JP7192846B2 - 供給装置 - Google Patents
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Description
図1に示されるように、複合機10(供給装置の一例)は、概ね直方体形状である。複合機10は、インクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を下部に有している。プリンタ部11は、前壁14Aに開口13が形成された筐体14を有している。図2に示されるように、筐体14の内部には、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42と、タンクセット99と、保持部材120(図6参照)と、連結部材200(図6参照)と、が配置されている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。
図1に示されるように、給送トレイ20は、開口13を通じて前後方向8に沿ってユーザによって複合機10に対して挿抜される。開口13は、複合機10の前面で且つ左右方向9の中央部に位置する。図2に示されるように、給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20の挿抜に拘わらず、給送トレイ20とは独立して伸縮可能である。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備える。給送ローラ25は、給送アーム26の先端に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。以下、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62が、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転することを、「正回転」と表記する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20に向かって回動付勢されている。
図2に示されるように、搬送経路65は、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部から後方に延びる経路である。搬送経路65は、プリンタ部11の後部において上方に延びつつ前方にUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。図2及び図3に示されるように、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間における搬送経路65は、左右方向9における複合機10の概ね中央部に設けられており、且つ前後方向8に延びている。搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
図2に示されるように、搬送ローラ部54は、記録部24より搬送向き16の上流に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
図2に示されるように、排出ローラ部55は、記録部24より搬送向き16の下流に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
図2に示されるように、記録部24は、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。
図2及び図3に示されるように、プラテン42は、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、搬送経路65を挟んで記録部24と上下方向7に対向配置されている。プラテン42は、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下方から支持する。
図1に示されるように、筐体14の前壁14Aの右部に、開口22が形成されている。筐体14には、カバー70が、開口22を覆うようにして取り付けられている。カバー70は、開口22を閉塞する閉塞位置(図1(A)に示される位置)と、開口22を開放する開放位置(図1(B)に示される位置)との間を回動可能である。
タンクセット99は、記録ヘッド39に供給されるインクを貯留するものである。図6に示されるように、タンクセット99は、4つのインクタンク100B、100Y、100C、100Mと、保持部材120と、連結部材200と、を備える。
以下に、インクタンク100の構成が詳細に説明される。インクタンク100Y、100C、100Mは、同構成であるため、以下では、インクタンク100Y、100C、100Mのうちの1つをインクタンク100と称して、それ構成が説明される。また、インクタンク100Bの構成は、インクタンク100Y、100C、100Mの構成と類似しているため、インクタンク100Y、100C、100Mの構成の説明の後で、インクタンク100Y、100C、100Mと異なる部分について、その構成が説明される。この場合、インクタンク100Bと、インクタンク100Y、100C、100Mとの構成において形状が多少異なっていたとしても同様な機能を有する構成には同一の符号が付されている。なお、以下の説明では、特に記載のない限り、複合機10及び複合機10に据え置かれたインクタンク100は使用姿勢である。
