JP5286509B2 - ヘッドレストホルダー - Google Patents

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Description

本発明は、後突時等の衝撃から着座者頭部を保護可能とするヘッドレストをシートバック上部に取り付けるためのヘッドレストホルダーに関する。
自動車後退時の衝突、あるいは自動車後部への追突等のいわゆる後突衝撃が発生すると着座者の頭部はその慣性力のもとで急激に後傾しようとし、急激な後傾による着座者の頚部の損傷を防ぐために、ヘッドレストがシートバック上部に設けられている。
上端を水平ロッドで連結した左右一対のステーがヘッドレストから下方に伸びており、ステーはヘッドレストホルダー(ステーホルダー)を介在してシートバックのフレーム(バックフレーム)の上部シャフトに取り付けられている。
すなわち、一対の筒状のガイドブラケットがバックフレームの上部シャフトに所定距離離反して溶着され、それぞれのガイドブラケットに筒状のヘッドレストホルダーが装着され、それぞれのヘッドレストホルダーの中央孔に上部開口からヘッドレストの左右のステーが挿入されている(たとえば、特開2003−127741号公報、特開2003−135198号公報)。
ヘッドレストホルダーがガイドブラケットに固定されるのに対して、ヘッドレストのステーは、通常、その高さ位置を調整するように昇降可能にヘッドレストホルダーに支持されている。
つまり、上下方向離反した複数の係合溝がステーの周面に形成されるとともに、ヘッドレストホルダーはヘッド付形状とされ、ステーの昇降を規制するロック機構がヘッドレストホルダーのヘッドに収納され、ロック機構は水平方向に摺動してステー周面の係合溝に係合するロックプレートを有して構成されている(たとえば、特開2008−061711号公報)。ロックプレートはコイルばねによってステー周面の係合溝に係合する方向に押圧され、係合溝に係合してステーを対応する高さにロックし(規制し)、コイルばねのばね力に抗してロックプレートを係合溝から離脱させることによってロック機構のロックが解除されて、ステーの昇降、すなわちヘッドレストの昇降が可能となっている。
特開2003−127741号公報 特開2003−135198号公報 特開2008−061711号公報
特開2003−135198号公報(特許文献2)では、ヘッドレストホルダーの周壁外面をその上下方向(軸線方向)の中央部で切り落とした平坦面にして周壁を肉薄とし、2つの突起が上下に整列して離反した位置でヘッドレストホルダーの周壁の肉薄部に一体成形されている。ここで、突起は、ロックプレートの係合される係合溝と直交する方向で、ヘッドレストホルダーの内周面に上下に離反して形成されて中央孔に側方から突出している。
この構成では周壁の肉薄部が板ばね的な機能を有し、肉薄部に押圧されて上下の突起がステーに弾力的に押圧され、突起と対向する中央孔の内周面にステーを押し付けるため、隙間を残すことなくステーはヘッドレストホルダーの中央孔内を摺動し、ガタの発生が防止される。また、ステーは突起と弾力的に接触しているため、その摺動抵抗が抑制され、ステーの円滑な摺動が確保される。
ここで、上下に離反された2つの突起によってステーは肉薄部と逆側でヘッドレストホルダーの内面に押されて面接触しており、弾性的な押力のもとでの面接触とはいえ摺動性能の低下が避けられない。
ステーがその上下にわたって直線形状に形成されていれば、ステーの挿入されるヘッドレストホルダーの中央孔は、ステーの摺動を可能とする最小限の隙間を持つ大きさとすればよい。しかし、上下にわたって直線形状に形成せず、傾斜した部分、直線部分を組み合わせた形状の傾斜付のステーもあり、傾斜付のステーでは、たとえば、上下に3分割すると、概略、その上部は大きく前方に傾斜した形状に、中間部は直線形状に、下部は緩やかに前方に傾斜した形状となっている。そのため、傾斜したステーの挿入されるヘッドレストホルダーにおいては、ステーの直線部、傾斜部の双方の摺動を許容する隙間を残す形状に、つまり、比較的大きな隙間を有する形状に中央孔が形成されている。
