JP2016124232A - 液体噴射装置 - Google Patents

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敏雄 中田
Toshio Nakada
敏雄 中田
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Abstract

【課題】走査方向に延びて設けられる複数の案内部と移動部との摩擦を低減することができる液体噴射装置を提供する。【解決手段】用紙Sにインクを噴射することで印刷を行うプリンター11は、液体噴射ヘッド22を搭載して走査方向に移動するキャリッジ21と、走査方向に沿って延びるように設けられ、キャリッジ21を摺動自在に支持するとともに走査方向に沿って移動するように案内する主軸30及び副軸40と、キャリッジ21に設けられ、キャリッジ21が走査方向に沿って移動する際に、副軸40と摺動する第1摺動部84及び主軸30と摺動する第2摺動部83と、キャリッジ21に設けられ、副軸40の外周面に接触することで潤滑剤を供給する第1潤滑剤供給部50と、キャリッジ21に設けられ、主軸30の外周面に接触することで潤滑剤を供給する第2潤滑剤供給部60とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置に関する。
従来から、液体噴射装置の一例として、走査方向に移動自在なキャリッジ(移動部)に液体噴射ヘッドを搭載し、その液体噴射ヘッドから媒体に液体を噴射することにより、媒体に印刷を行うインクジェット式プリンターが知られている。こうしたプリンターにおいては、走査方向に沿って延びるように設けられた2つの案内部によりキャリッジを移動自在に支持すると共に、案内部に沿ってキャリッジを滑らかに移動させるために、2つの案内部のうちの一方を構成するガイド軸の外周面に潤滑剤を供給する軸受を備えている(例えば、特許文献1)。
特開2009−190392号公報
ところで、特許文献1に示すようなプリンターの場合であっても、キャリッジが案内部に沿って移動する際に生じる複数の案内部との摩擦によりキャリッジの移動が阻害されることがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、走査方向に延設された複数の案内部とその案内部に沿って移動する移動部との摩擦を低減することができる液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体噴射部から媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、前記液体噴射部を搭載して走査方向に移動する移動部と、前記走査方向に沿って延びるように設けられ、前記移動部を摺動自在に支持するとともに前記走査方向に沿って移動するように案内する第1案内部及び第2案内部と、前記移動部に設けられ、前記移動部が前記走査方向に沿って移動する際に、前記第1案内部と摺動する第1摺動部、及び前記第2案内部と摺動する第2摺動部と、前記移動部に設けられ、前記第1摺動部における前記第1案内部の外周面と接触する摺動面、及び前記第1案内部の外周面のうち少なくとも一方の面に接触して潤滑剤を供給する第1潤滑剤供給部と、前記移動部に設けられ、前記第2摺動部における前記第2案内部の外周面と摺動する摺動面、及び前記第2案内部の外周面のうち少なくとも一方の面に接触して潤滑剤を供給する第2潤滑剤供給部とを備える。
この構成によれば、移動部を支持する第1案内部の外周面及び第1摺動部において第1案内部の外周面と摺動する摺動面のうち少なくとも一方の面には第1潤滑剤供給部により潤滑剤が供給され、同じく移動部を支持する第2案内部の外周面及び第2摺動部において第1案内部の外周面と摺動する摺動面のうち少なくとも一方の面には第2潤滑剤供給部により潤滑剤が供給される。このため、移動部が走査方向に移動するときの第1摺動部と第1案内部との摺動による摩擦及び第2摺動部と第2案内部とによる摩擦が低減される。したがって、走査方向に延設された複数の案内部と移動部との摩擦を低減することができる。
