JP2024052573A - 空調装置及び空気清浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】送風機の吸い込み側で生じる音を低減する。【解決手段】筐体(10)の吸込開口(12)と送風機(20)の吸込口(21)との間には、吸込側流路(13)が設けられる。消音器(30)は、音を伝播する伝播通路(31)を有する。消音器(30)は、伝播通路(31)の一端に開口し且つ吸込側流路(13)に連通する開口部(32)と、伝播通路(31)の他端を閉塞し且つ伝播通路(31)を通過した音を開口部(32)に向けて反射する閉塞部(33)と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、空調装置及び空気清浄機に関するものである。
特許文献1には、空気の流れの下流側に、第1フィルタであるHEPAフィルタと、第2フィルタである脱臭フィルタと、を互いに接近して且つ互いに対向して配置するようにした空気清浄機が開示されている。
特許第6477798号公報
ここで、送風機の吹き出し側で生じる音は、高圧損フィルタとしてのHEPAフィルタによって遮音される。これにより、送風機の吹き出し側で生じる音を低減することができる。
一方、HEPAフィルタを配置したことで、送風機の吹き出し側の流路圧損が上がることとなる。その結果、送風機の回転数が上がってしまい、送風機の吸い込み側で生じる音が大きくなるおそれがあった。
本開示の目的は、送風機の吸い込み側で生じる音を低減することにある。
本開示の第1の態様は、筐体(10)と、前記筐体(10)の内部に配置された送風機(20)と、を備えた空調装置であって、前記筐体(10)の吸込開口(12)と前記送風機(20)の吸込口(21)との間には、吸込側流路(13)が設けられ、音を伝播する伝播通路(31)を有する筒状の消音器(30)を備え、前記消音器(30)は、前記伝播通路(31)の一端に開口し且つ前記吸込側流路(13)に連通する開口部(32)と、前記伝播通路(31)の他端を閉塞し且つ前記伝播通路(31)を通過した音を前記開口部(32)に向けて反射する閉塞部(33)と、を有する。
第1の態様では、吸込側流路(13)で生じる音を、消音器(30)の伝播通路(31)に伝播させて消音器(30)の閉塞部(33)で反射して、開口部(32)において位相が反転した音波を重ね合わせることで、吸込側流路(13)で生じる突出音を低減することができる。
本開示の第2の態様は、第1の態様に記載の空調装置において、前記吸込側流路(13)における音の伝播方向を第1方向、前記第1方向に直交する方向を第2方向としたときに、前記消音器(30)の前記開口部(32)における前記第1方向の平均長さよりも前記第2方向の平均長さの方が大きい。
第2の態様では、消音器(30)の開口部(32)の形状を工夫することで、減音効果を高めることができる。
本開示の第3の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置において、前記吸込側流路(13)で生じる音は、前記送風機(20)の回転に起因する。
第3の態様では、送風機(20)の回転に起因する音を低減することができる。
本開示の第4の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置において、前記吸込側流路(13)で生じる音は、前記筐体(10)の形状に基づく共鳴音に起因する。
第4の態様では、筐体(10)の形状に基づく共鳴音に起因する音を低減することができる。
本開示の第5の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置において、前記消音器(30)の前記開口部(32)の断面積をS、前記吸込側流路(13)における前記送風機(20)の軸方向に直交する方向の断面積をS0としたときに、0.02<S/S0という条件を満たす。
第5の態様では、消音器(30)の開口部(32)の断面積を適切に設定することで、減音効果を高めることができる。
本開示の第6の態様は、第5の態様に記載の空調装置において、S/S0<0.05という条件を満たす。
第6の態様では、消音器(30)の開口部(32)の断面積を適切に設定することで、減音効果を高めることができる。
本開示の第7の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置において、前記吸込側流路(13)内には、消音室(36)が配置され、前記消音器(30)の前記開口部(32)は、前記消音室(36)に連通し、前記消音室(36)における前記送風機(20)の軸方向に直交する方向の断面積をS0、前記送風機(20)の前記吸込口(21)の断面積をS1、前記筐体(10)の前記吸込開口(12)の断面積をS2としたときに、S1<S0、S2<S0という条件を満たし、前記消音器(30)の体積は、前記消音室(36)の体積よりも小さい。
第7の態様では、消音器(30)よりも体積の大きな消音室(36)において、仕切板(35)や筐体(10)の壁部で反射した音波によって音を低減するとともに、消音室(36)で消音しきれない音波を、消音器(30)の閉塞部(33)で反射した音波によって打ち消すことができる。
本開示の第8の態様は、第7の態様に記載の空調装置において、前記筐体(10)の内部を、前記送風機(20)が配置された送風機室(37)と、前記送風機室(37)よりも空気流通方向の上流側で音を伝播させる前記消音室(36)と、に仕切る仕切板(35)を備え、前記仕切板(35)には、前記送風機(20)の前記吸込口(21)に連通する連通口(35a)が形成される。
第8の態様では、筐体(10)の内部を仕切板(35)で仕切ることで、消音室(36)を形成することができる。
本開示の第9の態様は、第7の態様に記載の空調装置において、前記消音器(30)は、前記吸込側流路(13)の体積に依存する共鳴音を低減する。
