JP2024098831A - 検査装置、ローダおよび搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの負担を軽減でき、また作業効率を高めることが可能な技術を提供する。【解決手段】検査装置は、コンタクトプローブに接触する基板を支持する第1ステージと、前記第1ステージの隣接位置に設けられ、前記コンタクトプローブを研磨可能な研磨部材を支持する第2ステージと、前記基板を収納する基板用収納部と、前記研磨部材を収納する研磨部材用収納部と、前記第1ステージと前記基板用収納部との間で前記基板を搬送し、かつ前記第2ステージと前記研磨部材用収納部との間で前記研磨部材を搬送する搬送アームを有する搬送装置と、を備える。前記搬送アームは、前記基板を保持可能な第1保持部と、前記第1保持部と異なる位置で前記研磨部材を保持可能な第2保持部と、を有する。【選択図】図3

Description

本開示は、検査装置、ローダおよび搬送方法に関する。
特許文献1には、基板を載置したステージの3次元方向の移動に基づき、テスタに接続されたプローブカードの複数のコンタクトプローブに基板を接触させ、当該基板の電気的検査を行う検査装置(プローバ)が開示されている。
また、特許文献1に開示の検査装置は、コンタクトプローブを研磨するための研磨部材を支持する研磨部材支持ユニット(針先研磨装置)を備える。従来、研磨部材支持ユニットの研磨部材を交換する場合は、検査装置の検査を一旦停止して、ユーザにより手動で実施されている。
特開2015-138888号公報
本開示は、ユーザの負担を軽減でき、また作業効率を高めることが可能な技術を提供する。
本開示の一態様によれば、コンタクトプローブに接触する基板を支持する第1ステージと、前記第1ステージの隣接位置に設けられ、前記コンタクトプローブを研磨可能な研磨部材を支持する第2ステージと、前記基板を収納する基板用収納部と、前記研磨部材を収納する研磨部材用収納部と、前記第1ステージと前記基板用収納部との間で前記基板を搬送し、かつ前記第2ステージと前記研磨部材用収納部との間で前記研磨部材を搬送する搬送アームを有する搬送装置と、を備え、前記搬送アームは、前記基板を保持可能な第1保持部と、前記第1保持部と異なる位置で前記研磨部材を保持可能な第2保持部と、を有する、検査装置が提供される。
一態様によれば、ユーザの負担を軽減でき、また作業効率を高めることが可能となる。
一実施形態に係る検査装置を示す概略縦断面図である。 検査装置の基板支持ユニット、移動部および研磨部材支持ユニットを示す側面図である。 検査本体部およびローダを概略的に示す平面図である。 搬送装置を示す斜視図である。 第1搬送アームおよび第2搬送アームを示す側面図である。 第1エンドエフェクタを示す平面図である。 図7(A)は、図6のVIIA-VIIA線断面図である。図7(B)は、図6のVIIB-VIIB線断面図である。 第2吸着源部を概略的に示す説明図である。 第1エンドエフェクタによる研磨部材の保持状態を示す平面図である。 ローダおよび研磨部材用収納容器を示す斜視図である。 研磨部材用収納容器における研磨部材の収納状態を例示する平面図である。 姿勢調整装置を示す斜視図である。 姿勢調整装置のクランプ機構による挟み込みを示す平面図である。 検査装置の搬送方法および検査方法を示すフローチャートである。 研磨部材の交換作業の研磨部材搬出動作を示すフローチャートである。 図16(A)は、研磨部材搬出動作を示す第1図である。図16(B)は、研磨部材搬出動作を示す第2図である。図16(C)は、研磨部材搬出動作を示す第3図である。図16(D)は、研磨部材搬出動作を示す第4図である。 研磨部材の交換作業の研磨部材搬入動作を示すフローチャートである。 図18(A)は、研磨部材搬入動作を示す第1図である。図18(B)は、研磨部材搬入動作を示す第2図である。図18(C)は、研磨部材搬入動作を示す第3図である。図18(D)は、研磨部材搬入動作を示す第4図である。 図19(A)は、研磨部材搬入動作を示す第5図である。図19(B)は、研磨部材搬入動作を示す第6図である。図19(C)は、研磨部材搬入動作を示す第7図である。図19(D)は、研磨部材搬入動作を示す第8図である。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
図1に示すように、一実施形態に係る検査装置1は、基板の一例であるウエハWに形成された複数の被検査デバイス(DUT:Device Under Test)の電気的特性を検査する装置である。なお、基板は、ウエハWに限定されず、被検査デバイスが配置されたキャリア、ガラス基板、チップ単体、電子回路基板等でもよい。被検査デバイスとしては、半導体デバイスや他の電子デバイス等があげられる。
検査装置1は、検査本体部10と、検査本体部10の隣接位置に設置されるローダ20と、検査本体部10の上部に設置されるテスタ30と、を含む。また、検査装置1には、当該検査装置1の各構成を制御して、ウエハWの検査を行うコントローラ90が接続されている。
検査本体部10は、直方体状(箱状)の検査側筐体11を備える。検査側筐体11は、3次元方向にウエハWを搬送すると共に、ウエハWを実際に検査する検査空間11sを内部に有する。検査本体部10は、ウエハWを載置する基板支持ユニット(第1ステージ)40を検査空間11s内に設置している。また、検査側筐体11の天井にはテスタ30が固定され、テスタ30の下部側は検査空間11s内に露出されている。
ローダ20は、複数のウエハWを待機させており、コントローラ90の制御に基づいて、検査予定のウエハWを検査本体部10へ搬入し、かつ検査済のウエハWを検査本体部10から搬出する。ローダ20は、当該ローダ20の各構成を収容するローダ側筐体21を有する。例えば、ローダ側筐体21は、検査側筐体11およびテスタ30よりも高い略直方体状に形成されている。このローダ20内の各構成については、後に詳述する。
テスタ30は、各被検査デバイスを有するウエハWの回路構成を再現するマザーボード(不図示)を内部に設置している。マザーボードは、ウエハWの各被検査デバイスから受信する信号に基づいて各被検査デバイスの良否を判断する。テスタ30は、例えば、マザーボードを切り替えることで、複数種類のウエハWの回路構成を再現できる。テスタ30は、コントローラ90と通信可能に接続され、コントローラ90の制御下にウエハWの検査を実施する。
テスタ30は、マザーボードと接続されるプローブカード32を、テスタ30の下部のインタフェース31に着脱自在に保持している。プローブカード32は、ウエハWの各被検査デバイスのパッドや半田バンプに対応して配置された多数の針状のコンタクトプローブ33を備える。各コンタクトプローブ33は、ウエハWとの接触状態で、プローブカード32を介してマザーボードから各被検査デバイスへ電力を供給する一方で、プローブカード32を介して各被検査デバイスの信号をマザーボードに伝達する。
また、検査装置1は、テスタ30に接続されたプローブカード32に対して、基板支持ユニット40に載置されたウエハWを相対移動させ、ウエハWの各被検査デバイスに各コンタクトプローブ33を押し当てた状態で、テスタ30にテストさせる。このテスト処理を、基板支持ユニット40によりX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動してウエハW上の位置をずらしながら順次繰り返すことで、検査装置1は、ウエハWの各被検査デバイスを全数検査する。
基板支持ユニット40は、検査空間11s内において、3次元方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)にウエハWを移動させる。例えば、基板支持ユニット40は、ローダ20との受取位置からプローブカード32の対向位置に向かってウエハWを水平方向(X-Y軸方向)に搬送する。その後、基板支持ユニット40は、ウエハWを上方向(Z軸正方向)に上昇させることで、各コンタクトプローブ33とウエハWを接触させる。またウエハWの検査後に、基板支持ユニット40は、検査済のウエハWを下方向(Z軸負方向)に下降させて各コンタクトプローブ33からウエハWを離し、その後にプローブカード32の対向位置から受取位置に向かってウエハWを水平方向に搬送する。
詳細には、基板支持ユニット40は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動可能な移動部41(Y軸移動機構42、X軸移動機構43、Z軸移動機構44)、載置台45およびステージ制御部49を有する。また、検査本体部10は、基板支持ユニット40の移動部41および載置台45と、ステージ制御部49と、を上下二段で支持するフレーム構造12を備える。
Y軸移動機構42は、載置台45をY軸方向に移動させる。図2に示すように、Y軸移動機構42は、フレーム構造12の上面でY軸方向に沿って延在する複数のガイドレール42aと、各ガイドレール42aに配置される複数のY軸可動体42bと、各Y軸可動体42bに支持されるY軸プレート42cと、を有する。各Y軸可動体42bは、モータおよびギア機構等により構成されるY軸動作部(不図示)に接続されている。Y軸動作部は、ステージ制御部49の図示しないモータドライバからの電力供給に基づき、各Y軸可動体42bおよびY軸プレート42cをY軸方向に往復動させる。
