JP5365585B2 - 液滴噴射装置 - Google Patents

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本発明は、水平に往復移動するキャリッジに搭載された液滴噴射ヘッドから液滴を噴射する液滴噴射装置に関する。
水平に往復移動するキャリッジに搭載された液滴噴射ヘッドから液滴を噴射する液滴噴射装置として、特許文献1には、水平に往復移動するキャリッジに搭載されたインクジェットヘッド(液滴噴射ヘッド)からインク滴を噴射することにより画像の記録を行う画像記録装置が記載されている。この画像記録装置においては、インクカートリッジ(液体貯留部)からインクチューブ(液体供給用チューブ)を介してインクジェットヘッドにインクが供給される。インクチューブは、回動支持部材によって下方から支持されており、画像記録装置の他の部分に接触してしまうのが防止されている。回動支持部材は、重力方向に延びた軸部を中心に回動自在に支持されており、軸部から水平に直線状に延びているとともに、その途中部においてインクチューブを把持している。そして、インクチューブを把持する回動支持部材は、キャリッジの往復移動に伴って移動するインクチューブを、その移動に追従して回動しつつ支持している。
特開2007−326309号公報
ここで、特許文献1に記載されているような画像記録装置においては、一般に、記録の高速化を実現すること等が要求されるが、そのためには、インクチューブを太いものとして、単位時間当たりにインクジェットヘッドに供給するインクの量を増加させる必要がある。
また、特許文献1に記載されているような画像記録装置においては、サイズの大きな記録用紙への画像の記録等を実現するために、キャリッジの移動範囲を長くすることもあるが、この場合には、キャリッジの移動範囲が長くなった分だけ、インクチューブを長いものとする必要がある。
しかしながら、これらの場合には、インクチューブの重量が大きくなるとともに、その内部のインクの重量も大きくなるため、特許文献1に記載の回動支持部材では、インクチューブを十分に支持できず、インクチューブやインクの重量により、回動支持部材の先端部が下方に撓んでしまい、その結果、インクチューブが画像記録装置の他の部分に接触してしまう虞がある。
本発明の目的は、液体供給用チューブやその中のインクの重量が大きくなった場合にも、確実に、液体供給用チューブが装置の他の部分に接触してしまうのを防止することが可能な液滴噴射装置を提供することである。
第1の発明に係る液滴噴射装置は、ノズルから液滴を噴射する液滴噴射ヘッドと、前記液滴噴射ヘッドが搭載されており、水平に往復移動するキャリッジと、前記液滴噴射ヘッドに供給する液体を貯留する液体貯留部と、前記液体貯留部から前記液滴噴射ヘッドに液体を供給するための液体供給用チューブと、前記液体供給用チューブを重力方向における下方から支持する支持ワイヤとを備え、前記支持ワイヤは、重力方向に延びた回動軸を中心に回動自在に軸支されており、前記回動軸から水平に、直線状に延びた直線部と、前記直線部に設けられており、前記キャリッジの往復移動に連動して移動する前記液体供給用チューブから前記支持ワイヤを回動させるための力を受ける受力部と、前記直線部の前記回動軸と反対側の端部と接続され、水平で且つ前記直線部と直交する方向に凸となるように湾曲して前記回動軸近傍に延びている曲線部とを有し、前記液体供給用チューブは、前記直線部及び前記曲線部の両方において支持されていることを特徴とする。
本発明によると、キャリッジの往復移動に連動して移動する液体供給用チューブが、受力部において液体供給用チューブから力を受けて回動する支持ワイヤによって、直線部及び曲線部の2箇所において支持されているため、液体供給用チューブやその内部の液体の重量が大きい場合でも、液体供給用チューブやその内部の液体の重量によって垂れ下がってしまうのを防止することができる。
また、曲線部が回動軸近傍まで延びているので、液体供給用チューブが移動しても、直線部と曲線部が液体供給用チューブの下に位置付けられる。さらに、曲線部が凸となるように湾曲している為、凹に湾曲する場合に比べると、液体供給用チューブを支持する2つの部分が互いに離れて構成される。これにより、支持ワイヤと液体供給用チューブが接触する部分を分散して配置できるので、液体供給用チューブやその内部の液体の重量が1箇所に集中しないように構成できる。
