JP2024032199A - 荷役車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】キーオフ時に安全帯のフック部がヘッドガードのガイドバーに懸吊され続ける異常を検出することが可能な荷役車両の提供にある。【解決手段】車体と、車体の前部に備えられ、車体に対して昇降可能な運転台と、運転台に設けられる荷役具と、運転台の上方に備えられるヘッドガードと、ヘッドガードに備えられ、安全帯のフック部の懸吊を可能とするガイドバーと、ガイドバーにおけるフック部の有無を検出する検出センサと、を有する荷役車両である。ガイドバーにおけるフック部の有無に基づく異常を報知する報知体と、検出センサと接続され、報知体を制御するコントローラ42と、を有し、コントローラ42は、キーオン状態からキーオフされたときに検出センサによりフック部が検出され、かつ、キーオフ状態から新たにキーオンされたとき検出センサによりフック部が検出されると、安全帯の異常として報知するように報知体を制御する。【選択図】 図3

Description

この発明は、荷役車両に関する。
荷役車両に関係する従来の技術として、例えば、特許文献1に開示されたピッキングフォークリフトの安全ベルト取付装置が知られている。このピッキングフォークリフトの安全ベルト取付装置は、安全ベルトを繋ぐセフティバーと、安全ベルトがセフティバーに繋がれているか否かを検出する光センサと、安全ベルトがセフティバーに繋がれていないことを警報する赤色ライトおよび音声アラームを備えている。
安全ベルトがセフティバーに繋がれていると、フック部により投光部からの光が遮られ、安全ベルトがセフティバーへ繋がれていることが検出される。安全ベルトがセフティバーに繋がれていないと、投光部からの光は遮られず、安全ベルトが繋がれていないことが検出され、赤色ライト及び音声アラームが作動する。
特開2004-18212号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたピッキングフォークリフトの安全ベルト取付装置は、フォークリフトの稼働停止後に安全ベルトがセフティバーに繋がれたままという異常を検出することができない。つまり、この種の荷役車両では、荷役車両のキーオフの状態で安全帯が備えるフック部がヘッドガードのガイドバーに懸吊され続ける異常を検出できないという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、キーオフ時に安全帯のフック部がヘッドガードのガイドバーに懸吊され続ける異常を検出することが可能な荷役車両の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、車体と、前記車体の前部に備えられ、前記車体に対して昇降可能な運転台と、前記運転台に設けられる荷役具と、前記運転台の上方に備えられるヘッドガードと、前記ヘッドガードに備えられ、安全帯のフック部の懸吊を可能とするガイドバーと、前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を検出する検出センサと、を有する荷役車両において、前記ガイドバーにおける前記フック部の有無に基づく異常を報知する報知体と、前記検出センサと接続され、前記報知体を制御するコントローラと、を有し、前記コントローラは、キーオン状態からキーオフされたときに前記検出センサにより前記フック部が検出され、かつ、キーオフ状態から新たにキーオンされたとき前記検出センサにより前記フック部が検出されると、前記安全帯の異常として報知するように前記報知体を制御することを特徴とする。
本発明では、キーオン状態からキーオフされたときに検出センサによりフック部が検出され、かつ、キーオフ状態から新たにキーオンされたときフック部が検出されると、コントローラは、報知体が安全帯の異常を報知するように制御する。キーオフ後とキーオフ後に続いてキーオン時にフック部がガイドバーに懸吊されていることは、オペレータが安全帯を着用していない可能性が高いが、報知体が安全帯の異常を報知することで荷役車両のキーオン時に搭乗しているオペレータに注意を促すことができる。
また、上記の荷役車両において、前記検出センサは、キーオフされてもキーオフ時から予め設定された設定時間を経過するまでは、前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を検出する構成としてもよい。
この場合、キーオフ時から予め設定された設定時間では、検出センサがフック部の有無を検出することができ、キーオフされてもキーオフ時からフック部が懸吊され続けるという異常を検出することが可能となるほか、設定時間を経過した後は、検出センサがフック部の検出を停止するのでキーオフ状態における検出センサの消費電力を抑制できる。
