JP2500029Y2 - 石肌模様を有する外装材の取付構造 - Google Patents

石肌模様を有する外装材の取付構造

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JP2500029Y2
JP2500029Y2 JP1746392U JP1746392U JP2500029Y2 JP 2500029 Y2 JP2500029 Y2 JP 2500029Y2 JP 1746392 U JP1746392 U JP 1746392U JP 1746392 U JP1746392 U JP 1746392U JP 2500029 Y2 JP2500029 Y2 JP 2500029Y2
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圭佑 村上
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株式会社村上商会
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、石の表面の凹凸形状
を反転してなる転写形状を有する下型の上に溶融材を注
入して固化させて成る石肌模様を有する外装材を使用し
て、外壁を形成する外装材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天然石をパネル状に切り出したも
のを縦横に積み上げて家屋,ビルなどの壁を構築するこ
とが公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記のように
天然石をパネル状に切り出したものでは、加工が難し
く、重量が大きく運搬・建築作業が難しく危険であるな
どの問題があった。
【0004】そこで、この問題を解消するため、樹脂に
より天然石と同様の高級な外観を呈する成形素材を用い
て内壁又は外壁を構築することが本出願人により試みら
れている。
【0005】その成形素材は、石の表面の凹凸形状を反
転してなる転写形状を有する下型の上に石粉末と透明又
は半透明の熱硬化性合成樹脂とを混練した溶融材を注入
し、固化させるというものである(特願平3−3099
92号)。
【0006】ところで、上述の成形素材を外装材として
使用して外壁を形成する際、できるだけ施工が容易であ
ることが望ましい。また、隣接する外装材同士の間隙を
介しての外部からの水の侵入を確実に防止する必要があ
る。
【0007】この考案の目的は、外壁施工が容易で、し
かも外部からの水の侵入を確実に防止することができる
石肌模様を有する外壁構造を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、この考案の外装材の取付構造は、石の表面の凹凸形
状を反転して成る転写形状を有する下型の成形空間内
に、石粉末と透明又は半透明の熱硬化性合成樹脂とを混
練した溶融材を注入するとともに、上記成形空間のほぼ
外周囲に沿って下型の上面側に補助型を設置し、この補
助型の上面側から上記溶融材の上にかけて繊維シートを
置いてから、上型を置いてプレス圧を加え、その後、上
記補助型を抜き去ることにより、外周端部に、外周方向
に水平に延長する被差し込み溝または差し込み片を一体
成形して製造される石肌模様を有する外装材と、地面側
に固定されて上部開口の被差し込み溝を有して成る保持
部材と、壁下地とを備え、地面側に位置する外装材の差
し込み片を上記保持部材の被差し込み溝に差し込むとと
もにこの外装材を上記壁下地に固定し、さらにこの外装
材の被差し込み溝に、隣接する外装材の差し込み片を差
し込むとともにこの隣接する外装材を壁下地に固定して
いって複数の外装材を壁下地に対して並設し、上記被差
し込み溝と差し込み片との間には、軟質のモール材を介
装して成る。
【0009】
【作用】隣接する外装材同士の被差し込み溝6に差し込
み片7を差し込んでいく。保持部材19と外装材10及
び隣接する外装材10同士の被差し込み溝6と差し込み
片7との間には、軟質のモール材20を介装しているの
で、このモール材20が外部からの水の侵入を防ぐ。
【0010】
【実施例】以下に、この考案の一実施例を図を参照して
説明する。本考案における外装材の製造は次のように行
なう。すなわち、図2に示すように、天然石の表面の凹
凸形状を反転してなる転写形状1aを有する下型1の矩
形状の成形空間内に、石粉末と透明又は半透明の熱硬化