上記液体噴射装置において、前記第1潤滑剤供給部及び前記第2潤滑剤供給部のうち少なくとも一方を特定潤滑剤供給部としたとき、前記特定潤滑剤供給部は、対応する案内部の外周面と接触した状態を維持したまま前記移動部に対して揺動可能に設けられることが好ましい。
この構成によれば、特定潤滑剤供給部は移動部に対して揺動可能である。したがって、移動部が走査方向に移動することによって、特定潤滑剤供給部に対応する案内部と移動部との位置がずれた場合であっても、案内部による移動部の支持と、移動部に設けられる特定潤滑剤供給部とこれに対応する案内部との接触の維持を両立させることができる。
上記液体噴射装置において、前記第1潤滑剤供給部及び前記第2潤滑剤供給部のうち少なくとも一方を特定潤滑剤供給部としたとき、前記特定潤滑剤供給部は、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部と、前記特定潤滑剤供給部に対応する摺動部が前記特定潤滑剤供給部に対応する案内部と接触した状態で前記移動部に取り付け可能な取付部とから構成されていることが好ましい。
この構成によれば、特定潤滑剤保持部の移動部に対する着脱が容易となる。したがって、第1潤滑剤保持部の移動部に対する取付性が向上する。
上記液体噴射装置において、前記第1潤滑剤供給部及び前記第2潤滑剤供給部のうち少なくとも一方を特定潤滑剤供給部としたとき、前記特定潤滑剤供給部は、対応する案内部の外周面のうち少なくとも対応する摺動部と摺動する面に潤滑剤を供給することが好ましい。
この構成によれば、少量の潤滑剤で特定潤滑剤供給部に対応する案内部と摺動部との摩擦を低減できる。
上記液体噴射装置において、前記第1潤滑剤供給部及び前記第2潤滑剤供給部のうち少なくとも一方を特定潤滑剤供給部としたとき、前記特定潤滑剤供給部は、対応する案内部が延びる方向である走査方向から見て、前記案内部とは離間した位置から走査方向と交差する方向に沿って前記案内部の外周面と接触させることが可能であって前記案内部の外周面の一部を露出させるように切り欠かかれた切欠き形状をなすことが好ましい。
この構成によれば、特定潤滑剤保持部をこれに対応する案内部の端部から挿通させることなく対応する案内部の外周面と案内部の長手方向の途中で容易に接触させることができるため移動部に対する特定潤滑剤保持部の取付性が向上する。
実施形態におけるプリンターの概略側面図。 キャリッジの概略斜視図。 図2における第2潤滑剤保持部の拡大図。 図2における第1潤滑剤保持部の拡大図。 第1潤滑剤保持部の斜視図。 第1潤滑剤保持部の斜視図。 第1潤滑剤保持部の斜視図。 図4における取付部を示す拡大図。 キャリッジが主軸及び副軸に沿って移動したときの第1潤滑剤保持部の傾きを示す概略断面図であって、(a)は左から右に向かってキャリッジが動くときの図、(b)は右から左に向かってキャリッジが動くときの図。 図1よりもプラテンギャップが大きいときの第1潤滑剤供給部の傾きを示す概略図。
以下、液体噴射装置の一例として媒体にインクを噴射することで画像を印刷するインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」と略す場合もある。)の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、プリンター11(液体噴射装置)は筐体12を備えている。筐体12内には、媒体の一例としての用紙Sを鉛直方向Zの下側から支持する支持台13と、用紙Sを支持台13の表面に沿って搬送方向Yに搬送させる搬送部14と、搬送される用紙Sに液体の一例であるインクを噴射して印刷を行う印刷部20とが備えられている。
搬送部14は、搬送方向Yにおける支持台13の上流側及び下流側にそれぞれ配置された搬送ローラー対15a、15bを備えている。さらに、搬送部14は、搬送方向Yにおける搬送ローラー対15a、15bの上流側及び下流側にそれぞれ配置されて用紙Sを鉛直方向Zの下側から支持することで案内する案内板16a、16bを備えている。
