JP2009269213A - 流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフキャリッジタイプにおいて、規制板を確実に安定して保持することのできる、流体噴射装置を提供する。
【解決手段】流体貯留部と、キャリッジと、キャリッジ及び流体貯留部間に連結される流体供給チューブと、流体供給チューブの外面側に設けられてキャリッジに追従する動きを規制する規制板53と、第1保護板52と、第2保護板54と、を備えた流体噴射装置である。第1保護板52、第2保護板54、及び規制板53のそれぞれには、複数の第1係止孔91a、91bと、第2係止孔92と、が形成されている。キャリッジには、第1係止孔91a、91bの各々に係止されることで各板52、54、53をキャリッジに保持する複数の係止突起と、第2係止孔92に係止されることで係止突起に係止される各板52、54、53の位置ズレを防止する位置ズレ防止突起と、を含む固定部が形成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、流体噴射装置に関するものである。
流体噴射装置の代表的なものとして、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッド(噴射ヘッド)のノズルから液体状のインク(流体)をインク滴として記録紙等の被記録材に向けて吐出・着弾させてドットを形成することで記録を行うインクジェット式記録装置が知られている。このインクジェット式記録装置は、インクカートリッジ内に設けられたインク収容体を、インク供給チューブを介してキャリッジに搭載された記録ヘッドに接続する、所謂オフキャリッジタイプのものがある。インク供給チューブは、その一端がインクジェット記録装置本体に固定され、他端はU字状に湾曲してキャリッジに連結され、記録時のキャリッジの往復運動に追従して往復運動する。
ところで、このようなオフキャリッジタイプでは、インク供給チューブがキャリッジの往復運動に追従する際に不規則な動きをすることがあった。そこで、インク供給チューブに沿って配置した規制板により、チューブの動きを規制することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−102985号公報
上記規制板は、キャリッジに2箇所での固定となっており、1箇所はスライド固定であり、もう1箇所は圧入固定となっている。そのため、例えば規制板の固定部分である上記圧入部分に外圧が加わると規制板が動くおそれがあった。そこで、より信頼性の高い規制板の固定方法の提供が望まれていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、オフキャリッジタイプにおいて、規制板を確実に安定して保持することのできる、流体噴射装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の流体噴射装置は、流体を貯留する流体貯留部と、
前記流体を噴射する噴射ヘッドを搭載するとともにガイド軸に沿って往復移動するキャリッジと、該キャリッジ及び前記流体貯留部間に連結され、前記噴射ヘッドに前記流体を供給する流体供給チューブと、該流体供給チューブにおける一方の側面に設けられ、前記キャリッジの動きに追従させるように当該流体供給チューブの動きを規制する規制板と、該規制板における前記流体供給チューブと反対側の側面に設けられる第1保護板と、前記規制板における前記流体供給チューブ側の側面に設けられる第2保護板と、を備えた流体噴射装置であって、前記第1保護板、前記第2保護板、及び前記規制板のそれぞれには、複数の第1係止孔と、第2係止孔と、が形成されており、前記キャリッジには、前記第1係止孔の各々に係止されることで前記各板をキャリッジに保持する複数の係止突起と、前記第2係止孔に係止されることで前記係止突起に係止される前記各板の位置ズレを防止する位置ズレ防止突起と、を含む固定部が形成されていることを特徴とする。
本発明の流体噴射装置によれば、キャリッジに形成された複数の係止突起を、第1保護板、第2保護板、及び規制板の各板に形成される第1係止孔に係止させることで、各板をキャリッジに良好に保持することができる。また、キャリッジに形成された位置ズレ防止突起と各板に形成された第2係止孔とが係止するため、第1係止孔から係止突起が外れることが防止される。したがって、例えば、キャリッジと各板との接続部に外圧が加わった場合でも、第1保護板、第2保護板、及び規制板をキャリッジの固定部に確実に保持することができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記第2保護板には、前記第1係止孔及び前記第2係止孔が形成された取付部が延出形成されており、該取付部は前記規制板と前記第1保護板との間に配置され、前記第2保護板は前記取付部の基端部にて前記規制板側に折曲されてなるのが好ましい。
