JP2024036762A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリッジが往復移動することに伴うインクの吐出位置のずれを抑制する。【解決手段】本体部2と、媒体Mに対してインクを吐出するヘッド部4と、本体部2においてヘッド部4を搭載して往復移動するキャリッジ3と、キャリッジ3の往復移動方向Bに延設され、キャリッジ3を支持する支持軸23と、一端が本体部2に接続され他端がヘッド部4に電気的に接続されるとともに、ヘッド部4に電気信号を供給するケーブル7と、を備え、キャリッジ3は、ケーブル7が保持されるホルダー31と、支持軸23に接触して支持軸23に支持される複数の被支持部34と、を有し、ホルダー31は、往復移動方向Bにおいて複数の被支持部34のうちの少なくともいずれか2つの間の位置に配置されている印刷装置1。【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置に関する。
従来から、インクを吐出して画像を形成する様々な印刷装置が使用されている。このうち、ヘッド部を搭載して往復移動するキャリッジと、電気信号を送るために一端が本体部に接続され他端がキャリッジのヘッド部に接続されるケーブルと、を備える印刷装置がある。例えば、特許文献1には、記録ヘッドを搭載して往復移動するキャリッジと、一端が装置本体に接続され他端がキャリッジに接続されるケーブルと、を備えるプリンターが開示されている。
特開2019-166730号公報
しかしながら、ヘッド部を搭載して往復移動するキャリッジと、一端が本体部に接続され他端がキャリッジに接続されるケーブルと、を備える特許文献1のような従来の印刷装置においては、キャリッジにおいてケーブルを保持するホルダーに、キャリッジが往復移動することによりケーブルが曲がることで力が加わって、キャリッジが変位する場合があった。印刷時のキャリッジの往復移動によるキャリッジの変位は、インクの吐出位置のずれを生じさせて印刷精度の低下を招く虞がある。
上記課題を解決するための本発明の印刷装置は、本体部と、媒体に対してインクを吐出するヘッド部と、前記本体部において前記ヘッド部を搭載して往復移動するキャリッジと、前記キャリッジの往復移動方向に延設され、前記キャリッジを支持する支持軸と、一端が前記本体部に接続され他端が前記ヘッド部に電気的に接続されるとともに、前記ヘッド部に電気信号を供給するケーブルと、を備え、前記キャリッジは、前記ケーブルが保持されるホルダーと、前記支持軸に接触して前記支持軸に支持される複数の被支持部と、を有し、前記ホルダーは、前記往復移動方向において複数の前記被支持部のうちの少なくともいずれか2つの間の位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の一実施例に係る印刷装置の概略平面図。 図1の印刷装置のキャリッジ周辺を正面上方側から概略的に見た斜視図。 図1の印刷装置のキャリッジ周辺を表す側面断面図。 図1の印刷装置のキャリッジのホルダー周辺を表す正面図。 参考例に係る印刷装置のキャリッジ周辺を正面上方側から概略的に見た斜視図。
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の印刷装置は、本体部と、媒体に対してインクを吐出するヘッド部と、前記本体部において前記ヘッド部を搭載して往復移動するキャリッジと、前記キャリッジの往復移動方向に延設され、前記キャリッジを支持する支持軸と、一端が前記本体部に接続され他端が前記ヘッド部に電気的に接続されるとともに、前記ヘッド部に電気信号を供給するケーブルと、を備え、前記キャリッジは、前記ケーブルが保持されるホルダーと、前記支持軸に接触して前記支持軸に支持される複数の被支持部と、を有し、前記ホルダーは、前記往復移動方向において複数の前記被支持部のうちの少なくともいずれか2つの間の位置に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、ホルダーは、往復移動方向において複数の被支持部のうちの少なくともいずれか2つの間の位置に配置されている。このため、キャリッジの往復移動に伴ってケーブルが曲がることでホルダーに力が加わっても、その力がホルダーを変位させる方向に加わることを抑制することができ、キャリッジの変位を抑制できることでインクの吐出位置のずれを抑制することができる。