図4に示されるように、筐体140は、その内部にインク室111(液体貯留室の一例)を有する。インク室111は、インクタンク100の内部空間であり、インクが貯留される。インク室111は、前壁101、左壁103、上壁104、下壁105、後壁110、内壁107、フィルム142、及びフィルム143によって区画されている。つまり、インク室111は、フィルム142で構成されるタンク本体141の右面、及び左壁103とフィルム143とによって構成されるタンク本体141の左面によって区画されている。インク室111は、内壁107によって複数に分割されている。
図4(B)に示されるように、筐体140は、インク流出路114を備える。インク流出路114は、インク室111に貯留されているインクをインクタンク100の外部へ流出するための連通路である。
図4に示されるように、筐体140は、大気連通路170を有する。大気連通路170は、インク室111とインクタンク100の外部とを連通するための連通路である。換言すると、大気連通路170は、インク室111を大気開放するための連通路である。
インクタンク100の傾斜壁106には、インク室111にインクを注入するための供給口112が形成されている。供給口112は、傾斜壁106を厚み方向に貫通して、インク室111をインクタンク100の外部に連通させる。
以下、図5を参照しつつ、インクタンク100Bの構成が説明される。図5に示されるように、インクタンク100Bは、インクタンク100Y、100C、100M(図4参照)よりも左右方向9に長い。
図6に示されるように、保持部材120(カバーの一例)は、4つのインクタンク100B、100Y、100C、100Mを、前後方向8の前方から、左右方向9に沿って一列に並んだ状態で保持するものである。
図6に示されるように、連結部材200は、4つのインクタンク100B、100Y、100C、100Mを、前後方向8の後方から、左右方向9に沿って一列に並んだ状態で保持するものである。連結部材200は、支持本体201及び連結部202を有する。図9に示されるように、支持本体201の後方から連結部202が組み合わされることによって、連結部材200が構成されている。なお、本実施形態では、支持本体201及び連結部202は別個の部材として構成されているが、支持本体201及び連結部202は一体に形成されてもよい。
図6に示されるように、インクタンク100は、キャップ113B、113Y、113C、113M(これらの総称として「キャップ113」と表記することがある。)を備える。インクタンク100は、インクタンク100の4つの供給口112B、112Y、112C、112Mに対応して、4つのキャップ113B、113Y、113C、113Mを備える。
本実施形態によれば、例えば、使用者がインクタンク100の供給口112へインクを注入するときに、供給口112からインクが漏れ出たとしても、インクタンク100の前壁101と保持部材120との間に進入したインクは、開口81の上側周縁部において、空間194に沿って左右方向9へ流れる。これにより、保持部材120の開口81により露出されたインクタンク100の前壁101にインクが流れ込み難い。特に、インクタンク100の前壁101には、第1ライン146及び第2ライン147が設けられているので、第1ライン146及び第2ライン147がインクで汚れることがなく、インクタンク100にインクを補充するタイミングや、インクタンクに貯留可能なインクの上限量が把握しやすい。
前述された実施形態では、保持部材120の開口81の周縁のうちの上側周縁部及び下側周縁部に、凸部81A及び凸部81Bが形成されているが、図11に示されるように、開口81の周縁のうちの右側周縁部及び左側周縁部にも、凸部81Dが形成されてもよい。凸部81Dと前壁71の内面71Aとの間の空間197によって、上下方向7に沿って延びるインク流路(第2液体流路の一例)が形成される。これにより、空間194に沿って左右方向9へ流れたインクが、空間197に沿って上下方向7へ流れることにより、保持部材120の開口81により露出されたインクタンク100の前壁101にインクが一層流れ込み難くなる。
72・・・右壁(カバー側壁)
81・・・開口
81A・・・凸部(第1凸部)
81B・・・凸部(第2凸部)
82・・・開口
100・・・インクタンク(タンク)
101・・・前壁
106・・・傾斜壁
110・・・後壁
111・・・インク室(液体貯留室)
112・・・供給口
120・・・保持部材(カバー)
146・・・第1ライン(第1マーク)
147・・・第2ライン(第2マーク)
157・・・突出部(液体供給部)
159・・・右壁(側壁)
194・・・空間(第1液体流路)
195・・・空間(第3液体流路)
196・・・空間(第4液体流路)
197・・・空間(第2液体流路)
198・・・空間(第5液体流路)
Claims (13)
- 前壁及び後壁の間に配置された液体貯留室、当該液体貯留室に液体を供給するための供給口、及び液体貯留室から液体を流出させるための液体供給部を有するタンクであって、左右方向に沿って並んで配置される複数のタンクと、
上記複数の各タンクの上記供給口を封止するキャップと、
上記タンクの前壁を含む一部を覆うカバーと、を備えており、
上記カバーは、左右方向に間隔を空けて形成される複数の開口であって上記タンクの前壁の一部を露出させる複数の開口と、上記タンクの前壁と対向する内面と、当該複数の開口の周縁部のうち上側である上側周縁部に沿って上記内面に設けられた第1凸部と、を有しており、