この構成によれば、取付部により折り曲げられた第2保護板が係止突起及び位置ズレ防止突起を覆った状態とされるので、上記係止突起及び位置ズレ防止突起が流体供給チューブに接触することが防止され、これら係止突起及び位置ズレ防止突起により流体供給チューブにダメージが及ぶのを防止できる。
また、上記流体噴射装置においては、前記係止突起は、先端側に基端側よりも幅が大きい拡幅部を有し、前記第1係止孔は長穴形状であり、その長穴形状の一側が前記拡幅部を貫通可能とする貫通孔として拡開形成されてなるのが好ましい。
この構成によれば、貫通孔に係止突起の拡幅部を挿入した後、第1保護板、第2保護板、及び規制板をスライドさせることで、係止突起と第1係止孔とを簡便且つ確実に係止できる。
また、上記流体噴射装置においては、前記規制板は接地されており、前記第1保護板は、前記規制板における前記係止突起及び前記位置ズレ防止突起が形成された側の端部を露出させ、前記噴射ヘッドを接地させる接地部材が前記第1保護膜から露出する前記規制板に当接するのが好ましい。
この場合、規制板の外面側から接地部材が当接されることで規制板及びキャリッジの接続部に外力が加わるが、本発明によれば、上述のように各板をキャリッジに対して確実に保持できるので、噴射ヘッドに設けられた接地部材が良好に機能し、静電気耐性を向上できる。
また、上記流体噴射装置においては、前記規制板における前記第2係止孔の周辺部には、前記規制板を前記キャリッジに組み込む際に前記位置ズレ防止突起に接触することで撓む可撓部が設けられることで撓む可撓部が設けられるのが好ましい。
この構成によれば、例えば係止突起と第1係止孔とを係止する際に、可撓部が撓むため、位置ズレ防止突起と規制板との接触によりキャリッジへの組み込みが阻害されることなく、組み込み動作を良好に行うことができる。
また、上記流体噴射装置においては、前記第1係止孔及び前記第2係止孔は、前記各板の長辺方向に沿って配置されており、前記第2係止孔は、複数の前記第1係止孔の間に配置されるのが好ましい。
この構成によれば、少なくとも係止突起に係止される第1係止孔が規制板の長辺方向における両端部に配置されるので、規制板を係止する支点を比較的離間した状態とすることができ、これにより規制板が動き難くなり、確実に規制板をキャリッジに保持できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、本発明に係る流体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、プリンタ1という)を例示する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ1の概略構成を示す一部分解図である。
プリンタ1は、図1に示すように、プリンタ筐体5と、記録ヘッド(噴射ヘッド)3を搭載したキャリッジ4とを有している。なお、本実施形態に係るプリンタ1は、4列のノズル列を有し4色のインクを噴射できる記録ヘッド3を転用して設置した、4色噴射型のプリンタである。
プリンタ筐体5には、キャリッジ移動機構65と、記録ヘッド3のクリーニング動作や保湿動作等に用いられるキャッピング機構(メンテナンス装置)14と、インクカートリッジ6と、が設けられている。インクカートリッジ6は、記録ヘッド3に供給するインクが貯留されるインク貯留部(流体貯留部)をなすものであり、本実施形態では4つのインクカートリッジ6が設けられている。各インクカートリッジ6は、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ)のインクをそれぞれ貯留している。
また、プリンタ筐体5には、記録紙を搬送する不図示の紙送り機構が設けられている。紙送り機構は紙送りモータなどから構成されており、この紙送り機構によって記録紙が記録(印字・印刷)動作に連動するようにプラテン13上に順次送出されるようになっている。
キャリッジ移動機構65はプリンタ筐体5の長手方向(幅方向)に沿ってキャリッジ4を往復移動させる移動機構であり、プリンタ筐体5の幅方向に架設されたガイド軸8と、パルスモータ9と、パルスモータ9の回転軸に接続された駆動プーリー10と、プリンタ筐体5の幅方向の端部に設けられた遊転プーリー11と、駆動プーリー10と遊転プーリー11との間に掛け渡されたタイミングベルト12を有している。キャリッジ4はタイミングベルト12に接続されている。パルスモータ9の駆動によってキャリッジ4が駆動プーリー10と遊転プーリー11との間をガイド軸8に沿って往復移動するようになっている。