そして、搬送部14は、図示しない搬送モーターの駆動により搬送ローラー対15a、15bが用紙Sを挟んで支持しながら回転することで、支持台13の表面及び案内板16a、16bの表面に沿って用紙Sを搬送させる。なお、本実施形態において、用紙Sは、供給リール17に円筒状に巻き重ねられたロール体Rから繰り出されることによって搬送される。ロール体Rから繰り出されて搬送される用紙Sは、印刷部20によってインクが噴射されて画像が印刷された後、巻取リール18によって再び円筒状に巻き重ねられる。
印刷部20は、用紙Sの搬送方向Yと交差する用紙Sの幅方向となる走査方向Xに沿って往復移動可能に設けられるキャリッジ(移動部)21と、用紙Sにインクを噴射する液体噴射ヘッド(液体噴射部)22を備えている。
また、筐体12内に設けられたフレーム23には、丸棒状の主軸30(第2案内部)及び同主軸30と平行な丸棒状の副軸40(第1案内部)が走査方向Xに沿って延びるよう固定され、これらの主軸30及び副軸40にキャリッジ21が摺動自在に支持されている。すなわち、キャリッジ21は、図示しないキャリッジモーターの駆動により、主軸30及び副軸40に沿って移動するように案内される。また、キャリッジ21には、主軸30及び副軸40の外周面に潤滑剤としての油やグリスを供給する第1潤滑剤供給部50と第2潤滑剤供給部60が設けられている。なお、本実施形態においては、副軸40の外周面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部を第1潤滑剤供給部50、主軸30の外周面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部を第2潤滑剤供給部60、と称する。
図1、図2に示すように、キャリッジ21は、鉛直方向Zにおいて下側の面となる底面に液体噴射ヘッド22を有するサブキャリッジ70と、主軸30及び副軸40に摺動自在に支持されるメインキャリッジ80とから構成されている。サブキャリッジ70には、搬送方向Yの上流側の面である背面における鉛直方向Zの上側に、搬送方向Yの上流側に向けて延びる板部71が形成されている。板部71は走査方向Xに亘ってサブキャリッジ70の幅よりも大きく形成され、図1において手前側となる一端がサブキャリッジ70よりも突出している。突出した部分には、鉛直方向Zの下側に向かうとともにサブキャリッジ70の側面に沿って延びる被取付部72が形成され、その被取付部72に対して後述する第1潤滑剤供給部50が取り付けられる。
メインキャリッジ80は、サブキャリッジ70の背面から板部71の底面に亘る大きさを有して、サブキャリッジ70の背面に取り付けられている。また、メインキャリッジ80は図示しない昇降機構を有し、その昇降機構によりサブキャリッジ70をメインキャリッジ80の搬送方向Yの下流側となる面に沿って鉛直方向Zへ移動させることが可能となっている。すなわち、液体噴射ヘッド22と支持台13との距離、所謂プラテンギャップを変更することが可能となっている。
メインキャリッジ80における鉛直方向Zの下側の部分には、主軸30が挿通される軸受81が走査方向Xに延びるように設けられている。軸受81は、走査方向Xから見て、主軸30の外周面において搬送方向Yの上流側となる一部の面を露出させるように円筒形状の一部が切り欠かれた形状をしている。また、軸受81の走査方向Xにおける両端部には、鉛直方向Zにおいて下側から主軸30の外周面に沿って延びる突起82が形成されている。突起82が形成された軸受81の両端部の内周面には、主軸30の外周面に沿った第2摺動部83が設けられている。
第2摺動部83は、主軸30の外周面と接触し、キャリッジ21が走査方向Xに沿って移動する際には主軸30の外周面と摺動する。すなわち、キャリッジ21は、第2摺動部83が主軸30に組み付けられることで、主軸30に対して摺動自在に支持されるとともに走査方向Xに沿って移動するように案内される。
