JP2024048530A - システム、ケース、及び液体容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザがケースの管体の端部に触れにくいシステムを提供する。【解決手段】システム1は、着脱方向の装着向きの前面40Aに開口する供給口47を有しており、供給口47を通じて貯留室46に貯留された液体を供給する液体容器30と、着脱方向に沿って延びており、装着状態において供給口47に進入する管体102を有するケース110と、を備える。ケース110は、管体102の端部102Aに位置して液体容器30の前面40Aに当接する第1位置、および第1位置よりも装着向きに位置する第2位置に移動可能なスライド部材106と、スライド部材106を第1位置に保持するロック位置、およびスライド部材106の移動を制限しない解除位置に移動するロック部材107と、を備える。液体容器30は、ケース110に対して装着向きへ移動するに伴って、ロック位置のロック部材107を解除位置へ移動するロック解除部132を有する。【選択図】図10

Description

本発明は、液体を貯留する液体容器、当該液体貯留容器が装着可能なケース、当該液体容器および当該ケースを備えるシステムに関する。
特許文献1には、インクジェットプリンタが開示されている。インクジェットプリンタでは、インク供給カートリッジがインク供給部に装着されるときに、インク供給部から上方に延びる中空針がインク供給カートリッジのゴム隔壁に進入する。これにより、インク供給カートリッジ内のインクリザーバと、マニホルド内のインク導管との間に流体連通路が形成される。インクジェットプリンタでは、インク供給カートリッジが中空針から除去されるときに、ゴム付勢されたゴム部分が中空針の穴を覆う。
特開平10-128992号公報
特許文献1に記載されたインクジェットプリンタでは、中空針の穴を覆うゴム部分にユーザが触れると、ゴム部分がゴム付勢に抗して移動して中空針の穴が露出することがある。中空針の穴が露出すると、中空針の穴からインクが漏れる可能性があり、ユーザの手指がインクで汚染されやすいという問題がある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザがケースの管体の端部に触れにくいシステム、ケース、及び液体容器を提供することである。
(1)本発明に係るシステムは、着脱方向の装着向きの前面に開口する供給口を有しており、当該供給口を通じて貯留室に貯留された液体を供給する液体容器と、上記着脱方向に沿って延びており、装着状態において上記供給口に進入する管体を有するケースと、を備える。上記ケースは、上記管体における上記装着向きと逆向きの脱抜向きの端部に位置して上記液体容器の前面に当接する第1位置、および上記第1位置よりも上記装着向きに位置する第2位置に移動可能な移動部材と、上記移動部材を上記第1位置に保持するロック位置、および上記移動部材の移動を制限しない解除位置に移動するロック部材と、を備える。上記液体容器は、上記ケースに対して上記装着向きへ移動するに伴って、上記ロック位置の上記ロック部材を上記解除位置へ移動するロック解除部を有する。
ユーザは、第1位置の移動部材に液体容器の前面を接触させた状態で、液体容器を装着向きに移動させることにより、移動部材を第1位置から第1位置よりも装着向きに位置する第2位置へ移動させつつ、液体容器の供給口をケースの管体に装着できる。このため、液体容器のケースへの装着が簡単である。液体容器の供給口がケースの管体に装着されない状態では、ロック位置のロック部材によって移動部材が第1位置に保持されるので、ユーザが管体の端部に触れることが移動部材によって抑制される。このため、ユーザの手指に液体が付着しにくい。
(2)上記ロック部材は、上記着脱方向と交差する上下方向に移動することにより、上記ロック位置より上方の上記解除位置に移動するものであって、上記脱抜向きへ延びる延出部を有してもよい。上記ロック解除部は、上記前面に位置して上記脱抜向きへ凹む凹部であってもよい。上記凹部は、その内部空間へ進入する上記延出部と当接して上記ロック部材を上方へ案内する案内面により上記内部空間が区画されてもよい。
ロック部材をロック位置から解除位置へ移動させやすい。
(3)上記ケースは、上記延出部より上記脱抜向きに位置するゲートを有してもよい。上記液体容器は、上記凹部の上記内部空間に位置しており、上記ゲートに進入するキー部材を有してもよい。上記キー部材は、上記案内面を有してもよい。
例えば、キー部材がゲートに対してずれた部位に位置すると、キー部材がゲートに進入できないので、液体容器が装着向きに移動できない。このため、ユーザが誤った液体容器をケースに装着することが抑制される。一方、例えば、キー部材が破損した場合、誤った液体容器であっても装着向きに移動し得るが、案内面が延出部と当接できないので、ロック部材は、ロック位置から解除位置へ移動できない。このため、ユーザが誤った液体容器をケースに装着することがより確実に抑制される。
(4)上記供給口は、上記キー部材の下方に位置してもよい。。
ユーザは、液体容器をケースに装着するときに、キー部材の位置と供給口の位置で摺動抵抗が生じるので、液体容器に上下方向にバランス良く力を作用しやすい。このため、液体容器をケースに装着しやすい。供給口から垂れた液体によってキー部材が汚れにくい。
(5)上記キー部材は、上記着脱方向および上記上下方向に交差する左右方向において、上記供給口の範囲内に位置してもよい。
ユーザは、液体容器をケースに装着するときに、液体容器に左右方向にバランス良く力を作用しやすいので、液体容器をケースに装着しやすい。液体容器は、左右方向に薄型化される。
(6)上記液体は、黒色のインクであってもよい。上記キー部材は、上記左右方向において上記供給口の中心に位置してもよい。
ユーザは、黒色のインクを貯留する液体容器をケースに装着するときに、左右方向によりバランス良く力を液体容器に作用しやすい。このため、黒色のインクを貯留する液体容器が大容量であっても、液体容器をケースに装着しやすい。
(7)上記キー部材は、上記液体容器における上記装着向きの先端に位置してもよい。
ユーザは、液体容器をケースに装着するときに、液体容器においてキー部材を供給口よりも先にロック部材に接触させやすい。このため、液体容器の供給口が管体に接触する前に、ロック部材によるロックを解除しやすい。したがって、ユーザが、ロック部材によるロックを解除しつつ、供給口を管体に装着することがより容易である。
