JP2024040086A - ヘッドレスト及びヘッドレストの製造方法 - Google Patents

ヘッドレスト及びヘッドレストの製造方法 Download PDF

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Takuya Washimi
靖尋 吉田
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Abstract

【課題】ヘッドレストの生産性の向上が望まれる。【解決手段】本開示のヘッドレストの製造方法は、ヘッドレスト本体とステーが樹脂で一体成形されるヘッドレストの製造方法であって、前記ヘッドレスト本体を成形する本体用金型と、前記ステーを成形するステー用金型とを別々に設け、前記本体用金型と前記ステー用金型との一方に対して他方を傾動させるチルト機構により、前記ヘッドレスト本体に対する前記ステーの角度を調整するヘッドレストの製造方法である。【選択図】図7

Description

本開示は、ヘッドレストに関する。
従来のヘッドレストでは、ステーが形成されてからヘッドレスト本体に固定される(例えば、特許文献1参照)。
特開平9-267679(図1、図2等)
ヘッドレストの生産性の向上が望まれる。
発明の第1態様は、ヘッドレスト本体とステーが樹脂で一体成形されるヘッドレストの製造方法であって、前記ヘッドレスト本体を成形する本体用金型と、前記ステーを成形するステー用金型とを別々に設け、前記本体用金型と前記ステー用金型との一方に対して他方を傾動させるチルト機構により、前記ヘッドレスト本体に対する前記ステーの角度を調整するヘッドレストの製造方法である。
ヘッドレストの斜視図 第1タイプのヘッドレストの断面図 第2タイプのヘッドレストの断面図 (A)第1タイプのヘッドレストにおける本体ケースとステーとの接続部分の拡大断面図、(B)第2タイプのヘッドレストにおける本体ケースとステーとの接続部分の拡大断面図 (A)第1傾動位置の金型の断面図、(B)第2傾動位置の金型の断面図 (A)第1傾動位置の金型における本体用金型とステー用金型との連結部分の拡大断面図、(B)第2傾動位置の金型における本体用金型とステー用金型との連結部分の拡大断面図 (A)第1傾動位置の金型内で成形された本体ケース及びステーの断面図、(B)第2傾動位置の金型内で成形された本体ケース及びステーの断面図 (A)第1傾動位置の金型内で成形された本体ケースとステーとの接続部分の拡大断面図、(B)第2傾動位置の金型内で成形された本体ケースとステーとの接続部分の拡大断面図 第2実施形態に係る(A)第1タイプのヘッドレストにおける本体ケースとステーとの接続部分の拡大断面図、(B)第2タイプのヘッドレストにおける本体ケースとステーとの接続部分の拡大断面図 第2実施形態に係る(A)第1傾動位置の金型における本体用金型とステー用金型との連結部分の拡大断面図、(B)第2傾動位置の金型における本体用金型とステー用金型との連結部分の拡大断面図 第2実施形態に係る(A)第1傾動位置の金型内で成形された本体ケースとステーとの接続部分の拡大断面図、(B)第2傾動位置の金型内で成形された本体ケースとステーとの接続部分の拡大断面図
[第1実施形態]
図1に示すように、本開示の第1実施形態に係るヘッドレスト10は、車両等のシート90に設けられる。ヘッドレスト10は、着座者の頭部を受けるヘッドレスト本体11と、ヘッドレスト本体11を支持するステー20とを有する。
図2に示すように、例えば、ヘッドレスト本体11は、複数の部材が合わさってなる中空構造をなし、本実施形態の例では、前側に開口する本体ケース13と、その開口を前側から覆うカバー14と、を有している。例えば、本体ケース13とカバー14は、樹脂製になっている。カバー14の前面には、クッション性を有するパッドが設けられてもよい。なお、ヘッドレスト本体11の内部が樹脂等で埋められていてもよい。
ステー20は、ヘッドレスト本体11の下面から垂下し、シート90のうち着座者の背中を受ける背もたれ部91の装着孔に挿入されて、上下にスライド可能に支持される。例えば、ステー20は、1対設けられている。例えば、ステー20は、本体ケース13の下側開口縁に接続されている。