また、上記キャッピング機構14は、キャップ部材15、吸引ポンプ16を有している。キャップ部材15は例えばゴム等の弾性材から構成されたトレー形状の部材であり、キャリッジ4の移動領域内のうち記録領域から外れた非印字領域、例えばプリンタ筐体5の端部(駆動プーリー10側)に配置されている。
したがって、キャリッジ4は、上記キャリッジ移動機構65によりプリンタ筐体5上における印字領域および非印字領域間を往復可能となっている。ここで、印字領域とは記録ヘッド3からインクを吐出することで記録紙等の記録媒体上に印字処理を行う際にキャリッジ4が待機する領域を意味し、非印字領域とはプリンタの休止時やメンテナンス時等のように記録ヘッド3からインクの吐出を行わない際にキャリッジ4が待機する領域を意味する。本実施形態においては、上記キャッピング機構14は、プリンタ筐体5における非印字領域内に配置されたものとなっており、キャリッジ4が非印字領域内に配置された際、キャッピング機構14と記録ヘッド3とが対向するようになっている。
図2、3はキャリッジ4における要部拡大図を示すものであり、図3は図2におけるガイド軸8側から視たキャリッジ4の構成を示す図である。
図2、3に示されるように、キャリッジ4は、キャリッジ本体4Aを主体として構成され、キャリッジ本体4Aの下面側(プリンタ筐体5と相対向する面)に、上記記録ヘッド3が設けられている。また、キャリッジ本体4Aは、サブタンク(自己封止弁)70を搭載するためのサブタンクホルダ71を含む。記録ヘッド3は、サブタンク70に一時貯留されたインクを噴射可能とされる。なお、本実施形態においては、サブタンク70が計4つ設けられており、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ)のインクに対応している。
ところで、上記サブタンク70にはインク供給チューブ34を介してインクカートリッジ6のインクが供給されるようになっている。インク供給チューブ34は、4つの内部流路(不図示)を有し、それぞれの流路に各インクカートリッジ6からのインクが流れるようになっている。インク供給チューブ34はインクカートリッジ6に接続される側の端部に内部流路をそれぞれ4つに分岐する分岐部34aが設けられており、これら分岐部34aが各インクカートリッジ6にそれぞれ接続されている。そして、インク供給チューブ34における他端側は、対応するサブタンク70にそれぞれ接続されている。
また、インク供給チューブ34は、その途中部分において、図1に示したように、プリンタ筐体5に設けられた係止部21に保持されたものとなっている。そして、インク供給チューブ34は、上記分岐部34aが形成された側と反対側の端部がU字状に湾曲された状態でキャリッジ4に連結されている。
また、図2、図3に示されるように、上記インク供給チューブ34は、その外面側に沿って可撓性部材50が設けられている。可撓性部材50は、インク供給チューブ34の動きを規制し、キャリッジ4の動きに良好に追従させる機能を奏するものであり、不図示のクランプ等によりインク供給チューブ34に固定されている。また、可撓性部材50は、インク供給チューブ34と同様に、その途中部分において、プリンタ筐体5に設けられた係止部21に保持されている。この構成により、インク供給チューブ34は、図4に示されるようにガイド軸8に沿って移動するキャリッジ4の動きに追従して上記U字状の湾曲部の位置がキャリッジ移動領域内を移動する。
ところで、図3に示されるように、キャリッジ4に搭載される記録ヘッド3には、当該記録ヘッド3を接地させることで耐静電気特性を向上させる接地部材80が設けられている。この接地部材80は、詳細について後述するように上記可撓性部材50を構成する例えばSUS板から構成される規制板に接触されたものとなっている。なお、規制板は、例えば上記係止部21を介して接地状態となっている(図1参照)。これにより、記録ヘッド3に設けられた接地部材80は、規制板を介し、上記記録ヘッド3を良好に接地状態としている。
次に、サブタンクホルダ71(キャリッジ本体4A)、および可撓性部材50について図5〜9を参照にしながら説明する。図5は、サブタンク70を取り外したサブタンクホルダ71の下面71a側の要部斜視図である。図5に示されるように、サブタンクホルダ71の下面71aにはサブタンクを取り付けるための取着部72が突設されている。取着部72は間仕切部73によって4つに区切られており、それぞれの間仕切部73の間に、上記サブタンク70が取り付けられるようになっている。取着部72の両端には、ねじ締め可能に嵌挿する一対の螺子孔74が形成されており、これら螺子孔74はサブタンクホルダ71を貫通し、図2に示されるように、サブタンクホルダ71の上面71b側に開口している。