(8)本発明に係るケースは、液体を貯留する液体容器が着脱方向の装着向きに装着可能なケースである。上記ケースは、上記着脱方向に沿って延びており、上記液体容器において上記装着向きの前面に開口する供給口に進入可能な管体と、上記管体における上記装着向きと逆向きの脱抜向きの端部に位置する第1位置、および上記第1位置よりも上記装着向きに位置する第2位置に移動可能な移動部材と、上記移動部材を上記第1位置に保持するロック位置、および上記移動部材の移動を制限しない解除位置に移動するロック部材と、を備える。上記ロック部材は、上記脱抜向きへ延びており、上記ケースに対して上記装着向きへ移動する上記液体容器と当接する延出部を有しており、上記延出部と上記液体容器との当接によって上記ロック位置から上記解除位置へ移動する。
ユーザは、第1位置の移動部材に液体容器の前面を接触させた状態で、液体容器を装着向きに移動させることにより、移動部材を第1位置から第1位置よりも装着向きに位置する第2位置へ移動させつつ、液体容器の供給口をケースの管体に装着できる。このため、液体容器のケースへの装着が簡単である。液体容器の供給口がケースの管体に装着されない状態では、ロック位置のロック部材によって移動部材が第1位置に保持されるので、ユーザが管体の端部に触れることが移動部材によって抑制される。このため、ユーザの手指に液体が付着しにくい。
(9)本発明に係る液体容器は、ケースに装着可能である。上記ケースは、管体と、上記管体における上記装着向きと逆向きの脱抜向きの端部に位置する第1位置、および上記第1位置よりも上記装着向きに位置する第2位置に移動可能な移動部材と、上記移動部材を上記第1位置に保持するロック位置、および上記移動部材の移動を制限しない解除位置に移動するロック部材と、を備える。上記ロック部材は、上記脱抜向きへ延びる延出部を有する。上記液体容器は、上記ケースに対して装着向きへ移動することにより上記延出部と当接して、上記ロック位置の上記ロック部材を上記解除位置へ移動するロック解除部を有する。
ユーザは、第1位置の移動部材に液体容器の前面を接触させた状態で、液体容器を装着向きに移動させることにより、移動部材を第1位置から第1位置よりも装着向きに位置する第2位置へ移動させつつ、液体容器の供給口をケースの管体に装着できる。このため、液体容器のケースへの装着が簡単である。液体容器の供給口がケースの管体に装着されない状態では、ロック位置のロック部材によって移動部材が第1位置に保持されるので、ユーザが管体の端部に触れることが移動部材によって抑制される。このため、ユーザの手指に液体が付着しにくい。
本発明によれば、ユーザがケースの管体の端部に触れにくい。
図1は、プリンタ10の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図2は、カートリッジケース110の支持部117を含む周辺を示す斜視図である。 図3は、カートリッジケース110を後方から視た図である。 図4は、第2ロック部材107が支持部117に支持された状態を示す部分拡大側面図である。 図5は、スライド部材106の斜視図である。 図6は、第2ロック部材107の斜視図である。 図7は、インクカートリッジ30の斜視図である。 図8は、インクカートリッジ30の縦断面図である。 図9は、キー部材133と流出口47との位置関係を示す図である。 図10は、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着するときの動作を説明するための図であり、(A)は、キー部材133の案内面133Aが第2ロック部材107の凸部107Bに当接する直前の状態を示す図であり、(B)は、キー部材133の案内面133Aが第2ロック部材107の凸部107Bに当接した直後の状態を示す図であり、(C)は、第2ロック部材107が解除位置へ移動した状態を示す図であり、(D)は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着された状態を示す図である。 図11は、変形例に係るインクカートリッジにおけるキー部材133と流出口47との位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るプリンタ10について詳説する。なお、下記の実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
以下では、インクカートリッジ30は、カートリッジケース110に対して水平方向(重力方向に対し直交する方向)に挿入及び脱抜される。したがって、前後方向8及び左右方向9は水平方向である前提として説明がなされるが、必ずしも前後方向8は水平方向でなくてもよい。また、前後方向8に直交する鉛直方向が上下方向7と定義される。上下方向7及び前後方向8と直交する方向が左右方向9と定義される。なお、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着されて使用される状態とは、インクカートリッジ30がカートリッジケース110の装着位置まで挿入された状態である。装着位置は、カートリッジケース110に設けられたインクニードル102(管体の一例)がインクカートリッジ30に設けられたインク供給部34に挿入されて互いに連結される位置である。また、以下では、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着されて使用される状態の、当該インクカートリッジ30の姿勢を使用姿勢と称する。