本実施形態の例では、ステー本体20は、樹脂製になっていて、ヘッドレスト本体11(具体的には、本体ケース13)と一体形成されている。なお、例えば、ステー本体21とヘッドレスト本体11の材料としては、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
ヘッドレスト10では、ヘッドレスト本体11に対するステー20の角度(図2,図3に示す例では、本体ケース13の下面とステー20との角度α1,α2)が、シート90の形状や用途等に応じて、種々設定される。本実施形態の例では、図2に示すヘッドレスト10における上記角度(角度α1)が、図3に示すヘッドレスト10における上記角度(角度α2)よりも小さくなっている(即ち、図3に示すヘッドレスト10の方が前側に倒れている)。以下では、図2に示す例を第1タイプのヘッドレスト10、図3に示す例を第2タイプのヘッドレスト10、と適宜呼ぶこととする。後述するように、第1タイプと第2タイプのヘッドレスト10は、共通の金型70(図5及び図6参照)で成形可能になっている。
図4(A)及び図4(B)に示すように、第1タイプと第2タイプのヘッドレスト10では、ヘッドレスト本体11(具体的には、本体ケース13)とステー20との接続部分18の構成が異なっていて、それ以外の構成は同様である。図4(A)に示すように、本実施形態の例では、接続部分18には、ヘッドレスト10の幅方向(ヘッドレスト本体11の幅方向)に延びる第1軸J1を中心とした円弧面21,22が形成されている。第1の円弧面21は、ヘッドレスト10の内面に配置され、第2の円弧面22は、ヘッドレスト10の外面に配置される。
図4(A)に示す第1タイプの例では、第1の円弧面21は、接続部分18においてヘッドレスト10の内側に(即ち、ヘッドレスト10の内部空間に)突出する第1突出部23の突出先端面になっている。第1突出部23は、本体ケース13の前側面とステー20の前側面との境界部分に配置される。
また、第1タイプの例では、第2の円弧面22は、接続部分18においてヘッドレスト10の外側に突出する第2突出部24の突出先端面に設けられている。第2突出部24は、本体ケース13の後側面とステー20の後側面との境界部分に配置され、外側に膨出している。本実施形態の例では、第2突出部24の突出先端面は、ステー20と連絡される上述の第2の円弧面22と、本体ケース13と連絡される膨出面24Eと、第2の円弧面22と膨出面24Eを連絡する段差面24Dと、を有する。
図4(B)に示す第2タイプの例では、第2の円弧面22が、第1タイプの場合よりも広くなっている(第2の円弧面22の中心角が大きくなっている)。また、この例では、第1の円弧面21(即ち、第1突出部23)が設けられていないが、第2タイプにおいて、第1の円弧面21(即ち、第1突出部23)が設けられていてもよい。この場合、第2タイプでは、第1タイプよりも、第1の円弧面21が狭くなる(第1の円弧面21の中心角が小さくなる)。
なお、第1タイプと第2タイプにおいて、例えば、膨出面24Eは、第1軸J1を中心とし、第2の円弧面22よりも小径な円弧面になっていてもよい。また、ヘッドレスト10は、膨出面24Eと段差面24Dとが設けられていない構成(例えば第2突出部24が断面扇形状となった構成)とすることもでき、さらには、第1タイプでは、第2の円弧面22(即ち、第2突出部24)が設けられていない構成とすることもできる。
本実施形態のヘッドレスト10は、例えば、以下のようにして製造される。上述のように、本実施形態では、金型内で、本体ケース13とステー20が一体成形される。また、カバー14も別に形成しておく。
図5(A)及び図5(B)には、本体ケース13とステー20を成形する金型70が示されている。金型70は、上型71と下型72に分離可能になっていると共に、型閉じ状態で上型71と下型72との間に、本体ケース13とステー20とが成形されるキャビティ73が設けられる。上型71は、本体用上型71Aとステー用上型71Bとが連結されてなる。下型72は、本体用下型72Aとステー用下型72Bとが連結されてなる。本体用上型71Aと本体用下型72Aとは、本体ケース13を成形する本体用金型70Aを構成する。ステー用上型71Bとステー用下型72Bとは、ステー20を成形するステー用金型70Bを構成する。