図5中におけるサブタンクホルダ71の下面71aの奥側には、サブタンクホルダ71の中心部側に湾曲したチューブガイド75が設けられており、このチューブガイド75に沿ってインク供給チューブ34が配置される。さらに、インク供給チューブ34の外周面側には可撓性部材50が設けられている。
また、チューブガイド75は、インク供給チューブ34の厚みよりも若干広い間隔をおいて、インク供給チューブ34の幅より若干高い高さで突設されている。湾曲したチューブガイド75の一方の延長線上には、上記インク供給チューブ34をサブタンクホルダ71(キャリッジ本体4A)に係止するための係止部(不図示)が設けられている。
図6は、図5においてインク供給チューブ34を取り外したサブタンクホルダ71の下面71a側の要部斜視図である。なお、図6においては、説明を分かり易くするため、可撓性部材50の一部を展開した状態で図示している。
本実施形態に係る可撓性部材50は、図6に示されるように、サブタンクホルダ71の下面71aの端部であって、上記チューブガイド75における他方(上記係止部と反対)側に突設された固定部76に固定されている。
図7は、上記固定部76に固定される可撓性部材50における分解斜視図である。図7に示されるように、可撓性部材50は、例えば帯状のSUS板から構成されるスチールベルト板53と、このスチールベルト板53におけるインク供給チューブ34と反対側の側面に設けられる第1保護フィルム(第1保護板)52と、スチールベルト板53におけるインク供給チューブ34側に設けられる第2保護フィルム(第2保護板)54と、を含んで構成される。また、本実施形態においては、第2保護シート54とスチールベルト板53との間に、スチールベルト板53を補強するための補強板55が設けられている。この補強板55は、上記スチールベルト板53に比べて短い帯状のSUS板から構成されている。
具体的に本実施形態においては、上記第2保護シート54に取付部54aが延出形成されている。また、取付部54aの基端部には、ミシン目54bが形成されている。よって、第2保護シート54は、上記ミシン目54bにて折曲可能とされている。
また、上記スチールベルト板53は、インク供給チューブ34の動きをガイドすることによりチューブの不規則な動きを防止し、インク供給チューブ34をスムーズにキャリッジ4の移動に追従させるためのものである。これにより、図4に示したようにインク供給チューブ34をキャリッジ4の動きに追従させることができる。
また、スチールベルト板53の幅方向の断面は所定の曲率で湾曲しており(図8参照)、図5に示したようにスチールベルト板53がU字状に屈曲したときに、その屈曲部の幅Wが所定の幅で屈曲するようになっている。本実施形態では、スチールベルト板53における湾曲特性を利用することで上記インク供給チューブ34を良好に湾曲させることを可能にしている。
また、第1保護シート52及び第2保護シート54は、例えばポリエステルフィルムから形成され、上記インク供給チューブ34と略同じ長さを有する。
図8は、固定部76に上記可撓性部材50が保持された状態を示す図である。図8に示されるように、固定部76には、第1保護シート52、取付部54a、スチールベルト板53、及び補強板55の順に取り付けられる。すなわち、第2保護シート54は、上記取付部54aの基端部に形成されたミシン目54bで折り曲げることで上記補強板55及びスチールベルト板53を覆った状態(インク供給チューブ34側)に配置されている。
上記取付部54aの基端部のミシン目54bで折り曲げられた第2保護シート54は、図8に示されるように、固定部76の上記連結突起77a,77b及び位置ズレ防止突起78を覆った状態となる。これにより、固定部76はスチールベルト板53でインク供給チューブ34の不規則な動きを規制しつつ、スチールベルト板53は第1保護シート52および第2保護シート54で両面が覆われた状態とされるため、プリンタ1のカバー部材を開けた場合でも、ユーザの手指等がスチールベルト板53に直接触れるといった問題が無い。
また、連結突起77a,77b及び位置ズレ防止突起78がインク供給チューブ34に接触するのを防止し、インク供給チューブ34にダメージが及ぶのを防止できる。
図9は、上記可撓性部材50をキャリッジ本体4Aに固定するための固定部76の構成を示す図である。固定部76は、図9に示されるように、固定壁76aを有し、この固定壁76aに、複数(本実施形態では2つ)の連結突起(係止突起)77a,77bと、位置ズレ防止突起78と、が形成されている。