また、以下の説明では、前方は、前後方向8においてインクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して挿入される向き(装着向きの一例)をいい、後方は、前後方向8においてインクカートリッジ30がカートリッジケース110に対して脱抜される向き(脱抜向きの一例)をいう。「前方を向く」とは、前方の成分を含む方向を向くことを含み、「後方を向く」とは、後方の成分を含む方向を向くことを含む。また、「下方を向く」とは、下方の成分を含む方向を向くことを含み、「上方を向く」とは、上方の成分を含む方向を向くことを含む。例えば、「前面が前方を向く」とは、前面が前方を向いていてもよいし、前面が前方に対して傾斜した方向を向いていてもよい。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、用紙に対してインク滴を吐出することにより画像を記録する画像形成装置であり、例えばインクジェットプリンタである。プリンタ10は、カートリッジケース110(ケースの一例)およびカートリッジケース110に装着されるインクカートリッジ30(液体容器の一例)を備えたシステム1を備える。カートリッジケース110には、その一面に開口112が形成されている。インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジケース110に前方へ挿入され、或いは開口112を通じてカートリッジケース110から後方へ抜き出される。なお、図1においては、カートリッジケース110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態が示されている。つまり、図1において、インクカートリッジ30は装着状態である。この状態にあるインクカートリッジ30の姿勢が、使用姿勢である。
インクカートリッジ30は、液体を貯留しており、例えばプリンタ10で使用可能なインクを貯留する。カートリッジケース110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20を介して接続されている。記録ヘッド21は、インクカートリッジ30から供給されたインクを複数のノズル29から吐出する。具体的には、記録ヘッド21が備えるヘッド制御基板が、複数のノズル29に対応して設けられた複数のピエゾ素子29Aに選択的に駆動電圧を印加する。これにより、ノズル29から選択的にインクが吐出される。つまり、記録ヘッド21は、カートリッジケース110に装着されたインクカートリッジ30に貯留されたインクを消費する。
プリンタ10は、給紙トレイ15と、給紙ローラ23と、搬送ローラ対25と、プラテン26と、排出ローラ対27と、排紙トレイ16と、を備えている。給紙ローラ23は、給紙トレイ15上の用紙を搬送路24へ向けて給送する。搬送路24へ給送された用紙は、やがて搬送ローラ対25に到達する。搬送ローラ対25は、搬送ローラ対25に到達した用紙をプラテン26上へ搬送する。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、用紙に画像が記録される。プラテン26を通過した用紙は、排出ローラ対27に到達する。排出ローラ対27は、排出ローラ対27に到達した用紙を、搬送路24の最下流側に位置する排紙トレイ16に排出する。
[カートリッジケース110]
図1に示されるように、カートリッジケース110は、ケース本体101と、インクニードル102と、第1ロック部材104と、スライド部材106(移動部材の一例)と、第2ロック部材107(ロック部材の一例)と、を備えている。カートリッジケース110には、インクカートリッジ30が収容可能である。
ケース本体101は、カートリッジケース110の筐体を形成する箱形状である。開口112は、ユーザがプリンタ10を使用するときに対面する面であるプリンタ10のユーザインタフェース面に露出し得る。
図2、図3に示されるように、ケース本体101には、左右方向9に並ぶ複数のスロット108が設けられる。なお、図2、図3では、3つのスロット108が示されるが、実際には4つのスロット108が設けられる。各スロット108は、覆壁171、複数の仕切壁109およびケース本体101とによって区画される。
覆壁171は、ケース本体101の終面103の下部に位置する。覆壁171は、ケース本体101の終面103から後向きへ延びる上壁172と、上壁172の後端部から下向きへ延びる後壁173と、を有する。上壁172は、前後方向8および左右方向9に拡がる平板状である。上壁172は、ケース本体101の左壁から右壁に亘って形成される。後壁173は、上下方向7および左右方向9に拡がる平板状である。後壁173は、ケース本体101の左壁から右壁に亘って形成される。後壁173には、左右方向9に等間隔に前後方向8に貫通する貫通孔144が形成される。各貫通孔144には、インクニードル102が挿入される。
複数の仕切壁109は、覆壁171の上壁172の上面から上向きに延びる。複数の仕切壁109は、左右方向9に等間隔に設けられる。各仕切壁109は、上下方向7および左右方向9に拡がる平板状である。各仕切壁109は、上壁172の前端から後端に亘って形成される。
図1、図3に示されるように、ケース本体101には、貫通孔144よりも下方において支持板161が形成される。支持板161は、前後方向8および左右方向9に拡がる平板状である。支持板161は、ケース本体101の左壁から右壁に亘って形成される。支持板161は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着されるときに、インクカートリッジ30を下方から支持する。支持板161の上面には、左右方向9に等間隔に配置された複数のレール162が設けられる。各レール162は、前後方向8に沿って延びる。左右方向9に隣り合うレール162は、インクカートリッジ30がカートリッジケース110に装着されるときに、インクカートリッジ30の左右方向9の位置を規制する。
各スロット108には、黒色、シアン色、マゼンタ色、イエロー色の各インクを貯留したインクカートリッジ30の後述のカバー32がそれぞれ前後方向8に挿抜される。各スロット108には、第2ロック部材107を支持する支持部117が設けられる。各スロット108に設けられる各支持部117は、後述のゲート126の位置を除いて同一の形状を有するので、以下では、図2を基準にして最も左のスロット108に位置する支持部117について説明する。
支持部117は、ケース本体101の終面103から後向きへ延びる。支持部117は、スロット108の下部に位置する。各支持部117は、左片118、右片119、および後片120を有する。左片118は、後方から視てC字状に形成される。左片118のコ字状の下端部124は、ケース本体101の終面103との間に隙間125(図2、図4参照)を形成する。右片119は、左片118から右方に間隔を空けて位置する。右片119は、左片118と左右方向9に対向する。右片119は、後方から視て逆C字状に形成される。右片119の逆C字状の下端部は、ケース本体101の終面103との間に隙間を形成する。後片120は、左片118および右片119の後端に位置する。後片120は、上下方向7および左右方向9に拡がる平板状である。後片120には、前後方向8に貫通するスリット状のゲート126が形成される。
