JP2023172103A - 荷役車両 - Google Patents

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Natsumi Mizutani
隆治 中野
Takaharu Nakano
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孝 西脇
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Abstract

【課題】安全帯のフック部がガイドバーに懸吊されているとき、フック部の有無の誤判別を防止できる荷役車両の提供にある。【解決手段】車体と、車体の前部に備えられ、車体に対して昇降可能な運転台と、運転台に設けられる荷役具と、運転台の上方に備えられるヘッドガード35と、を有する荷役車両において、ヘッドガード35に備えられ、安全帯50のフック部51の懸吊とフック部51の一方向の移動を可能とするガイドバー45と、ガイドバー45におけるフック部51を光学的に検出する光電センサ60と、光電センサ60の検出によりガイドバー45におけるフック部51の有無を判別するコントローラと、を有する。ガイドバー45は、フック部51がガイドバー45に対して揺動しても光電センサ60からのセンサ光の光軸から外れないように、フック部51を支持するフック支持部を有した。【選択図】 図3

Description

この発明は、荷役車両に関する。
荷役車両の従来技術として、例えば、特許文献1に開示されたピッキングフォークリフトが知られている。特許文献1に開示されたピッキングフォークリフトは、ピッキングフォークリフトのフォークとともに上下移動可能な操縦室に搭乗する作業者に装着される安全ベルトを繋ぎ止める安全ベルト取付装置を有している。安全ベルト取付装置は、安全ベルトを繋ぐセフティバーと、安全ベルトがセフティバーに繋がれているか否かを検出する光センサと、安全ベルトがセフティバーに繋がれていないことを警報する赤色ライトおよび音声アラームを備えている。
安全ベルトがセフティバーに繋がれていると、安全ベルトのフック部により光センサの投光部からの光が遮られ、安全ベルトがセフティバーへ繋がれていることが検出される。安全ベルトがセフティバーに繋がれていないと、光センサの投光部からの光は遮られず、安全ベルトが繋がれていないことが検出され、赤色ライトおよび音声アラームが作動する。したがって、特許文献1の安全ベルト取付装置によれば、安全ベルトが安全ベルト取付部に繋ぎ止められているか否か検出され、安全ベルトが繋ぎ止められていないときには警報が発せられる。このため、ピッキングフォークリフトの操縦室に搭乗する作業者は、安全ベルトを装着し忘れることがなく、また、安全ベルトの装着が喚起されるとしている。
特開2004-18212号公報
しかしながら、特許文献1のピッキングフォークリフトのような荷役車両では、ガイドバー(セフティ―バー)に対する安全帯のフック部の傾動が発生すると、光電センサのセンサ光が遮られずに、フック部がガイドバーに無いと誤判別される場合がある。また、走行時の振動等によるフック部の瞬間的な浮き上がりが発生しても同様にフック部がガイドバーに無いと誤判別される。安全帯がガイドバーに繋がれていないと誤判別されると、安全帯がガイドバーに繋がれているのにも関わらず警報が発せられるという問題がある。また、警報だけでなく荷役車両の作動制限を行うように制御される場合には、作動制限によって作業効率が著しく低下する。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、安全帯のフック部がガイドバーに懸吊されているとき、フック部の有無の誤判別を防止できる荷役車両の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、車体と、前記車体の前部に備えられ、前記車体に対して昇降可能な運転台と、前記運転台に設けられる荷役具と、前記運転台の上方に備えられるヘッドガードと、を有する荷役車両において、前記ヘッドガードに備えられ、安全帯のフック部の懸吊と前記フック部の一方向の移動を可能とするガイドバーと、前記ガイドバーにおける前記フック部を光学的に検出する光電センサと、前記光電センサの検出により前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を判別するコントローラと、を有し、前記ガイドバーは、前記フック部が前記ガイドバーに対して揺動しても前記光電センサからのセンサ光の光軸から外れないように、前記フック部を支持するフック支持部を有することを特徴とする。