同様に、X軸移動機構43は、載置台45をX軸方向に移動させる。X軸移動機構43は、Y軸プレート42cの上面でX軸方向に沿って延在する複数のガイドレール43aと、各ガイドレール43aに配置される複数のX軸可動体43bと、各X軸可動体43bに支持されるX軸プレート43cと、を有する。各X軸可動体43bは、モータおよびギア機構等により構成されるX軸動作部(不図示)に接続されている。X軸動作部は、ステージ制御部49の図示しないモータドライバからの電力供給に基づき、各X軸可動体43bおよびX軸プレート43cをX軸方向に往復動させる。
Z軸移動機構44は、X軸プレート43cに設置される固定体44aと、固定体44aと相対的にZ軸方向(鉛直方向)に沿って昇降するZ軸可動体44bと、を有し、Z軸可動体44bの上部に載置台45を保持している。Z軸可動体44bは、モータおよびギア機構等により構成されるZ軸動作部(不図示)に接続されている。Z軸動作部は、ステージ制御部49の図示しないモータドライバからの電力供給に基づき、Z軸可動体44bをZ軸方向に変位させ、これに伴い載置台45に支持されたウエハWを昇降させる。なお、移動部41は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に載置台45を移動させる他に、鉛直軸回り(θ方向)に載置台45を回転させる構成を備えてもよい。
一方、載置台45は、ウエハWを直接載置して、移動部41により搬送される部材である。載置台45の上面は、ウエハWを載置可能な平坦状の載置面45sとなっている。載置台45は、ウエハWを載置面45sに保持する保持手段に応じて適宜の機構を備える。例えば、ウエハWを真空吸着する場合、保持手段は、図示しない吸引用の吸引通路を載置台45の内部に有し、また載置台45の外側において吸引通路に接続される配管および吸引ポンプ等を備えるとよい。さらに、検査装置1は、載置面45sに載置されたウエハWの温度を調整する温調モジュール(不図示)を、載置台45の内部に備えてもよい。
図1に戻り、ステージ制御部49は、コントローラ90に接続され、コントローラ90の指令に基づき、基板支持ユニット40の動作を制御する。ステージ制御部49は、例えば、基板支持ユニット40全体の動作を制御する統合制御部、移動部41の動作を制御するPLCやモータドライバ、照明制御部、電源ユニット等を有する(共に不図示)。
検査装置1のコントローラ90は、検査装置1全体を制御するメイン制御部91と、メイン制御部91に接続されるユーザインタフェース95と、を有する。メイン制御部91は、コンピュータや制御用回路基板等により構成される。
例えば、メイン制御部91は、プロセッサ92、メモリ93、図示しない入出力インタフェースおよび電子回路を有する。プロセッサ92は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、複数のディスクリート半導体からなる回路等のうち1つまたは複数を組み合わせたものである。メモリ93は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ(例えば、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、ハードディスク、フラッシュメモリ等)を含み、検査装置1を動作させるプログラムや検査内容が記述されたレシピを記憶している。
一方、ユーザインタフェース95は、ユーザがコマンドの入力操作等を行うキーボード、検査装置1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイを適用することができる。あるいは、ユーザインタフェース95は、タッチパネル、マウス、マイク、スピーカ等の機器を適用してもよい。
また、図2に示すように、本実施形態に係る検査装置1は、ウエハWの検査において摩耗したプローブカード32の各コンタクトプローブ33(図1参照)を研磨するための研磨部材支持ユニット(第2ステージ)50を、検査本体部10内に備える。研磨部材支持ユニット50は、例えば、X軸プレート43cに設置されることで、移動部41のY軸移動機構42およびX軸移動機構43により載置台45と一体に水平方向に移動する。研磨部材支持ユニット50は、Z軸可動体44bまたは載置台45に連結するように設置されてもよい。
研磨部材支持ユニット50は、略直方体状に形成され、各コンタクトプローブ33に直接接触して研磨を行う研磨部材PPを支持する。研磨部材支持ユニット50は、例えば、複数の板により構成された筒状の外フレーム51と、外フレーム51の内側に設置されて鉛直方向に昇降可能な支持体52と、支持体52を昇降させる昇降機構53と、を有する。昇降機構53は、モータやシリンダ等の駆動源およびギア機構により構成され、外フレーム51内に設けられた複数のガイド柱(不図示)に沿って、支持体52を上下に昇降させる。
支持体52は、平面視で、略長方形状の支持面52sを有する。支持面52sには、研磨部材PPを吸着する吸着溝(不図示)、および研磨部材PPを位置決めするための複数の位置決めピン(不図示)が設けられている。支持体52の内部には、支持面52sの吸着溝に連通する吸引通路(不図示)が形成され、この吸引通路は、支持体52の外部の吸引経路を介してユニット側吸着部54に接続されている。ユニット側吸着部54は、図示しない吸引ポンプ、流量調整器および開閉バルブ等を有し、吸着溝に適宜の吸着圧力(陰圧)を付与することが可能である。
研磨部材支持ユニット50は、支持体52の支持面52sに研磨部材PPを載置した後、ユニット側吸着部54により吸着を行うことで研磨部材PPを強固に固定できる。検査装置1は、研磨部材PPの固定状態で、Y軸移動機構42およびX軸移動機構43を動作させてプローブカード32の各コンタクトプローブ33の対向位置に研磨部材PPを対向させる。そして、検査装置1は、昇降機構53により支持体52を上昇させることで、研磨部材PPと各コンタクトプローブ33とを接触させて、各コンタクトプローブ33を研磨する。
ここで、研磨部材支持ユニット50の支持面52sにセットされる研磨部材PPも、各コンタクトプローブ33の研磨に伴って徐々に消耗していく。従来の検査装置では、消耗した研磨部材PPを交換する際に、ユーザの手動によって使用済の研磨部材PPを取り出すと共に、交換用の研磨部材PPをセットする交換作業を行っていた。この交換作業時には、検査装置1によるウエハWの検査を停止することになる。
本実施形態に係る検査装置1は、検査本体部10内の研磨部材支持ユニット50に対して、研磨部材PPの搬入および搬出を自動的に行う構成としている。以下、研磨部材PPを搬送する構成について、図3を参照しながら具体的に説明していく。
ローダ20は、平面視で、Y軸方向に長い長方形状のローダ側筐体21の内部に、複数のウエハWを待機させる基板待機領域22と、複数の研磨部材PPを待機させる研磨部材待機領域23と、を有する。また、ローダ20は、基板待機領域22と研磨部材待機領域23の間に、搬送装置60を備えた搬送領域24を備える。すなわち、ローダ20は、Y軸正方向(検査本体部10の長手方向と平行な方向)に沿って、基板待機領域22と、搬送領域24と、研磨部材待機領域23と、をこの順に配置している。さらに、ローダ20は、研磨部材待機領域23と搬送領域24の間に、研磨部材PPの姿勢を調整するための姿勢調整領域25を有する。
基板待機領域22には、例えば、複数のウエハWの収納容器であるFOUP(Front-Opening Unified Pod:基板用収納部)29がセットされる。セット状態で、FOUP29の搬送装置60に対向するY軸正方向側の側面は、ローダ側筐体21の空間に開放されている。これにより、搬送装置60は、基板待機領域22において鉛直方向に並ぶ各ウエハWにスムーズにアクセスできる。一方、研磨部材待機領域23には、複数の研磨部材PPを収納可能な研磨部材用収納容器(研磨部材用収納部)70がセットされる。この研磨部材用収納容器70の構成については、後に詳述する。
搬送領域24の搬送装置60は、ウエハWおよび研磨部材PPを適宜のタイミングで搬送する。すなわち、搬送装置60は、FOUP29の検査前のウエハWを取り出して基板支持ユニット40に受け渡す基板搬入動作と、検査後のウエハWを基板支持ユニット40から受け取ってFOUP29に収納する基板搬出動作とを行う。また、搬送装置60は、研磨部材用収納容器70の交換用の研磨部材PPを取り出して研磨部材支持ユニット50に受け渡す研磨部材搬入動作と、使用済の研磨部材PPを研磨部材支持ユニット50から受け取って研磨部材用収納容器70に収納する研磨部材搬出動作とを行う。
搬送装置60は、搬送領域24内において鉛直軸回りに回転可能かつ鉛直方向に昇降可能であり、また搬送領域24から検査本体部10を含む他の領域に対して直線状に進退可能に構成されている。そのため、搬送装置60は、ローダ側筐体21に固定される昇降駆動部61と、昇降駆動部61に固定される回転駆動部62と、回転駆動部62に固定される基部63と、を有する。
また、本実施形態に係る搬送装置60は、ウエハWを直接保持して、搬送領域24に対して相対的に進退する搬送アーム64を2つ備えている。以下、一方の搬送アーム64を第1搬送アーム64Aともいい、他方の搬送アーム64を第2搬送アーム64Bともいう。例えば、搬送装置60は、第1搬送アーム64AによりFOUP29から受け取った検査前のウエハWを基板支持ユニット40に搬入する一方で、第2搬送アーム64Bにより基板支持ユニット40の検査済のウエハWを取り出してFOUP29に受け渡す。なお、搬送装置60は、1つの搬送アーム64(第1搬送アーム64A)のみを備えた構成でもよい。