また、走査方向Xにおける軸受81の両端に形成された突起82よりも外側となる位置には、主軸30の外周面に潤滑剤を供給する第2潤滑剤供給部60が第2摺動部83と隣り合うように設けられている。第2潤滑剤供給部60は、走査方向Xから見たときに、第2摺動部83と摺動する主軸30の外周面のうちの一部と摺動するように主軸30の外周面に沿った半円弧状をなし、第2摺動部83の一部と重なるように設けられている。
メインキャリッジ80における鉛直方向Zの上側の部分であって、サブキャリッジ70に設けられる板部71の底面に沿って延びる部分のうち搬送方向Yの上流側となる端部には、鉛直方向Zの下側に向かって延びる直方体状の第1摺動部84が設けられている。第1摺動部84は、第1摺動部84の搬送方向Yの下流側となる面と副軸40の外周面のうち上流側となる一部の面とが接触し、キャリッジ21が走査方向Xに沿って移動する際には副軸40の外周面と摺動する。すなわち、キャリッジ21は、第1摺動部84が副軸40に接触することで、副軸40に支持されるとともに、走査方向Xに沿って移動するように案内される。また、第1摺動部84は、キャリッジ21が主軸30を中心として支持台13に向かって回転してしまう虞を抑制する回転止めの機能を有している。すなわち、副軸40は液体噴射ヘッド22と支持台13との距離を規制している。
副軸40の外周面において、第1摺動部84と接触する位置から走査方向Xに沿って離間した位置には、サブキャリッジ70が有する被取付部72に取り付けられ、副軸40の外周面に潤滑剤を供給する第1潤滑剤供給部50が接触している。第1潤滑剤供給部50は副軸40に挿通され、走査方向Xから見て、副軸40の外周面において鉛直方向Zの下側の一部の面を露出させるように矩形の一部を切り欠いたような箱形状をなしている。
図3に示すように、第2摺動部83と隣り合う第2潤滑剤供給部60は軸受81に対して着脱可能に設けられ、その一部が軸受81の端部に挿入されることで軸受81に取り付けられている。第2潤滑剤供給部60は、主軸30と摺動する内周面であって走査方向Xにおいて外側となる位置に潤滑剤を含浸したフェルト材61を保持している。すなわち、キャリッジ21が主軸30及び副軸40に沿って移動する際、フェルト材61が主軸30の外周面と摺動し、主軸30の外周面のうちフェルト材61と摺動する面に潤滑剤が塗布(供給)される。また、フェルト材61は第2潤滑剤供給部60に保持され、第2潤滑剤供給部60は軸受81に固定されているため、フェルト材61は主軸30に対して常に一定の力で接触している。
図4に示すように、板部71に形成された被取付部72には、搬送方向Yにおいて上流側となる面が開口した開口部73が形成され、第1潤滑剤供給部50の一部が挿入されている。第1潤滑剤供給部50は、被取付部72に取り付けられる取付部51と、副軸40に挿通され潤滑剤を含浸したフェルト材52を保持する潤滑剤保持部53とから構成されている(図8参照)。すなわち、取付部51の一部が開口部73に挿入されることで、第1潤滑剤供給部50は被取付部72に取り付けられている。
図4〜図7に示すように、潤滑剤保持部53には、4つのフェルト材52が走査方向Xに並んで設けられている。そして、潤滑剤保持部53の鉛直方向Zの上側となる外周面と、搬送方向Yの上流側及び下流側となる内周面とに、フェルト材52の一部が露出した状態で保持されている。このうち、潤滑剤保持部53の内周面から露出するフェルト材52が、キャリッジ21が主軸30及び副軸40に案内されて移動する際に、副軸40の外周面と摺動することで副軸40の外周面のうちフェルト材52と摺動する面に潤滑剤を塗布(供給)する。また、潤滑剤保持部53の搬送方向Yにおける内周面間の幅は副軸40の直径よりも大きく形成されている。このため、第1潤滑剤供給部50は、被取付部72に取り付けられた状態で、副軸40の直径よりも大きい分だけ搬送方向Yに沿って揺動可能となる。
ここで、取付部51が開口部73に挿入される長さと、潤滑剤保持部53の搬送方向Yにおける内周面間の幅と副軸40の直径との差となる長さとを比較すると、前者の方が大きく設定されている。したがって、第1潤滑剤供給部50が搬送方向Yに沿って揺動したとしても、取付部51が被取付部72から脱落する前に潤滑剤保持部53の内周面が副軸40の外周面と接触して係止されるため、第1潤滑剤供給部50が被取付部72から脱落する虞が抑制される。