しかしながら、ヘッドレストホルダーは、合成樹脂による射出成形体であるため、突起がヘッドレストホルダーと一体に成形されてヘッドレストホルダーの軸線方向(長手方向)と直交する方向で中央孔に突出する特開2003−135198号公報の構成では、突起の高さ(突起高さ)が制限され、十分な突起高さが得られない。そして、ステーを押圧して中央孔の内周面にステーを押し付けるに必要な突起高さが得られないと、突起と対向する中央孔の内周面にステーを押し付けることができずに隙間が残されてガタの発生を防止できない。そして、大きな傾斜のついたステーについてはガタの発生を阻止することが難しい、ステーの形状が制限されるため、突起の一体成形されたヘッドレストホルダーの汎用性は限定されたものとなる。
なお、突起がヘッドレストホルダーと一体に成形される構成においては、突起の高さは中央孔への突出長さとなり、突起の高さと、中央孔への突出長さとは一致する。
また、突起付のヘッドレストホルダーのための金型構造は複雑化して金型が高価になるとともに、高い成形効率が得られない。
本発明は、ガタを発生させることなくステーの円滑な摺動を可能とした汎用性の高いヘッドレストホルダーの提供を目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る本発明によれば、バックフレームのガイドブラケットに装着され、上部開口からその中央孔にヘッドレストのステーが摺動可能に挿通されるヘッドレストホルダーにおいて、上下に離反して前後方向で互いに対向した2つの貫通孔をヘッドレストホルダーの周壁に形成し、押圧片が上下の貫通孔にそれぞれ嵌合され、挿通されたステーの周面を前後方向から押圧する突起が押圧片に成形され、突起は対応する押圧片の先端面中央に設けられ、突起を囲んで突出する複数の脚部を押圧片は有し、上下の貫通孔は段部付の孔とされ、その段部に押圧片の脚部が係合されている
請求項2に係る本発明によれば、突起は半円断面形状に形成されている
請求項3に係る本発明によれば、突起は部分球形状に形成されている
請求項4に係る本発明によれば、上下の貫通孔に嵌合される押圧片は互いに異なる外形形状に成形され、上下の貫通孔も押圧片に対応して互いに異なる孔形状に形成されている。
請求項1に係る本発明では、ステーを押圧して支持する上下の突起がヘッドレスホルダーと一体に成形されず、ヘッドレスホルダー側壁の貫通孔に嵌合されるヘッドレスホルダーと別体の押圧片に成形されている。突起がヘッドレスホルダーと別体の押圧片に成形されているため、突起高さそのものを自由に設定できる。また、押圧片の嵌合位置によって中央孔に突出する突起の高さが調整され、結局、突起の高さ、中央孔への突出長は一致せず、突起自体の高さ、押圧片の嵌合位置から、中央孔への突起の突出長さ(突出高さ)が自由に設定され、突出長さの自由度が増す。そのため、種々な形状のステーに対して隙間を残すことなく確実に押圧、支持できる汎用性の高いヘッドレストホルダーが得られる。
そして、上下の押圧片の突起に押されてステーは前側または後側に倒れて下の押圧片に整列した位置でヘッドレストホルダーの上部開口の上縁に押し付けられ、上部開口上縁、上下の押圧片の三点で押圧、支持され、この三点支持はいずれも面接触でないため、その摺動抵抗が抑制され、ステーは円滑に摺動できる。また、ヘッドレストホルダーの材質と無関係に押圧片、つまりは突起の材質を選択できるため、摺動性に優れた材質から突起(押圧片)を成形することによりその摺動性、支持力が調整でき、この点からもステーの円滑な摺動が可能となる。
さらに、ステーは上下で突起に押圧、支持されて前後方向に倒れて上部開口の上縁に押し付けられるため、ガタの生じる余地はなく、ガタの発生が防止される。
また、脚部の高さ(脚部長さ)、段部の位置(段部深さ)を変えることにより突出長さを容易に調整できる。
請求項4に係る本発明では、押圧片が互いに異なる外形形状に成形され、貫通孔も対応する互いに異なる孔形状であるため、形状の異なる貫通孔への押圧片の嵌合が防止され、押圧片の組付け(嵌合)が誤りなく行える

本発明の一実施例に係るヘッドレストホルダーをシートバック上部に設けたシートの斜視図を示す。 (A)は本発明の一実施例に係るヘッドレストホルダーの図1のY−Y線に沿った縦断面図、(B)(C)はヘッドレストホルダーの(A)のB−B線、C−C線に沿った横断面図を示す。 (A)(B)は上の貫通孔に嵌合される押圧片の表側、裏側からの斜視図を示す。 (A)(B)は下の貫通孔に嵌合される押圧片の表側、裏側からの斜視図を示す。 (A)はヘッドレストホルダーにおけるステーの倒れ込みの模式図、(B)はヘッドレストホルダーの平面図を示す。