本発明では、ガイドバーが有するフック支持部は、フック部がガイドバーに対して揺動しても光電センサからのセンサ光の光軸から外れないようにフック部を支持する。このため、光電センサはガイドバーにおけるフック部を確実に検出することができ、フック部のガイドバーに対する揺動による光電センサの誤検出は生じることはない。その結果、フック部がガイドバーに懸吊されているとき、コントローラによるフック部の有無の確実な判別が可能である。
また、上記の荷役車両において、前記光電センサは、前記センサ光が前記ガイドバーに沿って投光されるように前記ヘッドガードに設けられ、前記センサ光の上方を覆うカバー部材が前記ヘッドガードに設けられている構成としてもよい。
この場合、カバー部材がセンサ光の上方を覆うので、太陽光の受光による光電センサの誤作動を防止することができ、屋内外での稼働を問わずガイドバーにおけるフック部の有無を確実に判別することができる。
また、上記の荷役車両において、前記ガイドバーは、互いに略平行に配置される複数のガイド部材を有し、前記複数のガイド部材は、前記フック部を2点以上で支持する前記フック支持部を形成する構成としてもよい。
この場合、複数のガイド部材は、2点以上でフック部を支持するフック支持部を形成する。つまり、複数のガイド部材を用いることで、フック部がガイドバーに対して揺動しても光電センサからのセンサ光の光軸から外れないようにフック支持部を実現することができる。
また、上記の荷役車両において、前記複数のガイド部材の間の空間を埋める介在部材が設けられている構成としてもよい。
この場合、介在部材が複数のガイド部材の間を埋めているので、安全帯のフック部をガイドバーに懸吊させるとき、ガイド部材の間にフック部が入り込むことはなく、フック部をガイドバーに適切に懸吊させることができる。
また、上記の荷役車両において、ガイドバーは、単一のガイド部材を有し、規制部は、ガイド部材に備えられ、フック部を支持するとともに、フック部の形状に倣うフック支持部である構成としてもよい。
この場合、ガイドバーが単一のガイド部材を有する。ガイド部材にフック支持部が備えられるので、フック部はフック支持部により支持されるとともに、ガイドバーに対して傾動しても光電センサからのセンサ光の光軸から外れない。
また、上記の荷役車両において、前記光電センサは、前記ガイドバーの一端から他端へ向けてセンサ光を発光する投光部と、前記ガイドバーの他端にてセンサ光を受光する受光部と、を有し、前記コントローラは、前記フック部によりセンサ光が遮断されるとき、前記フック部が前記ガイドバーに有ると判別し、前記受光部がセンサ光を受光するとき、前記フック部が前記ガイドバーに無いと判別し、前記受光部が前記フック部によるセンサ光の遮断後にセンサ光を受光するとき、センサ光の受光後に予め設定した設定時間を経過しない限り、前記フック部が前記ガイドバーに有ると判別する構成としてもよい。
この場合、走行時の振動等でフック部がガイドバーから瞬間的に浮き上がり、センサ光が遮断されずに受光部がセンサ光を受光しても、直ちにフック部がガイドバーに無いと誤検出されることはない。つまり、フック部がガイドバーから瞬間的に浮き上がり、センサ光が遮断されずに受光部がセンサ光を受光しても、センサ光の受光後に予め設定した設定時間を経過しない限り、フック部がガイドバーに有ると判別される。したがって、フック部がガイドバーから瞬間的に浮き上がる度に、フック部が無いと誤判別されることがなく、警報が発せられることはない。
本発明によれば、安全帯のフック部がガイドバーに懸吊されているとき、フック部の有無の誤判別を防止できる荷役車両を提供できる。
第1の実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの側面図である。 第1の実施形態に係るオーダーピッキング型フォークリフトの斜視図である。 ヘッドガードの要部を上方から見た斜視図である。 ヘッドガードの要部を下方から見た斜視図である。 ガイドバーの縦断面図である。 (a)はフック部がガイドバーに対して自然に懸吊されている状態を示す要部側面図であり、(b)はフック部の下部が後方へ向かうように傾斜している状態を示す要部側面図であり、(c)はフック部の下部が前方へ向かうように傾斜している状態を示す要部側面図である。 フック部がガイドバーから浮き上がった状態を示す要部側面図である。 第2の実施形態に係るガイドバーの要部を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るガイドバーの縦断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る荷役車両について図面を参照して説明する。本実施形態の荷役車両はオーダーピッキング型フォークリフトである。なお、方向を特定する「前後」、「左右」および「上下」については、オーダーピッキング型フォークリフトのオペレータが運転台に搭乗して、オーダーピッキング型フォークリフトの前進側を向いた状態を基準として示す。
