JP2024033057A - 樹脂封止装置及び樹脂封止方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲート部をより高精度に除去することが可能で、成形品の小型化及び高密度実装化を実現可能な樹脂封止装置及び樹脂封止方法を提供する。【解決手段】本発明に係る樹脂封止方法は、タブレット状の樹脂Rをポット240に投入してプランジャ242によって押圧し、カル246からランナー247を経てキャビティ208へ圧送してワークWを樹脂Rにより封止する樹脂封止工程と、樹脂封止工程実施後の成形品Wpを封止金型202から取り出して、成形品Wpにおける不要樹脂部分を除去するディゲート工程とを備え、ディゲート工程は、カル246及びランナー247の位置に形成される不要樹脂部分であるカル部Rc及びランナー部Rrを除去するランナーブレーク工程を実施した後に、ランナー247とキャビティ208との間のゲート248の位置に形成される不要樹脂部分であるゲート部Rgを除去するゲートカット工程を実施する。【選択図】図3

Description

本発明は、樹脂封止装置及び樹脂封止方法に関する。
基材に電子部品が搭載されたワークを封止樹脂(以下、単に「樹脂」と称する場合がある)により封止して成形品に加工する樹脂封止装置及び樹脂封止方法の例として、トランスファ成形方式によるものが知られている。
トランスファ成形方式は、上型と下型とを備えて構成される封止金型に設けられる一対の封止領域(キャビティ)に所定量の樹脂を供給するポットを設けて、当該各封止領域に対応する位置にワークをそれぞれ配置して上型と下型とでクランプし、ポットからキャビティに樹脂を流し込む操作によって樹脂封止する技術である。
特開2012-231030号公報 特開平3-184351号公報
従来のトランスファ成形方式の樹脂封止方法において、樹脂封止された成形品から不要樹脂部分を除去するディゲート工程では、当該成形品ごとに一括して(一回で)不要樹脂部分を除去する構成が一般的であった。一例として、成形品のゲート付近を中心に所定量回転させて除去する方法(特許文献1:特開2012-231030号公報参照)や、他の例として、樹脂封止時に所定箇所に突き当て部を形成し、当該突き当て部をピンで突いて除去する方法(特許文献2:特開平3-184351号公報参照)等が知られている。
ここで、上記「成形品」としてフレーム(所定形状の連続する基材上に複数の電子部品がマトリクス状に搭載されたワーク)が樹脂で封止されたものが対象となる場合を例に挙げれば、フレームの大きさ(上下方向寸法、横方向寸法)や、ディゲート工程実施時のフレーム温度、さらに、位置決め精度といった種々の要素を考慮して、製品部分に対して所定の隙間(余裕寸法)を確保しつつ、不要樹脂部分を除去する必要があった。そのため、従来のディゲート工程においては、折り取るためキャビティに隣接するゲートの位置に形成される不要樹脂部分(ゲート残り)(以下、「ゲート部」と称する場合がある)を小さくすることには限界があった。
上記背景の下、近年、製品の小型化及び高精度化(高密度実装化)が一層進展し、ゲート部をより高精度に除去すること(すなわち、残留寸法をより小さくすること)が求められるようになった。しかしながら、樹脂封止工程で形成されるランナー部がフレームの反りを生じさせ、この反りがゲート部を高精度に除去することを阻む要因となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、ゲート部をより高精度に除去することが可能で、成形品の小型化及び高密度実装化を実現可能な樹脂封止装置及び樹脂封止方法を提供することを目的とする。
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る樹脂封止方法は、上型及び下型を備える封止金型を用いて、ワークを樹脂により封止して成形品に加工する樹脂封止方法であって、タブレット状の前記樹脂を前記封止金型に設けられるポットに投入してプランジャによって押圧し、前記封止金型にそれぞれ設けられるカルからランナーを経てキャビティへ圧送して前記ワークを前記樹脂により封止する樹脂封止工程と、樹脂封止工程実施後の前記成形品を前記封止金型から取り出して、前記成形品における不要樹脂部分を除去するディゲート工程と、を備え、前記ディゲート工程は、前記カル及び前記ランナーの位置に形成される前記不要樹脂部分であるカル部及びランナー部を除去するランナーブレーク工程を実施した後に、前記ランナーと前記キャビティとの間のゲートの位置に形成される前記不要樹脂部分であるゲート部を除去するゲートカット工程を実施することを要件とする。
これによれば、先の工程においてカル部、ランナー部を除去することが可能となるため、後の工程においてフレームの反りが解消(軽減)された状態でゲート部を除去することが可能となる。したがって、ゲート部を高精度に除去、すなわち残留寸法を小さくすることが可能となり、従来よりも高精度の製品を形成することが可能となる。
また、前記ゲートカット工程は、前記ランナーブレーク工程において前記ランナー部が除去された状態の前記成形品を、所定の搬送距離で順送りしながら前記ゲート部を除去する工程を有することが好ましい。例えば、前記所定の搬送距離は、前記封止金型において上下一対で複数組が並設される前記ポット及び前記カルの中心間距離に設定される。これによれば、ゲートカット工程を、フレーム内のブロック単位で行うことが可能となる。したがって、樹脂封止時の熱によってフレームに生じる反り等の影響をさらに受け難くすることができるため、ゲート部の除去をより一層高精度に、すなわち、ゲート部の残留寸法をより一層小さくすることが可能となる。