図5〜図7に示すように、潤滑剤保持部53の搬送方向Yの下流側となる面には、下流側に向けて突出する組付部54が設けられている。組付部54には、鉛直方向Zの上側となる部分に、走査方向Xに沿って貫通する貫通孔55aが設けられ、その貫通孔55aには取付部51が有する柱状部55bが挿通されている。また、貫通孔55aから下側に離間した位置にはネジ56aが設けられ、組付部54及び取付部51に形成されるネジ孔56bをネジ56aが挿通することによって、潤滑剤保持部53と取付部51とが固定されている。貫通孔55aと柱状部55bは、潤滑剤保持部53と取付部51とをネジ56aで締結する際に潤滑剤保持部53と取付部51との位置を決める位置決め部として働く。
取付部51は、搬送方向Yの下流側となる部分に、走査方向X及び鉛直方向Zと沿う方向に延びる平板部57を有し、平板部57は被取付部72に形成される開口部73に挿入されている。また、平板部57は、開口部73よりも一回り小さく形成されているため、被取付部72に対して走査方向X及び鉛直方向Zに沿って揺動可能となっている。つまり、第1潤滑剤供給部50はキャリッジ21に対してあらゆる方向に揺動可能に設けられている。
そして、平板部57から鉛直方向Zの下側に離間した位置には、搬送方向Yに延びる突出部58が形成されている。突出部58は、被取付部72の底面に沿って延び、平板部57と突出部58とで被取付部72の底面を挟むように形成されている。すなわち、突出部58は、平板部57との間に被取付部72の底面を挟むことで、取付部51を被取付部72に取り付ける際の位置決め部として機能する。
図8に示すように、取付部51において、搬送方向Yの上流側となる部分には、走査方向Xに沿って延びる柱状部55bと、走査方向Xに沿って貫通されたネジ孔56bが形成されている。また、柱状部55bとネジ孔56bとの間となる一部分には、下流側に向かって湾曲する湾曲部59が形成されている。湾曲部59は、走査方向Xから見て、副軸40の曲率と同一か、または小さな曲率となる湾曲形状をなしている。
次に、上記のように構成された本実施形態のプリンター11の作用について説明する。
図9に示すように、開口部73に挿入される平板部57は、開口部73よりも一回り小さく形成されているため、第1潤滑剤供給部50は被取付部72に対して揺動可能となっている。すなわち、第1潤滑剤供給部50は副軸40に対して傾いて接触することが可能となっている。キャリッジ21がキャリッジモーターの駆動により主軸30及び副軸40に沿って摺動する際には、第1潤滑剤供給部50はキャリッジ21の移動による慣性や副軸40との摩擦によってキャリッジ21に対して揺動する。
図9(a)に示すように、キャリッジ21が走査方向Xに沿って、図9において左側から右側に向かって移動するときには、第1潤滑剤供給部50は被取付部72に取り付けられた状態のままキャリッジ21の移動による慣性やフェルト材52と副軸40との摩擦によって左側へ傾く。このとき、潤滑剤保持部53に保持される4つのフェルト材52のうち左端部に位置するフェルト材52の搬送方向Yの上流側に位置する部分と右端部に位置するフェルト材52の下流側に位置する部分とが副軸40の外周面と摺動する。そして、摺動することで端部に位置するフェルト材52と副軸40との間に摩擦が発生し、摩擦によって第1潤滑剤供給部50の左側へ傾いた状態が保たれる。
図9(b)に示すように、キャリッジ21が走査方向Xに沿って図9において右側から左側に向かって移動するときも同様で、第1潤滑剤供給部50は被取付部72に取り付けられた状態のままキャリッジ21の移動による慣性やフェルト材52と副軸40との摩擦によって右側へ傾く。このとき、潤滑剤保持部53に保持される4つのフェルト材52のうち左端部に位置するフェルト材52の搬送方向Yの下流側に位置する部分と右端部に位置するフェルト材52の上流側に位置する部分とが副軸40の外周面と摺動する。そして、摺動することで端部に位置するフェルト材52と副軸40との間に摩擦が発生し、摩擦によって第1潤滑剤供給部50の右側へ傾いた状態が保たれる。
