JPH0519600Y2 - - Google Patents

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JPH0519600Y2
JPH0519600Y2 JP1987043338U JP4333887U JPH0519600Y2 JP H0519600 Y2 JPH0519600 Y2 JP H0519600Y2 JP 1987043338 U JP1987043338 U JP 1987043338U JP 4333887 U JP4333887 U JP 4333887U JP H0519600 Y2 JPH0519600 Y2 JP H0519600Y2
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rear panel
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ビルデイングや工場等の建築物にお
いて、その各部屋等に換気用又は空調用の空気を
送るための換気又は空調用送風ユニツト装置に関
するものである。
〔従来の技術とその問題点〕 ビルデイングや工場等の建築物における部屋等
に換気又は空調用の空気を、送風機により送る場
合において問題となるのは、送風機で発生する騒
音が、当該送風機と各部屋等とを繋ぐダクトを介
して各部屋等に伝播すること、及び当該送風機を
設置している機械室に出た騒音が機械室に隣接す
る部屋に伝わることである。
そこで従来は、前者の問題に対しては、送風機
の吐出口から各部屋等への送風ダクトの途中を特
殊な形状にしたり、或いは、前記送風ダクトの途
中に消音器を設けることが、後者の問題に対して
は、機械室内の騒音を室外に出さないために機械
室と隣接する部屋との間の仕切壁を、遮音性能の
高いものに構成していた。
しかし、このように送風機と各部屋との間を繋
ぐ送風ダクトの途中を特殊な形状にしたり、途中
に消音器を設けたりすることは、送風ダクトの形
状が複雑となり、設置費用が嵩むと共に、ダクト
スペースの確保が困難であつた。
その上、送風ダクトの途中に、特殊形状部分又
は消音器を設けることは、送風ダクト系における
空気の流れ抵抗が著しく増大することにより、送
風機としては、吐出圧の高い送風機、例えば遠心
式の送風機を必要とする。この結果、送風機の騒
音、特に遠心式の送風機の場合には低周波域の騒
音が増大すると言う問題が発生した。
また、送風機を設置した機械室内の騒音を室外
に出さないために、隣接する部屋との仕切壁を遮
音性の高い壁に構成することは、多大の設備費を
必要とし、通常の仕切壁を使用する場合には、送
風機を設置する機械室は、騒音が余り問題となら
ない場所に配設しなければならない点も問題であ
つた。
本考案は、このような問題を解消すると共に、
効率の高い軸流式の送風機を使用した非常に低騒
音の静かな換気又は空調用の送風ユニツト装置を
提供することを目的とするものである。
〔問題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本考案は、防音パネル
で構成したケーシング内に送風機を設けて成る換
気又は空調用送風ユニツト装置において、前記ケ
ーシングにおける前面パネルには空気取入口を、
該前面パネルと反対側の後面パネルには空気出口
を各々設ける一方、前記送風機として軸流型の送
風機を使用し、該軸流型送風機を、当該軸流型送
風機の吐出口が前記後面パネルにおける空気出口
にのぞみ、吸入口が前記前面パネルの近接した部
位において開口するようにして配設し、且つ、前
記ケーシング内には、仕切板を前記空気取入口か
ら後面パネルに向かつて延びるように設けて、前
記空気取入口から前記軸流型送風機の吸入口に至
る導入風路を折り返し状に形成し、該導入風路内
に、吸気サイレンサーを設ける一方、前記軸流型
送風機の吐出口と前記空気出口との間に、吐出サ
イレンサーを設ける構成にした。
〔作用〕
このような構成にすると、空気取入口からケー
シング内への空気は、導入風路を介して当該ケー
シングにおける後面パネルに向かうように流入
し、ケーシングにおける後面パネルの内面に衝突
して、前面パネルへの方向に方向変換し、次いで
前面パネルの内面に衝突して再び後面パネルへの
方向に方向変換したのち軸流型送風機に吸い込ま
れ、該軸流型送風機から吐出サイレンサー及び空
気出口を経て、建築物における各部屋に送風され
る。
この場合、送風機の全体を防音パネル製のケー
シングにて覆つたことにより、送風機で発生する
騒音が外側に伝播するのを低減できる一方、該ケ
ーシングにおける空気取入口から軸流型送風機へ
の空気の流れが、前記のように空気取入口から後
面パネルに向かう流れから前面パネルに向かう流
れに方向変換し、更に前面パネルから後面パネル
に向かう流れに方向変換すると言うように、非常
に遅い流速の折り返し流になることにより、ケー