ヘッドレストのステーが上部開口からヘッドレストホルダーの中央孔に摺動可能に挿通されており、ヘッドレストホルダーの周壁に2つの貫通孔が形成されている。2つの貫通孔は、上下に離反して前後方向で互いに対向して設けられ、押圧片が上下の貫通孔にそれぞれ嵌合され、押圧片はステーの周面を押圧する突起をそれぞれ有しており、突起はヘッドレストホルダーと別体に成形されている。上下の押圧片の突起によって押圧されたステーは前側または後側に倒れて下の押圧片に整列した位置でヘッドレストホルダーの上部開口縁に押し付けられ、上部開口縁、上下の突起(押圧片)の三点で押圧、支持される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係るヘッドレストホルダーをシートバック上部に設けたシートの斜視図、図2(A)は本発明の一実施例に係るヘッドレストホルダーの図1のY−Y線に沿った縦断面図、図2(B)(C)はヘッドレストホルダーの図2(A)のB−B線、C−C線に沿った横断面図を示す。
なお、実施例における前後左右は図1の矢視方向を指し、前後はシートの前後に一致している。
図1に示すように、シート10は、シートクッション12、シートクッションの後端部に設けられたシートバック14を備えて構成され、ヘッドレスト16がシートバックの上部に取付けられている。また、一対の筒状のガイドブラケット(図示しない)がシートバックのフレーム(バックフレーム)の上部シャフト(図示しない)に所定距離離反して溶着されている。そして、それぞれのガイドブラケットに筒状のヘッドレストホルダー(ステーホルダー)20(20L、20R)が装着され、それぞれのヘッドレストホルダーにヘッドレストの左右のステー16aが昇降可能に挿入されている。
図1に加えて図2を見るとよくわかるように、ヘッドレストホルダー20はその上端にヘッド(大径部)20aを一体に持ち、左右のヘッドレストホルダーの一方のヘッドにロック機構22が内蔵されている。実施例では、前から見て右のヘッドレストホルダー20Rの右周面にロック機構22が設けられており、上下方向に整列した位置で離反した複数の係合溝16a’が、右のステー16aの周面に形成され、水平方向に摺動して係合溝に係合するロックプレートをロック機構は有している。
以下においては、図面の煩雑化を避けてロック機構のない左のヘッドレストホルダー20Lについて説明するが、左右のヘッドレストホルダー20L、20Rは、ヘッド形状が異なるにすぎず、基本的な構成は共通している。
ヘッドレストホルダー20がバックフレームのガイドブラケットに装着され、ヘッドレストホルダー内部にヘッドレストのステーが摺動可能に挿通される基本的な構成は周知であり(たとえば、特開2003−127741号公報、特開2003−135198号公報、特開2008−061711号公報参照)、本発明においても特徴とする構成でないため、詳細な説明は省略する。
本発明の特徴的な構成は、ステーを押圧し支持する突起が、ヘッドレストホルダー20と一体に成形されず、ヘッドレストホルダーと別体の押圧片に成形されている点にある。
図2(A)〜(C)を見ながら本発明の一実施例に係るヘッドレストホルダー20について述べると、ヘッドレストホルダー20は、中央孔20bを持つ筒状にポリプロピレン(PP)などの合成樹脂から成形され、その上端にヘッド20aを一体に有している。ヘッドレストホルダーの中央孔20bは、ヘッドレストのステー16aの昇降のための摺動を確保する隙間をステーとの間に残すような大きさ(直径)に成形され、実施例では、左右の内壁を平坦面とした(横断面)形状となっている。
2つの貫通孔20c1、20c2が、上下方向(ヘッドレストホルダーの長手方向、軸線方向)に離反して前後方向に互いに対向してヘッドレストホルダーの周壁に形成されている。すなわち、貫通孔20c1、20c2は上下方向に互いに離反され、円周方向に180°離反して上の貫通孔は前側でヘッドレストホルダーの周壁に、下の貫通孔は後側でヘッドレストホルダーの周壁に設けられている。