昇降駆動部61は、搬送装置60全体を鉛直方向に沿って昇降させる。昇降駆動部61は、ローダ側筐体21に固定されて鉛直方向に延在する固定ガイドと、固定ガイドに対して移動可能に取り付けられる可動体と、可動体を昇降させる搬送装置用昇降機構と、を備える(共に不図示)。可動体には、回転駆動部62が取り付けられている。搬送装置用昇降機構は、コントローラ90の指令に応じた鉛直方向の高さ位置に可動体を昇降させる。
回転駆動部62は、基部63を鉛直軸回りに回転させる。回転駆動部62は、昇降駆動部61の可動体に固定される台部と、台部に対して回転自在かつ上端に基部63が連結される回転軸と、回転軸を回転させる搬送装置用回転機構と、を備える(共に不図示)。搬送装置用回転機構は、コントローラ90の指令に応じた回転角に基部63を回転させる。
図4に示すように、基部63は、円盤状に形成され、その上面に第1搬送アーム64Aおよび第2搬送アーム64Bの各々を進退させる進退駆動部65を備える。進退駆動部65は、基部63の中央に直方突部651を有し、また直方突部651の両側方に、シリンダ機構等の駆動源652と、シリンダ機構の伸縮方向に沿って平行なガイド壁653とを有する。各搬送アーム64(第1搬送アーム64A、第2搬送アーム64B)は、それぞれのガイド壁653と平行に延在している。これにより、各搬送アーム64は、コントローラ90の指令に応じた駆動源652の駆動に基づき、ガイド壁653に沿って直線状に進退する。
各搬送アーム64(第1搬送アーム64A、第2搬送アーム64B)は、それぞれのガイド壁653にガイドされる基部アーム641と、基部アーム641の延出端(先端)に固定されて上方に短く突出する連結フレーム642と、連結フレーム642の上端から内側方向かつ先端方向に屈曲した板状のクランクアーム643と、を含む。第1搬送アーム64Aの基部アーム641、連結フレーム642およびクランクアーム643と、第2搬送アーム64Bの基部アーム641、連結フレーム642およびクランクアーム643とは、平面視で互いに対称を呈している。そして、第1搬送アーム64Aのクランクアーム643の先端には、搬送装置60のエンドエフェクタ66である第1エンドエフェクタ66Aが固定されている。第2搬送アーム64Bのクランクアーム643の先端には、搬送装置60のエンドエフェクタ66である第2エンドエフェクタ66Bが固定されている。
図5に示すように、第1搬送アーム64Aおよび第2搬送アーム64Bは、基部アーム641に対する連結フレーム642の突出高さが相互に異なっている。これにより、相互のクランクアーム643およびエンドエフェクタ66が、干渉しないように配置される。なお、図5では、第1エンドエフェクタ66Aが第2エンドエフェクタ66Bよりも上方に配置されているが、この配置は逆であってもよい。
第1エンドエフェクタ66Aおよび第2エンドエフェクタ66Bは、基部63側に後退した待機位置において、相互に鉛直方向に重なることが可能である。エンドエフェクタ66(第1エンドエフェクタ66A、第2エンドエフェクタ66B)が待機位置に位置している場合、搬送装置60は、平面視で円盤状の基部63よりも内側に各搬送アーム64(第1搬送アーム64A、第2搬送アーム64B)全体を収容する。
第1エンドエフェクタ66Aは、ウエハWと研磨部材PPの各々を保持可能に構成されている。具体的には、第1エンドエフェクタ66Aは、ウエハWを保持する第1保持部67を上面に有する一方で、研磨部材PPを保持する第2保持部68を下面(第1保持部67と異なる位置)に有する。第1エンドエフェクタ66Aの下面に研磨部材PPを保持するために、第1エンドエフェクタ66Aと第2エンドエフェクタ66Bとの鉛直方向の間隔は、研磨部材PPの厚みに対して、例えば2倍以上の広さに設定される。
第2エンドエフェクタ66Bは、ウエハWを保持する保持部(第1保持部67)のみを上面に有する。なお、第2エンドエフェクタ66Bも、ウエハWと研磨部材PPの各々を保持可能な構成でもよい。
図6に示すように、エンドエフェクタ66は、クランクアーム643(図5参照)に固定されるベース板部661と、ベース板部661から先端方向に突出する一対のフォーク板部662と、を有する。ベース板部661および一対のフォーク板部662は、互いに一体成形されており、各部の上面および下面は水平方向に沿って平坦状に連続している。一対のフォーク板部662において互いに対向する内側エッジは、ベース板部661の先端の円弧状エッジを介して湾曲しながら連続している。なお、エンドエフェクタ66の形状は、特に限定されず、例えば3以上のフォーク板部662を備えてもよい。
搬送装置60は、ウエハWと研磨部材PPの各々を第1エンドエフェクタ66Aにそれぞれ吸着させる吸着機構69を備える。なお、搬送装置60は、第2エンドエフェクタ66BにおいてウエハWのみを吸着させる吸着機構(不図示)を備える。第2エンドエフェクタ66Bの吸着機構は、第1エンドエフェクタ66AのウエハWを吸着させる部分と同一であるため、具体的な説明は省略する。
吸着機構69は、第1エンドエフェクタ66Aの第1保持部67および第2保持部68の各々に独立して吸着圧力(陰圧)を付与する。本実施形態において、第1保持部67は、第1エンドエフェクタ66Aの上面に形成された1以上(2つ)の吸着口671に構成される。吸着口671は、一対のフォーク板部662の内側エッジ寄りにそれぞれ設けられている。
第2保持部68は、第1エンドエフェクタ66Aの下面に形成された1以上(5つ)の吸着パッド部681により構成される。具体的には、5つの吸着パッド部681は、一対のフォーク板部662の各先端部、ベース板部661と一対のフォーク板部662との各連結部、ベース板部661の先端かつ幅方向中央部に設けられている。ベース板部661および一対のフォーク板部662の各々に吸着パッド部681が設けられることで、研磨部材PPを安定的に保持することが可能となる。
また、吸着機構69は、各吸着口671にそれぞれ連通する複数の第1吸引通路691と、各吸着パッド部681にそれぞれ連通する複数の第2吸引通路692と、を第1エンドエフェクタ66A内に備える。
吸着口671は、一対のフォーク板部662の延在方向に沿って長い長溝を呈している。図7(A)に示すように、吸着口671は、一対のフォーク板部662内を上方向に延在する孔を介して第1吸引通路691の一端(先端)に連通している。また、吸着口671は、第1エンドエフェクタ66Aの平坦状の上面に沿って開口している。これにより、第1エンドエフェクタ66Aは、ウエハWを上面全体で安定的に保持しながら吸着圧力を付与することが可能となる。
一方、吸着パッド部681は、図7(B)に示すように、第1エンドエフェクタ66Aの下面から若干突出しており、この突出部分が研磨部材PPに接触して吸着圧力を付与することで、研磨部材PPを吸着および保持する。例えば、吸着パッド部681は、研磨部材PPに直接接触するパッド本体682と、パッド本体682をエンドエフェクタ66に固定する固定部材683と、固定部材683の上方を覆って第2吸引通路692を閉塞する閉塞部材684と、を含む。
パッド本体682は、平坦状の上部から下部に向かって徐々に拡径するテーパ状(傘状、円錐状)に形成されている。固定部材683は、パッド本体682とエンドエフェクタ66とを上下に挟み込む複数の部品によって構成される。固定部材683の中心部には、孔部683hが形成されている。閉塞部材684は、固定部材683の取り付け後にエンドエフェクタ66の上面側を塞ぐことで、固定部材683の取り付け時に開放された第2吸引通路692を気密に閉塞する。
第2吸引通路692は、エンドエフェクタ66内において適宜の経路に沿って延在し、その一端部が固定部材683の上端(閉塞部材684側)に回り込むことで孔部683hに連通している。エンドエフェクタ66は、第2吸引通路692および孔部683hを通してパッド本体682の内側に吸着圧力を付与して、接触した研磨部材PPをパッド本体682に吸着させることができる。
図6に戻り、各第1吸引通路691は、第1搬送アーム64A内に設けられた複数の第1吸引経路693(搬送アーム64外に設けられたチューブを含む)を介して、第1吸着源部694に連通している。同様に、各第2吸引通路692は、第1搬送アーム64A内に設けられた複数の第2吸引経路695(搬送アーム64外に設けられたチューブを含む)を介して、第2吸着源部696に連通している。複数の第1吸引通路691同士(あるいは、第1吸引経路693同士)は途中位置で合流してもよい。同様に、複数の第2吸引通路692同士(あるいは、第2吸引経路695同士)は途中位置で合流してよい。図6中では、2つの第2吸引通路692がエンドエフェクタ66内で合流した例を図示している。第2吸引経路695は、コントローラ90の制御下に大気開放可能なバルブを備えることで、研磨部材PPの離脱時に、パッド本体682内に気体を導入する構成としてもよい。
第1吸着源部694および第2吸着源部696は、搬送装置60の基部63等に設けられる。一例として、第2吸着源部696は、図示しないポンプ、圧力制御器、バルブ等を含んで構成される。第2吸着源部696は、第2吸引経路695、第2吸引通路692および各吸着口671を通して調整された吸着圧力を、第1エンドエフェクタ66Aの上面に載置されたウエハWに付与する。