シング内における騒音を、空気の流れ抵抗を増大
することなく、減衰・低減できるのであり、しか
も、ケーシング内における騒音は、前記空気取入
口からの導入風路内に設けた吸気サイレンサー、
及び前記送風機と前記空気出口との間に設けた吐
出サイレンサーにより各々消音されるから、前記
空気取入口から外側に放散される騒音、及び、前
記空気出口に接続される送風ダクトを介して建築
物における各部屋に伝播する騒音を確実に低減す
ることができるのである。
しかも、吸気サイレンサー及び吐出サイレンサ
ーを、前記ケーシング内に設けたことにより、空
気が当該両サイレンサーを通過するときの流れ抵
抗は、前記従来のように送風ダクトの途中に特殊
形状部又は消音器を設けた場合よりも!?かに低く
なる。そして、このことと、前記のようにケーシ
ング内における流れ抵抗が小さいこととが相俟つ
て、全体の流れ抵抗を著しく低減することができ
るから、送風機としては、遠心型の送風機を使用
する必要がなくなり、遠心型送風機よりも低周波
騒音の発生が少なく、且つ、所要動力の少ない軸
流型の送風機を使用することができるのである。
〔考案の効果〕
従つて本考案によると、軸流型送風機を使用し
たことによつて、当該送風機では高周波が主体の
騒音が発生するが、この高周波の騒音は遠心式の
送風機を用いた場合の低周波の騒音と比較してサ
イレンサー等により容易に消音できること、及
び、この送風機を覆う防音パネル製ケーシング内
の折り返し状導入風路内における折り返し流によ
る騒音の減衰作用、並びに、ケーシング内に設け
た吸気サイレンサー及び吐出サイレンサーによる
騒音の外側への伝播を低減できることとが相俟つ
て、低騒音化を確実に達成できるのであり、しか
も、吸気サイレンサー及び吐出サイレンサーを、
送風機を覆うケーシング内に設けたことにより、
これと各部屋とを繋ぐ送風ダクトを簡単化するこ
とができるから、送風ダクトの設置費用を低減で
きると共に、送風ダクトの設置に要するスペース
を縮小でき、且つ、送風機を設置した機械室とこ
れに隣接する部屋等との間における仕切壁も簡単
化できるのである。
その上、ここに使用した軸流型の送風機は、従
来において使用されている遠心型の送風機よりも
所要動力が少ないから、運転経費を節減できる効
果をも有する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面について説明する
と、図において符号2は、空調用送風ユニツト1
における箱型のケーシングを示し、該ケーシング
2における前面パネル3、後面パネル4、左右両
側面パネル5,6、及び床パネル7、並びに天井
パネル8は、いずれも外側の遮音板と内側の多孔
板との間に吸音材を充填して成る防音パネルによ
り構成され、その前面パネル3の上部には空気取
入口9が、また、後面パネル4の下部には空気出
口10が各々設けられ、且つ、前記前面パネル3
の外側面には、吸気フイルターユニツト11が着
脱自在に接合されている。
前記ケーシング2内の上部には、消音パネル製
の仕切板12を、前記空気取入口9の下縁から後
面パネル4の方向に延びるように設けたことによ
つて、導入風路13を形成し、この導入風路13
内に、吸気サイレンサー14を設ける。
この吸気サイレンサー14は、図の実施例では
二枚の多孔板14b,14b間に吸音材14cを
充填することによつて構成した複数枚の吸音板1
4aを、前記空気取入口9から流入する空気流に
対して平行に配設したスプリツタ型であるが、ハ
ニカム状のセル型を使用しても良い。
また、前記ケーシング2内には、前記仕切板1
2の下方に軸流型の送風機15を、当該送風機1
5における吸入側が前記前面パネル3に近接した
部位において開口し、吐出側が前記後面パネル4
における空気出口10にのぞむように配設し、該
軸流型送風機15における吐出側と、空気出口1
0との間をデイフユーザ型の吐出サイレンサー1
6にて接続する。
このデイフユーザ型の吐出サイレンサー16
は、ダクト管16aの内面に吸音材16bを張設
し、且つ、このダクト管16aの中央部に吸音筒
16cを設けたものに構成されている。
なお、前記軸流型送風機15は、ケーシング1
における床パネル7に対して防振ゴムを介して取
付けられている。
この構成において、空気取入口9からケーシン
グ2内への空気は、導入風路13を介して当該ケ
ーシング2における後面パネル4に向かうように
流入し、ケーシング2における後面パネル4の内
面に衝突して、図に矢印Aで示すように前面パネ
ル3への方向に方向変換し、次いで前面パネル3
の内面に衝突し、矢印Bで示すように再び後面パ
ネル4への方向に方向変換したのち軸流型送風機
15に吸い込まれ、該軸流型送風機15から空気
出口10を経て、建築物における各部屋(図示せ
ず)に送風される。
そして、送風機15の全体を防音パネル製のケ
ーシング2にて覆つたことにより、送風機15で
発生する騒音が外側に伝播するのを低減できる一