また、上記の荷役車両において、前記検出センサは、キーオフ状態の間、前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を検出する構成としてもよい。
この場合、キーオン状態からキーオフ状態となり、キーオフ状態の間は、検出センサはフック部の有無を検出する。このため、検出センサはキーオフ状態の間にフック部の有無を確実に検出することができる。
また、上記の荷役車両において、前記コントローラは、キーオフ時に前記検出センサにより前記フック部が検出され、かつ、キーオン後に前記検出センサにより前記フック部が検出されるとき、前記車体の速度制限および前記運転台の昇降制限の少なくとも一方を行うように制御する構成としてもよい。
この場合、報知体が安全帯の異常を報知するに加えて、車体の速度制限および運転台の昇降制限の少なくとも一方を行うように制御されることで、オペレータは、安全帯の異常を直感的に認識することができる。
また、上記の荷役車両において、前記コントローラは、キーオフ時に前記検出センサにより前記フック部が検出され、かつ、キーオン後に前記検出センサにより前記フック部が検出され、前記安全帯の異常として報知されるとき、前記フック部が前記ガイドバーから外されることにより、前記安全帯の異常を解除する構成としてもよい。
この場合、キーオフされたときにフック部が検出され、かつ、キーオフ状態から新たにキーオンされたときフック部が検出されて安全帯の異常が生じても、フック部をガイドバーから外すことにより安全帯の異常を解除することができる。
本発明によれば、キーオフ時に安全帯のフック部がヘッドガードのガイドバーに懸吊され続ける異常を検出することが可能な荷役車両を提供できる。
本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの側面図である。 本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの斜視図である。 本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの要部斜視図である。 本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの作動制限の処理を示すフロー図である。 安全帯の異常の場合のキースイッチおよびフック部検出のタイムチャートを示す図である。 変形例に係るタイムチャートを示す図である。
以下、本実施形態に係る荷役車両について図面を参照して説明する。本実施形態の荷役車両はオーダーピッキング型フォークリフトである。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、オーダーピッキング型フォークリフトのオペレータが運転台に搭乗して、オーダーピッキング型フォークリフトの前進側を向いた状態を基準として示す。
図1に示すように、荷役車両としてのオーダーピッキング型フォークリフト(以下、単に「フォークリフト」と表記する)10は、車体11を有しており、車体11の前部には、前輪12が備えられている。前輪12は駆動輪であって、かつ、操舵可能な操舵輪でもあり、車体11の左右方向において中心付近に位置する。車体11には、走行用の電動モータである走行用モータ13が搭載されており、走行用モータ13は前輪12を駆動する。また、車体11には、操舵装置(図示せず)が搭載されており、操舵装置は前輪12を操舵する。車体11の後部には、後方へ向けて延在する左右一対のレグ14が備えられており、レグ14の先端部には後輪15が備えられている。後輪15は、転動可能な従動輪である。
フォークリフト10はマスト装置16を有している。マスト装置16は、車体11の後部に備えられており、マスト17と、マスト17に対して昇降可能な運転台18と、を備えている。マスト17は、アウタマスト19と、アウタマスト19に対して昇降するインナマスト20と、を有している。インナマスト20の上端部には、チェーン22が掛装されるスプロケット21が設けられている。運転台18はチェーン22により吊り下げられている。インナマスト20の昇降は、車体11に搭載された荷役用モータ23の駆動により行われる。インナマスト20がアウタマスト19に対して昇降することで、運転台18が昇降する。
次に、運転台18を説明する。図2に示すように、運転台18はオペレータが搭乗可能な略方形の台である。運転台18の下部には、荷役具としての一対のフォーク24が備えられている。フォーク24は運転台18の下部から後方へ向けて延在する。運転台18の前部には、左右一対のピラー25が立設されている。ピラー25は、後述するヘッドガード35を支持する。左右のピラー25の間には、運転台18から立設される前壁部26が備えられている。前壁部26はピラー25の半分程度の高さであり、前壁部26の上方には金属製の保護ネット27が備えられている。