本発明の第2の態様の印刷装置は、前記第1の態様において、前記一端から前記他端まで前記ケーブルに沿って延設される可撓性の補強部を備え、前記補強部は、前記ホルダーに接続することを特徴とする。
本態様によれば、一端から他端までケーブルに沿って延設される可撓性の補強部を備える。このため、ケーブルを補強することができる。また、補強部が備わった場合、補強部が曲がることでもホルダーに力がさらに加わっても、キャリッジの変位を抑制でき、インクの吐出位置のずれを抑制することができる。
本発明の第3の態様の印刷装置は、前記第2の態様において、前記補強部は金属製であることを特徴とする。
本態様によれば、補強部は金属製である。このため、ケーブルを高い精度で補強することができる。
本発明の第4の態様の印刷装置は、前記第1または第2の態様において、前記ヘッド部にインクを供給するチューブであって、前記一端から前記他端まで前記ケーブルに沿って延設される可撓性のチューブを備えることを特徴とする。
本態様によれば、ヘッド部にインクを供給するチューブであって、一端から他端までケーブルに沿って延設される可撓性のチューブを備える。このため、ヘッド部にインクを好適に供給することができる。
本発明の第5の態様の印刷装置は、前記第1または第2の態様において、前記キャリッジは、前記被支持部を2つ有し、前記ホルダーは、前記往復移動方向において2つの前記被支持部の間の中心位置を含む位置に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、キャリッジは被支持部を2つ有し、ホルダーは往復移動方向において2つの被支持部の間の中心位置を含む位置に配置されている。このような構成とすることで、キャリッジの往復移動に伴ってケーブルが曲がることでホルダーに力が加わっても、その力がホルダーを変位させる方向に加わることを特に抑制することができ、キャリッジの変位を効果的に抑制できることでインクの吐出位置のずれを特に抑制することができる。
本発明の第6の態様の印刷装置は、前記第1または第2の態様において、前記ホルダーは、前記往復移動方向において、前記キャリッジの重心位置を含む位置に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、ホルダーは往復移動方向においてキャリッジの重心位置を含む位置に配置されている。このような構成とすることで、キャリッジの往復移動に伴ってケーブルが曲がることでホルダーに力が加わっても、その力がホルダーを変位させる方向に加わることを特に抑制することができ、キャリッジの変位を効果的に抑制できることでインクの吐出位置のずれを特に抑制することができる。
本発明の第7の態様の印刷装置は、前記第1または第2の態様において、前記キャリッジは、前記往復移動方向及び前記インクの吐出方向とともに交差する前後方向における前記支持軸よりも後方側に前記ホルダーを有することを特徴とする。
本態様によれば、キャリッジは、前後方向における支持軸よりも後方側にホルダーを有する。このような構成とすることで、キャリッジの構成を簡単にすることができる。
本発明の第8の態様の印刷装置は、前記第7の態様において、前記キャリッジは、前記前後方向における前記支持軸よりも前方側に前記ヘッド部を搭載することを特徴とする。
本態様によれば、キャリッジは、前後方向における支持軸よりも前方側にヘッド部を搭載する。このような構成とすることで、ヘッド部のメンテナンスの際などにおいてユーザーがヘッド部にアクセスし易くすることができる。
本発明の第9の態様の印刷装置は、前記第1または第2の態様において、前記ホルダーは、前記ケーブルが前記キャリッジに対して、前記往復移動方向及び前記インクの吐出方向とともに交差する前後方向を回転軸の方向とする回転方向に回転可能に接続されることを特徴とする。