ゲート126は、後片120の上端から下端に亘って形成される。図2において最も左のスロット108に位置するゲート126は、後片120における左右方向9の中央よりも左寄りに位置する。図2において真ん中のスロット108に位置するゲート126は、後片120における左右方向9の中央よりも右寄りに位置する。図2において最も右のスロット108に位置するゲート126は、後片120における左右方向9の中央よりも大きく右寄りに位置する。図3に示されるように、各ゲート126は、左右方向9において貫通孔144の内径R1内に位置する。
インクニードル102は、中空の管状となっており、ケース本体101の終面103の下部に位置している。インクニードル102は、各スロット108の下方に位置する。インクニードル102は、ケース本体101の終面103において、カートリッジケース110に装着されたインクカートリッジ30の流出口47に対応する位置にある。インクニードル102は、ケース本体101の終面103から前後方向8に沿って突出しており、その先端が後方へ向けて開口している。なお、インクニードル102の先端は、平坦であってもよく、尖っていてもよい。
図1に示されるように、第1ロック部材104は、ケース本体101の天面105から下向きに突出する。第1ロック部材104は、カートリッジケースの天面105における後側端部に位置する。
図1、図5に示されるように、スライド部材106は、インクニードル102の外周面を囲む環状の囲み部141と、ケース本体101の底面111に位置する当接部142と、を有する。囲み部141は、上下方向7および左右方向9に拡がる平板に前後方向8に貫通する貫通孔143を形成した形状である。囲み部141の環状の貫通孔143には、インクニードル102が前後方向8に挿入される。貫通孔143の上下方向7および左右方向9の寸法は、インクニードル102の外径よりも大きい。貫通孔143の形状は、インクニードル102の外周面を囲うことができれば、特に限定されない。当接部142は、囲み部141の下端に位置する。当接部142は、囲み部141の下端から前向きに延びる直方体状である。当接部142の前端には、第2ロック部材107が当接する。
スライド部材106は、インクニードル102の外周面を囲み部141が囲った状態で前後方向8に沿ってスライド可能である。スライド部材106は、ケース本体101の底面111に設置された不図示のレール部材によって前後方向8に案内される。スライド部材106は、図10(A)に示されるように、囲み部141がインクニードル102の先端部102Aに位置する防護位置A1(第1位置の一例)と、図10(D)に示されるように、防護位置A1よりも前方に位置する退避位置A2(第2位置の一例)と、の間を移動可能である。
防護位置A1は、前後方向8において囲み部141の後面121がインクニードル102の先端面99に一致する位置である。なお、防護位置A1は、前後方向8において囲み部141の後面121がインクニードル102の先端面99よりも僅かに後方または前方に位置してもよい。退避位置A2は、前後方向8において当接部142が第2ロック部材107と重なる位置である。なお、スライド部材106は、防護位置A1よりも後方へスライドできないように構成されてもよい。
スライド部材106には、前後方向8に伸縮可能なコイルバネ122が連結される。コイルバネ122の一端は、ケース本体101の底面111に位置するフレーム123に連結される。コイルバネ122の他端は、当接部142の後面に連結される。コイルバネ122は、スライド部材106が防護位置A1に位置する状態において自然長に設定される。これにより、スライド部材106は、防護位置A1より退避位置A2側にあるときに、防護位置A1に向けて付勢される。
図1、図4に示されるように、第2ロック部材107は、ケース本体101の終面103に位置する。第2ロック部材107は、支持部117に支持される。なお、本実施形態では、第2ロック部材107は、図2において最も左のスロット108に位置する支持部117のみに支持されるが、各スロット108の各支持部117にそれぞれ第2ロック部材107が支持されてもよい。第2ロック部材107は、上下方向7および左右方向9に拡がる平板を右方から視て略S字状に屈曲させた形状である。具体的には、図6に示されるように、第2ロック部材107は、載置片107A、凸部107B(延出部の一例)、屈曲片107C、およびロック片107Dを有する。
載置片107Aは、左片118の下端部124の上面124Aおよび右片119の下端部の上面に位置する。載置片107Aは、主面が前後方向8および左右方向9に拡がる平板状である。載置片107Aの左右方向9の寸法は、左片118の右面と右片119の左面との間の左右方向9の寸法よりも僅かに小さい。これにより、載置片107Aは、左片118の右面および右片119の左面によって左右方向9に位置決めされる。載置片107Aの前後方向8の寸法は、後片120の前面とケース本体101の終面103との間の前後方向8の寸法よりも僅かに小さい。これにより、載置片107Aは、後片120の前面とケース本体101の終面103とによって前後方向8に位置決めされる。載置片107Aは、左片118の下端部124の上面124Aおよび右片119の下端部の上面と、左片118の上端部127の下面127Aおよび右片119の上端部128の下面と、の間を上下方向7に移動可能である。
凸部107Bは、載置片107Aの後端からゲート126を通して後向きへ延びる。凸部107Bは、後片120の後面よりも後方へ突出する。凸部107Bは、前後方向8に対して後方斜め下向きの傾斜面100を有する。
屈曲片107Cは、載置片107Aの前端部に位置する。屈曲片107Cは、ケース本体101の終面103および覆壁171の上壁172の上面に沿った形状を有する。具体的には、屈曲片107Cは、載置片107Aの前端部から支持部117の隙間125(図4参照)を通して下向きへ延びて後向きへ屈曲したL字状である。ロック片107Dは、屈曲片107Cの後端部からインクニードル102よりも下方の位置まで下向きへ延びる。ロック片107Dは、インクニードル102を避けるように逆Y字状に形成される。ロック片107Dの下端部151は、当接部142の前端に接触する(図10A参照)。