ここで、金型70は、本体用金型70Aに対して、ステー用金型70Bを相対的に回動させる(傾動させる)チルト機構80を有している。そして、このチルト機構80により、ヘッドレスト本体11に対するステー20の角度(例えば、図2、図3に示す角度α1、角度α2)を調整することができる。金型70内での本体ケース13及びステー20に対する、チルト機構80の回動軸(傾動軸K1)の位置は、本体ケース13及びステー20に対する、上記第1軸J1(図4(A)及び図4(B)参照)の位置と一致する。この傾動軸K1は、キャビティ73のうち、4つの金型(本体用上型71A、ステー用上型71B、本体用下型71B、ステー用下型72B)に囲まれる部分(接続部分成形領域R1)を横切るように配置され、この部分により、ヘッドレスト10の接続部分18が成形される(図7及び図8参照)。接続部分成形領域R1は、本体側金型70Aとステー用金型70Bの連結部分内に設けられる。
なお、例えば、チルト機構80の傾動は、ステー用金型70Bに回動可能かつスライド可能に連結された直動シリンダを進退させることで行うことができる。また、例えば、金型70を、第1タイプ成形用の第1傾動位置(図4(A)参照)に固定し易いように、本体用上型71Aとステー用上型71Bの間に楔81(図7(A)参照)を宛がってもよい。また、例えば、金型70を、第2タイプ成形用の第2傾動位置(図4(B)参照)に固定し易いように、本体用下型72Aとステー用下型72Bの間に楔81(図7(B)参照)を宛がってもよい。
図6(A)及び図6(B)に示すように、本体用上型71Aとステー用上型71Bの連結部分では、ステー用上型71Bのうち傾動軸K1を中心とする円弧状に突出する突出片75が、本体用上型71Aの凹部76に受容される。本実施形態の例では、突出片75と凹部76は、接続部分成形領域R1に上側から臨む位置に設けられる。そして、チルト機構80の傾動により、突出片75の外側面である円弧面75Mと、凹部76の内面に含まれる円弧面76Mとが摺動する。ここで、図6(A)に示す第1傾動位置では、凹部76の内面と突出片75の突出先端との間に、隙間S1が設けられる。この隙間S1により、ヘッドレスト10の第1突出部23が成形され、円弧面76Mのうち突出片75から露出して隙間S1に臨む部分により、第1突出部23の第1の円弧面21が成形される。
図6(A)及び図6(B)に示すように、本体用下型72Aとステー用下型72Bの連結部分では、本体用下型72Aのうち傾動軸K1を中心とする円弧状に突出する突出片77が、ステー用下型72Bの凹部78に受容される。本実施形態の例では、突出片77は、接続部分成形領域R1に下側から臨む位置に設けられ、突出片75に傾動軸K1を挟んで反対側から対向する。そして、チルト機構80の傾動により、突出片77の外側面である円弧面77Mと、凹部78の内面に含まれる円弧面78Mとが摺動する。ここで、円弧面78Mのうち突出片77から露出する部分により、ヘッドレスト10の第2突出部24の第2の円弧面22が成形される。この露出する部分は、図6(B)に示す第2傾動位置では、図6(A)に示す第1傾動位置よりも広くなっている。これにより、上述のように、ヘッドレスト10では、第2タイプの方が、第1タイプよりも、第2の円弧面22が広くなる。
図7(A)及び図7(B)に示すように、型閉じ状態となった金型70内に樹脂が射出され硬化されると、キャビティ73内に本体ケース13及びステー20が成形される。本実施形態では、チルト機構80が設けられることで、本体ケース13に対するステー20の角度が異なる複数種類のヘッドレスト10を共通の金型70で成形することができる。
そして、本体ケース13及びステー20の成形時には、図8(A)に示すように、第1傾動位置では、上述の隙間S1により第1突出部23及び第1の円弧面21が成形される。また、図8(A)及び図8(B)に示すように、第1傾動位置及び第2傾動位置では、金型70の円弧面78Mにより、第2突出部24の第2の円弧面22が成形される。
そして、得られた本体ケース13に、本体ケース13の開口を塞ぐようにカバー14が取り付けられると、ヘッドレスト10が得られる。以上がヘッドレスト10の製造方法の説明である。
本実施形態では、本体ケース13とステー20とが一体成形されるので、ヘッドレスト10の生産性の向上を図ることが可能となる。しかも、上述のように、チルト機構80が設けられることで、本体ケース13に対するステー20の角度が異なる複数種類のヘッドレスト10を共通の金型70で成形することができる。これにより、ヘッドレスト10の生産性のさらなる向上を図ることが可能となる。また、本体用金型70Aとステー用金型70Bとは、接続部分成形領域R1が含まれる連結部分において、一方の一部が他方に入り込んだ構成になっているので、原料の樹脂が漏れることを抑えることが可能となる。