第9の態様では、吸込側流路(13)の体積に依存する共鳴音を低減することができる。
本開示の第10の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置において、前記消音器(30)の前記開口部(32)は、前記吸込側流路(13)内の音の伝播方向と同じ方向に開口する。
第10の態様では、消音器(30)の開口部(32)の開口方向を、吸込側流路(13)内の音の伝播方向に合わせることで、消音器(30)の伝播通路(31)に入射する音波量を増加させ、減音効果を高めることができる。
本開示の第11の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置において、前記消音器(30)の前記開口部(32)は、前記送風機(20)の軸方向から見て前記吸込口(21)の外周縁に沿って配置される。
第11の態様では、送風機(20)の吸込口(21)の近傍で且つ送風機(20)に吸い込まれる空気の流れを妨げない位置に、消音器(30)を配置することができる。
本開示の第12の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置において、前記消音器(30)は、複数設けられる。
第12の態様では、消音器(30)を複数設けることで、減音効果をさらに高めることができる。
本開示の第13の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置において、前記消音器(30)は、前記伝播通路(31)の一部が屈曲した屈曲部(34)を有する。
第13の態様では、消音器(30)の伝播通路(31)を屈曲させることで、消音器(30)のレイアウトの自由度が高まるとともに、伝播通路(31)の全長を長くすることができる。
本開示の第14の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置において、前記消音器(30)の前記伝播通路(31)の長さは、音の周波数に応じて設定される。
第14の態様では、音の周波数に応じて伝播通路(31)の長さを設定することで、消音器(30)の減音効果を高めることができる。
本開示の第15の態様は、第1又は2の態様に記載の空調装置(1)を備える空気清浄機である。
第15の態様では、空調装置(1)を備えた空気清浄機を提供できる。
図1は、実施形態1の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図2は、音波の伝播方向を説明する正面断面図である。 図3は、空調装置の構成を示す平面断面図である。 図4は、実施形態2の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図5は、消音器を設けた場合の周波数と音圧レベルとの関係を示すグラフ図である。 図6は、消音器の伝播通路の長さを変更した場合の周波数と音圧レベルとの関係を示すグラフ図である。 図7は、消音室の体積を変更した場合の周波数と減音量との関係を示すグラフ図である。 図8は、消音室に消音器を設けた場合の周波数と減音量との関係を示すグラフ図である。 図9は、開口部及び吸込側流路の断面積比と減音量との関係を示すグラフ図である。 図10は、消音器の開口部のアスペクト比を変更した場合の形状について説明するための平面断面図である。 図11は、消音器の開口部のアスペクト比を変更した場合の周波数と音圧レベルとの関係を示すグラフ図である。 図12は、実施形態3の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図13は、消音室に第1の消音器と第2の消音器とを設けた場合の周波数と減音量との関係を示すグラフ図である。 図14は、実施形態4の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図15は、空調装置の構成を示す側面断面図である。 図16は、実施形態5の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図17は、空調装置の構成を示す側面断面図である。 図18は、実施形態6の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図19は、空調装置の構成を示す側面断面図である。 図20は、実施形態7の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図21は、空調装置の構成を示す側面断面図である。 図22は、実施形態8の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図23は、空調装置の構成を示す側面断面図である。 図24は、実施形態9の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図25は、実施形態10の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図26は、空調装置の構成を示す側面断面図である。 図27は、加湿装置の図示を省略した状態の空調装置の構成を示す正面断面図である。 図28は、加湿装置の図示を省略した状態の空調装置の構成を示す側面断面図である。
《実施形態1》
図1に示すように、空調装置(1)は、筐体(10)と、フィルタ(18)と、送風機(20)と、を備える。本実施形態では、空調装置(1)は、空気清浄機である。
筐体(10)は、縦長の箱状に形成される。筐体(10)は、例えば、樹脂材料で構成される。筐体(10)の内部には、水平方向に延びる天面板(11)が配置される。筐体(10)の内部は、天面板(11)によって、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、に仕切られる。第1空間(S1)は、天面板(11)よりも下方に設けられる。第2空間(S2)は、天面板(11)よりも上方に設けられる。