第2ロック部材107は、ケース本体101の終面103に沿って上下方向7に移動可能である。第2ロック部材107は、ロック片107Dの下端部151が当接部142の前端に当接するロック位置(図10A参照)と、ロック片107Dの下端部151が当接部142の前端よりも上方に位置する解除位置(図10D参照)と、へ移動可能である。ロック位置の第2ロック部材107は、スライド部材106の前向きのスライドを規制することにより、スライド部材106を防護位置A1に保持する。解除位置の第2ロック部材107は、スライド部材106の前向きのスライドを制限しない。
[インクカートリッジ30]
インクカートリッジ30は液体であるインクが貯留される容器である。図7、図8に示されるように、インクカートリッジ30は、容器本体31と、カバー32と、を有する。
容器本体31は、左右方向9の寸法が、上下方向7の寸法および前後方向8の寸法よりも小さい薄平な立方体形状である。
容器本体31は、前壁40と、前後方向8において前壁40と対をなす後壁41と、前壁40と後壁41とを繋ぐ左壁42と、左右方向9において左壁42と対をなす右壁43と、前壁40と後壁41とを繋ぐ上壁44と、上下方向7において上壁44と対をなす下壁45と、を有する。前壁40の外面は前方を向いている。後壁41の外面は後方を向いている。左壁42の外面は左方を向いている。右壁43の外面は右方を向いている。上壁44の外面は上方を向いている。下壁45の外面は下方を向いている。
前壁40、後壁41、左壁42、右壁43、上壁44及び下壁45は、容器本体31の内部空間の貯留室46を区画する。貯留室46は、前壁40と後壁41との間に位置する。前壁40、後壁41、左壁42、右壁43、上壁44及び下壁45は、貯留室46に貯留されたインクの液面を外部から視認できる程度の透光性を有する。容器本体31は、例えば合成樹脂製の一体成型品である。
前壁40の下方には、インクを流出するための流出口47(供給口の一例)が開口している。流出口47は、前壁40の前面40Aに開口している。流出口47は、前壁40の左右方向9の中央に位置する。なお、流出口47は外部に開口しているが、流出口47は、バルブなどによって開閉されてもよい。
容器本体31の内部において、流出口47から前後方向8に沿ってインク流路48が延びている。インク流路48は、流出口47と貯留室46の下端付近とを繋いでいる。インク流路48の前端が流出口47である。貯留室46に貯留されたインクが、インク流路48を通じて流出口47から外部へ流出する。
上壁44には、貯留室46の上端付近と外部とを繋ぐ大気開放路49が形成されている。大気開放路49を通じて外部と貯留室46との間で空気が流通可能である。大気開放路49によって、貯留室46の気体層が外部の大気圧となる。大気開放路49の上壁44の外面における開口は上方を向いている。なお、大気開放路49は、バルブや半透膜などによって塞がれていてもよい。
右壁43の前端付近には、右壁43の外面から右方へ突出する突片50が位置する(図7参照)。図には現れていないが、左壁42の前端付近にも同様に、左壁42の外面から左方へ突出する突片50が位置する。
上壁44の外面には、ロック部51が位置する。ロック部51は、大気開放路49の後方に位置する。ロック部51は、上壁44の外面から上方へ突出している。ロック部51は、前方および上方を向く傾斜面52と、後方を向くロック面53と、右方を向く右側面54と、左方を向く左側面55とを有する。傾斜面52およびロック面53は、それぞれ四角形である。右側面54および左側面55は、それぞれ三角形である。
ロック部51は、容器本体31と一体に成型されている。ロック部51の内面は、容器本体31内において内部空間56を区画している。内部空間56は、下向きに開口する空間であり、開口を通じて貯留室46と連続する。内部空間56は、装着姿勢において、上壁44よりも上方に位置する。
ロック部51は、左右方向9においてケース本体101の第1ロック部材104に対応する位置にある。したがって、ケース本体101にインクカートリッジ30が挿入されると、ロック部51の傾斜面52が第1ロック部材104に摺動して、インクカートリッジ30の後ろ側が下方へ移動しつつ前方へ移動し、傾斜面52が第1ロック部材104より前方へ移動すると、インクカートリッジ30の後ろ側が上方へ移動する。ロック部51のロック面53と第1ロック部材104とが前後方向8に対向すると、ロック面53が第1ロック部材104に当接する。これにより、ロック部51と第1ロック部材104とが嵌合して、インクカートリッジ30が装着状態に保持される。
カバー32は、容器本体31より小さな立方体形状であり、後方へ向く開口71を有する箱形状である。カバー32は、容器本体31の前壁40において、流出口47よりも上側の部分を覆うように容器本体31に取り付けられている。
カバー32は、後方へ向く開口71を有する箱形状のカバー本体72と、カバー本体72において開口71を区画する左壁75の後端および右壁76の後端から、それぞれ後方へ延びる延出片73L,73Rと、を有する。
カバー本体72は、前壁74と、前壁74の左端から後方へ延びる左壁75と、左右方向9において左壁75と対をなす右壁76と、前壁74の上端から後方へ延びる上壁77と、上下方向7において上壁77と対をなす下壁78と、上下方向7において上壁77と下壁78との間に位置する仕切壁80と、を有する。前壁74の外面は前方を向いている。前壁74は、下壁78の上方に位置する。左壁75の外面は左方を向いている。右壁76の外面は右方を向いている。上壁77の外面は上方を向いている。下壁78の外面は下方を向いている。下壁78は、左壁75の下端部と右壁76の下端部とを繋いでいる。仕切壁80の外面は上下方向7を向いている。仕切壁80は、前壁74の下端部から後方へ延びる。前壁74、左壁75、右壁76、上壁77、および仕切壁80は、カバー本体72の内部空間を区画する。
仕切壁80の下方に、前方へ開口して後方へ凹む凹部132(ロック解除部の一例)が形成される。凹部132は、左壁75、右壁76、仕切壁80、および下壁78によって形成される。凹部132にキー部材133が位置する。
