状態の側面図である。
【図8】同実施例におけるジブ捻転用油圧モータとジブ
チルトシリンダの油圧回路図である。
チルトシリンダの油圧回路図である。
【図9】本考案の第2実施例を示すジブ格納状態の概略
側面図である。
側面図である。
【図10】図9の状態からジブを前方にスライドさせる
途中の状態を示す概略側面図である。
途中の状態を示す概略側面図である。
【図11】ジブスライド完了状態を示す概略側面図であ
る。
る。
【図12】図11の状態からブームを少し起こした状態
を示す概略側面図である。
を示す概略側面図である。
【図13】図12の状態からジブを捻転させた状態を示
す概略側面図である。
す概略側面図である。
【図14】図9のイ−イ線拡大断面図である。
【図15】図9のロ−ロ線拡大断面図である。
【図16】同実施例におけるジブ基端部の拡大斜視図で
ある。
ある。
【図17】同ジブ張出し状態のブーム先端部の一部切欠
拡大平面図である。
拡大平面図である。
1 ブーム 2 ジブ 3,4 ジブ取付軸 7,8 ジブフット 9 連結具 11 連結具のハウジング 12 同連結ロッド 13 同連結体 17 ジブ捻転用油圧モータ 15 モータ回転力を連結具に伝える回転ロッド 18 同カップリング S サスペンションロッド 19 ジブチルトシリンダ 20 同シリンダ用コントロールバルブ 21 同シリンダに対する油圧配管 23 同油圧配管から分岐したモータ用油圧配管 26,27 ジブフット 28 連結具 29 ジブ捻転用油圧モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 市田 邦洋 兵庫県明石市大久保町八木740番地 株 式会社神戸製鋼所 大久保建設機械工場 内 (56)参考文献 特開 平3−158393(JP,A) 実開 平3−9388(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 ジブ基端部の左右いずれか一側に、連結
具を、その軸心まわりに回転可能な状態でジブ長さ方向
に設け、この連結具をブーム先端部の左右いずれか一側
に連結した状態で、ジブを上記連結具軸心まわりに捻転
させる工程を経てブーム先端に張出し、これと逆の手順
によってブーム側面に格納するように構成したクレーン
において、上記ジブの基端部に、上記連結具をその軸心
まわりに正逆回転させる油圧モータが設けられてなるこ
とを特徴とするクレーンのジブ張出し、格納装置。 - 【請求項2】 ジブ基端部の左右いずれか一側に、連結
具を、その軸心まわりに回転可能な状態でジブ長さ方向
に設け、この連結具がブーム先端部の左右いずれか一側
に連結された状態で、ジブを上記連結具軸心まわりに捻
転させる工程を経てブーム先端に張出し、これと逆の手
順によってブーム側面に格納するように構成し、かつ、
ジブを上記張出し状態で支持するサスペンション部材
に、ジブを起伏させるジブチルトシリンダを設けたクレ
ーンにおいて、上記ジブの基端部に、上記連結具をその
軸心まわりに正逆回転させる油圧モータが設けられ、こ
の油圧モータに対するモータ用油圧配管が、上記ジブチ
ルトシリンダと同シリンダの作動を制御するコントロー
ルバルブとを結ぶジブチルト用油圧配管から分岐して設
けられてなることを特徴とするクレーンのジブ張出し、
格納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4422992U JP2500660Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1992-06-25 | クレ―ンのジブ張出し、格納装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8163591 | 1991-10-08 | ||
JP3-81635 | 1991-10-08 | ||
JP4422992U JP2500660Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1992-06-25 | クレ―ンのジブ張出し、格納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0546878U JPH0546878U (ja) | 1993-06-22 |
JP2500660Y2 true JP2500660Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=26384076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4422992U Expired - Lifetime JP2500660Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1992-06-25 | クレ―ンのジブ張出し、格納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2500660Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6004537B2 (ja) * | 2013-03-18 | 2016-10-12 | コベルコ建機株式会社 | ジブ |
JP6686570B2 (ja) * | 2016-03-15 | 2020-04-22 | 株式会社タダノ | ジブ連結構造 |
-
1992
- 1992-06-25 JP JP4422992U patent/JP2500660Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0546878U (ja) | 1993-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4113240B2 (ja) | ブームホイストシリンダクレーン用油圧装置 | |
JP5018256B2 (ja) | クレーン作業車 | |
CN1332872C (zh) | 具有自升式桅杆的起重机及用于起重机的自升起桅杆的方法 | |
AU2017216571B2 (en) | Reel system within boom | |
EP0254510B1 (en) | Extension jib for a boom | |
US7258242B2 (en) | Mobile crane boom having an autarchic hydraulic power unit mounted thereon | |
US6036035A (en) | Apparatus and method for extending and storing jib of crane | |
JPS6118637B2 (ja) | ||
JP2500660Y2 (ja) | クレ―ンのジブ張出し、格納装置 | |
JP2000044173A (ja) | 移動式クレーンのジブ張出・格納装置 | |
US4489838A (en) | Low droop multi-part pendant supported boom | |
US5115925A (en) | Jib stretching and folding device for crane | |
JP2006264956A (ja) | 移動式クレーンのジブ連結構造 | |
JP4901150B2 (ja) | 移動式クレーンのジブ着脱装置 | |
JP4988990B2 (ja) | クレーンのジブ起伏制御装置 | |
JP2004091142A (ja) | クレーン | |
CN217921048U (zh) | 一种石油管道用吊装装置 | |
JPH0213473Y2 (ja) | ||
JP7117152B2 (ja) | クレーン用のブーム装置 | |
JPH0616389A (ja) | クレーンのジブ張出し、格納装置 | |
JP2802803B2 (ja) | ジブ付きクレーン | |
JP4070473B2 (ja) | クレーン車のジブ格納装置 | |
JP2001240380A (ja) | 油圧クレーン | |
JPH10231088A (ja) | タワークレーン | |
JP3115835B2 (ja) | クレーンの過巻防止装置 |