図2に示すように、前壁部26には、インストルメントパネル28が設けられている。インストルメントパネル28には、操舵ホイール29およびアクセルレバー30のほか、荷役レバー31やディスプレイ32が設けられている。運転台18には、操作ペダル33が設けられている。操舵ホイール29は走行時に方向転換するときにオペレータが操作するホイールである。アクセルレバー30は、フォークリフト10の前進時又は後進時におけるアクセル操作のためのレバーである。荷役レバー31は運転台18を昇降させるためのレバーである。アクセルレバー30および荷役レバー31は操作部に相当する。
ディスプレイ32は、各種情報を表示する表示部(図示せず)および警告音を発生するスピーカー部(図示せず)を備えている。ディスプレイ32の表示部は発光・点滅も可能である。また、ディスプレイ32は、警告音を発生するので警告器に相当する。前壁部26の上部付近には、オペレータ保護のための左右一対のサイドゲート34が備えられている。サイドゲート34は、L字状のゲートバーであって上下に可能であり、上方への回動位置である退避位置と下方の回動位置であるガード位置で固定される。図1ではガード位置にあるサイドゲート34を示し、図2では退避位置にあるサイドゲート34を示す。
ここで、ヘッドガード35について説明する。図3に示すように、ヘッドガード35は、枠体36と、枠体36により区画された空間を前後に仕切る複数の横仕切材37と、枠体36により区画された空間を左右に2分割する縦仕切材38とを有している。図3では、説明の便宜上、枠体36の後部を省略して示す。
図3に示すように、ヘッドガード35は、オペレータが運転台18に搭乗する際に着用する安全帯50のフック部51を懸吊するためのガイドバー39を有している。安全帯50は、オペレータの胴体に装着される胴ベルト部(図示せず)と、ガイドバー39に懸吊されるフック部51と、胴ベルトと連結されたロープ部52と、フック部51とロープ部52とを連結する連結部53と、を有する。フック部51は、鉤状のフック本体54と、フック本体54の開口を開閉するストッパ体55と、連結部53との連結のための通孔56を備えている。ストッパ体55を押し込んでからガイドバー39にフック本体54を引っ掛けてから、ストッパ体55が元の位置に戻ると、フック部51はガイドバー39から外れることはない。
本実施形態のガイドバー39は、ヘッドガード35において枠体36の後部と最後方の横仕切材37との間に備えられている。ガイドバー39は、フック部51の一方向への往復移動を可能としている。本実施形態のガイドバー39は、互いに略平行に配置される複数のガイド部材40、41を有している。
ヘッドガード35は、ガイドバー39におけるフック部51の有無を検出する光電センサ60を備えている。図3に示すように、光電センサ60は、センサ光(レーザー光)Lを投光する投光部62と、投光されたセンサ光Lを受光する受光部61と、を有している。投光部62はL字状に屈曲された投光側ブラケット63を介してヘッドガード35に設けられている。投光部62は、ガイド部材40、41よりも右に位置し、投光部62から投光されるセンサ光Lの光軸は、左右方向である。受光部61は、L字状に屈曲された受光側ブラケット64を介してヘッドガード35に設けられている。受光部61は、ガイド部材40、41よりも左に位置し、投光部62からの投光されるセンサ光Lを受光することが可能な位置に備えられている。なお、投光部62および受光部61のガイド部材40、41に対する左右の位置を変更してもよい。また、光電センサ60は、投光部62および受光部61が一体化されている拡散反射形の光電センサを利用してもよい。その場合は、ガイド部材40、41の反対側に、センサ光Lを反射する反射体(例えば、鏡)を設置する。
次に、フォークリフト10の電気的構成について説明する。図4に示すように、フォークリフト10は、フォークリフト10の各部を制御するコントローラ42を有する。コントローラ42は、CPU43と、RAMおよびROM等からなる記憶部44と、を備えている。コントローラ42は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェア、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)を備えていてもよい。コントローラ42は、コンピュータプログラムにしたがって動作する1つ以上のプロセッサ、ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、あるいは、それらの組み合わせを含む回路として構成し得る。