すなわち、キャリッジ21の移動中、第1潤滑剤供給部50は、フェルト材52が副軸40の外周面に押し付けられる方向に傾くため、副軸40の外周面に高確率で潤滑剤が塗布される。また、第1潤滑剤供給部50が傾く際には、被取付部72内で平板部57が開口部73の側面と接触し、第1潤滑剤供給部50が副軸40に対して強く傾くことを規制している。
図10に示すように、昇降機構により、サブキャリッジ70がメインキャリッジ80に対して鉛直方向Zの上側に向かって移動する場合、第1潤滑剤供給部50は、サブキャリッジ70に取り付けられているため同様に上側へ移動する。このとき、平板部57は開口部73に対して一回り小さく形成されているため、鉛直方向Zにおいても揺動可能となっている。したがって、重力により第1潤滑剤供給部50は下側に傾くため、副軸40と潤滑剤保持部53が有するフェルト材52との接触状態は維持される。
なお、本実施形態においては、第1潤滑剤供給部50が、特定潤滑剤供給部として機能する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2潤滑剤供給部60が主軸30の外周面に潤滑剤を塗布し、第1潤滑剤供給部50が副軸40の外周面に潤滑剤を供給する。すなわち、キャリッジ21と摺動する2つの軸のうち何れにも潤滑剤を塗布するため、キャリッジ21と主軸30及び副軸40との摩擦を低減することができる。
(2)第1潤滑剤供給部50は、被取付部72に対して揺動可能であるため、キャリッジ21の移動に応じて副軸40との傾きが変位する。フェルト材52と副軸40との間に摩擦が働くとき、第1潤滑剤供給部50は、副軸40に対し接触したまま摩擦を減少させるように傾く。したがって、キャリッジ21と副軸40との摩擦を低減することができる。また、第1潤滑剤供給部50が傾くことで副軸40と接触するフェルト材52の面積が減るためさらに摩擦を低減できる。
(3)第1潤滑剤供給部50は、潤滑剤が浸漬されたフェルト材52を保持する潤滑剤保持部53と、被取付部72に取り付けられる取付部51とから構成され、取付部51は、副軸40の曲率より小さい曲率で搬送方向Yの下流側へ向かって湾曲する湾曲部59を備えている。湾曲部59の曲率が副軸40の曲率よりも小さいため、湾曲部59に副軸40の外周面を接触させることができる。すなわち、取付部51を、湾曲部59に副軸40の外周面を接触させたうえで走査方向Xに沿って移動させることで、キャリッジ21が主軸30及び副軸40に取り付けられた状態でも被取付部72に取り付けることができる。したがって、第1潤滑剤供給部50のキャリッジ21に対する取付性が向上する。
(4)第1潤滑剤供給部50は、副軸40の外周面のうち搬送方向Yにおける上流側及び下流側となる面に潤滑剤を塗布する。したがって、副軸40の外周面全域ではなく、第1摺動部84と摺動する面を含む領域に潤滑剤を塗布しているため、塗布する潤滑剤の量を抑制することができる。
(5)第1潤滑剤供給部50を構成する潤滑剤保持部53は、走査方向Xから見て副軸40の直径よりも大きく切り欠かれた箱形状をなしている。したがって、被取付部72に第1潤滑剤供給部50を取り付ける際に、副軸40の端部から挿通する必要がなく、副軸40に対して交差する方向から取り付けることが可能であるため第1潤滑剤供給部50の取付性が向上する。
(6)潤滑剤保持部53の鉛直方向Zの上側となる外周面からフェルト材52の一部が露出している。したがって、上方から潤滑剤をフェルト材52に継ぎ足すことが容易であるため、第1潤滑剤供給部50のメンテナンス性が向上する。
(7)第1潤滑剤供給部50がキャリッジ21に対して強く傾こうとする際には、被取付部72内において平板部57と開口部73の側面とが接触する。これにより、第1潤滑剤供給部50が副軸40に対して強く傾くのを規制されるため、フェルト材52が副軸40に強く接触する虞が抑制され、フェルト材52と副軸40との摩擦を低減できる。