筐体(10)には、第1空間(S1)に連通する吸込開口(12)が形成される。吸込開口(12)は、筐体(10)における図1で左右両側の壁部にそれぞれ形成される。
送風機(20)は、第1空間(S1)に配置される。送風機(20)は、シロッコファンで構成される。送風機(20)の吸込口(21)は、筐体(10)の吸込開口(12)に対向して配置される。これにより、第1空間(S1)における、筐体(10)の吸込開口(12)と送風機(20)の吸込口(21)との間には、吸込側流路(13)が設けられる。送風機(20)の吹出口(22)は、天面板(11)を貫通して第2空間(S2)に開口する。
筐体(10)には、第2空間(S2)に連通する吹出開口(15)が形成される。吹出開口(15)は、筐体(10)における図1で上側の壁部に形成される。
筐体(10)の吹出開口(15)と送風機(20)の吹出口(22)との間には、吹出側流路(16)が設けられる。吹出側流路(16)の途中には、フィルタ(18)が配置される。フィルタ(18)は、例えば、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)である。
吹出側流路(16)におけるフィルタ(18)よりも下流側には、吹出側流路(16)の流路面積が狭くなった絞り部(17)が設けられる。
送風機(20)を回転動作させると、図1に白塗矢印線で示すように、筐体(10)の吸込開口(12)から吸い込まれた空気が、吸込側流路(13)を通って送風機(20)の吸込口(21)に吸い込まれる。送風機(20)に吸い込まれた空気は、吹出口(22)から第2空間(S2)の吹出側流路(16)に吹き出される。吹出側流路(16)に吹き出された空気中に含まれる塵埃は、フィルタ(18)を通過する際に集塵される。塵埃が取り除かれた後の空気は、筐体(10)の吹出開口(15)から吹き出される。
〈消音器〉
ところで、空調装置(1)では、送風機(20)の動作に伴って、突出音が生じる。送風機(20)の吹き出し側で生じる音は、フィルタ(18)によって遮音される。これにより、送風機(20)の吹き出し側で生じる音を低減することができる。
一方、フィルタ(18)を配置したことで、送風機(20)の吹き出し側の流路圧損が上がることとなる。また、吹出側流路(16)の途中に絞り部(17)を設けたことによっても、送風機(20)の吹き出し側の流路圧損が上がることとなる。
その結果、送風機(20)の回転数が上がってしまい、送風機(20)の吸い込み側で生じる音が大きくなるおそれがあった。
そこで、本実施形態では、送風機(20)の吸い込み側で生じる音を低減するために、消音器(30)を設けるようにした。
具体的に、図2に示すように、消音器(30)は、音を伝播する伝播通路(31)を有する筒状に形成される。消音器(30)は、開口部(32)と、閉塞部(33)と、を有する。開口部(32)は、伝播通路(31)の一端(図2で下端)に開口し且つ吸込側流路(13)に連通する。閉塞部(33)は、伝播通路(31)の他端(図2で上端)を閉塞し且つ伝播通路(31)を通過した音を開口部(32)に向けて反射する。図2では、音波の伝播方向を矢印線で示す。
なお、吸込側流路(13)で生じる音は、送風機(20)の回転に起因する突出音、又は筐体(10)の形状に基づく共鳴音に起因する突出音である。
図3に示すように、吸込側流路(13)における音の伝播方向を第1方向、第1方向に直交する方向を第2方向とする。このとき、消音器(30)の開口部(32)における第1方向の平均長さよりも第2方向の平均長さの方が大きくなるように、開口部(32)の形状を設定している。
具体的に、消音器(30)の開口部(32)における第1方向の平均長さをx、消音器(30)の開口部(32)における第2方向の平均長さをyとすると、第1方向の平均長さxよりも、第2方向の平均長さyの方が大きくなっている。
図2に示すように、消音器(30)は、第1空間(S1)を仕切る天面板(11)に取り付けられる。天面板(11)には、消音器(30)の開口部(32)に対応した孔が形成される。送風機(20)で生じて吸込側流路(13)を伝播する第1音波(25)の一部は、消音器(30)の開口部(32)から伝播通路(31)を通過する。伝播通路(31)を通過する音波は、閉塞部(33)で反射されることで位相が反転した第2音波(26)となる。第2音波(26)は、伝播通路(31)を通過して開口部(32)から放出される。
これにより、吸込側流路(13)を伝播する第1音波(25)と、消音器(30)から放出された第2音波(26)と、を重ね合わせることで、第1音波(25)の一部と、第2音波(26)と、が打ち消し合う。これにより、吸込側流路(13)を伝播する音を減音することができる。
-実施形態1の効果-
本実施形態の特徴によれば、吸込側流路(13)で生じる音を、消音器(30)の伝播通路(31)に伝播させて消音器(30)の閉塞部(33)で反射して、開口部(32)において位相が反転した音波を重ね合わせることで、吸込側流路(13)で生じる突出音を低減することができる。
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)の開口部(32)における第1方向の平均長さよりも第2方向の平均長さの方を大きくしている。このように、消音器(30)の開口部(32)の形状を工夫することで、減音効果を高めることができる。
本実施形態の特徴によれば、送風機(20)の回転に起因する音を低減することができる。
本実施形態の特徴によれば、筐体(10)の形状に基づく共鳴音に起因する音を低減することができる。
《実施形態2》