また、前記ゲートカット工程は、前記ワークの基材に予め形成されているガイド孔にガイドピンを挿通して位置決めを行って前記成形品の搬送を行う工程を有することが好ましい。従来の樹脂封止方法において、成形品の外周部にガイドを当接させて位置決めを行うことが一般的であった。そのため、成形品に生じる反り等の影響を受け易く、ゲート部を高精度に除去することが困難であった。これに対して、上記構成によれば、ワークの基材に予め形成されているガイド孔にガイドピンを挿通して位置決めを行うことができるため、位置決め精度が格段に向上し、ゲート部を高精度に除去することが可能となる。
また、本発明に係る樹脂封止装置は、上型及び下型を備える封止金型を用いて、ワークを樹脂により封止して成形品に加工する樹脂封止装置であって、前記下型に設けられて、タブレット状の前記樹脂が投入されるポットと、前記上型に設けられて、前記樹脂が押し当てられるカルと、前記上型及び前記下型の少なくとも一方に設けられて、前記カルから前記樹脂が圧送されるランナー及びキャビティと、前記樹脂により封止された前記成形品から不要樹脂部分を除去するディゲート機構と、を備え、前記ディゲート機構は、前記カル及び前記ランナーの位置に形成される前記不要樹脂部分であるカル部及びランナー部を除去するランナーブレークパンチと、前記カル部及び前記ランナー部が除去された状態の前記成形品から前記ランナーと前記キャビティとの間のゲートの位置に形成される前記不要樹脂部分であるゲート部を除去するゲートカットパンチと、を有することを要件とする。
また、前記封止金型は、上下一対の前記ポット及び前記カルが複数組並設されており、前記ゲートカットパンチは、一組の前記ポット及び前記カルに対応して形成される前記ゲート部を一回で除去する形状に形成されたパンチ刃を有することが好ましい。これによれば、ゲートカット工程を、フレーム内のブロック単位で行うことが可能となるため、ゲートカットパンチの小型化、ひいてはディゲート機構の小型化を実現することが可能となる。
本発明によれば、従来の方法と比べて、ゲート部をより高精度に除去することができる。したがって、成形品すなわち製品の小型化及び高密度実装化を実現することができる。
本発明の実施形態に係る樹脂封止装置の例を示す平面図である。 図1の樹脂封止装置のプレス装置の例を示す側面断面図である。 図1の樹脂封止装置の封止金型の例を示す正面断面図である。 図1の樹脂封止装置のディゲート機構の例を示す正面図(一部断面図)である。 図5Aは本発明の実施形態において形成される成形品の一例を示す平面図であり、図5Bは成形品における不要樹脂部分の例を示す拡大図である。 図6Aは本発明の実施形態において形成される成形品の他の例を示す平面図であり、図6Bは成形品における不要樹脂部分の例を示す拡大図である。 本発明の実施形態に係る樹脂封止装置を用いたゲートカット工程における装置・成形品(フレーム)構成及び工程の一例を説明するための参考図(平面図)である。 本発明の実施形態に係る樹脂封止装置を用いたゲートカット工程における装置・成形品(フレーム)構成及び工程の他の例を説明するための参考図(平面図)である。
(全体構成)
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本発明の実施形態に係る樹脂封止装置1の例を示す平面図(概略図)である。尚、説明の便宜上、図中において矢印により樹脂封止装置1等における前後、左右、上下の方向を説明する場合がある。また、各実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰返しの説明は省略する場合がある。
本実施形態に係る樹脂封止装置1は、上型204及び下型206を備える封止金型202を用いて、ワーク(被成形品)Wを樹脂封止する装置である。以下、樹脂封止装置1として、下型206でワークWを保持し、対応する配置で上型204に設けられたキャビティ208(金型面204aを一部含む)をリリースフィルム(以下、単に「フィルム」と称する場合がある)Fmで覆って、上型204と下型206とのクランプ動作を行い、ワークWを樹脂Rで封止するトランスファ成形方式による樹脂封止装置を例に挙げて説明する。尚、本実施形態においては、一つの上型204に二つのキャビティ208を設けると共に、一つの下型206に二つのワークW(例えば、前述のフレームFに例示される短冊状のワーク)を配置して一括して樹脂封止を行い、成形品Wpを得る構成を例に挙げて説明する。但し、これに限定されるものではなく、上記構成を複数セット並設してもよい(不図示)。フィルムFmも必須のものではなく、キャビティ208も上型204、下型206のどちらか一方または双方に設けてもよい。
先ず、成形対象であるワークWは、基材Waに一つもしくは複数の電子部品Wbが所定配置で搭載された構成を備えている。一般的な基材Waの例としては、長方形や円形等の板状等に形成された樹脂基板、セラミックス基板、金属基板、キャリアプレート、リードフレーム、ウェハ等であり、電子部品Wbの例としては、半導体チップ、MEMSチップ、受動素子、放熱板、導電部材、スペーサ等である。また、基材Waに電子部品Wbを搭載する方法の例として、ワイヤボンディング実装、フリップチップ実装等による搭載方法がある。本実施形態においては、ワークWとして、所定形状の連続する基材Wa上に複数の電子部品Wbがマトリクス状に搭載されたフレームFを例に挙げて説明する。但し、この構成に限定されるものではない。
一方、樹脂Rの例として、タブレット状(一例として、円柱状)の熱硬化性樹脂(例えば、フィラー含有のエポキシ系樹脂等)が用いられる。尚、樹脂Rは、上記の状態に限定されるものではなく、円柱状以外の形状であってもよく、エポキシ系熱硬化性樹脂以外の樹脂であってもよい。