第2の発明に係る液滴噴射装置は、第1の発明に係る液滴噴射装置において、前記受力部が、前記液体供給用チューブを把持するチューブ把持部であることを特徴とする。
本発明によると、受力部として、液体供給用チューブを把持するチューブ把持部を設けることにより、液体供給用チューブが支持ワイヤから外れにくくすることができる。
第3の発明に係る液滴噴射装置は、第1又は第2の発明に係る液滴噴射装置において、前記液滴噴射ヘッドと、前記キャリッジの外部に配置された基板との電気的接続を行う配線部材をさらに備えており、前記配線部材は、可撓性を有しており、さらに、前記支持ワイヤの前記重力方向における上方を前記液体供給用チューブと並行して延びており、前記曲線部は、少なくとも前記配線部材と対向し得る部分の一部が、前記直線部よりも前記重力方向における下方に位置していることを特徴とする。
本発明によると、曲線部の少なくとも配線部材と対向し得る部分一部が、直線部よりも重力方向における下方に位置しているため、キャリッジの移動時に、液体供給用チューブと並行して延びる配線部材が曲線部に擦れにくい。
なお、配線部材を支持ワイヤに擦れにくくするために、直線部及び曲線部の高さを全て低くすることも考えられるが、この場合には、液体供給用チューブが低い位置でのみ支持されることとなり、その結果、液体供給用チューブが大きく垂れ下がって、液滴噴射装置の他の部分に接触しやすくなってしまう。
しかしながら、本発明では、曲線部の少なくとも配線部材と対向し得る部分の一部が直線部よりも重力方向における下方に位置しているため、液体供給用チューブが、曲線部の直線部よりも重力方向における下方に位置する部分において低い位置で支持されるとしても、直線部においてこれよりも高い位置で支持されるため、液体供給用チューブは、大きく垂れ下がらず、液滴噴射装置の他の部分に接触しにくい。
第4の発明に係る液滴噴射装置は、第1〜第3のいずれかの発明に係る液滴噴射装置において、前記曲線部の前記回動軸側に延びた先端部は、前記直線部の前記回動軸近傍の部分の前記重力方向における下方をくぐるように延びているとともに、前記重力方向における上方に折れ曲がっていることで、前記直線部の前記回動軸近傍の部分に固定されていることを特徴とする。
本発明によると、曲線部の直線部に接続されている部分を、容易に、直線部の回動軸近傍の部分に固定することができる。また、曲線部の先端部が固定されている為、固定されていない場合に比べると、曲線部の先端部が液体供給用チューブの重みで浮き上がりにくくなるため、支持ワイヤの液体供給用チューブを支持している部分が重力方向における下方に撓みにくくなる。さらに、曲線部の重力方向における上方に折れ曲がった部分の高さを十分に高くしておけば、液滴噴射装置の搬送中などに、配線部材が重力方向における上方に折れ曲がった部分を乗り越えて反対側に移動して、キャリッジが正常に移動できなくなってしまうのを防止することができる。
本発明によれば、液体供給用チューブが、支持ワイヤによって、直線部及び曲線部の2箇所において支持されているため、液体供給用チューブやその内部の液体の重量が大きい場合でも、液体供給用チューブやその内部の液体の重量によって垂れ下がってしまうのを防止することができる。
また、曲線部が回動軸近傍まで延びているので、液体供給用チューブが移動しても、直線部と曲線部が液体供給用チューブの下に位置付けられる。さらに、曲線部が凸となるように湾曲している為、凹に湾曲する場合に比べると、液体供給用チューブを支持する2つの部分が互いに離れて構成される。これにより、支持ワイヤと液体供給用チューブが接触する部分を分散して配置できるので、液体供給用チューブやその内部の液体の重量が1箇所に集中しないように構成できる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1の支持ワイヤ近傍の部分を示す斜視図である。 図1の支持ワイヤ近傍部分の拡大図である。 支持ワイヤの斜視図である。 支持ワイヤを図4の矢印Vの方向から見た側面図である。 図1においてキャリッジが別の位置まで移動した状態を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。図1に示すように、プリンタ1は、プリンタ本体10と、プリンタ本体10の内部に設けられた、キャリッジ2、インクジェットヘッド3、4つのカートリッジ装着部4、4本インク供給用チューブ5、支持ワイヤ6、フレキシブルフラットケーブル(FFC)7、制御基板8等を備えている。