一方、第1吸着源部694は、図8に示すように、吸着パッド部681に吸着圧力を付与するために、ブロア696a、エジェクタ機構696b、および排気経路696cを有する。ブロア696aは、エジェクタ機構696bに圧縮エアを供給する。このように、第1保持部67と第2保持部68は、別系統の吸着ラインで構成される。すなわち、第1保持部67は真空による吸着ライン、第2保持部68はエアによる吸着ラインの別系統で構成したので、それぞれ独立して制御できると共に、所望の圧力に制御し易くなる。
エジェクタ機構696bは、ブロア696aおよび排気経路696cが接続されると共に、第1吸引通路691に連通する第1吸引経路693が接続される。エジェクタ機構696bの内部には、開口に対して徐々に小径となるオリフィスを中間に有するメイン流路と、オリフィスにおいて合流するサブ流路とが設けられている。メイン流路の上流ポートには、給気経路(不図示)を介してブロア696aが接続され、メイン流路の下流ポートには、排気経路696cが接続され、サブ流路のサブポートには、第1吸引経路693が接続される。このように構成されたエジェクタ機構696bは、給気経路696dからメイン流路に給気された圧縮エアを排気経路696cに向かわせながら、オリフィスにて流速を速めて、サブ流路に大きな陰圧を生じさせる。これにより、エジェクタ機構696bは、サブ流路に接続された第1吸引経路693および第1吸引通路691を介して、各吸着パッド部681に吸着圧力を付与することができる。また図7(B)において、第2保持部68は、エアでパーティクルを除去する機能と、真空で研磨パーティクルを除去する機能と、を有してもよい。例えば、パッド本体682から圧縮エアを吐出して研磨部材PP上のパーティクルを除去したり、研磨部材PPから離した状態で吸着圧力を発生させて浮遊するパーティクルを吸引したりするように、エジェクタ機構696bを切り換える構成とすることができる。
図3に示すように、以上の搬送装置60は、コントローラ90の指令下に回転駆動部62の回転軸を基点に基部63を回転させることで、各搬送アーム64の進退方向を設定する。例えば、搬送装置60は、FOUP29に対向する方向(Y軸負方向)に各エンドエフェクタ66を向けさせる。これにより、各エンドエフェクタ66は、Y軸負方向に進出してFOUP29にアクセスすることができ、FOUP29からY軸正方向に後退して待機位置に戻ることができる。また、搬送装置60は、研磨部材待機領域23に対向する方向(Y軸正方向)に各エンドエフェクタ66を向けさせる。これにより、第1エンドエフェクタ66Aは、Y軸正方向に進出して研磨部材用収納容器70にアクセスすることができ、研磨部材用収納容器70からY軸負方向に後退して待機位置に戻ることができる。
さらに、搬送装置60は、検査本体部10に対向する方向(X軸正方向)に各エンドエフェクタ66を向けさせる。これにより、各エンドエフェクタ66は、X軸正方向に進出して基板支持ユニット40または研磨部材支持ユニット50にアクセスすることができ、基板支持ユニット40または研磨部材支持ユニット50からX軸負方向に後退して待機位置に戻ることができる。すなわち、ウエハWの搬入および搬出において、コントローラ90は、移動部41を制御して基板支持ユニット40を水平方向(例えば、Y軸方向)に移動して、各エンドエフェクタ66が進出する進出位置の下方に載置面45sを配置する。また、研磨部材PPの搬入および搬出において、コントローラ90は、移動部41を制御して研磨部材支持ユニット50を水平方向(例えば、Y軸方向)に移動して、各エンドエフェクタ66が進出する進出位置の下方に支持面52sを配置する。
図9に示すように、第1エンドエフェクタ66Aは、研磨部材PPの搬送時に、各吸着パッド部681によって研磨部材PPの中心部を吸着および保持する。研磨部材PPは、所定の厚みを有すると共に、平面視で、研磨部材支持ユニット50の支持面52s(図3参照)のサイズよりも小さなサイズの長方形状に形成されている。
より具体的には、研磨部材PPは、研磨板部P1と、研磨板部P1の長手方向両端部に設けられる一対の位置決め突部P2とを有する。研磨板部P1の上面(一方面)には、コンタクトプローブ33を研磨するための研磨シートPSが貼り付けられている。研磨シートPSは、研磨板部P1よりも一回り小さな長方形状に形成されている。
一対の位置決め突部P2は、平面視で、研磨板部P1の一対の短辺に連続する台形状に形成されている。研磨板部P1と各位置決め突部P2との連結箇所は滑らかに湾曲している。また、各位置決め突部P2には、1以上の位置決め孔P2hが設けられている。1以上の位置決め孔P2hは、研磨部材PPの搬送時に、研磨部材支持ユニット50の支持面52sに設けられた図示しない位置決めピン、または研磨部材用収納容器70に設けられた位置決めピン73(図11参照)等が挿入される。
図10に示すように、研磨部材用収納容器70は、鉛直方向に沿って複数(5枚)の研磨部材PPを収納可能な略直方体状に形成されている。なお、研磨部材用収納容器70が収納する研磨部材PPの数は、特に限定されないことは勿論である。この研磨部材用収納容器70は、複数のフレーム70fを組み立てることにより、搬送装置60に対向するY軸負方向側の側面が開放されたフレーム構造を呈している。研磨部材用収納容器70の外側には、当該研磨部材用収納容器70をユーザが把持するための把持バー71が複数設けられている。
研磨部材用収納容器70の内部において長手方向両端には、複数の内側棚板72が設けられている。研磨部材用収納容器70は、長手方向両端で同じ高さに位置する一対の内側棚板72によって、研磨部材PPを水平に支持する。複数の内側棚板72同士の間隔は、第1エンドエフェクタ66Aの厚みと研磨部材PPの厚みの合計よりも広く設定されており、第1エンドエフェクタ66Aを進出可能としている。
ローダ20の研磨部材待機領域23は、研磨部材用収納容器70をX軸負方向に引き出し可能に構成される。研磨部材待機領域23は、研磨部材用収納容器70が載置される載置プレート23pを有し、この載置プレートをX軸方向にスライド自在としている。これにより、ユーザは、ローダ20の外側に載置プレートおよび研磨部材用収納容器70を引き出して、研磨部材用収納容器70自体を交換する(または内部の各研磨部材PPを交換する)ことができる。
図11に示すように、研磨部材PPは、研磨部材用収納容器70の各内側棚板72に支持された状態で、位置決め孔P2hに位置決めピン73が挿入されて位置決めされる。これにより、研磨部材PPは、研磨部材用収納容器70のフレームに対して研磨部材PPの外縁が概ね平行となるように保持される。
ただし、位置決め孔P2hは、位置決めピン73よりも大きく形成されており、研磨部材用収納容器70の基準の待機位置に対して研磨部材PPが若干(例えば、1°程度)傾いて収納される場合がある。また、図3に示すように、検査装置1は、研磨部材支持ユニット50のX軸方向に沿って長い支持面52sに対して、長方形状の研磨部材PPを搬送するために、検査本体部10に進入する際の研磨部材PPの長手方向をX軸方向に揃える必要がある。このため、ローダ20は、研磨部材PPの水平方向(X-Y軸方向)の姿勢である水平姿勢を調整する姿勢調整装置80を、姿勢調整領域25に備える。
図12に示すように、姿勢調整装置80は、研磨部材PPの回転方向の向きを調整する旋回機構81と、研磨部材PPを挟み込んで位置をセンタリングするクランプ機構86と、を有する。すなわち、研磨部材PPの「水平姿勢の調整」とは、研磨部材PPの中心を基点とした鉛直軸回りの回転方向の向きを規定すること、および研磨部材PPの中心の位置を基準に位置決めする(センタリングする)ことの少なくとも一方を言う。
旋回機構81は、搬送装置60により搬送された研磨部材PPを鉛直軸回りに回転させる。この旋回機構81は、研磨部材PPが載置されるテーブル82と、このテーブル82を回転させる旋回動作部83と、テーブル82に載置された研磨部材PPを吸着する旋回機構側吸着部84と、を含む。
テーブル82は、平面視で正円状の円板であり、姿勢調整領域25の中心に配置されている。テーブル82の上面は、平坦状に形成されている。また、テーブル82は、研磨部材PPの下面を吸着する吸着溝841を有する。
旋回動作部83は、テーブル82の中心を支持する回転軸831と、回転駆動するモータ832と、モータ832の回転駆動を回転軸831に伝達する回転伝達部833と、を有する。例えば、回転伝達部833は、回転軸831およびモータ832との間において、複数のプーリや複数のギア等により構成されている。旋回動作部83は、コントローラ90の指令に基づき、テーブル82を所定角度(90°等)単位で回転させる。
旋回機構側吸着部84は、テーブル82の上面に吸着溝841を形成していると共に、テーブル82の内部を通して吸着溝841に連通する吸引経路842を有する。吸引経路842は、回転軸831内を通って姿勢調整領域25の外部に延在し、外部において旋回機構側吸着機構843に接続されている。旋回機構側吸着機構843は、吸引ポンプ、流量調整器、開閉バルブ等を備える。これにより、旋回機構側吸着部84は、コントローラ90の指令に基づき旋回機構側吸着機構843が動作することで、テーブル82上に載置された研磨部材PPの下面を吸着することができる。
クランプ機構86は、旋回機構81のテーブル82を基点としてY軸方向の両側方の各々にスライダ可動部87を備える。一対のスライダ可動部87は、姿勢調整領域25のベースに固定される固定駆動部88と、固定駆動部88により進退するスライダ体89と、を有する。
