JP2023173924A - 荷役車両 - Google Patents

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隆治 中野
Takaharu Nakano
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Shinji Nishizawa
孝 西脇
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Abstract

【課題】安全帯のガイドバーへの装着促進と作業効率の維持との両立を実現できる利便性の高い荷役車両の提供にある。【解決手段】車体と、車体の前部に備えられ、車体に対して昇降可能な運転台と、運転台に設けられる荷役具と、運転台の上方に備えられるヘッドガードと、運転台を昇降させる荷役用モータ23と、車体に搭載され、車体を走行させる走行用モータ13と、荷役用モータ23および走行用モータ13を制御するコントローラ42と、を有する荷役車両において、ヘッドガードは、安全帯のフック部の懸吊を可能とするガイドバーと、ガイドバーにおけるフック部の有無を光学的に検出する光電センサ60と、を有し、コントローラ42は、運転台の揚高が閾値以上であって、かつ、光電センサ60がフック部を検出しないとき、走行動作および荷役動作の少なくとも一方を作動制限する。【選択図】 図4

Description

この発明は、荷役車両に関する。
荷役車両の従来技術として、例えば、特許文献1に開示されたピッキングフォークリフトが知られている。特許文献1に開示されたピッキングフォークリフトは、ピッキングフォークリフトのフォークとともに上下移動可能な操縦室に搭乗する作業者に装着される安全ベルトを繋ぎ止める安全ベルト取付装置を有している。安全ベルト取付装置は、安全ベルトを繋ぐセフティバーと、安全ベルトがセフティバーに繋がれているか否かを検出する光センサと、安全ベルトがセフティバーに繋がれていないことを警報する赤色ライトおよび音声アラームを備えている。
安全ベルトがセフティバーに繋がれていると、安全ベルトのフック部により光センサの投光部からの光が遮られ、安全ベルトがセフティバーへ繋がれていることが検出される。安全ベルトがセフティバーに繋がれていないと、光センサの投光部からの光は遮られず、安全ベルトが繋がれていないことが検出され、赤色ライトおよび音声アラームが作動する。したがって、特許文献1の安全ベルト取付装置によれば、安全ベルトが安全ベルト取付部に繋ぎ止められているか否か検出され、安全ベルトが繋ぎ止められていないときには警報が発せられる。このため、ピッキングフォークリフトの操縦室に搭乗する作業者は、安全ベルトを装着し忘れることがなく、また、安全ベルトの装着が喚起されるとしている。
特開2004-18212号公報
しかしながら、特許文献1のピッキングフォークリフトのような荷役車両では、ガイドバーにおける安全帯のフック部の有無と、車両制御との関連性が考慮されていない。つまり、ガイドバーにおいて安全帯のフック部が検出されないとき、荷役車両の動作と無関係に警告(警報)を発する技術に過ぎない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、安全帯のガイドバーへの装着促進と作業効率の維持との両立を実現できる利便性の高い荷役車両の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、車体と、前記車体の前部に備えられ、前記車体に対して昇降可能な運転台と、前記運転台に設けられる荷役具と、前記運転台の上方に備えられるヘッドガードと、前記運転台を昇降させる荷役用モータと、前記車体に搭載され、前記車体を走行させる走行用モータと、前記荷役用モータおよび前記走行用モータを制御するコントローラと、を有する荷役車両において、前記ヘッドガードは、安全帯のフック部の懸吊を可能とするガイドバーと、前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を光学的に検出する光電センサと、を有し、前記コントローラは、前記運転台の揚高が閾値以上であって、かつ、前記光電センサが前記フック部を検出しないとき、前記走行用モータによる走行動作および前記荷役用モータによる荷役動作の少なくとも一方を作動制限することを特徴とする。
本発明では、コントローラは、運転台の揚高が閾値以上であって、かつ、光電センサがフック部を検出しないとき、走行動作および荷役動作の少なくとも一方を作動制限することで、オペレータに対して安全帯のガイドバーへの装着を促進することができる。また、運転台の揚高が閾値未満であれば、フック部の検出の有無に関わらず走行動作および荷役動作が作動制限されず良好な作業効率を維持することができる。
