JP2010131893A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録実行中におけるキャリッジの動負荷をほとんど増加させることなく、キャリッジに接続されるケーブル又はインクチューブが自重により垂れ下がり方向に変形することを防止可能な記録装置を低コストな構成で実現する。
【解決手段】 記録実行中のキャリッジ61の往復動範囲においてはインクチューブ81及びFFC82に干渉しない位置で、かつ記録を実行しない待機状態及びインクジェットプリンタ50の電源OFF時(輸送時や保管時)にキャリッジ61が停留するホームポジションHPにキャリッジ61が停止している状態においてはインクチューブ81及びFFC82の一部に接する位置に、インクチューブ81及びFFC82を下側から支持する支持する面を構成するように設けられている。
【選択図】 図8
【解決手段】 記録実行中のキャリッジ61の往復動範囲においてはインクチューブ81及びFFC82に干渉しない位置で、かつ記録を実行しない待機状態及びインクジェットプリンタ50の電源OFF時(輸送時や保管時)にキャリッジ61が停留するホームポジションHPにキャリッジ61が停止している状態においてはインクチューブ81及びFFC82の一部に接する位置に、インクチューブ81及びFFC82を下側から支持する支持する面を構成するように設けられている。
【選択図】 図8
Description
本発明は、記録ヘッドが搭載され、所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジを備えた記録装置に関する。
記録ヘッドが搭載され、所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジを備えた記録装置においては、制御装置から記録ヘッドへノズル制御信号等を伝達するために、キャリッジと制御装置とを接続するFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)等のケーブルが設けられているのが一般的である。また、インクカートリッジをキャリッジに搭載しないタイプの記録装置(いわゆるオフキャリッジタイプの記録装置)においては、さらに、記録装置本体に設けられたインクタンク等のインク貯留部からキャリッジへインクを供給するためのインクチューブが設けられる。
このFFCやインクチューブは、キャリッジの往復動を妨げることなく配設する必要があることから、可撓性を有するとともに、余長をもって弛みを持たせた状態で配設されるのが通常である。そのため記録装置においては、FFCやインクチューブに自重による垂れ下がりが生ずる虞があり、それによって種々の問題が生ずることがある。例えば、記録装置の他の構成要素や記録中の被記録材にFFCやインクチューブが接触して、記録精度の低下等が生ずる要因になることがある。
このような課題を解決することを目的とした従来技術の一例としては、金属や耐熱樹脂等で形成された帯状の薄板からなる補強材をFFCに沿わせて一体的に接着等した記録装置が公知である。当該従来技術によれば、FFCの剛性を高めることができるので、FFCの自重による垂れ下がりを抑制することができる(例えば、特許文献1を参照)。
また他の従来技術の一例としては、FFCに自立性を付与する傾斜支持面をキャリッジに設けた記録装置が公知である。当該従来技術によれば、FFCに自立性が付与されるので、自重によるFFCの垂れ下がりを抑制することができる(例えば、特許文献2を参照)。
また他の従来技術の一例としては、記録装置本体側に回動可能に支持されるアームを設け、そのアームでインクチューブの中間部分を吊持する記録装置が公知である(例えば、特許文献3を参照)。当該従来技術によれば、キャリッジの往復動を妨げることなく、自重によるインクチューブの垂れ下がりを防止することができる。
また他の従来技術の一例としては、一端側がキャリッジに取り付けられ他端側が記録装置本体側に支持されるシート状部材で、インクチューブを下側から支持する画像形成装置が公知である。当該従来技術によれば、自重で垂れ下がったインクチューブが記録中の媒体(用紙)に接触してしまうことを防止することができる。
特開2000−272196号公報
特開2006−82381号公報
特開2007−296760号公報
特開2008−49560号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示されている従来技術は、FFCの剛性が高まることによって記録実行中におけるキャリッジの動負荷が増加するため、高精度なキャリッジ動作が実現できなくなる虞がある。
また上記の特許文献2に開示されている従来技術は、FFCそのものに充分な剛性がないと所望の効果を得ることができない虞がある。さらに特許文献2に開示されている従来技術は、FFCの自立性だけで垂れ下がりを抑制していることから、自重による垂れ下がり方向の力が常にFFCに作用するため、輸送時や保管時等においてFFCが徐々に垂れ下がり方向に変形してしまう虞がある。
また上記の特許文献3に開示されている従来技術は、アームの保持部とインクチューブとの摺動抵抗やアームの回動抵抗等が常に作用することによって、記録実行中におけるキャリッジの動負荷が増加する虞があるとともに、アーム等を設けることにより部品点数が増加するため、記録装置のコストが増加してしまうデメリットがある。