また、フィルムFmの例として、耐熱性、剥離容易性、柔軟性、伸展性に優れたフィルム材、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ETFE(ポリテトラフルオロエチレン重合体)、PET、FEP、フッ素含浸ガラスクロス、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリジン等が好適に用いられる。本実施形態においては、フィルムFmとしてロール状のフィルムが用いられる。尚、他の例として、短冊状のフィルムを用いる構成としてもよい(不図示)。
続いて、本実施形態に係る樹脂封止装置1の概要について説明する。図1に示すように、樹脂封止装置1は、樹脂封止対象のワークW及び樹脂Rの供給を主に行う供給ユニット100A、ワークWを樹脂封止して成形品Wpへの加工を主に行うプレスユニット100B、樹脂封止後の成形品Wpの収納を主に行う収納ユニット100Cを主要構成として備えている。
また、樹脂封止装置1は、各ユニット間を移動して、ワークW、樹脂R、及び成形品Wpの搬送を行う搬送機構100Dを備えている。一例として、搬送機構100Dは、ワークW及び樹脂Rをプレスユニット100Bへ搬入するインローダ122、成形品Wpをプレスユニット100Bから搬出するアウトローダ124、並びに、インローダ122及びアウトローダ124に共用のガイドレール126を備えている。尚、搬送機構100Dは、上記の構成に限定されるものではなく、適宜、公知のピックアップ等を併用する構成としてもよい(不図示)。また、ローダを備える構成に代えて、多関節ロボットを備える構成としてもよい(不図示)。
ここで、インローダ122は、供給ユニット100AにおいてワークW及び樹脂Rを受け取って、プレスユニット100Bへ搬送する作用をなす。インローダ122の構成例として、左右方向に沿って二列並設されてそれぞれ一個のワークWを保持可能なワーク保持部122A、122Bが設けられている。また、二列のワーク保持部122A、122Bの間の位置に、複数個(一例として、四個の場合を例に挙げているが、これに限定されるものではなく、あるいは、単数でもよい)の樹脂Rを前後方向に沿って保持可能な樹脂保持部122Cが設けられている。尚、ワーク保持部122A、122B、及び樹脂保持部122Cには、公知の保持機構(例えば、保持爪を有して挟持する構成、吸引装置に連通する吸引孔を有して吸着する構成、等)が用いられる(不図示)。
本実施形態に係るインローダ122は、左右方向及び前後方向に移動して、ワークW及び樹脂Rを封止金型202内へ搬入し、下型206の所定位置に載置する構成としている。但し、これに限定されるものではなく、左右方向に移動してユニット間の搬送を行うローダと、前後方向に移動して封止金型202への搬入を行うローダとを別個に備える構成としてもよい(不図示)。
また、アウトローダ124は、プレスユニット100Bにおいて成形品Wp(カル部、ランナー部等の不要樹脂部分を含む)を受け取って、収納ユニット100Cへ搬送する作用をなす。アウトローダ124の構成例として、成形品Wp(本実施形態では、カル部、ランナー部等の不要樹脂部分を含み、それらを介して二枚のフレームFが連結された状態)を保持可能な成形品保持部124Aが設けられている。尚、成形品保持部124Aには、公知の保持機構(例えば、保持爪を有して挟持する構成、吸引装置に連通する吸引孔を有して吸着する構成、等)が用いられる(不図示)。
本実施形態に係るアウトローダ124は、左右方向及び前後方向に移動して、成形品Wpを封止金型202外へ搬出し、成形品テーブル114へ載置する構成としている。但し、これに限定されるものではなく、前後方向に移動して封止金型202からの搬出を行うローダと、左右方向に移動してユニット間の搬送を行うローダとを別個に備える構成としてもよい(不図示)。
尚、樹脂封止装置1は、ユニットの構成を変えることによって、全体の構成態様を変更することができる。例えば、図1に示す構成は、プレスユニット100Bを二台配置した例であるが、プレスユニット100Bを一台のみ配置する、あるいは三台以上配置する構成等も可能である。また、他のユニットを追加配置する構成等も可能である(いずれも不図示)。
(供給ユニット)
続いて、樹脂封止装置1が備える供給ユニット100Aについて説明する。
供給ユニット100Aは、一例として、ワークWの収容に用いられるワークストッカ102と、ワークWを載置するワークテーブル104とを備えている。尚、ワークストッカ102には、公知のスタックマガジン、スリットマガジン等が用いられ、複数個のワークWを一括して収容可能となっている。この構成により、公知のプッシャ等(不図示)を用いてワークWがワークストッカ102から取り出され、ワークテーブル104上に載置される(一例として、二個一組のワークWが向かい合わせに並列で載置される)。次いで、ワークテーブル104上に載置されたワークWが、インローダ122によって保持されてプレスユニット100Bへ搬送される。
また、供給ユニット100A(他のユニットとしてもよい)は、ワークテーブル104の側方位置において、樹脂Rを供給する樹脂供給機構140を備えている。一例として、樹脂供給機構140は、ホッパー、フィーダ等を有して樹脂Rを供給する供給部142と、エレベータ等の移送機構を有して供給部142から供給された複数個の樹脂Rを所定位置に保持する受渡し部144とを備えている。この構成により、受渡し部144に保持された複数個の樹脂Rが、インローダ122によって保持されてプレスユニット100Bへ搬送される。
(プレスユニット)