キー部材133は、下壁78の上面から上向きに延びる。キー部材133の左右方向9の位置は、インクカートリッジ30が装着されるべきスロット108(図2において最も左のスロット)のゲート126の左右方向9の位置と対応する。図7、図9に示されるように、キー部材133は、前方から視て下壁78の左右方向9の中央よりも右寄りに位置する。キー部材133は、左右方向9において流出口47の内径R2の範囲内に位置する。言い換えると、キー部材133は、左右方向9において流出口47と重なる。キー部材133は、流出口47の中心Cに対して僅かに右方にずれた位置に位置する。
キー部材133は、上下方向7および前後方向8に拡がる平板状である。キー部材133の前後方向8の寸法は、下壁78の前端78Aから後端に至る長さである。これにより、キー部材133は、インクカートリッジ30における前向きの先端である前端78Aに位置する。キー部材133の上下方向7の寸法は、前後方向8の寸法よりも短い。キー部材133は、先端上部に案内面133Aを有する。案内面133Aは、前後方向8に対して前方斜め上向きである。
カバー本体72は、ケース本体101のスロット108に挿入可能な大きさである。カバー本体72の上下方向7に沿った寸法は、容器本体31の上下方向7に沿った寸法よりも小さい。カバー本体72の前後方向8に沿った寸法は、容器本体31の前後方向8に沿った寸法よりも小さい。カバー本体72の左右方向9に沿った寸法は、容器本体31の左右方向9に沿った寸法よりも若干大きい。
右壁76の後端から延出片73Rが後方へ延びている。延出片73Rは、平板形状である。延出片73Rの上下方向7の中央付近には、延出片73Rを左右方向9に貫通する貫通孔79が位置する。貫通孔79には、突片50が挿入されている。貫通孔79は、突片50の外形よりも大きな長方形である。貫通孔79は、上下方向7に沿った寸法が前後方向8に沿った寸法よりも大きい。貫通孔79の上下方向7に沿った寸法は、突片50の上下方向7に沿った寸法よりも十分に大きい。したがって、突片50は、貫通孔79に挿入された状態において、上下方向7へ移動可能である。なお、図には現れていないが、左壁75にも同様に貫通孔79が位置する。
左壁75と右壁76とは、左右方向9において対をなしている。左壁75と右壁76との間には、容器本体31が挿入されている。容器本体31の左壁75に位置する突片50が延出片73Lの貫通孔79に挿入され、右壁76に位置する突片50が延出片73Rの貫通孔79に挿入されることにより、カバー32が容器本体31に取り付けられている。カバー32は、容器本体31に取り付けられた状態において、突片50が貫通孔79を上下方向7に移動可能な範囲だけ、容器本体31に対して上下方向7に移動可能である。
カバー32は、容器本体31に取り付けられた状態において、容器本体31の前壁40の一部分である上側部分を覆っている。カバー32の前壁74の外面は、流出口47よりも前方に位置する。流出口47は、カバー32の開口71の下端よりも下方に位置する。
次に、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着するときの動作について図10を参照しつつ説明する。初期状態として、スライド部材106は、図10(A)に示されるように、防護位置A1に位置することにより、インクニードル102の先端部102Aの外周面を保護する。第2ロック部材107は、スライド部材106の当接部142の前端に当接することにより、スライド部材106の前向きのスライドを制限する。なお、図10では、キー部材133と第2ロック部材107との関係を分かりやすくするため、キー部材133を実線で描写している。
まず、ユーザは、図10(A)に示されるように、カートリッジケース110の開口112を通して、図2における最も左のスロット108に向けて前向きにインクカートリッジ30を挿入する。これにより、インクカートリッジ30は、カートリッジケース110の支持板161およびレール162によって前向きへ案内され、第2ロック部材107の凸部107Bがインクカートリッジ30の凹部132(図7、図8参照)へ後向きに進入しつつ、図10(B)に示されるように、キー部材133の案内面133Aが凸部107Bの傾斜面100に当接する。この状態では、インクカートリッジ30は、スライド部材106に当接していない。そして、ユーザは、インクカートリッジ30をさらに前向きへ移動する。これにより、凸部107Bの傾斜面100がキー部材133の案内面133Aから前向きへ押圧されることにより、第2ロック部材107がロック位置から解除位置へ向けて上向きへ移動する。そして、キー部材133がゲート126を前向きに通過したときに、図10(C)に示されるように、載置片107Aがキー部材133の上端に到達する。その結果、第2ロック部材107が解除位置に位置した状態になり、スライド部材106が前向きへ移動可能になる。そして、スライド部材106における囲み部141の後面121に容器本体31の前壁40が接触した状態になる
この状態で、ユーザは、インクカートリッジ30をさらに前向きへ移動する。これにより、スライド部材106は、インクカートリッジ30によって前向きへ押されることにより、コイルバネ122の付勢力に抗して防護位置A1から退避位置A2へ向けて前向きへ移動する。このとき、インクニードル102がインクカートリッジ30の流出口47に挿入される。そして、インクカートリッジ30の前向きの移動に伴って、載置片107Aおよび支持部117が凹部132を後向きに移動する。そして、インクカートリッジ30のロック部51の傾斜面52が第1ロック部材104が当接すると、インクカートリッジ30の後ろ側が下向きへ移動するように、インクカートリッジ30が流出口47を中心として回転しつつ、ロック部51が第1ロック部材104より前方へ移動する。そして、インクカートリッジ30が流出口47を中心として逆回転することにより、ロック面53が第1ロック部材104に当接した状態になる。インクカートリッジ30は、コイルバネ122によって後向きへ付勢された状態になるが、第1ロック部材104がロック面53と当接するので、図10(D)に示されるように、カートリッジケース110に装着された状態になる。
次に、インクカートリッジ30をカートリッジケース110から取り外すときの動作について説明する。