また、本実施形態では、本体ケース13とステー20との接続部分18に、突出部23,24が設けられているので、接続部分18の強度アップを図ることが可能となる。
[第2実施形態]
図9には、第2実施形態のヘッドレスト10の接続部分18が示されている。本実施形態では、上記第1実施形態に対して、接続部分18の構成が異なっていて、それ以外の構成は同様である。
本実施形態のヘッドレスト10でも、ヘッドレスト本体11に対するステー20の角度(図9(A)、図9(B)に示す例では、本体ケース13の下面とステー20との角度α1,α2)が、シート90の形状や用途等に応じて、種々設定される。本実施形態の例でも、図9(A)に示す第1タイプのヘッドレスト10における、上記角度(角度α1)が、図9(A)に示すヘッドレスト10における上記角度(角度α2)よりも小さくなっている(即ち、図9(B)に示すヘッドレスト10の方が前側に倒れている)。
図9(A)に示すように、第1のタイプのヘッドレスト10では、接続部分18に、ヘッドレスト10の幅方向(ヘッドレスト本体11の幅方向)に延びる第1軸J1を中心とした第1の円弧面21Mが形成されている。第1の円弧面21Mは、ステー20の前面側に配置される。具体的には、接続部分18には、ステー20の前側に突出する第1突出部18Xが形成され、第1の円弧面21Mは、第1突出部18Xの前面のうち下側を向く面に設けられている。
図9(B)に示すように、第2のタイプのヘッドレスト10では、接続部分18に、第1軸J1を中心とした第2の円弧面22Mが形成されている。第2の円弧面22Mは、ステー20の後面側に配置される。具体的には、接続部分18には、ステー20の後側に突出する第2突出部18Yが形成され、第2の円弧面22Mは、第2突出部18Yの後面のうち下側を向く面に設けられている。
なお、本実施形態の例では、第1タイプのヘッドレスト10には、第2の円弧面22Mが設けられていないが、設けられていてもよい。この場合、第1タイプでは、第2タイプよりも、第2の円弧面22Mが狭くなる(第2の円弧面22Mの中心角が小さくなる)。また、本実施形態の例では、第2タイプのヘッドレスト10には、第1の円弧面21Mが設けられていないが、設けられていてもよい。この場合、第2タイプでは、第1タイプよりも、第1の円弧面21Mが狭くなる(第1の円弧面21Mの中心角が小さくなる)。
本実施形態のヘッドレスト10も、上記第1実施形態と同様にして製造される。本実施形態では、上記第1実施形態に対して、金型70のうち、本体用金型70Aとステー用金型70Bの連結部分と、接続部分成形領域R1とが異なっていて、金型70のそれ以外の構成は同様である。
図10(A)及び図10(B)に示すように、本体用上型71Aとステー用上型71Bの連結部分では、本体用上型71Aの突出部79が、ステー用上型71Bの凹部79Uに受容される。本実施形態の例では、突出部79と凹部79Uは、接続部分成形領域R1に上側から臨む位置に設けられる。そして、チルト機構80の傾動により、突出部79の上面である円弧面79Mと、凹部79Uの内面に含まれる円弧面79Eとが摺動する。ここで、図10(A)に示す第1傾動位置では、凹部79Uの一部が突出部79から露出して、成形凹部79Xが設けられる。この成形凹部79Xにより、第1タイプのヘッドレスト10の第1突出部18Xが成形され(図11(A)参照)、円弧面79Eのうち突出部79から露出した部分により、第1突出部18Xの第1の円弧面21Mが成形される。
図10(A)及び図10(B)に示すように、本体用下型72Aとステー用下型72Bの連結部分では、本体用下型72Aの突出部77Vが、ステー用下型72Bの凹部78に受容される。本実施形態の例では、突出部77Vは、接続部分成形領域R1に下側から臨む位置に設けられ、突出部79に下側から対向する。そして、チルト機構80の傾動により、突出部77Vの外側面である円弧面77Mと、凹部78の内面に含まれる円弧面78Mとが摺動する。ここで、図10(B)に示す第2傾動位置では、凹部78の一部が突出部77Vから露出して、成形凹部79Yが設けられる。この成形凹部79Yにより、第2タイプのヘッドレスト10の第2突出部18Yが成形され(図11(B)参照)、円弧面78Mのうち突出部77Vから露出した部分により、第2突出部18Yの第2の円弧面22Mが成形される。