図1に示すように、荷役車両としてのオーダーピッキング型フォークリフト(以下、単に「フォークリフト」と表記する)10は、車体11を有しており、車体11の前部には、前輪12が備えられている。前輪12は車体11に収容されている走行用の電動モータ(図示せず)で駆動される駆動輪であって、かつ、操舵装置(図示せず)により操舵可能な操舵輪でもあり、車体11の左右方向において中心付近に位置する。車体11の後部には、後方へ向けて延在する左右一対のレグ13が備えられており、レグ13の先端部には後輪14が備えられている。後輪14は、転動可能な従動輪である。
フォークリフト10はマスト装置15を有している。マスト装置15は、車体11の後部に備えられており、マスト16と、マスト16に対して昇降可能な運転台17と、を備えている。マスト16は、アウタマスト18と、アウタマスト18に対して昇降するインナマスト19と、を有している。マスト装置15にはインナマスト19をアウタマスト18に対して昇降させるリフトシリンダ21を備えている。リフトシリンダ21が備えるロッド21Bの上端は、インナマスト19の上端部と連結されている。
インナマスト19の上端部には、チェーン23が掛装されるスプロケット22が設けられている。運転台17はチェーン23により吊り下げられている。リフトシリンダ21のシリンダ本体21Aに対するロッド21Bの伸縮によりインナマスト19がアウタマスト18に対して昇降することで、運転台17が昇降する。
次に、運転台17を説明する。図2に示すように、運転台17はオペレータが搭乗可能な略方形の台である。運転台17の下部には、荷役具としての一対のフォーク24が備えられている。フォーク24は運転台17の下部から後方へ向けて延在する。運転台17の前部には、左右一対のピラー25が立設されている。ピラー25は、後述するヘッドガード35を支持する。左右のピラー25の間には、運転台17から立設される前壁部26が備えられている。前壁部26はピラー25の半分程度の高さであり、前壁部26の上方には金属製の保護ネット27が備えられている。
図2に示すように、前壁部26には、インストルメントパネル28が設けられている。インストルメントパネル28には、操舵ホイール29および操作レバー30のほか、各種の操作スイッチ31や警告器としての警告ブザー32が設けられている。運転台17には、操作ペダル33が設けられている。操舵ホイール29は走行時に方向転換するときにオペレータが操作するホイールである。操作レバー30は運転台17を昇降させるほか、フォークリフト10の前進時又は後進時におけるアクセル操作のためのレバーである。また、前壁部26の上部付近には、オペレータ保護のための左右一対のサイドゲート34が備えられている。サイドゲート34は、L字状のゲートバーであって上下に可能であり、上方への回動位置である退避位置と下方の回動位置であるガード位置で固定される。図1ではガード位置にあるサイドゲート34を示し、図2では退避位置にあるサイドゲート34を示す。
ここで、ヘッドガード35について説明する。図3に示すように、ヘッドガード35は、枠体36と、枠体36により区画された空間を前後に仕切る複数の横仕切材37と、枠体36により区画された空間を左右に2分割する縦仕切材38とを備えている。枠体36は、前板部39と、後板部41と、左右一対の側板部42と、を備えている。前板部39は、左右方向へ延在し枠体36の前部に位置する。後板部41は左右方向へ延在し、枠体36の後部に位置する。側板部42は、前板部39の端部と後板部41の端部との間にて前後に延在し、接続されている。後板部41と最後方の横仕切材37との間には、左右一対の補強板43が備えられており、補強板43は後板部41と最後方の横仕切材37に接続されている。なお、図3では、説明の便宜上、後板部41の大部分を省略して示す。