固定駆動部88は、エアシリンダ機構等の駆動源を内部に有し、またY軸方向外側に突出してスライダ体89を連結する複数のバーを有する。一対のスライダ可動部87は、X軸方向の互いに反対方向に向かって複数のバーおよびスライダ体89を突出している。固定駆動部88は、コントローラ90の指令下に駆動源が動作することで、複数のバーおよびスライダ体89を進退させる。これにより、一対のスライダ体89は、相互に近づく方向または相互に離れる方向に移動できる。
一対のスライダ体89は、X軸方向に長い枠体891と、枠体891の長手方向(X軸方向)の両端部の各々に、接触ローラ892を有する。各スライダ体89上の一対の接触ローラ892は、研磨部材PPの位置決め突部P2の寸法に応じた間隔だけ離れており、各枠体891に対して相対回転自在に支持されている。各接触ローラ892は、一対のスライダ体89の近接時に、位置決め突部P2の傾斜部分に接触する。
以上のように構成されたクランプ機構86は、図13に示すように、一対のスライダ体89の近接に伴って、テーブル82に載置された研磨部材PPの長手方向両端部を、当該一対のスライダ体89で挟持することができる。一対のスライダ体89の近接時には、各接触ローラ892が位置決め突部P2の傾斜部分P2iに先に接触して、研磨部材PPの位置決め突部P2を各接触ローラ892の間に誘導する。さらに、クランプ機構86は、一対のスライダ体89をクランプ(近接)していくことで、研磨部材PPの中心とテーブル82の中心が一致するようにセンタリングすることができる。また、テーブル82に載置された研磨部材PPの向きが若干傾いている場合も、クランプ機構86は、各接触ローラ892により傾斜部分P2iを誘導することで、研磨部材PPの向きを良好に微調整できる。
本実施形態に係る検査装置1およびローダ20は、基本的には以上のように構成され、以下、検査装置1の動作(搬送方法)について、図14~図19を参照しながら説明する。
検査装置1のコントローラ90は、ローダ20の搬送装置60により、ウエハWの搬送および研磨部材PPの搬送を行う。図14に示すように、コントローラ90は、ウエハWの検査において、搬送装置60の第1エンドエフェクタ66Aにより、FOUP29から基板支持ユニット40にウエハWを搬送する基板搬入動作を行う(ステップS1)。この際、コントローラ90は、第1エンドエフェクタ66Aの上面の第1保持部67にウエハWを吸着して、当該ウエハWを搬送する。なお、ウエハWの搬送時に基板支持ユニット40に検査済のウエハWが存在する場合、コントローラ90は、例えば、第2エンドエフェクタ66Bにより基板支持ユニット40からウエハWを搬出する基板搬出動作を行う。
その後、コントローラ90は、移動部41を移動して、基板支持ユニット40に搬送したウエハWをテスタ30(プローブカード32)のコンタクトプローブ33に接触させて、ウエハWの各被検査デバイスの電気的検査を行う(ステップS2)。
また、ウエハWの検査の合間、または検査装置1のメンテナンス時等において、コントローラ90は、各コンタクトプローブ33の状態(摩耗等)を判定している(ステップS3)。そして、各コンタクトプローブ33が摩耗した場合(ステップS3:YES)には、ステップS4を実施する一方で、各コンタクトプローブ33が摩耗していない場合(ステップS3:NO)には、ステップS4を省略してステップS5に移行する。
ステップS4において、コントローラ90は、検査本体部10からウエハWを搬出した後に、移動部41により研磨部材支持ユニット50を移動させて、各コンタクトプローブ33に研磨部材PPを接触させ、各コンタクトプローブ33の研磨を行う。例えば、研磨時に、研磨部材支持ユニット50は、移動部41により水平方向上の規定された経路に沿って研磨部材PPを往復動させることで、各コンタクトプローブ33を研磨する。
さらに、コントローラ90は、検査装置1の稼働時に、研磨部材PPを交換するためのトリガ条件を継続的に監視し、研磨部材PPの交換が必要か否かを判定する(ステップS5)。例えば、このトリガ条件は、研磨部材支持ユニット50にセットされた研磨部材PPによってプローブカード32のコンタクトプローブ33を研磨した研磨回数をカウントし、研磨回数が所定回数以上となったか否かを判定することがあげられる。すなわち、研磨回数が所定回数以上となった場合には、研磨部材PPの交換が必要であると見なすことができ、研磨回数が所定数未満の場合には、研磨部材PPの交換が不要であると見なすことができる。また、トリガ条件は、研磨部材支持ユニット50の研磨部材PPの使用期間を計測して、使用期間が所定期間以上となったか否かを判定することでもよく、あるいはユーザインタフェース95を介したユーザの交換指示を受信することでもよい。
コントローラ90は、研磨部材PPの交換の不要を判定すると(ステップS5:NO)、ステップS6を行う。ステップS6において、コントローラ90は、ウエハWの検査を終了するか否かを判定する。そして、ウエハWの検査を継続する場合(ステップS6:NO)には、ステップS1に戻り、以下同様の処理を繰り返す。一方、ウエハWの検査を終了する場合(ステップS6:YES)は、この処理フローを終了する。
また、ステップS5において、コントローラ90は、研磨部材PPの交換を判定すると(ステップS5:YES)、研磨部材PPの交換作業の処理に移行する(ステップS7)。研磨部材PPの交換作業では、まず検査本体部10の研磨部材支持ユニット50に保持されている使用済の研磨部材PPを、ローダ20の研磨部材用収納容器70に搬送する研磨部材搬出動作を行う。
具体的には、コントローラ90は、図15に示す処理フローの各ステップに沿って研磨部材搬出動作を実施する。
コントローラ90は、搬送装置60の第1エンドエフェクタ66Aにより、まず研磨部材支持ユニット50に載置された使用済の研磨部材PPを受け取る処理を行う(ステップS101)。使用済の研磨部材PPを受け取る際に、コントローラ90は、図16(A)に示すように、先に検査本体部10の移動部41を動作させる。移動部41は、研磨部材支持ユニット50を移動させて、第1エンドエフェクタ66Aが進出する進出位置の下方に研磨部材PPを配置する。
そして、コントローラ90は、搬送装置60を制御して、第1エンドエフェクタ66Aにより研磨部材PPを受け取る。具体的には、搬送装置60は、進退駆動部65により、待機位置に待機していた第1搬送アーム64Aを進出させ、研磨部材支持ユニット50の研磨部材PPと第1エンドエフェクタ66Aとを対向させる。次に、搬送装置60は、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aを下降して(または研磨部材支持ユニット50を上昇させて)、研磨部材PPの上面に各吸着パッド部681を接触させる。その後、搬送装置60は、吸着機構69により、各吸着パッド部681から研磨部材PPに吸着圧力を付与することで、研磨部材PPを吸着する。第1エンドエフェクタ66Aにより研磨部材支持ユニット50の研磨部材PPを受け取った後は、第1エンドエフェクタ66Aの長手方向(進退方向)と、研磨部材PPの長手方向とが互いに平行になっている。
次に、搬送装置60は、第1エンドエフェクタ66Aにより保持した研磨部材PPを、姿勢調整領域25の姿勢調整装置80に搬送する(図15のステップS102)。図16(B)に示すように、搬送装置60は、進退駆動部65により第1エンドエフェクタ66AをX軸負方向(進出位置から待機位置)に移動させる。その後、搬送装置60は、回転駆動部62により基部63および第1搬送アーム64A(第1エンドエフェクタ66A)を時計回りに90°回転させる。これにより、第1エンドエフェクタ66Aは、Y軸正方向(研磨部材待機領域23)に向かって進出可能となる。
ただし、第1エンドエフェクタ66Aに保持された研磨部材PPの長手方向は、第1エンドエフェクタ66Aの進退方向に平行であり、研磨部材用収納容器70の長手方向に対しては直交している(研磨部材用収納容器70の収納姿勢と一致していない)。このため、コントローラ90は、姿勢調整装置80を制御して、研磨部材PPの水平姿勢を時計回りまたは反時計回りに90°回転させる処理を行う。
搬送装置60は、進退駆動部65により第1エンドエフェクタ66Aを姿勢調整装置80のテーブル82に対向する位置に進出させ、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aを下降してテーブル82に研磨部材PPを載置する。この状態で、コントローラ90は、第1エンドエフェクタ66Aの各吸着パッド部681による吸着を解除する一方で、旋回機構側吸着部84を動作させてテーブル82に対して研磨部材PPを吸着する。また、テーブル82の吸着後に、搬送装置60は、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aを研磨部材PPから上昇させる。
姿勢調整装置80は、テーブル82による研磨部材PPの吸着状態で、旋回動作部83によりテーブル82および研磨部材PPを90°回転させ、その後にテーブル82による研磨部材PPの吸着を解除する(図15のステップS103)。これにより、図16(C)に示すように、姿勢調整装置80のテーブル82上において、研磨部材PPの長手方向と、研磨部材用収納容器70の長手方向とが互いに略平行な状態となる。