また、上記の荷役車両において、前記コントローラは、前記走行動作の作動制限として車速が予め設定した上限車速以下とするように前記走行用モータを制御する構成としてもよい。
この場合、コントローラは、走行動作を作動制限するとき、走行用モータを制御して車速を予め設定した上限車速以下とするので、例えば、荷役作業中に光電センサが故障しても、棚から確実に離れることができる。
また、上記の荷役車両において、前記コントローラは、前記荷役動作の作動制限として前記運転台を上昇不可とするように前記荷役用モータを制御する構成としてもよい。
この場合、コントローラは、荷役動作を作動制限するとき、荷役用モータを制御して運転台を上昇不可とするので、フック部が検出されない場合であっても、運転台を下降することができ、走行動作および荷役動作が作動制限されない高さとすることができる。
また、上記の荷役車両において、前記車体は、前記走行動作および前記荷役動作のために操作される操作部と、前記光電センサが前記フック部を検出しないとき、前記コントローラに制御されて警告を発する警告器と、を有し、前記コントローラは、前記操作部が操作されていないとき、警告を発しないように前記警告器を制御する構成としてもよい。
この場合、コントローラは、操作部が操作されていないとき、警告を発しないように警告器を制御するので、操作部が操作される限られた状況でのみ警告が発せられ、警告による煩わしさを軽減することができる。
本発明によれば、安全帯のガイドバーへの装着促進と作業効率の維持との両立を実現できる利便性の高い荷役車両を提供できる。
本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの側面図である。 本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの斜視図である。 本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの要部斜視図である。 本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの作動制限の処理を示すフロー図である。
以下、本実施形態に係る荷役車両について図面を参照して説明する。本実施形態の荷役車両はオーダーピッキング型フォークリフトである。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、オーダーピッキング型フォークリフトのオペレータが運転台に搭乗して、オーダーピッキング型フォークリフトの前進側を向いた状態を基準として示す。
図1に示すように、荷役車両としてのオーダーピッキング型フォークリフト(以下、単に「フォークリフト」と表記する)10は、車体11を有しており、車体11の前部には、前輪12が備えられている。前輪12は駆動輪であって、かつ、操舵可能な操舵輪でもあり、車体11の左右方向において中心付近に位置する。車体11には、走行用の電動モータである走行用モータ13が搭載されており、走行用モータ13は前輪12を駆動する。また、車体11には、操舵装置(図示せず)が搭載されており、操舵装置は前輪12を操舵する。車体11の後部には、後方へ向けて延在する左右一対のレグ14が備えられており、レグ14の先端部には後輪15が備えられている。後輪15は、転動可能な従動輪である。
フォークリフト10はマスト装置16を有している。マスト装置16は、車体11の後部に備えられており、マスト17と、マスト17に対して昇降可能な運転台18と、を備えている。マスト17は、アウタマスト19と、アウタマスト19に対して昇降するインナマスト20と、を有している。インナマスト20の上端部には、チェーン22が掛装されるスプロケット21が設けられている。運転台18はチェーン22により吊り下げられている。インナマスト20の昇降は、車体11に搭載された荷役用モータ23の駆動により行われる。インナマスト20がアウタマスト19に対して昇降することで、運転台18が昇降する。
次に、運転台18を説明する。図2に示すように、運転台18はオペレータが搭乗可能な略方形の台である。運転台18の下部には、荷役具としての一対のフォーク24が備えられている。フォーク24は運転台18の下部から後方へ向けて延在する。運転台18の前部には、左右一対のピラー25が立設されている。ピラー25は、後述するヘッドガード35を支持する。左右のピラー25の間には、運転台18から立設される前壁部26が備えられている。前壁部26はピラー25の半分程度の高さであり、前壁部26の上方には金属製の保護ネット27が備えられている。