以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図4に示すように、筐体(10)の内部は、天面板(11)によって、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、に仕切られる。
第1空間(S1)には、仕切板(35)が設けられる。仕切板(35)は、第1空間(S1)を上下方向に延びる。仕切板(35)は、第1空間(S1)の内部を、送風機室(37)と、消音室(36)と、に仕切る。送風機室(37)には、送風機(20)が配置される。消音室(36)は、送風機室(37)よりも空気流通方向の上流側で音を伝播させる。図4では、音波の伝播方向を矢印線で示す。
仕切板(35)には、送風機(20)の吸込口(21)に連通する連通口(35a)が形成される。吸込側流路(13)は、消音室(36)を含む。消音器(30)は、吸込側流路(13)における消音室(36)側に配置される。消音器(30)の開口部(32)は、消音室(36)に連通する。
本実施形態では、消音室(36)における送風機(20)の軸方向に直交する方向の断面積をS0、送風機(20)の吸込口(21)の断面積をS1、筐体(10)の吸込開口(12)の断面積をS2としたときに、S1<S0、S2<S0という条件を満たす。また、消音器(30)の体積を、消音室(36)の体積よりも小さく設定した。
図4に矢印線で示すように、消音室(36)では、送風機(20)で生じて吸込側流路(13)を伝播する音波が、消音室(36)を構成する筐体(10)の壁部と天面板(11)との隅部に向かって伝播した後、反射することとなる。そのため、位相が反転した音波によって、消音室(36)の内部を伝播する音波が減音される。
ところで、消音室(36)は、広い周波数範囲において消音効果を得ることができる一方、特定の周波数において、体積空間に依存した共鳴音が存在するおそれがある。ここで、本実施形態では、消音室(36)には、消音器(30)が設けられているから、消音室(36)で十分に減音できなかった音波を、消音器(30)の伝播通路(31)に伝播させて反射させることで、消音室(36)内の音波をさらに減音することができる。
具体的に、図5のグラフ図に示すように、消音室(36)に消音器(30)を設けない場合には、周波数650Hzにおいて、111dBAの騒音が発生している。一方、消音室(36)に消音器(30)を設けた場合、周波数650Hzにおいて、100dBAまで騒音が低下しており、減音効果を得ることができていることが分かる。
〈消音器の伝播通路の長さについて〉
消音器(30)の伝播通路(31)の長さは、音の周波数に応じて設定するのが好ましい。具体的に、図6のグラフ図に示すように、消音器(30)の伝播通路(31)の長さを、例えば、105mm、120mm、180mmとして、音圧レベルの変化を解析したところ、消音器(30)の伝播通路(31)が長いほど、低い周波数域における減音効果が高いことが分かる。また、伝播通路(31)の長さを変更しても、減音効果のある周波数の幅は一定であり、その幅は50Hz程度であることが分かる。
このように、音の周波数に応じて伝播通路(31)の長さを設定することで、消音器(30)の減音効果を高めることができる。
〈消音室の体積について〉
次に、消音室(36)の体積を変化させた場合の減音量の変化について説明する。図4に示すように、消音室(36)の体積は、仕切板(35)の左右方向の位置によって規定される。そこで、筐体(10)の図4で左側の壁部から仕切板(35)までの距離を変更した場合に、減音量がどのように変化するかについて検討した。
図7のグラフ図では、仕切板(35)を設けない場合と、筐体(10)の壁部から仕切板(35)までの距離を、60mm、180mm、270mmとした場合とで、減音量を比較している。なお、図7のグラフ図では、消音器(30)を設けていない場合について検討している。
図7に示すように、仕切板(35)を設けて消音室(36)を形成した方が、仕切板(35)が無い場合に比べて、減音量を低減する効果の高いピーク周波数が存在していることが分かる。一方、消音室(36)の体積を変化させても、同一箇所において、吸込側流路(13)の体積に依存する共鳴音が生じることによる減音量が悪化する領域が存在することが分かる。
これに対し、図8に示すように、消音室(36)に消音器(30)を設けた場合には、消音室(36)で消音しきれない音波を、消音器(30)の閉塞部(33)で反射した音波によって打ち消すことで、消音室(36)の共鳴音を、低周波数域にずらすことができることが分かる。
〈消音器の開口部の断面積について〉
消音器(30)の開口部(32)の断面積は、以下のように設定するのが好ましい。図4に示すように、消音器(30)の開口部(32)の断面積をS、吸込側流路(13)における送風機(20)の軸方向に直交する方向の断面積をS0とする。
図9のグラフ図に示すように、0.02<S/S0<0.05の範囲では、減音量が増加傾向にあることが分かる。そこで、本実施形態では、0.02<S/S0<0.05という条件を満たすように、消音器(30)の開口部(32)の断面積を設定するようにした。
〈消音器の開口部の形状について〉
次に、消音器(30)の開口部(32)の形状が音圧レベルに及ぼす影響について検討した。図10に示すように、吸込側流路(13)における音の伝播方向を第1方向、第1方向に直交する方向を第2方向とする。消音器(30)の開口部(32)の形状は矩形状である。消音器(30)の開口部(32)における第1方向の平均長さをx、消音器(30)の開口部(32)における第2方向の平均長さをyとする。そして、アスペクト比aを、a=y/xとして算出する。このとき、消音器(30)の開口部(32)の断面積は一定となるようにしている。