ヘッドレストホルダー20の下端には、2つの係合爪20dが円周方向に180°離反して設けられている。この係合爪20dの周りには、その下端を残してその上左右の3方向にすり割り20d1が形成されることによって弾性が付与可能とされ、バックフレーム側のホルダーガイドの対応する係合孔(図示しない)に係合される。
なお、係合爪20dは半径方向外方に突出した大径部20d’を持ち、この大径部はホルダーガイドの中央孔内面に係合爪の弾性のもとで押圧される。
上下の貫通孔20c1、20c2には押圧片22(22c1、22c2)が嵌合され、押圧片に成形された突起によってステー16aを摺動可能に押圧、支持している。実施例では図面の煩雑化を避けるために、傾斜のない直線形状のステー16aとしている。
図3(A)(B)は上の貫通孔に嵌合される押圧片の表側、裏側からの斜視図、図4(A)(B)は下の貫通孔に嵌合される押圧片の表側、裏側からの斜視図を示す。
押圧片22c1、22c2は、合成樹脂から射出成形によって成形され、左右方向でその中央に突起22c1−a、22c2−a、突起を挟んでその左右に脚部22c1−b、22c2−bを有して形成されている。実施例では、突起22c1−a、22c2−aは上下方向で半円断面形状のいわゆるかまぼこ形とされ、脚部22c1−bは2本脚、脚部22c2−bは4本脚となっている。
押圧片22c1の脚部22c1−bの係合される2つの段部が、上の貫通孔20c1の左右に離反してヘッドレストホルダー20の周壁に形成されている。また、押圧片22c2の脚部22c2−bの係合される4つの段部が、下の貫通孔20c2の左右に2つずつ離反し、左右において上下に互いに離反してヘッドレストホルダー20の周壁に形成されている。
押圧片22c1、22c2は、誤った組み込みを防止するように異なる形状に成形されており、実施例では、その脚部22c1−b、b22c2−bの形状を異形とし、対応する貫通孔20c1、20c2も異形の孔形状となっている。
すなわち、上記のように突起22c1−aの脚部22c1−bを2本脚、突起22c2−aの脚部22c2−bを4本脚として、左右2つずつの脚部22c2−bのうち、上の脚部の上面を押圧片22c2の上面と面一に、下の脚部の下面を押圧片22c2の下面と面一に形成しているのに対して、2つの脚部22c1−bは、押圧片22c1の上下の面と面一に形成されていない。そして、脚部22c1−b、22c2−bの係合されるヘッドレストホルダー側の段部も対応する形状とされ、段部付の貫通孔20c1、20c2は異なる孔形状に形成されている。
なお、図2(B)において、参照符号20c1’は突起22c1−aの脚部22c1−bの係合される段部を示す。
このように、押圧片22c1、22c2を異形状とし、押圧片の嵌合される上下の貫通孔20c1、20c2も異形状としているため、押圧片は対応する形状の貫通孔20c1、20c2にのみ嵌合可能となり、形状の異なる貫通孔への誤った組み込みが防止される。
その脚部がヘッドレストホルダー側の段部に係合されるまで押圧片22c1、22c2が対応する形状の貫通孔20c1、20c2に嵌合されることによってその嵌合位置が規定されて突起22c1−a、22c2−aが中央孔20bに突出する。ここで、突起22c1−a、22c2−aが中央孔20bに挿通されるステー16aを側方から押圧し支持するに十分な突出長さ(突起が中央孔から突出する長さ)を確保するような形状(長さ)に、押圧片22c1、22c2は形成されている。
なお、押圧片22c1、22c2は、外方に突出した上下方向の突部22c1−c、22c2−cを外面に有しており、嵌合位置においてこの上下方向の突部がホルダーケースの中央孔内面に押圧される形状に押圧片は成形されている。
押圧片22c1の上下方向の突部22c1−cがヘッドレストホルダー20の上部で、押圧片22c2の上下方向の突部22c2−cがほぼ中間部でホルダーケースの中央孔内面に押圧されるとともに、係合爪20dの大径部20d’がヘッドレストホルダー20の下部でホルダーケースの中央孔内面に弾性のもとで押圧される。そのため、ヘッドレストホルダー20はホルダーケースにガタを生じる隙間を残すことなく装着される。
図5(A)はヘッドレストホルダーにおけるステーの倒れ込みの模式図、図5(B)はヘッドレストホルダーの平面図を示す。