上記供給口は、上記第1凸部よりも上方に配置されており、
上記複数の各開口は、上記複数の各タンクの前壁の一部を露出させており、
上記キャップは、上記供給口から離間した状態において、上方に延びた状態で保持され、
上記第1凸部は、上記内面から上記タンクへ向かって突出して上記タンクの前壁と当接する供給装置。 - 上記カバーは、上記内面と上記第1凸部とによって構成されている第1液体流路を更に有する請求項1に記載の供給装置。
- 前壁及び後壁の間に配置された液体貯留室、当該液体貯留室に液体を供給するための供給口、及び液体貯留室から液体を流出させるための液体供給部を有するタンクであって、左右方向に沿って並んで配置される複数の上記タンクと、
上記複数の各タンクの上記供給口を封止するキャップと、
上記タンクの前壁を含む一部を覆うカバーと、を備え、
上記カバーは、左右方向に間隔を空けて形成される複数の開口であって上記タンクの前壁の一部を露出させる複数の開口と、上記タンクの前壁と対向する内面と、当該複数の開口の周縁部のうち上側である上側周縁部に沿って上記内面に設けられた第1凸部と、上記複数の開口の周縁部のうち下側である下側周縁部に沿って上記内面に設けられた第2凸部と、を有しており、
上記供給口は、上記第1凸部よりも上方に配置されており、
上記複数の各開口は、上記複数の各タンクの前壁の一部を露出させており、
上記キャップは、上記供給口から離間した状態において、上方に延びた状態で保持され、
上記第2凸部は、上記内面から上記タンクへ向かって突出して上記タンクの前壁と当接する供給装置。 - 前壁及び後壁の間に配置された液体貯留室、当該液体貯留室に液体を供給するための供給口、及び液体貯留室から液体を流出させるための液体供給部を有するタンクと、
上記タンクの前壁を含む一部を覆うカバーと、を備えており、
上記カバーは、左右方向に間隔を空けて形成される複数の開口であって上記タンクの前壁の一部を露出させる複数の開口と、上記タンクの前壁と対向する内面と、当該複数の開口の周縁部のうち上側である上側周縁部に沿って上記内面に設けられた第1凸部と、を有しており、
上記供給口は、上記第1凸部よりも上方に配置されており、
上記カバーは、上記上側周縁部に沿って上記内面と反対の外面に設けられた第4凸部を更に有する供給装置。 - 上記カバーは、上記外面と上記第4凸部とによって構成されている第3液体流路を更に有する請求項4に記載の供給装置。
- 上記カバーは、上記複数の開口の周縁部のうち右側及び左側である左右側周縁部に沿って上記外面に設けられた第5凸部を更に有する請求項4又は5に記載の供給装置。
- 上記カバーは、上記外面と上記第5凸部とによって構成されている第4液体流路を更に有する請求項6に記載の供給装置。
- 前壁及び後壁の間に配置された液体貯留室、当該液体貯留室に液体を供給するための供給口、及び液体貯留室から液体を流出させるための液体供給部を有するタンクと、
上記タンクの前壁を含む一部を覆うカバーと、を備えており、
上記カバーは、左右方向に間隔を空けて形成される複数の開口であって上記タンクの前壁の一部を露出させる複数の開口と、上記タンクの前壁と対向する内面と、当該複数の開口の周縁部のうち上側である上側周縁部に沿って上記内面に設けられた第1凸部と、を有しており、
上記供給口は、上記第1凸部よりも上方に配置されており、
上記タンクは、上記前壁及び上記後壁とを繋ぐ側壁を更に有しており、
上記カバーは、上記タンクの側壁の少なくとも一部を覆うカバー側壁と、当該カバー側壁の外面に設けられており、後方且つ下方へ傾斜する第5液体流路と、を更に有する供給装置。 - 前壁及び後壁の間に配置された液体貯留室、当該液体貯留室に液体を供給するための供給口、及び液体貯留室から液体を流出させるための液体供給部を有するタンクと、
上記タンクの前壁を含む一部を覆うカバーと、を備えており、
上記カバーは、左右方向に間隔を空けて形成される複数の開口であって上記タンクの前壁の一部を露出させる複数の開口と、上記タンクの前壁と対向する内面と、当該複数の開口の周縁部のうち上側である上側周縁部に沿って上記内面に設けられた第1凸部と、を有しており、
上記供給口は、上記第1凸部よりも上方に配置されており、
上記タンクは、上記前壁と連続しており、前方且つ上方へ向いた傾斜壁を更に有しており、
上記供給口は、上記傾斜壁に形成されており、
上記カバーは、上記傾斜壁を覆うものであり、上記供給口を露出させる開口を更に有する供給装置。 - 上記第1凸部は、上記複数の各開口の各上記上側周縁部に沿って左右方向に間隔を空けて上記内面に複数設けられている請求項1から9のいずれかに記載の供給装置。
- 上記カバーは、上記複数の開口の周縁部のうち右側及び左側である左右側周縁部に沿って上記内面に設けられた第3凸部を更に有する請求項1から10のいずれかに記載の供給装置。
- 上記カバーは、上記内面と上記第3凸部とによって構成されている第2液体流路を更に有する請求項11に記載の供給装置。
- 上記カバーの開口により露出される上記タンクの前壁には、上記液体貯留室に貯留された液体が第1量であるときの液面に対応する位置に設けられた第1マークと、上記液体貯留室に貯留された液体が上記第1量よりも少ない第2量であるときの液面に対応する位置に設けられた第2マークと、が設けられている請求項1から12のいずれかに記載の供給装置。
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