アスペクト比aを大きくすると、第2方向の平均長さyが、第1方向の平均長さxよりも大きくなる。このとき、図11のグラフ図に示すように、アスペクト比が大きくなるほど、減音効果のある周波数帯域幅が広くなることが分かる。
ここで、周波数帯域幅が広くなる理由としては、断面形状の変更による音の回折効果の向上によるものであると考えられる。音の伝播方向である第1方向に対して、第1方向に直交する第2方向における開口部(32)の長さを増大させることにより、回折が起こる領域が広くなり、消音器(30)内に入射する音波量が増加する。その結果として、消音器(30)で反射される音波量も増加することで、消音器(30)の共鳴周波数を中心とした幅広い周波数帯域において減音効果が増加する。
-実施形態2の効果-
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)の開口部(32)の断面積を適切に設定することで、減音効果を高めることができる。
本実施形態の特徴によれば、音の周波数に応じて伝播通路(31)の長さを設定することで、消音器(30)の減音効果を高めることができる。
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)よりも体積の大きな消音室(36)において、仕切板(35)や筐体(10)の壁部で反射した音波によって音を低減するとともに、消音室(36)で消音しきれない音波を、消音器(30)の閉塞部(33)で反射した音波によって打ち消すことができる。
本実施形態の特徴によれば、吸込側流路(13)の体積に依存する共鳴音を低減することができる。
本実施形態の特徴によれば、筐体(10)の内部を仕切板(35)で仕切ることで、消音室(36)を形成することができる。なお、仕切板(35)が無い状態で、吸込側流路(13)内を消音室(36)とした場合であっても、減音効果を得ることができる。
《実施形態3》
以下、前記実施形態2と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図12に示すように、筐体(10)の内部は、天面板(11)によって、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、に仕切られる。
第1空間(S1)には、仕切板(35)が設けられる。仕切板(35)は、第1空間(S1)を上下方向に延びる。仕切板(35)は、第1空間(S1)の内部を、送風機室(37)と、消音室(36)と、に仕切る。送風機室(37)には、送風機(20)が配置される。消音室(36)は、送風機室(37)よりも空気流通方向の上流側で音を伝播させる。図12では、音波の伝播方向を矢印線で示す。
仕切板(35)には、送風機(20)の吸込口(21)に連通する連通口(35a)が形成される。吸込側流路(13)は、消音室(36)を含む。
消音器(30)は、複数設けられる。図12に示す例では、消音器(30)は、2つ設けられる。2つの消音器(30)は、筐体(10)の壁部側と、天面板(11)側と、にそれぞれ配置される。以下の説明では、筐体(10)の壁部側の消音器(30)を第1の消音器(30)、天面板(11)側に配置された消音器(30)を第2の消音器(30)と呼ぶ。
第1の消音器(30)は、筐体(10)の図12で左側の壁部に設けられる。第1の消音器(30)の伝播通路(31)は、図12で左右方向に沿って延びる。第1の消音器(30)の開口部(32)は、消音室(36)内の音の伝播方向と同じ第1方向(図12で右方向)に開口する。
第2の消音器(30)は、天面板(11)に設けられる。第2の消音器(30)の伝播通路(31)は、図12で上下方向に沿って延びる。第2の消音器(30)の開口部(32)は、第1方向に直交する第2方向(図12で下方向)に開口する。
図13のグラフ図に示すように、第1の消音器(30)を設けた場合と、第2の消音器(30)を設けた場合と、の両方の場合において、消音室(36)で消音しきれない音波を、消音器(30)の閉塞部(33)で反射した音波によって打ち消すことで、消音室(36)の共鳴音を、低周波数域にずらすことができることが分かる。
また、開口部(32)の開口方向を、消音室(36)内の音の伝播方向に合わせた第1の消音器(30)の方が、第2の消音器(30)よりも、減音量が大きくなっていることが分かる。
-実施形態3の効果-
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)の開口部(32)の開口方向を、吸込側流路(13)内の音の伝播方向に合わせることで、消音器(30)の伝播通路(31)に入射する音波量を増加させ、減音効果を高めることができる。
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)を複数設けることで、減音効果をさらに高めることができる。
《実施形態4》
図14及び図15に示すように、筐体(10)の内部は、天面板(11)によって、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、に仕切られる。なお、図15は、図14の筐体(10)を右側から見たときの側面断面図である。
第1空間(S1)内には、消音器(30)が複数配置される。図14及び図15に示す例では、消音器(30)は、2つ設けられる。
図14で上側の消音器(30)は、送風機(20)よりも図14で紙面手前側に配置される。上側の消音器(30)は、左右方向に沿って延びる伝播通路(31)を有する。上側の消音器(30)は、図14で右側(図15で紙面手前側)に開口部(32)が設けられる。上側の消音器(30)は、図14で左側(図15で紙面奥側)に閉塞部(33)が設けられる。これにより、上側の消音器(30)の開口部(32)は、吸込側流路(13)内の音の伝播方向と同じ第1方向に開口する。