図2に示すように、前壁部26には、インストルメントパネル28が設けられている。インストルメントパネル28には、操舵ホイール29およびアクセルレバー30のほか、荷役レバー31やディスプレイ32が設けられている。運転台18には、操作ペダル33が設けられている。操舵ホイール29は走行時に方向転換するときにオペレータが操作するホイールである。アクセルレバー30は、フォークリフト10の前進時又は後進時におけるアクセル操作のためのレバーである。荷役レバー31は運転台18を昇降させるためのレバーである。アクセルレバー30および荷役レバー31は操作部に相当する。
ディスプレイ32は、各種情報を表示する表示部(図示せず)および警告音を発生するスピーカー部(図示せず)を備えている。ディスプレイ32の表示部は発光・点滅も可能である。また、ディスプレイ32は、警告音を発生するので警告器に相当する。前壁部26の上部付近には、オペレータ保護のための左右一対のサイドゲート34が備えられている。サイドゲート34は、L字状のゲートバーであって上下に可能であり、上方への回動位置である退避位置と下方の回動位置であるガード位置で固定される。図1ではガード位置にあるサイドゲート34を示し、図2では退避位置にあるサイドゲート34を示す。
ここで、ヘッドガード35について説明する。図3に示すように、ヘッドガード35は、枠体36と、枠体36により区画された空間を前後に仕切る複数の横仕切材37と、枠体36により区画された空間を左右に2分割する縦仕切材38とを有している。図3では、説明の便宜上、枠体36の後部を省略して示す。
図3に示すように、ヘッドガード35は、オペレータが運転台18に搭乗する際に着用する安全帯50のフック部51を懸吊するためのガイドバー39を有している。安全帯50は、オペレータの胴体に装着される胴ベルト部(図示せず)と、ガイドバー39に懸吊されるフック部51と、胴ベルトと連結されたロープ部52と、フック部51とロープ部52とを連結する連結部53と、を有する。フック部51は、鉤状のフック本体54と、フック本体54の開口を開閉するストッパ体55と、連結部53との連結のための通孔56を備えている。ストッパ体55を押し込んでからガイドバー39にフック本体54を引っ掛けてから、ストッパ体55が元の位置に戻ると、フック部51はガイドバー39から外れることはない。
本実施形態のガイドバー39は、ヘッドガード35において枠体36の後部と最後方の横仕切材37との間に備えられている。ガイドバー39は、フック部51の一方向への往復移動を可能としている。本実施形態のガイドバー39は、互いに略平行に配置される複数のガイド部材40、41を有している。
ヘッドガード35は、ガイドバー39におけるフック部51の有無を検出する光電センサ60を備えている。図3に示すように、光電センサ60は、センサ光Lを投光する投光部62と、投光されたセンサ光Lを受光する受光部61と、を有している。投光部62はL字状に屈曲された投光側ブラケット63を介してヘッドガード35に設けられている。投光部62は、ガイド部材40、41よりも右に位置し、投光部62から投光されるセンサ光Lの光軸は、左右方向である。受光部61は、L字状に屈曲された受光側ブラケット64を介してヘッドガード35に設けられている。受光部61は、ガイド部材40、41よりも左に位置し、投光部62からの投光されるセンサ光Lを受光することが可能な位置に備えられている。なお、投光部62および受光部61のガイド部材40、41に対する左右の位置を変更してもよい。また、光電センサ60は、投光部62および受光部61が一体化されている拡散反射形の光電センサを利用してもよい。その場合は、ガイド部材40、41の反対側に、センサ光Lを反射する反射体(例えば、鏡)を設置する。
次に、フォークリフト10の電気的構成について説明する。図4に示すように、フォークリフト10は、フォークリフト10の各部を制御するコントローラ42を有する。コントローラ42は、CPU43と、RAMおよびROM等からなる記憶部44と、を備えている。コントローラ42は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェア、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)を備えていてもよい。コントローラ42は、コンピュータプログラムにしたがって動作する1つ以上のプロセッサ、ASIC等の1つ以上の専用のハードウェア回路、あるいは、それらの組み合わせを含む回路として構成し得る。
記憶部44は、処理をCPU43に実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。記憶部44には、フォークリフト10の各部を制御するための種々のプログラムが記憶されている。コントローラ42は、走行用モータ13、荷役用モータ23、ディスプレイ32と電気的に接続されている。