また上記の特許文献4に開示されている従来技術は、インクチューブを支持するシート状部材の一端側がキャリッジに取り付けられているため、記録実行中におけるキャリッジの動負荷が増加する虞があるとともに、シート状部材やシート状の部材の繰り出し及び巻き取り手段等を設けることにより部品点数が増加するため、記録装置のコストが増加してしまうデメリットがある。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、記録実行中におけるキャリッジの動負荷をほとんど増加させることなく、キャリッジに接続されるケーブル又はインクチューブが自重により垂れ下がり方向に変形することを防止可能な記録装置を低コストな構成で実現することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、記録ヘッドが搭載され、所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジと、前記記録ヘッドを制御する制御装置と、前記キャリッジと前記制御装置とを接続するケーブルと、を備えた記録装置において、自重による垂れ下がりが生じないように前記ケーブルを支持する支持部を備え、前記キャリッジの可動範囲の所定領域に前記キャリッジが移動した状態においてのみ前記ケーブルが前記支持部で支持される、ことを特徴とした記録装置である。
このような特徴によれば、ケーブルを支持部で支持するときに生ずるキャリッジの動負荷の増加は、キャリッジの可動範囲の所定領域にキャリッジが移動した状態においてのみ生ずる。すなわち、キャリッジの可動範囲の全領域にわたってキャリッジの動負荷が常に増加してしまう従来技術と比較して、本発明は、キャリッジの可動範囲の一部領域においてのみキャリッジの動負荷が増加するだけに止めることができる。したがって本発明は、キャリッジの可動範囲において、例えば記録実行中にキャリッジが往復動する範囲の外側に、ケーブルが支持部で支持される状態となる領域を設定し、その領域にキャリッジが移動した状態でのみケーブルが支持されるように支持部を設けるのが好ましい。それによって、少なくとも記録実行中は、キャリッジの動負荷が支持部により増加することを回避することができる。また記録を実行しないときには、ケーブルが支持部で支持される状態となる領域にキャリッジを移動させることで、自重による垂れ下がり方向にケーブルが変形することを防止することができる。
また本発明は、キャリッジの往復動方向へ支持部を変位させる必要がないので、複雑な支持機構を設けることなくケーブルを支持することができる。したがって本発明は、簡易な構成で実現することが可能であり、ケーブルが自重により垂れ下がり方向に変形することを低コストに防止することができる。
これにより本発明の第1の態様に記載の記録装置によれば、記録実行中におけるキャリッジの動負荷をほとんど増加させることなく、キャリッジに接続されるケーブルが自重により垂れ下がり方向に変形することを防止可能な記録装置を低コストな構成で実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、記録ヘッドが搭載され、所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジと、前記記録ヘッドから噴射するためのインクが貯留されるインク貯留部と、前記インク貯留部から前記キャリッジへインクを供給するためのインクチューブと、を備えた記録装置において、自重による垂れ下がりが生じないように前記インクチューブを支持する支持部を備え、前記キャリッジの可動範囲の所定領域に前記キャリッジが移動した状態においてのみ前記インクチューブが前記支持部で支持される、ことを特徴とした記録装置である。
本発明の第2の態様に記載の記録装置によれば、前述した第1の態様に記載の発明と同様の技術的特徴により、記録実行中におけるキャリッジの動負荷をほとんど増加させることなく、キャリッジに接続されるインクチューブが自重により垂れ下がり方向に変形することを防止可能な記録装置を低コストな構成で実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の記録装置において、前記所定領域は、記録を実行しないときに前記キャリッジが停止する待機位置を含む、ことを特徴とした記録装置である。
このような特徴によれば、ケーブル又はインクチューブは、記録を実行しないときには常に支持部で支持された状態になる。したがって、記録装置の輸送時や保管時、通電状態での待機時等のいずれにおいても、ケーブル又はインクチューブが自重により垂れ下がり方向に変形することを防止することができる。
本発明の第4の態様は、前述した第1〜第3の態様のいずれかに記載の記録装置おいて、前記支持部は、記録装置本体を構成する筐体フレームの一部で構成されている、ことを特徴とした記録装置である。
このような特徴によれば、極めて簡易な構成で支持部を構成することができるので、本発明に係る記録装置をさらに低コストに実現することができる。
このような特徴によれば、極めて簡易な構成で支持部を構成することができるので、本発明に係る記録装置をさらに低コストに実現することができる。