続いて、樹脂封止装置1が備えるプレスユニット100Bについて説明する。封止金型202を開閉駆動することによりワークWをクランプして樹脂封止するプレス装置250を備えている。ここで、図2はプレス装置250の側面断面図(概略図)であり、図3は封止金型202の正面断面図(概略図)である(尚、構成を明瞭にするためにリリースフィルムの図示を省略している)。
プレス装置250は、図2に示すように、下型206と上型204とを有して一対のプラテン252、254間に配設される封止金型202と、一対のプラテン252、254が架設される複数の連結機構256と、プラテン254を可動(昇降)させる駆動源(例えば、電動モータ)260と、駆動伝達機構(例えば、ボールねじやトグルリンク機構)262と、を備えている。尚、本実施形態においては、上型204が固定プラテン252に組み付けられ、下型206が可動プラテン254に組み付けられている。但し、この構成に限定されるものではなく、上型204を可動プラテンに組み付け、下型206を固定プラテンに組み付けてもよく、あるいは、上型204、下型206共に可動プラテンに組み付けてもよい。
また、プレスユニット100Bは、ロール状でシート面に開口(孔)の無いフィルムFmを封止金型202の内部へ搬送(供給)するフィルム供給機構201を備えている。このフィルム供給機構201は、未使用のフィルムFmが巻出し部201Aから送り出されて型開きした封止金型202に供給され、封止金型202で樹脂封止に使用された後、使用済みのフィルムFmとして巻取り部201Bで巻取られる構成となっている。尚、巻出し部201Aと巻取り部201Bとは前後方向において逆に配置してもよく、あるいは、左右方向に一条のフィルムFmを供給するように配置してもよい(いずれも不図示)。また、前述の通り、ロール状のフィルムに代えて短冊状のフィルムを用いる構成としてもよい(不図示)。
次に、封止金型202の下型206について詳しく説明する。図2、図3に示すように、下型206は、下型モールドベース212、下型チェイスブロック216、下型クランプブロック220等を備え、これらが組み付けられて構成されている。一例として、下型チェイスブロック216は、下型モールドベース212の上に固定されており、下型モールドベース212は、可動プラテン254の上に固定されている。
ここで、下型206には、樹脂(ここでは、タブレット状の樹脂)Rが収容される筒状のポット240が前後方向に沿って複数個(一例として、四個の場合を例に挙げているが、これに限定されるものではなく、あるいは、単数でもよい)設けられている。当該ポット240は、下型チェイスブロック216及び下型クランプブロック220に連続する貫通孔として形成されている。また、ポット240内には公知のトランスファ駆動機構(不図示)により押動されるプランジャ242が配設されている。この構成により、プランジャ242が押動されて、ポット240内の樹脂Rがキャビティ208(後述)内へ供給される。
また、本実施形態においては、下型チェイスブロック216の上に固定された下型クランプブロック220に囲われる配置で、一個もしくは複数個のワークWを保持するワーク保持部205が設けられている。より具体的には、図3に示すように、ポット240を左右方向に挟む配置で二つのワーク保持部205(第1ワーク保持部205A及び第2ワーク保持部205B)が配設されている。一例として、このワーク保持部205は、吸引装置に連通する吸引路を備えて(いずれも不図示)、ワークWを吸着して保持する構成となっている。尚、吸引路を備える構成に代えてもしくはこれと共に、ワークWの外周を挟持する保持爪を備える構成としてもよい(不図示)。
また、下型モールドベース212には、下型ヒーター(不図示)が設けられている。これにより、下型チェイスブロック216等を介してポット240の周囲に熱伝導され、ポット240内の樹脂Rを短時間で効率よく所定温度(本実施形態では、180℃程度)まで加熱して溶融させることができる。一例として、下型ヒーターには、公知の電熱線ヒーター、シーズヒーター等が用いられる。
次に、封止金型202の上型204について詳しく説明する。図2、図3に示すように、上型204は、上型モールドベース210、上型チェイスブロック214、上型クランプブロック218等を備え、これらが組み付けられて構成されている。一例として、上型チェイスブロック214は、上型モールドベース210の下面に固定されており、上型モールドベース210は、固定プラテン252の下面に固定されている。
ここで、上型204には、下型206のポット240の直上位置(ここでは、直上における所定広さの領域を指す)に、上型チェイスブロック214(ここでは、上型チェイスブロック214に固定される部材を含む)に対して固定されて、下面にカル246及び当該カル246に連通するランナー247(の一部)が穿設されたカルブロック244が設けられている。さらに、当該ランナー247に連通し、ワークWの所定部位(電子部品Wbが搭載された部位)が収容されるキャビティ208が設けられている。また、ランナー247とキャビティ208との間の境界位置(境界領域)がゲート248と称される箇所となる。尚、キャビティ208における脱気やフィルム吸着を行う吸引路については図示を省略する。