本実施形態のヘッドレスト10及びその製造方法によっても、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。本実施形態においても、チルト機構80が設けられることで、本体ケース13に対するステー20の角度が異なる複数種類のヘッドレスト10を共通の金型70で成形することができる。
<付記>
以下、上記実施形態から抽出される特徴群について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
例えば、以下の特徴群は、ヘッドレストに関し、「従来のヘッドレストでは、ステーが形成されてからヘッドレスト本体に固定される(例えば、特開平9-267679(図1、図2等)参照)。」という背景技術について、「ヘッドレストの生産性の向上が望まれる。」という課題をもって想到されたものと考えることができる。また、従来から、新規なヘッドレストや新規なヘッドレストの製造方法が求められている。
[特徴1]
ヘッドレスト本体とステーが樹脂で一体成形されるヘッドレストの製造方法であって、
前記ヘッドレスト本体を成形する本体用金型と、前記ステーを成形するステー用金型とを別々に設け、前記本体用金型と前記ステー用金型との一方に対して他方を傾動させるチルト機構により、前記ヘッドレスト本体に対する前記ステーの角度を調整するヘッドレストの製造方法。
本特徴では、ヘッドレスト本体とステーが樹脂で一体成形されるので、ヘッドレストの生産性の向上を図ることが可能となる。しかも、チルト機構を有する金型を使用することで、ヘッドレスト本体に対するステーの角度を調整することができ、当該角度が互いに異なる複数種類のヘッドレストを同じ金型で成形することができ、ヘッドレストの生産性のさらなる向上を図ることが可能となる。
[特徴2]
前記ヘッドレスト本体と前記ステーとの接続部分に、前記チルト機構の傾動軸を中心とした円弧面が形成される特徴1に記載のヘッドレストの製造方法。
[特徴3]
ヘッドレスト本体とステーが樹脂で一体成形されるヘッドレストであって、
前記ヘッドレスト本体と前記ステーとの接続部分に、前記ヘッドレスト本体の幅方向に延びる軸を中心とした円弧面を有するヘッドレスト。
本特徴では、ヘッドレスト本体とステーが樹脂で一体成形されるので、ヘッドレストの生産性の向上を図ることが可能となる。特徴3のヘッドレストは、特徴1のようなチルト機構を使用した製造方法で製造することができる。
[特徴4]
前記ヘッドレスト本体には、前側に開口する本体ケースと、前記本体ケースの開口を前側から覆うカバーと、が備えられ、
前記ステーは、前記本体ケースと一体成形されている特徴3に記載のヘッドレスト。
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
10 ヘッドレスト
11 ヘッドレスト本体
13 本体ケース
20 ステー

Claims (4)

  1. ヘッドレスト本体とステーが樹脂で一体成形されるヘッドレストの製造方法であって、
    前記ヘッドレスト本体を成形する本体用金型と、前記ステーを成形するステー用金型とを別々に設け、前記本体用金型と前記ステー用金型との一方に対して他方を傾動させるチルト機構により、前記ヘッドレスト本体に対する前記ステーの角度を調整するヘッドレストの製造方法。
  2. 前記ヘッドレスト本体と前記ステーとの接続部分に、前記チルト機構の傾動軸を中心とした円弧面が形成される請求項1に記載のヘッドレストの製造方法。
  3. ヘッドレスト本体とステーが樹脂で一体成形されるヘッドレストであって、
    前記ヘッドレスト本体と前記ステーとの接続部分に、前記ヘッドレスト本体の幅方向に延びる軸を中心とした円弧面を有するヘッドレスト。
  4. 前記ヘッドレスト本体には、前側に開口する本体ケースと、前記本体ケースの開口を前側から覆うカバーと、が備えられ、
    前記ステーは、前記本体ケースと一体成形されている請求項3に記載のヘッドレスト。
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