キャリッジ2は、走査方向(図1の周方向)にほぼ平行に延びた2本のガイドレール9a、9bに沿って、走査方向に(水平に)往復移動する。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2の下面に設けられており、その下面に形成された複数のノズル15からインク滴(液滴)を噴射する。
4つのカートリッジ装着部4は、インクカートリッジ11(液体貯留部)が装着される部分であり、走査方向に配列されている。そして、これら4つのカートリッジ装着部4には、図1の左側に配置されているものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが貯留されたインクカートリッジ11が装着される。
4本インク供給用チューブ5は、互いに連結されており、インクジェットヘッド3(厳密には、インクジェットヘッド3に接続された図示しないサブタンクなど)と、4つカートリッジ装着部4とを接続している。そして、これにより、4つのカートリッジ装着部4に装着されたインクカートリッジ11に貯留されたインクが、インク供給用チューブ5を介してインクジェットヘッド3に供給される。
支持ワイヤ6は、インク供給用チューブ5を鉛直方向(重力方向)における下方(以下、単に下方とする)から支持することにより、インク供給用チューブ5が自身や内部のインクの重みによって垂れ下がってプリンタ1の他の部分に接触してしまうのを防止している。
FFC7(配線部材)は、合成樹脂など可撓性を有する材料からなり、支持ワイヤ6の鉛直方向(重力方向)おける上方(以下、単に上方とする)を、インク供給用チューブ5と並行して延びており、その表面に形成された図示しない配線により、インクジェットヘッド3とプリンタ本体10(キャリッジ2の外部)に設けられた制御基板8とを電気的に接続している。制御基板8は、インクジェットヘッド3への給電や、インクジェットヘッド3を制御するための信号の出力などを行うための基板である。
そして、プリンタ1においては、図示しない用紙搬送機構により走査方向と直交する紙送り方向(図1の下向き)に搬送される記録用紙Pに、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3からインク滴が噴射されることにより、記録用紙Pに印刷が行われる。
次に、インク供給用チューブ5を支持する支持ワイヤ6について詳細に説明する。図2は、図1の支持ワイヤ6近傍の部分を示す斜視図である。図3は、図1の支持ワイヤ6近傍部分の拡大図である。図4は支持ワイヤ6の斜視図である。図5は、支持ワイヤ6を図4の矢印Vの方向から見た側面図である。
支持ワイヤ6は、金属材料からなり、図1〜図5に示すように、回動軸21、直線部22、曲線部23を有している。
回動軸21は、鉛直方向に延びており、プリンタ本体10に形成された挿通孔31に挿通されている。また、回動軸21の一端部には回動軸21に対して約90°折れ曲がった抜け落ち防止部24が設けられており、抜け落ち防止部24が挿通孔31の壁に引っかかることにより、回動軸21が挿通孔31から抜け落ちないようになっている。
直線部22は、回動軸21の抜け落ち防止部24と反対側の端に接続されているとともに、この接続部分から水平に、直線状に延びている。これにより、直線部22は、回動軸21を中心に回動自在に軸支されている。
また、直線部22の途中部分にはチューブ把持部25が設けられている。チューブ把持部25は、直線部22の途中の部分が約90°ずつ4回折り曲げられることによって形成されたものであり、直線部22から上方に突出しているとともに、折り曲げられた部分によって、インク供給用チューブ5を通すための隙間25aが形成されている。そして、インク供給用チューブ5は、この隙間25aを通るように延びていることにより、チューブ把持部25に把持されている。これにより、インク供給用チューブ5が支持ワイヤ6から外れにくくすることができる。
そして、インク供給用チューブ5がチューブ把持部25に把持されていることにより、図1、図6に示すように、キャリッジ2が往復移動するのに伴ってインク供給用チューブ5が移動すると、チューブ把持部25がインク供給用チューブ5に押されて支持ワイヤ6が回動軸21を中心に回動する。すなわち、チューブ把持部25は、移動するインク供給用チューブ5から支持ワイヤ6を回動させるための力を受ける、本発明に係る受力部となっている。ここで、図6は、図1においてキャリッジ2が別の位置に移動した状態を示す図である。