本態様によれば、ホルダーは、ケーブルがキャリッジに対して前後方向を回転軸の方向とする回転方向に回転可能に接続される。このような構成とすることで、キャリッジの往復移動に伴ってケーブルに多大な力が加わることを抑制しつつ、キャリッジの変位を抑制してインクの吐出位置のずれを抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を具体的に説明する。最初に、本発明の一実施例に係る印刷装置1の概要について説明する。なお、図1から図5においては、構成を分かり易くするために一部の構成部材を省略して表している。ここで、図中のX軸方向は水平方向であってキャリッジ3の往復移動方向Bに対応する方向であり、Y軸方向は水平方向であるとともに印刷装置1の前後方向であってX軸方向と直交する方向、Z軸方向は鉛直方向である。また、以下においては、矢印方向を+方向、矢印方向と反対方向を-方向とする。例えば、鉛直上方向は+Z方向、鉛直下方向は-Z方向、印刷装置1の前方は+Y方向、印刷装置1の後方は-Y方向とする。
本実施例の印刷装置1は、本体部2を備えており、本体部2には、媒体Mを搬送方向Aに搬送する不図示の搬送部が設けられているとともに、図1で表されるようにX軸方向に延設されるフレーム21が設けられている。また、本体部2には、図1で表されるようにX軸方向に延設されるキャリッジ3を支持する支持軸23が設けられている。キャリッジ3は、図3などで表され媒体Mに対してインクを吐出するヘッド部4を搭載して、本体部2においてX軸方向に沿う往復移動方向Bに往復移動する。
キャリッジ3には、図3などで表されるホルダー31が設けられている。ホルダー31には、ヘッド部4に電気信号を供給するケーブル7と、ヘッド部4にインクを供給するチューブ8と、ケーブル7及びチューブ8を補強する補強部6としてのSUS製の薄板と、が取り付けられている。図3で表されるように、ケーブル7とチューブ8と補強部6とで、本体部2とキャリッジ3とを繋ぐ延設部5を形成している。ケーブル7と、チューブ8と、は、ホルダー31に保持されている。そして、図1で表されるように、延設部5を形成する補強部6は、一端が本体部2のフレーム21に設けられた固定部22に接続され、他端がキャリッジ3に設けられたホルダー31に接続されている。
本体部2には、不図示のインクカートリッジが装着され、該インクカートリッジからチューブ8を介してキャリッジ3に搭載されたヘッド部4にインクが供給される。また、本体部2には、CPU、並びに、ROM及びメモリなどの記憶部、などを有する不図示の制御部を備えている。ヘッド部4は、ケーブル7を介して該制御部と電気的に接続されている。本実施例の印刷装置1は、該制御部により、媒体Mの搬送、キャリッジ3の往復移動、ヘッド部4からのインクの吐出が制御される。
本実施例の印刷装置1は、上記のような構成により、ヘッド部4をキャリッジ3とともに往復移動方向Bに往復移動させながら、搬送される媒体Mにヘッド部4からインクを吐出して画像を形成することが可能である。本実施例の印刷装置1は、所定の搬送量で媒体Mを搬送方向Aに搬送させることと、媒体Mを停止した状態でキャリッジ3を往復移動方向Bに移動させながらヘッド部4からインクを吐出させることと、を送り返すことで、媒体Mに所望の画像を形成可能である。
図1では、実線で表されるキャリッジ3及び延設部5の位置と、一点鎖線で表されるキャリッジ3及び延設部5の位置とで、キャリッジ3及び延設部5を変位させて、搬送される媒体Mに画像を形成する様子を表している。実線で表されるキャリッジ3及び延設部5の位置においては延設部5のカーブする位置P1がキャリッジ3から遠く、一点鎖線で表されるキャリッジ3及び延設部5の位置においては延設部5のカーブする位置P1がキャリッジ3から近い。
ここで、延設部5のカーブする位置P1がキャリッジ3から近くなるほど、延設部5における曲がった状態から戻ろうとする力がキャリッジ3に強くかかることとなる。延設部5における曲がった状態から戻ろうとする力がキャリッジ3に強くかかると、Z軸方向を回転軸とする回転力がキャリッジ3に加わりやすくなる。Z軸方向を回転軸とする回転力がキャリッジ3に加わると、キャリッジ3に搭載されたヘッド部4にも回転力がかかることになるので、ヘッド部4が適正な位置から回転して変位し、インクの吐出位置が所望の位置からズレやすくなる。すなわち、図1の一点鎖線で表されるキャリッジ3及び延設部5の位置では、インクの吐出位置が所望の位置から特にズレやすくなる。そこで、本実施例の印刷装置1は、回転力がキャリッジ3に加わることを抑制し、インクの吐出位置が所望の位置からズレることを抑制する構成としている。以下に、この構成について詳細に説明する。