連結突起77a,77bは、その先端側に基端側よりも幅が大きい抜け止め部(拡幅部)79を有している。そして、位置ズレ防止突起78は、円柱状の突起から構成されている。
上記位置ズレ防止突起78は、連結突起77a,77bの間に配置されている。具体的には、連結突起77aから所定間隔D1だけ離れた位置に位置ズレ防止突起78が配置され、連結突起77bから所定間隔D2だけ離れた位置に上記位置ズレ防止突起78が配置されている。このように連結突起77a,77bが固定壁76aの両端に配置されることで、スチールベルト板53を含む可撓性部材50を係止する支点を比較的離間した状態にでき、これにより可撓性部材50が動き難くなり、キャリッジ4に確実に保持されたものとすることができる。
一方、上記固定部76に固定される上述の可撓性部材50を構成する補強板55、スチールベルト板53、第1保護シート52、及び第2保護シート54(以下、各部材と称す場合もある)には、図7に示したように、連結孔(第1係止孔)91a,91bと、固定孔(第2係止孔)92と、がそれぞれ共通に形成されている。なお、第2保護シート54においては、これら連結孔91a,91b及び固定孔92が上記取付部54aに形成されている。
上記連結孔91a,91bは、固定部76における連結突起77a,77bに係止されることで、スチールベルト板53、第1保護シート52、及び第2保護シート54をキャリッジ4に保持することができるものである。
また、固定孔92は、固定部76における位置ズレ防止突起78に嵌合されることで、上記連結孔91a,91bに対するスチールベルト板53、第1保護シート52、及び第2保護シート54の相対移動、すなわち位置ズレを防止することができるものである。
ところで、上述のように連結突起77は、その先端側に抜け止め部79を有している(図9参照)。これに対し、連結孔91a,91bは長穴形状となっている。具体的に本実施形態では、連結孔91a,91bは、貫通穴として貫通部93と長孔としての長孔部94とを備えており、貫通部93は連結突起77a,77bにおける抜け止め部79が貫通する大きさに形成されている。長孔部94は連結孔91a,91bの基端部が圧入可能な大きさであって、連結突起77a,77bの抜け止め部79が貫通しない大きさに形成されている。これにより、連結突起77a,77bを貫通部93に挿入した後、連結突起77a,77bの基端部を長孔部94に圧入することで各部材を固定部76に保持することができる。
また、固定孔92は、連結孔91aにおける長孔部94から上記所定間隔D1、連結孔91bにおける長孔部94から上記所定間隔D2だけ離れた位置に形成されている。よって、上記位置ズレ防止突起78は、上記連結突起77a,77bの基端部が連結孔91a,91bにおける長孔部94に圧入された際に固定孔92と嵌合可能な位置に配置されている。
第1保護シート52、及び第2保護シート54は、固定部76における連結突起77a,77bを、連結孔91a,91bの貫通部93に貫挿する際、上記位置ズレ防止突起78が接触する。このとき、第1保護シート52、及び第2保護シート54は、上述のように可撓性に優れたポリエステルフィルムから構成されるため、上記位置ズレ防止突起78との接触部分が撓むことで連結突起77a,77bを連結孔91a,91bの長孔部94に圧入させることができる。
また、上記スチールベルト板53及び補強板55についても、固定部76における連結突起77a,77bを連結孔91a,91bの貫通部93に貫挿する際、同様に、上記位置ズレ防止突起78が接触する。これらスチールベルト板53及び補強板55は、上述のようにSUS板から構成されるため、位置ズレ防止突起78との接触部分が撓み難く、連結突起77a,77bを連結孔91a,91bの貫通部93に貫挿させるのが難しい。
そこで、本実施形態においては、上記スチールベルト板53及び補強板55の周辺部に、これらを固定部76(キャリッジ4)に組み込む際に上記位置ズレ防止突起78に接触することで撓む可撓部99を形成している。可撓部99は、図7に示されるように基端部を除く周囲がスリットSによりスチールベルト板53及び補強板55から分離された状態に形成されており、板バネとしての機能するものである。また、本実施形態では、上記スリットS及び可撓部99との隙間が、位置ズレ防止突起78を嵌合するための上記固定孔92を構成している。