ところで、操舵ホイール29には、操舵量を検出する操舵センサ45が備えられており、操舵センサ45は、コントローラ42と接続されている。アクセルレバー30には、アクセル量を検出するアクセルセンサ46が備えられており、アクセルセンサ46はコントローラ42と接続されている。また、荷役レバー31には荷役レバー31の操作量を検出する荷役レバーセンサ47が備えられており、荷役レバーセンサ47はコントローラ42と接続されている。さらに、サイドゲート34の退避位置とガード位置を検出するサイドゲートセンサ48が備えられており、サイドゲートセンサ48はコントローラ42と接続されている。
コントローラ42は、アクセルレバー30の操作に基づくアクセルセンサ46からの操作信号を入力し、走行用モータ13の回転速度を制御する。このため、フォークリフト10は、アクセルレバー30の操作方向に対応する進行方向に操作量に応じた速度で走行する。コントローラ42は、荷役レバー31の操作に基づく荷役レバーセンサ47からの操作信号を入力し、荷役用モータ23の回転速度を制御する。このため、フォークリフト10は、荷役レバー31の操作方向に対応する昇降方向に操作量に応じた速度で上昇動作又は下降動作を行う。なお、荷役用モータ23の回転数に基づいて運転台18の揚高がコントローラ42へ伝達される。また、コントローラ42は、サイドゲートセンサ48によるサイドゲート34の退避位置およびガード位置の検出を示す信号の伝達を受ける。
次に、本実施形態に係るフォークリフト10の作動制限について説明する。図5のフロー図に示すように、コントローラ42は、フォークリフト10の運転時における運転台18の揚高Hを検出する(ステップS101)。運転台18の揚高Hは、荷役用モータ23の回転数に基づいて検出される。次に、コントローラ42は、検出された揚高Hが予め設定された閾値T以上であるか否かを判別する(ステップS102)。閾値Tは、コントローラ42に記憶されており、例えば、労働安全衛生法令で定義されている高さ2m以上の高所作業を基準として設定すればよく、閾値Tを2m未満とすればよい。
コントローラ42が、揚高Hが閾値T以上であると判別すると、次に、光電センサ60の検出によりフック部51がガイドバー39に有るか否かを判別する(ステップS103)。コントローラ42は、ガイドバー39にフック部51が無いと判別すると、フォークリフト10の作動制限を行う(ステップS104)。なお、ステップS102で、コントローラ42は、揚高Hが閾値T未満であると判別したり、ステップS103でフック部51が有ると判別したりすると、ステップS101へ戻る。
フォークリフト10の作動制限について具体的に説明すると、コントローラ42は、フォークリフト10が予め設定された上限車速を超えて走行できないように走行用モータ13を制御する。つまり、コントローラ42は車速制限を行う。また、別の作動制限として、コントローラ42は、運転台18の上昇動作を不可とし、運転台18の下降動作のみを可能とするように、荷役用モータ23を制御する。また、コントローラ42は、作動制限に加えてディスプレイ32を作動させて警告音を発生させる。作動制限時には、コントローラ42は、アクセルレバー30および荷役レバー31の少なくとも一つを操作したときに警告音が発生するようにディスプレイ32を制御する。
作動制限後は、コントローラ42は、光電センサ60の検出によりフック部51がガイドバー39に有るか無いかを判別する(ステップS105)。コントローラ42は、ガイドバー39にフック部51が有ると判別すると、荷役レバー31が中立であるか否かを判別する(ステップS106)。コントローラ42は、荷役レバー31が中立であると判別すると、作動制限を解除する(ステップS107)。作動制限の解除によりステップS101へ戻る。ステップS105において、コントローラ42は、ガイドバー39にフック部51が無いと判別すると、次に、コントローラ42は、検出された揚高Hが閾値T未満であるかを判別する(ステップS108)。コントローラ42は、揚高Hが閾値T未満であると判別すると、フォークリフト10の作動制限を解除する。コントローラ42は、ステップS108にて揚高Hが閾値T未満でないと判別すると、作動制限を継続する。また、ステップS106で荷役レバー31が中立でないと判別されると、ステップS104へ戻る。
次に、本実施形態のフォークリフト10の作用について説明する。フォークリフト10のオペレータは、フォークリフト10を操作する場合、運転台18に搭乗してから安全帯50のフック部51をガイドバー39に引っ掛けて懸吊させる。フック部51がガイドバー39に懸吊されると、光電センサ60の投光部62から投光されたセンサ光Lが遮断され、受光部61はセンサ光Lを受光できない。コントローラ42は、センサ光Lの遮断によりガイドバー39にフック部51が有ると判別する。