本実施形態に係るキャビティ208は、上型チェイスブロック214の下に固定された上型クランプブロック218に囲われて配置されるキャビティブロック226の下面に穿設されている。より具体的には、下型206の二つのワーク保持部205(第1ワーク保持部205A及び第2ワーク保持部205B)の位置に対応して、平面視でカルブロック244を挟んで左右方向(もしくは前後方向)の両側にそれぞれキャビティ208(第1キャビティ208A及び第2キャビティ208B)が配設されている。これらのワーク保持部205A、205B、及びキャビティ208A、208Bが、一つのポット240とこれに対応するカル246、ランナー247、ゲート248によって樹脂封止が行われる一組の構成単位(以下、「ブロック単位」と称する場合がある)となっている。本実施形態においては、当該構成単位が複数組、前後方向(もしくは左右方向)に並設される構成となっている。但し、これらの構成に限定されるものではなく、ワーク保持部205及びキャビティ208が、カルブロック244に対して左右方向(もしくは前後方向)の一方側にのみ配設される構成としてもよい(不図示)。また、上記の構成単位が一組のみ配設される構成としてもよい(不図示)。
尚、キャビティは下型206に設けてもよい。この場合はワークWにおける上下を貫通する孔によって樹脂Rを通過させる構成や、上型204のカルから下型206のランナーに連通する流路によって樹脂Rを通過させる構成等を採用し得る(不図示)。
また、上型モールドベース210には、上型ヒーター(不図示)が設けられている。これにより、上型チェイスブロック214等を介してキャビティ208及び樹脂流路(カル246、ランナー247、ゲート248等)の周囲に熱伝導され、キャビティ208及び樹脂流路246、247、248内に充填される溶融状態の樹脂Rを所定温度に加熱することができる。一例として、上型ヒーターには、公知の電熱線ヒーター、シーズヒーター等が用いられる。
(収納ユニット)
続いて、樹脂封止装置1が備える収納ユニット100Cについて説明する。
収納ユニット100Cは、一例として、成形品Wpを載置する成形品テーブル(成形品搭載パレットとも言う)114と、成形品Wpから不要樹脂部分を除去するディゲート機構116と、不要樹脂部分が除去された成形品Wpの収容に用いられる成形品ストッカ112とを備えている。尚、成形品ストッカ112には、公知のスタックマガジン、スリットマガジン等が用いられ、複数個の成形品Wpを一括して収容可能となっている。この構成により、アウトローダ124等を用いてプレスユニット100Bから搬送された成形品Wp(不要樹脂部分が含まれた状態)が、成形品テーブル114上に載置される。次いで、公知のピックアップ等(不図示)を用いてディゲート機構116に移送されて不要樹脂部分が除去された後、公知のプッシャ等(不図示)を用いて成形品ストッカ112に収容される。なお、成形品テーブル114自体が成形品Wpを載せたまま前後方向に移動してディゲート機構116に移動してもよい。
前述の通り、ディゲート機構116は、成形品Wpから不要樹脂部分を除去する機構である。この不要樹脂部分とは、具体的に、カル246の位置に形成される「カル部」、ランナー247の位置に形成される「ランナー部」、ゲート248の位置に形成される「ゲート部」である。本実施形態においては、ワークWとして、所定形状の連続する基材Wa上に複数の電子部品Wbがマトリクス状に搭載されたフレームFが用いられる例を挙げている。したがって、当該ワークWを樹脂封止した成形品Wpは、カル部、ランナー部、ゲート部等の不要樹脂部分を含み、それらを介して二枚のフレームFが連結された状態で形成される。一例として、成形品Wpが図5Aに示す構成を備える場合には、不要樹脂部分は図5B(一つのカル部Rcとこれに連続するランナー部Rr、ゲート部Rgの拡大図)に示す構成となる。他の例として、成形品Wpが図6Aに示す構成を備える場合には、不要樹脂部分は図6B(一つのカル部Rcとこれに連続するランナー部Rr、ゲート部Rgの拡大図)に示す構成となる。
一例として、ディゲート機構116は、図4に示すように、カル部及びランナー部を除去するランナーブレークパンチ160を備えている。さらに、カル部及びランナー部が除去された状態の成形品Wpからゲート部を除去するゲートカットパンチ170を備えている(工程については後述する)。具体的に、ランナーブレークパンチ160は、フレームFに形成された孔h(図5A参照)に入っているランナー24上の硬化された樹脂Rをパンチ刃162に立設(パンチ刃162の下側に設置)された突きピン164(図4参照)で突くパンチング加工(突き落とし加工)によって成形品Wpからカル部及びランナー部を突き落として除去するパンチ刃162と、当該パンチ刃162を上下動させる駆動機構(不図示)と、加工時に成形品Wpの位置決めを行う位置決め機構と、を備えている。同様に、ゲートカットパンチ170は、パンチング加工(打ち抜き加工)によって成形品Wp(カル部及びランナー部が除去された状態)からゲート部を打ち抜いて除去するパンチ刃172と、当該パンチ刃172を上下動させる駆動機構(不図示)と、加工時に成形品Wpの位置決めを行う位置決め機構と、を備えている。尚、いずれの加工を行う際も、成形品Wpの搬送(移動)は、パレット及び駆動用サーボモータ(いずれも不図示)を用いて行われる。
先ず、本実施形態に係るランナーブレークパンチ160は、パンチ刃162の打ち抜き範囲が、前述の一組の構成単位(ブロック単位)において形成される範囲(図5AのA部)のカル部及びランナー部を一回の打ち抜きで除去する形状に設定(形成)されている。これによれば、パンチ刃162の寸法を小さく構成できるため、ランナーブレークパンチ160の小型化、ひいてはディゲート機構116の小型化を実現することができる。あるいは、変形例として、パンチ刃162の打ち抜き範囲が、複数組の構成単位(例えば、成形品Wpにおける全ての構成単位)において形成される範囲(図5AのB部)のカル部及びランナー部を一回の打ち抜きで除去する形状に設定(形成)される構成としてもよい(不図示)。また、成形品テーブル114上に搭載された繋がっている2つの成形品Wpをツイストさせてゲート部よりカル部とランナー部とを破壊して分離させてもよい。これによれば、一回の打ち抜きで除去可能なカル部及びランナー部の範囲を大きくできるため、タクトタイムを短縮することができる。