(8)第1潤滑剤供給部50が副軸40に対して傾くことで、副軸40を挟んだ潤滑剤保持部53の内周面から露出するフェルト材52間の搬送方向Yにおける距離が小さくなる。したがって、フェルト材52が副軸40の外周面と接触する可能性が大きくなるため、潤滑剤を効率よく塗布できる。
(9)取付部51に形成される突出部58は、第1潤滑剤供給部50がキャリッジ21に対して鉛直方向Zに大きく揺動することを規制するため、第1潤滑剤供給部50が被取付部72から脱落する虞を抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、第1潤滑剤供給部50を構成する潤滑剤保持部53の切り欠きは鉛直方向Zの下側に形成される必要ない。鉛直方向Zの上側に形成されていてもよいし、切り欠かれていなくともよい。
・上記実施形態において、第1潤滑剤供給部50は、副軸40の外周面のうち搬送方向Yの上流側及び下流側となる一部の面に潤滑剤を塗布する構成に限らない。第1摺動部84と摺動する面である副軸40の外周面のうち搬送方向Yの上流側となる一部の面に潤滑剤が塗布される構成であればよい。
・上記実施形態において、第1潤滑剤供給部50を構成する潤滑剤保持部53と取付部51とは、お互いに固定される構成に限らない。例えば、潤滑剤保持部53が取付部51に対して揺動可能に接続されていてもよい。
・上記実施形態において、第1潤滑剤供給部50を構成する潤滑剤保持部53は鉛直方向Zの上側からフェルト材52が露出していなくともよい。露出させないことで潤滑剤の揮発を抑制することができる。
・上記実施形態において、特定潤滑剤供給部として機能する潤滑剤供給部は、副軸40に潤滑剤を供給する第1潤滑剤供給部50だけに限らない。例えば、主軸30に潤滑剤を供給する第2潤滑剤供給部60が、第1潤滑剤供給部50と共に特定潤滑剤供給部として機能してもよいし、第2潤滑剤供給部60だけが特定潤滑剤供給部として機能してもよい。
・上記実施形態において、キャリッジ21は、メインキャリッジ80とサブキャリッジ70との2部材から構成されるものに限らない。例えば、メインキャリッジ80とサブキャリッジ70とが一体に構成されたものでもよい。
このような構成の場合、プラテンギャップを変位させる場合には、通常、主軸30を昇降することで変位させる。このとき、副軸40は移動しないため、主軸30とともに移動するキャリッジ21の第1摺動部84に対して副軸40の接触する位置が変位する。そのため、副軸40は、主軸30のようにキャリッジ21に設けられる軸受81及び第2摺動部83により決まった位置に組み付けることができない。すなわち、副軸40に潤滑剤を供給する第1潤滑剤供給部50も第2潤滑剤供給部60のようにキャリッジ21の決まった位置に設けることはできない。
この点、本実施形態における第1潤滑剤供給部50はキャリッジ21に対して揺動可能に設けられているため、副軸40と第1摺動部84との位置が一意的に決まらなくとも副軸40の外周面と接触し、潤滑剤を供給できる。また、第1摺動部84がサブキャリッジ70に形成されている場合でも同様のことがいえる。したがって、第1摺動部84と副軸40との位置関係が一意的に決まらないような構成のキャリッジ21であっても、副軸40によるキャリッジ21の支持と、第1潤滑剤供給部50と副軸40の外周面との接触を維持することができ、第1潤滑剤供給部50は副軸40の外周面に潤滑剤を供給することができる。
・上記実施形態において、第1潤滑剤供給部50は、取付部51が被取付部72に対して揺動可能に設けられる構成に限らない。例えば、取付部51が被取付部72に対して固定され、潤滑剤保持部53が取付部51に対して揺動可能な構成でもよい。
・上記実施形態において、主軸30及び副軸40は円柱形状のものに限らない。例えば、走査方向Xに延びて設けられるガイド板などでキャリッジ21を支持し案内する構成であってもよい。
・上記実施形態において、第1潤滑剤供給部50を構成する取付部51に設けられる突出部58はなくてもよい。