本発明の第5の態様は、前述した第1〜第3の態様のいずれかに記載の記録装置おいて、前記支持部は、前記ケーブル又は前記インクチューブを支持可能な位置に対して進退可能に設けられ、前記キャリッジの往復動に連動して進退する、ことを特徴とした記録装置である。
このような特徴によれば、キャリッジの往復動に連動して支持部を進退させることで、ケーブル又はインクチューブが支持部で支持される状態と支持されない状態とを、キャリッジの往復動に連動して切り換えることが可能になる。それによって、支持部を固定的に設ける場合と比較して、支持部の配置や大きさ等の設計自由度が大幅に増すことになる。したがって、例えばケーブル又はインクチューブと支持部との接触面積を大きくして、より安定した支持状態でケーブル又はインクチューブを支持部で支持することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<インクジェットプリンタの概略構成>
まず、本発明に係る「記録装置」としてのインクジェットプリンタ50の概略構成について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンタ50の要部斜視図であり、図2は、その一部を拡大図示した要部斜視図である。図3は、インクジェットプリンタ50の要部側面図であり、図4は、その一部を拡大図示した要部斜視図である。
まず、本発明に係る「記録装置」としてのインクジェットプリンタ50の概略構成について、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンタ50の要部斜視図であり、図2は、その一部を拡大図示した要部斜視図である。図3は、インクジェットプリンタ50の要部側面図であり、図4は、その一部を拡大図示した要部斜視図である。
インクジェットプリンタ50は、インクジェットプリンタ50の内部へ記録紙(図示省略)を給送する自動給送装置70を備えている。またインクジェットプリンタ50は、記録紙の記録面にインクを噴射する5つの記録ヘッド621〜625を備えている。さらにインクジェットプリンタ50は、記録紙に対して記録ヘッド621〜625を相対的に主走査方向Xへ走査させる手段としてキャリッジ61を備えている。さらにインクジェットプリンタ50は、記録ヘッド621〜625に対して記録紙を相対的に副走査方向Yへ走査させる手段として搬送駆動ローラ51、搬送従動ローラ52、排出駆動ローラ54及び排出従動ローラ55を備えている。
自動給送装置70は、給送用トレイ71、左エッジガイド72、右エッジガイド73、トレイカバー74及び給送用ローラ(図示せず)を備えている。
給送用トレイ71は、複数の記録紙が積重された状態で載置されて収容される。左エッジガイド72及び右エッジガイド73は、給送用トレイ71に積重された記録紙の主走査方向Xの載置位置を規制するガイド部材である。トレイカバー74は、給送用トレイ71の上部を開閉可能に設けられた多段スライド構造の蓋体である。給送用トレイ71に積重された記録紙は、最上位にある記録紙が給送用ローラの外周面に当接し、その給送用ローラの回転により、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52との当接部分に先端が到達する位置まで給送される。
搬送駆動ローラ51は、表面に高摩擦被膜が施されており、図示していない搬送用モータの回転駆動力が伝達されて回転する。搬送従動ローラ52は、揺動可能に軸支された従動ローラホルダ521の先端に回転自在に軸支されている。従動ローラホルダ521は、ねじりコイルばね522のばね力によって、搬送従動ローラ52が搬送駆動ローラ51に当接する方向へ付勢されている。自動給送装置70により給送された記録紙は、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持され、搬送駆動ローラ51の駆動回転によってプラテン53上を副走査方向Yへ搬送される。
キャリッジ61は、第1軸受部611が主ガイド軸56に支持され、第2軸受部612が副ガイド軸57に支持された状態で、主走査方向Xへ往復動可能に配設されている。またキャリッジ駆動用モータ63の駆動プーリ631と従動プーリ(図示せず)との間には、主走査方向Xに沿って無端ベルト64が掛架されており、その無端ベルト64の一部がキャリッジ61に連結されている。キャリッジ61は、キャリッジ駆動用モータ63を双方向回転させることによって主走査方向Xへ往復動する。
記録ヘッド621〜625は、各々のヘッド面62aがプラテン53の支持面531に対面するようにキャリッジ61に搭載されている。記録ヘッド621〜615は、インクを噴射するための多数の噴射ノズルがヘッド面62aに配設されており(図示せず)、5本のインク流路を有するインクチューブ81を経由してインクタンク部80からインクが供給される。またキャリッジ61に実装されている駆動回路基板(図示せず)には、図示していないマイコン制御回路を有する制御装置からFFC82を介して、記録ヘッド621〜625の駆動信号が出力される。インクチューブ81及びFFC82は、キャリッジ61の往復動を妨げないように可撓性を有する材料で形成されており、一定の余長をもって弛んだ状態で配設されている。インクチューブ81及びFFC82は、接続部材84によりキャリッジ61に接続されるとともに、キャリッジ61が往復動する際にばたつかないように、ホルダ部材83でインクジェットプリンタ50の筐体フレームに支持されている。