性合成樹脂とを混練した溶融材2を注入する。また、成
形空間のほぼ外周囲に沿って下型1の上面1Tには外周
端部の繊維シート3に加工を施すためのスライド形式の
補助型5a,5bが設置される。次に、補助型5a,5
bの上面側から溶融材2の上にかけて繊維シート3を置
いてから、上型4を置いて、プレス装置(図示略)によ
りプレス圧を加える。
【0011】その後、補助型5a,5bをスライドさせ
て抜き去ることにより、外周端部の繊維シート3に、外
周方向に水平に延長する一対の被差し込み溝6と差し込
み片7が一体成形される。また同時に、被差し込み溝6
の上側の対向片となり、外周方向により突出する被支持
片8が成形され、さらに補助型5a,5bと成形空間壁
により上記被差し込み溝6及び差し込み片7に対して垂
直な外周面となる突き当て面3Aが成形される。
【0012】上述の下型1は、図3に示すように、枠型
11の中に石膏又はFRP(繊維強化樹脂)などの溶材
12を注入し、この溶材12の上に天然石13を置い
て、天然石13の表面の凹凸形状13aを溶材12に転
写する。溶材12が固化して下型1となる。
【0013】上述の溶融材2の熱硬化性合成樹脂とし
て、透明又は半透明のポリエステル又はエポキシ又はア
クリルなどの樹脂が用いられる。また、溶融材2の石粉
末として、岩石を粉砕したもの、あるいは石を廃棄物処
理したものなどが用いられる。体積割合で概略、樹脂2
0%に対して石粉末80%位配合されることが望まし
い。また、繊維シート3として、ガラスまたはカーボン
の繊維、布などが用いられ、上記のプレス圧により、繊
維シート3が溶融材2の裏面に圧着し、溶融材2の熱硬
化性合成樹脂が含浸硬化して一体化され、図4に示すよ
うに、矩形状の石肌模様を有する外装材10が成形され
る。図2の溶融材2は固化して人工石パネル9となる。
【0014】上記被差し込み溝6及び差し込み片7は、
図4に示すように外装材10の対角線を境とした外周端
部の繊維シート3の各辺にそれぞれ形成され、一対とな
っている。即ち、図4においては、繊維シート3の右辺
及び上辺には、被差し込み溝6及び被支持片8が形成さ
れており、繊維シート3の左辺及び下辺には、上記被差
し込み溝6に差し込まれる差し込み片7が形成されてい
る。また、被支持片8の左端,下端には干渉をなくすた
めに切り欠かれた切り欠き部8Aが設けられる。
【0015】次に、外装材10により外壁を形成するた
めの取付構造を図1,図5,図6により説明する。図1
及び図5に示すように、地面側に形成された土台17に
は例えばアルミ製の長尺な押し出し型材で、上部開口の
被差し込み溝19aを有する保持部材19がアンカーボ
ルト17sなどで固定される。この保持部材19の被差
し込み溝19aに最下位置の外装材10の差し込み片7
が、軟質のモール材20を介して差し込まれている。こ
のモール材20は被差し込み溝19aの全域に渡って介
挿される長尺状のもので、差し込み片7が挿入されて断
面ほぼU字状になる。この場合、外装材10の差し込み
片7は繊維シート、つまり樹脂を含した繊維であるのに
対し、保持部材19はアルミ製であり、外装材10の差
し込み片7と保持部材19の差し込み溝19aでは熱膨
張率に大きな差異がある。従って、外気温度の変化によ
って、被差し込み溝19aと差し込み片7との間が収
縮,あるいは拡大されようとするが、上記モール材20
が追従して熱膨張率の差を吸収し、隙間を埋めるように
作用するので、良好なシーリングを維持できる。
【0016】図1,図6に示すように、外装材10を上
下左右に積み上げる際に、下又は左右一方側に位置する
外装材10の差し込み溝6に、上又は左右他方側に配置
する外装材10の差し込み片7が差し込まれ、突き当て
面3A同士を当接させる。被差し込み溝6と差し込み片
7との間には、モール材20が介装される。これは被差
し込み溝6に侵入した水が凍って体積膨張した場合等、
被差し込み溝6を押し広げ、シーリングを悪化させて、
水漏れが発生しやすくなるが、この際、モール材20
が、被差し込み溝6の拡大や復元に追従するためシーリ
ングを常時良好な状態に維持することができる。
【0017】また、外装材10の被支持片8はボルト、
釘などの固定部材14により、所定間隔で設けられた壁
下地15に固定される。なお、内装材10Aの場合、壁
下地としてのベニヤ板15Aに取り付けられる。
【0018】上記実施例によれば、被差し込み溝19
a,6と差し込み片7との間に、軟質のモール材20を
介装しているので、外部からの水の侵入を確実に防止す