記憶部44は、処理をCPU43に実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。記憶部44には、フォークリフト10の各部を制御するための種々のプログラムが記憶されている。コントローラ42は、走行用モータ13、荷役用モータ23、ディスプレイ32と電気的に接続されている。
ところで、操舵ホイール29には、操舵量を検出する操舵センサ45が備えられており、操舵センサ45は、コントローラ42と接続されている。アクセルレバー30には、アクセル量を検出するアクセルセンサ46が備えられており、アクセルセンサ46はコントローラ42と接続されている。また、荷役レバー31には荷役レバー31の操作量を検出する荷役レバーセンサ47が備えられており、荷役レバーセンサ47はコントローラ42と接続されている。さらに、サイドゲート34の退避位置とガード位置を検出するサイドゲートセンサ48が備えられており、サイドゲートセンサ48はコントローラ42と接続されている。
また、コントローラ42には、キースイッチ49が接続されている。図2に示すように、キースイッチ49は、インストルメントパネル28に備えられている。キースイッチ49は、走行用モータ13や荷役用モータ23等の電動機器を始動させるための始動信号を出力するスイッチである。キースイッチ49は、オペレータによってキー(図示せず)が挿し込まれると共に回転されることで操作される。キースイッチ49は、内部に物理的な接点を含むキーシリンダを有する。キーシリンダは、キースイッチ49の操作位置に応じて複数のスイッチ状態が切り替えられる。スイッチ状態としては、キーオフ状態(キースイッチOFF状態)およびキーオン状態(キースイッチON状態)である。キースイッチ49は、スイッチ状態に関する信号をコントローラ42に出力する。
キースイッチ49は、スイッチ状態がキーオフ状態となるようにキーオフされた場合にコントローラ42にOFF信号を出力する。また、キースイッチ49は、スイッチ状態がキーオン状態となるようにキーオンされた場合にコントローラ42にON信号を出力する。
コントローラ42は、アクセルレバー30の操作に基づくアクセルセンサ46からの操作信号を入力し、走行用モータ13の回転速度を制御する。このため、フォークリフト10は、アクセルレバー30の操作方向に対応する進行方向に操作量に応じた速度で走行する。コントローラ42は、荷役レバー31の操作に基づく荷役レバーセンサ47からの操作信号を入力し、荷役用モータ23の回転速度を制御する。このため、フォークリフト10は、荷役レバー31の操作方向に対応する昇降方向に操作量に応じた速度で上昇動作又は下降動作を行う。なお、荷役用モータ23の回転数に基づいて運転台18の揚高がコントローラ42へ伝達される。また、コントローラ42は、サイドゲートセンサ48によるサイドゲート34の退避位置およびガード位置の検出を示す信号の伝達を受ける。
次に、実施形態に係るフォークリフト10による安全帯50の異常通知について説明する。ここで説明する安全帯50の異常は、キーオフされてもフック部51がガイドバー39に懸吊され続けることを起因とする異常である。図5のフロー図に示すように、キースイッチ49がキーオン状態からキーオフされたとき、コントローラ42はフック部51がガイドバー39に懸吊されている否かを判別する(ステップS001)。フック部51がガイドバー39に懸吊されている否かは、光電センサ60のフック部51の検出の有無による。光電センサ60のフック部51を検出すると、コントローラ42はフック部51がガイドバー39に懸吊されていると判別する。
コントローラ42は、ステップS001でフック部51がガイドバー39に懸吊されていると判別すると、コントローラ42は、キーオフ状態からキーオンされたときフック部51がガイドバー39に懸吊されている否かを判別する(ステップS002)。図6に示すように、本実施形態の光電センサ60は、キーオン状態からキーオフされてもキーオフ時からの経過時間が予め設定された設定時間T1を経過するまでは、フック部51の検出を可能としている。経過時間が設定時間T1を経過すると、光電センサ60はフック部51を検出することはできない。つまり、設定時間T1経過後の次のキーオンまでの時間は、光電センサ60がフック部51を検出しない非検出時間T2である。
そして、キースイッチ49がキーオフ状態からキーオンされたとき、フック部51がガイドバー39に懸吊されていると判別されると、コントローラ42は、安全帯50の異常をオペレータに報知する(ステップS003)。安全帯50の異常は、報知体としてディスプレイ32により報知される。警告器としてのディスプレイ32の表示部には、安全帯50の異常を示す表示がされ、スピーカー部から安全帯50の異常を示す警告音が発生する。