ところで、上記第1保護シート52は、固定部76に固定された際に、スチールベルト板53を露出可能とする長さに形成されている。第1保護シート52は、上記スチールベルト板53における連結突起77a,77bおよび位置ズレ防止突起78が形成された側の端部を露出させるように固定部76に固定される。よって、図3に示したように、記録ヘッド3に設けられた接地部材80を当接させることが可能となっている。これにより記録ヘッド3における静電気耐性を向上させることができる。
続いて、補強板55、スチールベルト板53、第1保護シート52、及び第2保護シート54よりなる可撓性部材50を固定部76に固定する方法について図面を参照にしながら説明する。
はじめに、固定部76の固定壁76a側から、第1保護シート52、第2保護シート54の取付部54aの順に配置し、それぞれに共通に形成されている連結孔91a,91bおよび固定孔92の位置合せを行う。
そして、第1保護シート52、及び第2保護シート54(取付部54a)は、連結突起77a,77bの抜け止め部79を、連結孔91a,91bにおける貫通部93に貫挿させた後、連結突起77a,77bの基端部を長孔部94に圧入させる方向に移動させる。
ここで、連結突起77a,77bの抜け止め部79が貫通部93に貫挿する際、位置ズレ防止突起78が第1保護シート52、及び第2保護シート54に接触した状態となる。この場合においても、第1保護シート52、及び第2保護シート54は、上述のように可撓性に優れるため、上記位置ズレ防止突起78との接触部分が撓むことで連結突起77a,77bの抜け止め部79を貫通部93に貫挿させることができる。よって、連結突起77a,77bの基端部を長孔部94に圧入することが可能となる。このようにして、第1保護シート52、及び第2保護シート54(取付部54a)は、図10に示されるように、固定部76に良好に固定されたものとなる。
続いて、上記第1保護シート52、及び第2保護シート54(取付部54a)が固定された固定部76の連結突起77a、77bに対し、スチールベルト板53に形成された連結孔91a,91bの貫通部93を位置合わせする。
このとき、スチールベルト板53には、位置ズレ防止突起78に対応する位置に可撓部99が形成されている。可撓部99は、図11に示されるように、位置ズレ防止突起78に押し上げられることで上方に撓む。これにより、連結突起77a,77bの抜け止め部79を貫通部93に貫挿させることができる。このような状態で、スチールベルト板53を長辺方向(同図中−X軸方向)にスライドさせることで、図12に示されるように連結突起77a,77bの基端部を長孔部94に圧入することが可能となる。このとき、連結突起77a,77bの基端部が連結孔91a,91bの長孔部94側に移動するにつれ、位置ズレ防止突起78は可撓部99上を摺動し、やがて上記固定孔92に嵌合される。位置ズレ防止突起78が固定孔92に嵌合されると、可撓部99は初期状態に戻り、位置ズレ防止突起78の動きを規制する規制部材として機能する。
このように、可撓部99を設けることで位置ズレ防止突起78がスチールベルト板53のキャリッジ4への組み込みを阻害することなく、組み込み動作を良好に行うことができる。
続いて、スチールベルト板53上に補強板55を設ける。なお、補強板55は、スチールベルト板53と長さが異なる以外同様の構成からなるため、固定部76への固定方法については省略する。
このようにして、固定部76に補強板55、スチールベルト板53、第1保護シート52、及び第2保護シート54よりなる可撓性部材50を簡便且つ確実に固定することができる。
可撓性部材50及び補強板55は、連結突起77a,77bと連結孔91a,91bとが係止することで、長手方向に直交方向(図12中、Y方向)に対する位置が規制される。さらに、可撓性部材50は、位置ズレ防止突起78と固定孔92とが係止することで、長手方向(図12中、X方向)に対する位置が規制される。したがって、連結突起77a,77bが連結孔91a,91bから外れることを防止できる。
また、本実施形態においては、図3に示したように記録ヘッド3に接地部材80が設けられており、この接地部材80が可撓性部材50を構成するスチールベルト板53の外面に接触した状態となっている。すなわち、スチールベルト板53には接地部材80による押圧力(外圧)が付与された状態となっている。
このような場合においても、本実施形態によれば、上記固定部76を介して固定されるため、スチールベルト板53の外側から接地部材80による押圧力(外圧)が付与されたとしても、スチールベルト板53(可撓性部材50)をキャリッジ4に対して確実に保持することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、流体噴射装置として、インクジェット式プリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。