また、インク供給用チューブ5は、直線部22のチューブ把持部25近傍の部分において下方から支持されている。
曲線部23は、直線部22の回動軸21と反対側の端に接続されているとともに、図1の状態での右側に、水平で且つ直線部22と直交する方向に凸となるように湾曲して、回動軸21近傍まで延びている。このとき、曲線部23は、直線部22との接続部分から離れるほど、その曲率が小さくなっている。また、回動軸21の近傍に位置する曲線部23の先端部は、直線部22の下方をくぐるように延びているとともに、上方に折り曲げられた折り曲げ部27となっており、これにより、曲線部23の先端部は、直線部22の回動軸21近傍の部分に固定されている。
そして、支持ワイヤ6にこのような曲線部23が設けられていることにより、インク供給用チューブ5は、上述の直線部22に加えて、曲線部23によっても下方から支持されている。
また、曲線部23の途中部分には、段差部26が設けられており、曲線部23のうち、直線部22との接続部分と段差部26との間の部分(図4の範囲Rにある部分)は、直線部22よりも下方に位置している。より詳細には、曲線部23の上記部分は、段差部26の直近の部分が最も下方に位置しており、段差部26から離れるほど上方に位置している。そして、曲線部23の直線部22よりも下方に位置している部分の少なくとも一部は、キャリッジ2が往復移動したときに、インク供給用チューブ5及びFFC7と対向する。
一方、曲線部23のうち、段差部26と折り曲げ部27との間の部分は、直線部22とほぼ同じ高さに位置している。
また、プリンタ本体10には、平面視で、回動軸21を中心とし、直線部22のチューブ把持部25よりも回動軸21に近い部分と対向する、円弧状に延びた突起32が設けられており、直線部22の突起32と対向する部分は、突起32により下方から支持されている。また、この突起32は、曲線部23の段差部26よりも折り曲げ部27に近い部分とも対向しており、曲線部23のこの部分も下方から支持している。
また、支持ワイヤ6のうち、突起32と対向する部分を含む、直線部22の回動軸21とチューブ把持部25との間の部分、及び、曲線部23の段差部26と折り曲げ部27との間の部分には、それぞれ、保護チューブ30が取り付けられており、これにより、金属材料からなる支持ワイヤ6と合成樹脂材料などからなる突起32とが直接接触してしまうのが防止されている。
そして、以上に説明したようなプリンタ1においては、上述したように、インク供給用チューブ5が、支持ワイヤ6により、直線部22及び曲線部23の2箇所において下方から支持されているため、インク供給用チューブ5は、1箇所においてのみ(例えば直線部22によってのみ)支持されている場合に比べて、自身や内部のインクの重量によって垂れ下がりにくい。したがって、印刷の高速化等のために、インク供給用チューブ5を太くして単位時間当たりにインクジェットヘッド3に供給されるインクの量を多くした場合や、キャリッジ2の移動範囲を長くするためにインク供給用チューブの長さを長くした場合など、インク供給用チューブ5やその内部のインクの重量が大きい場合でも、支持ワイヤ6により十分にインク供給用チューブ5を支持することができ、インク供給用チューブ5がプリンタ1の他の部分に接触してしまうのを確実に防止することができる。
ここで、キャリッジ2が往復移動したときに、インク供給用チューブ5の直線部22に支持されている部分は、チューブ把持部25により把持されているため、支持ワイヤ6に対してそれほど大きく移動しないのに対して、曲線部23に支持されている部分は、曲線部23に対してある程度大きく移動する。そのため、仮に、支持ワイヤ6の曲線部23に相当する部分を、角のある形状としてしまうと、インク供給用チューブ5が、この角の部分に引っかかってしまう虞がある。
しかしながら、本実施の形態では、支持ワイヤ6の直線部22に接続されている部分を、湾曲した曲線部23としているため、角となる部分がなく、インク供給用チューブ5が支持ワイヤ6に引っかかりにくい。また、曲線部23が回動軸21近傍まで延びているので、インク供給用チューブ5が移動しても、直線部22と曲線部23がインク供給用チューブ5の下に位置付けられる。さらに、曲線部23が凸となるように湾曲している為、凹に湾曲する場合に比べると、インク供給用チューブ5を支持する部分が互いに離れて構成される。これにより、支持ワイヤ6とインク供給用チューブ5が接触する部分を分散して配置できるので、インク供給用チューブ5やその内部の液体の重量が1箇所に集中しないように構成できる。