また、パンチ刃162によって、カル部及びランナー部を打ち抜く際の成形品Wpの位置決め機構は、成形品Wp(二枚のフレームFが連結された状態)の外周部をガイド(不図示)に突き当てることによって所定位置に位置決めするように構成されている。
次に、本実施形態に係るゲートカットパンチ170は、パンチ刃172の打ち抜き範囲が、各フレームFの一組の構成単位(ブロック単位)において形成される範囲(図5AのC部)のゲート部を一回の打ち抜きで除去する形状に設定(形成)されている。これによれば、パンチ刃172の寸法を小さく構成できるため、ゲートカットパンチ170の小型化、ひいてはディゲート機構116の小型化を実現することができる。但し、この構成に限定されるものではなく、パンチ刃172の打ち抜き範囲が、各フレームFの複数組の構成単位(例えば、成形品Wpにおける全ての構成単位)において形成される範囲(図5AのD部)のカル部及びランナー部を一回の打ち抜きで除去する形状に設定(形成)することも可能である(不図示)。
また、パンチ刃172によって、カル部及びランナー部を打ち抜く際の成形品Wpの位置決め機構は、成形品Wpの各フレームF(すなわち、ワークWの基材Wa)に予め形成されているガイド孔ghに、ゲートカットパンチ170に設けられる(パンチ刃172の下側に設置される)ガイドピン174(図4参照)を挿通することによって所定位置に位置決めするように構成されている。仮に、フレームFの外周部にガイドを当接させて位置決めを行う構成を採用した場合、フレームFに生じる変形(反り、膨張等)の影響を受け易く、ゲート部を高精度に除去することが困難となる。これに対して、本実施形態に係る構成によれば、フレームF(ワークWの基材Wa)に予め形成されているガイド孔ghにガイドピン174を挿通して位置決めを行うことによって、位置決め精度が格段に向上し、ゲート部を高精度に除去することができる。さらに、高精度の当該ガイドピン174は高額部品であるが、一組の構成単位(ブロック単位)分のみ設ければ十分なため、従来装置と比較してコストダウンを図ることができる。本実施形態の場合は、図7の参考図に例示するように、フレームF上のゲート部Rg形成領域に予め貫通孔thが形成されていることが好ましい(図7中のクロスハッチングはパンチ刃172を示す)。尚、図8の参考図に例示するように、必ずしも貫通孔が無くとも、ゲートカットパンチ170(具体的には、パンチ刃172)で成形品Wpを部分的に切断しながら除去してもよい(図8中のクロスハッチングはパンチ刃172を示す)。
以上のように、本実施形態に係るディゲート機構116によれば、ランナーブレークパンチ160を用いて、成形品Wpの反りを生じさせる要因であるカル部、ランナー部を先に除去することができる。したがって、成形品Wpの反りが解消(軽減)された状態で、ゲートカットパンチ170のガイドピン174をフレームFのガイド孔ghに挿通して位置決めを行うことでゲート部を除去することができる。これにより、高精度にゲート部を除去することができる。また、当該ゲート部を除去するゲートカット工程を、二枚のフレームFが連結された状態ではなく、それらを分離させた各フレームFを対象として実施することができる。これにより、反りの影響をさらに解消(軽減)できるため、一層高精度にゲート部を除去することができる。さらに、当該ゲートカット工程を、一組の構成単位(ブロック単位)の順送りによって、且つ、フレームFのガイド孔ghとゲートカットパンチ170のガイドピン174との位置決めによって実施することができる。これにより、搬送精度の向上及び位置決め精度の向上を図ることができるため、さらに一層高精度にゲート部を除去することができる。これらの相乗効果によって、従来の方法では達成することが極めて困難であったゲート部の高精度加工(具体例として、ゲート部の残り量を0.15mm以下とする加工)の実現が可能となった。
(樹脂封止動作)
続いて、本実施形態に係る樹脂封止装置1を用いて樹脂封止を行う動作(すなわち、本実施形態に係る樹脂封止方法)について説明する。ここでは、一個の上型204に二組のキャビティ208を設けると共に、一個の下型206に二個のワークW(例えば、前述のフレームF)を並列配置して一括して樹脂封止を行い、成形品Wpを得る構成を例に挙げる。但し、この構成に限定されるものではなく、一個のワークWを配置もしくは複数個のワークWを前後左右に並列配置して、樹脂封止する構成としてもよい。
準備工程として、上型ヒーターによって、上型204を所定温度(例えば、100℃~200℃)に調整して加熱する加熱工程(上型加熱工程)を実施する。また、下型ヒーターによって、下型206を所定温度(例えば、100℃~200℃)に調整して加熱する加熱工程(下型加熱工程)を実施する。さらに、フィルム供給機構201によって、巻出し部201Aから巻取り部201BへフィルムFmを搬送して(送り出して)封止金型202における所定位置(上型204と下型206との間の位置)にフィルムFmを供給する工程(フィルム供給工程)を実施する。
次いで、公知のプッシャ等(不図示)によって、ワークストッカ102からワークWを一つずつ搬出し、ワークテーブル104の上面に載置する工程を実施する(尚、公知のピックアップ機構等を併用してもよい)。また、公知のフィーダ、エレベータ等(不図示)によって、供給部142からタブレット状の樹脂Rを一つずつ搬出し、受渡し部144の所定位置に複数個(一例として、四個)の樹脂Rを保持する工程を実施する。