図14で下側の消音器(30)は、送風機(20)よりも図14で右下側に配置される。下側の消音器(30)は、紙面奥行方向に沿って延びる伝播通路(31)を有する。下側の消音器(30)は、図14で紙面奥側(図15で右側)に開口部(32)が設けられる。下側の消音器(30)は、図14で紙面手前側(図15で左側)に閉塞部(33)が設けられる。これにより、下側の消音器(30)の開口部(32)は、第1方向に直交する第2方向に開口する。
-実施形態4の効果-
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)を筐体(10)に配置することで、装置全体の省スペース化を図ることができる。また、消音器(30)を複数設けることで、減音効果をさらに高めることができる。
《実施形態5》
図16及び図17に示すように、筐体(10)の内部は、天面板(11)によって、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、に仕切られる。なお、図17は、図16の筐体(10)を左側から見たときの側面断面図である。
第1空間(S1)内には、消音器(30)が配置される。消音器(30)は、送風機(20)よりも図16で紙面奥側に配置される。消音器(30)は、左右方向に沿って延びる伝播通路(31)を有する。消音器(30)は、図16で右側且つ紙面手前側(図17で紙面奥側且つ右側)に開口部(32)が設けられる。消音器(30)は、図16で左側(図17で紙面手前側)に閉塞部(33)が設けられる。
図17に示すように、消音器(30)の開口部(32)は、送風機(20)の軸方向から見て吸込口(21)の外周縁に沿って配置される。具体的に、消音器(30)における開口部(32)が開口する面は、送風機(20)本体の外周縁に沿った形状に形成される。
-実施形態5の効果-
本実施形態の特徴によれば、送風機(20)の吸込口(21)の近傍で且つ送風機(20)に吸い込まれる空気の流れを妨げない位置に、消音器(30)を配置することができる。
《実施形態6》
図18及び図19に示すように、筐体(10)の内部は、天面板(11)によって、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、に仕切られる。なお、図19は、図18の筐体(10)を左側から見たときの側面断面図である。
第1空間(S1)内には、消音器(30)が配置される。消音器(30)は、送風機(20)よりも図18で右側に配置される。
消音器(30)は、伝播通路(31)と、開口部(32)と、閉塞部(33)と、屈曲部(34)と、を有する。屈曲部(34)は、伝播通路(31)の一部を屈曲させることで構成される。
図19に示すように、消音器(30)の伝播通路(31)は、筐体(10)の底部に沿って左右方向に延びる第1通路(41)と、第1通路(41)の左端から上側に屈曲して筐体(10)の壁部に沿って上方に延びる第2通路(42)と、第2通路(42)の上端から右側に屈曲して左右方向に沿って延びる第3通路(43)と、を有する。屈曲部(34)は、第2通路(42)を含む。
開口部(32)は、第3通路(43)の図19で紙面手前側に設けられる。開口部(32)は、送風機(20)の軸方向から見て吸込口(21)の外周縁に沿って配置される。閉塞部(33)は、第1通路(41)の図19で右側に設けられる。
-実施形態6の効果-
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)の伝播通路(31)を屈曲させることで、消音器(30)のレイアウトの自由度が高まるとともに、伝播通路(31)の全長を長くすることができる。
本実施形態の特徴によれば、送風機(20)の吸込口(21)の近傍で且つ送風機(20)に吸い込まれる空気の流れを妨げない位置に、消音器(30)を配置することができる。
《実施形態7》
図20及び図21に示すように、筐体(10)の内部は、天面板(11)によって、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、に仕切られる。なお、図21は、図20の筐体(10)を左側から見たときの側面断面図である。
第1空間(S1)内には、消音器(30)が配置される。消音器(30)は、送風機(20)よりも図20で右側に配置される。
消音器(30)は、伝播通路(31)と、開口部(32)と、閉塞部(33)と、屈曲部(34)と、を有する。屈曲部(34)は、伝播通路(31)の一部を屈曲させることで構成される。
図21に示すように、消音器(30)の伝播通路(31)は、筐体(10)の底部に沿って左右方向に延びる第1通路(41)と、第1通路(41)の左端から上側に屈曲して筐体(10)の壁部に沿って上方に延びる第2通路(42)と、第2通路(42)の上端から右側に屈曲して左右方向に沿って延びる第3通路(43)と、を有する。屈曲部(34)は、第2通路(42)を含む。
開口部(32)は、第3通路(43)の図21で右側に設けられる。開口部(32)は、送風機(20)の軸方向から見て吸込口(21)の外周縁に沿って配置される。閉塞部(33)は、第1通路(41)の図21で右側に設けられる。
-実施形態7の効果-
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)の伝播通路(31)を屈曲させることで、消音器(30)のレイアウトの自由度が高まるとともに、伝播通路(31)の全長を長くすることができる。
本実施形態の特徴によれば、送風機(20)の吸込口(21)の近傍で且つ送風機(20)に吸い込まれる空気の流れを妨げない位置に、消音器(30)を配置することができる。
《実施形態8》
図22及び図23に示すように、筐体(10)の内部は、天面板(11)によって、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、に仕切られる。なお、図23は、図22の筐体(10)を左側から見たときの側面断面図である。