また、本実施の形態では、曲線部23の曲率が、直線部22に接続されている部分から離れるほど小さくなっているため、支持ワイヤ6に直線部22のほかに曲線部23を設けた場合でも、図6に示すように、キャリッジ2が移動して支持ワイヤ6に近づいたときに、曲線部23がキャリッジ2に接触してしまうのを防止することができる。
さらに、支持ワイヤ6(直線部22及び曲線部23)のインク供給用チューブ5を支持している部分は、インク供給用チューブ5やインクの重みで下方に撓もうとし、これに対応して、直線部22の回動軸21近傍の部分や、曲線部23の先端部は、浮き上がろうとする。ここで、直線部22の回動軸21近傍の部分は、抜け落ち防止部24により回動軸21が挿通孔31から抜け落ちないようになっているため浮き上がることはないが、仮に、曲線部23の先端部が直線部22に固定されていないとすると、支持ワイヤ6の先端部が浮き上がり、支持ワイヤ6のインク供給用チューブ5を支持している部分が、下方に大きく撓んでしまう。その結果、インク供給用チューブ5がプリンタ1の他の部分に接触してしまう虞がある。
しかしながら、本実施の形態では、曲線部23の先端部が、直線部22の回動軸21近傍の部分に固定されているため、曲線部23の先端部は浮き上がりにくく、支持ワイヤ6のインク供給用チューブ5を支持している部分が下方に大きく撓んでしまうことがない。
また、本実施の形態では、曲線部23の先端部を、直線部22の回動軸21近傍の部分の下方をくぐるように延びているとともに、上方に折り曲げられた折り曲げ部27とすることによって、曲線部23の先端部を直線部22の回動軸21近傍の部分に容易に固定することができる。
ただし、この場合には、折り曲げ部27の高さHが低いと、プリンタ1の搬送中などに、FFC7が折り曲げ部7を乗り越えて反対側に移動してしまい、その後のプリンタ1の動作時に、FFC7が折り曲げ部27に引っかかって、キャリッジ2が正常に往復移動できなくなってしまう虞がある。
そのため、本実施の形態のように、曲線部23の先端部を折り曲げ部27として直線部22に固定する場合には、FFC7が折り曲げ部27を乗り越えてしまうのを防止するために、折り曲げ部27の高さHを十分に高くしておくことが好ましい。
さらに、支持ワイヤ6は、突起32によって下方から支持されているため、下方に撓みにくい。
また、本実施の形態では、曲線部23の直線部22に接続されている部分と、段差部26との間の部分が、直線部22よりも下方に位置しているため、キャリッジ2の往復移動に伴って移動するFFC7が、曲線部23に擦れにくい。
ここで、FFC7が支持ワイヤ6に擦れないようにすることだけを考えれば、支持ワイヤ6全体を低くすることも考えられる。しかしながら、この場合には、インク供給用チューブ5も支持ワイヤ6により低い位置で支持されることとなってしまい、インク供給用チューブ5がプリンタ1の他の部分に接触しやすくなる。
しかしながら、本実施の形態では、インク供給用チューブ5は、曲線部23の直線部22よりも下方に位置している部分により低い位置で支持されるものの、直線部22によって、これよりも高い位置で支持されるため、大きくは垂れ下がらず、プリンタ1の他の部分に接触してしまうのが防止される。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては、適宜その説明を省略する。
上述の実施の形態では、曲線部23の先端部が、直線部22の回動軸21近傍の部分の下方をくぐるように延びているとともに、上方に折れ曲がった折り曲げ部27となっていることにより、直線部22の回動軸21近傍の部分に固定されていたが、これには限られず、曲線部23の先端部が、別の構成によって直線部22の回動軸21近傍の部分に固定されていてもよい。
このとき、曲線部23を、その先端部に上方に折れ曲がった部分を設けることなく、直線部22に固定する場合には、上述の、FFC7が折り曲げ部27を乗り越えてしまうといった問題も生じない。
さらには、曲線部23の先端部は、直線部22の回動軸21近傍の部分に固定されていなくてもよい。この場合でも、インク供給用チューブ5は、直線部22及び曲線部23の2箇所において支持されるため、1箇所において支持される場合に比べて、垂れ下がりにくい。