なお、ステップS001において、キーオフされたときにフック部51がガイドバー39に懸吊されていないと判別すると、コントローラ42は、キーオン時に安全帯50の異常を通知することなくフローを終了する。また、ステップS002において、キーオフ状態からキーオンされたとき、フック部51がガイドバー39に懸吊されていないと判別されると、コントローラ42は、キーオン時に安全帯50の異常を通知することなくフローを終了する。
本実施形態では、安全帯50の異常をオペレータに報知すると、フォークリフト10の作動制限が行われる(ステップS004)。フォークリフト10の作動制限について具体的に説明すると、コントローラ42は、フォークリフト10が予め設定された上限車速を超えて走行できないように走行用モータ13を制御する。つまり、コントローラ42は車速制限を行う。また、別の作動制限として、コントローラ42は、運転台18の上昇動作を不可とし、運転台18の下降動作のみを可能とするように、荷役用モータ23を制御する。また、コントローラ42は、作動制限に加えてディスプレイ32を作動させて警告音を発生させる。作動制限時には、コントローラ42は、アクセルレバー30および荷役レバー31の少なくとも一つを操作したときに安全帯50の異常を示す警告音とは異なる警告音が発生するようにディスプレイ32を制御する。
安全帯50の異常が通知される状態でフォークリフト10の作動制限が行われるとき、コントローラ42は、安全帯50の異常を解除する操作が行われたか否かを判別する(ステップS005)。安全帯50の異常を解除する操作は、キーオン時にオペレータがフック部51をガイドバー39から一旦外す操作である。そして、作動制限の解除は、ガイドバー39へフック部51を再度懸吊する操作である。安全帯50の異常が通知される状態でフック部51をガイドバー39から一旦外すことで、光電センサ60がフック部51を検出しなくなり、安全帯50の異常が解除される。また、フック部51がガイドバー39へ再度懸吊されることで、光電センサ60がフック部51を検出され、作動制限が解除される。
したがって、キーオン時にフック部51をガイドバー39から取り外して再度懸吊させる操作により、コントローラ42は安全帯50の異常および作動制限を解除する(ステップS006)。安全帯50の異常および作動制限を解除されることで、フローが終了する。ステップS005において安全帯50の異常を解除する操作が行われていないと判別されると、コントローラ42は、安全帯50の異常が報知される状態と作動制限が維持する。安全帯50の異常および作動制限を解除されるフローが終了しても、キーオンでフック部51が検出されない場合、キーオン時にフック部51がガイドバー39に懸吊されていないとする安全帯50の異常が報知される。
次に、本実施形態に係るフォークリフト10の作用について説明する。フォークリフト10のオペレータは、フォークリフト10を操作する場合、運転台18に搭乗してから安全帯50のフック部51をガイドバー39に引っ掛けて懸吊させる。キースイッチ49をキーオンにした状態では、フック部51がガイドバー39に懸吊されると、光電センサ60の投光部62から投光されたセンサ光Lが遮断され、受光部61はセンサ光Lを受光できない。コントローラ42は、センサ光Lの遮断によりガイドバー39にフック部51が有ると判別する。
キーオンされた後にフック部51がガイドバー39に懸吊されている状態では、安全帯50は正常であり、安全帯50の異常の報知はなく、フォークリフト10は作動制限を受けない。したがって、運転台18に搭乗したオペレータがアクセルレバー30を進行方向に対応する方向へ操作すると、フォークリフト10はアクセルレバー30の操作量に応じた速度で走行する。また、荷役レバー31を操作すると、荷役レバー31の操作量に応じて荷役用モータ23が回転する。荷役用モータ23の回転方向は、荷役レバー31の操作方向に対応する方向となる。つまり、荷役レバー31の操作方向に対応する昇降方向に操作量に応じた速度で運転台18の上昇動作又は下降動作を行う。運転台18の揚高は、荷役用モータ23の回転数に基づいて検出される。
キーオンされた後にフック部51がガイドバー39に懸吊されていない状態のとき、コントローラ42は、キーオン時にフック部51がガイドバー39に懸吊されていないとする安全帯50の異常を報知し、フォークリフト10は作動制限を受ける。コントローラ42は、運転台18の揚高が閾値以上であり、かつ、フック部51がガイドバー39に無いと判別すると、フォークリフト10が予め設定された上限車速を超えて走行できないように走行用モータ13を制御する。また、コントローラ42は、運転台18の揚高が閾値以上であり、かつ、フック部51がガイドバー39に無いと判別すると、運転台18の上昇動作を不可とし、下降動作のみ可能とするように荷役用モータ23を制御する。フォークリフト10が作動制限を受けているとき、オペレータがフック部51をガイドバー39に懸吊させると、コントローラ42は、作動制限を解除する。