図3、図4に示すように、ヘッドガード35は、オペレータが運転台17に搭乗する際に着用する安全帯50のフック部51を懸吊するためのガイドバー45を備えている。安全帯50は、オペレータの胴体に装着される胴ベルト部(図示せず)と、ガイドバー45に懸吊されるフック部51と、胴ベルトと連結されたロープ部52と、フック部51とロープ部52とを連結する連結部53と、を有する。フック部51は、鉤状のフック本体54と、フック本体54の開口を開閉するストッパ体55と、連結部53との連結のための通孔56を備えている。ストッパ体55を押し込んでからガイドバー45にフック本体54を引っ掛けてから、ストッパ体55が元の位置に戻ると、フック部51はガイドバー45から外れることはない。
本実施形態のガイドバー45は、ヘッドガード35において後板部41との最後方の横仕切材37との間に備えられている。ガイドバー45は、フック部51の一方向への往復移動を可能としている。本実施形態のガイドバー45は、互いに略平行に配置される複数のガイド部材46、47を有している。ガイド部材46、47は、金属製の丸棒である。図5に示すように、ガイド部材46は、左右一対の端部46Aと、左右一対の傾斜部46Bと、左右方向に延在するガイド部46Cと、を有する。端部46Aは、ガイド部材46は、最後方の横仕切材37の板面に固定されている。傾斜部46Bは、端部46Aから後方やや斜め下方へ向けて延在する。ガイド部46Cは、左右一対の傾斜部46Bの間にて左右方向に延在する。
ガイド部材47は、左右一対の端部47Aと、左右一対の傾斜部47Bと、左右方向に延在するガイド部47Cと、を有する。端部47Aは、後板部41の板面に固定されている。傾斜部47Bは、端部47Aから下方やや後方斜めへ向けてそれぞれ延在する。ガイド部47Cは、左右一対の傾斜部47Bの間にて左右方向に延在する。ガイド部47Cは後板部41の下方に位置する。
ガイド部46Cおよびガイド部47Cは略平行に配置され、ほぼ同じ高さである。したがって、ガイド部46Cおよびガイド部47Cはヘッドガード35より下方に位置する。ガイド部46Cおよびガイド部47Cは、車体11に対して前後方向に並んで配置されている。ガイド部46Cおよびガイド部47Cの前後の位置は、オペレータが着用するヘルメット(図示せず)とフック部51とが干渉し難いように設定されている。ガイド部46Cとガイド部47Cとの間の距離は、安全帯50のフック部51の形状に基づいて設定されている。具体的には、ガイド部材46のガイド部46Cおよびガイド部材47のガイド部47Cは、フック部51を2点で支持する。したがって、2本のガイド部材46、47は、ガイド部46C、47Cによりフック部51を2点で支持するフック支持部を形成する。
ガイド部46Cとガイド部47Cとを接続するように金属製のプレート部材48がガイド部材46、47に設けられている。プレート部材48は、ガイド部材46、47の空間を埋める介在部材に相当する。プレート部材48が設けられることで、フック部51をガイドバー45へ掛けるときに、フック部51がガイド部材46、47のいずれか一方のみに掛かってしまうことを防ぐ。
ヘッドガード35は、ガイドバー45におけるフック部51の有無を検出する光電センサ60を備えている。図3に示すように、光電センサ60は、センサ光Lを投光する投光部62と、投光されたセンサ光Lを受光する受光部61と、を有している。投光部62はL字状に屈曲された投光側ブラケット64を介して後述するカバー部材66に設けられている。投光部62は、ガイド部材46、47よりも右に位置し、投光部62から投光されるセンサ光Lの光軸は、ガイド部46C、47Cの長手方向に沿う方向である。投光部62および受光部61は、前後方向においてヘッドガード35の後板部41よりも後方へはみ出ないように配置されており、他物体と干渉し難く保護され易い(図5を参照)。
センサ光Lの光軸の位置は、フック部51がガイド部材46、47に懸吊されている状態で、フック部51が前後に揺動しても、光軸から外れない位置であり、ガイド部46C、47Cの間でやや上方である。受光部61は、L字状に屈曲された受光側ブラケット63を介して最後方の後述するカバー部材66に設けられている。受光部61は、ガイド部材46、47よりも左に位置し、投光部62からの投光されるセンサ光Lを受光することが可能な位置に備えられている。なお、投光部62および受光部61のガイド部材46、47に対する左右の位置を変更してもよい。また、光電センサ60は、投光部62および受光部61が一体化されている拡散反射形の光電センサを利用してもよい。その場合は、ガイド部材46、47の反対側に、センサ光Lを反射する反射体(例えば、鏡)を設置する。