図2で表されるように、キャリッジ3は、ケーブル7など延設部5を保持するホルダー31に加え、支持軸23に接触して支持軸23に支持される複数の被支持部34と、を有している。なお、図2では、構造を見やすくするため、キャリッジ3の構成部材のうちの1つである基部35を破線で表している。そして、ホルダー31は、往復移動方向Bにおいて複数の被支持部34のうち2つ、すなわち、被支持部34A及び被支持部34Bの間の位置に配置されている。このように、ホルダー31が往復移動方向Bにおいて複数の被支持部34のうちの少なくともいずれか2つの間の位置に配置されている構成とすることで、キャリッジ3の往復移動に伴ってケーブル7など延設部5が曲がることでホルダー31に力が加わっても、その力がホルダー31を変位させる方向に加わることを抑制することができる。そして、キャリッジ3の変位を抑制できることでインクの吐出位置のずれを抑制することができる。
ここで、図3ではケーブル7が表されているが、図3は断面図であるためケーブル7の断面図が表されている。ただし、実際には、ケーブル7は、図3の断面部分からさらに延びてキャリッジ3の基部35を通り、ヘッド部4に接続されている。また、本実施例のケーブル7はフレキシブルフラットケーブル(FFC)であるが、ケーブル7としてFFC以外のケーブルを使用してもよい。
なお、本実施例の印刷装置1の図2に対応する図5で表される参考例の印刷装置におけるキャリッジ3においては、ホルダー31は、往復移動方向Bにおいて2つの被支持部34の間の位置ではなく、往復移動方向Bにおいて2つの被支持部34のうちの一方である被支持部34Bよりもさらに外側(+X方向側)を含む位置に配置されている。このようなホルダー31の配置にすると、キャリッジ3が往復移動することによりケーブル7など延設部5が曲がることでホルダー31に力が加わった場合、キャリッジ3の全体がZ軸方向を回転軸として回転しやすくなる。すなわち、図5で表される参考例の印刷装置におけるキャリッジ3においては、図1の一点鎖線で表される位置にキャリッジ3が位置したときなどにインクの吐出位置のずれが発生しやすくなる。
また、上記のように、本実施例の印刷装置1は、一端から他端までケーブル7に沿って延設される可撓性の補強部6を備えている。また、延設部を形成しる部材のうち少なくとも補強部6はホルダー31に接続されている。このため、本実施例の印刷装置1は、ケーブル7を補強することができている。なお、補強部6を備えることで、補強部6が曲がることでもホルダー31にZ軸方向を回転軸とする力がさらに加わるが、ホルダー31が往復移動方向Bにおいて複数の被支持部34のうちの少なくともいずれか2つの間の位置に配置されていることで、キャリッジ3の変位を抑制でき、インクの吐出位置のずれを抑制することができる。
ここで、本実施例の印刷装置1においては、補強部6はSUS製である。補強部6をSUSなどの金属製とすることで、ケーブル7を高い精度で補強することができる。ただし、補強部6の素材に特に限定は無い。例えば、可撓性の樹脂板などを使用することも可能である。
また、図3で表されるように、本実施例の印刷装置1においては、補強部6は側面視で断面が湾曲した円弧状の構造となっている。補強部6をこのような構成とすることで、ケーブル7を特に高い精度で補強することができる。さらには、図3で表されるようなキャリッジ3を構成するホルダー31や基部35が平板状の構成部材で形成される場合は、キャリッジ3が外力を受けることで撓みやすいので、補強部6をこのような円弧状の構造とすることで、ケーブル7のほかキャリッジ3を補強することもできる。
また、上記のように、本実施例の印刷装置1は、ヘッド部4にインクを供給するチューブ8であって、一端から他端までケーブル7に沿って延設される可撓性のチューブ8を備えている。このため、本実施例の印刷装置1は、ヘッド部4にインクを好適に供給することができる。なお、このようなチューブ8を備えることで、チューブ8が曲がることでもホルダー31に力が加わるが、ホルダー31が往復移動方向Bにおいて複数の被支持部34のうちの少なくともいずれか2つの間の位置に配置されていることで、キャリッジ3の変位を抑制でき、インクの吐出位置のずれを抑制することができる。