次に、キーオフ時にフック部51がガイドバー39に懸吊され続けることに起因する安全帯50の異常の場合について説明する。稼働中のフォークリフト10を作業終了により稼働停止する場合、オペレータはキースイッチ49をキーオン状態からキーオフ状態にする。オペレータは、通常、キーオフ後にフック部51をガイドバー39から外し、安全帯50を定められた場所に保管する。
ところで、キーオン状態からキーオフされてもキーオフ時からの経過時間が予め設定された設定時間T1を経過するまでは、光電センサ60はフック部51を検出する。このため、キーオン状態からキーオフされたときにフック部51がガイドバー39に懸吊されたままであって、さらに、キーオフ状態からキーオンされたときにフック部51がガイドバー39に懸吊されていると、コントローラ42は、安全帯50の異常を報知する。
キーオフ状態からキーオン状態に続いてフック部51が検出されることは、オペレータが安全帯50を着用せず、安全帯50のみがフォークリフト10に残っている可能性がある。そこで、オペレータに対して安全帯50の着用の確認と着用を促すために、キーオフ状態におけるフック部51の検出と、キーオフ状態から続くキーオン状態でのフック部51の検出という条件が満たされるとき、安全帯50の異常を報知する。このとき、ディスプレイ32が安全帯50の異常を示す警告表示を行うほか警告音を発生させる。キーオフ状態におけるフック部51の検出と、キーオフ状態から続くキーオン状態でのフック部51の検出と、による安全帯50の異常は、オペレータがフック部51を一旦外すことで解除される。そして、フック部51を再度懸吊させることで作動制限が解除される。
本実施形態に係るフォークリフト10は以下の効果を奏する。
(1)キーオン状態からキーオフされたときに光電センサ60によりフック部51が検出され、かつ、キーオフ状態からキーオンされたときにフック部51が検出されると、コントローラ42は、ディスプレイ32が安全帯50の異常を報知するように制御する。キーオフ後とキーオフ後に続いてキーオン時にフック部51がガイドバー39に懸吊されていることは、オペレータが安全帯50を着用していない可能性が高いが、ディスプレイ32が安全帯50の異常を報知することでフォークリフト10のキーオン時に搭乗しているオペレータに注意を促すことができる。
(2)キーオフ時からの経過時間が予め設定された設定時間T1の範囲では、光電センサ60がフック部51の有無を検出することができ、キーオフされてもキーオフ時からフック部51が懸吊され続けるという異常を検出することが可能となる。また、キーオフ時からの経過時間が設定時間T1を経過した後は、光電センサ60によるフック部51の検出を停止するのでキーオフ状態における光電センサ60の消費電力を抑制できる。
(3)コントローラ42は、キーオフ時に光電センサ60によりフック部51が検出され、かつ、キーオン後に光電センサ60によりフック部51が検出されるとき、車体11の速度制限および運転台18の昇降制限の少なくとも一方を行うように制御する。このため、ディスプレイ32が安全帯50の異常を報知するに加えて、車体11の速度制限および運転台18の昇降制限の少なくとも一方を行うように制御されることで、オペレータは、安全帯50の異常を直感的に認識することができる。
(4)キーオフ時およびその後のキーオン時に光電センサ60によりフック部51が引き続き検出されて安全帯50の異常が報知されるとき、フック部51をガイドバー39から外すことにより、コントローラ42はキーオフにフック部51が検出されることに起因する安全帯50の異常を解除する。さらに、キーオン時にフック部51をガイドバー39に懸吊すると、コントローラ42は作動制限を解除する。このため、キーオフ時およびその後のキーオン時にフック部51が検出されて安全帯50の異常が生じても、オペレータがフック部51をガイドバー39から外してからガイドバー39に懸吊することにより安全帯50の異常および作動制限を解除することができる。
(変形例)
次に、変形例に係るフォークリフト10について説明する。変形例に係るフォークリフトでは、キーオン状態からキーオフされても、キーオフされてからの経過時間に対する設定時間T1が設定されていない。したがって、図7に示すように、光電センサ60が、キーオフの間もガイドバー39におけるフック部51を検出する。本変形例によれば、キーオン状態からキーオフ状態となり、キーオフ状態の間は、光電センサ60はフック部51の有無を確実に検出することができる。光電センサ60に代えて、電源を必要とせず、フック部51におけるフック部51を検出可能なリミットスイッチを検出センサとして用いれば、電力消費を抑制することができる。