投光部62および受光部61は、車体11に搭載されているコントローラ65と接続されている。投光部62は、フォークリフト10が運転されているときは、常にセンサ光Lを投光する。受光部61がセンサ光Lを受光することで、センサ光Lを受光したことを示す信号をコントローラ65へ伝達する。受光部61がセンサ光Lを受光されないと、センサ光Lが受光されていないことを示す信号をコントローラ65へ伝達する。
受光部61がセンサ光Lを受光する場合、ガイドバー45にフック部51が懸吊されていないとして、コントローラ65は警告ブザー32による警告およびフォークリフト10の作動制限を行う。受光部61がセンサ光Lを受光しない場合、フック部51がセンサ光Lを遮断しているのでガイドバー45に懸吊されているとして、コントローラ65は警告や作動制限は行わない。作動制限は、例えば、運転台17の下降動作および所定の高さ以下での低速度による走行に限って可能といった制限である。
本実施形態では、コントローラ65は、フック部51がガイドバー45に懸吊されているとき、フック部51が振動等の原因によりガイドバー45から瞬間的に浮き上がり、センサ光Lが遮断されなくても、警告や作動制限を行わない。コントローラ65には、受光部61がセンサ光Lの遮断後にセンサ光Lを受光するとき、センサ光Lの受光後に予め設定した設定時間を経過しない限り、フック部51がガイドバー45に有ると判別する。設定時間としては、例えば、0.5秒である。
本実施形態のヘッドガード35は、ガイドバー45、投光部62および受光部61の上方を覆う金属板のカバー部材66を有している。カバー部材66は、カバー本体部66Aと、左右一対の取付部66Bと、左右一対の被取付部66Cと、を有している。取付部66Bは、カバー本体部66Aから下方へ向けて延在する部位であり、ボルト67により横仕切材37に取り付けられる。被取付部66Cは、カバー本体部66Aから下方へ向けて延在する部位である。右方の被取付部66Cに投光側ブラケット64がボルト68により取り付けられ、左方の被取付部66Cに受光側ブラケット63がボルト68により取り付けられる。カバー部材66は、光電センサ60のセンサ光Lの上方を覆うことで、太陽光の強い光による光電センサ60の誤検出を防止する機能を果たす。
次に、本実施形態に係るフォークリフト10におけるフック部51の検出について説明する。フォークリフト10では、オペレータがフォークリフト10を運転するとき、基本的に、安全帯50のフック部51がガイドバー45に懸吊されないと、警告を発して作動制限が行われる。図6(a)に示すように、フック部51がガイドバー45に懸吊された状態では、フック部51は、ガイドバー45が有するガイド部材46、47により2点支持されており、センサ光Lはフック部51のフック本体54により遮断されている。したがって、コントローラ65は、フック部51がガイドバー45に懸吊されていると判別し、警告や作動制限を行わない。
図6(b)に示すように、例えば、ロープ部52が後方へ引かれ、フック部51の下部が後方へ向くようにフック部51が傾斜したとき、センサ光Lはフック部51のフック本体54により遮断される。したがって、コントローラ65は、フック部51がガイドバー45に懸吊されていると判別し、警告や作動制限を行わない。
図6(c)に示すように、例えば、ロープ部52が前方へ引かれ、フック部51の下部が前方へ向くようにフック部51が傾斜したとき、センサ光Lはフック部51のフック本体54により遮断される。したがって、コントローラ65は、フック部51がガイドバー45に懸吊されていると判別し、警告や作動制限を行わない。このように、フック部51がガイドバー45に対して前後に揺動しても、センサ光Lは、フック部51のフック本体54により常に遮断される。なお、フック部51の前後の揺動は、ロープ部52が引かれること発生するほか、走行時の振動や、加速時あるいは減速時の慣性力によっても起こり得る。
また、図7に示すように、走行時の振動等によって、フック部51が瞬間的に、ガイドバー45から浮き上がって、センサ光Lが遮断されないことが考えられる。図7では、ガイドバー45から瞬間的に浮き上がったフック部51を実線により示し、ガイドバー45に2点支持されているフック部51を二点鎖線により示す。フック部51の上昇が瞬間的であるから、センサ光Lが遮断されない時間も瞬間的である。このため、コントローラ65は、センサ光Lの遮断が解除されてから予め設定された設定時間を経過していないとして、フック部51がガイドバー45に懸吊されていると判別し、警告や作動制限を行わない。
本実施形態に係るフォークリフト10は、以下の効果を奏する。