まず、ユーザは、インクカートリッジ30の後ろ側を下方へ移動することにより、ロック部51を第1ロック部材104の下方に位置させる。その結果、コイルバネ122の付勢力によってインクカートリッジ30がカートリッジケース110の開口112から後向きへ移動される。インクカートリッジ30の後向きの移動に伴って、スライド部材106がコイルバネ122の付勢力によって退避位置A2から防護位置A1へ向けて移動する。そして、ユーザは、インクカートリッジ30を後向きへ移動してカートリッジケース110から取り出す。これにより、スライド部材106は、防護位置A1に位置した状態になる。そして、第2ロック部材107は、カートリッジケース110のキー部材133から離れることにより、重力によって解除位置からロック位置へ移動する。
[本実施形態の作用効果]
プリンタ10では、ユーザは、防護位置A1のスライド部材106にインクカートリッジ30の容器本体31の前壁40を接触させた状態で、インクカートリッジ30を前向きに移動させることにより、スライド部材106を防護位置A1から防護位置A1よりも前向きに位置する退避位置A2へ移動させつつ、インクカートリッジ30の流出口47をカートリッジケース110のインクニードル102に装着できる。このため、インクカートリッジ30のカートリッジケース110への装着が簡単である。インクカートリッジ30の流出口47がカートリッジケース110のインクニードル102に装着されない状態では、ロック位置の第2ロック部材107によってスライド部材106が防護位置A1に保持されるので、ユーザがインクニードル102の端部に触れることがスライド部材106によって抑制される。このため、ユーザの手指にインクが付着しにくい。
プリンタ10では、凹部132の内部空間は、その内部空間へ進入する凸部107Bと当接して第2ロック部材107を上方へ案内する案内面133Aを有するキー部材133によって区画される。このため、第2ロック部材107をロック位置から解除位置へ移動させやすい。
プリンタ10では、例えば、キー部材133がゲート126に対してずれた部位に位置すると、キー部材133がゲート126に進入できないので、インクカートリッジ30が前向きに移動できない。このため、ユーザが誤ったインクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着することが抑制される。一方、例えば、キー部材133が破損した場合、誤ったインクカートリッジであっても前向きに移動し得るが、案内面133Aが凸部107Bと当接できないので、第2ロック部材107は、ロック位置から解除位置へ移動できない。このため、ユーザが誤ったインクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着することがより確実に抑制される。
プリンタ10では、インクカートリッジ30の流出口47は、キー部材133の下方に位置する。このため、ユーザは、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着するときに、キー部材133の位置と流出口47の位置で摺動抵抗が生じるので、インクカートリッジ30に上下方向7にバランス良く力を作用しやすい。このため、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着しやすい。流出口47から垂れたインクによってキー部材133が汚れにくい。
プリンタ10では、キー部材133は、左右方向において流出口47の内径R2の範囲内に位置する。このため、ユーザは、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着するときに、インクカートリッジ30に左右方向9にバランス良く力を作用しやすいので、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着しやすい。インクカートリッジ30は、左右方向9に薄型化される。
プリンタ10では、キー部材133は、インクカートリッジ30における前向きの先端に位置する。このため、ユーザは、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着するときに、インクカートリッジ30においてキー部材133を流出口47よりも先に第2ロック部材107に接触させやすい。このため、インクカートリッジ30の流出口47がインクニードル102に接触する前に、第2ロック部材107によるロックを解除しやすい。したがって、ユーザが、第2ロック部材107によるロックを解除しつつ、流出口47をインクニードル102に装着することがより容易である。
[変形例]
プリンタ10では、第2ロック部材107は、ロック位置から上向きに移動することにより、解除位置へ移動したが、スライド部材106の移動を制限しない位置に移動できれば、第2ロック部材107の移動方向は限定されない。例えば、第2ロック部材107は、インクカートリッジ30と当接したときに、左右方向9に移動することにより、スライド部材106の移動を制限しない位置に移動してもよい。
プリンタ10では、ゲート126は、カートリッジケース110において支持部117に形成されたが、ゲート126がカートリッジケース110において形成される位置は、特に限定されない。例えば、ゲート126は、ケース本体101の天面105に形成されてもよい。この場合、ゲート126に前向きに進入可能なキー部材がインクカートリッジ30に別途設けられる。なお、ゲート126は省略されてもよい。この場合、後片120は省略されてもよい。
プリンタ10では、インクカートリッジ30のキー部材133は案内面133Aを有しており、第2ロック部材107の凸部107Bは、キー部材133の案内面133Aに案内される傾斜面100を有したが、インクカートリッジ30が第2ロック部材107に当接したときに、第2ロック部材107がスライド部材106の移動を制限しない位置に移動できれば、案内面133Aおよび傾斜面100のうちの少なくとも一方は、省略されてもよい。
プリンタ10では、流出口47は、キー部材133の下方に位置したが、流出口47の位置は、特に限定されない。例えば、流出口47は、インクカートリッジ30においてキー部材133の上方に位置してもよい。