方、該ケーシング2における空気取入口9から軸
流型送風機15への空気の流れが、前記した矢印
A,Bのように空気取入口9から後面パネル4に
向かう流れから前面パネル3に向かう流れに方向
変換し、更に前面パネル3から後面パネル4に向
かう流れに方向変換すると言うように、折り返し
流になることにより、ケーシング2内における騒
音を、非常に遅い流速であるが故に空気の流れ抵
抗を増大することなく、減衰・低減できるのであ
り、加えて、ケーシング2内における騒音は、前
記空気取入口9からの導入風路13内に設け吸気
サイレンサー14、及び前記送風機15と前記空
気出口10との間に設けた吐出サイレンサー16
により各々消音されるから、前記空気取入口9か
ら外側に放散される騒音、及び、前記空気出口1
0に接続される送風ダクトを介して建築物におけ
る各部屋に伝播する騒音を確実に低減することが
できるのである。
なお、図中符号17は、防音パネル製のボツク
ス18(このボツクス18は、必ずしも防音パネ
ル製にする必要はない)内に空調用熱交換器19
を設けて成る熱交換ユニツトを示し、該熱交換ユ
ニツト17は、前記ケーシング1における後面パ
ネル3の外側面に対して着脱自在に接合され、且
つ、この熱交換ユニツト17におけるボツクス1
8の上部には、建築物における各部屋への送風ダ
クト20,21が接続され、内部には、加湿器2
2が設けられている。この場合、熱交換ユニツト
としては、第3図に示すように、ケーシング1に
おける前面パネル2の外側面に対して着脱自在に
接合した形態の熱交換ユニツト17a(この熱交
換ユニツト17aにおけるボツクスも、必ずしも
防音パネル製にする必要はない)にする一方、ケ
ーシング1の後面パネル3における空気出口10
には、送風ダクト23を接続し、この送風ダクト
23内に加湿器22を設けるようにしても良いの
であり、このように送風ユニツト1、熱交換ユニ
ツト17,17a、及び吸気フイルターユニツト
11を、各々分割した別体に構成すれば、送風ユ
ニツト1に対して、熱交換ユニツト17,17
a、及び吸気フイルターユニツト11を装着した
り、或いは撤去したりすることが自在に、且つ至
極容易にできるのである。
また、前記吸気サイレンサー14としては、前
記実施例のスプリツタ型又はセル型のものに限ら
ず、デイフユーザ型等の他の形式のものを使用し
ても良く、同様に吐出サイレンサー16も、実施
例のデイフユーザ型に限らず、スプリツタ型又は
セル型のものを使用して良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1実
施例の縦断正面図、第2図は第1図の−視断
面図、第3図は第1実施例の縦断正面図である。 1……空調用送風ユニツト、2……ケーシン
グ、3……前面パネル、4……後面パネル、9…
…空気取入口、10……空気出口、12……仕切
板、13……導入風路、14……吸気サイレンサ
ー、15……軸流型送風機、16……吐出サイレ
ンサー、11……吸気フイルターユニツト、1
7,17a……熱交換ユニツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 防音パネルで構成したケーシング内に送風機を
    設けて成る換気又は空調用送風ユニツト装置にお
    いて、前記ケーシングにおける前面パネルには空
    気取入口を、該前面パネルと反対側の後面パネル
    には空気出口を各々設ける一方、前記送風機とし
    て軸流型の送風機を使用し、該軸流型送風機を、
    当該軸流型送風機の吐出口が前記後面パネルにお
    ける空気出口にのぞみ、吸入口が前記前面パネル
    の近接した部位において開口するようにして配設
    し、且つ、前記ケーシング内には、仕切板を前記
    空気取入口から後面パネルに向かつて延びるよう
    に設けて、前記空気取入口から前記軸流型送風機
    の吸入口に至る導入風路を折り返し状に形成し、
    該導入風路内に、吸気サイレンサーを設ける一
    方、前記軸流型送風機の吐出口と前記空気出口と
    の間に、吐出サイレンサーを設けたことを特徴と
    する換気又は空調用送風ユニツト装置。
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JP2010233760A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Japan Vilene Co Ltd ファンフィルタユニット

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JPS59168539U (ja) * 1983-04-28 1984-11-12 小型ガス冷房技術研究組合 冷暖房用エンジンの防音装置

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