(1)ガイドバー45が有するフック支持部を形成するガイド部材46、47は、フック部51がガイドバー45に対して前後に揺動しても光電センサ60からのセンサ光Lの光軸から外れないようにフック部51を支持する。このため、光電センサ60はガイドバー45におけるフック部51を確実に検出することができ、フック部51のガイドバー45に対する揺動による光電センサ60の誤検出は生じることはない。その結果、フック部51がガイドバー45に懸吊されているとき、コントローラ65によるフック部51の有無の確実な判別が可能である。
(2)光電センサ60は、光電センサ60のセンサ光Lがガイドバー45に沿って投光されるようにヘッドガード35に設けられ、光電センサ60のセンサ光Lの上方を覆うカバー部材66がヘッドガード35に設けられている。このため、カバー部材66がセンサ光Lの上方を覆うので、例えば、太陽光の受光による光電センサ60の誤作動を防止することができ、屋内外での稼働を問わずガイドバー45におけるフック部51の有無を確実に検出することができる。
(3)ガイドバー45は、互いに略平行に配置されるガイド部材46、47を有し、ガイド部材46、47は、フック部51を2点で支持するフック支持部を形成する。つまり、ガイド部材46、47を用いることで、フック部51がガイドバー45に対して前後に揺動しても光電センサ60からのセンサ光Lの光軸から外れないフック支持部を実現することができる。
(4)ガイドバー45には、ガイド部材46、47の間の空間を埋める介在部材としてのプレート部材48が設けられている。プレート部材48がガイド部材46、47の間を埋めているので、安全帯50のフック部51をガイドバー45に懸吊させるとき、ガイド部材46、47の間にフック部51が入り込むことはなく、フック部51をガイドバー45に適切に懸吊させることができる。
(5)光電センサ60は、ガイドバー45の一端から他端へ向けてセンサ光Lを発光する投光部62と、ガイドバー45の他端にてセンサ光Lを受光する受光部61と、を有する。コントローラ65は、フック部51によりセンサ光Lが遮断されるとき、フック部51がガイドバー45に有ると判別し、受光部61がセンサ光Lを受光するとき、フック部51がガイドバー45に無いと判別する。コントローラ65は、受光部61がフック部51によるセンサ光Lの遮断後にセンサ光Lを受光するとき、センサ光Lの受光後に予め設定した設定時間を経過しない限り、フック部51がガイドバー45に有ると判別する。このため、走行時の振動等でフック部51がガイドバー45から瞬間的に浮き上がり、センサ光が遮断されずに受光部61がセンサ光を受光しても、直ちにフック部51がガイドバー45に無いと誤判別されることはない。つまり、受光後に予め設定した設定時間を経過しない限り、フック部51がガイドバー45に有ると判別される。したがって、フック部51がガイドバー45から瞬間的に浮き上がる度に、フック部51が無いと誤判別されて警報が発せられることはない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るフォークリフトについて説明する。本実施形態のフォークリフトでは、ガイドバーの構成が第1の実施形態と相違する。本実施形態では、第1の実施形態と同じ構成については、第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図8に示すように、本実施形態のフォークリフト70が備えるガイドバー71は、フック部51を支持する単一のガイド部材72を有する。ガイド部材72は、左右一対の取付支持部73と、取付支持部73の間に左右方向に延在するガイド部74と、を有する。取付支持部73は、略台形状であってガイド部74の両端から屈曲されて形成されている。取付支持部73の端部は、後板部41および最後方の横仕切材37に固定されている。取付支持部73には、センサ光Lが通るようにセンサ光Lの光軸に合わせて開口75が形成されている。
ガイド部74は、フック支持部に相当し、板状であって断面が略円弧状に形成されている。ガイド部74は、車体11に対して前後方向に延在する。図9に示すように、ガイド部74の表面76は、フック部51が懸吊されたときフック部51を支持する支持面であり、フック本体54の内側の円弧状の縁部の曲率とほぼ同じの曲率に設定されている。つまり、ガイド部74はフック部51の形状に倣って形成されている。したがって、少なくとも、ガイド部74はフック部51を2点以上で支持することが可能である。