フック部51がガイドバー39に懸吊されている状態では、フォークリフト10は作動制限を受けない。運転台18に搭乗したオペレータがアクセルレバー30を進行方向に対応する方向へ操作すると、フォークリフト10はアクセルレバー30の操作量に応じた速度で走行する。また、荷役レバー31を操作すると、荷役レバー31の操作量に応じて荷役用モータ23が回転する。荷役用モータ23の回転方向は、荷役レバー31の操作方向に対応する方向となる。つまり、荷役レバー31の操作方向に対応する昇降方向に操作量に応じた速度で運転台18の上昇動作又は下降動作を行う。運転台18の揚高Hは、荷役用モータ23の回転数に基づいて検出される。
検出された運転台18の揚高Hが閾値T以上であって、フック部51がガイドバー39に懸吊されていない状態のとき、フォークリフト10は作動制限を受ける。コントローラ42は、運転台18の揚高Hが閾値T以上であり、かつ、フック部51がガイドバー39に無いと判別すると、フォークリフト10が予め設定された上限車速を超えて走行できないように走行用モータ13を制御する。また、コントローラ42は、運転台18の揚高Hが閾値T以上であり、かつ、フック部51がガイドバー39に無いと判別すると、運転台18の上昇動作を不可とし、下降動作のみ可能とするように荷役用モータ23を制御する。
フォークリフト10が作動制限を受けているとき、オペレータがフック部51をガイドバー39に懸吊させると、コントローラ42は、作動制限を解除する。ただし、荷役レバー31の操作による荷役動作が継続されている状態では、フック部51をガイドバー39に懸吊させてセンサ光を遮断しても、コントローラ42は、フォークリフト10の作動制限を解除せず、荷役レバー31を中立位置に戻す操作の後に作動制限を解除する。
運転台18が、例えば、閾値T以上の高さの棚に対向し、オペレータがピッキング作業を行う場合、フック部51がガイドバー39から外れると、コントローラ42がガイドバー39にフック部51が無いと判別し、フォークリフト10は作動制限を受ける。このとき、オペレータがアクセルレバー30を操作しても、フォークリフト10は予め設定された上限車速以下に制限された車速で走行する。また、オペレータが荷役レバー31を上昇動作に対応する方向に操作してもディスプレイ32が作動して警告音が発生する。
オペレータが荷役レバー31を下降動作に対応する方向に操作すると運転台18は下降する。運転台18の揚高Hが閾値T以上であってフック部51がガイドバー39に無いと判別されている状態では、アクセルレバー30および荷役レバー31の操作時にディスプレイ32が作動する。なお、運転台18の揚高Hが閾値T以上であって、フック部51がガイドバー39に無いと判別されるように光電センサ60が故障したときも、フォークリフト10は作動制限を受ける。
本実施形態のフォークリフト10では、検出された運転台18の揚高Hが閾値T未満であるとき、ガイドバー39におけるフック部51の有無に関わらず、フォークリフト10は作動制限を受けない。つまり、検出された運転台18の揚高Hが閾値T未満であれば、フック部51がガイドバー39に懸吊されていなくても、車速が制限を受けることはなく、運転台18昇降も閾値T未満の範囲で自由である。
本実施形態に係るフォークリフト10は以下の効果を奏する。
(1)コントローラ42は、運転台18の揚高Hが閾値T以上であって、かつ、光電センサ60がフック部51を検出しないとき、走行動作および荷役動作を作動制限することで、オペレータに対して安全帯50のガイドバー39への装着を促進することができる。また、運転台18の揚高Hが閾値T未満であれば、フック部51の検出の有無に関わらず走行動作および荷役動作が作動制限されず、フォークリフト10は良好な作業効率を維持することができる。
(2)コントローラ42は、走行動作の作動制限として車速が予め設定した上限車速以下とするように走行用モータ13を制御する。このため、例えば、棚に対する荷役作業中に光電センサ60が故障しても、フォークリフト10は棚から確実に離れることができる。
(3)コントローラ42は、荷役動作の作動制限として運転台18を上昇不可とするように荷役用モータ23を制御する。このため、ガイドバー39においてフック部51が検出されない場合であっても、運転台18を下降することができ、走行動作および荷役動作が作動制限されない高さまで下降することができる。