また、上述の実施の形態では、曲線部23の、直線部22に接続されている部分と段差部26との間の部分が、直線部22よりも下方に位置していたが、FFC7と対向し得る部分の少なくとも一部を含む、曲線部23の別の部分が、直線部22よりも下方に位置していてもよい。
さらには、例えば、FFC7が支持ワイヤ6の上方を通らないように延びている場合や、支持ワイヤ6の上方を通るように延びている場合であっても、インク供給用チューブ5よりもさらに上方に配置されている場合などには、曲線部23全体が、直線部22とほぼ同じ高さに位置していてもよい。そして、この場合には、インク供給用チューブ5を、直線部22及び曲線部23のいずれにおいても高い位置で支持することができる。
また、上述の実施の形態では、インク供給用チューブ5を把持するチューブ把持部25が、移動するインク供給用チューブ5から支持ワイヤ6を回動させるための力を受ける、本発明に係る受力部となっていたが、これには限られない。
例えば、直線部22の、インク供給用チューブ5を挟む位置に、それぞれ、上方に突出した突出部が設けられており、この突出部が、移動するインク供給用チューブ5に押されることにより、支持ワイヤ6が、回動するための力を受けるようになっているなど、受力部が、チューブ把持部25とは別の構成となっていてもよい。
また、上述の実施の形態では、カートリッジ装着部4に対して着脱可能なインクカートリッジ11が、本発明に係る液体貯留部となっていたが、これには限られず、液体貯留部として、プリンタ1に対して着脱可能となっていない、インクが貯留されたインクタンクなどが設けられていてもよい。
また、以上では、ノズルからインク滴を噴射するインクジェットヘッドに本発明を適用した例について説明したが、これには限られず、ノズルからインク滴以外の液滴を噴射する液滴噴射装置に本発明を適用することも可能である。
1 プリンタ
2 キャリッジ
3 インクジェットヘッド
4 カートリッジ装着部
5 インク供給用チューブ
6 支持ワイヤ
11 インクカートリッジ
15 ノズル
21 回動軸
22 直線部
23 曲線部
25 チューブ把持部
27 折り曲げ部

Claims (4)

  1. ノズルから液滴を噴射する液滴噴射ヘッドと、
    前記液滴噴射ヘッドが搭載されており、水平に往復移動するキャリッジと、
    前記液滴噴射ヘッドに供給する液体を貯留する液体貯留部と、
    前記液体貯留部から前記液滴噴射ヘッドに液体を供給するための液体供給用チューブと、
    前記液体供給用チューブを重力方向における下方から支持する支持ワイヤとを備え、
    前記支持ワイヤは、
    重力方向に延びた回動軸を中心に回動自在に軸支されており、前記回動軸から水平に、直線状に延びた直線部と、
    前記直線部に設けられており、前記キャリッジの往復移動に連動して移動する前記液体供給用チューブから前記支持ワイヤを回動させるための力を受ける受力部と、
    前記直線部の前記回動軸と反対側の端部と接続され、水平で且つ前記直線部と直交する方向に凸となるように湾曲して前記回動軸近傍に延びている曲線部とを有し、
    前記液体供給用チューブは、前記直線部及び前記曲線部の両方において支持されていることを特徴とする液滴噴射装置。
  2. 前記受力部が、前記液体供給用チューブを把持するチューブ把持部であることを特徴とする請求項1に記載の液滴噴射装置。
  3. 前記液滴噴射ヘッドと、前記キャリッジの外部に配置された基板との電気的接続を行う配線部材をさらに備えており、
    前記配線部材は、可撓性を有しており、さらに、前記支持ワイヤの前記重力方向における上方を前記液体供給用チューブと並行して延びており、
    前記曲線部は、少なくとも前記配線部材と対向し得る部分の一部が、前記直線部よりも前記重力方向における下方に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴噴射装置。
  4. 前記曲線部の前記回動軸側に延びた先端部は、前記直線部の前記回動軸近傍の部分の前記重力方向における下方をくぐるように延びているとともに、前記重力方向における上方に折れ曲がっていることで、前記直線部の前記回動軸近傍の部分に固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液滴噴射装置。
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