突起22c1−a、22c2−aがステー16aの挿通路(ヘッドレストホルダーの中央孔20b)に突出しなければ、図5(A)に実線で示すように、ステーは突起に押圧されず、中央孔とほぼ平行に挿通されて前後いずれの方向にも倒れ込まない。
しかしながら、実際には、上下の貫通孔に押圧片22c1、22c2が嵌合されて、突起22c1−a、22c2−aがステー16aの挿通路(ヘッドレストホルダーの中央孔20b)に突出している。そのため、ヘッドレストホルダーの中央孔20bに挿通されたステー16aは、上下に離反した2つの位置で突出する突起に上下で押圧されることによって、図5(A)に二点鎖線で示すように、矢印に示す方向、つまり、上の押圧片22c1から離反する方向(下の押圧片22c2の方向、後側)に倒れ込む。この後側への倒れ込みによって、図5(B)に示すように、ステー16aはヘッドレストホルダーの後側の上部開口20eの後側の上縁20e−1に押圧され、上下の押圧片22c1、22c2と、上部開口の後側の上縁20e−1との三点で押圧、支持される。
図5(A)で模式的に示すように、上の押圧片の突起22c1−aによる支持点S1、下の押圧片の突起22c2−aによる支持点S2、上部開口の後側の上縁20e−1による支持点S3の上下に離反した三つの支持点で支持されながら、ステー16aは上下方向に摺動される。いいかえれば、上の突起22c1−aによる(前側の)支持点S1と、この支持点S1と対向する位置(円周方向に180°離反した位置)で互いに整列して上下に離反した下の突起22c2−aによる(後側の)支持点S2および上部開口の後側の上縁20e−1による(後側の)支持点S3で支持され、ステー16aは180°離反した三点で前後から互い違いに支持される。
このように、前後方向で互いに対向した押圧片の突起22c1−a、22c2−aでステー16aを押圧して後側に倒してステーを上部開口の後側の上縁20e−1に常に押し付けているため、ステーの傾斜した部分の挿入を許容する隙間を残す形状に中央孔が形成されている場合でも、ガタの生じる余地はなく、ガタの発生が防止される。
実施例では、上の貫通孔20c1を前方で、下の貫通孔20c2を後方でヘッドレストホルダー20の周壁に形成し、上の貫通孔に嵌合した押圧片の突起22c1−aで前側から、下の貫通孔に嵌合した押圧片の突起22c2−aで後側からステー16aを押圧し、ステーを後側に倒して上部開口の後側の上縁20e−1に押し付けている。
しかしながら、ステー16aを前後方向のいずれかに倒して、対応する方向で上部開口の上縁20e−1に押し付ければ足り、実施例とは逆に、ステーを前側に倒して上部開口の前側の上縁20e−2(図2(A)参照))に押し付けてもよい。つまり、上の貫通孔20c1を後方で、下の貫通孔20c2を前方でヘッドレストホルダー20の周壁に形成し、上の貫通孔に嵌合した押圧片の突起22c1−aで後側から、下の貫通孔に嵌合した押圧片の突起22c2−aで前側からステー16aを押圧してステーを前側に倒して上部開口の前側の上縁20e−2に押し付けてもよい。
突起22c1−a、22c2−aがヘッドレスホルダー20と別体の押圧片22c1、22c2に成形されているため、突起の高さ(突起高さ)そのものを自由に設定できるとともに、押圧片の嵌合位置によって中央孔に突出する突起の高さが調整される。つまり、従来のヘッドレスホルダーとの一体構造では成形が難しい高さの突起が成形可能となり、突起高さの異なる押圧片が自由に成形できる。そして、突起自体の高さ、押圧片の嵌合位置から、中央孔への突起の突出長さが自由に設定され、突出長さの自由度が増すため、種々な形状のステーに対してガタの生じる隙間を残すことなく確実に押圧、支持できる汎用性の高いヘッドレストホルダーが得られる。
また、突起高さの異なる突起付の押圧片22c1、22c2と交換することによって共通のヘッドレストホルダー20においても多様なバリエーションのステー(ヘッドレスト)に容易に対応できる。
突起22c1−a、22c2−aがヘッドレストホルダー20と別体の押圧片22c1、22c2に成形されているため、ヘッドレストホルダーの材質と無関係に押圧片22c1、22c2、つまりは突起22c1−a、22c2−aの材質を選択でき、摺動性に優れた材質から突起を成形することにより、摺動性能を向上できる。たとえば、シリコン系、モリブデン系の摺動剤を含有するポリプロピレン(PP)、ポリアセタール(POM)などの合成樹脂から射出成形によって突起22c1−a、22c2−a(押圧片22c1、22c2)を成形すれば、優れた摺動性能のもとでステー16aを円滑に摺動できる。