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果(1)、(2)と同等の効果を奏する。また、本実施形態では、ガイドバー71が単一のガイド部材72を有するので、複数のガイド部材を用いたガイドバーと比較すると、部品点数が低減され、ガイドバーの製作コストを抑制することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、荷役車両としてオーダーピッキング型フォークリフトを例示して説明したが、これに限らない。安全帯のフック部を懸吊するガイドバーを有する荷役車両であれば、その種類や形式は問われない。
○ 上記の実施形態では、光電センサのセンサ光の上方を覆うカバー部材がヘッドガードに設けられた例について説明したが、これに限らない。カバー部材は必須の構成ではなく、例えば、屋内で使用する荷役車両であれば、カバー部材をヘッドガードに設ける必要がない。
○ 上記の第1の実施形態では、複数のガイド部材として2本のガイド部材を用いて2点でフック部材を支持する例を説明したが、これに限らない。例えば、3本のガイド部材を用いて3点支持または2点支持によってフック部材を支持するようにしてもよく、ガイド部材の数は、複数であればよい。また、複数のガイド部材は、丸棒に限らず板材であってもよいし、断面形状は自由である。
○ 上記の第1の実施形態では、複数のガイド部材の間の空間を埋める介在部材が設けられているとしたが、これに限らない。介在部材は、必須の要件ではなく、複数のガイド部材の場合であっても介在部材を設けないようにしてもよい。
10、70 フォークリフト
11 車体
12 前輪
13 レグ
14 後輪
15 マスト装置
17 運転台
24 フォーク
32 警告ブザー(警告器)
33 操作ペダル
35 ヘッドガード
45、71 ガイドバー
46、47、72 ガイド部材
46C、47C、74 ガイド部
48 プレート部材
50 安全帯
51 フック部
60 光電センサ
61 受光部
62 投光部
65 コントローラ
66 カバー部材
L センサ光(光軸)

Claims (6)

  1. 車体と、
    前記車体の前部に備えられ、前記車体に対して昇降可能な運転台と、
    前記運転台に設けられる荷役具と、
    前記運転台の上方に備えられるヘッドガードと、を有する荷役車両において、
    前記ヘッドガードに備えられ、安全帯のフック部の懸吊と前記フック部の一方向の移動を可能とするガイドバーと、
    前記ガイドバーにおける前記フック部を光学的に検出する光電センサと、
    前記光電センサの検出により前記ガイドバーにおける前記フック部の有無を判別するコントローラと、を有し、
    前記ガイドバーは、前記フック部が前記ガイドバーに対して揺動しても前記光電センサからのセンサ光の光軸から外れないように、前記フック部を支持するフック支持部を有することを特徴とする荷役車両。
  2. 前記光電センサは、前記センサ光が前記ガイドバーに沿って投光されるように前記ヘッドガードに設けられ、
    前記センサ光の上方を覆うカバー部材が前記ヘッドガードに設けられていることを特徴とする請求項1記載の荷役車両。
  3. 前記ガイドバーは、互いに略平行に配置される複数のガイド部材を有し、
    前記複数のガイド部材は、前記フック部を2点以上で支持する前記フック支持部を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の荷役車両。
  4. 前記複数のガイド部材の間の空間を埋める介在部材が設けられていることを特徴とする請求項3記載の荷役車両。
  5. 前記ガイドバーは、単一のガイド部材を有し、
    前記フック支持部は、前記ガイド部材に備えられ、前記フック部を支持するとともに、前記フック部の形状に倣って形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の荷役車両。
  6. 前記光電センサは、
    前記ガイドバーの一端から他端へ向けて前記センサ光を発光する投光部と、
    前記ガイドバーの他端にて前記センサ光を受光する受光部と、を有し、
    前記コントローラは、
    前記フック部により前記センサ光が遮断されるとき、前記フック部が前記ガイドバーに有ると判別し、
    前記受光部が前記センサ光を受光するとき、前記フック部が前記ガイドバーに無いと判別し、
    前記受光部が前記フック部による前記センサ光の遮断後に前記センサ光を受光するとき、前記センサ光の受光後に予め設定した設定時間を経過しない限り、前記フック部が前記ガイドバーに有ると判別することを特徴とする請求項1又は2記載の荷役車両。
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