次いで、インローダ122をワークテーブル104の直上に移動させる(同位置で予め待機していてもよい)。その位置で、ワークテーブル104を上昇させ(もしくは、インローダ122を下降させ)、ワーク保持部122A、122BによってワークWを保持する(本実施形態では、ワーク保持部122A、122Bがそれぞれ一個のワークWを保持する)工程を実施する。
次いで、インローダ122を受渡し部144の直上に移動させる。その位置で、受渡し部144を上昇させ(もしくは、インローダ122を下降させ)、樹脂保持部122Cによって樹脂Rを保持する(本実施形態では、樹脂保持部122Cが四個の樹脂Rを保持する)工程を実施する。
次いで、インローダ122によって、一回の工程で複数個(本実施形態では、二個)のワークW及び複数個(本実施形態では、四個)の樹脂Rをプレスユニット100Bの封止金型202内へ搬送し、下型206における各ワーク保持部205(本実施形態では、ワーク保持部205A、205B)にそれぞれワークWを載置する工程と、下型206における複数個(本実施形態では、四個)のポット240にそれぞれ樹脂Rを収容する工程と、を実施する。尚、搬送途中において、インローダ122に設けられたヒーター(不図示)によってワークWや樹脂Rを予備加熱する工程(予備加熱工程)を実施してもよい。
次いで、封止金型202の型閉じを行い、上型204と下型206とでワークWをクランプして樹脂封止することによって成形品Wpを形成する工程(樹脂封止工程)を実施する。
より詳しくは、先ず、駆動源260及び駆動伝達機構262を駆動して可動プラテン254を上方へ移動する。これにより、下型206が上型204に向かって(すなわち、上方へ)移動する。下型206の上方への移動を継続すると、下型206のワーク保持部205に保持されたワークWに対して、上型204のキャビティブロック226が当接し、ワークWをクランプした状態となる。この状態において、トランスファ駆動機構を作動させて、プランジャ242を上型204の方向へ押動し、溶融した樹脂Rを上型204のカル246に押し当て、当該カル246に連通するランナー247等を通過させて、キャビティ208内へ圧送する。
上記のようにワークWに対して樹脂Rを加熱加圧することにより、樹脂Rが熱硬化して樹脂封止が行われて成形品Wpが形成される。
次いで、封止金型202の型開きを行い、アウトローダ124によって、成形品Wp(本実施形態では、図5A、図6Aに例示されるように、カル部、ランナー部等の不要樹脂部分を含み、それらを介して二枚のフレームFが連結された状態)を封止金型202内から取り出す工程を実施する。
これと並行して(もしくは、その後に)、フィルム供給機構201によって、巻出し部201Aから巻取り部201BへフィルムFmを搬送することにより、使用済みフィルムFmを送り出す工程を実施する。
次いで、アウトローダ124によって、成形品Wpを成形品テーブル114上へ載置する工程を実施する(尚、公知のピックアップ機構等を併用してもよい)。次いで、ディゲート機構116において成形品Wpからカル部、ランナー部、ゲート部等の不要樹脂部分を除去する工程(ディゲート工程)を実施する。次いで、公知のプッシャ等(不図示)によって、成形品Wp(不要樹脂部分が除去された状態)を一つずつ成形品ストッカ112へ搬入する工程を実施する。尚、これらの工程の前に、成形品Wpのポストキュアを行う工程を実施してもよい。
ここで、本実施形態に係るディゲート工程は、成形品Wpからカル部及びランナー部を除去するランナーブレーク工程と、当該ランナーブレーク工程の実施後に、成形品Wpからゲート部を除去するゲートカット工程と、を備えている。
上記の構成によれば、先の工程(ランナーブレーク工程)において、カル部と共に、成形品Wpの反りを生じさせる大きな要因であるランナー部を除去することができる。したがって、後の工程(ゲートカット工程)において成形品Wpの反りが解消(軽減)された状態でゲート部を除去することができる。これにより、ゲート部を高精度に除去、すなわちゲート部の残留寸法を小さくすることができる。
特に、本実施形態のようにカル246を挟む配置で二枚のフレームFが一括して封止される成形品Wp(図5A、図6A参照)である場合等においては、先の工程(ランナーブレーク工程)で一枚ずつのフレーム単位に分離することができるため、後の工程(ゲートカット工程)においてそれぞれのフレーム単位で位置決めを行ってゲート部を除去することができる。したがって、上記の効果をより顕著に得ることができる。
また、本実施形態に係るゲートカット工程は、先のランナーブレーク工程においてカル部、ランナー部が除去された状態の成形品Wp(前述の通り、分離された一枚のフレームF)を、所定の搬送距離で順送りしながらゲート部を除去する工程としている。一例として、当該搬送距離は、封止金型202において上下一対で複数組が並設されるポット240同士の中心間距離(すなわち、一のポット240と隣接する他のポット240との中心間距離)に設定されている(カル246同士の中心間距離も同じとなる)。これによれば、ゲートカット工程を、一枚のフレームF内のブロック単位(一組のポット240及びカル246に対応する樹脂封止領域(単位))で行うことができる。したがって、樹脂封止時の熱によってフレームFに生じる変形(反り、膨張等)の影響をさらに受け難くすることができるため、ゲート部の除去をより一層高精度に、すなわち、ゲート部の残留寸法をより一層小さくすることができる。