消音器(30)は、第1空間(S1)及び第2空間(S2)に跨がって配置される。消音器(30)は、送風機(20)よりも図22で左側に配置される。
消音器(30)は、伝播通路(31)と、開口部(32)と、閉塞部(33)と、屈曲部(34)と、を有する。屈曲部(34)は、伝播通路(31)の一部を屈曲させることで構成される。
図23に示すように、消音器(30)の伝播通路(31)は、筐体(10)の左側の壁部に沿って上方に延びる第1通路(41)と、第1通路(41)の上端から右側に屈曲して左右方向に沿って延びる第2通路(42)と、を有する。屈曲部(34)は、第2通路(42)を含む。
第1通路(41)は、第1空間(S1)及び第2空間(S2)に跨がって上下方向に延びる。第2通路(42)は、第2空間(S2)内を左右方向に延びる。
開口部(32)は、第1通路(41)の図22で右側(図23で紙面奥側)に設けられる。閉塞部(33)は、第2通路(42)の図22で紙面奥側(図23で右側)に設けられる。
-実施形態8の効果-
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)の伝播通路(31)を屈曲させることで、消音器(30)のレイアウトの自由度が高まるとともに、伝播通路(31)の全長を長くすることができる。
《実施形態9》
図24に示すように、筐体(10)の内部は、天面板(11)によって、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、に仕切られる。消音器(30)は、第1空間(S1)と、第2空間(S2)と、にそれぞれ配置される。
第1空間(S1)の消音器(30)は、送風機(20)よりも図24で左側に配置される。第1空間(S1)の消音器(30)は、上下方向に沿って延びる伝播通路(31)を有する。第1空間(S1)の消音器(30)は、図24で右下側に開口部(32)が設けられる。第1空間(S1)の消音器(30)は、図24で上側に閉塞部(33)が設けられる。
第2空間(S2)の消音器(30)は、フィルタ(18)を取り付ける壁部に設けられる。第2空間(S2)の消音器(30)は、図24で上下方向に延びる伝播通路(31)を有する。第2空間(S2)の消音器(30)は、図24で下側に開口部(32)が設けられる。第2空間(S2)の消音器(30)は、図24で上側に閉塞部(33)が設けられる。
-実施形態9の効果-
本実施形態の特徴によれば、送風機(20)の吸い込み側である第1空間(S1)と、送風機(20)の吹き出し側である第2空間(S2)と、にそれぞれ消音器(30)を設けることで、送風機(20)の吸い込み側及び吹き出し側の両方で、減音効果を高めることができる。
以上、実施形態及び変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態に係る要素を適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。また、明細書及び特許請求の範囲の「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
《実施形態10》
図25及び図26に示すように、筐体(10)は、縦長の箱状に形成される。筐体(10)の内部は、第1空間(S1)を有する。筐体(10)には、第1空間(S1)に連通する吸込開口(12)が形成される。吸込開口(12)は、筐体(10)における図25で左側の壁部に形成される。吸込開口(12)には、フィルタ(18)が配置される。なお、図26は、図25の筐体(10)を左側から見たときの側面断面図である。
送風機(20)は、第1空間(S1)に配置される。送風機(20)は、シロッコファンで構成される。送風機(20)の吸込口(21)は、筐体(10)の吸込開口(12)に対向して配置される。これにより、第1空間(S1)における、筐体(10)の吸込開口(12)と送風機(20)の吸込口(21)との間には、吸込側流路(13)が設けられる。送風機(20)の吹出口(22)は、筐体(10)の天面板(11)を貫通して開口する。
空調装置(1)は、加湿装置(50)を備える。加湿装置(50)は、給水タンク(51)と、貯水槽(52)と、加湿フィルタ(53)と、を有する。
給水タンク(51)には、加湿用の水が貯留される。給水タンク(51)は、例えば、筐体(10)から着脱可能となっている。
貯水槽(52)は、上方が開口した箱状に形成される。貯水槽(52)には、給水タンク(51)から供給された水が貯留される。
加湿フィルタ(53)は、円板状に形成される。加湿フィルタ(53)は、送風機(20)の吸込口(21)よりも空気流通方向の上流側に配置される。加湿フィルタ(53)の下部は、貯水槽(52)の水に浸漬される。加湿フィルタ(53)における貯水槽(52)に浸漬する部分には、水が吸収されて保持される。
加湿フィルタ(53)は、回転軸(54)を中心に回転可能に支持される。回転軸(54)は、一対の支持脚(55)に跨がって設けられる。支持脚(55)の基端部は、例えば、貯水槽(52)に固定される。加湿フィルタ(53)は、図示しないモータ等の回転機構によって、回転軸(54)を中心に回転する。加湿フィルタ(53)を回転させながら、加湿フィルタ(53)に空気を通過させることで、加湿フィルタ(53)に吸収されていた水が、吸込側流路(13)に放出される。水分を含んだ空気は、送風機(20)の吸込口(21)に吸い込まれ、吹出口(22)から筐体(10)の外部に吹き出される。これにより、空気を加湿することができる。
筐体(10)の内部には、消音器(30)が複数配置される。図25及び図26に示す例では、消音器(30)は、2つ設けられる。消音器(30)は、加湿装置(50)に干渉しない位置に配置される。以下、加湿装置(50)の図示を省略した図27及び図28を用いて、消音器(30)の構成について説明する。