プリンタの概略構成を示す一部分解図である。 キャリッジにおける要部拡大図である。 キャリッジにおける要部拡大図である。 キャリッジの動きを説明するための図である。 サブタンクを取り外したサブタンクホルダの下面の要部斜視図である。 チューブを取り外したサブタンクホルダの下面の要部斜視図である。 可撓性部材の分解図である。 可撓性部材をキャリッジ本体に固定するための固定部の概略図である。 固定部に可撓性部材が保持された状態を示す図である。 可撓性部材の固定部への固定方法を説明するための図である。 図10に続く固定部への固定方法を説明するための図である。 図11に続く固定部への固定方法を説明するための図である。
符号の説明
1…プリンタ、3…記録ヘッド(噴射ヘッド)、4…キャリッジ、6…インクカートリッジ(流体貯留部)、8…ガイド軸、34…インク供給チューブ(流体供給チューブ)、52…第1保護シート(第1保護板)、54…第2保護シート(第2保護板)、54a…取付部、77a,77b…連結突起(係止突起)、78…位置ズレ防止突起(相対移動防止突起)、80…接地部材、91a,91b…連結孔(第1係止孔)、92…固定孔(第2係止孔)、99…可撓部

Claims (6)

  1. 流体を貯留する流体貯留部と、
    前記流体を噴射する噴射ヘッドを搭載するとともにガイド軸に沿って往復移動するキャリッジと、
    該キャリッジ及び前記流体貯留部間に連結され、前記噴射ヘッドに前記流体を供給する流体供給チューブと、
    該流体供給チューブにおける一方の側面に設けられ、前記キャリッジの動きに追従させるように当該流体供給チューブの動きを規制する規制板と、
    該規制板における前記流体供給チューブと反対側の側面に設けられる第1保護板と、
    前記規制板における前記流体供給チューブ側の側面に設けられる第2保護板と、
    を備えた流体噴射装置であって、
    前記第1保護板、前記第2保護板、及び前記規制板のそれぞれには、複数の第1係止孔と、第2係止孔と、が形成されており、
    前記キャリッジには、前記第1係止孔の各々に係止されることで前記各板をキャリッジに保持する複数の係止突起と、前記第2係止孔に係止されることで前記係止突起に係止される前記各板の位置ズレを防止する位置ズレ防止突起と、を含む固定部が形成されていることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記第2保護板には、前記第1係止孔及び前記第2係止孔が形成された取付部が延出形成されており、該取付部は前記規制板と前記第1保護板との間に配置され、前記第2保護板は前記取付部の基端部にて前記規制板側に折曲されてなることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
  3. 前記係止突起は、先端側に基端側よりも幅が大きい拡幅部を有し、前記第1係止孔は長穴形状であり、その長穴形状の一側が前記拡幅部を貫通可能とする貫通孔として拡開形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体噴射装置。
  4. 前記規制板は接地されており、
    前記第1保護板は、前記規制板における前記係止突起及び前記位置ズレ防止突起が形成された側の端部を露出させ、
    前記噴射ヘッドを接地させる接地部材が前記第1保護膜から露出する前記規制板に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  5. 前記規制板における前記第2係止孔の周辺部には、前記規制板を前記キャリッジに組み込む際に前記位置ズレ防止突起に接触することで撓む可撓部が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記第1係止孔及び前記第2係止孔は、前記各板の長辺方向に沿って配置されており、
    前記第2係止孔は、複数の前記第1係止孔の間に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012076224A (ja) * 2010-09-10 2012-04-19 Seiko Epson Corp インク供給装置およびインクジェット記録装置
CN104520110A (zh) * 2012-08-10 2015-04-15 精工爱普生株式会社 记录装置

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