そのため、コントローラ90は、搬送装置60の第1エンドエフェクタ66Aにより、水平姿勢が調整された研磨部材PPをテーブル82から取り出して研磨部材用収納容器70に収納する(図15のステップS104)。この際、搬送装置60は、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aを下降して、各吸着パッド部681と研磨部材PPの上面とを接触させ、吸着機構69により各吸着パッド部681に研磨部材PPを吸着させる。さらに、搬送装置60は、研磨部材用収納容器70の収納予定のスペース(一対の内側棚板72)に高さが合うように、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aおよび研磨部材PPの鉛直方向の位置を調整する。
そして、図16(D)に示すように、搬送装置60は、進退駆動部65により第1エンドエフェクタ66Aを進出させて研磨部材用収納容器70内に研磨部材PPを進入させる。一対の内側棚板72に研磨部材PPが対向した状態で、搬送装置60は、第1エンドエフェクタ66Aを下降して、指定の位置で研磨部材PPの保持を解除する。
以上の処理フローによって、検査装置1、ローダ20および搬送方法は、研磨部材支持ユニット50から研磨部材用収納容器70に研磨部材PPをスムーズに搬送できる。特に、検査装置1は、搬送装置60と研磨部材用収納容器70の間に(研磨部材PPの搬送経路上に)配置された姿勢調整装置80において、研磨部材用収納容器70に収納する前に研磨部材PPの水平姿勢を調整する。これにより、時間をかけずに、研磨部材用収納容器70に対して研磨部材PPを精度よく収納できる。
次に、研磨部材搬出動作の後に実施する研磨部材PPの交換作業の研磨部材搬入動作について説明する。研磨部材搬入動作において、コントローラ90は、搬送装置60により研磨部材用収納容器70に待機している交換用の研磨部材PPを、研磨部材支持ユニット50に搬送する。なお、研磨部材支持ユニット50に研磨部材PPがセットされていない場合、研磨部材搬出動作を行わずに、研磨部材搬入動作を実施してよいことは勿論である。
コントローラ90は、研磨部材用収納容器70内の各研磨部材PPの状態および位置を予め管理しており、研磨部材搬入動作の前(例えば、交換のトリガ条件が成立した場合)に、交換用の研磨部材PPを適宜選択する。交換用の研磨部材PPは、未使用(新品)の研磨部材PPでもよく、使用済であって消耗が少ない研磨部材PPでもよい。
具体的には、コントローラ90は、図17に示す処理フローの各ステップに沿って研磨部材搬入動作を実施する。
コントローラ90は、搬送装置60の第1エンドエフェクタ66Aにより、研磨部材用収納容器70内の特定された交換用の研磨部材PPを受け取る処理を行う(ステップS201)。図18(A)に示すように、搬送装置60は、進退駆動部65により、第1エンドエフェクタ66Aを進出させて、研磨部材用収納容器70の交換用の研磨部材PPの上方の空間に第1エンドエフェクタ66Aを進入させる。なお、研磨部材用収納容器70に使用済の研磨部材PPを先に収納した場合には、研磨部材用収納容器70から第1エンドエフェクタ66Aを若干後退させ、その後に第1エンドエフェクタ66Aの高さ位置を調整して研磨部材用収納容器70に再進入させればよい。
次に、搬送装置60は、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aを下降して、研磨部材PPの上面に各吸着パッド部681を接触させる。さらに、搬送装置60は、吸着機構69を動作して各吸着パッド部681から研磨部材PPに吸着圧力を付与することで、研磨部材PPを吸着する。第1エンドエフェクタ66Aにより研磨部材PPを受け取った後は、第1エンドエフェクタ66Aの長手方向(進退方向)と、研磨部材PPの長手方向とが互いに直交した状態となっている。このため、コントローラ90は、姿勢調整装置80により、研磨部材PPの水平姿勢を時計回り(または反時計回り)に90°回転させる処理を行う。
搬送装置60は、第1エンドエフェクタ66Aにより保持した研磨部材PPを、姿勢調整装置80のテーブル82に搬送する(図17のステップS202)。図18(B)に示すように、搬送装置60は、進退駆動部65により第1エンドエフェクタ66AをY軸負方向に向かって後退させ、研磨部材PPの搬送経路上に位置するテーブル82に対し、保持している研磨部材PPを対向させる。その後、搬送装置60は、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aを下降してテーブル82に研磨部材PPを載置する。この状態で、コントローラ90は、第1エンドエフェクタ66Aの各吸着パッド部681による吸着を解除する一方で、旋回機構側吸着部84を動作させてテーブル82に対して研磨部材PPを吸着する。また、テーブル82の吸着後に、搬送装置60は、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aを研磨部材PPから上昇させる。
姿勢調整装置80は、テーブル82による研磨部材PPの吸着状態で、旋回動作部83によりテーブル82を時計回り(または反時計回り)に90°回転させ、その後にテーブル82に対する研磨部材PPの吸着を解除する(図17のステップS203)。これにより、図18(C)および図18(D)に示すように、研磨部材PPも90°回転する。姿勢調整装置80は、テーブル82上で、研磨部材PPの長手方向と、第1エンドエフェクタ66Aの長手方向(進退方向)とを互いに略平行な状態とすることができる。なお、図18(D)および図19(A)では、姿勢調整装置80の動作を理解し易くするため、第1エンドエフェクタ66Aの図示を省略している。
次に、姿勢調整装置80は、クランプ機構86により研磨部材PPを挟み込むことで、研磨部材PPの水平姿勢を微調整する(図17のステップS204)。図18(D)に示すように、姿勢調整装置80は、一対のスライダ体89を互いに近づく方向に移動させることにより、研磨部材PPを長手方向に挟み込む。これにより、研磨部材PPの中心とテーブル82の中心とが一致する位置となり、かつ研磨部材PPの長手方向と第1エンドエフェクタ66Aの進退方向とが平行になるように微調整される(図13も参照)。
クランプ機構86による研磨部材PPの挟み込み状態で、姿勢調整装置80は、旋回機構側吸着部84によりテーブル82の上面に研磨部材PPを吸着し、その後にクランプ機構86による研磨部材PPの挟み込みを解除する(図17のステップS205)。すなわち、図19(A)に示すように、姿勢調整装置80は、一対のスライダ体89が互いに離れる方向に移動させる。これにより、姿勢調整装置80は、研磨部材支持ユニット50に対応するように水平姿勢を調整した研磨部材PPをテーブル82に保持した状態となる。
その後、コントローラ90は、搬送装置60により、水平姿勢が調整された研磨部材PPを第1エンドエフェクタ66Aにより取り出す(図17のステップS206)。図19(B)に示すように、搬送装置60は、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aを下降して、各吸着パッド部681と研磨部材PPの上面とを接触させ、吸着機構69により各吸着パッド部681に研磨部材PPを吸着させる。一方、姿勢調整装置80は、旋回機構側吸着部84を動作させてテーブル82による研磨部材PPの吸着を解除する。これにより、搬送装置60は、昇降駆動部61による上昇に伴って、テーブル82から研磨部材PPを位置ずれすることなく浮上させることができる。
そして、搬送装置60は、第1エンドエフェクタ66Aが保持している研磨部材PPを、検査本体部10の研磨部材支持ユニット50に搬入する(図17のステップS207)。この際、図19(C)に示すように、搬送装置60は、進退駆動部65により第1エンドエフェクタ66AをY軸負方向(待機位置)に移動させる。その後に、図19(D)に示すように、搬送装置60は、回転駆動部62により基部63および第1搬送アーム64A(第1エンドエフェクタ66A)を反時計回りに90°回転させる。これにより、第1エンドエフェクタ66Aは、X軸正方向(検査本体部10の進出位置)に向かって進出可能となる。
検査本体部10内では、移動部41によって研磨部材支持ユニット50が、進出位置の下方に予め待機している。このため、搬送装置60は、進退駆動部65により第1エンドエフェクタ66Aを進出位置に進出させた後、昇降駆動部61により第1エンドエフェクタ66Aを下降させる。これにより、研磨部材支持ユニット50の支持面52sに研磨部材PPを精度よく載置することができる。なお、コントローラ90は、研磨部材支持ユニット50の直上に研磨部材PPを搬送した後、研磨部材支持ユニット50を上昇させて研磨部材PPとの隙間を狭め、第1エンドエフェクタ66Aから研磨部材支持ユニット50に研磨部材PPを受け渡してもよい。あるいは、コントローラ90は、研磨部材支持ユニット50と第1エンドエフェクタ66Aの両方を動作させて研磨部材PPを受け渡す構成でもよい。
コントローラ90は、研磨部材支持ユニット50に研磨部材PPを載置した後に、研磨部材支持ユニット50のユニット側吸着部54により研磨部材PPを支持面52sに吸着する(図17のステップS208)。これにより、検査装置1は、交換用の研磨部材PPを研磨部材支持ユニット50に自動的にセットできる。そして、検査装置1は、プローブカード32のコンタクトプローブ33を研磨部材PPで研磨することが可能となる。