図28で左側の消音器(30)は、送風機(20)よりも図28で紙面手前側に配置される。左側の消音器(30)は、上下方向に沿って延びる伝播通路(31)を有する。左側の消音器(30)は、図28で紙面奥側(図27で右側)に開口部(32)が設けられる。左側の消音器(30)は、図28で上側に閉塞部(33)が設けられる。
図28で右側の消音器(30)は、送風機(20)よりも図28で紙面手前側に配置される。右側の消音器(30)は、上下方向に沿って延びる伝播通路(31)を有する。右側の消音器(30)は、図28で紙面奥側(図27で右側)に開口部(32)が設けられる。右側の消音器(30)は、図28で上側に閉塞部(33)が設けられる。
送風機(20)における吸込口(21)と吹出口(22)との間には、分岐口(23)が設けられる。分岐口(23)は、図28で右側の消音器(30)の開口部(32)に連通する。送風機(20)の吹き出し側で生じる音は、分岐口(23)を通って消音器(30)の開口部(32)に入射する。
-実施形態10の効果-
本実施形態の特徴によれば、消音器(30)を複数設けることで、減音効果をさらに高めることができる。また、送風機(20)の吹き出し側に消音器(30)を配置することで、送風機(20)の吹き出し側で生じる音を低減することができる。
以上説明したように、本開示は、空調装置及び空気清浄機について有用である。
1 空調装置(空気清浄機)
10 筐体
12 吸込開口
13 吸込側流路
20 送風機
21 吸込口
30 消音器
31 伝播通路
32 開口部
33 閉塞部
35 仕切板
35a 連通口
36 消音室
37 送風機室

Claims (15)

  1. 筐体(10)と、前記筐体(10)の内部に配置された送風機(20)と、を備えた空調装置であって、
    前記筐体(10)の吸込開口(12)と前記送風機(20)の吸込口(21)との間には、吸込側流路(13)が設けられ、
    音を伝播する伝播通路(31)を有する筒状の消音器(30)を備え、
    前記消音器(30)は、前記伝播通路(31)の一端に開口し且つ前記吸込側流路(13)に連通する開口部(32)と、前記伝播通路(31)の他端を閉塞し且つ前記伝播通路(31)を通過した音を前記開口部(32)に向けて反射する閉塞部(33)と、を有する
    空調装置。
  2. 請求項1に記載の空調装置において、
    前記吸込側流路(13)における音の伝播方向を第1方向、前記第1方向に直交する方向を第2方向としたときに、前記消音器(30)の前記開口部(32)における前記第1方向の平均長さよりも前記第2方向の平均長さの方が大きい
    空調装置。
  3. 請求項1又は2に記載の空調装置において、
    前記吸込側流路(13)で生じる音は、前記送風機(20)の回転に起因する
    空調装置。
  4. 請求項1又は2に記載の空調装置において、
    前記吸込側流路(13)で生じる音は、前記筐体(10)の形状に基づく共鳴音に起因する
    空調装置。
  5. 請求項1又は2に記載の空調装置において、
    前記消音器(30)の前記開口部(32)の断面積をS、前記吸込側流路(13)における前記送風機(20)の軸方向に直交する方向の断面積をS0としたときに、0.02<S/S0という条件を満たす
    空調装置。
  6. 請求項5に記載の空調装置において、
    S/S0<0.05という条件を満たす
    空調装置。
  7. 請求項1又は2に記載の空調装置において、
    前記吸込側流路(13)内には、消音室(36)が配置され、
    前記消音器(30)の前記開口部(32)は、前記消音室(36)に連通し、
    前記消音室(36)における前記送風機(20)の軸方向に直交する方向の断面積をS0、前記送風機(20)の前記吸込口(21)の断面積をS1、前記筐体(10)の前記吸込開口(12)の断面積をS2としたときに、S1<S0、S2<S0という条件を満たし、
    前記消音器(30)の体積は、前記消音室(36)の体積よりも小さい
    空調装置。
  8. 請求項7に記載の空調装置において、
    前記筐体(10)の内部を、前記送風機(20)が配置された送風機室(37)と、前記送風機室(37)よりも空気流通方向の上流側で音を伝播させる前記消音室(36)と、に仕切る仕切板(35)を備え、
    前記仕切板(35)には、前記送風機(20)の前記吸込口(21)に連通する連通口(35a)が形成される
    空調装置。
  9. 請求項7に記載の空調装置において、
    前記消音器(30)は、前記吸込側流路(13)の体積に依存する共鳴音を低減する
    空調装置。
  10. 請求項1又は2に記載の空調装置において、
    前記消音器(30)の前記開口部(32)は、前記吸込側流路(13)内の音の伝播方向と同じ方向に開口する
    空調装置。
  11. 請求項1又は2に記載の空調装置において、
    前記消音器(30)の前記開口部(32)は、前記送風機(20)の軸方向から見て前記吸込口(21)の外周縁に沿って配置される
    空調装置。
  12. 請求項1又は2に記載の空調装置において、
    前記消音器(30)は、複数設けられる
    空調装置。
  13. 請求項1又は2に記載の空調装置において、
    前記消音器(30)は、前記伝播通路(31)の一部が屈曲した屈曲部(34)を有する
    空調装置。
  14. 請求項1又は2に記載の空調装置において、
    前記消音器(30)の前記伝播通路(31)の長さは、音の周波数に応じて設定される
    空調装置。
  15. 請求項1又は2に記載の空調装置(1)を備える
    空気清浄機。
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