また、異なる材質からなる突起22c1−a、22c2−a付押圧片22c1、22c2と交換することによっても、その摺動性、支持力を調整できる。
突起22c1−a、22c2−aがヘッドレストホルダー20と別体の押圧片22c1、22c2に成形されて、押圧片22c1、22c2、ヘッドレストホルダー20の金型が別物となるとはいえ、ヘッドレストホルダーの金型構造が簡単化され、突起付押圧片、ヘッドレストホルダーが高い成形効率で成形できる。
また、上下の押圧片22c1、22c2の先端の突起22c1−a、22c2−a、上部開口の上縁20e−1(または20e−2)の三ヶ所S1〜S3での支持はいずれも面接触でないため、その摺動抵抗が抑制され、ステーは円滑に摺動される。
実施例では、突起22c1−a、22c2−aをかまぼこ形状としているため、支持点S1、S2での支持は点接触となり、上部開口の上縁20e−1(または20e−2)においても上縁に押し付けられほぼ点接触となり、三ヶ所で支持はいずれも点接触であるため、摺動抵抗を最小にできる。
突起22c1−a、22c2−aは面接触しない形状(点接触の形状であることが好ましい)であれば足り、図示の形状は一例でありこれに限定されず、たとえば部分球形状としてもよい。
上記のように本発明によれば、ステーを押圧して支持する上下の突起がヘッドレスホルダーと一体に成形されず、ヘッドレスホルダーと別体の押圧片に成形されているため、ガタの発生が防止されて、ステーの円滑な摺動が可能となり、汎用性の高いヘッドレストホルダーが得られる。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
たとえば、実施例では円周方向に180°離反した上下の2つの押圧片でステー16aを前後方向で支持しているとはいえ、互い違いに前後方向で支持する押圧片を2つでなく3つ以上設けてステーを支持しても基本的な技術思想は実施例と共通し、本発明の技術範囲から逸脱しない。
本発明のヘッドレストホルダーは、昇降可能なヘッドレスト付の車両用シートに主として応用されるとはいえ車両用シートに限定されず、昇降可能なヘッドレストの装着されたシートであれば広範囲に応用でき、たとえば、航空機、劇場、映画館などのシート、家庭用シート、マッサージシートなどにも応用できる。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
16 ヘッドレスト
16a ステー
20(20L、20R) ヘッドレストホルダー
20a ヘッド
20b 中央孔
20c1、20c2 貫通孔
20c1’ 段部
20d 係合爪
20e 上部開口
20e−1、20e−2 上部開口の上縁
22c1、22c2 押圧片
22c1−a、22c2−a 突起
22c1−b、22c2−b 脚部
S1、S2 突起(押圧片)による支持点
S3 上部開口の上縁での支持点

Claims (4)

  1. バックフレームのガイドブラケットに装着され、上部開口からその中央孔にヘッドレストのステーが摺動可能に挿通されるヘッドレストホルダーにおいて、
    上下に離反して前後方向で互いに対向した2つの貫通孔をヘッドレストホルダーの周壁に形成し、押圧片が上下の貫通孔にそれぞれ嵌合され、挿通されたステーの周面を前後方向から押圧する突起が押圧片に成形され、
    突起は対応する押圧片の先端面中央に設けられ、突起を囲んで突出する複数の脚部を押圧片は有し、上下の貫通孔は段部付の孔とされ、その段部に押圧片の脚部が係合されることを特徴とするヘッドレストホルダー。
  2. 突起が半円断面形状に形成されている請求項1記載のヘッドレストホルダー。
  3. 突起が部分球形状に形成されている請求項1記載のヘッドレストホルダー。
  4. 上下の貫通孔に嵌合される押圧片は互いに異なる外形形状に成形され、上下の貫通孔も押圧片に対応して互いに異なる孔形状に形成されている請求項1〜3のいずれか記載のヘッドレストホルダー。
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