検査装置1は、ウエハWの検査時に適宜のタイミングで、上記の搬送方法(研磨部材搬入動作、研磨部材搬出動作)を行うことができる。検査装置1は、第1エンドエフェクタ66Aに対して研磨部材PPを単独で保持して搬送してよい。あるいは、検査装置1は、第1エンドエフェクタ66Aの上面にウエハWを保持する一方で、第1エンドエフェクタ66Aの下面に研磨部材PPを保持した状態で、上記の搬送方法を実施してもよい。
なお、検査装置1、ローダ20および搬送方法は、上記の実施形態に限定されず種々の変形例をとり得る。例えば、上記の実施形態では姿勢調整装置80により研磨部材PPの水平姿勢を調整する構成としたが、検査装置1は、姿勢調整装置80を経由せずに研磨部材支持ユニット50に研磨部材PPを搬送する構成としてもよい。一例として、研磨部材支持ユニット50および搬送装置60の搬送経路に応じて、研磨部材用収納容器70の研磨部材PPの収納姿勢を調整しておく(例えば、図3中において研磨部材PPの長手方向をY軸方向に沿って収納する)。これにより、搬送装置60は、研磨部材PPを回転させずに搬送しても、研磨部材支持ユニット50の支持面52sの長手方向と研磨部材PPの長手方向とを合わせた状態で研磨部材PPの載置を行うことができる。
また、上記の実施形態に係る第1エンドエフェクタ66Aは、ウエハWを保持する第1保持部67を上面に有し、研磨部材PPを保持する第2保持部68を下面に有する構成であった。しかしながら、第1エンドエフェクタ66Aは、第1保持部67を下面に備える一方で、第2保持部68を上面に備える構成でもよい。この場合、吸着パッド部681は、下面側の第1保持部67に設けられるとよい。
ローダ20は、平面視で、検査本体部10の長手方向と平行に、FOUP29と、搬送装置60と、研磨部材用収納容器70とを並べて配置しているが、この配置はこれに限らない。例えば、ローダ20は、FOUP29と研磨部材用収納容器70と鉛直方向に重ねて配置した構成でもよい。
以上の実施形態で説明した本開示の技術的思想および効果について、以下に記載する。
本開示の第1の態様に係る検査装置1は、コンタクトプローブ33に接触する基板(ウエハW)を支持する第1ステージ(基板支持ユニット40)と、第1ステージの隣接位置に設けられ、コンタクトプローブ33を研磨可能な研磨部材PPを支持する第2ステージ(研磨部材支持ユニット50)と、基板を収納する基板用収納部(FOUP29)と、研磨部材PPを収納する研磨部材用収納部(研磨部材用収納容器70)と、第1ステージと基板用収納部との間で基板を搬送し、かつ第2ステージと研磨部材用収納部との間で研磨部材PPを搬送する搬送アーム64を有する搬送装置60と、を備え、搬送アーム64は、基板を保持可能な第1保持部67と、第1保持部67と異なる位置で研磨部材PPを保持可能な第2保持部68と、を有する。
上記によれば、検査装置1は、搬送アーム64の第1保持部67および第2保持部68により、基板(ウエハW)と研磨部材PPの各々を搬送することが可能となる。これにより、検査装置1は、研磨部材PPの交換を自動的に行うことができ、研磨部材PPの交換に伴うユーザの負担を軽減して、また作業効率を高めることができる。
また、搬送アーム64は、平板状のエンドエフェクタ66を備え、エンドエフェクタ66は、第1保持部67および第2保持部68のうち一方を構成する1以上の吸着口671を上面に有し、第1保持部67および第2保持部68のうち他方を構成する1以上の吸着パッド部681を下面に有する。これにより、検査装置1は、1以上の吸着口671によってウエハW(または研磨部材PP)を上面に良好に保持でき、また1以上の吸着パッド部681によって研磨部材PP(またはウエハW)を下面に良好に保持できる。
また、エンドエフェクタ66は、第2保持部68を構成する1以上の吸着パッド部681を介して研磨部材PPに吸着圧力を付与して保持するエジェクタ機構696bを有する。これにより、検査装置1は、エンドエフェクタ66により研磨部材PPを一層強固に保持できる。
また、吸着パッド部681は、研磨部材PPに接触するテーパ状のパッド本体682を備え、エンドエフェクタ66は、パッド本体682の内側に連通して、パッド本体682に吸着圧力を付与可能な吸引通路(第2吸引通路692)を内部に有する。これにより、検査装置1は、研磨部材PPに接触したパッド本体682内に吸着圧力を安定してかけると共に、吸着解除をスムーズに行うことができる。
また、エンドエフェクタ66は、ベース板部661と、ベース板部661から突出する一対のフォーク板部662と、を含み、吸着パッド部681は、ベース板部661および一対のフォーク板部662の各々に設けられている。これにより、検査装置1は、エンドエフェクタ66全体で研磨部材PPを保持することができ、研磨部材PPをより安定して搬送できる。
また、第1ステージ(基板支持ユニット40)および第2ステージ(研磨部材支持ユニット50)を有する検査本体部10と、検査本体部10の隣接位置に配置されるローダ20と、を備え、ローダ20は、平面視で、検査本体部10と平行な方向に沿って、基板用収納部(FOUP29)と、搬送装置60と、研磨部材用収納部(研磨部材用収納容器70)と、をこの順に配置している。これにより、検査装置1は、搬送装置60により、基板用収納部と研磨部材用収納部の両方に容易にアクセスすることが可能となる。
また、搬送装置60は、搬送アーム64を鉛直方向に昇降させる昇降駆動部61と、搬送アーム64を鉛直軸回りに回転させる回転駆動部62と、搬送アーム64を直線状に進退させる進退駆動部65と、を備える。これにより、搬送装置60は、ローダ20内およびローダ20と検査本体部10との間における基板(ウエハW)および研磨部材PPの搬送をスムーズに行うことができる。
また、基板用収納部(FOUP29)は、鉛直方向に複数の基板(ウエハW)を収納し、研磨部材用収納部(研磨部材用収納容器70)は、鉛直方向に複数の研磨部材PPを収納し、搬送装置60は、昇降駆動部61の昇降により搬送アーム64の高さを調整し、回転駆動部62の回転により搬送アーム64の進退方向を調整し、進退駆動部65の進退により搬送アーム64を、基板用収納部の基板または研磨部材用収納部の研磨部材PPにアクセスする。これにより、搬送装置60は、基板用収納部との間でウエハWの搬送をスムーズに行うことができ、また研磨部材用収納部との間で研磨部材PPの搬送をスムーズに行うことができる。
また、検査本体部10は、第1ステージ(基板支持ユニット40)および第2ステージ(研磨部材支持ユニット50)を水平方向に移動可能な移動部41を有し、移動部41は、第2ステージに対して研磨部材PPの搬入または搬出を行う際に、搬送装置60を基点として研磨部材用収納部(研磨部材用収納容器70)と直交する方向に第2ステージを配置し、搬送装置60は、搬送アーム64による研磨部材PPの保持状態で、搬送アーム64を90°回転させることで、第2ステージと研磨部材用収納部との間で研磨部材を搬送する。これにより、検査装置1は、研磨部材用収納部と第2ステージとの間における研磨部材PPの搬送を迅速かつ精度よく行うことが可能となる。
また、第2ステージ(研磨部材支持ユニット50)の直上に研磨部材PPを搬送した搬送アーム64、および当該第2ステージのうち少なくとも一方が、鉛直方向に移動して研磨部材PPと第2ステージの隙間を狭めることで、搬送アーム64から第2ステージに研磨部材PPを受け渡す。これにより、検査装置1は、研磨部材PPを第2ステージに精度よく載置できる。また、第2ステージは、研磨部材PPを授受するための支持ピン等を設ける必要がなくなり、構成を簡素化および低コスト化を促すことができる。
また、搬送装置60と研磨部材用収納部(研磨部材用収納容器70)との間に、研磨部材PPの水平姿勢を調整する姿勢調整装置80を有する。姿勢調整装置80を用いることで、検査装置1は、第2ステージ(研磨部材支持ユニット50)や研磨部材用収納容器70に研磨部材PPを精度よく載置することができる。
また、搬送装置60は、搬送アーム64により使用済の研磨部材PPを研磨部材用収納部(研磨部材用収納容器70)に搬送する際に、姿勢調整装置80に研磨部材PPを載置して研磨部材PPの長手方向の向きを90°回転させ、搬送アーム64により交換用の研磨部材を研磨部材用収納部から搬送する際に、姿勢調整装置80に研磨部材PPを載置して研磨部材の長手方向の向き90°を回転すると共に、研磨部材PPの水平方向の位置を調整する。これにより、検査装置1は、研磨部材用収納容器70に研磨部材PPを戻す場合には調整を短時間に行うことでき、第2ステージ(研磨部材支持ユニット50)に研磨部材PPを搬送する場合には水平姿勢を充分に調整して位置決め精度を高めることができる。
また、姿勢調整装置80は、研磨部材PPを所定角度旋回させる旋回機構81と、研磨部材PPを水平方向に挟み込むクランプ機構86と、を備える。これにより、検査装置1は、研磨部材PPの水平姿勢を適切に調整できる。
また、旋回機構81は、研磨部材PPを載置するテーブル82と、テーブル82を旋回させる旋回動作部83と、を有し、クランプ機構86は、テーブル82を挟んだ両側方に設けられるスライダ可動部87を有し、一対のスライダ可動部87は、相互に近づく方向および離れる方向に移動可能なスライダ体89により、テーブル82に載置された研磨部材PPを挟み込むことで、研磨部材PPの水平姿勢を調整する。これにより、検査装置1は、研磨部材PPの水平姿勢をより精度よく調整できる。