プラテン53上の記録紙は、キャリッジ61が主走査方向Xへ往復動しながら記録ヘッド621〜625のヘッド面62aから記録面にインクを噴射してドットを形成する動作と、搬送駆動ローラ51の駆動回転により所定の搬送量で副走査方向Yへ搬送する動作とが交互に繰り返されることによって記録が実行される。そしてインク噴射後の記録紙は、排出駆動ローラ54と排出従動ローラ55とで挟持され、排出駆動ローラ54の駆動回転により搬送方向YFへ搬送されて排出スタッカ58へ排出される。これらの一連の記録制御は前記の制御装置により実行される。
<第1実施例>
つづいて、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第1実施例について、図5〜図8を参照しながら説明する。
図5及び図6は、第1実施例のインクジェットプリンタ50の要部側面図である。図7及び図8は、第1実施例のインクジェットプリンタ50の要部平面図である。ここで、図5及び図7は、キャリッジ61が主走査方向Xへ往復動している記録実行中の状態を図示したものであり、図6及び図8は、キャリッジ61がホームポジションHPに停止している状態を図示したものである。
つづいて、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第1実施例について、図5〜図8を参照しながら説明する。
図5及び図6は、第1実施例のインクジェットプリンタ50の要部側面図である。図7及び図8は、第1実施例のインクジェットプリンタ50の要部平面図である。ここで、図5及び図7は、キャリッジ61が主走査方向Xへ往復動している記録実行中の状態を図示したものであり、図6及び図8は、キャリッジ61がホームポジションHPに停止している状態を図示したものである。
本発明に係るインクジェットプリンタ50は、自重による垂れ下がりが生じないようにインクチューブ81及び「ケーブル」としてのFFC82を支持する支持部851を備えている。この支持部851は、インクジェットプリンタ50の筐体フレームを構成するセンターフレーム85の一部を曲げ加工することにより形成されている。そして支持部851は、キャリッジ61の可動範囲の所定領域にキャリッジ61が移動した状態においてのみインクチューブ81及びFFC82を支持する位置に設けられている。
より具体的には支持部851は、記録実行中のキャリッジ61の往復動範囲においてインクチューブ81及びFFC82に略干渉しない位置に設けられている(図5及び図7)。つまり支持部851は、記録実行中にキャリッジ61が主走査方向Xへ往復動する際に、インクチューブ81及びFFC82が支持部851に摺接しない位置に設けられている。したがって、支持部851を設けたことに起因して記録実行中におけるキャリッジ61の動負荷が増加することはほとんどない。そして支持部851は、キャリッジ61がホームポジションHPに停止している状態(図6及び図8)においてインクチューブ81及びFFC82の一部に接して、垂れ下がり方向に変形しないようにインクチューブ81及びFFC82を下側から支持する。
尚、「待機位置」としてのホームポジションHPは、キャリッジ61の可動範囲において、記録実行中にキャリッジ61が往復動する領域の外側の所定位置に設定されたポジションであり、記録を実行しない待機状態及びインクジェットプリンタ50の電源OFF時(輸送時や保管時)にキャリッジ61が停留するポジションである。
尚、「待機位置」としてのホームポジションHPは、キャリッジ61の可動範囲において、記録実行中にキャリッジ61が往復動する領域の外側の所定位置に設定されたポジションであり、記録を実行しない待機状態及びインクジェットプリンタ50の電源OFF時(輸送時や保管時)にキャリッジ61が停留するポジションである。
以上説明したように本発明に係るインクジェットプリンタ50は、上記のような支持部851を設けることによって、少なくとも記録実行中は、キャリッジ61の動負荷が支持部851により増加することを略回避することができる。また記録を実行しない待機状態及びインクジェットプリンタ50の電源OFF時には、インクチューブ81及びFFC82が支持部851で支持されるので、自重による垂れ下がり方向にインクチューブ81及びFFC82が変形することを防止することができる。
また本発明は、簡易な構成で実現することが可能であり、インクチューブ81及びFFC82が自重により垂れ下がり方向に変形することを低コストに防止することができる。特に当該実施例は、インクジェットプリンタ50の筐体フレームの一部を曲げ加工して支持部851を構成することから、新規に追加する部品が不要であり、極めて低コストに本発明を実施することができる。
<第2実施例>
つづいて、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第2実施例について、図9を参照しながら説明する。
図9は、第2実施例のインクジェットプリンタ50の要部側面図である。
つづいて、本発明に係るインクジェットプリンタ50の第2実施例について、図9を参照しながら説明する。
図9は、第2実施例のインクジェットプリンタ50の要部側面図である。