ここで、図3ではチューブ8が表されているが、図3は断面図であるためチューブ8の断面図が表されている。ただし、実際には、チューブ8は、図3の断面部分からさらに延びてキャリッジ3の基部35を通り、ヘッド部4に接続されている。
また、図2で表されるように、本実施例の印刷装置1においては、キャリッジ3は被支持部34を被支持部34A及び被支持部34Bと2つ有し、ホルダー31は往復移動方向Bにおいて2つの被支持部34の間の中心位置Cを含む位置に配置されている。このような構成とすることで、キャリッジ3の往復移動に伴ってケーブル7など延設部5が曲がることでホルダー31に力が加わっても、その力がホルダー31を変位させる方向に加わることを特に抑制することができ、キャリッジ3の変位を効果的に抑制できることでインクの吐出位置のずれを特に抑制することができる。なお、ホルダー31が「2つの被支持部34の間の中心位置Cを含む位置に配置」とは、ホルダー31を構成する構成部材の少なくとも一部が2つの被支持部34の間の中心位置を含んでいれば足りる意味である。
また、上記について別の観点から説明すると、本実施例の印刷装置1においては、ホルダー31は、往復移動方向Bにおいて、キャリッジ3の重心位置C1を含む位置に配置されている。このような構成とすることで、キャリッジ3の往復移動に伴ってケーブル7など延設部5が曲がることでホルダー31に力が加わっても、その力がホルダー31を変位させる方向に加わることを特に抑制することができ、キャリッジ3の変位を効果的に抑制できることでインクの吐出位置のずれを特に抑制することができる。
また、図2及び図3で表されるように、本実施例の印刷装置1においては、キャリッジ3は、往復移動方向B及びインクの吐出方向である-Z方向とともに交差するY軸方向に沿う前後方向における支持軸23よりも後方側である-Y方向側にホルダー31を有する。このような構成とすることで、キャリッジ3の構成を簡単にすることができる。
さらに詳細には、図2及び図3で表されるように、本実施例の印刷装置1においては、キャリッジ3は、前後方向における支持軸23よりも前方側である+Y方向側にヘッド部4を搭載する。このような構成とすることで、ヘッド部4のメンテナンスの際などにおいてユーザーがヘッド部4にアクセスし易くすることができる。
また、図3などで表されるように、本実施例の印刷装置1においては、キャリッジ3は、ホルダー31と、ホルダー31にケーブル7など延設部5を固定するためのカバー部32と、ホルダー31が取り付けられる基部35と、基部35に取り付けられる2つの被支持部34と、基部35に対してバネ37で連結されるとともにヘッド部4を搭載する搭載部33と、を有している。ただし、このような構成に限定されない。これらの構成部材のうちのいくつかが一体的に構成されていてもよいし、さらに別の構成部材を有していてもよい。
なお、図3及び図4で表されるように、本実施例の印刷装置1においては、カバー部32は、ホルダー31に2つのネジ36で取り付け可能な構成となっている。以下に、ホルダー31及びカバー部32についてさらに詳細に説明する。
図4で表されるように、カバー部32は、ホルダー31に対して、ネジ36A及びネジ36Bと、2つのネジ36で取り付けられる。ネジ36Aは、カバー部32のX軸方向における中央部であって+Z方向側の部分に取り付けられる。一方、ネジ36Bは、カバー部32の+X方向側であって-Z方向側の部分に取り付けられる。ここで、補強部6及びカバー部32に設けられるネジ36Bのネジ孔はネジ36Bのネジ軸に比べて一回り大きく構成されている。このため、補強部6及びカバー部32は、ホルダー31に対して、ネジ36Aを基準に回転方向Rに変位可能となっている。
別の表現をすると、ホルダー31は、ケーブル7など延設部5がキャリッジ3に対して、往復移動方向B及びインクの吐出方向である-Z方向とともに交差するY軸方向に対応する前後方向を回転軸の方向とする回転方向に回転可能に接続されている。このような構成とすることで、キャリッジ3の往復移動に伴ってケーブル7など延設部5に多大な力が加わることを抑制しつつ、キャリッジ3の変位を抑制してインクの吐出位置のずれを抑制することができる。