また、本開示の第2の態様に係るローダ20は、コンタクトプローブ33に接触する基板(ウエハW)を収納する基板用収納部(FOUP29)と、コンタクトプローブ33を研磨可能な研磨部材PPを収納する研磨部材用収納部(研磨部材用収納容器70)と、基板を支持する第1ステージ(基板支持ユニット40)と基板用収納部との間で基板を搬送し、かつ第1ステージの隣接位置に設けられ研磨部材PPを支持する第2ステージ(研磨部材支持ユニット50)と研磨部材用収納部との間で研磨部材PPを搬送する搬送アーム64を有する搬送装置60と、を備え、搬送アーム64は、基板を保持可能な第1保持部67と、第1保持部67と異なる位置で研磨部材PPを保持可能な第2保持部68と、を有する。
また、本開示の第3の態様に係る搬送方法は、コンタクトプローブ33に接触する基板(ウエハW)を支持する第1ステージ(基板支持ユニット40)と、第1ステージの隣接位置に設けられ、コンタクトプローブ33を研磨可能な研磨部材PPを支持する第2ステージ(研磨部材支持ユニット50)と、基板を収納する基板用収納部(FOUP29)と、研磨部材PPを収納する研磨部材用収納部(研磨部材用収納容器70)と、第1ステージと基板用収納部との間で基板を搬送し、かつ第2ステージと研磨部材用収納部との間で研磨部材PPを搬送する搬送アーム64を有する搬送装置60と、を備えた検査装置1の搬送方法であって、搬送アーム64の第1保持部67により基板を保持して当該基板を搬送する工程と、搬送アーム64の第1保持部67と異なる位置に設けられた第2保持部68により研磨部材PPを保持して当該研磨部材PPを搬送する工程と、を有する。第2および第3の態様でも、ユーザの負担を軽減でき、また作業効率を高めることが可能となる。
今回開示された実施形態に係る検査装置1、ローダ20および搬送方法は、すべての点において例示であって制限的なものではない。実施形態は、添付の請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形および改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
1 検査装置
29 FOUP
33 コンタクトプローブ
40 基板支持ユニット
50 研磨部材支持ユニット
60 搬送装置
64 搬送アーム
70 研磨部材用収納容器
67 第1保持部
68 第2保持部
PP 研磨部材
W ウエハ

Claims (16)

  1. コンタクトプローブに接触する基板を支持する第1ステージと、
    前記第1ステージの隣接位置に設けられ、前記コンタクトプローブを研磨可能な研磨部材を支持する第2ステージと、
    前記基板を収納する基板用収納部と、
    前記研磨部材を収納する研磨部材用収納部と、
    前記第1ステージと前記基板用収納部との間で前記基板を搬送し、かつ前記第2ステージと前記研磨部材用収納部との間で前記研磨部材を搬送する搬送アームを有する搬送装置と、を備え、
    前記搬送アームは、前記基板を保持可能な第1保持部と、前記第1保持部と異なる位置で前記研磨部材を保持可能な第2保持部と、を有する、
    検査装置。
  2. 前記搬送アームは、平板状のエンドエフェクタを備え、
    前記エンドエフェクタは、
    前記第1保持部および前記第2保持部のうち一方を構成する1以上の吸着口を上面に有し、
    前記第1保持部および前記第2保持部のうち他方を構成する1以上の吸着パッド部を下面に有する、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記エンドエフェクタは、前記第2保持部を構成する1以上の前記吸着パッド部を介して前記研磨部材に吸着圧力を付与して保持するエジェクタ機構を有する、
    請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記吸着パッド部は、前記研磨部材に接触するテーパ状のパッド本体を備え、
    前記エンドエフェクタは、前記パッド本体の内側に連通して、前記パッド本体に吸着圧力を付与可能な吸引通路を内部に有する、
    請求項2に記載の検査装置。
  5. 前記エンドエフェクタは、ベース板部と、前記ベース板部から突出する一対のフォーク板部と、を含み、
    前記吸着パッド部は、前記ベース板部および前記一対のフォーク板部の各々に設けられている、
    請求項2に記載の検査装置。
  6. 前記第1ステージおよび前記第2ステージを有する検査本体部と、
    前記検査本体部の隣接位置に配置されるローダと、を備え、
    前記ローダは、平面視で、前記検査本体部と平行な方向に沿って、前記基板用収納部と、前記搬送装置と、前記研磨部材用収納部と、をこの順に配置している、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の検査装置。
  7. 前記搬送装置は、
    前記搬送アームを鉛直方向に昇降させる昇降駆動部と、
    前記搬送アームを鉛直軸回りに回転させる回転駆動部と、
    前記搬送アームを直線状に進退させる進退駆動部と、を備える、
    請求項6に記載の検査装置。
  8. 前記基板用収納部は、鉛直方向に複数の前記基板を収納し、
    前記研磨部材用収納部は、鉛直方向に複数の前記研磨部材を収納し、
    前記搬送装置は、前記昇降駆動部の昇降により前記搬送アームの高さを調整し、前記回転駆動部の回転により前記搬送アームの進退方向を調整し、前記進退駆動部の進退により前記搬送アームを、前記基板用収納部の前記基板または前記研磨部材用収納部の前記研磨部材にアクセスする、
    請求項7に記載の検査装置。
  9. 前記検査本体部は、前記第1ステージおよび前記第2ステージを水平方向に移動可能な移動部を有し、
    前記移動部は、前記第2ステージに対して前記研磨部材の搬入または搬出を行う際に、前記搬送装置を基点として前記研磨部材用収納部と直交する方向に前記第2ステージを配置し、
    前記搬送装置は、前記搬送アームによる前記研磨部材の保持状態で、前記搬送アームを90°回転させることで、前記第2ステージと前記研磨部材用収納部との間で前記研磨部材を搬送する、
    請求項6に記載の検査装置。
  10. 前記第2ステージの直上に前記研磨部材を搬送した前記搬送アーム、および当該第2ステージのうち少なくとも一方が、鉛直方向に移動して前記研磨部材と前記第2ステージの隙間を狭めることで、前記搬送アームから前記第2ステージに前記研磨部材を受け渡す、
    請求項9に記載の検査装置。
  11. 前記搬送装置と前記研磨部材用収納部との間に、前記研磨部材の水平姿勢を調整する姿勢調整装置を有する、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の検査装置。
  12. 前記搬送装置は、
    前記搬送アームにより使用済の前記研磨部材を前記研磨部材用収納部に搬送する際に、前記姿勢調整装置に前記研磨部材を載置して前記研磨部材の長手方向の向きを90°回転させ、
    前記搬送アームにより交換用の前記研磨部材を前記研磨部材用収納部から搬送する際に、前記姿勢調整装置に前記研磨部材を載置して前記研磨部材の長手方向の向きを90°を回転すると共に、前記研磨部材の水平方向の位置を調整する、
    請求項11に記載の検査装置。
  13. 前記姿勢調整装置は、
    前記研磨部材を所定角度旋回させる旋回機構と、
    前記研磨部材を水平方向に挟み込むクランプ機構と、を備える、
    請求項11に記載の検査装置。
  14. 前記旋回機構は、前記研磨部材を載置するテーブルと、前記テーブルを旋回させる旋回動作部と、を有し、
    前記クランプ機構は、前記テーブルを挟んだ両側方に設けられるスライダ可動部を有し、
    両側方の前記スライダ可動部は、相互に近づく方向および離れる方向に移動可能なスライダ体により、前記テーブルに載置された前記研磨部材を挟み込むことで、前記研磨部材の水平姿勢を調整する、
    請求項13に記載の検査装置。
  15. コンタクトプローブに接触する基板を収納する基板用収納部と、
    前記コンタクトプローブを研磨可能な研磨部材を収納する研磨部材用収納部と、
    前記基板を支持する第1ステージと前記基板用収納部との間で前記基板を搬送し、かつ前記第1ステージの隣接位置に設けられ前記研磨部材を支持する第2ステージと前記研磨部材用収納部との間で前記研磨部材を搬送する搬送アームを有する搬送装置と、を備え、
    前記搬送アームは、前記基板を保持可能な第1保持部と、前記第1保持部と異なる位置で前記研磨部材を保持可能な第2保持部と、を有する、
    ローダ。
  16. コンタクトプローブに接触する基板を支持する第1ステージと、
    前記第1ステージの隣接位置に設けられ、前記コンタクトプローブを研磨可能な研磨部材を支持する第2ステージと、
    前記基板を収納する基板用収納部と、
    前記研磨部材を収納する研磨部材用収納部と、
    前記第1ステージと前記基板用収納部との間で前記基板を搬送し、かつ前記第2ステージと前記研磨部材用収納部との間で前記研磨部材を搬送する搬送アームを有する搬送装置と、を備えた検査装置の搬送方法であって、
    前記搬送アームの第1保持部により前記基板を保持して当該基板を搬送する工程と、
    前記搬送アームの前記第1保持部と異なる位置に設けられた第2保持部により前記研磨部材を保持して当該研磨部材を搬送する工程と、を有する、
    搬送方法。
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