(4)車体11は、走行動作のために操作されるアクセルレバー30と荷役動作のために操作される荷役レバー31と、光電センサ60がフック部51を検出しないとき、コントローラ42に制御されて警告音を発するディスプレイ32と、を有する。コントローラ42は、アクセルレバー30および荷役レバー31が操作されていないとき、警告を発しないようにディスプレイ32を制御する。このため、アクセルレバー30および荷役レバー31が操作される限られた状況でのみ警告音が発せられ、オペレータの警告音による煩わしさを軽減することができる。
(5)棚に対する荷役作業中に光電センサ60が故障することで、フック部51がガイドバー39に有るにも関わらず、フック部51がガイドバー39に無いと判別されても、上限車速以下の移動は可能であり、フォークリフト10は棚から離れることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、荷役車両としてオーダーピッキング型フォークリフトを例示して説明したが、これに限らない。安全帯のフック部を懸吊するガイドバーを有する荷役車両であれば、その種類や形式は問われない。
○ 上記の実施形態では、警告器としてディスプレイを例示し、警告として警告音を発生する例について説明したが、これに限らない。警告器による警告は視覚的な警告であってもよく、例えば、ランプ類の点灯や点滅であってもよい。また、警告音や視覚的な警告を組み合わせてもよい。また、ディスプレイにおいて図形やアイコン表示によって警告を表現してもよいし、複数の警告器を設けるようにしてもよい。
○ 上記の実施形態では、荷役車両が作動制限を受けるとき、操作部が操作されたときに警告が発せられるとしたが、これに限らない。例えば、荷役車両が作動制限を受けているときに必ず警告を発してもよい。
○ 上記の実施形態では、荷役用モータの回転数に基づいて運転台の揚高を求めたが、これに限らない。運転台の揚高は、リール式の揚高センサを用いて検出したり、リミットスイッチを用いて運転台の揚高を検出したりしてもよく、揚高の取得の手段は自由である。
○ 上記の実施形態では、コントローラは、運転台の揚高が閾値以上であって、かつ、光電センサがフック部を検出しないとき、走行用モータによる走行動作および荷役用モータによる荷役動作をそれぞれ作動制限したが、これに限らない。例えば、運転台の揚高が閾値以上であって、かつ、光電センサがフック部を検出しないとき、荷役動作のみを作動制限してもよい。
10 フォークリフト
11 車体
13 走行用モータ
16 マスト装置
18 運転台
23 荷役用モータ
24 フォーク
30 アクセルレバー
31 荷役レバー
32 ディスプレイ
34 サイドゲート
35 ヘッドガード
39 ガイドバー
42 コントローラ
46 アクセルセンサ
47 荷役レバーセンサ
50 安全帯
51 フック部
60 光電センサ
61 受光部
62 投光部
H 揚高
L センサ光
T 閾値

Claims (4)

  1. 車体と、
    前記車体の前部に備えられ、前記車体に対して昇降可能な運転台と、
    前記運転台に設けられる荷役具と、
    前記運転台の上方に備えられるヘッドガードと、
    前記運転台を昇降させる荷役用モータと、
    前記車体に搭載され、前記車体を走行させる走行用モータと、
    前記荷役用モータおよび前記走行用モータを制御するコントローラと、を有する荷役車両において、
    前記ヘッドガードは、
    安全帯のフック部の懸吊を可能とするガイドバーと、
    前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を光学的に検出する光電センサと、を有し、
    前記コントローラは、前記運転台の揚高が閾値以上であって、かつ、前記光電センサが前記フック部を検出しないとき、前記走行用モータによる走行動作および前記荷役用モータによる荷役動作の少なくとも一方を作動制限することを特徴とする荷役車両。
  2. 前記コントローラは、前記走行動作の作動制限として車速が予め設定した上限車速以下とするように前記走行用モータを制御することを特徴とする請求項1記載の荷役車両。
  3. 前記コントローラは、前記荷役動作の作動制限として前記運転台を上昇不可とするように前記荷役用モータを制御することを特徴とする請求項1又は2記載の荷役車両。
  4. 前記車体は、前記走行動作および前記荷役動作のために操作される操作部と、
    前記光電センサが前記フック部を検出しないとき、前記コントローラに制御されて警告を発する警告器と、を有し、
    前記コントローラは、前記操作部が操作されていないとき、警告を発しないように前記警告器を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の荷役車両。
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