なお、図4で表されるように、ホルダー31には、カバー部32でカバーされる領域に、補強部6の先端6aを突き当てることが可能な被突き当て部31aが設けられており。被突き当て部31aに補強部6を突き当てることで、ホルダー31に対する延設部5全体のX軸方向における位置が決められる。また、延設部5全体をカバー部32によりY軸方向に沿ってホルダー31に押し付けることで、ホルダー31に対する延設部5全体のY軸方向における位置が決められる。
本発明は、上述の実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。また、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…印刷装置、2…本体部、3…キャリッジ、4…ヘッド部、5…延設部、6…補強部、6a…先端、7…ケーブル、8…チューブ、21…フレーム、22…固定部、23…支持軸、31…ホルダー、31a…被突き当て部、32…カバー部、33…搭載部、34…被支持部、34A…被支持部、34B…被支持部、35…基部、36…ネジ、36A…ネジ、36B…ネジ、37…バネ、C…中心位置、C1…重心位置、M…媒体

Claims (9)

  1. 本体部と、
    媒体に対してインクを吐出するヘッド部と、
    前記本体部において前記ヘッド部を搭載して往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジの往復移動方向に延設され、前記キャリッジを支持する支持軸と、
    一端が前記本体部に接続され他端が前記ヘッド部に電気的に接続されるとともに、前記ヘッド部に電気信号を供給するケーブルと、
    を備え、
    前記キャリッジは、前記ケーブルが保持されるホルダーと、前記支持軸に接触して前記支持軸に支持される複数の被支持部と、を有し、
    前記ホルダーは、前記往復移動方向において複数の前記被支持部のうちの少なくともいずれか2つの間の位置に配置されていることを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載された印刷装置において、
    前記一端から前記他端まで前記ケーブルに沿って延設される可撓性の補強部を備え、
    前記補強部は、前記ホルダーに接続することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載された印刷装置において、
    前記補強部は金属製であることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1または2に記載された印刷装置において、
    前記ヘッド部にインクを供給するチューブであって、前記一端から前記他端まで前記ケーブルに沿って延設される可撓性のチューブを備えることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1または2に記載された印刷装置において、
    前記キャリッジは、前記被支持部を2つ有し、
    前記ホルダーは、前記往復移動方向において2つの前記被支持部の間の中心位置を含む位置に配置されていることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1または2に記載された印刷装置において、
    前記ホルダーは、前記往復移動方向において、前記キャリッジの重心位置を含む位置に配置されていることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1または2に記載された印刷装置において、
    前記キャリッジは、前記往復移動方向及び前記インクの吐出方向とともに交差する前後方向における前記支持軸よりも後方側に前記ホルダーを有することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項7に記載された印刷装置において、
    前記キャリッジは、前記前後方向における前記支持軸よりも前方側に前記ヘッド部を搭載する印刷装置。
  9. 請求項1または2に記載された印刷装置において、
    前記ホルダーは、前記ケーブルが前記キャリッジに対して、前記往復移動方向及び前記インクの吐出方向とともに交差する前後方向を回転軸の方向とする回転方向に回転可能に接続されることを特徴とする印刷装置。
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