また、ゲートカット工程は、ワークWの基材Waに予め形成されているガイド孔ghに、ゲートカットパンチ170に設けられるガイドピン174を挿通して位置決めを行って、成形品Wpの搬送を行う工程としている。従来の樹脂封止方法においては、フレームFの外周部にガイドを当接させて位置決めを行うことが一般的であった。そのため、フレームFに生じる変形(反り、膨張等)の影響を受け易く、ゲート部を高精度に除去することが困難であった。これに対して、上記構成によれば、フレームF(ワークWの基材Wa)に予め形成されているガイド孔ghにガイドピン174を挿通して位置決めを行うことができるため、位置決め精度が格段に向上し、ゲート部を高精度に除去することができる。さらに、成形品Wpの搬送方法も、サーボモータを用いた一組の構成単位(ブロック単位)の順送りによって実施しており、精度向上に寄与するものとなっている。
このように、本実施形態に係るディゲート工程によれば、上記の効果が相乗的に得られることによって、従来の方法では達成することが極めて困難であった、ゲート部の高精度加工、具体例として、ゲート部の残り量を0.15mm以下とする加工の実現が可能となった。
以上が樹脂封止装置1を用いて行う樹脂封止の主要動作である。但し、上記の工程順は一例であって、支障がない限り先後順の変更や並行実施が可能である。例えば、本実施形態においては、二台のプレスユニット100Bを備える構成であるため、上記の動作を並行して実施することで、効率的な成形品形成が可能となる。
以上、説明した通り、本発明に係る樹脂封止装置及び樹脂封止方法によれば、先の工程においてカル部、ランナー部を除去することが可能となるため、後の工程においてフレームの反りが解消(軽減)された状態でゲート部を除去することが可能となる。したがって、ゲート部を高精度に除去、すなわち残留寸法を小さくすることが可能となり、従来は実現することが極めて困難であった高精度の製品を形成することが可能となる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。具体的に、上記の実施形態においては、一つのポットとこれに対応するカル、ランナーによって樹脂が圧送されるキャビティを上型に二個備え、対応するワーク保持部を下型に二個備える構成単位が、前後方向(もしくは左右方向に)複数組並設される構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記の実施形態においては、ワークとして、所定形状の連続する基材上に複数の電子部品がマトリクス状に搭載されたフレームを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
1 樹脂封止装置
116 ディゲート機構
160 ランナーブレークパンチ
170 ゲートカットパンチ
204 上型
206 下型
246 カル
247 ランナー

Claims (6)

  1. 上型及び下型を備える封止金型を用いて、ワークを樹脂により封止して成形品に加工する樹脂封止方法であって、
    タブレット状の前記樹脂を前記封止金型に設けられるポットに投入してプランジャによって押圧し、前記封止金型にそれぞれ設けられるカルからランナーを経てキャビティへ圧送して前記ワークを前記樹脂により封止する樹脂封止工程と、
    樹脂封止工程実施後の前記成形品を前記封止金型から取り出して、前記成形品における不要樹脂部分を除去するディゲート工程と、を備え、
    前記ディゲート工程は、前記カル及び前記ランナーの位置に形成される前記不要樹脂部分であるカル部及びランナー部を除去するランナーブレーク工程を実施した後に、前記ランナーと前記キャビティとの間のゲートの位置に形成される前記不要樹脂部分であるゲート部を除去するゲートカット工程を実施すること
    を特徴とする樹脂封止方法。
  2. 前記ゲートカット工程は、前記ランナーブレーク工程において前記ランナー部が除去された状態の前記成形品を、所定の搬送距離で順送りしながら前記ゲート部を除去する工程を有すること
    を特徴とする請求項1記載の樹脂封止方法。
  3. 前記所定の搬送距離は、前記封止金型において上下一対で複数組が並設される前記ポット及び前記カルの中心間距離に設定されていること
    を特徴とする請求項2記載の樹脂封止方法。
  4. 前記ゲートカット工程は、前記ワークの基材に予め形成されているガイド孔にガイドピンを挿通して位置決めを行って前記成形品の搬送を行う工程を有すること
    を特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の樹脂封止方法。
  5. 上型及び下型を備える封止金型を用いて、ワークを樹脂により封止して成形品に加工する樹脂封止装置であって、
    前記下型に設けられて、タブレット状の前記樹脂が投入されるポットと、
    前記上型に設けられて、前記樹脂が押し当てられるカルと、
    前記上型及び前記下型の少なくとも一方に設けられて、前記カルから前記樹脂が圧送されるランナー及びキャビティと、
    前記樹脂により封止された前記成形品から不要樹脂部分を除去するディゲート機構と、を備え、
    前記ディゲート機構は、前記カル及び前記ランナーの位置に形成される前記不要樹脂部分であるカル部及びランナー部を除去するランナーブレークパンチと、前記カル部及び前記ランナー部が除去された状態の前記成形品から前記ランナーと前記キャビティとの間のゲートの位置に形成される前記不要樹脂部分であるゲート部を除去するゲートカットパンチと、を有すること
    を特徴とする樹脂封止装置。
  6. 前記封止金型は、上下一対の前記ポット及び前記カルが複数組並設されており、
    前記ゲートカットパンチは、一組の前記ポット及び前記カルに対応して形成される前記ゲート部を一回で除去する形状に形成されたパンチ刃を有すること
    を特徴とする請求項5記載の樹脂封止装置。
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