・上記実施形態において、第1潤滑剤供給部50は、被取付部72に形成される開口部73に開口部73より一回り小さく取付部51に形成された平板部57を挿入することで揺動可能に取り付けられる構成に限らない。例えば、ブシュとピンやボールジョイントなどによって揺動可能に取り付けられる構成でもよい。
・上記実施形態において、第1潤滑剤供給部50は第1摺動部84から離間した位置に設けられる構成に限らない。例えば、第1摺動部84と隣接した位置に設けられていてもよいし、複数設けられていてもよい。
・上記実施形態において、第1潤滑剤供給部50を構成する潤滑剤保持部53が有するフェルト材52は4つ並んで設ける必要はない。例えば、大きなフェルト材52をひとつ設ける構成でもよいし、フェルトに限らず綿や布などの潤滑剤をよく含浸するものであればよい。また、蝋などの固形の潤滑剤で構成されてもよい。
11…プリンター(液体噴射装置)、21…キャリッジ(移動部)、22…液体噴射ヘッド(液体噴射部)、30…主軸(第2案内部)、40…副軸(第1案内部)、50…第1潤滑剤供給部、51…取付部、53…潤滑剤保持部、60…第2潤滑剤供給部、83…第2摺動部、84…第1摺動部。

Claims (5)

  1. 液体噴射部から媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    前記液体噴射部を搭載して走査方向に移動する移動部と、
    前記走査方向に沿って延びるように設けられ、前記移動部を摺動自在に支持するとともに前記走査方向に沿って移動するように案内する第1案内部及び第2案内部と、
    前記移動部に設けられ、前記移動部が前記走査方向に沿って移動する際に、前記第1案内部と摺動する第1摺動部、及び前記第2案内部と摺動する第2摺動部と、
    前記移動部に設けられ、前記第1摺動部における前記第1案内部の外周面と接触する摺動面、及び前記第1案内部の外周面のうち少なくとも一方の面に接触して潤滑剤を供給する第1潤滑剤供給部と、
    前記移動部に設けられ、前記第2摺動部における前記第2案内部の外周面と摺動する摺動面、及び前記第2案内部の外周面のうち少なくとも一方の面に接触して潤滑剤を供給する第2潤滑剤供給部と
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記第1潤滑剤供給部及び前記第2潤滑剤供給部のうち少なくとも一方を特定潤滑剤供給部としたとき、前記特定潤滑剤供給部は、対応する案内部の外周面と接触した状態を維持したまま前記移動部に対して揺動可能に設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記第1潤滑剤供給部及び前記第2潤滑剤供給部のうち少なくとも一方を特定潤滑剤供給部としたとき、前記特定潤滑剤供給部は、潤滑剤を保持する潤滑剤保持部と、前記特定潤滑剤供給部に対応する摺動部が前記特定潤滑剤供給部に対応する案内部と接触した状態で前記移動部に取り付け可能な取付部とから構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記第1潤滑剤供給部及び前記第2潤滑剤供給部のうち少なくとも一方を特定潤滑剤供給部としたとき、前記特定潤滑剤供給部は、対応する案内部の外周面のうち少なくとも対応する摺動部と摺動する面に潤滑剤を供給することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記第1潤滑剤供給部及び前記第2潤滑剤供給部のうち少なくとも一方を特定潤滑剤供給部としたとき、前記特定潤滑剤供給部は、対応する案内部が延びる方向である走査方向から見て、前記案内部とは離間した位置から走査方向と交差する方向に沿って前記案内部の外周面と接触させることが可能であって前記案内部の外周面の一部を露出させるように切り欠かかれた切欠き形状をなすことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
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