本発明は、上記の実施形態(変形例を含む)に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態(変形例を含む)では、安全帯の異常が発生したとき、荷役車両の作動制限を行うようにしたが、これに限らない。例えば、安全帯の異常が発生したとき、荷役車両の作動制限を行わず、異常の報知のみとしてもよい。また、上記の実施形態のように、車体の速度制限および運転台の昇降制限の両方の作動制限を行うようにしてもよいが、いずれか一方のみの作動制限としてもよい。
○ 上記の実施形態(変形例を含む)では、検出センサとして光電センサを用いたが、これに限らない。検出センサは、例えば、接触式のセンサを用いてもよく、安全帯のフック部の有無を検出することができるセンサであれば、特に、種類は問われない。
○ 上記の実施形態(変形例を含む)では、各種情報を表示する表示部および警告音を発生するスピーカー部を備えているディスプレイを報知体として用いたがこれに限らない。例えば、ディスプレイによる警告表示のみの報知体としてもよく、あるいは、ディスプレイではなく警告音を発生してする報知体であってもよい。
警告器としてのディスプレイ32の表示部には、安全帯50の異常を示す表示がされ、スピーカー部から安全帯50の異常を示す警告音が発生する。
○ 上記の実施形態(変形例を含む)では、荷役車両としてオーダーピッキング型フォークリフトを例示して説明したが、これに限らない。安全帯のフック部を懸吊するガイドバーを有する荷役車両であれば、その種類や形式は問われない。
10 フォークリフト
11 車体
13 走行用モータ
16 マスト装置
18 運転台
23 荷役用モータ
24 フォーク
32 ディスプレイ
35 ヘッドガード
39 ガイドバー
42 コントローラ
49 キースイッチ
50 安全帯
51 フック部
60 光電センサ
61 受光部
62 投光部
L センサ光
T1 閾値
T2 非検出時間

Claims (5)

  1. 車体と、
    前記車体の前部に備えられ、前記車体に対して昇降可能な運転台と、
    前記運転台に設けられる荷役具と、
    前記運転台の上方に備えられるヘッドガードと、
    前記ヘッドガードに備えられ、安全帯のフック部の懸吊を可能とするガイドバーと、
    前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を検出する検出センサと、を有する荷役車両において、
    前記ガイドバーにおける前記フック部の有無に基づく異常を報知する報知体と、
    前記検出センサと接続され、前記報知体を制御するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、キーオン状態からキーオフされたときに前記検出センサにより前記フック部が検出され、かつ、キーオフ状態から新たにキーオンされたとき前記検出センサにより前記フック部が検出されると、前記安全帯の異常として報知するように前記報知体を制御することを特徴とする荷役車両。
  2. 前記検出センサは、キーオフされてもキーオフ時から予め設定された設定時間を経過するまでは、前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を検出することを特徴とする請求項1記載の荷役車両。
  3. 前記検出センサは、キーオフ状態の間、前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を検出することを特徴とする請求項1記載の荷役車両。
  4. 前記コントローラは、キーオフ時に前記検出センサにより前記フック部が検出され、かつ、キーオン後に前記検出センサにより前記フック部が検出されるとき、前記車体の速度制限および前記運転台の昇降制限の少なくとも一方を行うように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の荷役車両。
  5. 前記コントローラは、キーオフ時に前記検出センサにより前記フック部が検出され、かつ、キーオン後に前記検出センサにより前記フック部が検出され、前記安全帯の異常として報知されるとき、前記フック部が前記ガイドバーから外されることにより、前記安全帯の異常を解除することを特徴とする請求項1又は2記載の荷役車両。
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