ることができる石肌模様を有する外壁が得られる。
【0019】また、外装材10は、隣接する外装材10
の被差し込み溝6に、差し込み片7を差し込んでいくだ
けで、並設していくことができ、外壁の施工は非常に容
易となる。
【0020】また、突き当て面3Aにより、外装材10
同士の正確な位置決めを容易に行うことができ、また構
造強度も向上する。さらに、突き当て面3Aが外装材1
0の重量を受けるので、差し込み片7に過大な荷重がか
かることがない。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の石肌模
様を有する外装材の取付構造によれば、石の表面の凹凸
形状を反転して成る転写形状を有する下型の成形空間内
に、石粉末と透明又は半透明の熱硬化性合成樹脂とを混
練した溶融材を注入するとともに、上記成形空間のほぼ
外周囲に沿って下型の上面側に補助型を設置し、この補
助型の上面側から上記溶融材の上にかけて繊維シートを
置いてから、上型を置いてプレス圧を加え、その後、上
記補助型を抜き去ることにより、外周端部に、外周方向
に水平に延長する被差し込み溝または差し込み片を一体
成形して製造される石肌模様を有する外装材と、地面側
に固定されて上部開口の被差し込み溝を有して成る保持
部材と、壁下地とを備え、地面側に位置する外装材の差
し込み片を上記保持部材の被差し込み溝に差し込むとと
もにこの外装材を上記壁下地に固定し、さらにこの外装
材の被差し込み溝に、隣接する外装材の差し込み片を差
し込むとともにこの隣接する外装材を壁下地に固定して
いって複数の外装材を壁下地に対して並設し、上記被差
し込み溝と差し込み片との間には、軟質のモール材を介
装して成るので、外壁施工が容易で、しかも外部からの
水の侵入を確実に防止することができる外壁構造が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る外装材の取付による
壁構造を示す縦断面図である。
【図2】図1の外装材の製造方法を説明する成形型の断
面図である。
【図3】図2の製造に使用する下型の製造方法を説明す
る型の断面図である。
【図4】外装材の正面図である。
【図5】図1の部分拡大図である。
【図6】図1の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 下型 2 溶融材 3 繊維シート 4 上型 5a,5b 補助型 6,19a 被差し込み溝 7 差し込み片 10 内,外装材 15 壁下地 19 保持部材 20 モール材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石の表面の凹凸形状を反転して成る転写
    形状を有する下型の成形空間内に、石粉末と透明又は半
    透明の熱硬化性合成樹脂とを混練した溶融材を注入する
    とともに、上記成形空間のほぼ外周囲に沿って下型の上
    面側に補助型を設置し、この補助型の上面側から上記溶
    融材の上にかけて繊維シートを置いてから、上型を置い
    てプレス圧を加え、その後、上記補助型を抜き去ること
    により、外周端部に、外周方向に水平に延長する被差し
    込み溝または差し込み片を一体成形して製造される石肌
    模様を有する外装材と、地面側に固定されて上部開口の
    被差し込み溝を有して成る保持部材と、壁下地とを備
    え、地面側に位置する外装材の差し込み片を上記保持部
    材の被差し込み溝に差し込むとともにこの外装材を上記
    壁下地に固定し、さらにこの外装材の被差し込み溝に、
    隣接する外装材の差し込み片を差し込むとともにこの隣
    接する外装材を壁下地に固定していって複数の外装材を
    壁下地に対して並設し、上記被差し込み溝と差し込み片
    との間には、軟質のモール材を介装して成ることを特徴
    とする石肌模様を有する外装材の取付構造。
JP1746392U 1992-02-25 1992-02-25 石肌模様を有する外装材の取付構造 Expired - Lifetime JP2500029Y2 (ja)

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JPH0620718U JPH0620718U (ja) 1994-03-18
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