プリンタ10では、キー部材133は、流出口47の中心Cに対して僅かに右方にずれた位置に位置したが、図11に示されるように、左右方向9において流出口47の中心Cに位置してもよい。このようにすると、キー部材133と第2ロック部材107との接触によって生じる摺動抵抗の位置と、流出口47に挿入されたインクニードル102とインクカートリッジ30との接触によって生じる摺動抵抗の位置と、が左右方向9において一致する。このため、ユーザは、インクカートリッジ30をカートリッジケース110に装着するときに、左右方向9にバランス良く力をインクカートリッジ30に作用しやすい。このため、インクカートリッジ30よりも大容量のインクカートリッジが用いられる場合であっても、ユーザーは、大容量のインクカートリッジをカートリッジケース110に装着しやすい。この場合、大容量のインクカートリッジには、消費量の多い黒色のインクが貯留されるのが好ましい。なお、キー部材133は、左右方向9において流出口47の内径R2の範囲内に位置しなくてもよい。
プリンタ10では、キー部材133は、インクカートリッジ30における前向きの先端である前端78Aに位置したが、ゲート126に進入可能であれば、キー部材133の位置は、特に限定されない。例えば、キー部材133は、流出口47よりも後方に位置してもよい。
プリンタ10では、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とがインクチューブ20を介して接続されたが、インクカートリッジ30と記録ヘッド21との間にインクを貯留するサブタンクが設けられてもよい。この場合、サブタンクには、インクニードル102およびインクチューブ20が接続される。
プリンタ10では、インクカートリッジ30の貯留室46には、インクが貯留されたが、例えば、洗浄液が貯留されてもよい。
プリンタ10では、カートリッジケース110は、黒色、シアン色、マゼンタ色、イエロー色の各インクを貯留したインクカートリッジ30のカバー32がそれぞれ挿入可能な4つのスロット108を有したが、黒色のインクを貯留したインクカートリッジ30のみが挿入可能なスロットを有してもよい。言い換えると、プリンタ10は、モノクロ印刷用のものでもよい。
1・・・システム
30・・・インクカートリッジ(液体容器)
40A・・・前面
46・・・貯留室
47・・・流出口(供給口)
78A・・・前端(先端)
102・・・インクニードル(管体)
102A・・・先端部(端部)
106・・・スライド部材(移動部材)
107・・・第2ロック部材(ロック部材)
107B・・・凸部(延出部)
110・・・カートリッジケース(ケース)
126・・・ゲート
132・・・凹部(ロック解除部)
133・・・キー部材
133A・・・案内面
C・・・中心

Claims (9)

  1. 着脱方向の装着向きの前面に開口する供給口を有しており、当該供給口を通じて貯留室に貯留された液体を供給する液体容器と、
    上記着脱方向に沿って延びており、装着状態において上記供給口に進入する管体を有するケースと、を備えたシステムであって、
    上記ケースは、
    上記管体における上記装着向きと逆向きの脱抜向きの端部に位置して上記液体容器の前面に当接する第1位置、および上記第1位置よりも上記装着向きに位置する第2位置に移動可能な移動部材と、
    上記移動部材を上記第1位置に保持するロック位置、および上記移動部材の移動を制限しない解除位置に移動するロック部材と、を備えており、
    上記液体容器は、上記ケースに対して上記装着向きへ移動するに伴って、上記ロック位置の上記ロック部材を上記解除位置へ移動するロック解除部を有するシステム。
  2. 上記ロック部材は、上記着脱方向と交差する上下方向に移動することにより、上記ロック位置より上方の上記解除位置に移動するものであって、上記脱抜向きへ延びる延出部を有しており、
    上記ロック解除部は、上記前面に位置して上記脱抜向きへ凹む凹部であり、
    上記凹部は、その内部空間へ進入する上記延出部と当接して上記ロック部材を上方へ案内する案内面により上記内部空間が区画される請求項1に記載のシステム。
  3. 上記ケースは、上記延出部より上記脱抜向きに位置するゲートを有しており、
    上記液体容器は、上記凹部の上記内部空間に位置しており、上記ゲートに進入するキー部材を有しており、
    上記キー部材は、上記案内面を有する請求項2に記載のシステム。
  4. 上記供給口は、上記キー部材の下方に位置する請求項3に記載のシステム。
  5. 上記キー部材は、上記着脱方向および上記上下方向に交差する左右方向において、上記供給口の範囲内に位置する請求項4に記載のシステム。
  6. 上記液体は、黒色のインクであり、
    上記キー部材は、上記左右方向において上記供給口の中心に位置する請求項5に記載のシステム。
  7. 上記キー部材は、上記液体容器における上記装着向きの先端に位置する請求項3から6のいずれかに記載のシステム。
  8. 液体を貯留する液体容器が着脱方向の装着向きに装着可能なケースであって、
    上記着脱方向に沿って延びており、上記液体容器において上記装着向きの前面に開口する供給口に進入可能な管体と、
    上記管体における上記装着向きと逆向きの脱抜向きの端部に位置する第1位置、および上記第1位置よりも上記装着向きに位置する第2位置に移動可能な移動部材と、
    上記移動部材を上記第1位置に保持するロック位置、および上記移動部材の移動を制限しない解除位置に移動するロック部材と、を備えており、
    上記ロック部材は、上記脱抜向きへ延びており、上記ケースに対して上記装着向きへ移動する上記液体容器と当接する延出部を有しており、上記延出部と上記液体容器との当接によって上記ロック位置から上記解除位置へ移動するケース。
  9. ケースに装着可能な液体容器であって、
    上記ケースは、
    管体と、
    上記管体における着脱方向の装着向きと逆向きの脱抜向きの端部に位置する第1位置、および上記第1位置よりも上記装着向きに位置する第2位置に移動可能な移動部材と、
    上記移動部材を上記第1位置に保持するロック位置、および上記移動部材の移動を制限しない解除位置に移動するロック部材と、を備えており、
    上記ロック部材は、上記脱抜向きへ延びる延出部を有しており、
    上記液体容器は、上記ケースに対して装着向きへ移動することにより上記延出部と当接して、上記ロック位置の上記ロック部材を上記解除位置へ移動するロック解除部を有する液体容器。

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