第2実施例のインクジェットプリンタ50は、インクチューブ81及びFFC82を支持可能な位置に対して進退可能に設けられ、キャリッジ61の往復動に連動して進退する支持部86を備えている。より具体的には支持部86は、上下方向(符号Zで示した方向)へ変位可能にセンターフレーム85に支持されており、図示していない駆動機構を介して支持部用モータ(図示せず)の回転駆動力によって上下方向Zへ変位する。この支持部用モータは前記の制御装置によって制御される。制御装置は、記録紙への記録実行中には、インクチューブ81及びFFC82に接しない退避位置へ支持部86を変位させ、キャリッジ61がホームポジションHPに停止している状態には、垂れ下がり方向に変形しないようにインクチューブ81及びFFC82を下側から支持する支持位置まで支持部86を変位させる。
第2実施例の支持部86は、固定的に設けられた第1実施例の支持部851と比較して、その配置や大きさ等の設計自由度が大幅に増すというメリットがある。したがって本発明の第2実施例においては、上記第1実施例と同様の作用効果が得られることに加えて、例えば、インクチューブ81及びFFC82と支持部86との接触面積を大きくして、より安定した支持状態でインクチューブ81及びFFC82を支持部86で支持することが可能になる。
また第2実施例の支持部86は、インクチューブ81及びFFC82を支持する面が図示の如く、キャリッジ61側へ向けて下り傾斜面になっている。それによって、キャリッジ61がホームポジションHPに停止している状態において、インクチューブ81及びFFC82を支持部86の支持面に確実に案内して支持することができる。
<他の実施例>
上記の第1実施例及び第2実施例においては、いわゆるオフキャリッジタイプのインクジェットプリンタ50を例に説明したが、本発明は、例えばキャリッジにインクカートリッジが搭載されるオンキャリッジタイプのインクジェットプリンタにおいても実施可能である。本発明によれば、オンキャリッジタイプのインクジェットプリンタにおいて、FFCが自重により垂れ下がり方向に変形することを低コストに防止することができる。
上記の第1実施例及び第2実施例においては、いわゆるオフキャリッジタイプのインクジェットプリンタ50を例に説明したが、本発明は、例えばキャリッジにインクカートリッジが搭載されるオンキャリッジタイプのインクジェットプリンタにおいても実施可能である。本発明によれば、オンキャリッジタイプのインクジェットプリンタにおいて、FFCが自重により垂れ下がり方向に変形することを低コストに防止することができる。
尚、本発明は、上記説明した実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 ヘッドユニット、20 APG切換機構、50 インクジェットプリンタ、51 搬送駆動ローラ、52 搬送従動ローラ、53 プラテン、54 排出駆動ローラ、55 排出従動ローラ、56 主ガイド軸、57 副ガイド軸、61 キャリッジ、621〜625 記録ヘッド、70 自動給送装置、80 インクタンク部、81 インクチューブ、82 FFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)、85 センターフレーム、851 (固定式の)支持部、86 (可動式の)支持部、HP ホームポジション、X 主走査方向、Y 副走査方向、Z 上下方向
Claims (5)
- 記録ヘッドが搭載され、所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジと、
前記記録ヘッドを制御する制御装置と、
前記キャリッジと前記制御装置とを接続するケーブルと、を備えた記録装置において、
自重による垂れ下がりが生じないように前記ケーブルを支持する支持部を備え、
前記キャリッジの可動範囲の所定領域に前記キャリッジが移動した状態においてのみ前記ケーブルが前記支持部で支持される、ことを特徴とした記録装置。 - 記録ヘッドが搭載され、所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジと、
前記記録ヘッドから噴射するためのインクが貯留されるインク貯留部と、
前記インク貯留部から前記キャリッジへインクを供給するためのインクチューブと、を備えた記録装置において、
自重による垂れ下がりが生じないように前記インクチューブを支持する支持部を備え、
前記キャリッジの可動範囲の所定領域に前記キャリッジが移動した状態においてのみ前記インクチューブが前記支持部で支持される、ことを特徴とした記録装置。 - 請求項1又は2に記載の記録装置おいて、前記所定領域は、記録を実行しないときに前記キャリッジが停止する待機位置を含む、ことを特徴とした記録装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置おいて、前記支持部は、記録装置本体を構成する筐体フレームの一部で構成されている、ことを特徴とした記録装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置おいて、前記支持部は、前記ケーブル又は前記インクチューブを支持可能な位置に対して進退可能に設けられ、前記キャリッジの往復動に連動して進退する、ことを特徴とした記録装置。
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